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千代田線の編集履歴2025/01/08 13:15:43 版
編集者:天王洲アイル
編集内容:編集しました

概要

東京メトロが運営する地下鉄路線の1つ。綾瀬 - 代々木上原間の本線(21.9km)と北綾瀬 - 綾瀬間の北綾瀬支線(2.1km)がある。1969年昭和44年)の北千住 - 大手町間開通に始まり、1978年に全通。1979年に北綾瀬支線が開通した。現在はJR常磐線各駅停車取手まで、及び小田急小田原線伊勢原までそれぞれ直通を行っている。小田急とは過去に多摩線との直通も行っていたが、2022年令和4年)3月12日ダイヤ改正で消滅した。2016年3月26日ダイヤ改正まではJR・メトロ・小田急の3社間を直通していたのはメトロ車両のみで、JR車両は代々木上原、小田急車両は綾瀬までの運用となっていたが、同改正で小田急・JR車も3社間運用に就く様になった。なお、取手・伊勢原までとは記載したが、実際の運行では常磐緩行線は我孫子(取手発着は平日朝夕のみ)、小田急は向ヶ丘遊園発着がほとんどである。

綾瀬 - 北千住間は運賃計算上は常磐線との二重戸籍区間で、この区間のみ運賃はJRに合わせられている。この他にも同線とは一体となっている部分が多く、ダイヤ乱れ時等も滅多に直通が中止されない。場合によっては、常磐線で何かあったのに小田急と直通を切るということも。

日本の地下鉄路線では唯一、料金制特急列車(ロマンスカー)が運行されている路線でもある。

北綾瀬支線(北綾瀬 - 綾瀬間)は本来綾瀬車両基地への入出庫線であったものを旅客化したもので、営業列車は全て北綾瀬 - 綾瀬間・3連での運行であったが、2019年3月ダイヤ改正から本線からの10連列車も営業運行に入る様になった。

赤坂 - 新御茶ノ水間は東京の主要なオフィス街・官庁街であるため、通勤路線としての性格が強い。

なお、行政中心地である霞ケ関を経由しているため、1995年平成7年)3月20日オウム真理教(現・人格のない社団Aleph)が起こした地下鉄サリン事件では同駅を経由する丸ノ内線日比谷線と共に被害を受けている。

混雑率はメトロでは東西線に次ぐ第2位(126%・2024年度)。

その一方で日比谷線のバイパス路線という性格上からか、商業地・繁華街を直接通らず、裏口的な駅を結ぶ。具体的には、六本木銀座日本橋秋葉原上野といった駅を避けるような形で、それぞれ近辺にある乃木坂・日比谷・大手町・新御茶ノ水・湯島に駅が置かれている。

北綾瀬側エリアは本路線自体が混雑しており、現状は東武伊勢崎線東武スカイツリーライン)経由半蔵門線が平行する「千代田線のバイパス」として機能している。

また、メトロで唯一都営大江戸線との乗換駅が存在しない路線である。「乃木坂六本木」や「湯島上野御徒町」の様に距離的にかなり近い場所ならあるが、他の路線なら大体地下通路で繋がれているのに対し、何故かこの路線だけは距離が近いのに地下道で繋がれていない。

意外と見落とされがちであるが、実は乗換先の優等列車が通過する駅が多い路線でもある

特にJR線との乗換はかなり悪い。

綾瀬常磐快速線通過。隣駅・北千住で緩行⇔快速に乗換えることは可能であるが、亀有 - 金町間に行くには近年新設された北綾瀬行という罠がある。
町屋京成本線普通以外全て通過
西日暮里高崎線/宇都宮線京浜東北線快速通過
新御茶ノ水(小川町)都営新宿線急行通過
日比谷(有楽町)東海道線横須賀線・京浜東北線快速通過
明治神宮前(原宿)埼京線湘南新宿ライン通過

特に新御茶ノ水以北は、単独駅か乗換先が鈍行列車しかない駅が目立ち、1度乗車してしまうと2 - 3回以上の乗換を強要されたり、かなり南下しないと目標の優等列車に乗れなかったりする場合が多い。

このため優等列車の客が他の駅で分散されておらず、その結果数少ない優等が停車する乗換先である大手町駅(東京駅)に乗客が集中する

加えて、上野東京ラインが開通したとはいえ、つくばエクスプレス東武伊勢崎線から北千住で当路線に乗換える客も殺到しており、この面でも常磐線の客からは混雑を悪化させている等、不評の要素となる。

一方、代々木上原側から見ると新宿渋谷とは別のオシャレタウン(原宿表参道等)、日本の行政・経済中心地(霞が関大手町等)、下町の谷根千を通り、その気になれば六本木・銀座・秋葉原・上野周辺にも乗換なしで可能と見なせる。混雑は小田急と比較するとラッシュ時でもまだ余裕がある方である。

小田急小田原線・多摩線から銀座線・半蔵門線・副都心線の利用をする場合も千代田線経由が便利。

総じて、綾瀬側・常磐線側からは混んでて不便、代々木上原側・小田急線側からは空いてて割と便利と、評価が二分される路線である。

なお、建設費削減のため、トンネルは複線ではなく、単線並列で作られており、そのためかつての国鉄103系1000番台が運用されていた時期には排熱がこもりやすく、車両冷房化を行っていなかった旅客サービス上問題が多かった他、電気部品も熱の影響を受け、トラブルが多かったという。この国鉄103系1000番台はまたの名を「鉄板電車」と例えられる程に壮絶なものであった。

使用車両

現在の使用車両

東京メトロ車

  • 16000系:2010年より導入。
  • 05系:2014年導入。東西線からの改造転用車。3両連のため、北綾瀬支線北綾瀬 - 綾瀬間限定運用。

JR東日本車

小田急電鉄車

過去の使用車両

東京メトロ車

  • 5000系:開通時より使用。セミステンレス・アルミ車体の二種類があり、外観が大きく異なっている。一時的な使用を前提としていたため、本線で使用されていた編成は1981年に東西線に帰属(廃車済)後、残存した北綾瀬支線用3連(アルミ車)は2014年に引退。現在は5951Fが和光検車区新木場分室で動態保存されている。
  • 6000系1971年より使用。北綾瀬支線用ハイフン車は2014年、本線用は2018年にそれぞれ引退。現在は有楽町線和光検車区新木場分室に1次試作車・6102Fが動態保存されている他、一部はPT_Kereta_Commuter_Indonesiaに譲渡されている。
  • 06系:1993年に導入。1編成のみの希少形式。ホームドアに対応出来ないため、2015年に引退。その後、除籍・解体された。
  • 07系:06系の姉妹形式。2008年に車両不足のため、一時的に07-101Fを使用した。帯は東西線仕様。同年中に同線に移籍した。

国鉄/JR東日本車

  • 103系1000番台:1970年より使用。抵抗制御が災いして熱気がこもったり、床材が焦げる等の問題が生じた上、電力消費が営団6000系より大きかったことを理由に203系に置換えられ、1986年までに撤退した。その後は105系への改造、常磐快速線及び中央・総武緩行線転用等、様々な経過を辿った(いずれも廃車済)。
  • 203系:1982年より使用。老朽化に伴い、2011年までに引退。その後、一部はPT_Kereta Commuter_Indonesiaやフィリピン国鉄に譲渡されている。
  • 207系900番台:1986年より使用。205系をベースとして1編成のみ製造されたGTO-VVVFインバーター制御の試作系列。老朽化に伴い、2009年に廃車・解体された。
  • 209系1000番台:1999年より使用。2編成のみの少数派。車種統一のため2018年までに撤退後、中央本線中央快速線)に転用された。2025年1月8日現在、2編成共に豊田車両センターに留置されており、廃車回送はされていない。

小田急電鉄車

  • 9000形1978年より使用。1000形投入に伴う、1990年までに直通運用から撤退、小田急地上区間用となった(廃車済)。現在先頭車1両が非公開で静態保存されている。
  • 1000形1989年より使用。4000形投入に伴い、2010年までに直通運用から撤退、現在は小田急線地上区間で使用中。

ダイヤパターン

種別本数我孫子
  • 綾瀬
  • 北綾瀬
代々木上原向ヶ丘遊園備考
急行3本/h<==>急行運行は小田原線内のみ
各停3本/h<=>--
3本/h-(綾瀬発着)<>--
3本/h-(北綾瀬発着)<>--
3本/h-<>--北綾瀬支線のみ

停車駅

※特急ロマンスカー以外の列車は全て各駅に停車する。◎:停車・|:通過・(注):運転停車。

駅番号駅名特急停車駅接続路線備考
--
  1. 小田急小田原線伊勢原まで直通
  2. ↑小田急小田原線経由江ノ島線片瀬江ノ島小田急箱根箱根登山鉄道箱根湯本まで直通(ロマンスカーのみ)
-
C-01代々木上原(注)小田急小田原線(OH05)小田急管理駅
C-02代々木公園
  • 1972年10月20日 - 1978年3月30日までの起点駅
  • 明治神宮前寄りに渡り線及び電留線あり
  • 小田急小田原線代々木八幡が至近で、代々木上原延伸までは連絡業務を行っていた
C-03明治神宮前〈原宿〉
  1. 副都心線(F-15)
  2. JR山手線原宿:JY19)
当駅止まりあり
C-04表参道銀座線(G-02)/半蔵門線(Z-02)-
C-05乃木坂--
C-06赤坂--
C-07国会議事堂前
  1. 丸ノ内線(M-14)
  2. 銀座線/南北線溜池山王:G-06/N-06)
-
C-08霞ケ関丸ノ内線(M-15)/日比谷線(H-07)
  • 1971年3月20日から1972年10月19日までの起点駅
  • 当駅止まりあり
  • 国会議事堂前寄りに電留線及び有楽町線桜田門との連絡線あり
C-09日比谷
  1. 日比谷線(H-08)
  2. 都営三田線(I-08)
  3. 有楽町線有楽町:Y-18)
C-10二重橋前〈丸の内〉連絡業務は行っていないが、JR京葉線東京と地下通路で繋がっており、乗換には日比谷よりもこちらの方が至便
C-11大手町
  1. 丸ノ内線(M-18)/東西線(T-09)/半蔵門線(Z-08)
  2. 都営三田線(I-09)
  • 初期開通 - 1971年3月20日までの起点駅
  • 新御茶ノ水寄りに非常用渡り線あり
  • 一部ロマンスカーは当駅始発
C-12新御茶ノ水
  1. 丸ノ内線(淡路町:M-19)
  2. 都営新宿線小川町:S-07)
  3. JR中央快速線]]/中央・総武緩行線御茶ノ水駅:JC03/JB 18)
淡路町とは距離があり、丸ノ内線乗換は大手町の方が至便
C-13湯島-
  • 当駅始発あり
  • 綾瀬寄りに留置線あり
C-14根津当駅 - 町屋間は2層構造となっている
C-15千駄木--
C-16西日暮里
  1. JR山手線(JY08)/京浜東北線(JK33)
  2. 日暮里・舎人ライナー(NT02)
-
C-17町屋
  1. 京成本線(KS04)
  2. 都電荒川線(町屋駅前停留場:SA06)
当駅から北千住駅間は線路が別々となっている他、地下区間では東京メトロにおいて駅間距離が最長
C-18北千住
  1. 日比谷線(H-22)
  2. JR常磐線快速(JJ 05)
  3. 東武伊勢崎線(TS-09)
  4. 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス(TX05)
  • 初期開業時から1971年4月19日までの終着駅
  • 町屋寄りに非常用渡り線あり
  • ロマンスカーは全列車当駅止まり・大半が当駅始発
C-19綾瀬JR常磐線取手方面(常磐緩行線・JL19)-
--常磐緩行線取手まで直通→-
C-20北綾瀬--
  • 1979年12月20日に新設された北綾瀬支線の終着駅(本線の終着駅は綾瀬)
  • 線路自体は綾瀬検車区回送線として初期開通時より使用されていた

関連タグ

東京メトロ東京地下鉄) 営団地下鉄帝都高速度交通営団) 常磐緩行線 小田原線

  • ラブライブ!…劇中で新御茶ノ水・二重橋・明治神宮前(原宿)等、千代田沿線の場所が使われている。
千代田線の編集履歴2025/01/08 13:15:43 版
編集者:天王洲アイル
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