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クイズ番組の編集履歴

2020-07-19 01:04:03 バージョン

クイズ番組

くいずばんぐみ

クイズ番組は放送における番組ジャンルの一種である。

この番組クイズを主においた放送番組(現在においてはテレビ番組がメイン)であり、その形式はいくつか存在しているものの、司会者と解答者を主体としたものが通常である。

形式

 この形式の番組はラジオおよびテレビで行われるが、放送メディアにより方式は異なる。

 ラジオにおいては、視聴者と出題者の一対一の対決で、電話を用いて出題され、正解すると定められた景品が出され、不正解の場合別の視聴者に変わる形式で行われることが多い。 ただし番組としてよりも番組の1コーナーとしてこれを行うことが多い。

 テレビにおいてはこの番組司会者(ベテランアナウンサーを当てることが多い)を置き、複数名の解答者(近年においてはタレントを使うことが多い)にクイズを出題し、基本的には正解率による得点、順位を競う形で進行し優勝者には豪華賞品……と言うものが定番であった。

 この形式の場合「何かのテーマ性を持たせる」ことや「出場者を限定する」などにより番組の独自性を出すことになる。

 また、番組の形式も複数存在し、「解答者のクイズへの挑戦」をメインに据えたもの、「教養番組兼用で視聴者の知識を増やすためのもの」「トーク番組を兼用したもの」「クイズに名を借りたほかの番組」などに分けられる。

 出演者に関しても「一般視聴者から募集するもの」と「タレントが解答者となるもの」に分けられる。

日本における放送

 日本においては終戦間もない昭和21年、NHKラジオで放送された話の泉(実際にはこの番組はクイズバラエティに分類される)といわれ、民放ではCBCストップ・ザ・ミュージック(音楽を使った30分の聴取者参加の公開クイズ番組、もとはアメリカの番組らしい)が最初とされる。しかし、テレビの普及とともにラジオでは番組としてすたれ、番組の一コーナーとして残る状態となっている。

 また、テレビにおいてはNHK私の仕事はなんでしょうという番組を昭和28年(テレビ放送が始まった年)に放送、さらにレギュラー放送としては家族クイズ・ジェスチャーという番組を放送したことがはじめである。なお民放に関しては不明な点が多いため、省略する。

 この番組の人気に最初に火がついたのは、1970年代後期から1980年代初期のことであるとされる。この時のブームはいわゆる視聴者参加型の番組であったとされる。しかしながらそのブームも1985年から1986年にかけての有力番組(たとえばアップダウンクイズクイズタイムショック)終了とともにブームがひと段落した。

 また、そのブームが終了後、1990年代には今度は掛け合いなどが面白いタレント出場型の番組が人気となった。また、視聴者参加型番組においてはクイズ王を目指すような番組が出てきたものの、この番組は「クイズのプロのもの」となってしまったため、一般視聴者から嫌われ、この種の番組は減少の一途をたどった。

 また、タレント出場型番組も複数作られた結果マンネリとなり、さらにそれを打破するためゲーム的要素を取り入れ逆にクイズを見たい人に嫌われるといったこと、さらには司会者の死亡や引退により番組を続けられなくなったということもあり、打ち切りとなった。

 ブームの末期にはマンネリ化した問題内容、「やらせ」の発覚なども話題となったが、番組制作コスト(他のバラエティ番組よりも問題作成や景品などで予算がかかる)の割りに視聴率が取れない、海外旅行の一般化やインターネットの普及により「問題の元となるなる物事や現象」等を探すのが困難になったことも番組が消えていった要因であろう。

 新しい試みとしてはデジタル放送における双方向型通信を使った番組も登場した。

2000年代以降

 しかし2000年代中盤から後半に差し掛かると、『クイズ!ヘキサゴン』『ネプリーグ』『Qさま』などのヒットから、再びクイズ番組が量産されるようになる。ただし、その構成は90年代までのそれとは全く異なるものである。


 まず、番組出演者からして学歴至上主義を強調したものが非常に多いこと。

 かつてのクイズ番組でも高学歴解答者は普通にいたが、別にわざわざ自分の学歴を公表するような真似はせず、解答者が高学歴であろうが中卒であろうが平等に扱われていた。一方、こちらは何かとテロップなどで高学歴解答者を美化したり、または高学歴同士のぶつかり合い展開に持っていく傾向が強い。『ヘキサゴン』はこの真逆であるが。

 クイズ内容もエンタメ色はほとんどなく、実際に義務教育や大学などで取り上げられている問題や時事などの教養系に偏っている。そういう意味ではクイズ形式にした報道系バラエティ番組とも言える。

 何故このような学歴を強調するような番組作りが増えたのかについては、2000年代の広末涼子早稲田大学推薦や、それまで高卒が当たり前だったジャニーズタレントがNEWSを境に次々と難関大学に推薦入学した背景も大きいかもしれない。


 そしてもう一つが、かつてのように番組構成が全てクイズジャンルで埋まっているわけではなく実質トークバラエティとの融合になっていること。

 早い話がクイズの合間に内輪話や暴露話、クイズを間違えた解答者を茶化す素人弄りがいきなり始まり番組の流れが中断するという事態が頻繁に起こる。さらに「正解はCMのあと」手法とコンボで使ってくるため純粋なクイズ番組としてのテンポはかなり悪く、90年代と比較すると放送時間内に放送される出題数も圧倒的に少ない傾向にある。

 『ヘキサゴン』にしても途中からヘキサゴンファミリーによる歌番組要素も強くなったり、『雑学王』に至ってはただの商品宣伝番組ではないかという批判もあった。


 総括すれば2000年代以降のクイズ番組は純粋なクイズ番組とは言い難いところがあり、情報番組の顔も持ったクイズ系トークバラエティと言った方が妥当かもしれない。


主な番組

※☆印は2020年現在レギュラーで放送中(放送時期が固定されている特番にも☆を付けている)。△はレギュラー放送終了後に直近5年以内に不定期特番で放送したもの。

NHK

日本テレビ系列

TBS系列

フジテレビ系列

テレビ朝日系列

テレビ東京系列

BS

ローカル番組

関連項目

クイズ

類似番組:ザ・クイズショウ ためしてガッテン

司会:大橋巨泉 逸見政孝 草野仁 ビートたけし 浜田雅功 今田耕司 島田紳助 関口宏 徳光和夫 福澤朗 福留功男 古舘伊知郎 板東英二 上田晋也 さまぁ〜ず 児玉清 谷原章介 岡田圭右 島崎和歌子

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