「友達は選んだ方がいい。僕が教えてあげよう。」
「私は君と彼らの仲が羨ましかった……ウィーズリーとグレンジャーだ。」
注意
マルフォイ姓のキャラは作品内に複数名存在するため、ドラコ・マルフォイとフルネームでタグ付けすると検索の利便性が上がる。
ドラコだけでは他作品のキャラクターが検索で引っかかる。
概要
『ウィザーディング・ワールド(魔法ワールド)』の人物。
フルネームは「ドラコ・ルシウス・マルフォイ」。(ミドルネームのソース→画像)
ホグワーツ魔法魔術学校でハリーやロン、ハーマイオニーの同期生。
スリザリン寮の中心人物で、ビンセント・クラッブとグレゴリー・ゴイルを腰巾着、パンジー・パーキンソンをガールフレンドにしていた。
父母と同じく純血至上主義者であり、マグルやマグル生まれを見下していた。
ハリーと友人になろうと差し伸べた手を拒否されてから彼に執着し、度々嫌がらせを行う。
しかし最終的にはハリーにやり込められることが多く、対等なライバルの立ち位置には立てていない。
ただドラコ本人の能力は決して低いわけではなく、成績は同学年で上位であり監督生やスリザリンクィディッチチームのレギュラーに選ばれている。
親の威光を傘に着たドラコは、ハリー関連を除けばほとんど思い通りの人生を送っていた。
しかしヴォルデモートの復活により、彼の運命は過酷なものとなっていく。
プロフィール
誕生 | 1980年6月5日 |
---|---|
血統 | 純血・聖28一族 |
杖 | サンザシにユニコーンの毛・25センチ・弾力性がある |
箒 | ニンバス2001 |
ペット | ワシミミズク(名前不明) |
得意魔法 | 魔法薬学・閉心術 |
映画版演者 | トム・フェルトン |
映画版吹替 | 三枝享祐 |
舞台版演者 | アレックス・プライス |
容姿
全体的に父親のルシウス・マルフォイに似ており、プラチナブロンドの髪に青白い顔、尖った顎が特徴的。
瞳の色は薄いグレー、これは母親の実家であるブラック家に通じるものがある。
映画版では2作目まできっちりと固めたオールバックで、3作目以降は前髪を下ろしている。
また本編の19年後(舞台版)では髪を伸ばしポニーテールにしている。
体格は小柄な方だが、シリーズ後半では身長が高くなった。
ただし映画版と舞台版で登場したパラレルワールドでのみ闇の印を見せており、原作本編では刻まれていない可能性もある。
映画版のトム・フェルトンの格好良さやヴィラン/アンチヒーローという設定が影響し美形悪役のイメージが強い。
特に日本ではイケメン扱いされることがほとんど。
映画版で持っていたからか、青林檎と共に描かれたイラストも多い。→Drapple
人物
典型的なスリザリン気質
自身に逆らう者には容赦しないエゴイスト。
また正々堂々ではなく卑怯な手段を使うことが多く、先生など目上の人の前ではバレないようにやる、あるいは彼らに媚び味方につける狡猾さを持っている。
その性格はまさしく典型的(というより悪い意味で代表的)なスリザリン生のそれで、一瞬で組み分け帽子に組み分けされたのも納得である。
映画版では帽子にほぼ触れてない状態でスリザリンと叫ばれた。
原作者によれば、ドラコの言動は父ルシウスの忠実な模倣である。
虎の威を借りる狐
彼自身の能力は並からやや上程度であり、誇るのは自身の血や一族の資産、父親の権力やコネ、他者から与えられた権力など「自身が属する何か」で、自分自身を誇ることはほとんどない。
尊大に振る舞っているが実はかなり臆病な性格。
本編の随所でヘタレっぷりを披露しており、どこか憎めない悪役という印象が強い。
良くも悪くも大それたことをできない人間であり、相手を馬鹿にはしても直接的な暴力を振るったり命を奪うことはできない。
一欠片の良心
こんな人物であるが、自分に惜しみなく愛情を注いでくれる両親を愛し両親を悪く言う者に対して敵意を向けたり、師であり父の友人であるセブルス・スネイプを敬愛したり子分であるクラッブとゴイルを自分なりに大事にしたりするなど意外と情に篤い面もある。
これはスリザリンの特徴でもある同胞愛・身内への愛着心を体現している。
アルバス・ダンブルドアからも「ドラコの良心はまだ損なわれていない」と評価され、彼をヴォルデモートの魔の手から救うために死の最後まで説得していた。ドラコもまたダンブルドアからの慈悲に心を打たれており、闇の陣営から離反はできずともハリーを遠回しに庇ったり、家族を救うために行動するなど性格や心境は徐々に善良に変わっていった。
開心術に優れるスネイプでも突破できないほどの強力な閉心術を使うが、これは原作者曰く「ドラコには心を閉ざす才能があり、自分の良い面をずっと無視してきた」からである。
来歴
生い立ち
以下、【公式記事】Draco Malfoy(英語)も参照
純血聖28一族であり、代々政財界の黒幕としてイギリス魔法界を牛耳るマルフォイ家のルシウスと、同じく純血聖28一族であり王族と謳われるブラック家のナルシッサのもとに生まれる。
ウィルトシャー州で何世紀にもわたってマルフォイ家が所有する立派な屋敷、「マルフォイの館」で一人っ子として大切に育てられた。
マルフォイ家は闇の帝王であるヴォルデモート卿が魔法界で実権を握れず、悔やんでいた。
父ルシウスは魔法省で強大な権力を持っており、純血の優越性を信じて裏ではヴォルデモート卿に与していた。
しかし、ヴォルデモート卿が敗北するや否やルシウスは「服従の呪文で操られていた」と弁明し、アズカバン送りを逃れ、魔法界の地位も維持した。
父ルシウスと母ナルシッサはドラコを溺愛し、彼のために様々なモノを与えた。そして純血の優位性やマグル生まれへの偏見も同時に培われていった。
言葉を話せるようになって以降、ドラコははっきりと、自分が3つの意味で特別な存在であると自覚した。
「魔法使いとして」「純血として」そして「マルフォイ家として」である。
しかし、マルフォイ家がヴォルデモートを信奉していたことは決して公言しないように厳しく躾けられていた。
ドラコは、主に父親のかつての死喰い人仲間の子どもである純血の子たちと遊んでいた。
セオドール・ノットやビンセント・クラッブらである。
ドラコはルシウスの死喰い人仲間であるイゴール・カルカロフが校長のダームストラングへの入学が検討されたが、遠方であるためにナルシッサが反対し、ホグワーツへの入学となる。
入学前、ダイアゴン横丁のマダム・マルキンの洋装店でドラコはハリー・ポッターと出会う。
しかしこの時ドラコは少年がハリーであるとは気付かなかった。
ドラコはハリーに対して自信過剰で横暴な言動をしたことから「ダドリーにそっくり」と思われてしまった。自分からハリーの両親について尋ねておいて、「死んだよ」と答えられても自身の不躾な態度を真に謝る素振りを見せなかった。
ドラコはハリーとの短い会話の中にルビウス・ハグリッドやマグル出身者への罵倒、侮蔑を挟みこんだ。ドラコの話を聞いている間、ハリーはドラコのことがどんどん嫌いになっていった。
ハリー・ポッターと同年齢のほかの子どもたちと同じく、「生き残った男の子」の話は、ドラコも幼いころから聞いていた。
ハリーが致死的な攻撃をどうやって生き延びたのかについては、長年多くの説が噂されていたが、最も根強くささやかれていたのは、ハリー自身が闇の魔法使いではないかという説である。
彼が魔法界から隔離されていたという事実も、(虫のよい考え方をする人たちにとっては)この説を裏づけるように思われた。
ドラコの父ルシウスも、この考えを強く支持していた。ハリーがさらに強大な力を持ったもうひとりの純血支持者なら、自分が世界を支配するチャンスがふたたびめぐってくるかもしれないと思えて、気分が良かったからである。
そのため、ドラコとしては、ホグワーツ特急にハリーが同乗し、自分が洋装店で出会った少年だと知って握手を求めた時、自分が父親に反対されるようなことは何もしていないと分かっていたし、むしろ、興味深い知らせを家に持ち帰れるかもしれないと期待してもいた。
しかし、友達になろうという申し出を断られ、しかもマルフォイ家が毛嫌いしているウィーズリー家のロン・ウィーズリーとハリーが既に友達になっていることに気づいたドラコは、ハリーに敵視するようになる。
ハリーが第二の、更に強力なヴォルデモートであるという、かつての「死喰い人」たちの突飛な期待は全くの幻想だった。
この時からドラコとハリーは敵対関係となった。
学生時代
ホグワーツ魔法魔術学校に入学、スリザリン寮生となる。
幼馴染であるクラッブと、汽車で知り合ったゴイルをボディガード兼子分にし、寮内では中心的な人物となった。
ドラコのハリーに嫌がらせを開始するが、それは殆ど嫉妬からくるものだった。ハリーは名声を求めたことなど一度もないにも間違いなく、学校で一番噂され、称賛されている生徒だった。
それは当然ながら、自分は魔法界で最高ともいえる地位にあると親に信じこまされてきた少年の気に障った。
その上ハリーは、箒で飛ぶことにおいても輝かしい才能を発揮した。
空を飛ぶことにかけては、ドラコは他の1年生全員に勝てる自信があったのにである。
魔法薬学のセブルス・スネイプ教授がドラコをかわいがり、ハリーを嫌っているという事実だけが、ドラコにとってせめてもの救いだった。
2年生でスリザリンクィディッチチームの正シーカーとなったが、グリフィンドール戦でハリーに敗北。
この時ハリーたちに「スリザリンの継承者」でないかと疑われたが、もちろんシロである。
3年時、4年時もハリーらグリフィンドールへの嫌がらせに終始。
4年時にはドラコの父ルシウスを恨むバーテミウス・クラウチ・ジュニアにケナガイタチに変身させられている。
原作者によれば、この恥はドラコの一生の心の傷になったとのこと。
三大魔法学校対抗試合のユールボールでは以前からガールフレンド的存在であったパンジー・パーキンソンをパートナーにしている。
5年生時にはパンジーと共にスリザリンの監督生に就任。
更に魔法省から派遣されたドローレス・アンブリッジの「尋問官親衛隊」の一員となって横暴を尽くすも、彼女の失脚後はダンブルドア軍団からの報復で巨大なナメクジに変身させられた。
変身してばかりである。
さらに悪いことに、ハリーたちがルシウス・マルフォイの企みも阻止し、ルシウスは捕まり、死喰い人であることも白日に曝され、アズカバンに送られる。
死喰い人見習い
ルシウスはドラコにとって、生まれてからずっと模範にしてきた、一番に尊敬する人物だった。
しかしそんな父の、メッキが剥がれたが如き失墜とその末に訪れた没落により、これまで権威と栄光を信じていたドラコの世界は脆くも崩れ去った。
この時までドラコの生活は世間から隔離され、守られていた。
それまでの彼は恵まれたお坊ちゃんで、彼の心を悩ますものは殆どなく、世間での地位は確立され、頭の中は取るに足りない些細な心配事でいっぱいだった。
しかし父親がいなくなり、母親が取り乱して怯えるようになった今、ドラコはマルフォイ家の責任を負わざるを得なくなり、ヴォルデモートから死喰い人見習いに任命されたのだ。
ドラコは父親に対して急に冷たくなったように見えた世間に怒りを募らせ、ヴォルデモートから命じられたアルバス・ダンブルドア殺害という指令も必ずやり遂げると発奮。この段階では、ドラコは復讐心に燃えており、ヴォルデモートの父親に対する信頼をどうしても取り戻したい一心だったため、自分が命じられたことの意味をほとんど理解していなかった。
自分が本物の死喰い人になったという考えに囚われたドラコは、強い目的意識を持って6年生としてホグワーツに出発した。
だが、次第に自分のやろうとしている事が明らかな無謀であり、自分が本当は鉄砲玉扱いされている事実と、それを楽観視し高を括っていた自分に気づきはじめる。
そしてダンブルドアの代わりに危うく別のふたり(ケイティ・ベルとロン・ウィーズリー)を殺しそうになると、ドラコの決意は揺らぎはじめる。
プレッシャーに押しつぶされそうになり、自分自身の認識、そして世界の中の自分の居場所が、徐々に崩壊してきていた。
ドラコは物心ついた時から暴力を支持し(advocated violence)、暴力をふるうことをためらわない父親を崇拝してきたが、今では自分の中に殺人に対する嫌悪感があることに気づき、それを恥ずべき汚点と感じるようになっていた。
それでも、昔から身に染みた家風から自分を解き放つことができず、ドラコはセブルス・スネイプの援助を何度も拒否。
スネイプが自分の「手柄」を横取りしようとすることを恐れていたからである。
ヴォルデモートとスネイプはドラコに全く期待していなかったが出典(英語)、
ドラコは伯母であるベラトリックス・レストレンジから教わった閉心術を巧みに使いこなせた。
これは彼が引き受けていた任務には不可欠の魔法だった。
嘆きのマートルに泣きながら相談するほど追い詰められていたドラコだが、最終的に死喰い人を姿をくらますキャビネット棚からホグワーツ城内に引き入れることに成功。
しかし杖を失って丸腰になったダンブルドアを目の前にしても、自分に対するダンブルドアの優しさと情けに揺らぎ始めていたせいか、止めを刺すことができなかった。
余談だがこの際ドラコがダンブルドアの杖を取り上げたため、ニワトコの杖の忠誠が密かにドラコへと移動し、最終決戦の決着の鍵となった。
結局、直後にスネイプが引き継ぎ、彼が代わりに手を下し任務を果たした。
だがスネイプはドラコが戦意を喪失した事実を伏せ、ダンブルドアを追い詰め殺すことができたのはドラコの手柄だと報告した。
ほどなくしてルシウスがアズカバンから釈放されると、マルフォイ家は無事に館に戻ることを許された。
しかしヴォルデモートは在籍許可以上の信用を彼らに預ける気はもはや無く、一家の信用は完全に地に堕ちる。
7年生になるとヴォルデモートがホグワーツを掌握し、学生生活に戻る。
ドラコの性格は変わったが、その心は葛藤を孕んでいた。
ドラコはかつての地位を取り戻す野望を捨ててはいなかったが、一方でマルフォイの館へと連行されたハリーを知らないふりをするなど良心を見せることもあった。
結局、ホグワーツの戦いでは家族のために子分たちと一緒にハリー達の妨害をするも、クラッブ(映画版ではゴイル)が悪霊の火を暴走させ自滅、結局ハリーとロンに命を助けられる。
その後は、ホグワーツの防衛に加わることもなく、闇の陣営として誰かを傷つけることもなく、ヴォルデモートが倒された後の祝賀会では家族三人で肩身が狭そうにしていた。
ルシウスは仲間の死喰い人たちの情報を提供し、行方を晦ましていたヴォルデモート卿の手下の多くを捕獲できるよう手を貸すことで、投獄を免れた。
卒業後は、スリザリンの同期であったダフネ・グリーングラスの妹、アストリア・グリーングラスと結婚し、息子スコーピウス・ヒュペリオン・マルフォイを授かる。
アストリアも、ドラコほどの暴力と恐怖は味わわなかったものの、同じく純血主義の理想からより寛容な人生観へと心変わりした経験を持っており、ナルシッサとルシウスは、この嫁を義理の娘としては少し残念な相手だと感じていた様子。
19年後
当主として妻と息子とマルフォイの館に住んでいる。原作者によれば闇の魔術の品々を収集しているが使うことはせず、錬金術や賢者の石に興味を示しながらも富以外のものに思いを馳せているようだ。
『ハリー・ポッターと呪いの子』では息子のスコーピウスと共にメインキャラクターとして登場。
息子とすれ違っているハリーと対照的にドラコは更生し良き父親となっている。
「血の呪い」で亡くなった妻の死を息子と共に悼んだ。
ファン垂涎の「ハリーとの再戦&共闘」をはじめ、友情に憧れていたことを告白したり、図らずも子供たちを孤独に追いやろうとするハリーをジニー・ウィーズリーと共に牽制したり、ハーマイオニーやロンと肩を並べたり……など熱いシーンが多い。
余談・裏話
名前の由来
名前はラテン語で「竜」「蛇」を意味するが、母方の血筋を考えるとまず間違いなく竜座ともひっかけているのだろう。
事実、ラテン語における「ドラコ」には「竜座」の意味もある。
Malfoyはフランス語のMalとfoiを組み合わせた姓で、直訳すると「悪意」。
またドラコの名前は英国人にとっても珍しいせいか、ハリーに自己紹介した時、隣にいたロンが噴き出している。
名前の没案
原作者によればドラコの名字は、「マルフォイ」に決まる前にたくさんの候補があり、初期の原稿では、「スマート」、「スピンクス」、「スパンゲン」といった名字だった。
ハリーと親戚
実はハリー、ロン、ハーマイオニーとは親戚でもある。
これはロンとその兄弟がドラコの母、ナルシッサ・マルフォイと三従姉弟(みいとこ、曾祖父同士が兄弟、フィニアス・ナイジェラス・ブラックの玄孫同士)の関係である。
ハリーとハーマイオニーは婚姻により親類同士となり彼らの子女とドラコは五代前の祖を共有する四従兄弟(よいとこ)同士ということになる。
正反対の役者
ドラコを演じたトム・フェルトン氏は、映画での役柄とは正反対に非常に思慮深く穏やかな人柄で、共演者やファンからも軒並み好印象を抱かれ、とりわけハーマイオニー役のエマ・ワトソン氏に至っては「初恋の人」と述べていた。(ただしその後二人ともそれぞれ別の人間と恋仲になっている。フェルトン氏はアストリア・グリーングラス役のジェイド・オリヴィア・ゴードン、ワトソン氏は投資家のジェイ・バリモアと)
また、大の親日家としても有名で、東日本大震災の際に被災者支援のチャリティー活動を行ったり、USJにて『ハリー・ポッターシリーズ関連のアトラクションが完成した際にオープンイベントで訪れるなど、積極的に来日している。
そんなフェルトン氏であるが有名な映像作品で悪役を演じる者の性や、ハリポタ以外の作(『猿の惑星創世記』等)でも悪役を演じる事が多いからか、映画版『ハリー・ポッターシリーズ』の制作中はもとより、シリーズ完結後も、フェルトン氏をドラコと同一視するファン(特に子供たち)から「ハリーをいじめるな」等のクレームや罵声を浴びせられる事も珍しくないという。
しかし、フェルトン氏自身はそれすらも寛大に受け入れており、「子供の夢を壊すのはサンタの存在を否定するのと同じだからね。そのためなら、どんなに憎まれても構わないよ」と紳士的なコメントし、ファンを感心させている。
女性人気と原作者の発言
“(ドラコに惹かれることは)ロマンチックだが、不健康で、残念ながらあまりにも一般的な女の子たちの妄想、そして…わかるでしょう、女の子たちは誰かを変えてみせようとしているのです。そしてそれは、多くの女性の人生を通して、死の床まで続きます。それは不快で不健康なことであり、実際、若い女の子たちがこの本当に不完全なキャラクターに永遠の献身を誓うのを見て、私は少し心配になった。なぜなら、そこには一つの要素があるに違いないからです、「彼を変えるのは私だ」と。その心理は理解できるけど、かなり不健全ですよね。だから、何度か「優先すべきことを考え直したほうがいい」と、かなり厳しい言葉で返事をしたこともあります(笑)” 出典 |
原作者はドラコを「誰もが覚えがある、他人を見下す人間」「道徳観の曖昧な人物」「ハンサムな青年のトム・フェルトンと見た目はどうあれいい人ではないドラコをはっきり区別しようとしている」とコメントしている。
そのためドラコに恋をする女の子の多さに狼狽しているとも。
一応、「ドラコはアンチヒーローが持つ暗くて妖しい魅力のすべてを備えている」と一定の理解を示している。
その上で、「私は熱心な読者の夢に冷酷な現実を突きつけ、ドラコの人を馬鹿にしたような態度と偏見の下には優しい心が隠されているわけではない、彼とハリーは最終的に親友になったりはしないと伝える、嫌な立場に立たざるをえませんでした」と語っている。
日本での人気
名前の語感が妙に印象的ということもあり、日本では異常なネタ人気を誇っている。更にネタキャラとして扱われる時は「~フォイ」と変な語尾で話すようになっている。
本編の台詞をもじった「洗ってやるぞ、この汚れた皿め!」や、
TwitterのTLで一部しか表示されていないエロ画像を見ようとするとドラコの画像が表示される「釣られたな、ポッター」
などネタに事欠かない。
果ては公式が作成したハリポタの実写LINEスタンプですら、マルフォイのスタンプはどれも
「フォフォイのフォイさ」、「テンション高マルフォイ」等、一連の悪ノリに便乗しているかのようなネタスタンプとなっている有様である。→公式が病気
ネタだけでなく真っ当な人気もあり、判官贔屓もあるのか他国以上に日本のドラコ・マルフォイ人気は高く、人気投票やPixivで投稿・閲覧件数でも高順位である。
ちなみに、フェルトン氏が親日家になった理由も、この日本でのマルフォイ人気を知って感激した事がきっかけだそうな。
映画版の没シーン
映画版の最終決戦の終盤、復活したハリーに自身の杖を与えるシーンがあったが、カットされた。
関連イラスト
関連タグ・リンク
所属:スリザリン マルフォイ家 純血(ウィザーディング・ワールド) 聖28一族 死喰い人 闇陣営
家族:ルシウス・マルフォイ ナルシッサ・マルフォイ アストリア・グリーングラス スコーピウス・ヒュペリオン・マルフォイ
仲間:ビンセント・クラッブ グレゴリー・ゴイル パンジー・パーキンソン セオドール・ノット ブレーズ・ザビニ ダフネ・グリーングラス ミリセント・ブルストロード
先輩:マーカス・フリント エイドリアン・ピュシー グラハム・モンタギュー カシウス・ワリントンなど
敵対:ハリー・ポッター ロン・ウィーズリー ハーマイオニー・グレンジャー アルバス・ダンブルドア
カップリング:ドラアス ドラパン/フォイパン ドラハー ドラジニ ドラルナ
BL系カップリング:ハリドラ ドラハリ ドラハリ♀ ロンドラ ドラロン/ドロン スネドラ
派生:♀ドラコ 獅子寮ドラコ 当主ドラコ 癒者ドラコ ダームストラングドラコ スーツドラコ Drapple
キャラ属性:銀髪 ライバル(?) 金持ち 御曹司 憎めない悪役 美形悪役
類似キャラ:
- ダドリー・ダーズリー…詳しくは彼の記事に譲るが共通点が非常に多く、ハリーからしても「ホグワーツのダドリーのような存在」と評されている。一方で相違点も多い。
- 骨川スネ夫…金持ちの実家を鼻にかけ、主人公に何かとそれを自慢したり嫌がらせしてきたりする、ヘタレな嫌味キャラ繋がり。目上の人間の前では本性を隠したり媚びて味方につけてピンチを切り抜けようとする、嫌がらせするとしっぺ返しを喰らって酷い目に遭う、小柄で主な服の色が緑、何の偶然か主人公が大きな丸眼鏡など共通点が非常に多い。異なる点といえば取り巻きを従えるリーダー格のドラコと違い子分気質である。
- ベジータ…最初は主人公の憎き敵として、また宿敵の配下として登場するも、徐々に改心した主人公のライバル繋がり。エリート家系、何かと主人公を意識して突っかかるも内心認めている節がある、改心後は良き父親となり主人公とも共闘する、息子同士は当人らと対照的に非常に仲良し、オールバックな前髪、少し見せるヘタレな一面をやたら強調されネタにされるなど、これまた共通点が多い。ただしドラコは彼なりに仲間想いで、敵が相手であろうが殺害対象の作戦のうちであろうが命を奪うことができないのに対し、ベジータは配下のナッパを平気で切り捨てて処刑したり、元々仕えていたフリーザの部下を次々葬ったり、バビディに操られていたとはいえ地球人を虐殺していたことも。
- ダミアン・デズモンド…高慢だが成績優秀でいつも二人の取り巻きの少年を連れている、父親が危険な組織の重要人物であるなどの共通点があるため、ドラコを思い浮かべた人もいるだろう。ただし、相手に表面上こそ悪態をつくものの決して見下して侮ったりしない、仲間想いな部分が二人の友人にきちんと伝わっていて心から慕われている、一方で家族仲が良くないなど、ドラコと対照的な部分もある。