対軍戦闘もののふユニット……
真名を……源為朝。
戦闘待機中。指示を。
プロフィール
※ 体重は実際には計測不可能であったため、「人間ならこのくらいだろう」という自己申告。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するアーチャークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
メインクエストの第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』にて初登場する。人間レベルではない逸話に相応しい巨漢の男で、どう見てもロボットにしか見えない全身具足の武者。
クリームヒルト率いる復讐界域に属する名前付きサーヴァントの一騎で、物語の後半にて、彼女らが改造・運用していた兵器として大いに猛威を振るった。
そして直後のイベント『南溟弓張八犬伝』にも早々に再登場。何故かカルデアへの砲撃を行う脅威として現れる。その様は正に機動兵器そのものである。
当イベントより恒常実装され、新たな☆5アーチャーとして多くのマスターと縁を結ぶ機会を得た。☆5恒常アーチャーはナポレオン以来で、実に4年ぶりとなる。
真名
平安時代の武将、「源為朝(鎮西八郎為朝)」。
源為義の八男で源頼朝・義経兄弟の叔父にあたる人物。『保元物語』では身長2mを超える大男とされており、その気性の荒さと剛弓の腕前から剛勇無双の実力を誇っていたと言われている。
- もっともそのデカい体躯のせいで清和源氏に伝わる家宝の鎧「源氏八領」の内「八龍」を頂いたが着る事が出来なかった為、同じ仕様で自分の体格に合わせた白糸縅の鎧を新調しそれを着用していたとか
- 大人5人でようやく引ける特別製の弓「五人張りの弓」を携えていて、彼はそれを1人で引くことができたとか
- わずか13歳の彼の問題児ぶりに父親が困り果て、手に負えないとして九州に追放されたとか
- 追放先の九州で大暴れし、16歳で九州全土を支配してしまったとか
- 平清盛・重盛の軍勢にたった1人で対峙し挨拶代わりに五人張りの弓矢で清盛の郎党2人(この人の叔父と実父)を串刺し(厳密には叔父を貫いた矢が実父の鎧の大袖に刺さって実父の命は助かっている)にしたとか
- 異母兄の源義朝を相手にした時はわざと兜の金具である「星」だけを正確に撃ち弾いて煽ったとか
- 病気が大流行し死人が出まくる中で1人だけケロッとしてたとか
- 捕縛された際、乱暴狼藉を働けないように腕の腱を切って弓を引けないようにした上で島流ししたところ、3人張りの弓を引けるまで回復した上に島流し先の島と周辺の島をまとめて支配してしまったとか
- 最後の戦いではたった一矢で400m先の300人乗りの敵船を沈めてしまったとか
- 織田信長が徳川家康にプレゼントとして「為朝の矢」を送ったところ、あまりのデカさに家康は勘違いし槍に仕立てたとか
「人間の皮を被った怪物か何かなのでは?」と疑いたくなるぶっとんだ逸話を多数持ち、「日本史において最強は誰か」という議論が始まった時、必ず名が上がるほどの無双者として知られる。
保元の乱に敗れ伊豆大島に配流されたがのち伊豆七島を支配する。この所業が高倉天皇や後白河法皇の耳に入り追討令を敷かれ狩野茂光や北条時政ら関東武士を中心とした追討軍を仕向けられる。為朝は抵抗することを諦め長男の為頼を殺害した後に自害したと言う。
このことから、日本で最初に切腹した武将としても有名。
その一方で、琉球における伝承では実は伊豆から沖縄に逃れ、琉球王朝の始祖となったと言われており、初代の琉球王である舜天は彼の息子か彼自身とされている。沖縄では彼が運を天に任せて伊豆から辿り着いた港は、「運天港」と名付けられた。
――以上が、我々の世界の史実における為朝本来の概要である。
しかしFate世界においては、なんと彼は人間ではなかった。元々は対鬼種、対妖を前提とした戦闘機械であり、摂津式大具足の技術が流用されていたが、その前に鬼種や妖の出現が減少したことで未完成のまま封印を施された。そして長い時を経て、封印から解放、未完成部分を当時の技術者が補い、対軍用もののふユニットとしてひとまず完成を見た。完成までにあまりに長い年を経てしまったせいか、担当した技術者の独自要素が製造過程でかなり加わっており、技術の源流は不明。
彼が機械であることは殆ど誰にも知られておらず、剛毅豪放たる鎧武者としての姿のみが後世に伝わった模様。「堂々としていれば意外とバレないものである」とは本人の弁。
人物
一人称は「私(わたし)」。
ロボなので表情は無いのだが感情は意外にも豊か。冷静、冷徹な思考回路を有し、語り口もロボットらしい平坦としたものだが、凶暴さで知られた史実の通り、凄まじい負けず嫌いでわがままな性格。権力にこそ興味はないが、「武人として戦い、勝つ」ことには大変な執着を見せる。
その一方で、戦場で誉れもなく無残な死を遂げた兵達には思うところがあり、機械である自分が道徳を語る事を自嘲しつつも、戦いそのものは「良くないもの」と認識している。
彼の感情の表し方は目の周りに現れていて、嬉しい時等はキラキラさせ、悲しい時等はどんよりとした雲みたいなエフェクトがかかり、怒り等は目からプラズマが発生する。
本編で戦略兵器として扱われた時も自閉プロテクトが強すぎて、他者が完全に制御下に置くことは出来なかったが、本人は此度の自分は武人ならざる兵器と割り切って思考していた。
それでも上記の負けず嫌いな性格からか、ジークフリートに矢を防がれてから自力で制御を突破。更に自身を討ち果たしたアストルフォを称賛しつつも、「次は私が勝つ」と言って退去した。
能力
伝承通りの凄まじい威力・精度を持った弓矢を放つ強力なアーチャー。射撃のレパートリーも豊富で、一本の矢を変化させての連射や散弾もお手の物。白兵戦に持ち込んでも、その体躯から繰り出すパワーは脅威であり、ステータスも魔力以外は非常に優良である。
モーション中では、背中のスラスターで空中浮遊しながら矢の雨を降らせたり、ビーム砲めいたエネルギー矢で穿ち抜いたり(『昇華・弓張月』か?)と多彩な弓術を用いている。
その他、弓の弓幹を大剣代わりにして一刀両断にしたり、分割して双剣のように扱って斬りつけたり、拳に炎を纏わせて強烈な正拳突きを繰り出したりもしている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | A | B++ | B | D | EX | A |
保有スキル
対魔力(C) | アーチャーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大規模な魔術は防げない。 |
---|---|
単独行動(B) | アーチャーのクラススキル。マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。Bランクならば、マスターを失っても二日は現界可能。 |
鎮西八郎(A) | 為朝が号した異称。追放された先の九州で暴れ回り、数々の化け物じみた逸話を残した。常人では扱えないような大きさの弓(五人張りの弓)と矢を使って、敵を2人纏めて仕留めたという伝説もあるほどである。 |
不屈の弓射(B) | 保元の乱で敗北した際、為朝は二度と弓を引けないようにと腕の腱を切られたが、不思議な事に復活し、矢を放ちまくった。一説によれば腕の油圧ケーブルを交換したのだと伝えられて……いや、伝えられていない。 |
メカニカル弓術(EX) | 発射シークエンスの例として「ムーンシャフトチェック」「バスターアローシステム、96%充填」「パイルドライブフットロック接続」「……仕留める!」。敵性反応を探知、ロックオンして自動追尾システムを起動。或いは最大効率の殺傷力を発揮出来る場所に矢を放つ。紛れもなく弓術である。 |
これらに加え、本編では彼を兵器として運用する為、砲台となる塔を介して霊脈から過剰な魔力供給が行われており、ただでさえ高い矢の威力は更に向上。一方そこまでの強化改造の代償として、一度でも塔からの供給が途絶えれば即崩壊する霊基になってしまっており、事実上塔に固定された両足が何らかの理由で離れれば、それだけで死ぬリスクも負っていた。
さらに『南溟弓張八犬伝』では単身でカルデアを特異点から下記の「昇華・弓張月」とおぼしき狙撃でストームボーダーにダメージを与え、さらに2射目の「轟沈・弓張月」に至ってはカルデアに居たアーチャー達(オリオン、アタランテ、ケイローン、巴御前、アルジュナ、俵藤太、ビリー、ジェーン、エミヤ、イシュタル、ウィリアム・テル)という弓や銃の名手達が総出で止めなければいけない程の矢を射たり砲撃で島を消し飛ばす等、変わらず無茶苦茶な強さを見せつけた。
宝具
轟沈・弓張月(ごうちん・ゆみはりづき)
- ランク:B+
- 種別:対艦宝具
- レンジ:5~50
- 最大捕捉:一隻(便宜上)
「剛弓、全力使用可能。」
「不撓不屈たる我が剛弓、これを以って全てを薙ぎ払う。『轟沈・弓張月(ごうちん・ゆみはりづき)』……即ち、月光大砲――発射!」
たった一矢で船舶を沈めたという信じがたい逸話を再現した宝具。
その様はもはや砲撃で、数ある弓撃宝具の中でも有数の威力と応用性を誇る。なお、木造船であった頃はまだ本気を出していなかったが、サーヴァントとなった状態ではむしろ全力を出す。
海(水上)では宝具を裏打ちする神秘が増すため、現在においてはイージス艦も一撃で致命傷を負わせ、原子力潜水艦ですら矢から逃れることは難しい。
一発で戦局を決定づける常識外れの威力と引き換えに、発射準備にそれなりの時間がかかるのが難点。
が、その間の為朝は無防備というわけではなく、連射による牽制、あるいは3本に分割しての使用など、近寄る敵を退けるところまで1人でやってしまえる点が凄いところである。
昇華・弓張月(しょうか・ゆみはりづき)
- ランク:不明
- 種別:不明
- レンジ:不明
- 最大捕捉:不明
「臘月収斂、形態変化。淡き月光を放ち、我が嚆矢は期限に至る。ツクヨミ式リボルビングキャノン――『昇華・弓張月(しょうか・ゆみはりづき)』!!」
上記の一撃の前に、狙いを定める為の矢を1回打ったという逸話を再現した宝具。
基本的に「轟沈・弓張月」の前準備として放たれる矢で、威力は大幅に落ちる代わりに、本命を当てる標的への索敵誘導といった予備効果を付与できる。
ゲーム上での性能
ランク | ☆5 |
---|---|
Lv上限 | 90 |
HP | 1959~13362 |
ATK | 1926~12465 |
COST | 16 |
カード配分 | Quick:1/Arts:2/Buster:2 |
保有スキル1 | 鎮西八郎(A):自身のBusterカード性能アップ(3回・3T)&クリティカル威力アップ(3T) |
保有スキル2 | 不屈の弓射(B):自身にガッツ付与(1回・3T)&「ガッツ発動時に自身の宝具威力アップ(1回・3T)&弱体状態解除する状態」を付与(3T)NP増加(20~30%) |
保有スキル3 | メカニカル弓術(EX):自身に必中付与(5T)&「毎ターン自身の宝具威力アップ(1回・5T)する状態」を付与(5T)&毎ターンNP獲得状態付与(5T/5~10%) |
アペンドスキル3 | 対バーサーカー攻撃適性:バーサーカークラスへの攻撃力アップ |
宝具 | 轟沈・弓張月:自身に無敵貫通付与(1T)&防御無視付与(1T)&〔水辺〕フィールド限定でBusterカード性能アップ(1T)+敵全体〔秩序〕特攻攻撃《Buster属性》 |
特性 | サーヴァント、人属性、中立属性、男性、人型、愛する者、源氏、機械 |
実装時点で超人オリオンに次ぐATK2位の超攻撃型アーチャー。
カード性能も同格帯のギルガメッシュをはじめ、トップサーヴァントや神霊サーヴァントによく見らえるセイバー型だが、カード性能そのものは平均の域を出ない。
……が、上のスキルラインナップを見てわかる通り、超攻撃にしてNP供給力が異様に高いのが鎮西八郎の最大の特長。「不屈の弓射」「メカニカル弓術」と合わせ1ターンに40%、5ターン目一杯使えば80%と、NP獲得系では最上位の概念礼装「カレイドスコープ」並みの供給力を発揮する。
加えてメカニカル弓術による「毎ターン宝具威力アップ(1回/5T)」による宝具威力の底上げも地味ながら恐ろしいものがあり、こちらも5ターン経過で最大5重の宝具バフがかかり100%(2倍)の威力アップも可能となる。これは最上位の宝具威力アップ礼装である「黒の聖杯」をも凌駕する。
そして宝具は無敵貫通付きのため「対粛正防御」等の特殊な回避方法以外に躱しようがなく、加えて水辺フィールドであれば恩恵でBuster性能アップによる威力補正が入る。標的となるセイバーには秩序属性も多く、より強気にマウントが取れる。死に際ガッツを発動させてそちらの宝具威力アップもかかると、さらに凄まじさに拍車がかかる。これらを重ねた時の威力倍率は凄まじい物があり、宝具Lv1だろうと敵陣を粉砕するほどのパワーを発揮する。
ただしこの独特のスキル構成と使用感そのものが課題でもあり、「100中の100%」で宝具を撃ちたいとなると、「秩序属性を相手に」「強化解除を5ターン避けつつ」「5ターン目までにガッツを発動させ」「フィールドを水辺に変化させる」という回りくどい戦術が必要になる。
もっとも「補正が重なればより強くなる」程度の認識でよいので、バフの主軸は「鎮西八郎」のBusterバフと「メカニカル弓術」による宝具威力補正の蓄積だけでも充分に通じる。
高いATKの対価としてHPが低く耐久系スキルも持たないが、これ自体は「不屈の弓射」を早期発動させるポイントにもなるため、そこまで危惧しなくてもいいだろう。
以上、ゴリゴリの宝具特化型の対軍殲滅人型決戦兵器といった性能。
全力を挙げるには独特過ぎるスキル群やバフ効果への慣れが必要だが、完全開放された強弓の破壊力は通常・高難易度を問わずマスターに立ちはだかる分厚い壁を穿ち貫く必殺の一矢となってくれるだろう。
関連人物
生前
実の父親。あまりの乱暴狼藉を働く為朝に困り果て、彼が13歳の時に豊後国に追放した。しかし、為朝が九州で暴れまわったおかけで官職を失う。保元の乱では丁度帰京していた為朝と共に崇徳上皇側についたが敗れて処刑された。
為義の長男で異母兄。息子に義平・頼朝・範頼・阿野全成・義経らがいる。保元の乱では平清盛・足利義康・源頼政らと共に後白河天皇側につき為朝らと敵対した。のち平治の乱にて敗れ東国へ落ち延びる途中、尾張で家人・長田忠致の裏切りに遭い絶命する。
舜天
初代の琉球王で、為朝と同一人物か息子とされている。
琉球の正史『中山世鑑』とその参考にされた浄土宗の僧・袋中上人の著書『琉球神道記』(重要文化財)に記されている。また、臨済宗の仏僧・月舟の著書『幻雲文集』に記された琉球の仏僧・鶴翁から聴いた話にも、同様のことが書かれている。
母
明らかに父の実子では無いのはバレバレだが、どうして為義の子になったのかは不明。
母親が遊女という事なので、「為義が身元不明らしい女に手を出した」扱いとして何処からか連れて来たとでも言いたいのかもしれない。
異母兄・義朝の三男と九男で甥。
牛若丸はカルデアで出会っており、首を斬ってみようと考える彼女には呆れて「首斬られたら死ぬに決まってるだろ、何考えてんだバカ者(意訳)」と機械的なトーンでツッコミを入れている。
また本作の義経はコレネタも有るが為朝はコレの父親と叔父である武将に保元の乱で因縁が有る為、何らかの遺恨ネタが生じる可能性も否定できない。
江戸時代後期に活躍した作家であり、代表作のひとつである『椿説弓張月』は為朝の伝承を基にした作品。本人曰く、「あの小説は真実ではないが創作としては悪くない」とのこと。
馬琴と同じ時代に活躍した浮世絵師。『椿説弓張月』の挿絵を担当した事もあり、為朝の伝承を知るファンでもある。
『FGO』において源為朝の名前が初めて言及されたのは水着版の方のマテリアル。
平安時代の陰陽師。
果心居士のバレンタインシナリオによると、為朝を組み上げた技術者の始まりは晴明が集めた超抜の職能集団であったという。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
自身が持てなかった要素の塊だからか、絆5のボイスによれば「尊敬している」らしい。
第2部6.5章でマッチアップした相手。持ち前の剣の技量と「悪竜の血鎧」のおかげで為朝の矢を防ぎ切りカルデアを守護した。
しかし上記の宝具の3連発射には2発は防ぐが3発目は防ぎきれないと判断し致命傷を避けるような行動を取らせた。この「悪竜の血鎧」が無ければ重傷を負っていた可能性がある。そもそもシグルドやカルナと並び立つ実力を持つ彼がそれをするという時点で為朝のヤバさがわかる。
同じく第2部6.5章でマッチアップした相手。
力量は為朝の方が上だが、当時の状況と相性が噛み合い、ほぼ互角の接戦を繰り広げた。
鬼系サーヴァント
元々対鬼種用に制作されたからか、排除しようとするがマスターに止められ困った反応をする。
存在し得ない時代に存在したスーパーロボ仲間。自分とは異なる技術体系で開発された彼に興味があるようで、解剖して調べたいらしい(勿論速攻で断られた)。
ハロウィンにておっきーとアラフィフが作り上げたエリちゃん型スーパーロボ。
彼の見立てでは「自分と同じくらい、もしかすればそれ以上の性能」という何気にヤバい評価を下しており、改めて彼女らが「人類の脅威」持ちという事を自覚させられる。
その為彼女達を非常に警戒しており、新たに「メカエリチャンアラート機能」を増設している。
余談
2022年登場予定サーヴァントの一覧の中でも一番目立っていた巨大ロボともとれるのが、彼であった。ロボというのはあながち間違いでもなく、型月での中華ロボとも言えるのが呂布なのだが、為朝は「ジャパニーズ呂布」ともあだ名される驚異的な逸話の数々を残す人物。また、2012年NHK大河ドラマ『平清盛』で橋本さとし氏が演じた為朝がその風貌からスタッフからも平安時代のモビルスーツ、現場ではガンダム呼ばわりされていた。その意味でロボじみた風貌だったのかもしれない。宝具アクションをはじめ、要所で例の効果音が鳴り響いている。誰がここまでやれと言った。
「機動源氏TAMETOMO」
「平家にあらずんば人にあらず」⇒「だからってロボかよ!」
……等とマスター達からはネタにされている。
宝具発動時に「ツクヨミ式リボルビングキャノン」「月光大砲」と叫んでいる事から、アレスの残骸が大具足に使用された様に、「アルテミスの真体の残骸も日本に流れ着き、それを利用して誕生したのでは?」という考察もされている。実際金時との会話で大具足と似ていると指摘されたようだがシステムエラーが発生し、トップシークレットと出たため回答できなかった。異聞帯のアルテミスは島を消し飛ばす強力な砲撃が可能で、脅威と判断した敵に対抗して宝具の連続発射で対応しており、為朝の場合はジークフリートの防御力に対して、即座に異なる軌道を描いて飛ぶ三発同時発射で対応する等、シナリオの展開に類似点が見られる。
演じた乃村健次氏はTYPE-MOON作品では、『Fate/Apocrypha』の獅子劫界離以来の出演となる(史実で為朝は息子の1人を手にかけたが、獅子劫も養子とはいえ娘を喪った過去を持つ)。
また、一見今回とは関係なさそうに見えるが、乃村氏は『SDガンダム三国伝』において曹操ガンダムを演じている。そして、その曹操ガンダムの演者(モチーフ)はガンダムダブルエックスである。そのため、実装当初は「月からエネルギーを充填する兵器」つながりで為朝のSNS検索サジェストにサテライトキャノンが浮上していた。
また、ガンダムダブルエックスは登場作品の劇中にて、主人公が要塞化したコロニーレーザーに捕らえられたヒロインを救出する為、脅しと共に警告射撃としてサテライトキャノンを超長距離から2発放ち、ヒロインを救出した後に3発目を直撃させ、コロニーレーザーを破壊するという「昇華・弓張月」の逸話に似たエピソードがある。
為朝がプレイアブル実装された2022年7月3日は、折しも大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第26回の放送日。あろうことか、為朝の甥にあたる頼朝が死去する回の放送日と同時に実装というとんでもないタイミングになってしまった。ちなみに、同作で為朝は大甥の源頼家の正室・辻殿に当たる孫娘の祖父として名前が出てきたのみで直接の登場はしていない。Twitterのトレンドにも鎌倉殿関連と『FGO』関連の話題が同時に上がることになったため、見た人が混乱するという事態にもなった。
ちなみにこの混乱を深読みすると、為朝の孫娘=為朝の子供の子供→為朝に嫁がいた!
彼の口から嫁の話が出る日が来るかは不明。