ヤマト(ONEPIECE)
やまと
「僕の名はヤマト!!!カイドウの息子だ!!!」
「光月おでんは男だろ!? だから僕は男になった!!」
「僕だって……!!海に出て冒険してみたい!!!」
「おでんの様に自由に生きてみたいよ!!!」
「この国の為に戦わずして…!!僕は“おでん”を名乗れない!!!」
※この記事はアニメ未放映のネタバレ情報を含みます。 |
---|
プロフィール
人物
容姿
乱髪と顎髭の付いた般若の面を被っており、ザンバラの長髪をなびかせるその姿は夜叉を思わせる。髪色は毛先に向かうに従って、銀→エメラルドグリーン→水色へとグラデーションしていくという、珍しいものとなっている。髪色は異なるが、毛先の形状はカイドウと同じであり、しっかりと血の繋がりを感じさせる。
一番の特徴はこめかみ辺りから生える2本の赤い角(生え際に近づくにつれ色が薄く肌色になっていく)で、何処か幹部であるブラックマリアの角と酷似している。
衣装は和装で、両胸に紋所が施された上着と袴、仁王襷のような帯を腰に巻いている。また、両手首には鎖の途切れた枷を嵌めているが、これはサンジがジェルマ王国で嵌められたリングや、ルフィが囚人大相撲をしたときの首輪と同様、逃亡を図るor外そうとすると爆発するカラクリ仕掛けとなっているらしい。
身長は7mを超える父親には及ばないが、それでも3m近くあるためルフィと比較してもかなりの長身美女。
そのシルエットは何処と無く生前の光月おでんを彷彿とさせるが、愛用の得物は父カイドウと共通して金棒(ただし父の得物よりも細身でトゲが丸い)を携えている。
性別
一人称は「僕」で、少年のような穏やかな口調だが、その実態は「息子」ではなく「娘」。
本編20年前の光月おでんの公開処刑を目の当たりにしており、その見事な最期に感銘を受けた彼(彼女)は、以降おでんに憧れるようになった。そのために自ら「光月おでん」を名乗り、彼と同じ性別、つまり男として生きるようになった模様。 ただし、『おでんに憧れているから男として生きているだけ』なので、トランスセクシャルとは限らない。
面を外し、袖を破いて女性らしい姿を顕にしてからも、依然としてルフィには「僕」や「息子」という言葉で己を表し、父のカイドウや百獣海賊団の面々も(意志を汲んだのか根負けしたのか、あるいは別の理由なのかはいまだに不明だが)「カイドウの息子」として扱っていることなどから、彼(彼女)が女性でありながら男性として扱われているのは周知の事実である模様(平たく言えばボクっ娘兼漢女)。
ある意味ジェンダーレスのキャラクターともいえる存在でもある。
風呂も入るのは男湯。
性格
明るく真っ直ぐで正義感に厚い、あの父親から生まれたとは思えぬほどの好人物。
……とはいえ、人間として成熟した性格というわけでなく、未熟な点も目立つ。
特に、父親からの抑圧と理想の生き方への憧れ(人間関係の欄にあるおでんへの想いとカイドウへの想いを参照)から『こうありたい』という想いが非常に強く、他者の理解も深く考えずに自身の主張を無我夢中で、更には力任せで押し通そうとすることも。
「僕がいよいよ“光月おでん”になる日が来たんだ!!」
「そうさ。もう捕らわれの身じゃない!! 僕はおでんだ!!!」
※当然のことながら聞き手はその想いを共有しておらず、またヤマトの言葉足らずも相まって、多くの場合ちゃんと主張が伝わることはない。それは単なる口喧嘩や相手の戸惑いを呼び起こすにとどまらず、自身が助けるはずの存在から逃げられてしまうこともあった。
人間関係
- おでんへの憧れ
「(おでんに憧れて)男になった」と自称するだけあっておでんへのリスペクト精神は随所に散見し、ルフィに対しては「君のほうが“おでんっぽい”かもな」といった表現までしている。こうした表現をしているあたり、彼(彼女)にとって『光月おでん』とは、『正しさ』『自由』『信念』『明るく楽しい人柄』『強さ』『カリスマ性』といったものを一語に集約した、『象徴的な存在・象徴的な言葉』なのだろう。
おでんの航海日誌を手にしてからは、彼同様に海への浪漫を抱いている節があり、ルフィの情報を把握していたのも、「エースの弟のキミなら僕を船に乗せてくれるはず」と、期待を抱いていたためらしい。
- モモの助への想い
死んだと思っていたモモの助の生存を知った時は驚き、ルフィに任されてからは彼女なりに緊張と興奮をしながらもモモの助を助けようと努める。「キミの為に死ねる!!!」と言うほか「世界を〝夜明け〟に導くのはキミなんだよ!!!」と言うなどモモの助について何か知ってるようだ。
- カイドウとの親子関係
一方で、父であるカイドウのことは、幼少期は「お父さん」と呼んでそれなりに懐いていたが、おでんの処刑以降、憧れのおでんを死に追いやった張本人として毛嫌いしており、自身をありとあらゆる形で抑圧してきたことには恨みさえ抱いている。
父がワノ国改め「新鬼ヶ島」の将軍に自分を勝手に指名した際には「クソオヤジ」「牛ゴリラ」と罵っていた。
しかし、それでもまだ最後の最後まで親の情があることを信じ「カイドウといえども爆発する手錠は脅しで、実の娘は殺さないだろう」と高を括っていたが、実際にルフィが手錠を外した際に本当に爆発した後は脅しではなかったことを知り絶望し、完全に親子の縁を切ることを決める。
以降はヤマトにとってカイドウに敵対することには何の引け目もなくなり、「父は死んで構わない」とまで言い放つ。
しかしながらカイドウが倒れた後も名乗る際はカイドウの息子(娘)と毎回の様に言い。カイドウの代わりにワノ国を守ると口にする等、まだ複雑な感情を抱いていると思われる。
- エースとの面識
ルフィの義兄であるポートガス・D・エースとは4年前に鬼ヶ島で出会っている。ワノ国の子供たちを取り返し、カイドウを討つためにやってきたエースと島に残っていたヤマトは交戦することになるも、エースはヤマトが自身と同じく「親」のことで悩んでいると見抜き、発破をかけることでヤマトの心の呪縛を解き放った。
その後、カイドウが不在であったため鬼ヶ島で酒を酌み交わし、2人は友だちになった。ヤマトは当時爆発する手錠をかけられていたため鬼ヶ島を出ることはできなかったが、別れの際にはエースのビブルカードを作り、また会うことを約束していた。
- 二牙との仲
ナンバーズの一人で、馬のSMILEの能力者である二牙に懐かれているが、この理由は「Road To Laugh Tale Vol.4」や103巻SBSにて明かされている。
それによると二牙が能力者となったのは、カイドウが買ったSMILEを盗み食いしたからであり、当然カイドウには散々怒られて檻に入れられ、馬の胴体のまま一生戻らなくなった下半身を他のナンバーズからも散々馬鹿にされていた。自業自得とは言え踏んだり蹴ったりな目に遭い泣いていた二牙だったが、幼少期のヤマトから「その足かっこいいのに!」と褒められたことで、それ以来彼女を慕うようになった。
戦闘能力
悪魔の実
全身が白い毛に包まれた、神秘的な姿の狼に変身することが出来る能力を持つ。
動物系の中でも貴重な幻獣種の能力であるため、戦闘の際には氷や冷気を自在に操り、金棒に冷気を纏わせて攻撃力を向上させたり、氷の壁を築いて防御策を講じるなど、超人系や自然系のような戦闘手段をとることが出来る。
カイドウによるとこの悪魔の実は「食わせるつもりはなかった」とのことで、ヤマト自身も悪魔の実だとは知らずに腹が減ってたから食べたとの事で、ヤマトが悪魔の実の能力者になったのは偶然であった。
覚醒については獣型及び人獣型の際に何処からか生じた煙を天の羽衣のように纏っている姿をしており、後に動物系の覚醒フォルムを披露した者たちの特徴を考えると覚醒していると捉えることもできるが、大口真神特有のものである可能性もあるため、現状は判別できない。
能力がここまで発揮されているのは、彼女の実力と熟練度の高さ故である。
基礎戦闘力
「建(タケル)」という金棒を得物に戦い、その強さはブラックマリアから「手ごわい」と評され、動物系古代種能力者のうるティを一撃で気絶させるなど四皇幹部にも劣らない実力を秘めている。
ルフィの“ギア3”を容易く凌いだり過去にはポートガス・D・エースと夜通し戦闘するなど超人系、自然系の実力者とも互角に渡り合う程。
四皇であるカイドウとも1対1で戦っており、しばらくの間足止めする実力を見せた。
それはカイドウの実子=『四皇の血統を継ぐ者』という先天的な素養もあるだろうが、それ以上に下記の異例かつ最高峰の環境で鍛え抜かれてきた過去に起因している。
金棒を使用した技術
実力者相手には、父であるカイドウ同様に金棒を使用し、金棒から凄まじい衝撃波を発射して攻撃することも可能。
その力は、八茶を気絶させてしまうほどの威力である。
但し、流石にカイドウには効果は得られず、彼の衝撃波と比較すると威力も劣る様子である。
覇気
8歳の時点で無意識ながら覇王色の覇気を覚醒させており、現在は武装色と見聞色も修得している。
なお、金棒から衝撃波を打ち出す描写が存在するが、現時点では『衝撃波を打ち出す技に覇気を込めている』のか『覇気そのものを打ち出す技』なのかは明言されていない。
技
金棒を野球バットのスイングのように振るい、相手に思い切り叩きつける技。
父カイドウと同名の技で、恐竜形態に変身したうるティを一撃で昏倒させたが、程無くして復活した彼女からは「あんなの“雷鳴四卦”だよ!!」と、カイドウの半分程度しか威力がないように言われていた(そう言いつつも直後に吐血していたが、カイドウのそれと比べると、確かに威力には相応の差がある)。
- 鳴鏑(なりかぶら)
金棒に覇気を込め、衝撃波を打ち放つ技。
地下に落ちるヤマトが、八茶だけでもどうにかしようと、逃げつつ使用した。
落下中の不安定な姿勢で放ったにもかかわらず、その衝撃は八茶の顎から脳天まで到達しており、大ダメージを受けた八茶は頭頂部や口から煙を出して気絶した。
- 無侍氷牙(ナムジヒョウガ)
人獣型で放つ氷のブレス。
地形を変えてしまうほどの威力を持つカイドウの「熱息(ボロブレス)」と勾玉状に相殺した。
- 鏡山(かがみやま)
氷の殻を纏い攻撃を防ぐ防御技。
完全には防げず手傷を負ってしまったが、カイドウの雷鳴八卦にも耐えきるという、破格の強度を持つ。
恐らく、並の海賊なら傷一つ付けることが出来ないはずである。
- 氷諸斬り(ひもろぎり)
左手に構えた金棒を回転させて冷気を纏わせ、そのまま落下して殴りつける技。
その威力と衝撃は強烈で、身長710cm・筋肉の塊であるカイドウの巨体を地面に叩き伏せる程。
金棒による技なのに『斬り』と付くことから、氷の刃を纏った金棒で斬りつける技かもしれない。
掲載時は、技を決めたコマがやや引きのアングルで見づらかったことと、直後のコマで体勢を立て直し一息おいたヤマトが金棒を右手に持ち直していたことから技の途中で金棒を持ち替えているようにみえたが、単行本ではきちんと左手(もしくは両手)に構えて攻撃している。
アニメでは金棒を凍らせながら回転させていることが判明。
- 神速 白蛇駆(しんそく はくじゃく)
凄まじい速度で間合いを詰め、「覇王色の覇気」を纏わせた金棒で勢いよく殴り飛ばす。
- 馬幻刃(まほろば)
冷気を纏わせた金棒をスイングする。
過去
幼少期
20年前、当時8歳。花の都で行われた光月おでん(および赤鞘九人男)の釜茹で刑による公開処刑の場に立ち会っており、おでんが身を挺して家臣たちを救った上で威風堂々と果てた姿に強く感銘を受ける。
同時に、彼を死に追いやった父たちや現将軍黒炭オロチ一派への反感を抱くようになった。その後、おでんのかつての領地である九里を訪れ(このとき生前の居城であったおでん城は崩落している)、おでん自らの半生を書き記した「航海日誌」を拾う。ただしこのときヤマトは8歳であり、日誌に難しい字が多かったこともあって内容をあまり読めなかった。
その後ヤマトは「僕はおでんだ」と鬼ヶ島で一週間暴れ続け、父であるカイドウに自身の腕の鎖を外せと訴える。だがカイドウは8歳で覇王色の覇気を発現させたヤマトを有望と評しつつも、ヤマトに対して「おでんを名乗るなら死ね」と言い放ち、ワノ国の大剣豪たちが囚われている岩屋に閉じ込められてしまう。
おでんを殺したカイドウの息子である自分は侍たちに真っ先に殺されると覚悟したヤマトだったが、侍たちは殺すどころか一人分しかないメシを譲ってくれた。ヤマトは侍たちと交流するなかでおでんの日誌を取り出し、侍たちの協力でついにその内容を知る。
しかし閉じ込められてから10日が過ぎた頃、侍たちは20年後の戦に自身らは参戦できないことを悟り、何もしないまま衰弱死することを避けるため、そしてヤマトを20年後の戦に参戦させるため岩屋を破り、カイドウに殺されてしまった。ヤマトはその後も鬼ヶ島中を逃げ回り、自身に優しくしてくれた人は殺されてしまう日々を過ごすことになった。
アニメではその詳細が描かれ、逃げ回るヤマトを見かけた百獣海賊団の一人の兵士(顔は隠した状態)が隠れてるヤマトを見つけ手作りのおむすびや毛布を差し入れたのだがそれがバレて処刑されてしまった。
アニメではその兵士はカイドウによって処刑された事が明らかとなり、理由は「おれの教育を邪魔したから」とのこと。
以降、ヤマトはおでんの遺志を受け継ぎ「ワノ国を開国する」と決意し、日誌についてもその存在を決して明かさず、現在まで大事に隠し持っていた(もし日誌がカイドウの手に渡っていた場合、そこから程無くしてカイドウが海賊王になっていた可能性すらある)。
光月おでんの豪快な人生と「大切な事」が記載されたその日誌は彼(彼女)にとって聖書(バイブル)のようなものとなり、ますますおでんに心酔。自らを“光月おでん”と名乗り続けた。
ちなみに爆弾つきの鎖について本人は『実の父が我が子を本気で殺す筈がない』と単なるハッタリではないかとも思っていたようだが、同時に悪名高い“百獣のカイドウ”ならばやりかねないとも考え、自ら外す踏ん切りを付けられないまま鬼ヶ島に留まり続けた。
エースとの出会い
4年前、ワノ国に漂着したポートガス・D・エースが捕らえられたワノ国の子どもたちを解放すべくスペード海賊団総出で鬼ヶ島に乗り込んでくると、ヤマトは彼と交戦することになる。しかし交戦の末ヤマトがその境遇に縛られているのを見抜いたエースが発破をかけ、結果ヤマトは本心を露呈。2人は和解して残っていた百獣海賊団の船員たちを縛り上げたあと、ヤマトとエースは酒を酌み交わした。
2人は酒を飲み進めるうちに更に意気投合。そしてヤマトは会話の中でエースに弟がいること、そしてその弟が海賊王と同じ言葉を言ったことを知った。エースには笑うなと言われたがヤマトは笑うことなく涙を流し、その弟のことを褒め称えた。
別れ際、ヤマトは未だに外せない鎖を理由にエースと海に出ることは諦めたが、いつか再び会えるようにとエースのビブルカードを作成。自身も一欠片千切ったあとにエースに渡し、再会を約束してエースの出航を見送った。
しかし2年前、エースはマリンフォード頂上戦争で命を落としてしまい、ヤマトはビブルカードが突如燃え尽きたことでエースの訃報を知る。
しかしその際にヤマトはエースが言っていた弟の存在と、おでんの日誌に記されていた「20年以上先の未来に次の時代を担う強力な海賊たちが新世界に押し寄せてくる」という言葉を思い出す。そして後日入手した世界経済新聞を読んだことで、エースが海賊王の実の息子であったこと、そしてエースの弟である“麦わらのルフィ”が本当に海賊として名を挙げていたことを知った。
以降は日誌に記された言葉を信じてルフィを待ち続けることを決意し、同時にルフィなら船に乗せてくれるはずだと彼の情報を追い始める。
また、幾度もカイドウを殺しに行き、その度に打ちのめされながらも百獣のカイドウとの戦いを殺されぬまま日常的に経験するという環境により、生まれ持った資質もあってヤマトは飛躍的に強くなっていった。
活躍
第2部 最後の海 新世界編
ワノ国編
第三幕
20年後の現在、鬼ヶ島で催されている“火祭りの夜”の大宴会において、重大発表のために息子の出席を待つカイドウの意に反し姿をくらませていた。同じ頃、おでんの妻光月トキの計らいでそれぞれの時代を生き延び再集結した赤鞘九人男と、彼らを助けるために集ったワノ国の領民や海賊たちによる同盟軍が鬼ヶ島に奇襲を仕掛けていた。
先んじて宴会場で戦闘を開始したルフィの姿を確認したヤマトは、“飛び六胞”うるティからの大技を見舞おうとしていたところを救援し、彼の身を担いでその場から逃亡。「君を待ってた」という意味深な言葉と共に好意的な態度を示し、自身が「カイドウの息子」であることを明かす。
カイドウに狙いを定め、彼のもとを目指していたルフィは(敵意がないことは察したようだが)素性も定かではない相手のせいで到着が遅れる事態に抵抗し、一時的にヤマトと拳を交えることになる。
ヤマトはルフィの攻撃をいなしながら何とか説得を試みるが聞き入れられず、ついには“ゴムゴムの象銃”を叩き込まれてしまう。ヤマトはこれも傷一つなく耐えてみせ、その衝撃による爆発を追手を撒くために利用し、ルフィを連れて屋根裏に逃げ込んだ。
ルフィから信用を得るため、ヤマトは自身がルフィたちに味方する経緯として先述の航海日誌を見せると共に、面を外して女性としての素顔を明かし、改めてルフィに共闘を志願する。また、このとき先程のルフィの力を称賛すると共にまだ本気ではないということも見抜いてみせ、さらには彼の義兄でもあるエースの名を挙げ、彼を驚かせた。
ヤマトは改めて、自身が父カイドウを倒してでも“自由”を手にしたいという心情を語り聞かせ、ルフィもその言葉を信じて彼(彼女)の手枷を外そうとしたが、その最中、カイドウは予定を前倒しにして「重大発表」の内容である“新鬼ヶ島計画”の全貌を語り出していた。
カイドウが自身の計画を語り、反発したワノ国の将軍オロチを切り捨てると続け様にカイドウは、実子であるヤマトを新たな将軍に指名する。それはヤマトにとって『おでんの仇・ワノ国の怨敵であるカイドウの悪事の片棒を担ぐこと』『ルフィの船に乗って冒険に出ることが叶わず、父の道具として生きること』と完全に同義である。
その為、ヤマトも「なってたまるかァ!!!クソオヤジ!!!!」と怒りを顕にし、父が演説するステージに向けて駆け出し、ルフィもそれを追ってカイドウの元を目指した。途中ルフィから、先程有耶無耶になってしまった手枷を今度こそ外そうと呼び止められ、爆発する可能性を考慮して、破壊した手枷を瞬時に遠方へと投げ捨ててもらった。予想通りというべきか、手枷には本当に爆弾が仕掛けられており、ステージ側に投げられた手枷は大爆発を起こした。僅かながらも信じていた『親の情』を裏切られたヤマトは涙ながらに再び激憤し、改めてカイドウを討つことを決意した。
この大爆発と同じタイミングで、カイドウは背後から奇襲を仕掛けた錦えもんら九人の侍の捨て身の攻撃を受けステージから転落。これを合図に、カイドウ一味に紛れ込んでいた同盟軍も戦闘を開始した。ヤマトは、ルフィからの指示を受けておでんの後継者であるモモの助を守る役目を請け負う…のだが、『おでん』である自身が『息子』であるモモの助を助けるというシチュエーションに舞い上がってしまったのか、モモの助(と彼を保護したしのぶ)に対して「僕は光月おでん!!!」と叫びながら駆け寄るという奇行に出てしまい、当然ながらおでん本人を知る二人からは警戒(というかドン引き)され逃走されてしまう。
しばらくはモモの助たちと逃走劇を繰り広げていたが、その間、大看板2人と飛び六胞たちは作戦を変更し、暴れる侍たちの戦意を削ぐために彼らの総大将でもあるモモの助を討ち取ろうと動き出す。指令を受けたササキが真っ先にモモの助たちを発見し、配下の装甲部隊を率いて二人を砲撃するが、ヤマトが彼らを庇って被弾。瀕死の二人を守るために戦闘を開始する。カニ、クワガタ、ハリネズミといった頑強な外皮を持つ動物の能力を持つギフターズたちを相手に善戦し部隊を半壊させるが、動けない二人を庇いながらの戦闘は流石に無理があり、徐々に体力を削られ形勢を返されつつあった。
そこへ、ナンバーズの八茶に追われるフランキーと遭遇、八茶の振り下ろした金棒によって出来た大穴でモモの助たち共々地下へ転落、フランキーに事情を伝えてササキたちのことを頼み、八茶を一撃で仕留めてそのまま三人は下の階へ。この時、ヤマトはフランキーの懸賞金の額を正確に暗記していた。
その後ヤマトは自身がカイドウの息子であることと、4年前のエースとの交流をモモの助たちに明かし、おでんの航海日誌をモモの助に託す。そして屋上に赴き、ルフィを再び破ったカイドウと対峙。カイドウを叩き出してワノ国を開国した後、ルフィと海に出ることを宣言する。
カイドウ「“父上”だろうが ヤマト……!!」
ヤマト「その“縁(くさり)”を 切りに来た!!!」
自身の能力を発動して人獣型となり、雷鳴八卦をぶつけ合うなどしてカイドウと渡り合うがやはり実力の差は大きく次第に押されていく。しかし限界を迎える寸前に復活したルフィとカイドウのような巨大な龍となったモモの助が屋上に到着。ロジャーと白ひげの激突のときと同じように、カイドウと激突した際に天を割るほどの力をつけたルフィに打倒カイドウを託し、自身は鬼ヶ島を止めようとするモモの助のサポートにまわる。
仮にこのままカイドウを倒せても鬼ヶ島が叩き落され、地下に眠る大量の爆薬によって花の都に甚大な被害が出ると悟ったヤマトは一度モモの助の元を離れ、再び鬼ヶ島内部に戻る。途中スクラッチメン・アプーとX・ドレークに遭遇するも戦闘にはならず、その場で合流した二牙とともに地下の爆薬庫を目指す。
そして火前坊によって爆弾に火がつく直前に到着し、全体を能力で凍らせたうえで火前坊と交戦。しばらく戦っていたが途中でライブフロアで戦っていたビッグ・マムが開通した大穴から転落して来たことで戦闘は中断。そしてビッグマムが爆弾の一つを爆発させたことで火前坊は急激に縮小し、ヤマトは残った爆弾を再び凍らせたことで最悪の事態を阻止することに成功した。
その後は再びモモの助と合流し、一度"声"が消えつつも覚醒によって復活を果たしたルフィの戦闘をしばらく観戦。そしてカイドウの焔雲が消えかけたことでモモの助に焔雲の生成を急がせた。
鬼ヶ島はモモの助によって無事に着陸。一方、カイドウを撃破したルフィは空中から真っ逆さまに落下。ヤマトがこれを受け止め、彼の勝利を笑顔で讃えたことで「ワノ国 天上決戦」は終局した。
ルフィの介抱を行った後は遂に他の麦わらの一味のメンバーと対面。自身も船に乗ると宣言し、ナミとウソップを驚愕させる一方、約二名からは大喜びで歓迎され、ロビンからも「面白いコね♡」と受け入れられる。しかし、ジンベエから「ルフィの口から聞くまで承諾できない」と諭され、ヤマトもそれに同意したことでこの話は一旦保留となる。そして花の都に降り立ったモモの助の演説を聞き、笑顔を見せた。
その後は麦わらの一味の療養に付き添う形で花の都の城に逗留。1週間もの間、絶食と風呂断ちでルフィの回復に願を掛けていた。
この間に他のメンバーたちとも打ち解けた様子で、ルフィ回復後は一緒に湯浴みに向かうが、当たり前のように男湯に混じっていた(当然約一名が大量の鼻血吹き出してダウン)。
その夜、生まれて初めてのお祭りを麦わらの一味と共に満喫する中、ルフィの首を狙う海軍大将緑牛の侵入を察知。
赤鞘らと共に迎撃に向かい。覇気を込めた一撃を与えてカイドウの息子(娘)と名乗り、緑牛を驚愕させるもモモの助の「旅立つ者に頼らず、ワノ国に残る自分たちだけで国を守らなければならない」という強い制止を受け、緑牛の攻撃を受けながらも、シャンクスの覇王色で彼が退却するまでの間静観に徹した。
騒動が終わった後、ヤマトはカイドウという脅威が消えたワノ国には今後、新たな外敵が襲撃してくる危険性があることを実感したために、ワノ国に留まることを決断。そのことをルフィたちに話した際には渋られたが、ルフィもモモの助のことが気がかりだったために承諾。また、船には乗らないが仲間とは呼んで欲しいという願いにもルフィは応えてくれた。
ルフィたちがワノ国を出る日には、おでんと同じくワノ国内の漫遊をしてから海に出ることをモモの助と錦えもんに宣言し、彼らと共ルフィたちを見送った。
余談
- アニメ・ゲームにおいて
担当声優については、WJ紙面でも単行本でもWebニュースでもなく、2021年8月31日(火曜日)未明に更新された『ONE PIECE』コミックス100巻/アニメ1000話記念映像作品“WE ARE ONE.”、およびその本人である早見沙織女史のコメント映像と共に発表された。
なお早見女史の『ONEPIECE』への参加は今回が初めてではなく、東京ワンピースタワーにて公演されていた「ONE PIECE LIVE ATTRACTION」シリーズでの歌姫アン以来となる。
アニメへの声付き初登場は同年9月12日放送の第991話で、仮面を外すのが翌週19日放送分の第992話となる。
なお、アプリゲーム『トレジャークルーズ』にも同月中に実装されたのだが、アニメの展開を考慮し、仮面を外したパターンの映像は992話放送直後の解禁となった。
- 人気
初登場から間もない(登場後も出番が多いとは言い難く、更に投票開始時点でアニメ未登場どころか声優すら決まっていなかった)にもかかわらず、ONEPIECE WORLD TOP 100では総合11位に輝く快挙を達成している。
その一方でSBSでのヤマトに関する質問は横乳の擬人化等をはじめとする横乳関連の質問がかなり多かったことが作者から言及されている(因みに擬人化はさせた)。
2021年9月12日にpixivisionにて、特集が組まれた
- 登場時の反響
「カイドウの息子」が存在するという事実が判明した当初、読者の間でも様々な推論が飛び交っていた。ワノ国篇は当初から「黒炭家のスパイ」「行方知れずの最後の同心」など主要人物たちの正体探しが数多く展開されていたことから、こうした前例に倣って「既に登場したキャラクターが実はカイドウの息子だったのでは?」という推察が大半を占めていた。
一部で有力視されていた説話として「カイドウとビッグ・マムが実は元夫婦で、二人の子供が現在後者の海賊団に在籍している」というものや「処刑されたおでんが実は生きており(もしくは作中の何らかの法則により転生しており)、記憶を失って『カイドウの息子』として保護されていた」というものなどがあった。
- 読者からの反応
登場当初こそは、鬼娘・ボクッ娘・男装の麗人・箱入り息子・お嬢様・敵のボスの「息子(娘)」、という属性過多の美女と言うことから、萌えキャラクターとして人気になったが、自分がおでんになると言う発言をずっと繰り返しており、余りにもぶっ飛んだ内面からルフィを始めとする作中のキャラから「何を言っているのか分からない」とツッコミを絶えず受けており、読者からもかなり電波系で際どいキャラクターとして受け止められた。
また、一部の読者からは「光月おでんは概念」などと、おでんに対する謎の理解度の高さが上がった。
- 性別問題について
父親であるカイドウを始め百獣海賊団のメンバーは彼(彼女)を「カイドウの息子」として扱っている為、ネットでは百獣海賊団はそういうことに寛容と言われている。
一方で、カイドウが新たな将軍にヤマトを指名していることなどから、跡継ぎとなる我が子が男であるほうが体制が良いと考え、男っぽい名前を付け、敢えて男児として扱っていたのではないかという意見も。しかし幼少期は下っ端から鬼姫様と呼ばれ、カイドウも娘として接していた。自分に傷を負わせたおでんに憧れる彼女を「軟弱な娘」と思いたくなかっただけかも知れない。
同じくワノ国編にて登場した赤鞘の一人菊の丞も彼(彼女)とは似た議論が展開されている。
まあ、(男か女な世の中で)オカマとは男で女、故に最強というのが否定できない説得力を持つ世界なので、そこら辺はフリーダムに考えても良いのかもしれない。
- 百獣海賊団での境遇
カイドウの息子という立場上、百獣海賊団の面々からは幼少期には「鬼姫様」、成長してからは「ヤマト様」「ぼっちゃん」と呼ばれており、彼らに対してそれなりの権限を有しているように思えるが、よりにもよって、「(カイドウの仇敵である)おでんになりたい」と幼少期に言ってしまったため、父カイドウやカイドウを慕う飛び六胞たちとは不仲であり、「ヤマト」と呼び捨てされたり、ときには「バカ息子」と罵られているなど、敬意や友好といった感情はほぼ向けられていない模様。特にカイドウに幼少期に引き取って貰った恩があり、血の繋がった家族が弟しかいないうるティには理解できないものとして見られていた。
- 仮面の理由
ヤマトは当初、般若の面を被った姿で登場しているが、次の回ではアッサリと仮面を外して素顔を明らかにしている。これは単純に「息子と謳っておいて実は女性だった」と驚かせるためだけの演出と言ってしまえばそれまでだが、ワノ国篇に入ってから天狗山飛徹(天狗の面)、菊の丞(鬼の面)、小紫(狐の面)…と、同様に面を被った人物が多く、彼(彼女)の面についても何かしら伏線が含まれているのではないか?とも目されている。
- 伝承
伝承上の大口真神は火事除けや盗難防止の守り神でもあるため、ヤマトの悪魔の実の能力が氷属性であることや「国を盗もうとしている」カイドウ一派への対抗として登場したことの由来である可能性がある。
名前のモデルとされるヤマトタケルも、大口真神伝承と関係がある。日本武尊が大鹿の姿をした邪神を倒した際に霧に巻かれて山で迷ったが、白い狼が送り狼の様に日本武尊を助けたというもの。
更に『日本書紀』においては、無事に切り抜けた後にその白狼に対し「大口真神としてそこに留まるように」と言い聞かせたとされている。
日本武尊自体にも、「女装して敵を欺く」という伝承があり、ヤマトとは真逆(ヤマトは「男装して味方を欺く」ということをしていた)に描かれている。
また、大口真神のモデルともいえるニホンオオカミは、シベリアにいた古代種の最後の生き残りだとする遺伝調査が判明していることも、氷や冷気を操る能力に繋がっていると思われる。
大口真神の語源の理由の一つに「隈取をしているかの様な目の縁の黒い模様」がある。(赤い)隈取は正義の味方や神の象徴であるとされ、ルフィの変身形態にも通じる。
光月おでんと関わりのある「山の神」こと大猪も、日本武尊が苦戦した伊吹山の山の神が猪とされていることに類似性がある。伊吹山はカイドウのモデルの一つとされる(ヤマタノオロチの息子ともされる)酒呑童子や酒呑童子の息子の茨木童子伝説の地でもある。
更に技の一つである「無侍氷牙(ナムジヒョウガ)」の「ナムジ」は、日本神話において須佐之男命の義理の息子である大国主命の別称の一つであり、おでんのモチーフの一つが須佐之男とされることから、彼を慕うヤマトとの関係を暗示していると思われる。
東洋の竜のデザインも、ギリシャ神話の化け鯨ケートスの影響がラクダによるシルクロードの発展と共にアジアに伝わり(東洋竜の頭部はラクダとされ竜頭の語源は竜生九子の蒲牢でクジラを恐れる)、中国における最古の竜のデザインの一つは豚竜と呼ばれる(同じく鯨偶蹄目の)イノシシの頭を持つ竜のデザインだった。
- 戦艦大和との関連性
一見関係なさそうだが、実は一部似ている部分がある。
と、偶然にしては似すぎている部分がある。先述の誕生日も、尾田先生が着工日と非常に近いため許可したのかもしれない。
- 討ち入りでの活躍
鬼ヶ島でのヤマトの戦歴や行動を振り返ってみると、最初こそ『飛び六胞のうるティを一撃で昏倒させる』という鮮烈な登場だったものの、その後は
・モモの助としのぶを守る為に逃げ隠れする
・ルフィが来るまでカイドウを足留めする(ほぼ無傷で耐え凌いだが、あのまま長引けば敗色濃厚)
・地下室の爆弾に対処する
・モモの助が焔雲を作れるように鼓舞する
・落下したルフィを受け止めて介抱する
……と、直面している危機に立ち向かうことで、終始サポートに徹しており、飛び六胞や大看板を撃破するような華々しい活躍をせずに終戦を迎えている。
それでも、ヤマトがサポートに徹し抜いていなければ、モモの助が生きていたかも疑わしいし、カイドウは鬼ヶ島中を蹂躙してドーム内に甚大な被害が起こっていただろう。また、たとえカイドウを倒しても、大半が火の海となっていたドーム内に取り残された多くの人間が焼け死んだり、花の都に甚大な被害が及んでいた事は明白なため、ワノ国を守り抜き、味方の『真の勝利』に大きく貢献したのは紛れもない事実であるのは確かである。
- 赤鞘九人男達との関係
上記の通り、20年前の光月おでんの公開処刑でおでんが赤鞘達を全員逃がしたのだが、ヤマトは既に全員死んでいると勘違いしており、ルフィから聞くまでは全員生きてる事は当然ながら知らなかった。決戦後での緑牛襲来の際には共に迎え討っていた。
ヤマトが麦わらの一味達に自己紹介した際に「カイドウの息子」と聞いた一味達からは警戒されていた。勿論、それが当然の反応である。
また、ヤマトは「僕は光月おでんだ」と劇中で何度も言っているので、事情を知らない赤鞘の侍達からしたら、自分達が慕う主君を侮辱しているという事で、彼らと出会えば警戒どころか敵意を向けられても不思議ではないと思われたのだが、実際にヤマトがどのように赤鞘達と初めて対面したのか、その辺のところは不明。
恐らく、ルフィが回復するまでの1週間の間に赤鞘達と漸く対面して、交流したのだと思われる。尤も上記の活躍の通り、モモの助としのぶを助け、守りながら戦ってくれてたので、そういった懸念はなかったと思われる。
- 麦わらの一味に加入?
ヤマトは作中でカイドウと対峙した際に「ルフィと共に海に出る」と宣言しており、決着後に対面した一味に「君らの船に乗せてもらう」と言ってる。この発言を聞いた一味の内、ロビンは好意的な反応を示し、サンジやブルックは大賛成していた。ジンベエだけは『船長の承諾次第』という態度ではあるが、ヤマト個人に対しては好意的な人物と見ている。
なお、当のルフィは(自身は元々女であったと明かす前後にいざこざがあったとはいえ)まだその事を承認するかどうかは不明だが、少なくともルフィは他人の自由を抑制する性格ではないため、拒否する可能性は低いと思われるが…(一味の殆どはルフィからスカウトされる形になっているが、ロビンやブルックは自らの意思で一味に加入を申し入れ、ルフィは承認している。ブルックの場合は出会ったばかりの時に見た目等が面白いという基準でスカウトしたので、ルフィに勧誘される前に自らの意思で加入を申し入れたのはロビンだけである)。また、ルフィが第一話で旅立つ際に仲間は「10人は欲しいな」と語っており、ルフィ本人を除きヤマトを含めれば丁度10人目となる。ワノ国編の完結後は最終章へ突入していくことを考えると、仲間の加入はこれが最後になりそうなので、加入の可能性は高そうである。
麦わら大船団は非公認?細かいことは気にしてはいけない。
その後、1週間も眠っていたルフィとゾロが目覚め、彼らと宴や温泉で意気投合していた(男湯に堂々と入っていったヤマトに対して、サンジとブルックは興奮していた)。その作中で見る限り、その事をまだ言ってない様子である。その直後に更新された手配書が届き、ルフィ(及びトラ男とキッド)の懸賞金が30億、彼が新たな四皇になったのだが、同時に(作者の休養と原作最終章の準備と劇場版の最終的な打ち合わせがあるとは言え)1ヶ月間の休載になった為、その答えが返答されるまで、早くても1ヶ月待つ事に。仮に加入を受け入れられた場合になると、彼(彼女)の懸賞金はいくらで、異名はどうなるのか不明で(出自や作中の活躍等で少なくとも懸賞金は億単位の可能性が高い)、平成3年生まれの中の人は一味の担当声優の中で最年少になる(最年長であるジンベエ役の宝亀克寿とは実に45歳差で、親子どころか祖父と孫の年齢差でもおかしくないほど)。第1056話のラストでいよいよ大きな動きがあり…。
結局、上記のように船には乗らずワノ国の漫遊から始めることを決意していた。
これには読者から賛否両論の声が上がったものの、何処までもおでんを追い求めるヤマトらしい決断だったと言える。
後に回想にて海外の脅威からカイドウ不在のワノ国を守るためというのも残留する理由であることも判明した。
前述のとおり物語は最終章へと入っていくわけだが、どれくらい長く続くかはまだ不明であるため、ヤマトにとって「自分がいなくともワノ国が心配いらない」と確信できるような情勢になれば、彼女がおでんの行動をなぞって旅立ち、麦わらの一味に加わる可能性も十分ある(ジンベエのように加入を認められたがすぐには加入せず、次の島で駆け付けて正式に仲間入りの例がすでにある)。
他にも、前述のとおり、海賊でないヤマトに懸賞金がかかる(かかっている)可能性もある為、それが『ヤマトがワノ国にいられない理由』になる可能性もある。そうなれば、ヤマトが麦わらの一味と合流・加入を目指すのは想像に難くない。
今後に期待したい所だ。
関連イラスト
関連タグ
デリンジャー、菊の丞:ヤマトとは上述した性別問題に関してある意味真逆の存在。
歌姫アン:ONEPIECEにおける中の人繋がり。ただし声を担当したのは東京ワンピースタワーのLIVE ATTRACTIONであり、STAMPEDEでは指原莉乃氏が担当している。
男装の麗人 鬼娘 獣娘 狼娘 獣っ娘 ボクッ娘 漢女 ジェンダーレス 脇 横乳
ヤマトタケル:日本神話における皇族の男性。彼の有名なエピソードとして「女装して敵軍の宴席でカワカミタケルを討った」というものがあり、本作のヤマトのモデルと思われる。
ちなみに、2021年12月3日に発売されたONERIECE101巻のSBSにて、ヤマトの持つ金棒の名前が「建(タケル)」であったことが判明し、これも「ヤマトタケル」とかけているものと思われる(例のごとく擬人化されたが、元となった人物像とは真逆の、贅肉、無精髭、鼻水、タバコという4連コンボをぶちかました、気さくそうな日本神話風の髪型をした中年男性になっている)。
柳生九兵衛、鶫誠士郎、神刀朧…ジャンプ作品の男装の麗人の先輩達。スタイルも良い美少女繋がりでもある。
アザゼル・アメリ:中の人繋がり及び「頭に角」、「大柄女性」、「母親は不明ではあるが父子家庭」、「重要な書物を持っている」等いくつか共通点がある(その書物は彼女曰く「禁書」)。
ただしこちらはヤマトと違い、父親と良好な親子関係を保っている。
胡蝶しのぶ:中の人が同じジャンプキャラ繋がり。但し、こちらは主人公よりも背が低い。
狙ったのかはわからないが、彼女の宿敵は氷を操る鬼である…
ルキナ:経緯は異なるが男装、仮面で素顔を隠す、事情で他人の名前を借りると共通点が多数。しかし本来の姿に戻ると女性らしい言動になる。中の人はブラックマリアを演じている。
斧乃木余接:中の人、ボクっ娘、身体を変化させる能力繋がり