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帰ってきたウルトラマンの編集履歴

2021-11-15 11:03:02 バージョン

帰ってきたウルトラマン

かえってきたうるとらまん

『帰ってきたウルトラマン』は、「ウルトラマン」シリーズの作品であり、劇中に登場するヒーローの俗称・通称である。

曖昧さ回避

登場するヒーローの能力や活躍、名前のバリエーションはウルトラマンジャックを参照。


また、本作をはじめ他のウルトラシリーズや特撮作品のオマージュ作品である自主製作映画、『DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』についてはマットアロー1号発進命令を参照。


概要

ウルトラシリーズ第4作目。

1971年(昭和46年)4月2日から1972年(昭和47年)3月31日にTBS系で、毎週金曜日19:00~19:30に全51話が放送された特撮テレビ番組。

怪獣と戦う人間のチームMAT(マット)や巨大ヒーロー・ウルトラマンの活躍を描く。すぎやまこういち作曲による主題歌、冬木透による楽曲は今なお評価が高い。


『帰ってきたウルトラマン』というタイトルである為、ウルトラシリーズをあまり知らない人からすれば「初代ウルトラマンが再び地球に帰ってきた」と思われるだろうが、本作に登場するヒーローは初代ウルトラマンとは外見が似ているだけの別人である。

実は元々は本当に初代ウルトラマンが帰ってきたという設定で作るつもりだったのだが、新キャラにしないと玩具が売れないというスポンサー側の都合から、「初代ウルトラマンにそっくりの別のウルトラマン」に急遽変更されてしまったのである。タイトルの変更は間に合わなかったので『帰ってきたウルトラマン』がそのまま採用されることになった。


本作の主人公は劇中では終始「ウルトラマン」とのみ呼ばれている。第38話で初代ウルトラマンと共演した時は、ナレーションは本作の主人公を「ウルトラマン」と呼び、初代の方を「初代ウルトラマン」と呼ぶ形で区別していた。

1984年公開の映画で、本作の主人公が「ウルトラマンジャック」という独自の名前を持つことが後付け設定として付け加えられ、現在でもウルトラ兄弟が共演する作品ではジャックの名前で登場する。


舞台設定は明確ではないが、後年の作品では1971年の出来事とされ、作中でも1971年の世相を反映した世界観作りが成されている。この作品から近未来の設定で世界観も独立していた『ウルトラマン』と『ウルトラセブン』が同一世界の出来事という設定になり、時代設定も放送当時と同じという扱いになった。


奇しくも眠っていた怪獣が目覚め始めたという設定は前作で宇宙人配下の怪獣は登場したのに、地球怪獣が一切登場しなかった不自然さへの説明付けになっている(尤も、前作で宇宙人配下の怪獣(あるいは怪獣型宇宙人)しか登場しなかったのも怪獣を自然に出現させる為の動機付けのようなものだったわけであり、初代ウルトラマンと世界観を繋げた為に生じた不自然さというべきか)。


あらすじ

自然界の異変により、眠っていた怪獣が目覚め始めた。

カーレーサー志望の青年・郷秀樹(ごう ひでき)は、怪獣タッコングの襲撃から逃げ遅れた少年と仔犬を庇って落命した。しかし、地球を守るためにやってきていた新たなウルトラマン(ウルトラマンジャック)が、郷の勇気ある行動に感銘を受けて自身の生命と超能力を郷に与えた。蘇った郷は、人類の自由と幸福を脅かすあらゆる敵と戦う決意を胸に、怪獣攻撃隊MATへ入隊。常人離れしたウルトラマンとしての自分と、人間・郷秀樹としての自分とのギャップを抱えながらも、続々と出現する怪獣や宇宙人を迎え撃つ。


登場人物

郷秀樹隊員

加藤勝一郎隊長

伊吹竜隊長

南猛隊員

岸田文夫隊員

上野一平隊員

丘ユリ子隊員

*詳細はMATの項目を参照。


坂田健

坂田アキ

坂田次郎

*詳細は各項目を参照。


村野ルミ子

ナックル星人との戦い以降、郷と次郎が住むようになったマンションの隣の部屋に住む女子大生。亡くなったアキに代わり2人の心の支えとなった。

郷に好意を寄せていたようで最終回には夢オチで結婚式を挙げている。


放送リストと登場する怪獣

No.サブタイトル登場怪獣・宇宙人
1怪獣総進撃アーストロンザザーンタッコング
2タッコング大逆襲タッコング
3恐怖の怪獣魔境サドラデットン
4必殺!流星キックキングザウルス三世
5二大怪獣東京を襲撃グドンツインテール
6決戦!怪獣対マットグドン、ツインテール
7怪獣レインボー作戦ゴルバゴス
8怪獣時限爆弾ゴーストロン
9怪獣島SOSダンガー
10恐竜爆破指令ステゴン
11毒ガス怪獣出現モグネズン
12怪獣シュガロンの復讐シュガロン
13津波怪獣の恐怖東京大ピンチ!シーモンスシーゴラス
14二大怪獣の恐怖東京大龍巻シーモンス、シーゴラス
15怪獣少年の復讐エレドータス
16大怪鳥テロチルスの謎テロチルス
17怪鳥テロチルス東京大空爆テロチルス
18ウルトラセブン参上!ベムスター
19宇宙から来た透明大怪獣サータン
20怪獣は宇宙の流れ星マグネドン
21怪獣チャンネルビーコン
22この怪獣は俺が殺るゴキネズラ
23暗黒怪獣星を吐け!ザニカバキューモン
24戦慄!マンション怪獣誕生キングストロンクプクプ
25ふるさと地球を去るザゴラス
26怪奇!殺人甲虫事件ノコギリン
27この一発で地獄へ行け!グロンケン
28ウルトラ特攻大作戦バリケーン
29次郎くん怪獣に乗るヤドカリン
30呪いの骨神オクスターオクスター
31悪魔と天使の間に…プルーマゼラン星人
32落日の決闘キングマイマイ
33怪獣使いと少年ムルチメイツ星人
34許されざるいのちレオゴン
35残酷!光怪獣プリズ魔プリズ魔
36夜を蹴ちらせドラキュラス
37ウルトラマン夕陽に死すナックル星人ブラックキング
38ウルトラの星光る時ナックル星人、ブラックキング
3920世紀の雪男バルダック星人
40まぼろしの雪女スノーゴンブラック星人
41バルタン星人Jrの復讐バルタン星人Jr.ビルガモ
42富士に立つ怪獣パラゴンストラ星人
43魔神月に咆えるコダイゴングロテス星人
44星空に愛をこめてグラナダスケンタウルス星人
45郷秀樹を暗殺せよ!ロボネズメシエ星雲人白鳥座61番星人(白鳥エリカ)
46この一撃に怒りをこめてレッドキラーズール星人
47狙われた女フェミゴン
48地球頂きます!ヤメタランスササヒラー
49宇宙戦士その名はMATミステラー星人
50地獄からの誘いキング・ボックル
51ウルトラ5つの誓いゼットン二代目バット星人

その他の媒体に登場する怪獣たち

ヘドロマスター(レコード『怪獣ロック』)

ベムスターγ(公式外伝漫画『COMIC'S★ウルトラ大全集 帰ってきたウルトラマン-復讐の宇宙線-』)

※漫画やドラマCDなどでメディア化されたオリジナル怪獣のみを掲載。



主題歌

  • 帰ってきたウルトラマン

作詞:東京一/作曲:すぎやまこういち/歌:団次郎、みすず児童合唱団

OP主題歌。


  • 戦え!ウルトラマン

作詞:東京一/作曲:すぎやまこういち/歌:団次郎

ボツになった方のOPで、実際に採用されたOPと歌詞に共通性が見られる。

オタクの皆さんにはマットアロー1号発進命令の主題歌に使われた曲として馴染みがあるかもしれない。

「ウルトラビッグファイト_ウルトラ戦士スーパーミュージック」では原作のOPではなく、こちらがピックアップされている。


未使用楽曲

  • MATチームの歌

作詞:東京一/作曲:すぎやまこういち/歌:団次郎、みすず児童合唱団

MATのテーマソングだが、実際に劇中で使用されたのはワンダバの方。


  • 怪獣音頭

作詞:東京一/作曲:すぎやまこういち/歌:ハニーナイツ

序盤に登場した怪獣を歌った音頭だが、歌詞中で歌われているサドラの特徴と劇中の特徴には乖離がある。


  • 怪獣ロック

作詞:吉岡オサム/作曲・編曲:田辺信一/歌:ザ・タイムマシン


余談

ウルトラマンシリーズの中では、「夕日が似合うウルトラマン」として有名である。これは、夕日をバックに怪獣と戦うことが多く、またその戦いに印象深いものが多かったためと思われる。


本作が放送開始された9年後の同じ放送時間帯の4月2日は『ウルトラマン80』が放送開始された日でもあった。ただし『帰マン』が毎週金曜日放送であるが、『80』は毎週水曜日放送である。


第18話「ウルトラセブン参上!」は1971年(昭和46年)7月30日に放送予定だったが、「全日空機雫石衝突事故」が起き、 報道特別番組のため番組放映が急遽中止されるという、楽しみにしていた全国の子供達にとってはショックな出来事が起きた。

    • 次の週には無事に放送されたが、オープニングで郷秀樹役の団次郎氏が、子供達に向けお詫びのナレーションをするという意外なプレゼントがあった。報道特別番組で中止になって翌週に延期されるというのは現在までで唯一である。ちなみに『ウルトラマンネクサス』第4話放送された日には新潟県中越地震が発生しているが、『ネクサス』は朝に放送されていたため放送中止を逃れている。

本作の主題歌は、円谷英二氏の出身地であり、光の国姉妹都市である福島県須賀川市の5時のチャイムとして使われている。


サントリーの「マグナムドライ<本辛口>」CMでは反町隆史EXILE NAOTOが決めポーズを取る替え歌「帰ってきたマグナムドライ」が発表されている。パロディとしてはかなり完成度が高く、フルバージョンでは影絵やタイトルロゴまで再現している。まさか、『帰マン』のOPがパロディに使われるとは思わなかった視聴者も多かったのではないだろうか?


BGMの一部は前作『ウルトラセブン』の流用。その後、次回作『ウルトラマンA』でも流用された。


主なゲスト出演者

藤江喜幸(第1話)(現・伍代参平)⇒『忍者キャプター』(金忍キャプター5)『大戦隊ゴーグルファイブ』(ゴーグルイエロー)を演じた。

高野浩幸(第5・7・10・15・29・45話)※第15話は別役。⇒『超人バロム・1』の白鳥健太郎役(アニメでもバロムワン役)。

石橋雅史(第9話)

小林昭二(第13・14話)

東條昭平 (第13話) ※カメオ出演

幸田宗丸 (第13話)

沼波輝枝(第17話)⇒声優・仮面ライダーシリーズをはじめとする特撮番組の女怪人役を演じた。

天本英世(第23話)

沢村忠(第27話)※本人役。

京田ひさ子(第32話)(現・京田尚子)

岸野一彦(第39話)

加地健太郎(第43話)⇒詳細はこちら。 後に悪魔元帥役。

高原駿雄(第45話)⇒『秘密戦隊ゴレンジャー』で江戸川権八総司令役

多々良純(第46話)⇒詳細はこちら。 後に『恐竜戦隊ジュウレンジャー』でレギュラー(不思議仙人バーザ役)。



関連イラスト

夕陽のウルトラマン夕陽に立つウルトラマン

ベムスター追撃せよ


関連動画

オープニング


次回予告集


Blu-ray BOX発売記念イベント


関連タグ

ウルトラマンジャック MAT

ウルトラマン ウルトラセブン

帰ってくれウルトラマン

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