メタルクラスタホッパー
めたるくらすたほっぱー
エブリバディジャンプ!
オーソライズ!
プログライズ!
Let's Rise! Le,Le,Let's Rise!
「変身!」
メタルライズ!
Secret material! 飛電メタル!
メタルクラスタホッパー!
"It's High Quality."
概要
飛電ゼロワンドライバーに通信衛星アークが製作したメタルクラスタホッパープログライズキーを装填して変身した仮面ライダーゼロワンの強化形態。
英文を意訳すると「極秘素材/これこそが高品質」となる。極秘の点は、イズが本形態の名前を知っていた関係から「飛電インテリジェンスにおいて存在が秘匿されていた」意味と、素材である飛電メタルが「秘伝の素材」である意味合いもあるからと思われる。
文だけ見れば素材である飛電メタルを讃えているだけの様に見えるが、後述する禍々しさからすると「高品質」とは些か皮肉の強い表現と言える。或人的に言うならば「秘伝素材の飛電メタル」か。
因みにこの飛電メタルだが、名称から飛電インテリジェンス製と思われがちだが本社にデータは無く、何故か滅亡迅雷.netのアジトにデータが存在しており、何らかの経緯でデータ毎盗まれたとの予想があるが……?
スペック
身長 | 196.5cm |
---|---|
体重 | 110.7kg |
パンチ力 | 44.8t |
キック力 | 93.0t |
ジャンプ力 | 102.9m(ひと跳び) |
走力 | 1.2秒(100m) |
中間フォームながらも近年の最終フォームと同等かそれ以上のスペックを持ち、キック力はシャイニングアサルトホッパーのほぼ1.3倍、パンチ力は2倍近くにまで上がっている。
前作のジオウⅡと比べてもほぼ倍近い所か、その次のジオウトリニティさえも上回る破格のスペックを持っている。
そのため、後述の能力も合わせて凄まじい戦闘力を誇る。
容姿
その名を表したかの如く、全身が鈍い白銀に輝く金属質な見た目となっており、頭部や肩などが鋭利な形状に変化している。蛍光イエローの複眼と全身に駆け巡るエネルギーライン兼特殊装甲「MCHライナー」を持ち、造形や配色も前形態のシャイニングアサルトホッパーと比べ非常にシンプル。
色合い的に、金や黒をベースとした仮面ライダーサウザーとは対になった配色にも見える。
また、今までのハイブリッドライズや強化形態は基本形態の素体を使用しているのに対し、こちらは制作元の違いからか、銀色の全く新しい素体となっている。
変身プロセスは、大量のバッタが一度巨大バッタになった後分散し、或人の体を蝕む様に身体に纏わり付く非常におぞましい物となっており、これまでのゼロワンの変身プロセスの中で最も不穏なイメージを抱かせる。
天津垓に無理やり変身させられた初変身時に至っては、暗黒のオーラが終始漂い、更には変身時のバッタの大群の中に漆黒の個体が多数混じるという状態であり、禍々しさがより一層強調されている。
能力と暴走
硬度・可塑性・密度を自在に変化させる相転移制御特性を持つ特殊金属「飛電メタル」製の装甲を持ち、これを自在に変化させて敵の装甲を穿つ矛や攻撃を防ぐ盾として用いる。
また、これに「エブリバディジャンプ」のアビリティを作用させることで、飛電メタル製のバッタ「クラスターセル」を無数に生成・遠隔操作して攻撃・防御に用いる「クラスターテンペスト」を発動することができる。
状況への反応も非常に素早く、サウザーがサウザンドジャッカーを投げ付けてセルを使わせた上で背後に回っても、即座に盾を再形成して攻撃を防ぎ切った。
サウザーがこのクラスターセルを破るためにサウザンドブレイクでこれまでコピーして来た全てのライダモデルをぶつける必要があったことからも、その防御力の高さが窺える。
劇中ではダイナマイティングライオンレイダーの装甲をクラスターセルの群れで蝗害の如く一瞬で剥ぎ取り、レイドライザーごと破壊して戦闘不能にしている。更に、それまで他を圧倒していたサウザーをクラスターセルを駆使してその場からほぼ動かず変身解除まで追い込み、作中で初の白星を挙げている。
作中は装甲や服装を食い尽くす程度に収まっているが、設定上ではあらゆる物を分子レベルで破壊することが可能。ただし、ギーガーの様に質量が大き過ぎると簡単には削り取れない様子。
先述の通り格闘戦のスペックも決して劣ってはおらず、初変身時にはサウザーの首を掴んで片手で持ち上げ、クラスターテンペストの連撃で一方的に屠ってみせた。
また、変身中は変身者の意識が通信衛星アークに接続・幽閉され、自我はあっても身体のコントロールが一切できない仕様になっている。
これにより自分が暴走しているのを自分の意志で止められぬ様子を見せられ続ける恐ろしい事態に陥る。
そのため、変身中は終始無言で顔を俯けており、相手の攻撃を受けてもほぼ無反応と、人間とは思えない無機質さを漂わせている。
一方で一度攻撃を開始した際の暴虐性は凄まじく、変身者の意志が反映されないために相手が変身解除しようが標的を変更しない限り攻撃を止めることも無い。
初変身時には変身解除させた生身(しかも手負い)の天津垓をクラスターセルの群れで攻撃しようともしており、バルカン・アサルトウルフにゼロワンドライバー]を無理矢理引きはがして変身解除させたので未遂に終わったが、相手が死ぬまで攻撃を止めない可能性すらあった。
一方でこれらの戦闘パターンは「自身を攻撃した相手だけを狙って攻撃し続ける」「クラスターセルを操作している間は移動しない」ので、機械的で単純な軌道になって応用力に欠ける所があり、劇中では度々攻撃対象になってない相手からドライバーやキーを外されて変身解除させられていた。
強力ではあるが変身することにデメリットしか感じられない仕様だが、最大の問題点は1度変身すればゼロワンドライバーのプログラムが書き換えられ、他のプログライズキーを一切認証しなくなってしまう点。一度変身したら自力で変身解除不能、それができたとしても「他の形態に変身できず嫌でもメタルクラスタホッパーを使わざるを得なくなる」非常に厄介な性質を持っている。
変身による反動もアサルトウルフ程では無い様だがあるらしく、第24話ではベッドの中で悪意に苛まれている様な描写も見られた。
上記の戦闘力の凄まじさも相まって、不破からは「ゼロワンじゃない別の何か」と評されている(変身直後のゼロワンの複眼が赤から、若草色に変化したこともそれを裏付けると思われる)。
変身解除させられ危うく命を落としかねなかったにも拘わらず、寧ろ天津は「ZAIAのシナリオがクライマックスに達する」と喜んでいる様子であり、この形態を生み出したのには何か意味があると思われるが…?
暴走の克服
「フフッ…分かんねえだろ。俺も分かんない。でも、俺だけの力じゃできなかった!ヒューマギアを信じたから、できたんだ!」
第24話にてヒューマギア達の善意のデータを集めて製造されたプログライズホッパーブレードの入手により、ゼアとの接続を復帰して悪意のデータを相殺、自らの意思で制御が可能となった。
これ以降、或人本人の優れたポテンシャルも相まって更にクラスターセルの使い方の幅が広がり、クラスターセルを刃に変換して斬撃の威力を増強したり、刃の部分を飛ばしたり刃先から手裏剣の如く飛ばしたり、果ては空中に足場を作り出して飛行能力持ちの相手に対応する等の多彩な戦術を見せている。
或人の意思によって動かせる様になったことで他のライダーとの連携も可能となっており、劇中ではランペイジバルカンやサウザーと組んでアークゼロと対決している。
一度は敗れたライダモデル総出のサウザンドブレイクに対しては大部分をクラスターセルで防御しつつ捌けない分は自力で相殺するという戦法でイズとデルモを守り切った。
流石にデルモの足が多少ダメージを受けてしまったが、2人を守らなければならない前回よりも悪条件な中、これだけの被害で済ませられたのも或人の類いまれなる戦闘センスの賜物であろう(クラスターセルを動かしながら自身が別行動をできる様になったのも大きい)。
因みに暴走時よりも明らかに大量のクラスターセルを使うことが度々あるが、以前の様に素体が丸出しになる描写は少なくなっている。
これは制御以降クラスターセルの本体がメタルクラスタ本体では無くプログライズホッパーブレードのリトルクラスタに置き換えられたからだと思わせる。更にロッキングホッパーよろしく暴走したヒューマギアを破壊すること無く元に戻す力も獲得した。
これに伴って他の形態にも再び変身が可能になり、変身プロセスも赤黒い物から禍々しさの薄い黄色い発光を伴った物に変化している(それでも大量のバッタに蝕まれる様にして装着されることに変わりは無い。暴走を克服しても一定の禍々しさはあるのがメタルクラスタホッパーならではの魅力でもある)。
変身ポーズ
従来のフォームの中でも変身の手順が多い形態だが、暴走を克服し扱いにも慣れたあたりで変身ポーズが刷新され、キーを片手で開いたり、自身の決めポーズを取り入れる等、より洗練されスタイリッシュに、そして或人らしいポーズになった。
具体的には、右手でプログライズキーを掴み、オーソライズ後に爪を入れ手首のスナップでキーを開き、ゼロワンドライバーに挿入。この時右手が前、左手が後ろに来ている。その状態から両腕を回す様に前後入れ替え、前に来た左手で前方を指差し「変身!」と叫び、後ろに来た右手でメタルライザーを折り畳んで3段階認証し、変身完了。
最強の「ゼロワン」
公式は仮面ライダーゼロツーをゼロワンの最強フォームとして扱っているが、あちらは設定上別のライダー(ゼロワンの後継機)とされており、更に作中ではこのフォームの段階で「ゼロワンをこれ以上強化するのは難しい」と語られているので、設定上はこれが「最強のゼロワン」だったと言える。
もっとも、後にリアライジングホッパーも登場したこともあり、わざわざこちらが最強フォームの議論に持ち出されることも少ないだろうが。
ゼロツー登場前の『宿命のギャグバトル』では「ゼロワン最強の姿」と紹介されており、アークゼロ登場まではランペイジバルカンと並ぶゼロワンライダー最強格とされていた(一応「最強のゼロワン」は実はシャイニングアサルトホッパーの時点で呼ばれていたりする)。
もっとも、ランペイジバルカンがチップへの干渉でマトモに戦えないことがある中、ゼロワンにはその様な干渉が無いため、アーク相手にまだ何とか喰らい付くことができた数少ない存在であった。
メタルクラスタホッパーは大量のバッタでの破壊、謂わば一貫性がメインなのに対し、ランペイジバルカンは多彩なライダモデルの打ち分けに重きを置いた多様性に特化している点で対になるのも興味深い所である。
また、元々の設計がZAIA製なだけあってか、これまでのゼロワンの系譜で試行錯誤されていた高速移動能力方面は殆ど注目されていない。この点は飛電とZAIA、及びゼアとアークの強化形態におけるアプローチの違いと取ることも可能。
そのため、走力は向上しているが行動予測の算出や高速移動の機能はオミットされているので、その点に限ればシャイニングホッパー及びシャイニングアサルトホッパーには劣る。この後に設計された飛電製のライダーは再度機動力に重きを置いたファイトスタイルとなっており、クラスターセルによる物量範囲攻撃に重点を置いたメタルクラスタはゼロワンの重武装形態と言えるだろう。
使用アイテム
メタルクラスタホッパープログライズキー
エブリバディジャンプ!
飛電メタルズアビリティ!
シャイニングアサルトホッパーのデータをサウザンドジャッカーでコピーした天津が、このデータを基に唯阿に命じてアークに構築させた物。
「ゼロワンの力を封じる禁断のプログライズキー」とされており、上述の通り「一度でも使用した時点でこの形態以外の能力を一切使用できなくなる=ゼロワンの特徴である拡張性の高さが失われ、暴走のリスクから変身すること自体困難になる」恐るべき機能を持っていた。
起動時の音声は登場直後は2音目の方が鳴っていたが、暴走克服以降は1音目が鳴る様になった。
詳細はリンク先参照。
- 装備
プログライズホッパーブレード
これまで或人が触れ合ってきたヒューマギア達の善意を集め作り上げられた、専用武器にして制御装置。
アタッシュカリバーと接続して使用も可能。
暴走克服後は「システムとして一体不可分」とゼアに認識/紐付けされたらしく、メタルクラスタホッパーへの変身と同時に手元に現れる様になった。劇中の描写を見る限り、実体化さえしていれば必ずしも手元にある必要は無い様子。
アタッシュカリバー
プログライズホッパーブレードに接続して使うのが通常だが、接続せずに2刀流で使うことも多い。
必殺技
身体から分離したクラスターセルが再構築されてゼロワンの姿になり、そのままライダーキックを繰り出す。
初使用時は2体相手に使用したのでクラスターセルが同時に2体のゼロワンを形作ったが、3体以上の相手に対し使用した場合どうなるかは不明。これは暴走状態の手順であり、克服してからは基本的に後述の手順になっているので、この手順がまだ可能かは不明。
第30話ではサウザー単体に対し発動。飛び蹴りをした分身体が迎撃された直後、そのセルを使って円錐を形作り、そこに飛び込む形の飛び蹴りを放つ手順でサウザーを撃破している。
因みに技名演出は1文字ずつ画面に表示される時は銀色、技が決まる時に表示される際には黄色になる。
第31話では仮面ライダー迅・バーニングファルコンの「バーニングレインラッシュ」とのダブルライダーキックを披露し、サウザーを撃退した。
この時はクラスターセルを盾型に形成してサウザーの迎撃を躱し、円錐状に再形成しつつ突撃する形式だった。
クラスターセル自体は必ずしも使う必要は無いらしく、第39話ではサウザーとの(普通の飛び蹴りの形での)ダブルライダーキックで、アークゼロを撤退させている。
また、第37話ではアークゼロの攻撃に対抗するために発動しクラスターセルを展開して空中の攻撃を抑えつつ斬撃を強化するバージョンも披露した。
ガンバライジングではプログライズホッパーブレードを指揮棒にクラスターセルを敵に嗾し掛け、トドメに2回本命の超低空ライダーキック:メタルライジングインパクトを浴びせる演出となっている。しかし、ゼロワンの必殺技では2例目の文字演出無しの必殺技になっている(1例目はフレイミングカバンストラッシュ。シャイニングストームインパクトも始めは無かったが、次弾にて実装された。他のライダーならば、幾つかある)。
シティウォーズではクラスターセルの群体と共にライダーキックを決める技となっている。さながら星屑の様にクラスターセルが煌めくのが特徴的。
ガンバライジングでの必殺技
- 鎧武ズアビリティ(オンステージングカバンストラッシュ)
アタッシュカリバーにオンステージング鎧武プログライズキーをセットし発動。プログライズホッパーブレードとの2刀流で相手を切る技。
鎧武との共通点は世界的な企業と敵対している点や、物語が神話をベースにしている点。
- オンステージングインパクト
オンステージング鎧武プログライズキーを起動し、鎧武を呼び出してから一緒に無頼キックを放つ。
武器を使用しての必殺技は各武器の個別記事を参照。
ゲーム作品
『ガンバライジング』
「やめろアーク!やめろっっ!!」
バーストライズパックでの先行登場を経て、バーストライズ4弾にて正式登場。勿論、カードナンバーはトップバッターである。パラレルバージョンもある。(上記の台詞はパラレルバージョンのフレーバーテキスト全文である)そのフレーバーテキストとは裏腹に暴走は克服済み。スキャン演出では劇中での初変身の様に一瞬目が赤く発光している。必殺技については上述。
次弾のバーストライズ5弾でもレジェンドレアで収録。此方はメモリアルフィニッシュであり、バースト技に「アルティメットストラッシュ」が搭載されている。
ゼロワンにとっては初の本格的なアクションゲーム。強化形態の1つとしてこの形態も登場している。
このゲームでの最強フォームは時間の経過と共に専用ゲージが減少するが、メタルクラスタホッパーはそれが無く、あくまでの強化形態の1つであり、ここでも最強フォームは明確にゼロツーとなっている。
余談
- 初変身の際、変身終了直後の複眼が赤くなる演出があったが、たった7秒で蛍光イエローに染まった。衛星ゼアがキーを構築していたら複眼が赤いままだった可能性も考えられる。
- 実は2月のジャンクションにて先行登場しており、公式サイトでの予告画像、バッタの群れ(cluster=集まる、大群)などの不穏な要素から、ネット上では早くも「暴走フォームなのでは?」と不安視されており、全身の色がほぼ1色で統一されているというデザインも相まって多くのライダーファンの脳裏にトラウマとして焼き付いているハザードフォームを思い出す意見も見られていた。
- 自分の意思に反して暴走してしまう形態は、過去のライダー作品にも存在していたが、メタルクラスタホッパーの場合は自身が動かずとも、バッタの群れが攻撃を代行する形になっており、変身中も自我は保たれているのて、余計に「自分の意思に反して攻撃してしまう様を見せ付けられる」一面が際立っている。正に「バッタの群れが体現した人間の悪意」を見せ付ける形態と言える。
- 或人(や視聴者)が天津に対して溜めに溜めた怒りが皮肉にもゼツメライザーでハッキングされたヒューマギアと同じ形で爆発し、図らずも天津が言った様に「感情で暴走するヒューマギアと同じ」になり果ててしまったエグい展開や上記の恐ろしい変身も相まって、人によってはハザード以上にトラウマになった視聴者も存在する。本形態へ変身し、人間の悪意に晒された或人を心配する声も多い。
- 一方で、「あの昆虫コンボのようにCGに相当金が掛かっているのでは?」と別の心配をする声もある(そちらもモチーフの1つに、バッタの大群が含まれている)。そのためか、第23話以降はバッタの大群攻撃は控え目になっている。
- 元ネタはバッタが相変異を起こし、集団で移動する様に性質が変化した群生相、及びソレによって引き起こされる蝗害と思われる。バッタモチーフのライダーは多く居るが、バッタの害虫としての側面である群生相を直接的にモチーフとしたのは今回が初となる。
- 天津は第23話にて「バッタは本来大群で作物を荒らし最後は共食いまでする獰猛な生物」と語っており、敵味方の区別が付かない状態になるこの形態の説得力を高めている。
- 偶然にも、登場直前の2020年2月3日にはアフリカ東部でサバクトビバッタが大量発生し、ソマリア政府が国家非常事態を宣言したことがニュースになった。
- 旧約聖書・出エジプト記に登場する契約の箱アークには、マナを納めた金の壺、アロンの杖、十戒を記した石版が入っており、その1つであるアロンの杖は十の災いを引き起こした。その八番目の災いに蝗の災いがあり、朝方にイナゴの大群が押し寄せ、太陽の光を遮り地上の草木は食い尽くされた。
- アークにメタルクラスタホッパーのキーを作らせた天津垓は「仮面ライダーの神話」なる言葉を発したことがあるが関連は不明。
- 複数の金属原子が一個の化合物分子の様な特定の配列構造を形成した状態は「金属クラスタ錯体」と呼ばれ、コレもメタルクラスタホッパーの名前及び金属のバッタを変幻自在に攻守に扱う能力の由来の1つとなっていると考えられる。
- 余談ではあるが、遺伝子用語に「遺伝子クラスター」の単語が存在しており、上記の設定周りは、この遺伝子の動きを、別物に置き換えた物だと推測される。
- シャイニングアサルトホッパー共々、中間フォームとは思えぬスペックの高さや能力から、「最終フォームはこれらを上回るとんでもない強さのバケモノが誕生するのでは?」と別の側面を懸念する声も。そして蓋を開けてみると…。
- 初登場時から10話以上経過してアークが本格始動するまで、基本的に精神的に疲弊した状況や防衛戦(※)で無い限りは、サウザー、ラーニングで強くなった滅、メタルクラスタホッパー登場後に復活した迅を相手にほぼ全勝しており、強化フォームとしてはかなりの戦績を誇る。
- ※2対1の劣勢でイズを守る防衛戦。そもそもこの手の物語の防衛戦で圧勝すること自体ほぼ無い。それは、スーパー戦隊シリーズやプリキュアシリーズ、ウルトラマンシリーズでも同様である。防衛戦での圧勝なんてできるのは一部のRPGやアクション・無双系のゲーム位である。
- その一方、第34話では文字通り「作物を荒らしてしまう」二次被害を恐れてか農業用ハウスの敷地内では変身せず、続く第35話では変身解除までには至っていないが、4体のギーガーを相手に苦戦を強いられており、クラスターテンペストを活かし辛い状況や敵とはやや相性が悪い(前者では同じく中間形態のシャイニングホッパーが行動予測の視認化と高速移動の接近戦で被害拡大を防ぎ、シャイニングアサルトホッパーは第16話にて大量のギーガーを相手にした際、シャインシステムを使ってコレらを一瞬で粉砕している)らしく、状況次第ではシャイニング及びシャイニングアサルトの方が適している場合もある。
- 色合いや肩装甲の形状から、同じバッタモチーフの義兄弟の弟の姿も連想させる。実際、このフォームの発表直後のガンバライジングにて、その兄弟とコラボしたキャンペーンカードが出た。
- 或人を演じる高橋文哉氏は衛星アークに接続された状態の夢を実際に見たと言い、「自分の中になんか響いちゃってるな」と思った様である。
関連イラスト
関連タグ
- 仮面ライダーアバドン:下記の劇場版に登場するイナゴモチーフの形態。しかもご丁寧に変身者達はガチのネットイナゴである。
- アークライダー:このフォームの基本システムや、ここでアークが得たノウハウは後に仮面ライダーアークゼロに取り入れられており、その意味ではこのフォームはアークライダーの0号とも言える。
- アナザーゼロワン:ゼロワンのアナザーライダー。本形態を連想させるデザインや演出がある(こちらの方が登場は先)。
- ゼロダークネス:プログライズホッパーブレードが作られなかった延長線上に起こる最悪の悲劇を実際にやってしまった暴走タイプ
- ハザードフォーム:2年前に多くの視聴者にトラウマを植え付けた暴走フォーム繋がり。メタルクラスタを見てこれを連想する視聴者も非常に多かった。こちらも後に外付けアイテムによって暴走を克服しているが、ハザードを素体に装甲を纏った別フォームとなっており、ハザードフォームのままの暴走克服は不可能だった。
- 装甲響鬼:小型ロボット動物の群れが全身に纏わせて、装甲を形成する共通点がある。
- タイプフォーミュラ:ドライブの本来想定していた最強フォームで、これ以上強化できないとされていた。
- ドラゴニックナイト、ジャックリバイス、コマンドフォーム:銀色の中間フォームが4年連続で出ている。しかもそれぞれ新武器を携えて。
- ネオバッタゲノム:ゼロワンを模したレジェンドフォームで、メタルクラスタホッパーを彷彿とさせる能力が反映されている。
- 蝗害:モチーフの1つ。特に暴走状態のイラストにこのタグが付けられることが多い。
- クロム・ディザスター:銀色の装甲を纏って暴走する者繋がり。どちらも主人公が変身しており、悪意≓負の感情がコントロールし、戦闘機械の様な戦い方をする点も共通している。しかしメタルクラスタが剣を取って暴走を克服したのに対し、剣と融合して暴走に走った所は対になっている。中の人の意識は後発のライダーシステム群が近いが、こちらは何のトリガーも無しに装備者の心を変質させて取り込む辺り、上記2つより余程タチが悪い。
- ELS:機動戦士ガンダム00の劇場版に登場する銀色の未知の生命体。相手に取り付き、その体を蝕み結晶化にして死に至らしめたり(ELSと共生する者も存在)、MSを乗っ取ったり擬態することもできる。特に暴走状態だったメタルクラスタホッパーでの無数の蝗害攻撃はELSのそれを連想させた人も少なからず居た模様。メタルクラスタとはそれまで強力だった相手をほぼ一方的に倒した点で共通する。一方、その行動に関してELS側に悪意は全く無く、アークの悪意によって暴走していたメタルクラスタとは対照的。
中間フォーム(3つ目)
ジオウトリニティ←メタルクラスタホッパー→エレメンタルプリミティブドラゴン
ゼロワンの中間フォーム
シャイニングアサルトホッパー←メタルクラスタホッパー
ハザードフォーム→メタルクラスタホッパー→プリミティブドラゴン
本編後の活躍
本編終了後のネタバレ注意
- 『仮面ライダーゼロワン ファイナルステージ』
本編後と劇場版の間に起こった出来事
今作のラスボスであるアークの力を宿した仮面ライダーアークゼロワン率いる「暗殺亡雷.net」との戦いにて、ゼロツープログライズキーを天津に貸しておりゼロツーに変身できなかったため、この形態に変身。本編では1対1で喰らい付くのがやっとだったアークゼロ(として復活した暗殺ちゃん)と互角以上に戦えていたが、アークゼロワンには力及ばず敗北。その後の決戦はゼロツーに譲る形になっている。
「人工知能とナノマシン、どっちも人を幸せにするための物だろ!」
「どうしてっ! こんな使い方をするんだ!」
エスの変身する仮面ライダーエデンにゼロツードライバーとゼロツープログライズキーを奪われていので再戦時に変身。ゼロツーとのスペック差が大きい故に圧倒的に不利かと思われたが、再戦前にある人物からエスの再生能力の正体を聞いていたため、ゼロツー以外では唯一クラスターセルを使えるこの形態で挑んだ(クラスターセルを使用した攻撃だけならメタルクラスタホッパープログライズキーを使えば可能だがクラスターセルの操作までは不可能)。
「クラスターセルを相手の身体に打ち込み、相手が再生すると同時に内部からクラスターセルに食い破らせることでナノマシンによる再生を妨害する」手段を使うことにより再生能力を攻略(オマケに打ち込んだクラスターセルはエデンの作り出すナノマシンの防御壁すら食い破らせることで脆くしている)、反撃に転じたが、エデンにヘルライズプログライズキーが装填されたサウザンドジャッカーによる大規模爆発に巻き込まれ、全身のクラスターセルを用いて正面から対抗するも及ばず敗北してしまう。
もっとも、この爆発で周りの建物やエスの信者は跡形も無く消し飛んでいる上に、エデン自身も再生可能とは言え身体の大部分が欠損する程のダメージを受けているため、それを踏まえると爆発の中心に居たにも拘わらず変身解除と身体への負担のみで済んだだけ大健闘と言える。
そして、エデンの再生能力にはそれを制御している装置が別の所に存在し、そちらをどうにかしないと再生を防いだ所で完全に倒すことは不可能であることが後に判明した。
オマケにエデンは周囲の建物を跡形も無く吹き飛ばすパワーを持つヘルライズプログライズキーを使った必殺技を直撃しても完全に再生していたので、どちらにしてもこの時点では火力を上げて倒そうとしても倒すことは非常に困難だったと思われる。
そもそもヘルライズキーを使ったサウザンドブレイクは世界を破壊する程の力を持っていたので、儀式の間付近を焦土にするだけで済ませた辺り、やはり大健闘であると言えよう。
メタルクラスタホッパーは制御先こそゼアに変わっているが能力自体はロールアウト時から全く変わっていないため、(或人の人格的にあり得ないが)やろうと思えば本編でもエデン戦と同じくクラスターセルによる直接攻撃が可能だったことになる。
なお、ゼロツーは全ての強化形態の上位互換ではあるが、本作の様にゼロツーが使用不可能な状況では精度はゼロツーより落ちつつも戦法が代用できる利点があると言える(これは高速移動や行動予測の視認化、シャインシステムを使用可能なシャイニング及びシャイニングアサルトにも言える)。
別人だが、レジェンダリーレジェンドがゴージャスゼロツーに変身した際にこの形態とライジングホッパーが登場。パワーアップしたアークワンマルガムを翻弄した。
余談だが、ゴージャスゼロツーの能力で分身した可能性がある(ゼロツーには可能性を展開する能力がある)。