「武士として誠心誠意、尽くさせていただきます。」
「私、こう見えて天才ですから!」
プロフィール
真名 | 牛若丸(源九郎義経) |
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クラス | ライダー |
性別 | 女性 |
身長 | 168cm |
体重 | 55kg |
出典 | 『義経記』、『平家物語』 |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・中庸・人 |
好きなもの | 源頼朝(通常時)、主殿(第1部7章後) |
嫌いなもの | 高いところ(通常時)、コールタール(第1部7章後) |
設定担当 | 東出祐一郎、奈須きのこ |
ILLUST | 坂本みねぢ(FGO)、武内崇(MB:TL) |
CV | 早見沙織 |
騎乗する馬の名は太夫黒(たゆうぐろ)。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆3。
メインシナリオでは、第1部7章『絶対魔獣戦線 バビロニア』にて生前の部下共々賢王に召喚されたウルクを守護するサーヴァントとして登場し、主人公達に協力する。
真名
平安・鎌倉時代に活躍した日本の武将「牛若丸(源義経)」。日本史上最も有名な武将と言っても過言ではない。
彼女に匹敵する知名度となると、織田信長くらいのものだろう。
ただし、その生い立ちには不明瞭な点が多く、特に挙兵する前の半生は謎に包まれている。
十一歳のとき、「遮那王」の名前で鞍馬寺に預けられた牛若丸は陰陽師である鬼一法眼(一説には彼が鞍馬天狗であったとも)と出会い、天狗の兵法を授かったと伝えられている。
優れた兵法家であったことは疑いようもないが、義経には致命的なものが欠けていた。
それは戦場への恐怖である。彼女は一生涯、他の武将とは相容れなかった。
頼朝が義経に殺意すら抱いたことも、彼女には終生理解できなかっただろう。
天才である彼女には、己が力への恐れが存在しなかったのだから。
言うまでもない事だが、女性となっているのは「Fateシリーズ」の独自設定。史実では間違いなく男性である。まあ、型月ではよくあること。ちなみに劇中でも妻子がいたと本人が言っているが、まあ、型月ではよくあること。なんでも武内崇社長が「男女比率がやばい。男ばかりだと華がない」と要望を出して女の子になったのだとか。まあ、型月ではよくあること。
そして……牛若丸のエピソードを思い出していただければわかるように、この御仁もまた型月お馴染み「山育ち」の1人である。先述の通り、天狗から兵法を教わり、一応人間の戦場で戦ってきた身でありながらも、アニメ版では魔獣を文字通り鎧袖一触にしていた事からも窺える。
まして「平家の駄馬にも劣るわ!」と評しているあたり、あのTSUBAME同様に日本の山育ちが相手にしてきた生物がそんなにやばいのかと困惑したマスターも多い事だろう(一応平家の馬は、馬上に知能のある人間を乗せて戦っているため、多少なりそちらの方が手強いのかもしれない)。
また「牛若丸」が本邦において、上述したような信長に匹敵する知名度を得ている根拠として、五条大橋の戦いまでのくだりが、児童向けの絵本として親しまれていることも挙げられる。これを受けてか2021年秋には、シンデレラエリザ主観で童話の登場人物と見なされているものに与えられる、童話属性が付与された。この属性は水着霊基の牛若丸にも与えられているが、大人の体になった景清は有していない(まあ、あちらは別存在との複合サーヴァントであるが)。
容姿
見てのとおり凄い恰好をしている。下乳にパンモロ状態である。ゲーム内で再臨すると流石に防具が増えるがそれでも露出度は変わらず、水着版の方が胴体の露出が少なくなるほど。
胸元は栴檀板・鳩尾板と呼ばれる鎧と、前掛け状の布の2枚構造になっているのだが、第1部7章アニメ版では大事なところを見せないようにするためか、布部分がニップレスのように素肌にくっつき、鎧部分だけが風に揺れている、という場面まであったほどである。
6周年記念礼装「英霊巡遊」シリーズには、普段のものにアレンジを加えた衣装を着用したサーヴァント達もいたのだが、牛若丸の場合防具の下に黒のインナーを着用。この絶妙なチョイスが「牛若がちゃんと服を着ている!」と話題になった。イベント『輝け!グレイルライブ!!』にて着用したアイドル霊衣「サイケデリック流離譚」が最も露出を抑えた服装になっている。
サーヴァントとしての外見は、幼少期を過ごした鞍馬山を降りた頃の姿らしい。厳密にはこの時点では、宝具名にも含まれる遮那王を名乗っており、史実ではこの後に15歳前後で元服したと言われている。この通り、今でこそ少女の姿で召喚されているが、成人した姿はあの源頼光に勝るとも劣らないグラマラスな体つきであったと自負している。とは言え胸囲までは勝てておらず(頼光と比べるのは酷だが)、そのことを呟いてしまった弁慶はその場で折檻されてしまった。南無。
ゲーム内での立ち絵がこのプロフィールの割に幼かったためか、2017年5月頃にはもう少し高い頭身で描かれるようになっており、先述の水着姿もこちらの頭身に準拠する形となった。
あちこちにたぬきっぽい要素があり、レベルアップ時のセリフも決まって「ぽんぽこ、りん」であることから、ユーザーからの愛称はぽんぽこライダー。
人物
一人称は「私(わたし)」。
忠義に篤く真面目な性格で、何事も率直に言うタイプ。
そして何よりも大のブラコン。過去に自分を殺そうとした兄・源頼朝に対し、英霊となった今も一途に敬愛しており、聖杯への願いも「兄との仲直り」である。だが、なぜ兄に殺される事になったのかについては全くと言っていいほど理解していない。というか自覚症状は微塵もない。というより、兄を想うあまりにその心は兄弟愛を超え、もはや盲信か狂信の域にまで達している。
ちなみにハイジャンプが得意な割に高所恐怖症であり、高いところはダメらしい。有名な「鵯越えの逆落とし」とか二度とやりたくないとか。ただし幕間の物語では上空を回遊する船に飛び乗り無双していたことから、本当に高所なのかは不明。たぶん降りるのが苦手なのかもしれない。猫か?
生前に兄に認めてもらえなかったことの反動か、マスターには精一杯の忠誠を向けようとしており、自分の活躍を見てもらい、あわよくば褒めてもらったり頭をなでなでしてほしいと考えているわんこキャラと化している。一応たぬきもイヌ科の仲間……とかそういう事じゃない。
更には褒められたい一心で、思いついたように敵将の首を取ってきては猫が狩った獲物を主人に差し出すがごとく頼朝に献上し、大変困らせていたとか。そのあまりの献身っぷりと相手の心情を理解しようとしない姿勢は、ともすればヤンデレに繋がりかねない危うさを孕んでいる。
あるイベントでは魔神柱の目玉を全部くりぬいてマスターに素材として提供しようともしていた。(※こいつらは基本的に塵くらいしか落とさない)
バレンタインイベントでは刀剣型のチョコを贈ってくれるが、刃物並みの切れ味のようで「このチョコで一緒に首狩りしましょう」と誘ってくる。ちなみに最初は敵将の首をかたどったチョコを贈ろうとしていたが周囲に止められたらしい。当たり前である。
本人は良かれと思ってやっているのだが、それは傍からすれば奇行にしか見えず、主人からすれば反応に困るものばかり。何度も言うが悪意はない。それだけになおの事始末に負えない。「ブレーキの壊れた忠犬」とは言い得て妙な所である。
なお、この表現は後の鬼ヶ島イベントにて自称してしまった。下戸な上に酒乱というカルデアの飲兵衛共も呆れる酒癖の悪さであり、酔っぱらうとブラコンと忠犬具合が加速して暴走モードに突入する。どう見てもバーサーカーです。本当にありがとうございました。
ちなみにその才能のせいか、戦闘の前後であっても呑気なことを言うなどマイペースで天然ボケなところもある。というより色々物事の考え方がおかしく、どんな困難や不条理も「私、天才ですから」で片付けてしまう。「バカと天才は紙一重」を地で行く良いお手本である。
基本的に誰に対しても腰が低いため、実は素の彼女を見られる機会は非常に少ない。
部下の弁慶や敵対者と相対し、将としてのカリスマを見せつける牛若丸は、「生き延びる見込みのない戦場であるなら、私を役立てるために死ね」と言い放つ冷酷さと、「犠牲に見合うだけの成果を約束してやる」と約束する独特の義理堅さ、そして絶体絶命の窮地でもふてぶてしく笑ってみせる豪快さを持ち合わせた生粋の武辺者である。そのため、レオニダスを無駄死にと嘲ったゴルゴーンや、捕らえた子供を逃したキングゥに対して「戦の素人」と評した事もある。後者に関しては、敵軍である平家がとある源氏の子供を見逃した事が原因で滅びてしまった出来事に基づいている。その源氏の子供こそ他ならぬ牛若丸だというのだから、何とも説得力のある話である。
第1部7章アニメ版では大人時代の姿が登場しており、流石に上記のような露出の多い格好ではなく、我々がイメージする一般的な源義経に近い姿をしている。
水着版
2018年水着イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にて、アサシンクラスの水着姿が実装。本人曰く「戦いの天才とはすなわち遊びの天才」。ということで夏をめいっぱい遊び倒す事で頭の中はいっぱいである。詳細は該当記事を参照。
能力
鞍馬天狗に鍛えられた身体能力はまさに神速の域に達しており、愛刀「薄緑」を振るい身軽さを活かしたスピーディーな剣術で戦場を席巻する。戦闘以外でも、上空を回遊する船に跳躍だけで乗り込んだり、アサシンの気配遮断スキルに匹敵するほどの隠密行動を可能にするなど、こと敏捷性および機動性にかけてはサーヴァントでもトップクラスの実力を誇る。
モーション中では、薄緑による旋風を纏った連続居合や回転斬り(それぞれ「薄緑・天刃縮歩」と「喜見城・氷柱削り」か)を多用し、壁キックからの垂直落下に任せて斬撃を叩き込んだり、エクストラアタックでは周囲を旋回しての乱れ斬りと、多角的かつアクロバティックな動きを見せる。
ちなみに今のところはライダーにもかかわらず騎乗物の類いは登場しておらず、プロフィールで紹介されている太夫黒も持ってきていない(CMやOPで白い馬に乗っていたシーンのみ)。ただし、源頼光に、馬での崖下りに関する秘技「一ノ谷逆落とし」について話していたと語られている。
ステータス
クラススキル
対魔力(C) | ライダーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。二節以下の詠唱による魔術を無効化。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 |
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騎乗(A+) | ライダーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。獣であるのならば幻獣・神獣まで乗りこなせる。ただし、竜種に関しては該当しない。 |
保有スキル
天狗の兵法(A→EX) | 人外の存在である天狗から兵法を習ったという逸話から。剣術、弓術、槍術などの近接戦闘力、及び「軍略」や「対魔力」などにボーナス。 |
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カリスマ(C+) | 軍を率いる稀有な才能。牛若丸の場合、万人に好かれる器では無いが、近付けば近付く程に彼女の奇妙な魅力に取り憑かれる事となる。 |
六韜秘術・迅雷風烈(A) | 「カリスマ(C+)」が変化したスキル。詳細不明。 |
燕の早業(B) | 燕のように軽々とした身のこなしから。五条大橋にて、弁慶の恐るべき斬撃を一度ならず、二度三度と躱しきった逸話に由来するスキル。 |
宝具
遮那王流離譚(しゃなおうりゅうりたん)
- ランク:A++
- 種別:対人宝具(自身)
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
牛若丸が源義経となり、奥州で果てるまでに成し遂げた伝説の数々が宝具として具現化した物。
以下の全5種類及び、複数の外伝が存在する。
自在天眼・六韜看破(じざいてんがん・りくとうかんぱ)
- ランク:不明
- 種別:対軍奥義
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
フィールド上にいる全員の強制転移。自陣を圧倒的有利、敵陣を圧倒的不利に変更する。
薄緑・天刃縮歩(うすみどり・てんじんしゅくほ)
- ランク:不明
- 種別:対人奥義
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
「遮那王流離譚が二景、『薄緑・天刃縮歩(うすみどり・てんじんしゅくほ)』!!」
薄緑による煌光の斬撃。天狗の歩法による縮地からの一撃は、躱すことが難しい。
遮那王流離譚の二景であり、地上だけでなく空中の相手にも使用可能な様子。
ストーリー上では第1部7章で使用された。
弁慶・不動立地(べんけい・ふどうりっち)
- ランク:不明
- 種別:対人奥義
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
「遮那王流離譚、『弁慶・不動立地(べんけい・ふどうりっち)』!!」
武蔵坊弁慶の肉体のみを擬似的に再現。弁慶への信頼が強ければ強いほど、盾として強固になる。Bランクの対軍宝具までなら防ぎきれる。『レディ・ライネスの事件簿』にて使用された。
壇ノ浦・八艘跳(だんのうら・はっそうとび)
- ランク:D→C
- 種別:対人奥義
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
「鬼一が兵法、受けてみるか!」
「これぞ我が伝説の一つ。我が肉体は、鳥の如く水面(みなも)を舞う――『壇ノ浦・八艘跳(だんのうら・はっそうとび)』!!」
壇ノ浦の戦いの逸話にちなみ、どこからか現れた八隻の小舟の上を高速移動で駆け抜け、敵に高速の一太刀を浴びせるというもの。あまりに素早すぎるため、後半では瞬間移動しているようにすら見える。本質が「対人“奥義”」となっているのは、前述の様に佐々木小次郎の「燕返し」と同じく、「宝具として認定されるほどに磨かれ後世で伝説として讃えられた」が故である。
アニメ版では8人に分身し、ゴルゴーンの蛇を次々に斬り落として見せた。
また、トドメには爆発らしきものが見受けられたが、恐らく「壊れた幻想」の1つではないかと思われる。しかし、これをもってしてもゴルゴーンを倒すまでには至らなかった。
吼丸・蜘蛛殺(ほえまる・くもころし)
- ランク:不明
- 種別:対軍奥義
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
「遮那王流離譚が一つ、『吼丸・蜘蛛殺(ほえまる・くもころし)』!!」
薄緑の本来の「力」を発揮する。周囲の「魔」を打ち払い、音によるダメージを加える。
アニメのバビロニアでゴルゴーンの石化の魔眼の呪詛を祓ったのもおそらくこの能力。
『MB:TL』客演時に、必殺技として使用している。
喜見城・氷柱削り(きけんじょう・つららけずり)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
鬼ヶ島イベント第十幕で披露した奥義。「遮那王流離譚」五景"外伝"。
身を挺して自分を茨木童子の奥義から守ろうとした弁慶を救う為に披露した。
マテリアルにも記載がなく、詳細不明だが、マシュ曰く「弁慶の肩を駆け上がって、そのまま独楽の様に回転して、茨木童子の炎を刀だけで両断・霧散させた」らしい。
『MB:TL』客演時にも、通常技として使用している。
鞍馬流・燕落とし(くらまりゅう・つばめおとし)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
『MB:TL』客演時に、通常技として使用。
空中に飛び上がって弧を描くように斬撃を繰り出す。
ゲーム上での性能
激戦区である☆3ライダーの一角であり、同ランクのライダーの中では7騎中ATKは3位、HPはワースト3位と攻撃的なステータス。カードもQ2A2型でライダーとしては一般的。
保有スキルは、3ターンの間味方全体の攻撃力を上げる「カリスマ(C+)」、3ターンの間味方全体にNP獲得量UPを付与する「天狗の兵法(A)」と味方全体の補助に優れる。宝具『壇ノ浦・八艘跳』は、種類はQuickで、効果は【敵単体に大ダメージ&自身のスター発生率を3ターン強化】というもの。☆3以下のライダーでは珍しい単体宝具で、宝具レベルも上げやすい上に、宝具強化も済んでいるため、レア度に似合わない高い火力を発揮する事が可能となる。
後に2016年6月末からの強化クエスト 第3弾にて新スキル「燕の早業」【自身に1ターン回避&スター発生UP】を獲得した。これにより☆3としての耐久の低さを補いつつ、低めのスター生産力を底上げできるようになった。特にスター発生効果は1ターンと短いが代わりに補正率が高いため、宝具込みでのQuick&Braveチェインを仕掛けられれば、スキルレベル次第で侮れない数のスターを調達できる。さらに、2018年8月の3周年記念強化クエストでは、「天狗の兵法(A)」が EXにランクアップしている。これまでに加えて【自身に3ターンの間Quick性能UP】の効果が追加され、これまで以上に鋭い切れ味を出せるようになった。
一方、Lv30~40までの一度目の霊基再臨後が伸び悩む上に、次の再臨で需要の多い素材である「英雄の証」を15個も持っていくのがやや辛い。強化クエストの関係上、主力とするならば最終再臨は必須となるため、ここを越えられるかが課題となる。とにかく、愛情を懸けてやれば難所でも主力級の働きをしてくれるので、戦力にするならしっかり育ててやろう。特に中ボスや再臨素材「心臓」の回収先としてよく登場するデーモンや、第1部のステージボスである魔神柱はライダーの攻撃が効くため、単体で強力な宝具攻撃ができる彼女の有用性は高い。
長らくモーション刷新がされていなかったが、2021年1月中頃のアップデートで遂にモーションが刷新され、ボイスも新録された。頭身が上がり、アニメ版バビロニア編を意識したダイナミックな動きに変更された。同日に強化クエストも実施。カリスマが「六韜秘術・迅雷風烈(A)」へとランクアップ、【攻撃力上昇に加えてスター生産とクリティカル威力上昇】が追加された。
他作品での活躍
Fate/Requiem
初登場は第1巻で「聖杯トーナメント」に源九郎義経名義で登場。
出場サーヴァントの中でも特に実力者らしい。名義が違うだけで容姿と能力はそのまま。
マスターの名前は瑠璃姫で、お嬢様学校に通う宮司の娘という経歴に反して割とお転婆。こちらではそんな彼女を諫める姿が見られるため、「ブレーキの壊れた忠犬」な『FGO』とはえらい違いだが、倒した敵の首を並べて周囲をドン引きさせてもいるので、根っこは変わってない。
MELTY BLOOD TYPE LUMINA
なんと2022年末のDLCで巌窟王と共に参戦した。先駆けのマシュの様な特殊性はない英霊なのだが、その件で味をしめたネコアルクにより月姫世界へ召喚されてしまった模様。
霊衣も上記の黒インナー&スパッツ追加仕様となっている。やはり半裸はアウトだったか……
関連人物
生前
実の兄。牛若は兄を強く慕っていたが、頼朝はそんな牛若の規格外の才を疎み、討ち取った。その慕い方は兄弟愛というより崇拝に近く、酔った勢いで兄上はトイレなんか行かないと豪語している。
当初は兄を慕っていた牛若丸を討った事もあり、ユーザーからの印象は良くなかったが、次第に牛若の狂犬ぶりが明らかになるにつれ、彼女に振り回された兄という事で同情する声も出てきたのだが今度は別の方面で大きく株を下げてしまった。だが、彼自身は身内を使って政治を牛耳ろうとした貴族や平家達を嫌と言うほど見てきたため、その反動で身内に厳しく「付いて来た部下には優しいが対立した相手には容赦が無い」という人格が形成されたと考える事もできなくはない。
地獄界曼荼羅平安京の回想にて「許せ義経」「私には、おまえのことが分からぬのだ」と発言していたことから頼朝が牛若丸の事を理解する事は終ぞ叶わなかった。
義姉すなわち兄上の奥方。鬼ヶ島イベントで彼女が恐れていた人物。
頼朝と同様に、牛若の問題児っぷりに頭を痛めていたらしい。
彼女は源氏では無いため、より一層牛若丸に恐怖を感じていたのかもしれない。
そして敵以上に身内に厳しい夫にも…。
実の兄。自身や頼朝と共に平氏と戦った。
彼も兄上のはずなのだが、現時点では全く言及されていない。
また、「頼朝に殺された者同士」という点では共通している。
お山(鞍馬山)の師匠。牛若丸の数少ないブレーキ役。六韜三略の一件で破門されたが、互いが似た者同士と言う事もあり、何だかんだで弟子と認めているなど関係は良好。
幸寿前
師匠の娘。師匠に「子どもらしさを理解しろ」としてつけられたお山での幼馴染。
のちに牛若丸のために親の元から六韜三略を持ち出して渡した、いわば尽くし系の幼馴染。
しかし、この事が後にとんでもない悲劇の引き金となった。メディアさんやきよひーが聞いたらどんな反応を示すことやら(一応は後に気付いて供養したという伝承もあるにはあるが……)。
禅林坊覚日
鞍馬寺の仏教僧で、幼い頃の牛若丸の養父。後に彼の弟子となって「遮那王」と名付けられ、仏門の修行に励んだという。
彼女の父である源義朝の祈祷師を、自身の師である蓮忍が務めていたことが縁で預かることになったらしく、蓮忍が高齢であったため覚日が面倒を見ていたとのこと。
自分を「源氏が平家一門に敗れたる証なのだから」という理由で人質として平家においた相手。
彼個人に対しては悪感情はなかったが、兄上の敵として敵対することにも躊躇なかった。
武蔵坊弁慶(本物)
生前、牛若丸に仕えた本物の弁慶。
彼の臣下としては最も名が知れており、互いに信頼しあう相棒のような間柄だったとか。
生前、牛若丸に仕えた郎党達。中でも伊勢は悪賢い狐のような顔をしていたらしいが、牛若丸にとっては気易く話せる部下であり、主人公も似た雰囲気を纏っているらしい。
生前の郎党の1人で、同僚の弁慶のその勇名を語り継ぐため、彼の名と姿を借り仕えている。
マイルームボイスで示唆はされていたが、鬼ヶ島イベントにて薄々正体に気付いていたことが判明。そのため常に塩対応ではあるが、彼なりにケジメをつけようとする姿は一応認めている。
地獄界曼荼羅平安京の回想にて牛若丸を慕っており、どこまでも牛若丸の供をする気でいた。
史実における息子。
地獄界曼荼羅平安京の回想において「千歳丸」として名前が出ている。
平家の武将で、上記の清盛の甥。平家一門でも随一の武勇を誇り、牛若丸のライバル。
屋島の戦いなどで奮戦して源氏を苦しめた。最後の壇ノ浦の戦いでは義経に組みかかろうとするが、八艘飛びで逃げられ、大男2人を締め抱えて海に飛び込んで入水した。
自分を討とうとする牛若丸に対し「俺を討てば戦が終わると?否。頼朝殿の敵は、平家と俺だけではないだろう」「次は、おまえだ」と警告を発していた。
Fate/Grand Order
契約したマスター。「主殿」と呼ぶ。
自分を敬遠せずに受け入れてくれる彼/彼女には非常に強い忠誠を誓っており、許されるなら永遠に仕え続けたいと思っている。ただしやっぱり忠誠心が振り切れすぎており、「主殿の雌犬になりたい」などと別の意味で危ない発言を繰り返している。やべぇこの子
第七特異点でウルクを守るために英霊召喚を用いて牛若丸を召喚したマスター。
千里眼により牛若丸の末路を知った彼から忠告でもされていたのか、牛若丸は生前の自分の歪みについてある程度察しているような口ぶりをしていた。
お互いが一番嫌いなのだろうと分析されるほどの犬猿の仲。持ち前の美貌で何でも手に入れようとする横暴さから、「政子様の方がマシ」というレベルの暴君と見なし、蛇蝎のごとく嫌っている。
メイヴもメイヴで、牛若のその美しい肉体が天性の才能の一部であることに猛烈な嫉妬を抱いているらしい。そんな彼女を、天才たる自分と同類とは見なしていないあたりに、牛若丸の才能観が窺える関係でもある。一方で牛若丸が忠臣や武士としての一面以外の態度を見せる相手でもあり、鬼一法眼がメイヴを牛若丸の友達だと表現していた(当人は否定したが)。
飲兵衛なこととCVと絵師が共通している。
クリスマスイベントでは「へべれけ女子会」として共演している。
牛若丸が女の子だったことに相当にショックを受けているトークがある。
「わたしの牛若丸を返せー!有名な侍が女の子なんて、こっちの世界は間違ってない!?」
お前が言うなという気もするが……うん、まあ、そうね。
牛若丸の服装の薄さにびっくりするマイルームトークがある。
あちらも、第三再臨の服装を見るに人のことは言えないが……
彼女とよくゲームで遊んでいることが追加されたマイルームボイスで判明した。
もっとも、「首を斬るモーションがある格闘ゲーム」を好んでいるあたり相変わらずである。
遠い先祖兼、女体化したサーヴァント繋がり。
偉大な功績を残した先祖であるため尊敬しており、あちらからも信頼されている。
実の叔父。日本最強の戦士の1人。牛若丸は生前、逸話こそ聞き及んでいたものの彼とは面識がない(そもそも、彼が活躍した保元の乱当時、彼女は生まれてすらいない)。
この世界においてはロボだからか「首斬っても大丈夫だろう」とか思っていたらしく、反応からそれを察した為朝は「何考えているのかこのバカ者」とコメントしている。
マイルーム会話ではその太刀筋を大絶賛している。ちなみに自身の所持刀「薄緑(膝丸)」の兄刀である「鬼切安綱(髭切)」を所有しているのだが、そこについて言及は今のところない。
同じく非凡な才能と常人には理解が及ばない思考回路を持つ。
更にはこちらもメイヴから嫌われている。
前述の秀吉の部下。
三成の遠い先祖とされる石田為久は、源平合戦において源氏方に付き、範頼と義経(牛若)による木曾義仲討伐軍に従軍し、共に戦っている。
なお、判官贔屓は元々は牛若丸の事を指す言葉だったが現在では石田三成の事を指す方が多い。
Fate/Requiem
この世界で契約したマスター。遮那王をもじって「シャナくん」と呼んでいる。
幼い頃から契約しているらしく、自分以上に猪突猛進な彼女をフォローしている。
ブレーキが壊れた似た者同士故か相性そのものは良いと思われる。
TYPE LUMINA
犬っぽいところなどどこか知り合いに似ていてほおっておけないと気に入られ、客人として寝床と食料を提供してもらい、現世を満喫させてもらうことに。
この世界で自身を召喚した人物。
首を斬っても平然と生きて行動する様子にドン引きしていた。
余談
狸要素について
彼女のたぬき要素には一応の元ネタがある。それが「屋島の禿げ狸」こと太三郎狸である。
この狸は、四国で平重盛に矢傷で弱っていたところを助けられており(助けられたのは先祖あるいは子孫との説もある)、以後、江戸時代に至るまで化け狸と成り上がって生き続け、屋島の危機を察知すると先駆けて周辺住民に益をもたらし続けたという伝承を持つ。
のちに猟師に撃たれて死んだが、死後も阿波国に移り住み、人に憑依してはさまざまな予言を行い、ときに同族の化け狸の悪事を暴いてみせるなど、決して人に害を為すことはなかった模様。
近代になっても逸話が生まれ、日清戦争・日露戦争に彼の子孫が大陸に乗り込み、妖術で小豆を兵隊に変えて日本の勝利に貢献したという伝奇まで存在する。一言で言うなら、“人間好きな神様級化け狸”なのだ(実際に屋島寺では「簑山大明神」として神格化されている)。
そして屋島といえば『平家物語』の見せ場の1つ「那須与一の弓取り」の舞台でもある。
そこにもう1つ、スタジオジブリの『平成狸合戦ぽんぽこ』が関わってくる。ここでは「四国三長老」の筆頭・“屋島の禿”として、998歳で存命した姿で登場する。この作品では那須与一の弓取りを見たことになっており、999歳の誕生日に妖術で「那須与一の弓取り」を再現して見せている。
牛若丸にこれらが要素として入った証左こそないが、狸要素を見出すならこの辺りが妥当だろう。
名刀「薄緑」の奇縁
彼女が持つ太刀「薄緑」は時代によって名前が変化しており、髭切の兄弟分といわれる膝丸と同じものである。この刀は戦勝利と兄・頼朝との兄弟仲が戻ることを願って箱根権現に奉納されたが、その願い虚しく彼女は戦死。その後は仇討物語で有名な曽我兄弟、頼朝の手を経て現在は京都の旧嵯峨御所・大覚寺に所蔵されており、一説には牛若丸より後の時代にある一族に幕府から下賜され、代々の家宝とされたという。その一族というのが、日本史上有数のウォーモンガーとして有名なあの薩摩島津家である。ぐだぐだ時空ではそこらへんはどうなっているのだろうか……
2020年12月に髭切の元主が実装され、遂に兄弟刀が揃ったが、今のところ両者に言及はない。