概要
『ゴジラシリーズ』と『艦隊これくしょん』のクロスオーバー的作品に付けられるタグ。Pixivでは、主にゴジラなどのゴジラ怪獣と艦娘が共に描かれたイラスト作品に本タグがつけられることが多い。
現状では両者が公式にコラボしたことはないが、『艦これ』では家具アイテムの1つである「怪獣映画ポスター」がどう見てもゴジラのパロディだったりする。→弩ジラ
また、ゴジラは海棲の怪獣であり、艦娘も艦船をモチーフとしていることからどちらも「海」関連で相性が良く、そして怪獣映画にはつきもののミリタリー要素と、元からミリタリーテイストな『艦これ』との相性も良いといった点から、Pixivでの作品投稿数はそれなりの規模がある。
また艦娘は第二次世界大戦時の艦船をモチーフにしており、『ゴジラvsキングギドラ』でゴジラのルーツである恐竜ゴジラザウルスが第二次大戦中に目撃されてアメリカ軍と交戦したと言う話があった事もある。
で、ゴジラ怪獣と艦娘、両者が正面きって戦ったらどうなるかって……?
それは考えないほうが良いだろう。
主な作品の傾向
Pixivでは、メイン画像のように長門とゴジラが一緒に描かれることがまぁまぁ多い。これは双方とも、ビキニ環礁での核実験の被害者であることが共通しているためだと思われる(長門の元ネタである戦艦長門は1946年のクロスロード作戦で沈没、ゴジラは1954年のキャッスル作戦で安住の地を追い出され、人類に敵意を抱くようになった)。
また、戦争終結直後を舞台とした『ゴジラ-1.0』では雪風、響、高雄のモチーフとなった艦が登場。それまでゴジラシリーズに出演した艦船をモチーフとした艦娘は存在しなかったが(※)、本作にてついに艦娘化されている艦がゴジラと交戦した。
本作公開以降はこの3人に関連した『ゴジこれ』作品が急速に増えつつある。高雄による壮絶なゴジラへの砲撃と接射、そして雪風と響による終盤の大活躍は必見。
また、時代設定に合わせて、ゴジラ誕生のきっかけとなった核実験もクロスロード作戦へと変更されたため、長門とも接点ができることとなった。
※ ゴジラシリーズに含まれるかは怪しいが、より広義の東宝の怪獣特撮作品の枠で見れば『モスラ』に登場した巡視船「さつま」は、かつて鵜来のモチーフとなった艦が戦後に巡視船となった姿であり、鵜来のみが先んじてシリーズに登場している。
他だと、いわゆる艦これ魔装備図鑑の一種として対G兵器が実装されたかのようなコラ系イラスト作品がそこそこ存在する。
小ネタ
小ネタとなるが、『ゴジラvsビオランテ』における浦賀水道での防衛戦でゴジラに沈められた護衛艦の名は「ひえい」と「はつゆき」である。
なお、次作『ゴジラvsキングギドラ』では沈められた筈の「ひえい」が何故か再登場し、『ゴジラvsスペースゴジラ』で再撃沈される、という中々カオスな経歴を辿っている(再撃沈された映像は最初に撃沈された際の映像の流用ではあったが)。
他には『ゴジラS.P』で登場した護衛艦は同名の艦娘が存在する「きりしま」という艦名であり、マンダの群れと交戦したのちにゴジラと遭遇している。
『シン・ゴジラ』でも「きりしま」のほか、「てるづき」「たかなみ」と、同じように同名の艦娘が存在する護衛艦が登場しているが、同作に関しては彼女らのそこまで大きな活躍や戦闘シーンなどはなかったりする。
また、ハリウッドの『GODZILLA-ゴジラ-』を筆頭とするモンスターバースシリーズ及び、アニゴジ三部作の前日譚にあたる小説作品『怪獣黙示録』等には架空のニミッツ級原子力空母「サラトガ」が登場しているが、この艦は長門と同じくクロスロード作戦で核実験に参加した同名空母が艦名の元ネタらしく、元ネタの方は艦娘のサラトガとして『艦これ』に実装されている。Pixivにはこれに関連した作品も投稿されている。
ゴジラシリーズと直接の関係はないが、艦娘の宗谷のモチーフとなった船は南極観測船時代の1958年、南極にていわゆるUMAの一種である「南極ゴジラ」と遭遇している。名前から分かる通り、南極ゴジラの名はゴジラから来ているが、この生物の正体が何だったのかは現在も定かでない。一説では南極という極限環境で乗員たちが集団幻覚を起こしたとも言われるが……
※これは別のUMA
あと、現在『艦これ』を運営している角川はゴジラシリーズに並ぶ怪獣特撮作品である「ガメラシリーズ」の版権を持っているが、こちらとのクロスオーバーイラストは現状ほとんど無かったりする。
ついでに、初代ゴジラが公開された11月3日は山城の進水日でもある。
また、ゴジラ-1.0監督の山崎貴も存在自体は認知しているのか、下の雪風と響に関連したゴジこれ作品のファンアートを𝕏️(旧Twitter)上でリポストしている。
ゴジラ怪獣と艦娘の大きさ
2016年のゴジラシリーズ最新作『シン・ゴジラ』に登場するゴジラの第4形態が身長118.5mと雪風の全長と同じで、第3形態の全長が168.25mと鳳翔、第2形態の全長が122mと伊401と同じ大きさを誇っている。
2019年のハリウッド版ゴジラシリーズ最新作『GODZILLA:King of the Monsters』に登場するゴジラの身長が119mとZ1型の全長と同じで、ラドンの翼長が265.5mとサラトガ(航空母艦に転用前)と同じである。
ゴジラシリーズ等に登場した艦
ゴジラシリーズ等に登場した艦。なお、広義の東宝特撮作品も含める。
艦娘化されている艦
※当記事は艦これ関連の記事のため、リンク先は実艦ではなく艦娘の方とする。
艦名 | 登場作品 | 備考 |
---|---|---|
鵜来 | モスラ | 巡視船「さつま」時代の姿で実艦が登場。インファント島に派遣された。 |
長門 | GODZILLA-ゴジラ- | 核実験を装ったゴジラへの核攻撃作戦・キャッスル作戦の記録映像に標的艦として一瞬映る……のだが、上記のように長門が標的艦として参加したのはクロスロード作戦なので、「核実験の映像を流用した所たまたま映り込んでしまった」だけの模様。 |
高雄 | ゴジラ-1.0 | ゴジラと交戦した史上初の日本海軍艦となった。 |
雪風 | ゴジラ-1.0 | 終盤の海神作戦で主力として活躍。ゴジラと交戦した。 |
響 | ゴジラ-1.0 | 終盤の海神作戦で雪風とともに主力として活躍。ゴジラと交戦した。 |
艦娘化されていない艦
※艦娘化されていないため、リンク先は実艦とする。
艦名 | 登場作品 | 備考 |
---|---|---|
第百一号型輸送艦 | ゴジラ-1.0 | 個艦名不詳。復員船として登場する。姉妹艦の第百一号輸送艦は艦娘化されている(艦娘化された彼女は戦後復員に従事していないため、今作に登場したのは彼女ではない)。 |
生野 | ゴジラ-1.0 | 予告編にてゴジラが真下を通過した鵜来型11番艦の海防艦(個艦名は小説版で判明)。姉妹艦の鵜来と稲木は艦娘化されている。 |
夕風 | ゴジラ-1.0 | 海神作戦に参加した峯風型10番艦の駆逐艦。姉妹艦含めて艦娘化されていない。 |
欅 | ゴジラ-1.0 | 海神作戦に参加した松型18番艦の駆逐艦。姉妹艦の松、竹、梅、桃、アニメ第二期を含めると桐も艦娘化されている。 |
この他、艦娘化されている伊400型の架空艦「伊403」が『海底軍艦』に登場している。
共通出演者
声優 | ゴジラシリーズ | 艦これ |
---|---|---|
洲崎綾 | ハルオ・サカキ(幼少期) | 鳳翔、青葉、最上、暁、響(ヴェールヌイ)、雷、電 |
小澤亜李 | ミアナ | プリンツ・オイゲン、野分、秋月、ジェーナス、空母水鬼、駆逐棲姫、アンツィオ沖棲姫 |
早見沙織 | ハルカ・サカキ | グラーフ・ツェッペリン、萩風 |
宮本侑芽 | 神野銘 | 日進、峯雲、深海日棲姫 |
久野美咲 | ペロ2 | リットリオ、ローマ、高波 |
関連イラスト
ゴジラ-1.0関連
関連動画
【MMD艦これ】恋の2-4-11でテスト