ビート(トレーナー)
びーと
「あなたたちの 実力……
今ので ほぼほぼ 理解しましたよ」
概要
『ポケットモンスター ソード・シールド』に登場するライバルの一人。
名前の由来は恐らくヒユ科の植物である「ビート」。
背番号は「908」(「9=く」「0=れ」「8=は」、クレバー/clever:賢い)。
名前の由来になったビートの和名「テンサイ」に掛けたシャレと思われる。
ガラルポケモンリーグの委員長であるローズから推薦状をもらい、ジムチャレンジに参加している少年。
非常にプライドが高く、高圧的な態度が目立っており、慇懃かつ尊大な口調の丁寧語で話す。
チャンピオンよりも主催者である委員長、引いては彼に推薦された自分の方が優れていると発言しており、他者への挑発に余念がないヒール系ライバル。
主人公や、主人公のライバルであるホップに対しても初対面の時から挑発的な態度をとっており、ホップに対してはポケモン勝負に勝利した際「チャンピオンである兄の顔に泥を塗っている」と冷淡にも程がある罵声を浴びせる(なおこの発言の後バトルで完膚なきまで叩きのめされたホップは大きなショックを受け、手持ちを何度も入れ替える程迷走することになってしまう)。
リーグカードによると、幼い頃にトラブルから養護施設に入所し、その事で他者への思いやりが欠落したのか周囲と諍いばかり起こして孤立し寂しい時代を過ごしていた模様でホップやマリィといったと違って彼の元々の出身地は明らかになっておらず、そもそもガラル地方に住人かも分からない。
そんなある時出会ったローズに目をかけられ、ポケモンを貰い、スクールにも通わせてもらったらしい。そのため自分を評価してくれたローズの事だけは強く信奉しており、その秘書であるオリーヴの命令で彼が必要とする鉱物「ねがいぼし」を必要以上に各地で収集している。
設定資料では左利きと明記されており、作中でもダイマックスバンドを左手首に、腕時計を右腕に着け、モンスターボールも左手で投げていることが確認できる。
作中において
順調にジムチャレンジを進めていたが、中盤でローズの期待に応えたいという思いと、そんな彼に選ばれた者だという自尊心が遂に暴走。
強引に「ねがいぼし」を得るべく、借りたダイオウドウにラテラルタウンの文化遺産である遺跡を破壊させる等、悪の組織の大半がするようなテロ同然の悪事を働いてしまう(しかし皮肉にもこの蛮行が、歪められたガラルの伝承を紐解く鍵となるが、後に一部の内容は書籍で掲載、地方外の図書館で閲覧出来る)。
問い詰められても傲慢極まりない理屈で悪びれなかった事により、敬愛していたローズからも失望され、そのままジムチャレンジの資格を剥奪されてしまう。
ライバルポジションのトレーナーが、まさかの懲戒処分による失格でリタイアとなってしまった。
自業自得とはいえ、このまま堕落して報われぬ末路を辿るのかと思いきや、諦めず再チャレンジを頼みに行こうとしたところ、高齢ゆえに後継ぎ探しをしていたジムリーダー・ポプラと出くわし、「いかにもピンク」「真っ直ぐだが捻くれてもいる」という理由で気に入られ、再起の道を見出される。プレイヤーに恐怖と笑いを同時に提供する一連の流れは必見。
そして終盤、アラベスクタウンのジムリーダーとして再起と復活を果たし、ファイナルトーナメントで再び主人公との戦いに挑む事となる(正規の手続きを踏んだ参加ではなかったため乱入扱いとなったが、ダンデの計らいや彼の寛容性により勝負が認められた)。
この時、初めて瞳にハイライトが入る。上述の前科やポプラから逃げるための口実作りもあって、本人は主人公に敗北後トレーナーを引退する気でいたが、試合後に観客から称賛された事で引退を撤回。
相変わらずプライドが高く慇懃無礼で口が悪い上に誰かに責任転嫁してしまう性格は変わっていないが、不正を働くことはもうなく、戦いを終えた後はどこか憑き物が落ちたような様子だった。
ただし、復活後も通常時は目にハイライトが入っていない(もしくは隠れている)。恐らく仕事モード、本気モードになるとハイライトが入ると推測できる。営業スマイルに近いものだろうか。
殿堂入り後の事件では、アラベスクスタジアムのダイマックスポケモンを一人で静め、改めてチャンピオンとなった主人公に勝負を仕掛けてくる。
この段階では既に嫌みなしに主人公を認めるほどに丸くなっている。
オリーヴの言い成りという立場から解放されたことで自分の生き方を決めようとしている様子(なお薄明の翼の展開によりオリーヴが彼を本当いいように扱っていたのかは不明)。
自身がポプラからの影響を受けまくっていることについては頭を抱えていた。
ジムチャレンジ時代にギスギスしていたホップとの関係は、(ホップの成長もあって)ガラルスタートーナメントにて互いに憎まれ口を叩きあうものの良きライバル関係を築いている様子が窺える。
クリア後のトーナメントで勝利時に獲得できる賞金額が他のジムリーダーと比べて少し高い。
一応、ライバルポジションの1人で上記の通り、ダイマックスポケモンを一人で鎮めた故だろうか。
ちなみに、同じような立ち位置にあるマリィは招待せずとも1日1回勝負が行える関係からか、他のジムリーダーと比べるとそこまで高い額には設定されていない。逆にホップは賞金がより高く設定されている。
ライバルがジムリーダーになる例は過去にグリーンやチェレンがいるが、初登場の作品でライバルからジムリーダーになったキャラクターはビートとマリィが初である。
フェアリータイプのエキスパートトレーナーは男性では彼が初めて。
また、終盤まで手持ちに残ったミブリムは、最終進化形においてトレーナーに合わせるかのようにフェアリーとの複合タイプになっている。
元々の専門タイプから転向したとはいえエスパー要素が全くなくなったわけではなく、元々手持ちにいたガラルポニータとテブリムがそれぞれ進化して続投。新規加入の面子の1体もエスパータイプ持ちのサーナイトにしており、特定のタイプとの複合に偏らないポプラとは対照的と言える。苦楽を共にしてきたエスパータイプに対しては依然として愛着を抱いているということなのかもしれない。
なお、フェアリー使いとして再登場しピンクに染まったことで、ユーザーから光落ちならぬ「ピンク堕ち」「フェアリー堕ち」等と言われることも。
ちなみにエンディング後にポプラのレアリーグカードを入手できるのだが、そのカードに写っている二人の様子がどう見ても調教、もといビートが手なずけられているようにしか見えない。
因みに彼の専用BGMにはPWT決勝戦と同様のフレーズが使われている。
実力
イベントシーン等では強キャラ感を出しているのだが、手持ちがエスパータイプに偏っている上に本作ではエスパータイプの弱点を突けるあくタイプの技を覚えるポケモンが序盤からやたらと出てくる為、余程捕獲をサボるか縛りプレイでもしていない限り普通にプレイしているとあっさり勝ててしまう事が多かったりする(本作での新登場で序盤の捕獲に有効な「まひ」要員でもあるワンパチの「かみつく」だけで大抵勝てる)。ただし、あやしいひかりなど補助技には注意が必要。
そのため、プレイヤーからはイマイチ強敵として見られていないが、道中ホップに完勝している(ホップの手持ちに比べるとあまり道中で見かけない珍しいポケモンが多いため、知識不足で負けたとも考えられる)ことや、キョダイマックスポケモンを一人で鎮めた等の劇中の描写を見る限りではローズに教育されている為かトレーナーとしての実力は優秀である。
当初は勝負に負けても「見せ場をあげた」「本気ではなかった」などと言い訳をして自分のメンタルを守り、正当化する悪癖があったが、負けの理由を運や他人のせいにしてもポケモンのせいにだけはしておらず、決して道具扱いしておらず、窃盗や破壊活動といった犯罪を犯してもポケモン泥棒というポケモンとの絆を引き裂くような悪事も働いていない。
むしろポケモンが自分が弱いと思っているトレーナーの手持ちにいることを哀れんでいるような態度もとっている場面があったり、手持ちになつき進化が条件となるニンフィアが加わった辺り、元からポケモンを大事にしていたことが窺える。
彼の相棒であるミブリムが本来は穏やかな人間でなければ懐かないポケモンであったり(おそらくローズから貰ったポケモンがミブリムと推測される)、最終パーティーの面々が人に献身的だったり女性的な外見を持つポケモン(実際性別は見た目通り)ばかりで構成されている。
このファンシーに偏っている編成は本人の性格と相まってギャップがあり、先述の様に「ピンク堕ち」等と呼ばれる要因とされるが、彼がかつて独り身だった過去を考慮すれば、身寄りがおらず肉親からの愛情に恵まれてこなかった彼にとって人に寄り添うタイプのポケモンが必要だったという考察も可能だろう。
かつてトラブルを起こしがちで周囲から孤立した過去を送った結果、悪辣な性格に育ったビートだったが、自分を認めてくれる人や優しいポケモン達に恵まれ、支えらえたおかげで改心し、ジムリーダーとして成り上がることが出来たというわけである。
手持ちポケモン
ミブリムとその進化形が一貫して切り札となっている。
このミブリムは性格が荒れていた幼い頃にローズから譲られた個体であることが「鎧の孤島」で明らかになっており、彼の最初のパートナーである可能性が高い。
5回目 / アラベスクスタジアム
- クチート♀ Lv.61
- サーナイト♀ Lv.61
- ガラルギャロップ♂ Lv.62
- ブリムオン♀ Lv.63
チャンピオンカップ再戦 トーナメント(クリア後)
- クチート♀ Lv.61
- サーナイト♀ Lv.61
- ガラルギャロップ♂ Lv.62
- ニンフィア♀ Lv.62
- ブリムオン♀ Lv.63(キョダイマックス)
チャンピオンカップ再戦 トーナメント(ガラルスタートーナメント初回挑戦後)
- クチート♀ Lv.72
- サーナイト♀ Lv.72
- ガラルギャロップ♂ Lv.73
- ニンフィア♀ Lv.73
- ブリムオン♀ Lv.74(キョダイマックス)
アニメ版
薄明の翼
CV:永塚拓馬
第7話「空」にてセリフはないが登場。ダンデとキバナの試合を観戦していた。
その後、「EXPANSION ~星の祭~」に登場。ガラルスタートーナメントの招待状を受け取り、「ピンクの力見せてやりますよ!」と意気込んでおり、既に改心していると思われる。
他媒体
ポケモンマスターズEX
CV:永塚拓馬
2022年6月にフェス限定バディーズとして実装された。バディはブリムオン。
本編前半を思わせるプライドの高い言動が目立つが、フェアリータイプのブリムオンをバディにしていること・バディーズエピソードでポプラから知識と戦術を叩き込まれた旨を話していること、トレーナー図鑑に「ジムリーダー候補の少年」「ピンク漬けの毎日で心に変化が……」と記されていることから、ポプラの元で修行中(ジムリーダー就任前)の彼が呼び出されたと思われる。改心そのものはしているようで、実際本編前半のような非道な言動は見られない。
ロールはテクニカル。持ち技はマジカルシャイン・マジカルフレイム・サイケこうせん。トレーナーわざ「理解しましたよ」で特攻と急所率を2段階上げ、味方全体の場を状態異常反射にすることが可能。反面自分の防御は1段階下がるので要注意。
なお、バディーズわざ「エリート オブ エリートのフェアリーレイ」で映る背景はよりによってラテラルタウンの遺跡である。本人の心境やいかに。(ポプラ実装を見越してアラベスクジムを温存した可能性はあるが……)
レアリティがEXになると、色違いのブリムオンを思わせる白とピンクの衣装が追加される。
関連タグ
マサル(トレーナー) ユウリ(トレーナー) ホップ(トレーナー) マリィ(トレーナー)
他のエスパータイプの使い手
ナツメ(ポケモン) イツキ(トレーナー) フウとラン ゴヨウ カトレア(トレーナー) ゴジカ ザオボー デクシオ セイボリー(トレーナー) リップ(トレーナー)
他のフェアリータイプの使い手
マーシュ(トレーナー) マツリカ(ポケモン) ポプラ(トレーナー) オルティガ
コンビタグ
似てるトレーナー達
- ザオボー:SMに登場するエスパータイプ使い(立場はオリーヴと大体同じ。)。「敬語で接してくるが無礼な物言いが多い」、「敵組織のトップと関わっていた」、「卑劣漢だったが後に改心し、以降はネタキャラ的な面が増えていく(ザオボーの場合はアニメ版にてその描写が多い。)」「リージョンフォームのポケモン(ビートはガラルギャロップ、ザオボーはアローラライチュウ)が手持ちにいる」…と、共通する所が多数あるがポケスペにおいてはビートより厄介なレベルの極悪人となっている。
- セイボリー:剣盾の真なるエスパータイプ専門で、敬語で接してくるが無礼な物言いが多く、自らの卑怯な言動によりビートと似たような処罰を食らった経緯があるが後々改心している。さらに、ビートもセイボリーも手持ちにガラルギャロップがいるという所が共通する。また、ガラルスタートーナメントにて運が良ければ二人の掛け合いが見られるが、似た者同士であることや、ビートが専門タイプをフェアリーへと変えたこともあってか、セイボリーからは「エスパーを捨てた」と見做されてあまり良い印象を抱かれていない様子(上記のように、タイプ転向後もビートはエスパーとの複合を多く手持ちに入れているため、「エスパーを捨てた」というセイボリーの指摘は誤りである)。
- グズマ:ライバルではなく悪の組織(小規模)のボス(むしタイプ専門)。唯一認めてもらえた相手にすら見放されるが、ポケモンには冷酷ではない、最終的に再起する点が共通している。こちらも白髪でメンバーにはがね複合(ビートはクチート、グズマはキリキザンとハッサム)がいる。ただしローズ以外の人間には非情一択だったビートと違って敵であろうと他人との約束は守る等、それなりに良識的で敗因をポケモンのせいにするのは勿論、ビートのように見苦しく言い訳する往生際の悪さも見られない。
- バトラー:アニメ映画の悪役でグズマと似たような過去の持ち主。他者に認められなかった事で暴徒に出る、自分と関わっていた人物が伝説のポケモンの復活を目論んでいた、最後は主人公に負かされて更生する点が共通している。
- GSC/HGSSライバル:ビートと同じく犯罪に等しい悪事を犯したトレーナーで特定の物を他人から乱獲及び没収しようとしてた所が共通する(ビートはねがいぼし、彼は相手のポケモン)。後に改心していることかつその改心のきっかけの1つが主人公に対する度重なる敗北である点も共通(ビートの場合ポプラの影響のほうが大きいが)。ただしビートが見下す相手が人間限定なのに対し、彼は当初ポケモンすら見下す態度をとっていた。また、ビートがローズに依存していたのに対し、彼はむしろ依存していた相手(父)が惨敗したショックでグレていたという違いも。さらに、どちらもはがねタイプ複合(ビートはクチート、ライバルはレアコイル)とエスパータイプ複合(ビートはブリムオンを筆頭に多数所持、ライバルは外伝作にてルギア)となつき進化のポケモン(ビートはニンフィア、ライバルはクロバット)を連れている。
- クロス:アニメ映画のライバル。GSCライバルに近い性格の持ち主。ビートと同じく凶暴なトレーナーでポケモンと共に暴力的な悪事(ビートは破壊活動、彼は主人公に攻撃を指示)を犯して特定の物を没収したが改心した点が似ている。ただしセイボリーやグズマ、シルバー、バトラー、下記におけるルザミーネやシンジのように何故、彼がおかしくなったのかは定かではない。
- ポケモンハンターJ:アニポケオリジナルキャラでビートと同じく窃盗したもの(GSCライバル、スワマ、ダスと同じくポケモン)を特定の人物に引き渡そうとし、目的の為に殺人沙汰になりかねない狂行を犯している悪役(ビートの場合、殺人を犯す気までは全くないが)。最初からポケモンに優しいビートとは違って、ポケモンを商売の為の道具のように思っており、ポケモンを傷つける事を厭わないとポケモンにもかなり冷酷で悪事を繰り返した結果、死亡したと思われる描写が見られる。またポケモンハンターには改心したビートやシンジ、上記におけるザオボー〜クロスまでの悪役を軽く上回るあるいはスワマやダスと同等の凶悪な危険人物がゴロゴロいる職業である。
- スワマ:アニポケオリジナルキャラでビート達と同じく犯罪に等しい悪事を犯したトレーナーでGSCライバルのようにポケモン泥棒をやらかしており、説教されても自分の主観を押し付ける図々しいところも似ている。しかし最初からポケモンに優しいビートとは違って、スワマは(同じ前科をやらかしているシンジ、クロス、ライバル以上に)ポケモンを飢え死させようとする程に酷使していた(厳密に言えば逃がす方法が悪かったせいでポケモンが飢え死しそうになり、ポケモンを何度も捨てた事があるらしい)とポケモンにも残忍である。J、ダス、ブルガンと同じく、後に改心したビート達とは違ってスワマは最後まで改心もせず、ビートやシンジ、クロスが仲が悪かった相手を見直したにもかかわらず他のトレーナーを煽るような発言をし逃したポケモンに負けたくせして手のひら返しをした際に罰せられた事で逆上してから逃げていった。総じて一般人にかかわらず、Jやダスと同等の救いようのない危険人物である(ちなみにスワマと同じくポケモンを捨てた事があるシンジとクロスは後から逃したポケモンと仲直りしている)。
- ダス:アニポケオリジナルキャラでビートやJと同じく窃盗したもの(GSCライバル、J、スワマと同じくポケモン)を特定の人物に引き渡そうとした点が同じで彼はポケモンバイヤーである。Jと同じくポケモンを商売の為の道具のように思っているが、ゲストキャラクター故にJと比べてまだ大人しめで最後は逮捕された。彼もビート達のように改心はしていない。
- ブルガン:アニポケに登場した悪役。企業の社長で地位的にはローズに近いが、横柄な態度が目立ち、他人の所有物を横領し、破壊活動を行ったが主人公側に敗れてしっぺ返しを受けたと性格だけならビートそのものだが彼は最後まで改心していない。ただしビート同様、ポケモンには間違いなく無害である。
- ルザミーネ:ポケモンSMの黒幕。欲しいもの(彼女はポケモン)を手に入れる為なら手段を選ばないが哀しき一面もある、罰せられた後に改心する、手持ちにフェアリータイプ(ビートはニンフィア、ルザミーネはピクシー)がいる…と、共通点が多い。
GSC/HGSSライバル、クロスも悪事に限らず、ビートと違いポケモンを道具扱いする相違点が見られたが、その悪辣な人間性は自体は後々治した。
準似てるトレーナー
- シンジ:アニメ(DP編)のライバル。性格の歪みに関してはビート、GSCライバル、シューティーに通ずるが、「他人を見下す」というよりは「『強さ』に執着し、それ以外に無関心」なタイプで、改心の方向性も彼らとはやや異なり、シューティーにも言えるが故意的には悪事は行っていない。比較するとポケモンは大事にするが犯罪に手を染める事を厭わないビートとポケモンを酷使するが陰湿なやり方を嫌うシンジとどちらも負の側面を抱えていながらその点が真逆であったものの、どちらもその負の側面を治していった。ちなみに主人公との決戦時に1番手に繰り出したのがどちらもはがね複合のポケモン(ビートはクチート、シンジはボスゴドラ)である。
- オーキド・シゲル:アニメの最初ライバル。非道な人間ではないが、ビートとは異なるベクトルで負の感情を持ち(主人公ばかり周囲に贔屓された結果、自己中になった)、自分勝手な言動で周囲の人間を何度も腹立たせており、尊敬している人物にも問題児扱いされていたが、自分が連れているポケモンには優しい点が似ている。
- シューティー:アニメ(BW編)のライバル。ビートたちと違い、明確な悪事は行わない一方で実力主義だがポケモンは大事にしており、ビートと比べれば悪辣なイメージは弱い。最終的に主人公を認めるようにある。
- ラングレー:主人公ではなくアニメ版におけるヒロインのライバル。ビートに限らずBW編の同期であるシューティーと同様の傲慢な態度で口も悪いうえ、トラウマで歪な性格になり、トラブルをよく起こすが、ビートの破壊活動よりかは可愛いものであり起こしてもせいぜい朝御飯の盗み食い程度である。最初からポケモンに優しい点もビートと共通するが、彼女はドラゴンポケモンにだけある種の偏見がある。だが、そんな彼女も回を追うごとにライバルを認め出し性格が丸くなってく点がビートと共通し、両者が愛用しているポケモン達のタイプの大半がドラゴンタイプに有効なタイプでありその中の一体がはがね複合(ビートはクチート、ラングレーはキリキザン)という点も同じであるうえ、二人して公式の手によってネタ要素を付け加えられたりする(ビートはピンク堕ち、ラングレーはライバルであるアイリスとルークのゾロアに度々からかわれる)。
- ウララ:ラングレーと同じくアニポケヒロインのライバル。性格がキツく他人に迷惑を掛けがちだが、上記の面々と異なり、欲しい物を手に入れる為なら手段を選ばない利己心や過去のトラウマへの反発心といった負の感情は持ち合わせておらず、ポケモンへの愛情は本物でビート等と違って悪人ではなく、ミルフィに次いでマイルドなキャラである。手持ちにブイズ(ビートはニンフィア、ウララはブースターとシャワーズ)とフェアリータイプ複合(ビートはブリムオンを筆頭にたくさん所持、ウララはプリン)がいる…という点が似てる。だが、残念な事にビート等と違って彼女は最後まで主人公達を認めようとしなかった。ぶっちゃけ横柄なところ以外、性格で直すところは殆どないが。
- ミルフィ:XY編から登場したヒロインのライバル。ビートに似て「ポケモンに優しいものの他人には毒舌気味」だが、ウララと同じく負の感情は見られず、ビートらよりはマイルドなキャラである(この事は前述のウララ、後述のミカンも該当する。)。彼女もビートと同じく回を追うごとにライバルを認め出してるうえ、手持ちにフェアリータイプ(ビートはニンフィア、ミルフィはペロリーム)がいる。
- ミカン:過去にいわタイプ使いからはがねタイプ使いへと転向したジムリーダー。ただし転向した理由は一切不明。ビートのように悪人だった訳ではなく、負の感情を持たないが横柄なウララやシューティー、ミルフィと違って、最初から主人公に友好的な完全な善玉。リメイクでは手持ちにエスパータイプ複合(メタグロス)がいる。
その他
- ローズマリー・アップルフィールド:別作品の登場人物だが、ビートと同じく不憫な生い立ち(彼女は孤児院出身)ながらも我欲の為に問題行動もとい悪行を起こして主人公と何度か対立したという点が似てるのだが、後々改心して主人公を認めたビートらとは異なって彼女はウララのように主人公と分かり合うどころか、スワマ、ブルガンやダスやJと同じく改心することすらしなかった(ただし、あることに関しては主人公に謝罪していたうえ、文字通り孤児である為、ブルガンやダスよりは同情の余地はあり、Jやスワマと違い命を奪おうとするような真似はしなかった。)。ちなみに両者とも植物由来の名前で、自身に関わっていた中年男性が何らかの形で罰を受けている。
- ビート(かいけつゾロリ):こちらも別作品の登場人物だが、同姓同名のライバル。性格はビートらと違い熱血。
- 今永昇太:ジムリーダー時の投球フォームが似ていると言われている。ちなみに今永選手は剣盾発売当時、NPB最強左腕と謳われていた。