カブトプス
かぶとぷす
カブトプスとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。
基礎データ
全国図鑑 | No.0141 |
---|---|
カントー図鑑 | No.141 |
ジョウト図鑑(GSC) | No.223 |
ジョウト図鑑(HGSS) | No.228 |
アローラ図鑑(USUM) | No.230 |
アーカラ図鑑(USUM) | No.131 |
カンムリ雪原図鑑 | No.126 |
ローマ字表記 | Kabutops |
ぶんるい | こうらポケモン |
タイプ | いわ / みず |
たかさ | 1.3m |
おもさ | 40.5kg |
せいべつ | 87.5%♂・12.5%♀ |
特性1 | すいすい:天候が「あめ」の時、「すばやさ」が2倍になる |
特性2 | シェルアーマー:相手の攻撃が急所に当たらなくなる |
隠れ特性 | くだけるよろい:相手の物理技を受けると、防御が1段階下がる代わりに素早さが1段階(6世代まで)→2段階(7世代から)上がる。 |
タマゴグループ | すいちゅう1/すいちゅう3 |
各言語版での名称
英語・ドイツ語・フランス語 | Kabutops |
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韓国語 | 투구푸스 |
中国語(台湾国語) | 鐮刀盔・镰刀盔 |
中国語(広東) | 鐮刀蟲 |
概要
カブトの進化系…だが、まるっきり原形をとどめていない。
オムスターと対をなす、初代化石ポケモン。
ちょいゴツなカブトから一転、スマートな体躯に進化した。手足を折り畳んで水中を素早く泳ぎ、鎌で獲物を切り裂いて体液を吸っていたという。フォルムには三葉虫の要素も窺える。生態はカブトガニというよりもタガメなどの水生昆虫を思わせる。
小さな口が存在し、開閉する。
当初は水中に特化していた生態だったが、獲物が陸上に上がり始めると同時に、エラや足を変化させて今の陸上でも戦えるフォルムに進化した。
このように環境に対する適応度は高いポケモンだったが、現在は絶滅してしまった。その理由は第9世代現在も判明していない。
メガプテラがプテラ本来の姿であるという説があるように、水中特化型のカブトプスももしかしたら後の作品で出たりするのかもしれない。
進化して一転、穏やかな性格から凶暴そうな見た目になった為、しばしばグレムリンとギズモに例えられる。また、化石が発見された地層から、一時期世界最古のポケモンと考えられていた時期もあったとか。
名前の由来はおそらくカブトガニ+トリオップス(カブトエビ)。
ちなみに、カブトエビはミジンコの親戚筋に当たる。勘違いされがちだが、カブトガニは甲殻類ではなく、鋏角類(クモやサソリの仲間)、カブトエビが甲殻類である。
色違いは緑色をしている。
ゲームにおける特徴
- ニビシティのニビ科学博物館には、カブトプスの化石が展示されている。
性能
比較 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 60 | 115 | 105 | ※ | 70 | 80 | 430 |
第2世代から | 30 | 115 | 105 | 65 | 70 | 80 | 495 |
オムスター | 70 | 60 | 125 | 115 | 70 | 55 | 495 |
※第2世代以前の「とくこう」・「とくぼう」は「とくしゅ」に纏められていた
- 見た目通り攻撃と防御が高く、素早さも岩タイプの中では高い部類に入る。「すいすい」を生かしての雨パの物理アタッカーとして用いられることが多い。また、特性が「すいすい」でなくとも「ロックカット」で素早さを補えるので、お好みで砂パの一員にも出来る。
- サブウェポンにはくさ対策に「シザークロス」「きゅうけつ」、かくとう対策に「サイコカッター」、耐性が多いはがねには「かわらわり」「ばかぢから」、軽減されにくいあくタイプ技「つじぎり」「はたきおとす」等が挙げられる。
- なお、捕食の仕方ゆえか「ギガドレイン」を覚えるが、特攻は65と低いので使いどころはない。特殊がメインのオムスターが覚えていたならば使いどころはあったかもしれないが…。また、ピカブイと剣盾では「きゅうけつ」も覚えられるようになった。
- 実は第1世代と第8世代で「メガトンキック」と「ハイドロポンプ」を覚える事が出来る。第7世代ではどちらもバーチャルコンソール版の第1世代のソフトを介する事で習得可能。
- ポケモンスタジアムで披露する「メガトンキック」はある種一見の価値がある。
第1~3世代
- 不遇の一言に尽きる。…というのも、技のタイプごとに物理or特殊が分かれており、高い「こうげき」を持ちながらもそれが活かされる技を全くと言っていいほど覚えなかった為(実は第1世代に限り、『こうげき』の種族値はトップ10以内に入るほどの高さだった)。同じ最古参の化石ポケモンでありながら、高い「とくこう」をタイプ一致技の「なみのり」で存分に引き出せるオムスターと比べるとどう足掻いても見劣りしてしまう。
- 一応フォローを入れておくと、第1世代の壊れ技であった「きりさく」を覚えるポケモンとしてはカイロスに次いで「こうげき」が高いというアドバンテージはあったが、タイプ一致で使えて「すばやさ」も上回るペルシアンが「きりさく」用員の地位を恣にしていたのが現状。
- どういう採用理由かは不明だが99カップ本戦に1体だけエントリーされていた。
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 探検隊シリーズに登場したものが有名。磯の洞窟のボス格のポケモンでナワバリに侵入したポケモンをオムスター兄弟と共に襲っていた。
- かつてペラップを襲ったのはコイツらであり、主人公一行と共に磯の洞窟に再び訪れたぺラップを天井から襲った。鎌と爪と食い込ませて上手く天井に張り付く姿はまさに忍者の如し。アイエエエエエ!カブトプス!?ナンデ!?ナンデ!?
『ポケモンマスターズ』
- 「タマゴイベント」の報酬で貰うタマゴからカブトが孵化する事があり、主人公のバディにする事ができ、進化させる事が可能。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
化石ポケモンという特別な立場故にアニポケではトレーナーが所持しているケースは非常に少ない。
- 無印46話
- グランパキャニオンの地下洞窟で他の化石ポケモン同様なんと野生で登場する。ただ、騒動後に「プリンの歌で眠った時に見た夢」と説明して有耶無耶にした事で公には公表していない。
- DP17話
- クロガネ炭鉱博物館のマシンにより復活したカブトプスが登場。プテラが壁を破壊した後から町へ飛び出し、アーマルドと共にプテラに攻撃して追っていた。
- 炭鉱近くでジュンサー達に追い詰められ、そこへ駆けつけたヒョウタやサトシ達によって捕まる寸前だったが、そこへ現れたロケット団に捕まってしまう。しかしそこへ現れたプテラの攻撃でロケット団から離れてケンゾウ達によって戻された。
- DP108話
- ミオジムリーダーのトウガンが化石から復活させたポケモンで登場。ジムの見回りなどしており、ジムに再び侵入したロケット団を追い払った
- 新無印38話
- こちらも同様に復活したと思われる個体が登場。
- 新無印133話
- 「さいはてのことう」という特殊な島の環境な為に、他の化石ポケモン達同様に生息。プテラと共にシゲルとツルギの前に現れて襲撃したが、ツルギのマニューラにやられた。
- 劇場版水の都の護神ラティアスとラティオス
- 怪盗姉妹によって大聖堂にあった化石から復活し、サトシ達を苦しめる。この個体は特殊なケースでの復活な為か、白目状態となっている。
- 劇場版ミュウと波導の勇者ルカリオ
- こちらも「世界のはじまりの樹」という特殊な環境な為に野生で登場している。
『ポケットモンスターTHE_ORIGIN』
- こちらではレッドの手持ちとして登場している。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- ラクツのカブトマル
- タケシのカブトプス:第2章でカントー四天王による奇襲の中、タケシのツブゾウに守られていたカブトが後に博物館からタケシに譲られ、3章でカブトプスへと進化し、ジムリーダー対抗戦でミカンのアカリちゃん(デンリュウ)と対決した。