アベンジャーズ
あべんじゃーず
曖昧さ回避
- MARVEL出版のコミックに登場するヒーローチーム。→本項で説明。
- 1を原作とする、2012年公開の映画→アベンジャーズ(映画)
概要
「地球最強のヒーロー達」の異名をとる、アメコミを代表するヒーローチーム。
「それぞれ違う能力を持ったヒーローたちが協力して戦う」というコンセプトのもと、すでに個別で(独立して)活躍していたヒーローたちによって結成。以来、マーベル・ユニバース最大のヒーローチームとして人気を博し、現在に至る。
その性格上、ライバル会社であるDCコミックのヒーローチームであるジャスティスリーグと何かと比較されることが多い(ちなみに、2003年にはまさかのクロスオーバーが展開された)。
チームとしての特徴は「ヒーローだったら誰でも加入できる」という点で、家族ぐるみのファンタスティックフォーやミュータント限定のX-MENとは違い、メジャー・マイナーを問わず様々なヒーロー・ヒロインが在籍経験を持つという拡張性の高さがウリ。現行チームにはスパイダーマンやウルヴァリンも加入している。
なお、2012年公開の実写映画版『アベンジャーズ』はコミックスを原作としつつも、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の一環として、設定やストーリー展開は独自のものとなっているが、同作が世界的にヒットして以降は、国内外を問わずこのMCU版の設定を踏襲する事が多くなっている。pixivにおいても、アベンジャーズのキャラクターのイラストやファンアートを投稿する際には、実際に演じた俳優をモデルに描くことが非常に多くなっている。
また、MCUを始めとした実写版における演者などについての情報は、それぞれの該当ページを参照されたい。
主なメンバー
ビッグ3
マイティ・ソー
本名:ソー・オーディンソン
チームの中核を成し、俗に「ビッグ3」(日本語で言えば「三傑」)と呼ばれる。
ちなみにアイアンマンとソーは創設メンバーで、キャップは初の途中加入メンバーである。
MCU版でもこの3人はフェーズ1から登場しているベテランであり、彼ら自身の映画シリーズが公開された。いずれも三部作となっている。詳細については、各個別ページからのリンクを参照。
もちろん『アベンジャーズ』シリーズにも登場している。
ビッグ3以外のメンバー
アントマン
創設メンバーである生化学者。物質の大きさを変える特殊な粒子を発見し、これを用いてヒーロー活動を開始。縮小時は「アントマン」、巨大化時は「ジャイアントマン」などのように、何度も名前やコスチュームを変えている。
後にワスプと結婚するが、精神を一時的に病んだ際に離婚した。精神状態が回復してからは、復縁とまではいかないものの以前のような関係に修復している。
なお「アントマン」の名前を襲名した人物はハンク以外にも存在し、その辺の詳しい説明は個別記事を参照されたい。
MCUでは2015年公開の『アントマン』にてデビューしたが、主人公はハンク・ピムではない。そのあたりも同じく個別記事を参照されたい。
ワスプ
ハンク・ピムの恋人。彼から縮小化薬・虫の翅に似せた飛行ユニット、体内電気を凝縮して打ち出す武器(バイオスティング)などの装備を貰った「世界最小のヒロイン」。彼女も創設メンバーの一人であり、アベンジャーズの名付け親でもある。
MCUでは、2代目ワスプである娘のホープ・ピムがホープ・ヴァン・ダインと名前を変えて『アントマン』から登場。しかしワスプとしての活躍は映画の制作が遅れた結果ポストクレジットシーンでの示唆にとどまり、シリーズ2作目『アントマン&ワスプ』に持ち越しとなった。
その後『エンドゲーム』にも登場し、シリーズ3作目『Quantumania』にも登場予定。
なおジャネットも登場するが、ワスプとして活動するのは回想シーンのみ。
また日本独自のアニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』にもメインヒロインとして登場。
その際、「なんでワスプがメインでいるのにハンクも一緒に出してあげなかったの?」と思ったファンもいたかもしれないが、ハンクも中盤に登場。そこで「チームを離れた理由」などが明らかとなった。
ハルク
本名:ブルース・バナー
実は創設メンバーの1人。元々ソーの義弟である邪神ロキ(後述)が彼をけしかけて悪事を働こうとした事がきっかけで、アベンジャーズが誕生した。
……のだが、他の面々と折り合いがつかなくなり、チーム結成の次の号で早くも離脱した。
従姉妹のジェニファー・ウォルターズ / シーハルクもメンバーだが、彼女の方が在籍期間が長い。
MCUではフェーズ1において単独主演作『インクレディブル・ハルク』が制作されたほか、『アベンジャーズ』シリーズやソーの3作目『バトルロイヤル』にメインの役どころで登場している。
ただし『アベンジャーズ』シリーズでは2回も暴走する展開がある。
特に2作目の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』では南アフリカでアイアンマン(ハルク・バスター)と大立ち回りを繰り広げた際に街に甚大な被害をもたらしてしまい、その自責の念からなのか、チームを一時的に離脱。『バトルロイヤル』ではその後が描かれている。
ホークアイ
本名:クリント・バートン
サーカスで育ち、そこで無類の弓矢の腕を身につける。
短気で無鉄砲で自信過剰のきらいがあり、リーダーのキャップに突っかかることも。スーパーパワーは全くないが、弓矢の腕前と矢の先端に仕込んださまざまなギミックで戦う。
MCUではさすがに原作のような奇抜な格好はしておらず、普通の傭兵のような出で立ちをしている。
『マイティ・ソー』に「S.H.I.E.L.D.」の一員として初登場し、『アベンジャーズ』シリーズや『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で活躍。
ブラック・ウィドウ
本名:ナターシャ・ロマノフ
ロマノフ王朝の末裔。かつてはロシアのスパイだったが、ヒーローに転身した。
オリンピック選手並みの身体能力、スパイとしての経験、さまざまな装備を仕込んだ手首の“ウィドウズバイト”などを駆使して活躍している。
MCUではスカーレット・ヨハンソンが演じている事で有名。
『アイアンマン2』に登場して以来、『アベンジャーズ』シリーズや『キャプテン・アメリカ』シリーズで活躍。2021年には単独主演作『ブラック・ウィドウ』が公開された。
ちなみに原作ではキャップのサイドキックであるバッキー・バーンズがウィンター・ソルジャーだった頃の教官、という過去があるが、MCUでは彼とは面識がなく、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では命を狙われることになってしまった。
クイックシルバー
マグニートーの実の子どもである双子の姉弟。かつては父が率いるヴィランチーム「ブラザーフッド・オブ・イビルミュータンツ」のメンバーだったが、父のやり方についていけなくなり、脱退。アベンジャーズに参加した。
姉のワンダは「ヘックスパワー」と呼ばれる魔法の様なパワーを使うが、近年その能力を暴走させ、チームを一度壊滅させたり、地球上から90%以上のミュータントの能力を奪い去ったり(『ハウス・オブ・M』)で、かなり情緒不安定。
弟のピエトロは音速で走る。髪色は父親譲りで、(割と重度の)シスコン。
MCUでは『ウィンター・ソルジャー』のエンドクレジットシーンにてバロン・ストラッカーと共に初登場。
ここではヨーロッパの小国であるソコヴィアの出身で、紛争により両親を失った後ストラッカーに拉致され、彼によってロキの杖を用いた人体実験を受けた結果、超能力者となったということになっている。
『エイジ・オブ・ウルトロン』で本格的に参戦。当初は敵として登場するも、終盤にはアベンジャーズと和解して共闘し、ウルトロンを倒すことに成功する。しかし、クイックシルバーはウルトロンの凶弾に倒れて死亡。スカーレット・ウィッチのみが新メンバーとして加入することとなった。
その後、ワンダは『シビル・ウォー』や『アベンジャーズ』シリーズに登場。2021年にはヴィジョンとのW主演ドラマ『ワンダヴィジョン』が配信された。
余談になるが、2人を演じたエリザベス・オルセンとアーロン・テイラー=ジョンソンは、2014年公開の映画『GODZILLA』では夫婦役で共演していたりする。
さらに突っ込んだ所では、ゴジラがマーベル・ユニバースのニューヨークに上陸した際にアベンジャーズと戦った事がある(詳しくはこちら)。
またクイックシルバーのみX-MENを中心に据えた映画シリーズ、いわゆる「X−MENユニバース」の『フューチャー&パスト』『アポカリプス』『ダーク・フェニックス』にも登場している。
ただしMCUとは(配給会社が違うので)世界観の繋がりが無く、別のキャラクターとなっている。このあたりは個別記事を参照されたい。
ブラックパンサー
本名:ティ・チャラ
アフリカの架空の国家であるワカンダの国王。マーベルの黒人ヒーロー第1号。
国での王務をこなすかたわら、暇を見つけては渡米し、アベンジャーズの一員として戦っている。常人離れした身体能力とジャングルで鍛えた格闘センスを持つ。また、天才工学者としての一面もあり、チームが乗る「クインジェット」の設計を行った。尚、嫁はX-MENのストーム。
MCUでは『エイジ・オブ・ウルトロン』にてビブラニウムの産出国としてワカンダ王国が言及され、彼の宿敵であるユリシーズ・クロウが先行登場。
彼自身は『シビル・ウォー』でデビューし、単独作である『ブラックパンサー』を経て『アベンジャーズ』シリーズに登場した。
ヴィジョン
ウルトロンによって作られたアンドロイド。
機械であるにもかかわらず、自己犠牲の精神と優しい心を持っているため、ウルトロンを裏切ってアベンジャーズに加入する。スカーレット・ウィッチとは、機械と人間の壁を越えて結婚していたが、彼女の能力の暴走により死亡してしまう。現在はちゃんと(?)復活した。それどころか、最近出た個人誌の中では自分の分身を作って疑似家族とし、ワシントンD.C.郊外の住宅地に引っ越してきた。
MCUではシリーズ2作目『エイジ・オブ・ウルトロン』において、ある人物達が、ウルトロンが作っていたものを奪取したボディーにある存在のデータをインストールすることで誕生。
『シビル・ウォー』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも登場した。
Ms.マーベル
本名:キャロル・ダンヴァース
クリー人のヒーロー、キャプテン・マーベルの能力を授かったスーパーヒロイン。
MCUでは単独作『キャプテン・マーベル』でデビュー。『エンドゲーム』にも登場し、他の「マーベル」の名を冠したヒーローとの共演作『MARVELS』が公開予定。
ファルコン
本名:サム・ウィルソン
キャプテン・アメリカの相棒を長らく務めた黒人青年。
肉体的には訓練を受けた通常人の域を出ないが、ブラックパンサーの設計したソーラーエンジンを搭載した飛行スーツを身に付け、高速飛行を可能とする。銃器類のほか、原作では「ケーブル・クロー」を使用する。
キャップの代わりに新しく「キャプテン・アメリカ・ファルコン」として、翼を備えたキャップになったこともあったりする。また、初代であるサムの後継者もけっこういる。
MCUでは『ウィンター・ソルジャー』にて初登場。元落下傘部隊の退役軍人で「S.H.I.E.L.D.」に追われる身となったキャップとナターシャを匿った後も、彼らをサポートして事件の解決に貢献するなどして活躍した。
その後も、『アベンジャーズ』シリーズ、『キャプテン・アメリカ』シリーズ、『アントマン』などに登場。2021年にはバッキーとのW主演ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』が配信された。
上記以外にも一時的に在籍していた者なども含めれば、様々なメンバーが存在する。
主なヴィラン(悪役)
ロキ
アズガルドの支配を企むソーの義弟。上述した様に兄・ソーをハルク、アイアンマンといった他のヒーロー達らを引き合わせて同士討ちさせるつもりだったはずが、作戦が裏目に出てしまい、逆に退治されてしまう。これがアベンジャーズ結成のキッカケとなった。
MCUでは『マイティ・ソー』シリーズに登場し、『アベンジャーズ』ではメインヴィランでもある。
……のだが、段々とコメディリリーフ的な役回りを増えている。詳しくは個別記事を参照。
ウルトロン
Dr.ピムが開発したロボット。しかしながら、邪悪な意思に目覚めてしまい、造物主に反旗を翻した。倒されてもバージョンアップを重ねては、ハンパじゃない頭数で勝負してくる厄介な相手。当初のドラム缶にローラー、アームを括り付けたという不細工なスタイルから人間形態へと改造強化した。
MCUでは『エイジ・オブ・ウルトロン』にヴィランとして登場した。ただし経緯が原作と異なり、未登場だったハンク・ピムの代わりに別の人物達がその役回りを担当した。
マスターズ・オブ・イーヴル
何度かアベンジャーズと激突しているヴィランチーム。
時期によって「第○期」と記載される。
バロン・ハインリヒ・ジーモ
ナチスの天才科学者。キャプテン・アメリカの宿敵だった、初代マスターズ・オブ・イーヴルのリーダー。
後に、息子のヘルムートも第4期のリーダーとなった。
MCUでは『シビル・ウォー』に登場。事件を裏で操る黒幕として描かれるが、設定などは原作とは大幅に異なっている。名前もバロンではなく、息子のヘルムートの方である。
魔神サノス
2000年代まではCAPCOMより出されたゲーム『マーベルスーパーヒーローズ』のラスボスとしてでしか日本での知名度はなかったが、MCUではフェイズ1~3、通称「インフィニティ・サーガ」のラスボスとして君臨。
特にシリーズ3作目の『インフィニティ・ウォー』では初の本格的な登場ながら全宇宙を巻き込む惨劇を引き起こし、21世紀におけるダース・ベイダーともいえるほど有名な悪役となった。
征服者カーン
タイムマシンを操る未来人。原作コミックではファンタスティック・フォーとも対戦している。
MCUではフェイズ5の『Ant-Man and the Wasp: Quantumania』のヴィランとして登場が予告されているほか、アベンジャーズシリーズ第5作のタイトルが『The Kang Dynasty』、直訳で「カーンの王朝or支配領域」となっており、サノスの次のフェイズ4~6、通称「マルチバース・サーガ」のラスボスとして待ち構えている。
アイアンパトリオット
『シークレット・インベージョン』事件により英雄となった初代グリーンゴブリンことノーマン・オズボーンがアイアンアーマーを装備した姿。他のヴィラン達を引き連れて、新生アベンジャーズ(通称:ダークアベンジャーズ)を結成する。
MCUでは『アイアンマン3』に登場するが、大分設定が変更されている。
ドクター・オクトパス
スパイダーマンの宿敵。アイアンマンやキャプテン・アメリカとも闘った。『アルティメットスパイダーマン』ではロキやヒドラと手を組んでスパイダーマンとアベンジャーズを苦しめた。
MCUでは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に、それ以前にヴィランとして登場した『スパイダーマン2』と同一人物、という設定で登場。
その他のキャラクター
ニック・フューリー
アメリカの秘密組織である「S.H.I.E.L.D.(シールド)」の長官で、眼帯がトレードマーク。
原作コミックスや'90年代の彼を主人公にしたテレビ映画(演:デビッド・ハッセルホフ)では白人男性だが、MCUではサミュエル・L・ジャクソンが演じている関係上黒人となっており、それを元にしたアルティメットバージョンでも黒人となっている。
サンダーボルツ
'90年代にオンスロート事件で行方不明になったアベンジャーズに代わって登場したヒーローチーム。
キャプテンアメリカの戦友だった「シチズンV」と同名の戦士がひきいている……と、言うのは表向きで、実際のメンバーの大半はバロン・ジーモ2世率いるマスターズ・オブ・イーヴルが姿を変えたものであった。ジーモ2世が逮捕された後は、ホークアイがリーダーをやったりと様々な経緯を得てチームの大半が様変わりしたが、現在はレッドハルクが取り締まっている。
ただし、現行チームのメンツが復讐の精霊のバイク乗り、私刑執行人、あと赤いアイツなど、一抹の不安を覚える連中ばかりである。
MCUではフェイズ5の最終作(現状)となる同名映画にて結成予定。これまでに登場したヴィランがメンバーに名を連ねている。
メディア展開
実写版
1970年代後半にドクター・ストレンジ、スパイダーマン、キャップ、ハルクがそれぞれ個別に実写化された(詳しくはこちら)。この時にアイアンマンを加えてアベンジャーズを映像化しようという企画があったらしいが、頓挫している。
※「1978 アイアンマン」で画像検索すると開発初期の潜水服のような写真がでてくるが、あれはエグゾマンという別のキャラクター。
以下、MCU版のチーム自体について、時系列順で述べる。
登場作品については「アベンジャーズ(映画)」など個別記事を参照。
- 起源
『キャプテン・マーベル』にて描かれた。
S.H.I.E.L.D.の一捜査官だった頃のニック・フューリーがキャプテン・マーベルとの出会いを経て、宇宙からの脅威に備えた専門チームの設立が必要と考え、彼女ががかつて地球の軍人だった頃のコールサイン「アベンジャー」を取り入れ、「アベンジャーズ計画」を考案。
- ロキの地球侵略と結成
『アイアンマン』にてフューリーがアイアンマンと接触、そのアイアンマンが『インクレディブル・ハルク』にてサンダーボルト・ロスと交渉。『アイアンマン2』での暴挙を経てアイアンマンが一時メンバー候補から外れるものの、『マイティ・ソー』での異世界からの侵略を受け、本格的にチーム結成に着手。そして『アベンジャーズ』にて結成された。
初期メンバーは、アイアンマン、キャップ、ハルク、ナターシャ、ホークアイ、そしてロキを追ってアズガルドから来たソーの6人。当初は性格の不一致からチームとしてすんなりと成り立たなかったが、ヒーローの結託を夢見ていたある人物の死をきっかけに、手を携えることになる。
フューリーが立案者であるものの、S.H.I.E.L.D.からは独立しており、協力関係という間柄。本拠や設備に関してはトニーがその財力で担っている。
- ウルトロン事件
『エイジ・オブ・ウルトロン』終盤では、ファルコン、ワンダ、ヴィジョン、トニーの親友であるジェームズ・ローズ / ウォーマシンが正式加入。一方でハルクは行方不明、ソーはインフィニティ・ストーンを求めて異世界に旅立った。
この少し前にS.H.I.E.L.D.は事実上崩壊していたため、スタッフの多くはアベンジャーズ基地で働いている。
- 分裂
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』では、アベンジャーズを国連の管理下におく「ソコヴィア協定」への対応やウィンター・ソルジャー(バッキー)の処遇を巡って、アイアンマン派とキャップ派に分かれて対立。
ついには双方助っ人を含んだ武力衝突にまで発展し、結果として
・キャップはファルコンや(途中寝返った)ナターシャと、ワンダはヴィジョンとそれぞれ逃亡。
・ホークアイとスコット・ラング / アントマンは投獄、後に釈放(自宅軟禁)。
・ウォーマシンは負傷で戦闘不能。
・ブラックパンサーとピーター・パーカー / スパイダーマンは正確には未加入。
とアイアンマンしか残っておらず、事実上の解散となってしまった。
更にソコヴィア協定によって、国連の指揮下に入るようになった。
- サノスの侵攻と再結集
『インフィニティ・ウォー』では、解散状態が続く最中にサノスがインフィニティ・ストーンを求めて行動を開始。
ホークアイとスコットを除くこれまでのメンバーは戦線に復帰したウォーマシンとバッキー、さらにドクター・ストレンジやガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーと協力して個別に立ち向かうも、最終的に敗北。さらに約半数が消滅してしまった。
『エンドゲーム』の序盤ではキャップ、ナターシャ、ウォーマシンが活動しており、ロケットラクーン、ワカンダ親衛隊長のオコエ、キャロルが協力者となっている。
中盤、アイアンマン、ソー、ハルク、ホークアイが復帰し、初期メンバーが集結。スコットの提案によってストーンを集め、消滅した人間たちを戻すことに成功する。
終盤では復活したメンバーやその仲間たちも含め、何百人もの戦士がサノス軍と戦うために集結。
「アベンジャーズ、アッセンブル」
キャップの号令のもとに最終決戦に臨み(キャロルは戦闘中盤に合流)、勝利した。
- それぞれの道へ
『エンドゲーム』後はキャップとホークアイは引退、ソーはガーディアンズと旅立ち、トニーとナターシャもいなくなったため、初期メンバーでは残っているのはハルクのみという状態になっており、チームとしての現状は不明。
(制作陣からは「解散している」とされている)
ただ発起人のフューリーら、関係者や助っ人も含めたメンバー同士の交流は時折描かれている。
なお、ソコヴィア協定については廃止されたことが『シー・ハルク:ザ・アトーニー』でこの人からしれっと明かされた。
- 社会的な評判
『シビル・ウォー』の頃はあまり評判が良くなかったものの、世界中の人々を救った『エンドゲーム』を経て信用は取り戻しており、例えば『ホークアイ』ではニューヨークの戦いを題材にしたミュージカルにそこそこ客が入っている様子が描かれている。
アニメ
日本国内で放送されたものを挙げる。
- アベンジャーズ 地球最強のヒーロー(The Avengers: Earth's Mightiest Heroes)
日本では`11年7月よりディズニーXDにて放送開始。
オープニング主題歌がアメリカ版のオープニング映像と、メロディに日本語の歌詞で再録音したものを使用しているのだが、「アベンジャーズ、結集(AVENGERS ASSEMBLE)!」の部分が「アベンジャーズ、撤収!」にしか聞こえないと一部で話題に。いや、撤収されたら困るんだが。
ちなみに余談ではあるが、MCU版で「アベンジャーズ、結集!」と最初に言ったのはトニー・スターク、ではなく演者のロバート・ダウニー・Jr.である。しかもそこでの意味が「撮り終わったから飲みに行こうぜ!(要約)」という、、
- アベンジャーズ・アッセンブル
'13年5月からディズニーXDで、'16年10月よりテレビ東京系列で放送。
MCU版をベースとしており、『アルティメットスパイダーマン』、『ハルク:ザ・スマッシュヒーロー』、『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』と世界観を共通する。
'14年4月よりテレビ東京系列にて放送開始。
アニメーション制作は日本の老舗制作会社東映アニメーション。詳細は該当記事へ。
- マーベル フューチャー・アベンジャーズ
'17年夏よりDlifeにて、10月からはTOKYOMXでも地上波で放送。
一部キャスト及びスタッフは『ディスク・ウォーズ』と共通だが、アニメーション制作はマッドハウスに変更されている。
ゲーム
1991年にデータイーストから「キャプテンアメリカ アンド ジ・アベンジャーズ」のタイトルでアーケード版が発売。
日本では売れなかったがアメリカでは好評で、本作が売れたおかげでボーナスが出せたと言う逸話も。
ちなみにマーベル系のゲームでは唯一ヴィジョンが使える。
以降もアメリカではアベンジャーズ以外のヒーローも含め多くのアメコミゲームが開発されているが、日本で翻訳・発売されているものは少ない。
2013年発売の「LEGO マーベル スーパーヒーローズ」は、アメリカでの発売から1年以上経ってから日本語で発売された。
LEGOなのでデフォルメされているが、総勢100名を超えるキャラクター数は圧巻の一言。
また、2016年発売の「LEGO マーベル アベンジャーズ」では、タイトル通りアベンジャーズを題材としており、映画版のストーリーを再現した内容となっている。
アベンジャーズ関連のキャラクターが大幅に増え、また「スペリオルアイアンマン」や「女性ソー」といった原作コミックスにおける新キャラクターも登場する。
その中にはソーと同じ姿と能力を持つロボット「ラグナロク」や、絶大な力を有するスーパーヒーロー「セントリー」等、映画(MCU)版の今後の展開を予期させるキャラクターも。
アベンジャーズをフィーチャーしているためか、スーパーヒーローズでは登場していたスパイダーマンやウルヴァリンらは今回未登場。