すしペット
すしぺっと
すしペットとは、大手100円回転寿司チェーン店「くら寿司」の公式サイトで連載中のWEB漫画及びそれに登場する寿司形のペット。
異能バトルものを思わせた前作「回転むてん丸」とはうってかわって、女子小学生のサクラが主人公で、舞台も現代(前作とは並行世界に位置する)に変わり、ほのぼのとした作風の漫画となった。
内容は、サクラとその家族がくら寿司に食事をしに来たところ、ビッくらポンからしゃりわんこという「すしペット」が飛び出し、飼うことになったというもの。
作中ではむてん丸に於いてあまり見られなかったパロディネタが多く使われたり(既視感の感じる格ゲー「ステテコファイターズ」、どこかで聞いたことがある漫画「ゴチ亀」など)、メインキャラが魔法少女に変身するなど、ある意味むてん丸よりぶっ飛んでいる。
そして、後期になるとバトル要素が含まれた割とガチな展開や、前作とリンクする要素、並びに前作で未消化だった伏線の掘り下げも増え始めた。
2024年8月28日を以って第一部完。同時に公式Xアカウントも一旦休止となった。しかし設定画を掲載していた作者もTwitter内で「退職しフリーになりました。長年の応援ありがとうございました。」と呟いていたので、今後も続きがあるかどうかは不透明となっている。
キャラクターとしてのすしペットは、健康的な食生活を送っている人にしか見えない不思議な生き物で、普段はびっくら村に暮らしているが、皆を笑顔にするためにビッくらポンから出て来る。
しゃりわんこ、ぐんかんにゃんこの他にもしゃりパンダ(初出は第4話)、しゃりうさ(同第5話)など沢山いるらしい。下記の他にもtwitter上では彼らの親族なども見られた。また、飼い主を変身させる能力を持つ個体も確認できる。
ビッくらポンから飛び出した犬のすしペット。サクラの家族に飼われることになった。
猫のすしペット。マイペースで、表情が豊かだが人語を話さない。ミサキに飼われることになった。
いかにも中華風なすしペット。武術の達人だが、お化けなど怖いものが苦手。
サクラの家族に飼われることになった。ヒロトからは師匠と呼ばれている。
うさぎのすしペット。自称「ただの紳士」だが、前作の自称「ただの紳士」とは恐らく関係無い。物知りだが少しうざい。くら寿司の宣伝を彼が担うことが多い。
レイに飼われることになったが、単独で行動することも多いようだ。
犬の女の子のすしペット。ものづくりが得意で、サクラの母の家事の手伝いをする。
犬の男のすしペット。えびリボンちゃんの兄。前例のないことに挑戦する大切さを説く他、非行に走った少年を正す様子もあった。ちょいワルを自身は目指しており、サングラスをかけている。
ユカリに飼われることになった。
小型の犬のすしペット。三匹存在する。チサト先生にはかわいいと称された。いなりさんにも可愛がられているらしい。
犬のすしペット。パヤットさんの親友。ビッくらポンを介する描写もなく、登場時点で一緒にいた。
すしやのしゃりカレーをパヤットさんが食べたときには、「素晴らしい、私はこのカレーに出会う為に生まれたのかも知れない」、と語った。
パヤットさんに飼われている。
キツネのすしペットと思われる。
シンに飼われていると思われる。
人間
現実の日本社会に近い町で暮らしている。くら寿司が飲食店として存在する(それがくら吉であると示唆する描写はない)。
今のところ住人達は下の名前(カナ表記)で呼び合っており、姓の有無は明かされていない。
しゃりわんこを飼っている。
「マグロス」という野球チームに所属している。守備は苦手で打つことしかできなかった。
「攻撃は最大の防御」として苦手から目を背けていたが、しゃりパンダの叱責と励ましから練習。
苦手を克服した。練習が結果を実らせたのかチームは地区大会の決勝にまで登った。
サクラの親友。(画像左)
おとなしく優しい性格の優等生。家はプール付きの大豪邸で、老メイドのバーヤさんまでいる。
着痩せするらしく普段の服装では分からないが、小学5年生とは思えないほど見事なものをお持ちである。
サクラとはよほど仲が良いのか一緒にいることが多い。笑顔で一緒に下校するように誘うほどであったが、サクラがレイと帰るといったときには…。
ぐんかんにゃんこを飼っている。
無気力な印象が強い少年。自己紹介が苦手として愛想は良いとはいえず、サクラの挨拶も初めは無視していた。しかしそれが一週間続いた結果、ついにサクラに応えるように挨拶で返した。その後、無事にクラスに溶け込むことが出来たようだ。
一方、美術に精通しているらしく、作中の美術展小学生部門の最優秀賞を受賞していた。
しゃりうさを飼っている。
サクラ達のクラスメイト。おとなしい性格。サクラからはユカリンと呼ばれていた。作文で賞を何度か取っており、ネットで小説も書いている。しかし、自身が目立つのは苦手らしく野球チームの応援でチアリーダーを務めるようになった時には動揺しており、断ることを考えていた。しかし、えび天わんこの「踏み出すことで見える景色もある」という言葉から、チアリーダーを務める事を決意。本番に姿を見せ、心の中でチャレンジしてよかったと思ったようだ。
えび天わんこを飼っている。
サクラ達のクラスメイト。チサト先生の親戚の子。ガミガミ番長と称されており、とにかく厳しい。合唱の練習で指揮者を務めていたが、声がそろわないことで、激昂する形で叱りつけていた。
その姿勢は目上の人物にも同様であり、生徒の個性のこともあると主張したサヤ先生をクラスがまとまらない要因の一つと指摘する程。それらもあり、周りに煙たがられているのではないかと自身で考え、一時的に不登校になってしまったが、サクラ達がシンを必要としていることを表明、いなりさんの説得もあり、再び復帰。厳しい言動もクラスを思ってのことだった。
また、不良化して襲い掛かったユウを合氣道で返り討ちにしたこともある。
レイの以前の学校の知り合い。自称、未来の芸術界を背負う者、レイのライバル。
作中の人物たちの中でも特に奇抜な服装をしている。レイと同じく美術展小学生部門に作品を出展しており、大人に小学生のレベルではないと評価されるほどだった。
レイがスランプに陥った時には、ライバルでありながら(だからこそ?)参考のために美術書を渡したり、美術館で共に展覧しないかと誘うなどむしろスランプを治そうとしていた。
また、レイには執着があるのか一緒に下校するように誘う場面があった。しかしサクラと帰る事になってしまった時には、ミサキとおかっぱデンジャラスコンビを結成しており、とても恐ろしいことになっていた(アレで変身した訳ではない。)。
サクラ達のクラスメイト。「俺の右手が…」など中二病のような発言が多い(五5である)。
アーケードゲーム「ステテコファイター2」のファンであり、中学生に勝てるほどやり込んでいた。自分に勝てる者はいないと豪語していた時に、20年プレイした大人、シレンが姿を見せた。
経験の差もあり、リョーは彼に打ち負かされてしまう。ゲームをやめると挫折しかけたが、しゃりパンダに「何度でも立ち上がる勇気」を教えられ、1週間の修行の後、シレンの下へ舞い戻った。
再戦した結果再び敗れるものの、さらなる修業を積み、彼を越えることを決意した。
サクラ達のクラスメイト。頬に傷があり、モテたさ故に、ギターとサッカーを趣味としている。
それだけで、個性のうすい普通の少年。そんな状況を快く思わなかったところでカックラスと出くわす。彼に「何にでも反抗して戦え。」と吹き込まれ、彼の言うままに不良になってしまう。前述の通りシンに倒され学校を飛び出した後、ユカリの連れたえび天わんこに「見た目を変えても意味がない、個性というのは中身だ」と説かれ、ユカリには「そのままでいい、目立たなくても大切なモブ」と励まされた(ユウはモブと呼ばれた事には不満のようだったが)。
サクラたちの学校の先生。誰かに似ている気もする。
身長190センチの長身美女。その体を維持するためかかなりの大食いで、学校の給食では足りていない模様。
同校の保険医のチサト先生とは親友同士。
1つのクラスの担任であるほか、ピアノの心得があると考えられる様子もあったが小心者らしく、
悪口に傷つく、チサト先生やシンに叱責される、不良になったユウを見ておろおろする、ナマコを見て気絶するなど、頼もしく、威厳に満ちた先生とは言い難い。
それでもみんなのお手本になりたい、大好きで守りたいと本人では思っている。実際、生徒が海で溺れたときには、自身に泳ぎの自信がなくとも自ら進んで助けに行った。基本的に明るく優しい性格であることもあって生徒に慕われているのだと思われる。
びっくら村出身だった前作の主人公。くら寿司の店内で登場する。12話では客として現れたが、前々作の「試練のカンフータワー」時代の修行もあってか店員として働いていることもあった。本人曰く、「世界中を旅して戦った」との事。
輸入雑貨店を営んでいるインド人で、しゃりカレーわんこを連れている。かなり身体が柔らかい。実はかつてシレンと呼ばれる存在と戦った勇者の1人で、サクラたちにシレンなどについて説明した。
ミサキの家の老メイド。ショコラビをパートナーとしている。彼女もシレンと戦った勇者の1人であるが、当時のシレンとは親友だった。
試練使い・シレン
40話から、彼らの総称は「メイ・ワーク(五月隊)」であることが確定した。
どことなく前期シリーズの敵キャラを思わせる造形だが、4人でアパート暮らしをするなど意外と庶民的。
人の胸に×マークを付け、それによってその人の負の感情を増大させる能力を持っている。
この×マークは意図的に生成しなくても彼らが感情を爆発させたり、または彼らの近くにいるときにネガティブな気分になるだけでも勝手に出てきてしまうらしい。
ただし打ち破られればその力は彼ら自身に跳ね返ってしまう(近くに別の人がいれば押し付けることもできるようだが)。
角が生えている、逆さまになって空中に浮かぶ、第4話のシャーシカの「せっかく人間の世界に来たのにねー」という発言など明らかに人間ではなさそうだが…。
まだ情報は少ないが、2015年のクリスマスイラストからは何となく各メンバーの性格や関係性を読み取ることができる。
13話からはシレンという人物も登場。4人よりも目上らしく、「メイ・ワーク」に含まれるかは定かではない。
彼らの正体は別世界「異界イドラ」から人類に試練を与える存在であり、各々の能力を持っている試練使いと、試練使いが成長し、2つの能力を持つようになったシレンに分かれる。
かつては恐竜にも試練を与えていたらしい。
生物の「負」の感情から生まれ、「喜」の感情から生まれるすしペット達とは遠くて近い存在。その性質上、「負」のエネルギーが無ければ滅んでしまうらしい。
腕(炎のような不定形部)を見られるのはタブー、髪や目の色がカラフルなほど美しいとされる、など独自の文化を持つ。頭のみで体がない者も少なくないようだ。
異界イドラと人間界は其々隔絶しているが、ハロウィンの日は人間界と行き来が自由になり、満月の時にも繋がる模様。
勇者が試練を乗り越えることでシレンは消滅するがその際に呪いと願いを残す。
試練が発生した土地周辺では「歪み」が生じて異物に対する認識が薄くなったり、記念日が入れ替わるなどの現象が起きる。
また、68話では異世界(むてん丸が住む世界)で消失した『魔王』とされる存在の正体は、異世界に於ける「絶望」のシレンであった事や、そのシレンは「絶望」故に"単一性(シングル)"としての強さを持っているが、すしペットの世界のシレンは"二重性(ダブル)"故の強さを持ち、どちらも強大な力を持つ事がしゃりカレーわんこ達の口から語られた。
蛇足だが、作者によると前作のシック一行と五月隊(メイ・ワーク)が戦闘を行った場合は、「単純な戦闘力では圧倒的にシック一行が勝るのですが、イドラ人の特性上どう捻じ伏せても決着がつくことはないでしょう。また、シック一行にはカックラスに優位が取れる者が一人もいません。ジャガンなら一撃入れられるかどうかですね。」(ソース)と評している。
組合(ギルド)
主に異世界との橋渡しを管理しているらしく、試練のサポートをメインに行っている。
また、異界に来るイドラ達の警察的な役割もある。
シレン達に活動費の援助もしているが、人間界にきている別働隊が日雇いなどで稼いでいるらしい。
イドラ内では才能が無い者の閑職とされている。
名家(ダイナスティ)
貴族中心勢力らしく、傲慢。権力も強く犯罪をもみ消すのも容易。
宮殿(パレス)
詳細不明。研究所的な場所と思われる?「試練」以外の方法でイドラを救う為に設立されたらしい。
才能が有る者に対してはここに拉致同然の手法で連れていかれる模様。
角
イドラ人の記憶と能力の塊であり、これが破損すると記憶や性格が失われる。
基本的に頭部から生えているが浮いてるタイプもある。その中でも細長いタイプはトーレン角と呼ばれている。
「角の短い物は劣等者」という古くからの迷信があり、ネフテーやシャーシカはそれにより差別を受けている。
メンバーでは最初(第1話)に登場した女の子。傘にもなるキャンディ型の魔法の杖(?)を持っている。
名前の由来は博多弁で「めんどくさい、うっとうしい」を意味する「しゃあしか」だと思われ、名の如く「いやなことはやらずに、好きなことだけしていたい」という考えを持っている。
角が短いため、家では劣等者扱いされていた。
「傲慢」の試練使い。
フードを被り、手に鋭い爪(?)が生えた男性。
名前の由来は茨城弁で「ぶんなぐる」を意味する「かっくらす」と考えられる。
昔はシャーシカの執事的存在だったが、頭の角が折れたことで記憶の一部を失い、人格も変わってしまった。しかし今でもシャーシカを大事に想っている。
普段隠している右目は、未来予知に近い動体視力を誇る。戦闘力は高いようだが、敵意のない相手には反応が遅れる。
「暴力」の試練使い。
筋肉質で大柄な男性。右目に眼帯をしており、その模様は彼の感情によって変わるらしい(!や?など)。
名前の由来は宮城弁で「うんざりする、苦労する」を意味する「ししゃます」だと思われ、その名の如く苦労人ポジションのようだ(ほかの3人が家事を全くしないですべて彼に押し付けているなど)。ユカリを「同志」と呼んでいる。
「孤独」の試練使いで、シレン候補として人間界に来ている。
シャーシカと同じく少女の姿をしている。頭の小さな王冠も彼女とお揃い。ぱっつんと萌え袖が特徴。
名前の由来は仙台弁で「野良犬、野良猫、仕事をせずにどこかに行ってしまう人」を意味する「のっつぉ」と思われ、名の如く怠惰な性格である模様。
シャマスとはきょうだいの関係。
「怠惰」の試練使いである。
- 五月(メイ)のシレン
13話から登場。試練使い達よりも高い地位にあるシレンと呼ばれる存在。元は「執着」の試練使い。シレンとだけあってかなり強い力を持っているが、ゲーム等で遊ぶのが大好きでメイ・ワークの4人同様結構庶民的である。
- ネフテー・ヘイズルーン
組合の組長。異界イドラとシレンの事を一番に考えている。
「欲」のシレンに付いていた試練使い。
実はシレンと年齢は大して変わらない。
- ヴェラン・メイ
堅物な性格でギルドの会計担当。
ギルド主席次点。
- ブタラグド
49話に登場。弱いものを徹底的に攻撃し勝つためにはどの様な手段も平気で使う事から、イドラでは要注意人物に指定されていた。
その悪行(と言ってもほとんどが小さいレベル)の数々から地下深くに封印されていたが、満月の日に乗じて人間界へ赴く。
しかしレイとハナオの変身特訓の際に割り込んだ事が運の尽きで、そのまま2人に吹っ飛ばされてシャーシカたちに回収された。
「暴食」の二つ名を持つ。
- 長老
名前のみ登場。イドラの八老の長。上記のブタラグドを命を懸けた術により封印したとされる。
- キモーム
ハロウィンでテンションが上がっていた迷惑なイドラの者。
仕事は刑法用猛獣飼育員。
- カマラサン
シャーシカの親戚。
名家の盟主。
四月のシレン/ハーマイネのシレン候補だったが、置いて行かれた過去がある。
「虚栄」の試練使い。
(画像左上)
宮殿の主。
シャマスとノッツォを引き離した原因らしい。
名前の由来は宮崎弁で「非常に、とても」を意味する「てげ」と思われる。
「傾国」の試練使い。
サマエルと共にシレン候補にも上がる程の実力者だが、収監されていた。全ての人が笑顔になる世界を目的に動いているが…?三月のシレンの娘。
名前の由来は熊本弁で「よっぱらう」を意味する「えーくらう」+酒吞童子と考えられる。
酒の霧で「惑乱」させ思考力を奪う。
「惑乱」の試練使い。
(画像左)
ゲーマー。異界イドラは滅びてもいいと思ってる。宮殿でヨダキナに角を折られている。
名前の由来は富山弁で「めちゃくちゃ、乱雑」を意味する「わやく」+サマエルと考えられる。
三月のシレンの部下として宮殿を運営していた初期メンバーらしく恐らく五月のシレンより年上。
音で相手を「扇導」して操る能力を持つ。
「扇導」の試練使い。
- 流星のシレン
輝く鬣を持つドラゴンのような姿。竜達の力、特に「生命力」を試すため隕石を落とした。恐竜達は彼に破れ「知恵」が長所の種族が繁栄するようになった。
- 一月のシレン
詳細不明。
- 二月(フェブラリ)のシレン/トッタルデ?
ローマに現れたらしい。
- 三月(マーチ)のシレン
「愛」と「欲」のシレン。イドラ人なのに腕を露出させてたりかなり変人だったらしい。
「欲」の試練使い。
- 四月(エイプリル)のシレン/ハーマイネ
(画像左)
50年前に現れ、ケーキが好きでバーヤとは親友だった。
元、二月のシレンの試練使いでシレン候補。
「絶望」のシレン。
前作のキャラクター。絶望の単一性(シングル)能力しか持たない。
主に人助けをしたり悩みを解決すると見つかるとされる(試練使いやシレンを含むイドラ人を助けた際も同様に出現する)。
その人物が得た経験によって様々な形状の物が出現・確認されており、サクラの知らない所では多く発見されている。
基本的に何もない場所から出現するパターンが殆どだが、場合によってはアクセサリーなどから変化する事もある。
また、イドラ人が所持している事もある。
コメント
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