基礎データ
全国図鑑 | No.0222 |
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ジョウト図鑑 | No.171 |
ホウエン図鑑 | No.180 |
英語名 | Corsola |
和名英語風表記 | Sunnygo |
ぶんるい | さんごポケモン |
タイプ | みず / いわ |
たかさ | 0.6m |
おもさ | 5.0kg |
とくせい | しぜんかいふく / はりきり / さいせいりょく(隠れ特性) |
リージョンフォーム
ポケモン剣盾から登場する、ガラル地方特有の生態を持つサニーゴのガラルのすがた。
現地の環境に適応して姿を変えた他のリージョンフォームとは、少々事情が異なる存在であり、原種には無かった進化を遂げる。
概要
『ポケットモンスター金・銀』(第2世代)に初登場したポケモンで、分類通りの珊瑚、特にピンク色のエダサンゴをモチーフとしている。
南の綺麗な暖かい海に生息しており、水温が下がると南へ移動する。そうして集まったサニーゴ達が珊瑚礁を形成し、小さなポケモンたちの隠れ家になる事もあるらしい。
事実「NEWポケモンスナップ」ではラブカスが枝の間に挟まって寝る姿が確認されている。
気に入った環境に落ち着くとその場から移動しなくなるのか、南の国ではサニーゴの集団の上で住居を構えて暮らす人々もいる様で、実際にホウエン地方の「キナギタウン」はサニーゴの群れの上に作られている。
本来寒い地域である樺太がモデルの230ばんすいどうにも出現するが、彼ら基準ではまだ暖かい海域ということなのだろう。
頭のサンゴの角は割と簡単に折れるが、どんどんと育っては生え換わり、1〜3日程で元通りに生え揃うため本人たちは気にしていない。天敵に襲われれば自切も行う。
綺麗な水の養分を取りこんだそれらは、太陽の光を浴びると七色にキラキラ輝きとても綺麗で、宝物として人気が高く、安産のお守りにする風習もあるという。
特にアローラ地方に暮らすサニーゴは、栄養豊富な海のおかげで体色がとても鮮やかで濃く、砂浜などに折れ落ちた角は装飾品に加工されて売られている。
ちなみに、このツノは『出動!ポケモン救助隊ガンバルズ!』にて投擲武器として登場している(ゲーム版の鉄のトゲや銀のハリに相当する)。
その一方、現地にはサニーゴを好んで貪り食うヒドイデ、ドヒドイデと言う天敵中の天敵たるポケモンも生息しており、アローラでは繁殖して数が増え過ぎたラプラスに代わりこちらが絶滅危惧種となってしまった。
そのためエーテル財団の保護対象にも入っており、サン・ムーンのストーリーをある程度進めると、その天敵によって傷ついたサニーゴのイベントが発生する。
また逆に海が汚れると、美しいサンゴの枝は色がくすみボロボロになってしまう。現実のサンゴ同様、枝からも栄養を取っている為、汚れた海では生きられない。
バトルで活躍するポテンシャルには乏しいが、その可愛らしい姿やデリケートな生態から、現在に至るまで一定の人気を保っているポケモンである。
名前の由来は恐らく「サニー(晴れ)+サンゴ」で、それらに「アミーゴ」を掛けている可能性もある。
ゲーム上の特徴
世代 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|---|
第6世代まで | 55 | 55 | 85 | 65 | 85 | 35 |
第7世代以降 | 65 | 55 | 95 | 65 | 95 | 35 |
タイプはオムスターやジーランスなどと同じみず・いわの複合タイプ。
特性は「しぜんかいふく」と「はりきり」となかなか優秀。
「はりきり」の時はアタッカー、「しぜんかいふく」の時は、耐久型が向いている。
ただ、「ぼうぎょ」と「とくぼう」の種族値はやや高いが、他のステータスは総じてかなり低い。
幸い、技は豊富である。いや、些か豊富すぎると言っても過言ではない。
物理技はタイプ一致技に「アクアブレイク」、「いわなだれ」、「ストーンエッジ」、「もろはのずつき」、「ロックブラスト」、
サブとして「じしん」、「つららばり」、「ふいうち」、「がむしゃら」、「だいばくはつ」、
特殊技はタイプ一致技に「なみのり」と、同タイプ中唯一修得可能な「パワージェム」、
サブとして「れいとうビーム」、「だいちのちから」、「サイコキネシス」、「シャドーボール」、
変化技は四天候全て、オーロラベール以外の壁技全て、積み技に「てっぺき(バリアー)」・「ドわすれ」・「ロックカット」、回復技に「アクアリング」・「ねをはる」・「じこさいせい」・「リフレッシュ」
etc.……本当に能力が低いことが悔やまれるくらい豊富にある。
特性「はりきり」時の「こうげき」の高さはなかなかなので、そこを軸に戦いたいが、主力技の命中率はことごとく下がってしまい、かわいい見た目と反してかなりリスキーな運用が求められる。
基本的には、上記の運に左右される方法を除き、特殊アタッカーにぶつけて「ミラーコート」で反撃する王道スタイルがある。
その場合相手がこの戦法に乗ってこなければ、「だいばくはつ」で相手もろとも退場を狙う。
「はりきり+だいばくはつ」という芸当ができる唯一のポケモンで、特性「はりきり」での「だいばくはつ」は元々低い「こうげき」ではあるが、それでもある程度のポケモンは落とすことができる。
上記の方法を封印する場合は、物理技としては「ストーンエッジ」か「ロックブラスト」を軸に、「じしん」、「がむしゃら」、「ふいうち」など。
上手くすれば耐えてからの「がむしゃら→ふいうち」のコンボができる。次のターンに「だいばくはつ」で去る。
補助技の「めいそう」を積めばある程度の火力の底上げはできる。あくまである程度だが。
その他にも、「リフレクター」や「ひかりのかべ」の壁張りや、「ロックカット」を使えばすばやさの種族値120のポケモンをギリギリ抜かすことができる。
暖かい海に棲む筈だが、第4世代ではどうみても水温が低そうなシンオウにも生息している。
しかも進化で氷タイプがつくパウワウを除きこおりタイプ以外で唯一「つららばり」を覚える。そんなサンゴで大丈夫か?
第5世代では隠れ特性として「さいせいりょく」が追加された。これはポケモン図鑑の説明に準拠している形であるが、実際は戻している余裕などない。
むしろ仕様の変更で弱体化した「だいばくはつ」によって死活問題となっている。
その代わりタマゴ技として「もろはのずつき」を習得した……がこれで代償になるのかどうか。
第7世代ではHP、防御、特防種族値がそれぞれ+10されて65、95、95となった。これにより、多少は動きやすくなった。さらにこの世代から登場した新しい水物理技「アクアブレイク」を遺伝技で習得できるようになった。意外にも水物理技を習得するのはこれが初めてである。
ウルトラサンムーンでは教え技で「じだんだ」「じごくづき」といった物理技を新規習得。
これらの技の実用性はともかく、上記の「アクアブレイク」も教え技として追加されているので、過去作産のサニーゴにも物理水技を搭載することが可能になった。
特にマークなしルールでは「ふいうち」との両立も可能になったことが大きく、サニーゴ使いには嬉しい追加要素である。
第8世代では新要素「ダイマックス」により耐久面も(3ターン限定ではあるが)改善され、前作のZワザと同じく、ダイマックス技で特性「はりきり」のデメリットを打ち消すことも可能になった。
優秀な遺伝技要員
前述した通り能力は低いサニーゴであるが、その反面非常に重宝されているポケモンでもある。
覚える技が優秀なため、「ミラーコート」をヒンバスなどに、メノクラゲから「バリアー」をサニーゴの経由でパールルへ、ジーランスから「もろはのずつき」をサニーゴの経由でアーケンに遺伝させられる為、遺伝技要員として使われる。
誰が呼んだかわざマシン3215
ちなみに雌のほうが出現しやすいので遺伝させる場合には注意が必要。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
番外作品
『ポケモンGO』
珊瑚のポケモンだからなのだろうか、日本国内で出現するのは種子島以南の南西諸島、および小笠原諸島のみとなっている。
日本国内で特定地域にしか出現しないポケモンは初めてである。
世界的にも、北緯南緯31度より赤道寄りのエリアでしか出現しない。
国単位ではなく特定緯度限定で出現するポケモンはサニーゴが初めてとなる。
アニメ版
- ウツギ博士のサニーゴ
- 無印210話でウツギ博士がうずまき列島の調査をしに来た時にゲット。ロケット団との戦いで落ちたサトシ達を助けている。ムサシのアーボックをたいあたり一撃で倒し、トゲキャノンでぶっ飛ばしている。
- 無印213話
- おうがん島メギシティでサニーゴの巣の上に作った家に住んでいる家族がおり、アヤノ・ミカの父親はサニーゴの角を加工する仕事をしている。しかし、ある日現れた他所のサニーゴがミカのサニーゴたちにスキンシップのつもりでたいあたりをしてくるためサニーゴたちが怯えて逃げ出してしまった事で巣の壁がもろくなり崩れ落ち家が流されてしまい、サトシ達もサニーゴ達を探す事に。一応アニー、ウニー、カニー、ケニー、コニー、ハニー、ラニー、トニー、タニー…と名前はあるらしい。そしてカスミが例の他所から来たサニーゴと出会い…
カスミのサニーゴ
上述の他所から来たサニーゴでウツギ博士の個体を見てから欲しがっていたカスミにルアーボールでゲットされた。以降はニョロゾと共にカスミの主力となる。元気な性格だが少々落ち着きがない。
カスミの信頼は厚く、カスミがハナダジムリーダーに着任して以降、ギャラドスと共に彼女の戦力の中心を形成している。
『水の都の護神』ではポケモン水上レースで去年の優勝者であるロッシのホエルコと接戦の末、枝の差でサニーゴとカスミが勝利している。
AG44話ではハンゾウのヌケニンに攻撃するものの、特性「ふしぎなまもり」の効果によりダメージを与えることができずに敗れた。
SM編で再登場した際はサニーゴの枝を模したアクセサリーを本物だと思い怯えていた。
- その他
- AG95話でロの島の女性・ミドリのポケモンで登場しており、風邪を引いていた為、ポケモンセンターがあるイの島に転送されている。
- AG110話ではアダンのと思われるサニーゴが登場。
- 新無印31話ではリズのポケモンで登場。
AG | 15話 |
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DP | 161話 |
XY | 22話 |
SM | 1話・2話・5話・6話・7話・12話・20話・22話・42話・48話・71話・129話 |
新無印 | 63話・88話 |
短編 | ピカピカ星空キャンプ |
劇場版 | 蒼海の王子 |
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
3章でヒワダの南の海底を潜水艇で進んでいたクリスタルとマチスの前に大群で出現し、潜水艇を海底に繋ぎ止めてしまう。しかし、クリスタルがサニーゴ達のリーダーを捕獲した事で脱出する事ができた。
余談
「サンゴ」と一言で呼んでもそこには多数の種類がいる。
サニーゴの「サンゴ礁を形成する」「枝が脆く簡単に折れる」「枝は折れてもすぐに生えてくる」という性質はそのうちの「造礁サンゴ」のもので、「枝が宝石として使われる」というのは「宝石サンゴ」のもの。
ちなみにガラルサニーゴは…強いて言えば造礁サンゴに含まれるが、枝を持たない絶滅種がモチーフと目されている。サンゴ同様、サニーゴにも色々な種類がいるようだ。
サン・ムーンでは「うみみ…」と泣く個体が登場する。あるアイドルとは愛称やパーソナルカラーが一致するためか、しばしばネタにされる。
「語彙力を失った海美推しサニーゴ」と呼ばれることも。
(→Pokem@s)
3月25日はサニーゴの日。
関連イラスト
関連タグ
0221.イノムー→0222.サニーゴ/ガラルのすがた→0223.テッポウオ
同複合タイプ