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モロバレル

もろばれる

モロバレルとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

基礎データ

全国図鑑No.0591
イッシュ図鑑No.162
マウンテンカロス図鑑No.054
ヨロイ島図鑑No.078
パルデア図鑑No.206
英語名Amoonguss
ぶんるいきのこポケモン
タイプくさ / どく
たかさ0.6m
おもさ10.5kg
とくせいほうし / さいせいりょく隠れ特性
タマゴグループしょくぶつ

進化

タマゲタケ→モロバレル(レベル39)

概要

タマゲタケの進化系。全体的に太く大きく成長した他、両手も頭と同じ模様のカサになった。

キノコらしく殆ど動かず、じめじめと湿った環境を好む。

両手のカサをゆらゆらと動かして獲物を誘うダンスを踊り、興味を持って近寄った相手に毒の胞子を噴きつけると、タマゲタケ時代とほぼ変わらない生態をしている。

一応、胞子はより強力になっており、浴びた箇所は早く洗い流さないと、そこからモロバレルと同じ柄のキノコがポコポコ生えてくるという恐ろしい性質を持つ。一歩間違えればパラセクトならぬパラヒューマンである。

しかしモロにバレるというネーミング通り、引っかかるポケモンは殆どいないらしい。本物のモンスターボールの傍で待機する等の工夫はしているようだが、擬態の効果があるのかは学会でもよく判っていない。

進化してもあまり大きくならないのは、1.2mもあるのにモンスターボールと間違えられるマルマインの矛盾における教訓だろうか。60cmでも結構でかいが…。

なお、色違いはカラーリングが青と白になる。これもマルマインと同じ。

ゲーム上での特徴

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
1148570858030464

HPがやたら高いが、ステータスのインフレが凄まじいイッシュのポケモンにしてみれば大したことがないように思える。

攻撃面もそこそこあるが、パラセクトと同じ素早さの鈍足。

きのこポケモンだけに「キノコのほうし」は一応覚えるが、習得がレベル62という高レベル、進化前ですら50という高いハードルを要する。

デフォで毒タイプがあるためか、通常特性はポイズンヒールもなくほうしのみ。

下手をすると自分の特性(相手がまひやどく状態になる)が足を引っ張ってキノコのほうしが使えなくなるケースも出てくる。

しかし隠れ特性のさいせいりょくなら、この問題点がなくなるだけでなく、この特性自体持ち前の耐久力とも相性が良いので、基本的にはこちらが推奨される。

シングルバトルしかプレイしない人にはあまりピンとこないポケモンかもしれないが、活躍の場をダブルバトルに移すと登場以来環境最上位に位置する超強力なポケモンとなる

攻撃誘導のいかりのこなを組み合わせたコンボが強く、隣に「はらだいこ」や「りゅうのまい」などの積み技を低リスクで使わせたり、相手が使う「味方に技を使うコンボ(単体攻撃で発動させる「じゃくてんほけん」、「せいぎのこころ」+「ふくろだたき」、「おさきにどうぞ」)」を封殺できるのが非常に大きい。

その上「キノコのほうし」も使えるので相手にとってはかなり厄介な存在になる。同じ技を持つポケモンの中では(ドーブルを除いて)唯一4倍弱点が無く、耐久も高めなので不一致2倍弱点程度ではなかなか倒れない。特防特化なら無補正シャンデラの「だいもんじ」も耐えてしまう。

さらにはすばやさ種族値30という非常に遅いポケモンなので、「トリックルーム」を発動させてしまえば先制「キノコのほうし」で行動妨害ということもできてしまう。性質上はトリパの対策として用意されることが多いが、他のコンボにも使えることから腐りにくい。

6世代ではこれらの技の無効化手段が増えたものの、依然強力なポケモンの1体と数えられる。

特にクレセリアヒードランランドロスガルーラと組んだ通称「CHALK」はダブルバトル界で高い完成度を誇る構成で、種族値合計464のポケモンが強力な準伝説・メガシンカ(過去)ポケモンの中に紛れていると書けばその異常なポテンシャルが理解できるだろうか。残る一枠候補もカプ・レヒレバンギラス等準伝説や600属が並ぶために尚更目立つ。

ではシングルでは弱いと思いきやそんなことはなく、イカサマを覚えられるので物理積みを許さないダメージソースとして活用でき、技を受けつつ交代際に「キノコのほうし」をぶつけることもできる。

やどりぎのタネ」ができない分は特性「さいせいりょく」で補うとよい。

ミミッキュでもフェアリー半減、且つクリアスモッグで積みを許さずばけのかわを剥がせるのがポイント。

要点をまとめると、

  • 強大な一致弱点を耐えうる耐久
  • タイプが状態異常耐性とタイプ耐性ともに優秀(4倍弱点なし)
  • 一度動けさえすればキノコのほうしでほぼ確実に相手の無力化が可能
  • 尖った遅さがトリル最速級というメリットになっている
  • イカサマ」「クリアスモッグ」を持つため積み技の起点になりにくい
  • さいせいりょくでサイクル戦にも強い

もはやゲーム性を無視していると言っても差し支えない驚異的なスペックであり、改めて見てみるといかに規格外のポケモンであるかがわかるだろう。

第8世代

剣盾では発売当初は未解禁だったのだが、2020年に「鎧の孤島」で解禁された。剣盾では新たにかふんだんごを習得。ダブルバトルでのサポート性能に磨きがかかった。

解禁直後に行われたエースバーン等のポケモンが出入り禁止となったシーズン10のダブルバトルでは遂に使用率1位となり、その強さが衰えていないことを見せつけた。シーズン11ではファイアロー等の台頭もあり平均4位に落ち着いたが、禁止級伝説が解禁されると再び採用率が上昇した。

そしてシングルでも9月20日に初ランクイン以後徐々に順位を伸ばし、シーズン10終了時点で31位にまで伸び、そしてシーズン11では最高順位10位となり、遂にシングルバトルプレイヤーにも強さが知れ渡ることとなった

ただし、特性「マジックミラー」を持ちトリル下では逆に抜かれるブリムオンという相性最悪の天敵が追加されているためそこは注意。

また、持ち物はダイジェット環境であったことからそれまでのようなゴツゴツメットではなくバコウのみきあいのタスキがメジャーとなっていた。

第9世代

類似種のアラブルタケが登場したが、現代のモロバレル自身も型落ちにはならず、それぞれ攻撃型と耐久型で上手く棲み分けが出来ている。

今回は待望の一致高火力である「リーフストーム」を獲得。元々Cが85とアタッカーとして最低限レベルの水準には達していること、特性「さいせいりょく」を持っていることから、「こだわりメガネ」サイクルアタッカー型として利用できるようになった。

C特化「こだわりメガネ」型の「リーフストーム」の場合、カバルドンキョジオーン程度ならHD特化しても確定1発で飛ばせる。

さらにテラスタルで火力を増強すれば、HD特化ドオーですら「たべのこし」込みで確定2発となる(相手がてんねん型ならCダウンの影響がなくなるため、本当に2発で倒せる)。

ただし、「ちょうはつ」や「おうごんのからだ」などの変化技対策、くさタイプの仕様や「ぼうじんゴーグル」などの粉・胞子技対策で簡単にメタを張ることができるので、案外良調整だったりする。キノガッサ、モロバレルが初期から使用可能な影響で「ねごと」型がそれなりに存在することもバランスが取れている理由となっている。

「リーフストーム」+「だっしゅつパック」起点作り型も一定数使われる。キョジオーンに対して強力な打点がある上に、素早さに少し振れば「ねごと」不採用で素早さ無振りのヘイラッシャに催眠を撒くこともできる。

テラスタイプはエスパー技といたずらごころ変化技を無効にするあくタイプや、ほのお・こおり技を半減できるみずタイプが多い。

四災が解禁されたシリーズ3になると、ドヒドイデチオンジェンのコンビに強い枠としての需要も得るに至った。チオンジェンに対しては「ヘドロばくだん」がある上に、ドヒドイデ対面ではどく状態・もうどく状態無効と「キノコのほうし」が活きる。

このシリーズではあまりにパオジアンが重いという事で、あくテラスと半々程度だったみずテラスが一気に躍進。

シーズン7辺りから「めいそう」型ハバタクカミが少しずつ増えると、そちらに対して起点になりづらい「タネばくだん」型が一部で使われるようになった。

シーズン8では解禁された連撃ウーラオスへの抑止力として採用が増えたが、同じくパルデア入りしたヒスイヌメルゴンに対しては特性が「そうしょく」だと「イカサマ」くらいしか打点が無いという致命的な相性の悪さを抱えてしまうことになった。一応、A特化させた上で「キノコのほうし」をわざと失敗させて「じだんだ」で大ダメージを与えるという型もありサーフゴーへの打点にもなりえるが、モロバレル本来の持ち味を犠牲にしたあまりにもピンポイントすぎる型であるため実用性の面では疑問符が付くのだが…。

使用トレーナー

ゲーム版

アニメ版

漫画版

  • スムラ(ポケスペ)
  • フレア団したっぱ(ポケスペ)

番外作品

ポケモンマスターズ

2023年3月21日…「ガラルのボールマニア」にて、まさかのボールガイが実装し、モロバレルがバディーとなった。

アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ

その他

BW54話・95話・105話・112話・125話・134話(イメージ)
XY40話・129話・141話(神話)
新無印48話
劇場版破壊の繭とディアンシーココ

『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ

  • 19話
    • 過去回想でモブで登場。

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