基礎データ
全国図鑑 | No.0601 |
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イッシュ図鑑 | No.132 |
ガラル図鑑 | No.115 |
ローマ字表記 | Gigigiaru |
ぶんるい | はぐるまポケモン |
タイプ | はがね |
たかさ | 0.6m |
おもさ | 81.0kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | プラス / マイナス / クリアボディ(隠れ特性) |
タマゴグループ | こうぶつ |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ギギギアル | |
英語・スペイン語・イタリア語・ポーランド語 | Klinklang | klink(ギアル英語名)+klang(ギギアル英語名) |
ドイツ語 | Klikdiklak | |
フランス語 | Cliticlic | |
韓国語 | 기기기어르 | |
中国語 | 齿轮怪 |
進化
ギアル → ギギアル(レベル38) → ギギギアル(レベル49)
概要
ギギアルの進化系。ギギアルの下部に新規の歯車とスパイク付きリングギアが加わっただけという斬新なデザインをしている。
いわゆる「進化すると増える」系のポケモンの一種だが、単純に頭数が増えるのとはまた違った進化の仕方が新鮮である。
なお、一見大きそうに見えて実はたかさ0.6mしかなく、バトルに出してみると意外と小さい。なんならギギアルのころから変わっていないので、本当に下のリングが追加されただけのようだ。
ちなみにこのリング自体は他のギアと違って生物ではなく、単なる付属物らしい。
赤いコアのついたギアはエネルギータンクの役割をしており、3つのギアを高速回転させてこのコアにエネルギーをチャージする。溜めたエネルギーは電撃としてリングのトゲから周囲に撃ち出して攻撃する。
己の体を投げ飛ばすという危なっかしい攻撃の仕方をしていたギギアル時代とはエライ違いである。
なお、思いっきり電撃と書いてあるがでんきタイプは付かなかった。
ゲームにおける特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
60 | 100 | 115 | 70 | 85 | 90 | 520 |
ステータスは防御、次いで攻撃が優れている。そしてはがねタイプとこの見た目からは想像できないが意外と素早さの種族値が高く、多くの伝説ポケモンもひしめく90もある。おまけに「トリックルーム」も覚えるのでスイッチ用としての運用も可能。
なお、HP・特攻・特防はギギアルの頃から一切変わっていない。
物理攻撃値はそこそこあり、威力変動のない鋼物理技としては最高威力で、連続攻撃のためタスキやがんじょう、ばけのかわに強い優秀な専用技「ギアソーサー」、「りゅうのまい」の上位互換とも言える積み技「ギアチェンジ」を覚える点は物理アタッカーとしては悪くない魅力。
しかしながら他の技レパートリーが驚くほど狭く、素の威力が60を超えるものはほとんどが特殊技。ダブルならプラス・マイナスで特攻を強化出来るものの、それすら出来ないシングルバトルでは扱いづらい。
実戦で使えるレベルの威力の物理技はサブウェポンには向かないノーマルタイプの「おんがえし」や「ギガインパクト」程度しかない。
特に「じしん」を覚えられない事は非常に痛手。せめて「10まんばりき」か、もう「じならし」でもいいから地面技が欲しいレベルである。
各世代での特徴
第5世代(BW)
通常特性個体しか手に入らなかったのだが、その通常特性がダブルバトルにしか使えない上、上昇する能力は特攻。
特性を発動させればそれなりの数値にはなるが、物理・特殊両方を含めても攻撃技が貧相なので、仮に両刀で使用したとしてもハガネールやナットレイにあっさり受けられてしまいがちで、役割を持ちにくく使いどころが難しいポケモンとなっていた。
一応、優秀な専用技と高い耐久力により、攻撃に耐えてからの反撃が得意。
「ギアソーサー」によりがんじょうやきあいのタスキ頼りのアタッカー潰しにはなかなか優秀な性能をもつ。すぐ読まれて受けられやすいのが玉にキズだが・・・。
実はバンギラス・ユキノオーにはかなり刺さる。これらの天候パに対する意外な対抗策として使用してみるのも面白いだろう。
第5世代(BW2)
技マシンで電気タイプの物理技「ワイルドボルト」を習得できるようになった。これによりギアソーサーが半減される水タイプに2倍、鋼・炎タイプに対しても等倍のダメージを与えられるようになるため非常に有用。
また、優秀な隠れ特性である「クリアボディ」も得た。しかしこの時点では隠れ特性の遺伝に「相手がメタモンの場合遺伝不可」という条件があり、性別不明のギギギアルはこの隠れ特性を遺伝させることができなかった。
第6〜7世代
第6世代XYからはフェアリータイプの追加で弱点を突く機会が増えた、隠れ特性もメタモンで引き継ぐことが可能となったため、待望のクリアボディ個体の厳選も可能となった。ただし、無性別なのでボール遺伝は出来ない。
第7世代で登場したZワザは、技の威力不足に苦しむギギギアルにとっては貴重なダメージソースとなった。
フェアリータイプの数も急増し、特に環境トップメタのミミッキュに強いのは大きな魅力。
新たにじばそうさ・アシストギアをそれぞれ習得。シングルでも使えるが、味方も一気に強化出来る点から主戦場はダブル。
習得者が少ないので読まれる事は稀だが、プラス・マイナスの味方が軒並みじめんタイプを弱点とするのが難点か。耐久を上げて何度も味方を強化したい。
第8世代
ポケモン剣盾にもめでたく続投。本作では一部の技が削除された代わりに様々な技が多くのポケモンにバラ撒かれたが、肝心のギギギアルはハッキリ申し上げて今回もロクな技を貰えていない。
サブウェポンとして新たに「てっていこうせん」「パワージェム」「ダメおし」等を習得したが、どれもステータスと噛み合わない特殊技か低威力の技のため、採用価値はほとんど無いと言っていい。
また、わざマシンからどくどくが削除されたため嫌がらせをする事も不可能になり、更にサブウェポンの筆頭候補であった「おんがえし(やつあたり)」や役割破壊も出来る「めざめるパワー」が削除されてしまった。ただでさえ貧相だった技のラインナップがますます悲惨な有様になる。
そして追い打ちをかけるかのように、ダイオウドウとニャイキングが新登場。同じ単はがねタイプの物理アタッカーであり、更にギギギアルにはない広い技範囲と高火力を兼ね備えるこの2匹は現在、ギギギアルの採用価値をガタ落ちさせてしまっている。
高い素早さと「ギアソーサー」の無二の性能でどうにかアイデンティティの崩壊は免れたものの、立場はかなり厳しくなったと言わざるを得ない。
おまけにプラス持ちでは高めの耐久を持つデンリュウや、素早いサポーターとなるプラスルなども未登場。相方が減ったのもツライところ。
その後DLCの鎧の孤島が配信されたものの、新たに覚えた技はフィールドが貼られていないと使えない「アイアンローラー」と、使い所が難しい上に特殊技の「ライジングボルト」のみ。元からサブウェポン増やすつもりは無かったのか…?
DLCの冠の雪原では「ダイマックスアドベンチャー」における一般ポケモン枠でも登場。
特性はプラス、技は「ギアソーサー」「ギアチェンジ」「ギガインパクト」「きんぞくおん」。
主力技はしっかり持っており、技範囲は相変わらず狭いが相手の特防を大きく下げる「きんぞくおん」でサポートに回ることができるため腐りにくい。
他のはがねタイプと比べて安定した火力と耐久、そしてそこそこの速さを両立しており、アタッカー兼サポーターとして柔軟に動けるのが魅力。
対戦においては苦境に立たされているが、こちらでははがね要因としてなかなか優秀といえる。
ただし敵として登場するギギギアルはなぜか一般ポケモン枠でありながら確定二回行動で猛攻を仕掛けてくる強敵となっており、戦って捕まえるのは地味に苦労させられる。
第9世代
この世代では残念ながらリストラ。
もし内定していたら「テラスタル」で電気タイプにタイプチェンジし、「ワイルドボルト」や「ボルトチェンジ」の威力をパワーアップでき、少々活躍してたのかもしれない。
使用トレーナー
ゲーム版
- N:ポケモントレーナー※1
- ノボリ:サブウェイマスター※2
- クダリ:サブウェイマスター※2
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- アクロマ:プラズマ団※3
- ミカン:ジムリーダー(ジョウト)
- ローズ:マクロコスモス
- シルディ:ポケモントレーナー
- ※1:Nの個体はゾロアークが化けていることが多いので、かくとう技で攻めるのが良いだろう。
- ※2:バトルサブウェイの個体は「ギアチェンジ」を積んだ後、「ギガインパクト」などで一撃KOを狙ってくる。元々が素早いので、半減以下に抑えられない限り一匹は確実に狩られる事を覚悟した方が良い。「ギガインパクト」を使われた場合は、反動で動けなくなった隙に弱点のかくとうタイプやほのおタイプで片づけてしまおう。
- ※3:彼の切り札である。道具「ふうせん」を所持しており、地面技で対抗しようとするプレーヤーの出鼻を挫いてくる。「ギアチェンジ」を積んでくるのは前述と同じだが、「ギガインパクト」の他に「ワイルドボルト」も使ってくる。
漫画版
- ノボリ(ポケスペ)
- シルディ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
2019年9月16日に、新規に追加されたイッシュ組の第1弾として登場した。
なお、実装されて早々色違いも登場している。
覚える技は、通常技で「でんきショック」、「チャージビーム」、「きんぞくおん」、ゲージ技で「はかいこうせん」、「ラスターカノン」、「でんじほう」、「ミラーショット」。
結論から言えば、「きんぞくおん」を除けば微妙な技のオンパレードである。
実装当時はその「きんぞくおん」も覚えないため、通常技は不一致の電気タイプ2つに頼るしかなかった。
同じ鋼単タイプのメルメタルも同じ悩みを抱えていた事があったが、あちらは「でんきショック」と相性の良いゲージ技を備えているため、不一致とは言えどジム戦やトレーナーバトルでは大活躍を見せているが、ギギギアルは残念ながらゲージ技ですら微妙なものばかりである。
実装からしばらくして、上記の通り、「きんぞくおん」を覚えるようになった為、それなりに活躍できる…、と言いたいところだが、これも同じく「きんぞくおん」を覚えるようになったジバコイルに劣る始末である。
総じて、通常技を「でんきショック」で行くならメルメタルの劣化、「きんぞくおん」で行くならジバコイルの劣化という悲惨な事態になっており、ジム戦でもトレーナーバトルでも活躍が見込めないポケモンである。
上記2体を使ったほうが効率良いため、ギギギアルはコレクション用としか見なされてない。(しかも、最大CPも上記2体に負けている)
原作でも攻撃技が使いにくく、使用率が低いという状態だが、ポケモンGOでもその不遇さが露わになってしまった。
ただし、あくまで種族値・わざ構成から判断した評価である。ポケモンGOにおける使い勝手の良し悪しは各ポケモンごとに設定された『攻撃モーション』による硬直時間+ノーマルわざの硬直時間に大きく左右される。総合種族値ではジバコイルに劣るものの『攻撃モーション』による硬直時間の短さはジバコイルを上回る、「きんぞくおん」による高速連射でゲージを瞬時に貯め、シールドで防がれても確率で防御を1ランク下げる「ミラーショット」を叩き込む戦法は、主にリーグ・対人戦において不遇ポケモンだからと油断した相手の出鼻をくじくことだろう。
『ポケモン不思議のダンジョン』
「本編で微妙なポケモンほど活躍できる」という法則は、マグナゲートにおいても健在だった。
具体的には探険隊シリーズのトラウマメーカーである。
ポリゴンの後継者ポジションといえばその恐ろしさをご理解いただけるだろう。(進化形も同様)
アニメ版
BW63話
ベルとアララギ博士のカブルモとチョボマキのデータを取っていた所で機械の不具合が発生。原因は洞窟内に住んでいるギギギアルで、万年筆が挟まってしまいうまく回転ができずにいた。当初は攻撃を仕掛けていたが、ギギギアルの好きな周波数を出す装置により落ち着き、アララギ博士によって万年筆を取ることが出来た。
64話・65話でも回想のみ登場、ここで後にサトシの手持ちとなるワルビルが放り捨てた万年筆が偶然ギギギアルに挟まってしまったのが事の発端ということが明らかになった。
その他『ビクティニと黒き英雄ゼクロム』『ビクティニと白き英雄レシラム』に登場するモーモント町長や、102話や『ミュウツー〜覚醒への序章〜』に登場するバージルがギアル、ギギアルと共にオートジャイロの動力源として用いている。
関連イラスト
ギが増え過ぎた場合
一応釈明しておくが、ギギギが付くからと言って、決して「おどりゃクソ森!」だの「あんちゃーん!」だのは絶対言わないし、某漫画とは一切関係ない。
関連タグ
0600.ギギアル→0601.ギギギアル→0602.シビシラス