概要
GIレースのひとつで、有馬記念と並ぶ夏のグランプリレース。ファン投票で出走馬を選出する。
阪神競馬場の芝2200m。
だいたい6月第4日曜日の開催で、上半期最後のGⅠレース。発走時のファンファーレは宝塚記念オリジナルでJRAのファンファーレでは年に1回しか使われないものの一つである(他に「名鉄杯」もオリジナルファンファーレで名鉄電車のミュージックホーンをアレンジしたもの)。
冒頭の台詞は杉本清・元関西テレビアナウンサーの実況が元ネタ。この後「あなたの夢はなんですか?私の夢は○○です」と続き自分の本命馬を表現していた。ただ本命にされた馬にとっては負けフラグ。この中でも、サイレンススズカ無念の予後不良安楽死後に行われた1999年の開催での「あなたの夢はスペシャルウィークかグラスワンダーか…私の夢はサイレンススズカです」という台詞はスポーツ実況屈指の名言として有名になっている。
なお、3歳馬も出走出来るが、2021年現在3歳で優勝した競走馬はいない。
その理由として、有力馬の3歳シーズンは日本ダービーや優駿牝馬などのクラシック競走が目標となり、ダービーやオークスからでは間隔が短く馬の疲労が抜けきれてないことが殆どであり、基本的にはそのまま休養に入る。
3歳馬の最高記録は2002年にローエングリンが記録した3着である。
歴代優勝馬・鞍上
昭和時代
グレード制導入前(1960~1983)
グレード制導入後(1984~1988)
平成時代
1995年(第36回) 優勝:ダンツシアトル(村本善之) ※この年は阪神・淡路大震災のため、京都競馬場で開催され、そしてライスシャワーが予後不良となった。
2000年(第41回) 優勝:テイエムオペラオー(和田竜二)この年に古馬中長距離G1をすべて優勝するという「年間グランドスラム」を達成している。
2001年(第42回) 優勝:メイショウドトウ(安田康彦)テイエムオペラオーのGⅠ連勝を阻止。
2003年(第44回) 優勝:ヒシミラクル(角田晃一) 単勝2億円を当てた「ミラクルおじさん」が有名になった。
2004年(第45回) 優勝:タップダンスシチー(佐藤哲三)
2005年(第46回) 優勝:スイープトウショウ(池添謙一)
2008年(第49回) 優勝:エイシンデピュティ(内田博幸)
2009年(第50回) 優勝:ドリームジャーニー(池添謙一)
2010年(第51回)出走馬 優勝:ナカヤマフェスタ(柴田善臣)
2012年(第53回) 優勝:オルフェーヴル(池添謙一)前年の皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念とあわせて5冠達成
2014年(第55回) 優勝:ゴールドシップ(横山典弘) 2着:カレンミロティック 3着:ヴィルシーナ ゴールドシップ、史上初の2連覇達成
2015年(第56回) 優勝:ラブリーデイ(川田将雅)ゴールドシップ3連覇ならず→120億円事件
2017年(第58回) 優勝:サトノクラウン(ミルコ・デムーロ)
2018年(第59回) 優勝:ミッキーロケット(和田竜二)17年ぶり悲願の中央GⅠ制覇
令和時代
2019年(第60回) 優勝:リスグラシュー(ダミアン・レーン)
2020年(第61回) 優勝:クロノジェネシス(北村友一)※新型コロナウイルス感染拡大の為、無観客開催
2021年(第62回) 優勝:クロノジェネシス(クリストフ・ルメール)※前年末の有馬記念と合わせてグランプリ3連覇、史上2頭目の宝塚記念2連覇
関連項目
有馬記念:宝塚記念と有馬記念を同年に優勝すると、「春秋グランプリ制覇」と言われる。