ロンドン
ろんどん
London
- 北米カナダのオンタリオ州の都市。
- 北米アメリカ合衆国(米国)のケンタッキー州の都市。
- 小惑星「8837ロンドン」。
- 英語やドイツ語圏の名字。
- 英国海軍の艦船名(戦列艦、戦艦、重巡洋艦、駆逐艦、フリゲートなど)。
- 日本の三経グループが展開していたキャバレーチェーン。
- メディアミックス『妖逆門』の登場人物の通称。
→三枝敏雄
Rondón
- スペイン語圏などの名字。
グレートブリテン島のイングランド地域南東部の内陸部、テムズ川河畔に位置する。
「シティ」と呼ばれる主に金融業が栄える中枢区域が中世以来の狭義のロンドン市域。この周辺32の特別区に王宮や首相官邸、英国議会等が設置されており、シティと特別区をあわせて広義のロンドンにあたる「グレーター・ロンドン」という大都市圏を構成する。「グレーター・ロンドン」は行政区画、典礼カウンティ、リージョンであり、面積は約1,600平方キロで東京都より一回り小さい程度、人口は878.8万人(2016年)。
2,000年前に古代ローマ帝国がテムズ川の渡河点に築いたロンディニウム市を起源とする。その後は王国有数の商都にして王都としての歴史を刻み、17世紀ごろから一気に市域が拡大した。ロンドン塔やセントポール大聖堂など、歴史ある建造物が数多く残される。ヨーロッパ最大級の都市であり、世界的な金融・学術・芸術・観光の街。世界中から移民や学生や観光客を受け入れ、ニューヨークと並び最高峰の世界都市と評価されている。
地理
都心にあるシティ(正式名ではシティ・オブ・ロンドン)はローマ時代のロンディニウムを原型とし、かつての城壁に囲まれた中世都市。現代では城壁はほぼ撤去され、ごく僅かな遺構を残すのみである。シティの面積は3平方キロ弱で、人口も1万人未満であるが、昼間人口は60万人を越えるオフィス街である(2001年)。このシティにはロンドン証券取引所、イングランド銀行、ロイズ保険などが集中して大きな金融街を形成している。周辺の32の特別区はそれぞれ自治都市(borough)の資格を有し、地方自治サービスの大部分を提供する。それら特別区の中で最も重要なのは、王宮のバッキンガム宮殿や国会議事堂、首相官邸などの政治中枢が集中するウェストミンスター(現在の特別区としての正式名では周辺地区も併せてシティ・オブ・ウェストミンスター)である。シティを含め33の特別区からなるグレーター・ロンドン全体の広域行政サービスを提供するのが大ロンドン庁(Greater London Authority)。トップがロンドン市長(Mayor of London)で、管轄は交通、警察、消防、広域開発などに限られる。また25名からなるロンドン議会が市政を監察する。
この巨大都市を旅する交通手段として一番有名なのは赤い二階建てのロンドンバスであろう。だが、路線と停留所が極めて複雑に入り組んでいるので、よく注意して利用しよう。他には高い技量に定評ある黒塗りのロンドンタクシー、そして世界最古の歴史を誇るロンドン地下鉄などがある。イギリス各地や欧州へ向かう鉄道の駅はおおよそ行先別に市内各所に分散している。どの駅から出る列車に乗りたいのか、確認しておくべし。
気候は西岸海洋性気候。比較的穏やかな気候で、夏も真夏日になることは少なく、冬も氷点下になることは少ない。ロンドンというと年間を通じて雨と霧に閉ざされているような先入観を持ってしまうが、月間11~15日と確かに降水日が多い。ただし、降水量は東京などと比較してもかなり少なく、年中パラパラと小雨が降っているという方が近い。
観光
ビッグ・ベン
ロンドンの象徴とされるネオゴシック形式の時計塔。正式名称はウエストミンスター宮殿と呼び、狭義のビッグベンである時計塔の下に大きな宮殿建築が広がって全体もまたビッグベンと通称する。この建物にはイギリスの国会議事堂が置かれている。ツアーにより下院、上院とも見学でき、所蔵の調度や絵画を見るだけでなく議会の歴史についても実地での解説で知ることが出来る。
バッキンガム宮殿
イギリス王室の宮殿であり、王室のロンドンにおける主な滞在場所である。王室美術コレクションに彩られた内部の見学は夏季のみ可能。宮殿前で1~2日ごとに行われる衛兵交替式は、英国の伝統的な流儀に触れられるアトラクションとして人気が高い。
大英博物館
グレート・ラッセル・ストリートにある、世界最大、最高の所蔵品を誇ると言われる博物館。所蔵品は800万点とされ、巨大すぎてまる一日かけても見終わらない。常設展は無料で、寄付とグッズ販売だけで運営されている。
歴史
先述の通り、ロンドンの発祥はローマ時代にテムズ川河畔に建設された開拓地、ロンディニゥムとされる。ロンディニゥムはテムズ川の北岸にあって東西北は城壁で守られていた。これが後にシティ・オブ・ロンドンの原型となり、グレートブリテン島の商業中心地として繁栄した。ローマ帝国が街を放棄した後は、様々な異民族がロンディニゥムを襲った。最後にロンドンの支配者となったのはサクソン族であった。
中世に入り、ノルマンディ公ギヨーム2世はイングランドを征服するとロンドンも占領しようとする、だが、街は堅固な城壁を頼みに抵抗する。ギヨーム2世も無理な攻城戦は避け、郊外のウェストミンスターに軍営を置いた。さらにそのウェストミンスターにウエストミンスター・ホール(後のウエストミンスター宮殿)という宮殿を建てて政治の中心とし、経済の中心であるシティ・オブ・ロンドンと並立することになった。こうして成立したシティ・オブ・ロンドン自治の慣習は後世まで残り、現代に至るまで国王がシティに入場する際は、シティの長に許可を求める儀式が行われた。
近世の16世紀には、街の拡張に伴ってウェストミンスターとシティ・オブ・ロンドンの市街はつながり、一つの街並みを形成しつつさらに郊外に広がっていく。こうして実質的に誕生したロンドンの街は繁栄を極めるが、同時に欧州にも稀有な大都市としての問題に度々曝される。
1665年にはペストが流行し人口の5分の1が死亡、1666年のロンドン大火ではほとんどの家屋が焼失する。産業革命によって、ロンドンは農村から上京した人口が密集。イギリスが七つの海を制する超大国となると、ロンドンには世界の富と産物が集中、19世紀初頭~20世紀初頭まで世界金融の中心地にもなった。
民衆はパブのビールを楽しみ、学校教育を得られるようにもなった。一方で1848年、1866年と度々コレラが大流行して多くの犠牲者を出し、大気汚染の酷いロンドンは「霧の都」の別名を頂戴する。
第二次大戦後には次第に公害は改善に向かい、英国病に悩まされるロンドンは文化と観光に活路を求め、現在に至っている。
ロンドンを舞台とする作品
『シャーロック・ホームズ』シリーズ GSホームズ極楽大作戦!! 劇場版『けいおん!』
ポケモン剣盾 - 最終戦:チャンピオントーナメントの行われる街:シュートシティのモデルとなっている。
この他、イングランドを舞台とする作品のほとんどに登場する。
艦名はイングランドの典礼カウンティである「ロンドン」に因む。
1926年2月23日起工、1927年9月14日進水、1929年1月31日竣工。
地中海の第1巡洋戦隊に配属され、1936年より旗艦を務める。
1936年8月22日、スペイン内戦でバルセロナ市からの難民の避難を支援。
1939年3月、チャタム工廠で2年に亘る改造工事に入る。装甲の増加、艦橋の大型化などによりクラウン・コロニー級軽巡洋艦のような外観となった。
9月1日、第二次世界大戦が勃発。
1941年5月12日、駆逐艦「ブリリアント」と共にジブラルタルからマルタ島に航空機を輸送する空母「フューリアス」を護衛。
5月24日、重巡洋艦「ドーセットシャー」と共にドイツ海軍戦艦「ビスマルク」捜索に当たる。この時、改装した艦橋の重さのせいで上部デッキと船体に多くの亀裂が現れた。
6月5日、駆逐艦「ブリリアント」と共にドイツ海軍通商破壊部隊への補給船の捜索を行い、ドイツ海軍油槽船「エッソ・ハンブルク」、「イーガーラント」を発見し自沈させる。
6月17日、フリータウン(シエラレオネ)で空母「イーグル」と合流。
6月26日、ドイツ海軍封鎖突破船「バビトンガ」を発見し自沈させる。
7月10日、空母「イーグル」などと共にフリータウンを拠点に南大西洋をパトロール。
9月22日、軍需大臣ビーバーブルック卿(ウィリアム・マックスウェル・エイトキン・ビーバーブルック)らを乗せてアルハンゲリスクへ向かう。
10月30日、ニューカッスルの造船所で修理を受ける。
1942年4月、北極海で船団護衛やパトロールに当たる。船体下部に歪みが生じ、漏水が発生した。
12月、ニューカッスルの造船所で修理を受ける。これを機に新型のレーダーや対空兵装が搭載された。
1943年7月7日、ノルウェー沿岸の掃討作戦に参加。
1944年3月13日、東洋艦隊(司令官:ジェームズ・フォウンズ・サマーヴィル海軍大将)に配属され、トリンコマリー基地に到着。アメリカ海軍空母「サラトガ」を旗艦に第70任務部隊を編成。
4月19日、サバンの日本軍への空襲(コックピット作戦)を支援。
5月17日、スラバヤの日本軍への空襲(トランサム作戦)を支援。
10月15日、第63.2任務群に編制される。
1945年4月8日、戦艦「クイーン・エリザベス」等と第63任務部隊を編制。
4月11日、サバンの日本軍を攻撃(サンフィッシュ作戦)。
8月15日、日本がポツダム宣言を受諾し降伏。マレーシア南部上陸作戦のため出港していたが作戦中止。
8月28日、サバンに入港。
9月、第9特別根拠地隊(スマトラ島サバン)司令官広瀬末人海軍中将が「ロンドン」艦上で降伏文書に調印。
1946年1月、イギリスに帰投。
9月、予備役となる。
1947年、第5巡洋艦戦隊に編入され香港に配備。
1949年4月20日、国共内戦の最中、イギリス大使館員を避難させるため揚子江を南京に向かっていたスループ「アメジスト」が中国人民解放軍から砲撃され、22人の死者を出して頓挫し、「アメジスト」を曳航しようとした駆逐艦「コンソート」も10人の死者を出し撃退された。
4月21日、「ロンドン」とスループ「ブラックスワン」が支援のため派遣されたが、中国人民解放軍の砲撃により損傷し撃退された。「ロンドン」は13人、「ブラックスワン」は3人の死者を出した。「アメジスト」は7月30日、夜陰に紛れて脱出に成功した。
9月8日、イギリスに帰投。退役。
1950年1月3日、スクラップとして売却された。
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Hot Summer Pub Night/ホットサマー・パブ・ナイト
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Troublemaker Pancake/トラブルメイカー・パンケーキ
『London Confidential Lover』シリーズ『Troublemaker Pancake』(トラブルメイカー・パンケーキ)です。 今回のお話は英国の春の風物詩、パンケーキデーに纏わる作品です。 春の一番大きなイベントはイースター(復活祭)なのですが、それに纏わるイベントごとが幾つかありまして、このパンケーキの日はその一つです。 イースター(復活祭)に関してはご興味ある方はぜひネット等で調べてみて下さい。早く言えば、ゴルゴタの丘で十字架に磔にされたイエス・キリストがこの日に復活を遂げるまでの一連の流れがイベントに関係しています。 このパンケーキの日は、小説内でも説明していますが、キリストの受難の前日にあたり、この日に粉や卵、牛乳などを使い切る目的で始まったと言われています。この日の翌日、Ash Wednesday(灰の水曜日)からLent(レント/四旬節)が始まり、キリストが復活を遂げるイースター当日まで、かつては断食をしていました。 現在の英国ではそれほど熱心なクリスチャンはそんなにいないので、断食まではしませんが、作品内でレイに語らせているとおり、好きな物や嗜好品を断つ人は多いです。我が家もカトリック教徒ですので、リチャードと同じく全然熱心ではない信徒の私も、一応この期間中はレイと同じく紅茶を断ってます。彼らと同じでコーヒーは断つのが絶対無理なんで。 今回はクリスチャン用語が幾つか出て来ましたが、クリスチャンになるには、誕生して大体1~2ヶ月内に洗礼式(Baptise)を、そして7歳前後で初聖体式(First Holy Communion)そして14歳前後で堅信式(Confirmation)を受け、正式なクリスチャンとなります。 (大人になってから、途中で改宗する場合はまた違います) レイが話していた洗礼式と堅信式、というのはこの二つです。 洗礼は親が手配するものなので、もしも親が子供にクリスチャンにならなくてもいい、という選択をすれば、例え両親がクリスチャンであっても受けさせる必要はありません。が、大抵のクリスチャンの親は受けさせます。 これは英国の教育問題にも関わってくるので、あまり詳細は語りませんが(長くなるので)日本と違い、英国は公立の小学校であっても、学校ごとに教育水準にかなりの差があり、親は出来るだけ良い成績を上げている小学校へ子供を入れようと躍起になります。英国の小学校は、大まかに私立・公立、宗教系・非宗教系に分かれています。公立は一般的には宗教系の学校の方が、成績もお行儀も良いとされているため、宗教系の学校の人気は非常に高いです。そのため、子供が洗礼を受けているかいないかで、クリスチャン系の学校に入れるか、入れないかが決まってしまうため、生まれた時に受けさせる親は非常に多いです。 ちなみにここではクリスチャンの話ですが、英国の宗教系学校には他にも、ユダヤ系、ヒンズー系、イスラム教系等々、様々な宗教系の学校が存在しています。 そしてクリスチャン系であっても、カトリックと英国国教会では違います。 小学校は6年制ですが、その後進学するSecondary School(セカンダリースクール・日本でいうところの中高が一緒になった6年制学校)も公立校の場合、一般的に宗教系の方が大学進学率がいいので、小学校の頃から宗教系に通わせる必要があります。 これは公立校に限った話で、レイのような金持ちの子供の場合は私立校に通いますので、また話は少し違ってきますが、現在でも宗教が関係する私立校は多いので、やはり何かしら関係してくるとは思います。 英国には他にもGrammar School(グラマースクール)という受験が必要な学校も存在していて(普通の公立校は受験は必要ありません)かなり複雑なので、この話はこの辺りにしておきます。 ここからは本文の内容に触れていますので、ネタバレがお嫌な方は本文読了後に、ネタバレしてもいいよという方は引き続きお読み下さい。 今回はパンケーキの日ということで、甘々な話にしようと思っていたのに、いざ書き始めてみたら二人で口論を始めてしまい、どうなることかと思いました。最初の頃と違って、だいぶ二人共お互い遠慮がなくなってきているので、言いたいことも言えるようになったんだ、と喜ぶべきなのでしょうね。 最近書いていた作品ではレイの小悪魔度が下がっていたので、ちょっとこの話ではお口の悪いレイを復活させてみました。 リチャードにとってみたら、最初の出会いのレイはかなり口の悪い子だったんで、その時の印象は今でも残ってると思うんですよね。それでもリチャードにしてみたら、そんなレイも可愛いと思ってるので、彼は本当にレイにべた惚れです。 物語の中で「ベーコンバティを毎日食べたい」と言ったらレイに「腹が出るのは許せない」と怒られた、と言ってますが、これは『Breakfast in Richard's Flat』の中での一コマです。未読の方はぜひ読んでみて下さい。 口論の最中、レイに「無茶するよね?」と責められてリチャードが思い当たる節がある、と黙ってしまいましたが、これは実は以前ツイッターで呟いたネタが元になってます。(ツイッターのモーメント・裏話編に載せています) 時々ツイッターで裏話的なネタも呟いてますので、良かったら覗いて見て下さい。⇒@Kotorir では短いお話ですが、楽しんで読んで頂ければ幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ。 キャシー(キャサリン)・オブライエン レイのナニー(乳母)。10,861文字pixiv小説作品 - London Confidential Lover
薔薇の宴/The Feast of Roses・3
『薔薇の宴』連載三話目ですので、連載二話目のあとがきです。 さて、今回はいよいよ事件現場にレイとリチャードが到着して、二人で推理ごっこを繰り広げてみたり、ちょっとミステリっぽい雰囲気を出してみました。 レイとしては、こういうことをリチャードとしたい、ってずーっと思っていたので、本当に彼の願いが叶った瞬間でした。その割にはリチャードにつれない態度取ったりしてますけどね。素直じゃないんですよ、この頃のレイくん。まだ照れの方が大きいんですね。段々本性が出てきますから(笑) そしてやっと出てきました、リチャードの元同僚のハワード・フォークナー巡査部長!彼はお笑い担当キャラでもあります。いつもおちゃらけている明るい気の良い青年です。リチャードとずっと仲良しだったので、異動になっちゃって実は一番寂しい思いをしてるのが彼かもしれません。 彼とリチャードが同僚だった頃の話もいつか書いてみたいと思ってます… ハワード、なかなか魅力的な人物なのですが、レイには思い切りうさん臭がられてます(笑)レイのことを迂闊にも「可愛い子ちゃん」なんて呼んだ彼がいけないんですけどね。ちなみにハワードは思いきりストレートですので、別に本気でレイをどうのこうの、とかリチャードと過去に関係が…とかはありませんのであしからず。リチャードとハワードはただの友達同士です。 その割にハワードふざけた事色々抜かして、レイにリチャードとの仲を疑われたりしてますが… そして物語の最後ではレイとリチャードお初のデート…♡ リチャードは全然そんなこと思ってませんけどね(苦笑)あくまでも彼は業務の一環としてレイをパブに食事に誘ってます。でもレイにしてみたら5年もの間片思いしていた相手から食事に誘われたんですから、有頂天状態でした。全然態度に出てませんけど。でもさり気なくリチャードにモーションかけて彼をどぎまぎさせてみたり、やっぱり小悪魔で可愛い乙女なレイくんなのでした。 そんな小悪魔な彼に翻弄されながらも、どんどん惹かれているリチャード…みたいな部分が私的には好きなシーンです。 今回の裏話は前回のキャプションの続き…という感じで、登場人物の名前の英語での綴りなんぞを紹介してみようか、と。 キャラクターの名前は全部最初から英語で考えています。英語の綴りと音で気に入った名前をキャラクターに当てはめている感じですね。 リチャード・ジョーンズ Richard Jones レイモンド・ハーグリーブス Raymond Hargreves ロバート・ハーグリーブス Robert Hargreves ローリー・メイヤー Rory Mayer セーラ・ホプキンス Sarah Hopkins アンディ・スペンサー Andy Spencer クライブ・ジョンソン Clive Johnson パトリック・ブラウン Patrick Brown ハワード・フォークナー Howard Folkner サスキア・ブルック Saskia Brook と、こんな感じでしょうか。レイモンドは愛称でレイ、って呼ばれてるので、この場合はRay、と最初の三文字で呼ばれています。サスキアの愛称サーシャはSashaです。そしてチーフのAndy SpencerのAndyはAndrewの愛称となっています。 英国では自分の名前を愛称で呼ぶことが日常的で、学校でも毎年子供の住所、緊急連絡先、健康状態を書き込む用紙に「学校では何と呼ばれたいですか?」という質問事項が存在します。つまり愛称で普段から家族に呼ばれている場合、それで学校の先生方も呼ぶ事になってるんです。それだけ愛称で呼ぶということが英国では一般的ですし、また生活の一部として重要視されているんですね。こういう感覚日本では分かり難いだろうな、と思いますが… さて連載三話目ではビックリ仰天な事件が発生します…ということで、最後まで物語を読み逃しありませんように。楽しんで読んで頂ければ幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補、28歳。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ、24歳。 ローリー・メイヤー レイの従兄弟、30歳。ギャラリーのアシスタントディレクターを勤めている。 ハワード・フォークナー リチャードの特別犯罪捜査部時代の同僚で友人。階級は巡査部長。28歳。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友、27歳。 ロバート・ハーグリーブス レイとローリーの叔父。MET警視総監。 アンディ・スペンサー AACUのチーフで警部。リチャードとレイに絶大な信頼を寄せてAACU評価向上のために力を注いでいる。 クライブ・ジョンソン AACU所属のスタッフ。階級は巡査。かつてレイとの連絡係を勤めていたが、彼の態度がレイの気に障り、40代後半で巡査なのは無能な証、とレイには心底嫌われている。 パトリック・ブラウン AACU所属のスタッフ。チームの中では一番の若手。 ―事件の関係者― フィリップ・アンダーソン 事件の被害者でアンダーソン家の主人。 アマンダ・アンダーソン フィリップの20歳年下の妻。元舞台女優。 ローレンス・アンダーソン アマンダの連れ子。 フランク・フレッチャー アンダーソン家の執事。 ドロシー・ヤング アンダーソン家の家政婦。 アダム・クラーク アンダーソン家の庭師。22,424文字pixiv小説作品 - London Confidential Lover
追憶の聖母子像・9/Reminiscence of the Virgin and Child.9
『London Confidential Lover』本編『追憶の聖母子像/Reminiscence of the Virgin and Child』連載その九です。 一応本編はこちらで最終回となります。もう一回おまけの小話を次に載せて、こちらの話は完全に終わりということにします。 ではでは、前回掲載文のあとがきのような形での解説です。 いよいよ今までの謎が解けて、犯人(?)が分かりましたが、こちら犯罪らしい犯罪でもないので犯人って言っていいのやら… とりあえずクラレンス・オークションハウスは危うく名声を落とされた挙げ句恐喝されてた訳ですから、一応犯罪はあったんですけれど。地味ですね(苦笑) アキとギャラリー・パーマーの意外な繋がりと、トリノの聖母子、レイ、ジュリアンの過去が繋がる重要なパートでした。謎が解けてすっきりしましたでしょうか? って言うかそこまでの謎ないって突っ込まれたら、それまでなんですけど(苦笑) そもそもBL書きたくて書いてて、ミステリはかなりライトなミステリなので、その辺はご承知置き下さいませ。しかもちょっと伏線引き忘れてるところあって、あー!って気付いたんですけど、もうそのまんまにします。すいません。きっと誰も気付かないからもういいよね(笑) ライトミステリとか言いつつへたれでスイマセン。でも、がち本格ミステリ書こうとすると枚数がこれじゃ収まらないしね…そもそもそんなの書けるのかっていうのもあるし。ただ書いてみたい気はあるので、いつか時間がたっぷり取れたら書きたいです。BLで本格ミステリは私の夢なので。 さて前回のお話では、また新しい登場人物が一人出てきました。 レイの叔父、ロバート・ハーグリーブス警視総監の秘書官である、ウィリアム・シドニー警部補です。彼は署内では切れ者との評判ですが、自ら目立つことを嫌う性格なので他の同年代の同僚に比べると出世も遅れていました。ですがそんな彼を高く買っていたのがロバートで、彼を自分の秘書官に抜擢します。ウィリアムは大人しい性格ですが、切れ者と言われるだけあってかなり頭脳明晰です…が、なかなかに可愛い性格の持ち主でレイにはよくからかわれてます。レイの方がうんと年下なのに(笑)(レイ⇒24歳、ウィリアム⇒35歳)外見はブルネットの髪、ブルーアイズでなかなかの男前という設定です。彼とロバートの話なんかも一人で考えてニヤニヤしたりしてるんですけど…おじさんがいちゃいちゃする話も好きなんで…まあ、だけどこれは需要なさそうなんで私一人の妄想で楽しみます(笑) と言うか、今これを書いている時点で第一回目の連載話を30人の方達が読んでくださっていて嬉しいな~と思って、シリーズ第一作目見たら200人超えの方が読んでくださってた! もうビックリするやら感激するやら…こんなたくさんの方に読んで頂けると思ってなかったので、本当にただ、ただ感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。 でもこの200人の方のうちのどれくらいの人たちが面白かったと思ってくださったのか分かりませんが(汗)もし読了後、つまんないなーだったらごめんなさい(苦笑) 以前のキャプションでも書いたのですが、この話を書き始めた当初は10人も読んでくれる人がいたら万々歳だなーなんて思っていたので、まさかこんなにたくさんの人たちが読んで下さるなんて思わず…もう本当に有り難うございますという言葉しかありません。 自分の萌えの昇華のために書き始めた話で、こんなたくさんの方達が読んでくださったなんて信じられない気持ちです。 まだしばらくは書きたい話が色々あるので続きますが、また良かったら読みに来て下さいね-! とお誘いしておきます(笑) さて、次の回のキャプションでは今回のお話の解説入れますので、ようやく私が書きたかったブルージュ話ここに書いておきます。 英国、ロンドンからヨーロッパ大陸へ気軽に行くにはユーロスターという列車を利用しますが、パリまでは2時間半弱、ベルギー、ブリュッセルへも2時間ちょっとで到着します。本当に気軽に使えるので、我が家も大陸側へ行く時はいつもユーロスターを利用してます。日本国内の人が新幹線を使うような感覚ですね。 ブルージュはベルギーにある都市で、街の中を水路が巡る落ち着いた古都です。美味しいレストランがたくさんあり、一本裏道を入ると日本ではまだ知られていないような、美味しいショコラティエのお店が何軒もあるような素敵なところで、私も大好きな街です。 私が以前行ったのはクリスマス時期で、街の中心部にあるスクエア(広場)ではクリスマスマーケットが開かれていて、モルドワイン(グリューワイン・スパイスやフルーツで味付けされた甘い赤ワイン)を片手に散策しながらマーケットのお店を冷やかしたのは楽しい思い出です。 ただし、冬に行くと寒さがハンパじゃないので(街中を水路が巡っているのと、地面が石畳なのでかなり冷える)次回行く時はぜひ気候がいい夏に行きたいな、と思ってます。 ヨーロッパの冬は暗くなるのも早くて、3時過ぎるともう薄暗くなって4時には真っ暗になっちゃいますから、行動出来る時間帯が短いんですよね。その分夏は夜10時くらいまで明るいんですけど。ベルギーってちょっと地味ですが、旅行先にもお勧めですよ。 それでは本編最終回、楽しんで読んで頂ければ幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補、28歳。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ、24歳。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友、27歳。 ローリー・メイヤー レイの従兄弟、30歳。ギャラリーのアシスタントディレクターを勤めている。 ジュリアン・テイラー 過去にレイと関係があったアートディーラー。ドイツ・ベルリンから4年ぶりにロンドンへ帰国する。29歳。 杉原 安芸彦 クラレンス・オークションハウスのアシスタント・マネージャー。27歳。 デニス・モイヤー 東ロンドンに住む、自称アートディーラー。9,648文字pixiv小説作品 - London Confidential Lover
Pretty Little Thing/プリティ・リトル・シング
『London Confidential Lover』シリーズ『Pretty Little Thing』(プリティ・リトル・シング)です。 今回のお話は拙作をイメージしてとても素敵なアクセサリーを作って頂いたのですが、そちらをモチーフにして書いた作品です。 今までFAを頂くことはありましたが、イメージしたアクセサリーを作って頂いたのは初めての経験で、とても驚くのと同時に嬉しかったです。創作の世界って奥深いですね。小説のイメージからまさかあんなに素敵なアクセサリーが生まれるとは思いませんでした。 とても素敵なアクセサリーをモチーフにして、そのイメージを壊さないように作品を書いたつもりです。 作者さまに気に入って頂けたら嬉しいのですが…… ここからは作品の内容に触れていますので、ネタバレがお嫌な方は読了後に、ネタバレしても構わないよ、という方は引き続きどうぞ。 いつも通りの軽く読めて、ちょっと笑えて、洒落た会話を楽しめて、最後にはラブラブな二人……というのが本作のテーマです。結局の所こういう話を読むのも書くのも好きなので、ワンパターンですがこれしかないんですよね。 私は元々ワンパターンが好きなので、自分で好き勝手に書ける自創作は最高だなーと思います。日本にいたころ好きだったのは水戸黄門に大岡越前、鬼平犯科帳でしたからね。ワンパターン好きな原点が分かって頂けるかと。リチャードとレイがいちゃいちゃするのは、黄門さまの印籠みたいなもんです。 今回はレイをメイクアップさせる必要があったので、Lipstick Illusionに登場したメイクアップアーティストのエイダン氏に再登場を願いました。そしてアクセサリーをどう絡ませようか、と言う事で、アクセサリーデザイナーでエイダンのBFニックという新キャラクターを作りました。 彼らとレイのお付き合いは古くて、これはFallen Angel/堕ちた天使を読んで頂けると分かりますが、レイやダニーがセカンダリースクールの学生だった頃につるんでいたソーホーの仲間達っていうのが、彼らのことです。 そしてもう一人新キャラが出て来ましたね、スチュワート・コリンズ。彼は少しジュリアンに似たキャラクターです。ただし、ジュリアンみたいにお人好しなところはありません。もっとビジネスライクで欲しい物は策を弄して手に入れるタイプです。今のところ彼を再登場させる話はまったく考えてないんですが、そのうち書きたくなったら書くかも…… このお話は作って頂いたアクセサリーのイメージをモチーフにしているので、通常よりも甘々モードにしてます。リチャードさんは姫君の窮地を救う騎士といったところでしょうか。彼はやっぱりこういう役柄が似合います。 短いお話ですが楽しんで読んで頂けたら幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ。 エイダン・ファレル レイの友人、メイクアップアーティスト。 ニック・バーンズ エイダンのボーイフレンド、アクセサリーデザイナー。 スチュワート・コリンズ 有名投資家、ニックのビジネスに資金協力している。12,321文字pixiv小説作品 - London Confidential Lover
追憶の聖母子像・8/Reminiscence of the Virgin and Child.8
『London Confidential Lover』本編『追憶の聖母子像/Reminiscence of the Virgin and Child』連載その八、です。 いよいよ黒幕の正体も分かり、物語も終わりが近くなってきました。あと残すところは最後の詰めのシーンとエピローグ。次回が連載九回目なのですが、なんだか中途半端なので、おまけ話を一回つけて十回終了にしようかな、とも考えてます。 ではでは、前回掲載文のあとがきのような形での解説です。 ロンドンの街中の様子を書くのが好きなので、つい地下鉄(チューブ)よりもバスやブラックキャブでキャラクターを移動させてしまうのですが、今回もキャブとバス大活躍です。 ロンドンの地下鉄を何故チューブ(Tube)と呼ぶかというと、トンネルの形がチューブ状だから、なんですね。トンネルの形に合わせて車輌も天井が円い形しています。ちなみに相性がチューブで、本来はLondon Underground(ロンドン・アンダーグラウンド)が正式名称です。 ロンドンと言えば、あの赤い二階建てバスが有名ですが、あの二階建てバスはDouble Decker(ダブルデッカー)という名前です。一階席、二階席ありますが、二階席はUpper Deck(アッパーデッキ)と呼ばれて、着席専用です。幾ら混んでいても、二階席は立って乗るのは禁止なので、覚えておいて下さい。 と言うか、二階席かなり揺れるので、立って乗るのは難しいです(苦笑)慣れない方だと階段の乗り降りも揺れるので苦労するかと思います。降りる際に転倒しないよう、手すりをしっかり握って階段を降りて下さいね。 ところで、小説内でリチャードがレイに「一番ロマンティックな席はどこだか知ってる?」なんてくさいこと言ってましたけど、これは私が本当に言われた実話です(笑) 言った人はロマンティックとはほど遠い感じの方だったんですけど、これを聞いたらその人を見る目が変わりましたね(苦笑)もう二十年前の話です。未だに忘れられません。 レイも言ってますけど、現在ロンドンを走るバスの中には全車両CCTV(監視カメラ)が搭載されてますので、キスなんてしたらばっちり運転手に見られるし、元々犯罪などの記録用に取り付けられてますので、車内の様子は全て録画されています。このCCTV、ロンドン市内どこでも街中に取り付けられてますので、人に見られたくないことは家の中でだけにしておけ、ってことでしょうかね。 私はリチャードと同じで、二階建てバスのアッパーデッキに座るなら、迷わず一番前の席をチョイスします。見晴らしいいんで贅沢な気分を味わえます。 今回東ロンドンのギャラリーまで二人仲良く出張に行って、またもやリチャードは嫉妬してましたが(苦笑) レイは普段は口も態度も悪いことが多いですが、自分が気が合う人間とは普通に接してます。そりゃそうですよね、誰にでもそんな悪態付くような態度取ってたら、ギャラリーオーナーの仕事なんて出来ませんよね。そんな普段の姿を見ることがないリチャードにとってみたら、今回のレイの姿は新鮮に映ったし、また仲良くしてる様子を見て嫉妬してみたり、色々忙しかったですね。彼もまあ人の子ですから。自分の知らないレイをこれからもっと見て、色々な思いを覚えていくことでしょう。リチャードさん、成長してください(笑) 少し字数に余裕がありますので、またもやPet Shop Boysの中からイメージソングで使っていた曲紹介を。こちらの曲はレイのイメージで聞いてます。セレブを皮肉ってる曲なんですけど、フランボヤント(華やかな)という言葉がレイを表わしてるのと、彼が普段はアート界という虚構の世界に住んでるので、この曲がぴったりだな、と思って気に入ってます。PVが日本を舞台にしてて何故か欽ちゃんの仮装大賞で謎なんですが、面白いのでお暇な方はネットでチェックしてみて下さい。 それでは本編の方、楽しんで読んで頂ければ幸いです。 ―人物紹介― リチャード・ジョーンズ MET(MetropolitanPolice/ロンドン警視庁)AACU(Art&Antiques Crime Unit/美術&アンティーク犯罪捜査課)所属の警部補、28歳。 レイモンド・ハーグリーブス White Castle Gallery(ホワイトキャッスル・ギャラリー)オーナー、AACU専属コンサルタント、通称レイ、24歳。 セーラ・ホプキンス AACU所属の巡査部長、リチャードの部下で警察学校時代からの親友、27歳。 ローリー・メイヤー レイの従兄弟、30歳。ギャラリーのアシスタントディレクターを勤めている。 ジュリアン・テイラー 過去にレイと関係があったアートディーラー。ドイツ・ベルリンから4年ぶりにロンドンへ帰国する。29歳。 杉原 安芸彦 クラレンス・オークションハウスのアシスタント・マネージャー。27歳。 デニス・モイヤー 東ロンドンに住む、自称アートディーラー。 ロバート・ハーグリーブス レイとローリーの叔父。MET警視総監。9,252文字pixiv小説作品 【妖逆門/ギグロン】誰かのためのパヴァーヌ(抜粋)
2014年夏コミ新刊。初のギグロン(ギグ&ロンドン)本、の冒頭抜粋。アニメ準拠です。うちの本なので、もちろん三不壊ベースでございます。 コピー/A5/20P/100円。2014/8/16 土曜日 西え-13b TAKE FIVEにて頒布します。2,209文字pixiv小説作品