概要
ブースターがポケモンxyで覚醒した際に贈られる、尊敬の意味を込めた称号である。
BW2まで
「唯一王」の記事を参照
長き不遇の時代は過ぎ去り、ようやく実戦のスタートラインに立つ事が出来たのだ。
時が経ちXYでは…
新作が発表されるたびブースターに救いがないのかファンによって心配される中、遂にブースターがフレアドライブを覚えられるようになった!!
念願のフレアドライブの威力は、かのガブリアスの「げきりん」と同等(加えて特性や天候や道具でもっと威力アップ)で、天候や特性、積み技を考慮しない際での火力では「ふぶき」の威力が110に下がったグレイシアを抜きブイズの中でトップなので、「苦労人」「ブイズの中の「王」」としても讃えられるようになった。
特に「こんじょう」発動時には物理耐久特化のギルガルド(シールド)すら一撃のもとに叩き潰す。
……だが、それでも問題は山積みだったのだが。
欠点
こうして主力技不足が解決したため、火力面は改善されたが「すばやさ」においては相変わらず難点がある。
その点はグレイシアにも言えるが、グレイシアの場合は「ぼうぎょ」と「とくぼう」の高さで耐久を補える一方、ブースターは相変わらずHPと「ぼうぎょ」の低さが足を引っ張っており、先手の取られやすさと物理耐久力に欠けるのが致命的である。
……そもそもHPが低く先手を取られやすいブースターが「フレアドライブ」を覚えたところで有用性に欠けるというのは前から指摘されていたような……
こっちは「ニトロチャージ」もあるという意見もあるが、逆に言えば「ニトロチャージ」で底上げをしないといけないのが現状で、そのために1ターン使わねばならないのが辛い。それを踏まえた上でどうしてもブースターに攻撃させたい人は、それや「バトンタッチ」などの補助技を上手く活用してあげよう。
「めざめるパワー」の威力が一律60になったことも技のレパートリーが少ないブイズにとっては重大な問題である。(厳選の難易度は少し下がったが)
「フレアドライブ」習得によって両刀型での育成も視野に入れられるようになったため、ブースターにとっても決して他人事ではない。
因縁の宿敵達を追い抜き、第一級のポケモンの座に並ぶのはまだ遠そうである。
結論
鈍足低耐久が致命的なブースターにとってこれだけで改善されたとは言えないが、何にせよ初代から高い攻撃力を活かす手段を持たなかったブースターの火力面が大きく改善されたのは事実であり、ブイズ一の火力を手に入れたという点は誇るべきだろう。
「こんじょう」発動状態のブースターで「フレアドライブ」を放つというのは一つのロマンでもあるので、実用性を考えないのであれば試してみるのもいいかもしれない。
また、第7世代のZワザでは1ターン、ポケモン剣盾のダイマックスが適用されている際はフレアドライブの反動を踏み倒せる。
更なる強化へ
「フレアドライブ」を覚えられるようになったのは非常に有難いことではあるが、上記の通り鈍足低耐久でやや難があるので、更にブースターを使いやすくしようとファンの間には他にもこれらのような技も欲しいとされている。メガシンカで種族値それ自体を改変させようとする案もある。
技による案
5世代には「バトンタッチ」と相性の良い「ニトロチャージ」や、癖は強いがその「ニトロチャージ」や味方からの「バトンタッチ」で高火力を出せるエスパー技「アシストパワー」を習得した。
6世代には先制攻撃で相手の攻撃力を1段階下げるフェアリー技「つぶらなひとみ」を習得した。
7世代に向けて次の技で強化する案が出されている。
ブレイズキック
急所狙いの高威力技。サンダースが「にどげり」を覚えられるのだから、ブースターだってキックぐらい出来るであろうと言われる技。他の蹴り技を覚えてくれても悪くない。
命中率が100ではないが、「フレアドライブ」と違って反動がないので元から低い耐久を更に削る必要もない。
ちなみに、同じブイズのリーフィアは「リーフブレード」(ジュカイン)、シャワーズは「濁流」(ラグラージ)と、この二体はホウエン御三家の元専用技を覚えている(ちなみにブレイズキックはバシャーモ)。
Vジェネレート
配信ビクティニ(とレックウザ)の専用技。「フレアドライブ」を超える威力・デメリットがあるのだが、ブイズは「のろい」を覚えられ、「ぼうぎょ」は±0、「すばやさ」ダウンを共有できる(鈍足の種族値のため、「トリックルーム」との相性も良い)ため、相性が良い。また、ブイズの「真の王」(もうネタとしては言わせない、という意味で)として「Vジェネレート」を使うことで今までの鬱憤を晴らすという意味もある。
ちなみにブースターの「Vジェネレート」のダメージはかのシャンデラの「だいもんじ」をも上回る。
ちなみに伝説・幻ポケモンの専用技が一般ポケモンにも覚えられるようになった例としては、ギルガルドの「せいなるつるぎ」(コバルオン、テラキオン、ビリジオン、ケルディオ)がある。
LPLEからの「めらめらバーン」の輸入
「Let's GO!イーブイ」で相棒のイーブイが扱える相棒技。威力90の物理・ほのお技且つ命中も100と扱いやすく、更に100%の確率で相手を「やけど」にすると言う優れた追加効果付き。
特に物理に対しての耐久力の低さが致命的なブースターにとって高めの「こうげき」を活かしながら相手の火力を低下させる「やけど」を同時に確実に撒く事が出来れば、相手に先手を取れるケースならその欠点をある程度補う事が出来、そうでなくても後続のポケモンの負担を減らす事が可能と有用な技の選択肢の一つとなる。
同じく高い確率の追加効果で「やけど」を撒きつつ、高い「こうげき」で放てる反動無しの高威力の物理ほのお技を手に入れた事で飛躍した前例もある。
「かみくだく」「シャドークロー」「しんそく」「ふいうち」「どくづき」「じしん」などの威力70以上の物理攻撃技
炎タイプの高威力物理攻撃技を覚えられなくても、他のタイプの物理技が充実していけば攻撃役としては申し分ない。
元々「ばかぢから」や「からげんき」(と「あなをほる」)くらいしか覚えられないため、1つでも覚えられればほのお技が利きにくい相手でも一通り戦えるようになる。
特に「じしん」はよくライバル視されるエンテイやウインディも覚えない技。
他にブイズの身体能力で覚えられそうで有用そうなのはかみくだく、シャドークロー、しんそく、ふいうち、どくづき、いわなだれ、アイアンヘッド、しねんのずつき等
これが実現した場合の難点としては、他のブイズがそれらの技を覚える可能性がある点だろう。別タイプの物理攻撃技を覚えてリーフィアやブラッキーも強化されるのは確実。更に「しんそく」や「ふいうち」は全ブイズが「でんこうせっか」よりも強力な先制技として多用されることも想像できる。
「コットンガード」などの2〜3段階能力上昇技
もともと能力強化技が「のろい」くらいしかないので、一気に能力を上げる技を覚えさせようという案。
特に「コットンガード」は低い「ぼうぎょ」を格段に上げることで耐久型としての面も大幅にアップでき、シャワーズの「とける」やグレイシアの「バリアー」より性能が良いので相性がピッタリ。「アシストパワー」の効果もアップできるのも期待できる。「つるぎのまい」や「わるだくみ」等の攻撃系積み技も同様。
メガシンカによる案
XYでの新システムである「メガシンカ」で総合的な戦闘力を上げようとする案。また、それによって特性も変更されることを着目する人もいる。
難点はブースターに限らず他のブイズにも与えないと不平等になってしまい、これが実現したら他のブイズもメガシンカによる強力な特性やステータスを得かねない点か。
「かそく」
「ブースター」は元々「加速器」を表すため、名前のごとく「すばやさ」を上げていく特性。その強力さはバシャーモが証明しているし、鈍足を補えられるのもメリット。「バトンタッチ」で後続に繋げられるのもポイント。
「ファーコート」
「ファーコート」は物理ダメージを半減する特性。「おにび」「あまえる」「つぶらなひとみ」などと合わせて欠点である物理耐久を克服できる可能性が高い。もふもふの毛からも連想されやすい。
「はやてのつばさ」のほのおタイプ版
「はやてのつばさ」はひこうタイプ技の優先度を1上げる技。それのほのお版を持つことでゴウカザルなどより速く「フレアドライブ」や「オーバーヒート」を相手にぶちかますことができる。
中には「フェアリースキン」「フリーズスキン」のほのお版を挙げる人もいるが、それでは「フレアドライブ」が不要になりかねないのが難点。
(特性が消えても強力なほのお技が使えるという点では問題ないが……)
ノーマルとの複合タイプに変化
元々ノーマルタイプであり、何より鈍足高火力のブースターがタイプ一致の先制技(「でんこうせっか」)を手にできる。ついでに「おんがえし」も強化できる。
ただ一律ノーマルタイプを与えると、ブラッキーとグレイシアからの不満(かくとう4倍)が噴出することになる。
関連タグ
シャワーズ サンダース エーフィ ブラッキー リーフィア グレイシア ニンフィア
エンテイ…「唯一神」と呼ばれているが、こちらも第六世代にて「せいなるほのお」を習得しブースターと同じくその不名誉な称号を返上した。
バオッキー…ブースターがフレアドライブを覚えた事である意味「ほのおタイプで不遇なポケモン」の座を明け渡されたポケモン。ただし不遇のベクトルはブースターよりもむしろ何をやらせても誰かの劣化になるフライゴンの方が近い。おまけにフライゴンと違って影が薄いため2016年春に行われたポケモン総選挙であらゆる進化前などを抑えまさかの最下位となってしまった。
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