「この魂、焦がすほどに燃やして……烈風のごとく、走ってみせます。」
プロフィール
キャッチコピー | 自然派そよ風ウマ娘。されど魂は烈風の如く |
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誕生日 | 5月27日 |
身長 | 154cm |
体重 | 軽やか |
スリーサイズ | B85・W52・H77 |
靴のサイズ | 左右ともに22.0cm |
学年 | 中等部 |
所属寮 | 美浦寮 |
得意なこと | タンギング、凧あげ、即興で歌って踊ること |
苦手なこと | エアコン |
耳のこと | 蝶々や小鳥たちの休憩所 |
尻尾のこと | 自然乾燥派 |
家族のこと | 地元で、妖精が住むファンシーな家と有名 |
マイルール | - |
スマホ壁紙 | - |
出走前は… | - |
得意科目 | - |
密かな自慢 | - |
よく買う物 | - |
ヒミツ | ①トランペットの演奏の腕はなかなかのもの / ②知り合いに大人気ウマ娘俳優がいる |
自己紹介 | ……ヤマニンゼファーです。私が目指すのは、風…何よりも速く、自由に駆ける───風に、なりたいのです |
CV | 今泉りおな |
自然に親しみ、風を愛するふんわりウマ娘だがひとたびレースとなると、疾風のごとき走りで周囲を圧倒する一面も持つ。幼い頃に見たマイルレースで他を圧倒したとあるウマ娘に強く憧れており、彼女のような『風』になりたいと望んでいる。
(公式ポータルサイトより)
ソロ曲
一歩先 ジェットストリーム追い越してゆこう
『 LIKE THE WIND 』
作詞:真崎エリカ 作曲・編曲:水野谷怜 (Arte Refact)
概要
2022年2月22日、ウマ娘プリティーダービーに登場することが発表されたウマ娘。
モチーフ馬は91世代の競走馬「ヤマニンゼファー」号。「マイルの皇帝」ニホンピロウイナー号の代表産駒で、史上初の安田記念連覇や天皇賞(秋)制覇、スプリンターズステークス2年連続2着など、短距離から中距離まで幅広い距離で実績を残した。
自然をこよなく愛し、クラスメイトや後輩相手にも敬語を常用する穏やかな性格だが、レースに対しては常に全身全霊かつ真摯に望んでいる。
特にトウカイテイオーとは、相手は異なれど共に『皇帝』に憧れる者同士、互いに意識しており育成ストーリーにおいても彼女との関係がメインの一つである。
自然を愛する設定は、史実において後期の主戦である柴田善臣騎手の趣味が釣りや鷹狩であることが元ネタとされている。
発言の端々に「風」に纏わる多彩かつ詩的な表現を織り交ぜるのが特徴で、一部トレーナーからはゼファー語録と呼ばれており、その特徴的なボキャブラリーゆえに、テイオーはじめ周囲のウマ娘を困惑させてしまうこともある。
ただ緊張していると語彙力が低下するのか、口調こそ丁寧なままだが風を使った言い回しが極端に減ってしまう。
病弱だった幼い頃に森の中で育った影響か、木の上の物を取るために(スパッツを履いているとは言え)スカートのまま登ったり、トレーナーの誕生日プレゼントに送るものがお気に入りの森の湧き水だったりとおしとやかな見た目に対して野性的なところがある。
また、発表が同期である彼女と同じように鳥や動物を独特なニックネームで呼び習わす(例、だるまさん→ツグミ、ネクタイさん→シジュウカラなど)。
他にも、「散歩中に目を離すといつのまにかいなくなる」、「尻尾ハグの意味を勘違いし、トレーナーに行おうとする」など、かなりの天然で自由人なところがあり、ある意味では掴み所がない「風」のような性格であると言える。
容姿・デザイン
後ろで二つ結びにした淡い茶の長髪と前髪の流星がトレードマーク。
右耳には赤いリボンをつけている。
アプリゲーム版では「Fluttertail Spirit」と呼称される。
白地に赤い星がプリントされた衣装で袖や靴下は水色という配色。肩出し、大きく開いた胸元などだいぶ際どいデザインとなっている(デザインからエイシンフラッシュ、メジロアルダンの勝負服を連想する人もいる)。
袖やスカートにはフリルが、腰には赤いベルトと青いバラの装飾があり、きらびやかな印象を与える。
ちなみに本人はもっと風を感じたいらしくその為に露出を増やしたいらしい。
- 私服(アプリゲーム版)
ベージュのコートに白いシャツ、大きなリボンが特徴のお淑やかな印象の私服。左胸には白い花の飾りをつけている。
マンガ版
うまむすめし
一応『スターブロッサム』を除けばゼファーが漫画作品で明確に喋ったのは今回が初となる。第39話にて寒い季節の中半袖で走り込んでいるのをケイエスに若干驚かれていたが、本人曰く「寒風を感じたい」とのこと。ただ、なんだかんだ寒いのには変わらないので彼女から上着を渡され、練習後にお礼として土鍋の炊きたてご飯を作っている。
アニメ版
RTTTシリーズ
新時代の扉
台詞は一切ないが、冒頭に登場する歴代ウマ娘として一瞬だけ登場する。登場は僅かとはいえ、ゼファーがアニメーション作品に登場するのは今回が初。
ゲーム版
アプリゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
ニシノフラワーの育成シナリオにて初登場。スプリンターズステークス等のレースでライバルとして立ちはだかる。
イクノディクタスのサポートカードのイベントにも登場する。
その後、2022年10月19日から育成ウマ娘として実装がされた。ちなみに勝負服のデザインはその少し前に公開され放映されたTVCM「Queens」ニシノフラワー編・後編でヤマニンゼファーが併走していることで判明している。
トレーナー
学園でふと彼女と出会い、上記のゼファー語録に困惑しつつも彼女が困っている様子であると見抜き彼女の後を追い怪我をしていただるまさん(ツグミ)の手当てを手伝ったことがきっかけで知り合った。その後も怪我に悩まされる彼女を担当トレーナーでないながらに献身的にサポートし選抜レースを経て、無事担当契約を結んだ。
選抜レース時に緊張からか普段の風を使った言い回しがなくなっているのに気づいたり温泉旅行で自分に気を遣ってくれているのに気づいたり、立ち振る舞いからすぐに違いを察知するのが得意なトレーナー。
育成ウマ娘
- ☆3[Fluttertail Spirit]ヤマニンゼファー
スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ |
---|---|---|---|---|
97 | 83 | 81 | 97 | 92 |
+10% | +0% | +0% | +10% | +10% |
バ場適性 | 芝 | A | ダート | D |
距離適性 | 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 |
B | A | A | G | |
脚質適性 | 逃げ | 先行 | 差し | 追込 |
E | A | C | G |
サポートカード
- SSR[誰も知らない風へ]ヤマニンゼファー
2022/12/20にテイエムオペラオー(SRサポートカード)、ナリタブライアン(☆3育成ウマ娘)とともに実装されたSSRサポート。タイプは根性。
舞台版
〜Sprinters’Story〜
2022年8月21日に発表された、ウマ娘の初舞台作品。そのメインキャラの一人としてヤマニンゼファーが選ばれ、CVの今泉りおな女史がそのまま出演。今泉女史にとっては本作は女優デビュー作となる。
競走馬『ヤマニンゼファー』
「嵐のごとく」
渦となった気流がさながら槍のように世界を刺し貫き もしくは盾と化して道を堅く塞ぐ。
風と呼ぶにはあまりに苛烈。
巻き込まれた者はすぐさま蹴散らされ 崩れ落ちるほかなかった。
※「名馬の肖像 2019年安田記念 ヤマニンゼファー」より
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「そよ風(ゼファー)、というには強烈過ぎた。」
JRA「ヒーロー列伝」より
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父は「マイルの皇帝」ニホンピロウイナー。1980年代の中央競馬ではまだまだ整備途上だった短距離・マイル路線で活躍した名馬で、創設されたばかりのマイルチャンピオンシップを2連覇するなど(しかも初代王者でもある)、後の名スプリンターたちの道を切り開いた先駆者として名高い。
母のヤマニンポリシーは1勝クラスの馬であったが、その父は優れたスピード能力を持ちフランスのGⅠを5勝して種牡馬としても成功したブラッシンググルーム。ウマ娘のモチーフ馬では、他にもマヤノトップガンやテイエムオペラオーが母父にブラッシンググルームを有している。
馬名の「ゼファー」は、ギリシャ神話に登場する西風の神・ゼピュロスの英語読みであり、元々はオーナーの夫人が使用していた化粧品の商品・ブランド名から採用されている。
骨膜炎のためにデビューが遅れ、年明け3歳(旧4歳)の1991年デビュー。年末のGⅠスプリンターズステークスでGⅠ初出走。
1992年にオープンに昇格すると安田記念を11番人気の身から制し、重賞初勝利をGⅠで飾った(鞍上の田中勝春はGⅠ初制覇)。しかし秋は勝ちきれず、スプリンターズステークスではニシノフラワーの差し脚に屈し2着惜敗。
1993年には史上初(※)の安田記念連覇を達成(鞍上の柴田善臣は中央GⅠ初制覇)。さらに天皇賞(秋)でも、田中勝春が駆るセキテイリュウオーとの熾烈な叩き合いをハナ差で制し、父が手に入れられなかった天皇盾を手にした。
年末には三度目の正直を狙ってスプリンターズステークスに出走。しかし惜しくもサクラバクシンオーの2着に破れ、これがラストラン。惜しくも史上初の「スプリント/マイル/中距離GⅠ3階級制覇」はならなかった。
父と並び称された「皇帝」シンボリルドルフの息子で同期のトウカイテイオーとは直接対決も望まれたが、父親たちのように同じレースを走ることは一度もなかった。
- ※ 牝馬スウヰイスー(第2~3回「安田賞」)に次ぐ史上2頭目で、「安田記念」改名後は史上初。他の達成馬は牝馬ウオッカ(第58~59回)、ソングライン(第72~73回)だけで、牡馬による連覇はゼファーのみ(2023年6月現在)。
引退後は種牡馬入りし、サンフォートシチー、ビゼンホクショーらを輩出。
しかし、重賞勝利は上記の2頭に留まり、2009年に種牡馬を引退。故郷である錦岡牧場へ戻り、功労馬として余生を過ごした。
2017年5月16日朝、老衰のため死去。29歳没。
また、熱心なファンが作ったヤマニンの勝負服の色に染め上げられた「ゼファー魂」の横断幕も有名であり、ヤマニンゼファーの引退後も彼の魂を継いだ産駒が走るレースのパドックでも掲げられ、当時の競馬において一種の風物詩となっていた。
この横断幕もちゃんとウマ娘に採用されていてゼファーのファンたちが掲げているようだ。
より詳しくは当該記事を参照。
対戦経験のあるウマ娘
強調はヤマニンゼファーが先着したレース。
(※)はアニメオリジナルウマ娘(カッコ内にモデルと思われる競走馬を記載)。アニメ2期に登場。
・ダイタクヘリオス……92年京王杯SC、安田記念、マイルCS、スプリンターズS
・ダイイチルビー……91年スプリンターズS、92年京王杯SC、安田記念
・イクノディクタス……92年マイルCS、93年安田記念、毎日王冠、天皇賞(秋)
・カニアペラシオン(※カミノクレッセ)……92年安田記念、93年安田記念、天皇賞(秋)
・ヴァイスストーン(※ホワイトストーン)……92年安田記念、93年天皇賞(秋)
- 91世代(同期)
・ナイスネイチャ……92年マイルCS、93年毎日王冠、天皇賞(秋)
・ブレスオウンダンス(※イブキマイカグラ)……92年安田記念
・ケーツースイサン(※フジヤマケンザン)……93年天皇賞(秋)
・ニシノフラワー……92年スプリンターズS、93年マイラーズC、93年安田記念、スプリンターズS
・サクラバクシンオー……92年スプリンターズS、93年スプリンターズS
・シュプールムーバー(※エルカーサリバー)……93年中山記念
・デュオプリュウェン(※セキテイリュウオー)……93年中山記念、毎日王冠、天皇賞(秋)
・アベックドリーム(※ウィッシュドリーム)…93年天皇賞(秋)
(★)ケイエスミラクル故障発生により競走中止。
余談
アニメ版 Season2のヤマニンゼファー?
アニメ版 Season2にて、ヤマニンゼファーらしき姿をしているモブウマ娘がワンカットのみ登場している(9話・1993年安田記念)。もちろん台詞や説明は一切無い。
後にAmazon Prime Videoの字幕で名前が確認できるようになり、少なくとも脚本上は「ヤマニンゼファー」という名前であることが明らかとなっており、その為か本タグではモブウマ娘としてのヤマニンゼファーのイラストも見られる。もちろん正式にアニメ本編でデビューしたのは「新時代の扉」からである。
中の人について
CVの今泉女史は予てよりウマ娘ファンであることを公言しており、Twitterを覗くと大量のウマ娘グッズを購入している様子が見られる。
ヒミツの元ネタ
ヒミツ①にあるトランペットの元ネタはゼファーの名前のもとになったギリシャ神話の神『ゼフュロス』と同じ名前のトランペットが由来であると考えられる。
ヤマニン軍団
「ヤマニン」の冠はオーナーの土井氏一族が創業した生産牧場「錦岡牧場」の屋号「ヤマニンベン」に由来する。土井氏一族は錦岡牧場で競走馬生産を手がけると同時に生産した競走馬を個人名義で所有し、中央競馬や地方競馬に出走させている。実態としてはオーナーブリーダーが近い(牧場そのものがオーナーではないため、あくまで「近い」という表現になる)。
代表馬はやはり本馬ヤマニンゼファー号だが、阪神JFを勝った、2003年JRA賞最優秀2歳牝馬ヤマニンシュクル号なども有名。最近では新馬戦で今村聖奈を背に大差&JRAレコード勝ちの衝撃デビューを果たしたヤマニンウルス号、笠松競馬場でのウマ娘シンデレラグレイコラボ日のメインレース「ウマ娘シンデレラグレイ賞」を勝ったヤマニンカホン号(既に引退、繁殖入り)なども活躍している。
関連イラスト
関連項目
同期たち
ケイエスミラクル(ウマ娘):同じく『〜Sprinters’Story〜』のメインキャラクターに起用。
ツインターボ(ウマ娘):同じ美浦寮生。
リオナタール(レオダーバン) シダーブレード(シャコーグレイド)
※トウカイテイオーとは一度も対戦がなかった。
ヤマニン冠繋がり&錦岡牧場繋がり
シュガーニンフェ:モチーフ馬ヤマニンシュクルはゼファー以来10年ぶりのGⅠ馬
ブラッシンググルーム繋がり
マヤノトップガン(ウマ娘)、テイエムオペラオー(ウマ娘):母父ブラッシンググルーム
マチカネフクキタル(ウマ娘)、サクラローレル(ウマ娘):父がブラッシンググルーム産駒
ウオッカ(ウマ娘):ゼファーに次ぐ史上2頭目の「安田記念」連覇(第1~7回の「安田賞」時代を含めると3頭目。その後ソングラインが3頭目(「安田賞」時代含め4頭目)の連覇達成(2023年6月現在)。