バールクス「おかげで平成ライダーの歴史はムチャクチャだ! せっかく美しくまとめてやろうとしたのにィッ!!」
ジオウ「勝手にまとめるなよ…! 俺も、ゲイツも、平成ライダーのみんなも、瞬間瞬間を必死に生きてるんだ! みんなバラバラで当たり前だ!! それをムチャクチャとか言うな!!」
概要
『仮面ライダージオウ』の映画作品『Over Quartzer』にて、常磐ソウゴにライドウォッチを集めさせていた組織「クォーツァー」のトップが問いかけた言葉に対して、ソウゴが答えた言葉を略したもの。
そして、「平成ライダーとは何か」をテーマとするこの映画の結論でもある。
後になって発表された漫画版が完全に別物だったり、記憶喪失の主人公がバイクを運転してクレームが入ったり、物語の結末を電話投票で決めたり、日曜朝の番組なのに陰湿ないじめ描写があったり、中の人の発音をネタにされたり、朝っぱらから少女が全裸を晒したり、ファンから「料理番組」と揶揄されたり、ヒロインが途中から子供になったり、過去と現代で昼ドラ的展開が起きたり、最終回が映画に続いたり、イケメンで強いから嫌いじゃなかったり、予算が高すぎて本編で二回しか登場しないフォームがあったり、過去のヒーローが敵キャラとしてリファインされたり、指輪を着けてるからパンチが使えなかったり、大先輩から理不尽に戦いを挑まれたり、最初は妙にキザな台詞を言っていたのにいつの間にか言わなくなったり、大先輩から禅問答を吹っかけられたり、宝生永夢ゥ!だったり、夜は焼肉だったり、なぜかマンホールを武器にする女が出てきたり(平成仮面ライダーシリーズ外でも、終盤で急に今まで影も形もなかった先輩たちが生えてきたり、別のシリーズでは怪人に混ざってたり、子供をつけ回す変質者と間違われたり、身長40mになったり、バラエティ番組のワンコーナーなのに本気で製作されたり、生まれたことが罪だったり、やっぱり漫画版がアレだったり、粗製乱造だったり……………)と、とにかく作品の内外でいろいろなことを経験しながら「瞬間瞬間を必死に生きてきた」のが、「平成仮面ライダーシリーズ」であった。
良いことも悪いこともたくさんあった。その結果として、今存在する平成ライダーたちは確かにバラバラで、デコボコで、醜いかもしれない。
しかし、だからと言って、平成ライダーの歩んできた道のりを誰かに否定される筋合いはないのである。
ちなみにソウゴは、「お前たちの平成って、醜くないか? まるでデコボコで、石ころだらけの道だ」と語るバールクスに締め上げられた際、「デコボコの道で何が悪い!!」と絶叫した。
この台詞も、「瞬瞬必生」と並んで本作のテーマと制作者側の主張を理解する上で非常に重要であると判断し、追記しておく。
なお、この映画にゲスト出演したライダーにもスーツ的な意味で瞬瞬必生なライダーがいる。黄ばみとかテープ留めアブゾーバーとか。
そもそも
本作では平成ライダーにフォーカスされていたから忘れられがちだが、昭和ライダーも主演俳優が怪我したから代役呼んだらバイクに乗れなかったり、大半の秘密が作中明かされなかったり、変身方法がガラリと変わったり、野生児なのにある日突然流暢に喋りだしたり、没案が一つのシリーズを確立してしまったり、スーツの色変えたら個性が潰れたり、パンチ力が出鱈目すぎたり、映像作品でスーツが多用されるのが20数年越しになったり…
とにかく、昭和ライダーも十分瞬瞬必生である。ある意味、仮面ライダーという作品はこれに助けられているのかもしれない。
言ってしまえば、令和第1作も未知のウイルスに制作を邪魔されたり、最終フォームとラスボスが前例のない様な存在だったりと、もう既に瞬瞬必生である。しかし、無事に(多少唐突な面もあるが)なんとか大団円を迎えることは出来たのだった、
読み方
おかげで「瞬瞬必生」の読み方はムチャクチャだ!
ネット上ではあたかも四字熟語のように広まっているのだが、この言葉自体は元々が上記の台詞を略したネットスラング的用語であり、「瞬瞬必生」という略語は劇中に一切登場しない。
(もちろん必殺技の名前などでもない)
そのため、人により読み方がバラバラである。
- 前半の「瞬瞬」の部分が「しゅんしゅん」「しゅんじゅん」など。また「瞬々」と書かれる場合もある。
- 後半の「必生」の部分が「ひっせい」「ひっしょう」「ひつじょう」など。また、そもそも「必死に生きてるんだ」の略であるため「ひっいき」という人もいる。
- 本来の台詞を表記上だけ略したものと考え、「しゅんかんしゅんかんをひっしにいきてるんだ」とそのまま読む。
- 「瞬瞬必生」を一塊で認識して「へいせい」「ライブ感」「P.A.R.T.Y.」など。
勿論ながら読み方に正解はなく、これも瞬瞬必生である。
勝手に読み方をまとめるなよ!
みんなバラバラで当たり前だ!
それをムチャクチャとか言うな!
それは、仮面ライダーで無くとも…
以下の作品群も、叩かれたり、不自然だったり、時に制作会社が潰れかけたり…とにかくいろいろあった。
そんな彼らの在り方もまた「瞬瞬必生」である。
- ウルトラシリーズ
- ゴジラシリーズ
- ガメラシリーズ
- スーパー戦隊シリーズ
- ガンダムシリーズ
- スーパーロボット大戦
- マジンガーシリーズ
- ゲッターロボサーガ
- プリキュアシリーズ
- 週刊少年ジャンプ
- 週刊少年マガジン
- 週刊少年チャンピオン
- 少年サンデー
- Fateシリーズ
- ポケットモンスター
- THEiDOLM@STER
- ラブライブ!シリーズ
- メタルヒーロー
- 牙狼
- ZOIDS
- デジタルモンスター
- トランスフォーマー
- マクロス
- 軌跡シリーズ
- キングダムハーツ
- スマブラ
- テイルズオブシリーズ
- どうぶつの森
- ドラゴンクエスト
- ネプテューヌシリーズ
- バイオハザードシリーズ
- ファイナルファンタジーシリーズ
- 女神転生
- モンスターハンター
- 龍が如く
- ロックマン
関連タグ
タイムジャッカー:『ジオウ』本編の敵で、過去改変により「瞬瞬必生」を無かったことにする者たち。
オーマジオウ:強大な力を振るって1人で世界を救ったが、「瞬瞬必生」の起こらない停滞した未来を創ってしまった者。そんな自身の力を継承したソウゴがオーマフォームとなってクォーツァーと戦い、「瞬瞬必生」を叫んだのは非常に感慨深い。