基礎データ
全国図鑑 | No.362 |
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ホウエン図鑑 | No.172 |
新ホウエン図鑑 | No.180 |
シンオウ図鑑 | No.207 |
英語名 | Glalie |
ぶんるい | がんめんポケモン |
タイプ | こおり |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 256.5kg |
とくせい | せいしんりょく / アイスボディ / ムラっけ(隠れ特性) |
進化
ユキワラシ ┬→ オニゴーリ(Lv.42) → メガオニゴーリ(メガシンカ、オニゴーリナイト)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第3世代)に初登場したポケモン。
名前の由来はおそらく「オニ(鬼)+ゴーリ(氷)」と思われる。
炎では溶けない氷の装甲を持つ、非常に強面な頭だけのポケモン。
ブラックゲッターか真ゲッター1に似ているがユキワラシからの進化を考えるとモデルはおそらく秋田県の「なまはげ」。また、鬼ごっこの発展系の遊びである『凍り鬼』も元ネタであろうか。
氷を自在に操る能力を持ち、空気中の水分を瞬時に凍らせることも可能。獲物を凍らせて動けなくなったところを捕食するという。また、バニプッチが好物なんだとか。
また、この能力の作用でオニゴーリの周りには常にダイヤモンドダストが発生するらしい。
なお、ユキメノコ同様に元人間だったという説があり、オニゴーリの場合は登頂に失敗した登山家の生まれ変わりなのだという。
図鑑には「いわの からだを こおりの よろいで かためた」とあるが、いわタイプはついていない。代わりにタマゴグループが「鉱物」になっている。
後になっていわ・こおりタイプの後輩が誕生した。
ゲーム上の特徴
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
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80 | 80 | 80 | 80 | 80 | 80 |
ゲームにおける能力はフィオネと同じで、種族値が全て80という微妙なポケモン。
普通に戦闘で扱うのは難しく、見た目の差もありユキメノコへのオファーのほうが(グッズも含めて)多かった可哀想なポケモン。
だが第6世代中期に特性「ムラっけ」を活かした戦術が登場した。
この特性は「ターンの終わりに能力のどれかが2段階上がる代わりに別のどれかが1段階下がる」という博打要素満載の効果で、かつオニゴーリは所有者の中で最も素早い。
オニゴーリ自身能力低下を無視できる「こおりのいぶき」や「ぜったいれいど」を習得できるので、「みがわり」や「まもる」でターンを稼ぎながら戦うことで無限戦法かつ運ゲーという一癖も二癖もある戦術が成り立つ。
上昇する能力は完全ランダムとはいえ戦術としてはバカに出来ない物があり、なんとさかさバトルのレーティングバトルにおいては使用率TOP12位の中に入るレベルになった。
そのためかタイプ相性が劣悪になってしまう通常のシングルバトルでもそれなりに見かけるようになった。
そして第7世代、この特性は弱体化されることなく留まり続けており、目下シングルバトル要注意ポケモンとして名が知られるようになった。
「まもる」や「みがわり」を使ったターンで1回でも回避率上昇を引こうものなら突破がかなり難しくなる。「すばやさ」上昇も先制「みがわり」で攻撃を防がれる可能性を残すためかなり危険。
そして「みがわり」が残ってしまえば後は「ぜったいれいど」を撃ち続けるのみ。
その害悪性能から「犯罪者」なる異名を界隈に轟かせた。
対策としてはみがわり貫通の「すりぬけ」や上昇値無効の「てんねん」、「ハイパーボイス」等の音技が優秀。それがなくても「はどうだん」や「スマートホーン」等の必中技や、「ロックブラスト」等連続攻撃技、「ほえる」や「ほろびのうた」等の流し技で無理やり引かせる等の手段などがある。みがわりも貫通する「スキルスワップ」で「ムラっけ」自体を奪ってしまうのも効果的で、上手くいけば逆に相手をハメてしまうこともできる。使用者がゴーストタイプに限るが「みがわり」を貫通・必中の「のろい」も効果的で、どれだけ能力が上がろうが毎ターン1/4減らせるので引く選択を迫る事も可能。
第7世代以降は「ぜったいれいど」がこおりタイプに無効になり、こおりタイプの突破は厳しくなったのでパルシェンやアローラサンドパンで積みの起点にしたり、高速再生技を持ち、「くろいきり」で能力をリセットできるフリージオ等をぶつけるのもあり。
貴重なこおり単タイプで、ゲッターロボっぽいデザインが一部で(ネタとして)人気だったが、ORASにおいてまさかメガシンカが可能になるなんて誰が思ったか(プリムのポケモンでメガシンカさせるとすればこいつかトドゼルガしかいなかったのは事実だが)。
もっとも、性能があまりに局地戦向け過ぎるせいで現在でも上記「ムラっけ」戦法が主流になっている。メガシンカが空気な例はこいつ以外にもいはするが。
…と、流石に「ムラっけ」型の悪名が高くなり過ぎた為か、第8世代にてバトルディレクターの森本氏直々に弱体化が施されることが確定した。因みにバトルディレクターからその強さについてコメントが出されたポケモンは他にミミッキュやカプ・テテフ等がいるが、オニゴーリの強さのベクトルは方向が違うので何とも違和感が…。
そして来るべき第8世代。「ムラっけ」で変化する能力から回避率と命中率が抹消された。当初こそこの調整は微妙扱いされた(回避率に関しては問題ないが上がるのも下がるのも外れ枠だった命中率も抹消されたことで他の能力上昇が狙いやすくなった為)ものの、数ターンで化けることが少なくなり安定しなくなった他、TODの復活等環境の向かい風もあり個体数を大きく減らした。これによりこのポケモンは元のギャンブルポケモンへと戻ることとなった。
因みにこの型に対して数少ない好感を持てる要素として受けループ対策の適正が挙げられていたが、そちらに関しては時間を掛けることが多い故むしろ強化されている。果たして今後はプレイヤーからどのような評価を得ていくのか…。
第9世代ではテラスタルを獲得。酷い耐性で知られるこおりタイプをテラスタルによって捨てることができ、ある程度救済されたと言える。また、テラバーストの獲得によって技範囲も強化され、「ぜったいれいど」に依存しない戦い方ができるようになった。
使用トレーナー
ゲーム版
- プリム:四天王(ホウエン)
- スズナ:ジムリーダー(シンオウ)
- ヤナギ:ジムリーダー(ジョウト)
- ハマレンゲ:キャプテン(ヒスイ)
- ミモザ先生:パルデア教員
- ヒナコ:テラレイドバトルサポートトレーナー
- ブランシェ:チームミスティックリーダー
アニメ版
- サトシ
- 密猟者(DP116話)
- ドラゴ(BW140話)
- コジロウ(オーロラからのメッセージのロケット・ガチャット)
- ジャービス(ボルケニオンと機巧のマギアナ)
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
2017年12月22日、第3世代ポケモン登場の第2弾として実装された。
野生のオニゴーリがごくごく稀に存在するようだが、基本的にはユキワラシを進化させることで手に入れることになる。
12月前後に発生するイベントで入手できるが、そうでない期間で手に入れようとなるとかなり難しい。天候ブーストも雪なので冬でないと厳しい。
ただし進化前のユキワラシがレイドボスに選ばれることがある(★)上、最近ではフィールドリサーチのタスク報酬にもなっているため、これらを利用して高個体を狙いがてら少しずつ集めるのも手。
また進化前共々色違いが実装されている。とはいえ、ユキワラシと比べると目が赤くなる以外の違いがあまりなかったりするが。
原作通り能力は平坦で、これといった特徴はない。だが貴重なこおりタイプなのでこおり技を覚えさせればドラゴン退治に役立ってくれる…かもしれない。また、CP値があまり高くないことを利用してトレーナーバトル(CP値に上限のあるハイパーリーグやスーパーリーグ)で活躍させてあげるのも良いだろう。
何故かこおり技以外のゲージ技が「シャドーボール」「ジャイロボール」だったりするが、丸いからだろうか?
ちなみに2019年2月2日にユキメノコが実装された事に伴い、進化に必要なアメの数が従来の50個から100個に増えてしまっている。
アメの数が減った例は幾つかあるものの(例:追加進化が実装された事に伴うタッツー→シードラ等)、アメの数が増えた例は今回が初である。
アニメ版
サトシのオニゴーリ
AG108話でサトシがゲットしたユキワラシが、AG123話でグランドフェスティバルの最中にオニゴーリに進化。
詳細はこちら
- DP116話
- 密猟者のポケモンとして登場。何故かターゲットは、進化前のユキワラシであり、密猟者の命令で連れ去る。このオニゴーリは非常にレベルが高く、ヒカリのミミロルやロケット団のポケモンをあっさりと倒し、最後に残ったサトシのヒコザルが相手にしても相性の差を全くものともしない強さで次第に追い詰めた程。しかし、ユキワラシの姿を見て駆けつけたユキメノコがヒコザルに加勢すると形勢は逆転し、2匹の攻撃で一気に倒された。
- ドラゴのオニゴーリ
- BW140話で道場破りのドラゴのポケモンで登場し、ポッドとコーンの回想でコーンのヒヤップを倒している。
- 劇場版『ボルケニオンと機巧のマギアナ』
- 新無印64話
- 複数登場。フエンタウンの火山に迷いこんでしまったユキワラシを匿う為に周囲を凍らせ、結果として温泉が源泉から凍ってせき止められていた事が判明。図らずもアブソルが誤解されてしまう原因になってしまっていた。事件解決後はユキワラシと共に氷風呂に入っていた。
- 新無印編番外編「オーロラからのメッセージ」
- ロケット・ガチャットの排出ポケモンとして、コジロウが使役した。
- SM60話:ポケゾリに複数参加
- SM126話:サトシを探していたピカチュウ達の前に登場
- 新無印47話:大食い大会に参加
- 最強メガシンカAct2:イメージのみ
- 波導の勇者:アバンのみ
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
4章でプリムの手持ちが初登場した。
6章でダツラがエメラルドとのバトルで使用し、ジュカインに対して強力な氷タイプで畳み掛けている。
関連イラスト
「オニゴーリ擬人化」として「頭がオニゴーリの人間」が描かれることが多々あり、擬人化という言葉を疑うことも多い。
関連タグ
0361.ユキワラシ→0362.オニゴーリ(メガオニゴーリ)→0363.タマザラシ
同こおり単タイプ
種族値完全同値仲間
ポケモン | 種族値(同値) |
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ヒマナッツ | 30 |
バルキー | 35 |
メタモン | 48 |
ユキワラシ | 50 |
パッチール | 60 |
ポワルン | 70 |
オニゴーリ・フィオネ | 80 |
シルヴァディ | 95 |
ミュウ・セレビィ・ジラーチ・マナフィ・シェイミ(ランドフォルム)・ビクティニ | 100 |
アルセウス | 120 |
その他
こおりおに(恐怖の!こおり鬼。『それいけ!アンパンマン』に登場する氷の怪物)
OsakaMetro400系:見た目が似ているのではないかと一時期ネットで話題となった。