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全員女子の戦隊の編集履歴

2024-08-10 17:37:32 バージョン

全員女子の戦隊

ぜんいんじょしのせんたい

全メンバーが女子で構成された戦隊

概要

全員女子の戦隊は東映のスーパー戦隊シリーズの外伝やパロディした作品などに登場する“”全員が女子で構成された戦隊”のことである。


歴史

集団ヒロイン物と集団ヒーロー物の歴史

もともと創作物において歴史ものや忍者ものでは集団ヒーロー物が様々存在していた。これは史実の新選組などの影響によるものと思われ、1954年には映画より「七人の侍」が、1964年にはテレビドラマより「忍者部隊月光」シリーズが登場していた。また女流アクションでは戦前より大衆演劇として「女剣劇」が存在しており、1960年には女剣劇のテレビドラマ「琴姫七変化」が登場していたものの、こちらは単独ヒロインであった。


一方、1950年代には女スパイ(ボンドガール)の登場する英スパイ小説「007シリーズ」が登場し、1963年6月にはその小説が「007は殺しの番号」として映画化され日本でも人気となり、色気のある女性キャラがブームとなっていった。また同月には日本の忍者映画「真田風雲録」によって「くノ一ブーム」が起き、1964年には色気のあるくノ一集団が主人公の映画『くノ一忍法』が登場した。


また同1964年には前述の007に影響を受けた石ノ森章太郎のサイボーグ戦士漫画「サイボーグ009」が登場し、1967年には同作者によるボンドガールのようなサイボーグのくノ一のような集団をテーマとするSF漫画「009ノ1」が登場した。また1960年代後半にはミニスカブームが起きており、同1969年春にはミニスカ保険調査員の集団が主人公のアクションドラマ「プレイガール」が登場し、1969年秋には前述の「009ノ1」がサイボーグなどのSF色を取り除いて『フラワーアクション009ノ1』としてテレビドラマ化されている


一方、SFでは1966年より放送された人形劇「サンダーバード」が組織ヒーロー物となっており、また同年より始まる『ウルトラシリーズ』でも科学特捜隊ウルトラ警備隊などの組織が登場していたが、後者はあくまでヒーローのバックアップという扱いであった。その後、1971年には等身大の仮面ライダーが登場して変身ブームとなったものの、仮面ライダーは孤独なヒーローとして設定されそれが人気となったため、「ヒーローは一人のもの」という固定観念が強まり、これが解消され変身物で集団ヒーローが実現したのは1975年のスーパー戦隊シリーズが登場してからであった。


このように集団ヒロイン物はむしろスーパー戦隊シリーズの先発に当たると言えよう。その後も集団ヒロイン物はスパイアクションのテレビドラマ「コードナンバー108 7人のリブ」(1976年)、前述の「プレイガール」の後継のテレビドラマ「ザ・スーパーガール」(1979年-1980年)及び「ミラクルガール」(1980年)、「七人の侍」の80年代女子版の映画「V.マドンナ大戦争」(1985年)などが登場している。


敵役としての女性戦闘集団の登場

敵役としての女性戦闘集団は少なくとも週刊少年ジャンプのパロディ漫画「けっこう仮面」に『裁縫部009』が存在していた。また敵としての女性アンドロイドも単独でなら「キカイダー01」に「ビジンダー」が存在していた(なお途中で主役となる)。


しかしながら女性アンドロイド集団の登場は1977年から1978年にかけて放送された海外ドラマ地上最強の美女バイオニック・ジェミー」の影響が大きいと言えよう。このバイオニック・ジェミーは味方側がサイボーグ、敵側がアンドロイドとなっており、その敵役は主に『フェムボット』(女性型ロボット)となっていた。


その後、1981年のスーパー戦隊シリーズ「太陽戦隊サンバルカン」でも味方側が動物モチーフ、敵側が機械生命体となっており、その敵の戦闘集団としてアンドロイドの『ゼロガールズ』が登場した。


なお、1984年度の宇宙刑事シリーズ「宇宙刑事シャイダー」では女スパイの『ギャル軍団』(初期は『くノ一・五人衆』)が敵となっている。

バトルヒロイン物から女性戦隊物の登場まで

1980年代にはセクシーブームに代わって美少女ブームが起き、宇宙刑事シリーズの監督が関わる特撮ドラマ「東映不思議コメディーシリーズ」(お茶の間シリーズ)からも単体ヒロイン物の美少女シリーズが登場し、少女漫画や女児向けアニメでもそのシリーズの影響を受けて1992年の美少女戦士セーラームーンを初めとするバトルヒロインものが登場し人気となった。


1993年には前述の美少女シリーズからも集団ヒロイン物の特撮テレビドラマ「有言実行三姉妹シュシュトリアン」が登場したもののそれが最後となり、以降のテレビ放送におけるバトルヒロイン物は女児向けアニメが中心となっていった。2003年には美少女戦士セーラームーンが女児向け特撮ドラマ化されたものの単発で終わっている。


深夜ドラマでは1998年に円谷映像の単体ヒロイン物の特撮「仮面天使ロゼッタ」が登場し、翌1999年にその後続作品として集団ヒロイン物の『千年王国III銃士ヴァニーナイツ』が登場した。その後、そのヴァニーナイツのプロデューサーが原作を務める『時空警察ヴェッカー』シリーズが登場し、2020年代以降も展開を続けている。


オタク方面での戦隊ネタの普及

1999年にオリジナルテレビアニメ「おジャ魔女どれみ」の42話でおジャ魔女戦隊マジョレンジャーが登場し、このマジョレンジャーは2002年の「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」24話にも再登場した。この「おジャ魔女どれみ」は女児だけでなく男児やオタクにも人気となっており、ぷにケットの作られるきっかけともなっていた。


またお笑い方面では1995年のコント「世紀末戦隊ゴレンジャイ」が2000年代のFLASH黄金時代にパロディFlash動画「ごっつええSEED」の形で広まり、テキストサイトにはそのパロディとしてギャルゲーヒロインで戦隊を組む「ごっつええD.C.」(2003年)などが登場した。


同じ頃に魔法学園ラブコメ漫画「魔法先生ネギま!」で成績の悪い5人衆をレンジャーに見立てたバカレンジャーが登場し2005年にアニメ化されたが、このネギま!はアニソンをオリコン1位にして歌番組でのアニソン無視を止めさせようとする運動「ハピマテ祭り」に使用されたことも手伝って、オタク人気の高いものとなっていった。


その後、2000年代後半にニコニコ動画の時代になると女性キャラ中心の東方Projectの二次創作において戦隊ネタのコメディ動画が登場した。これには例えば「東方コマ劇場③ ~紅魔館の平和な一日~」や「【東方】⑤レンジャイ」がある。


これらの流れはオタク向けでのレンジャーネタの取り入れに繋がったと思われる(単発ネタの章も参照)。


集団ヒロイン物の特撮ドラマの復活

2013年、女性キャラの目立つ料理ドラマ番組「キッチン戦隊クックルン」シリーズが登場して定番となった。


その後、2017年4月には集団ヒロイン物の特撮ドラマ『ガールズ×戦士シリーズ』が登場した。


スーパー戦隊における女性戦隊物の登場

2017年8月、クロスオーバーシリーズの「スペース・スクワッド」から女性戦隊物の『ガールズ・イン・トラブル スペース・スクワッド EPISODE ZERO』が登場し、翌2018年には同様の『ヒーローママ★リーグ』も登場した。


2020年代のトレンド入り

SNSでは2024年8月7日にX(元Twitter)で戦隊パロディ漫画「桃の園」の作者が「全員女子の戦隊ものも知っている私がこの時代にこの作品を描いている理由、早くお伝えしたくてドキドキしております」と発言し、この全員女子の戦隊が何を指しているのかを推測するツイートが急増、「全員女子の戦隊」がトレンド入りした


スーパー戦隊シリーズに直接関連するもの


スーパー戦隊シリーズに直接影響を受けた特撮もの


スーパー戦隊シリーズに直接影響を受けた特撮以外の作品


特撮ヒロインAV


アダルトゲーム


少女向け戦士もの

バトルヒロイン物のうち複数のヒロインで構成されるもの。戦隊ものとは別の流れに当たる。


その他の特撮

スーパー戦隊シリーズ以外の流れからの特撮ものなど。(書きかけ:スーパー戦隊シリーズの影響のあるものはそれについて記載する)


アイドル系

単発ネタ



軍隊や警察の戦隊・レンジャーに由来するもの

  • ガルフォースシリーズ(1986年〜1997年) - OVAシリーズ。タイトルは「女性の戦隊」を意味する
  • バブルガムクライシスシリーズ(1987年〜1991年) - OVAシリーズ。私兵「ナイトセイバーズ」をテーマとする作品。ゲーム化もされた。
  • サイレントメビウスシリーズ(1988年〜2018年) - 漫画。妖魔に対する特殊警察をテーマとした作品であり、主人公は戦闘担当の「チーム・ウーファー」に所属する。1991年と1992年にアニメ映画化され、1998年にテレビアニメ化された。
  • プリンセス・ミネルバ - PC98向けRPGゲーム。主人公は王女であり親衛隊と共に悪の魔導師の勢力と戦っていく。
  • アイドル防衛隊ハミングバード(1993年〜1994年) - ライトノベル。OVA化された(1993年〜1995年)。人形劇「サンダーバード」の影響を受けており陸戦隊ではなく航空戦隊となっているが、向こうは非営利の民間組織なのに対してこちらは営利目的の民間企業となっている。
  • 電脳戦隊ヴギィ'ズ★エンジェル(1996年) - ラジオドラマ。後に漫画化、OVA化された。主人公はサイボーグでありサイボーグ部隊「エンジェルス」に所属する。デザインはキューティーハニーの影響が強め。
  • はるかぜ戦隊Vフォース(1996年) - プレイステーション用の戦略シミュレーションゲーム。航空戦隊もの。
  • メルティランサーシリーズ(1995年-1999年) - シミュレーションゲームシリーズ。銀河警察機構の分署の特任捜査官「メルティランサー」(直訳:とろとろの槍騎兵)をテーマとしている。元はPC-98向けであり、1996年以降はプレイステーション及びドリームキャスト向けに展開された。1999年〜2000年にはOVA化もされている。
  • ガンドレス(1999年) - アニメ映画。民間警備会社による美少女治安維持部隊物であり、パワードスーツを用いた戦闘も行う。小説化、ゲーム化もされている。
  • ギャラクシーエンジェルシリーズ(アニメ: 2001年〜2004年) - ゲームやアニメ、漫画などのメディアミックス。宇宙戦闘用の「紋章機」を扱う女性部隊「エンジェル隊」がテーマ。後のスーパー戦隊シリーズ「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」とシリーズ構成が同じであり、作風も近いものとなっている。またアニメ第3期49話の「新鮮鯛づくし」でスーパー戦隊シリーズのパロディが行われている。CDドラマ「日めくりCD」シリーズでは「赤貧戦隊ダイビンボー」も展開された。
  • 艦隊これくしょん(2013年〜) - ブラウザゲームを中心とする艦船擬人化モノのメディアミックス。海軍用語としての戦隊航空戦隊水雷戦隊などがキャラクターグループ名として用いられている。
  • アサルトリリィ(アニメ: 2020年) - アクションドールを中心とするメディアミックス。本作は謎の巨大生命体から地球を守るための養成機関「ガーデン」に多数の戦闘部隊が設置されており、主人公はそのうちの一つ「一柳隊」に所属する。舞台アサルトリリィのノインヴェルト戦術はスーパー戦隊シリーズの「ゴレンジャーハリケーン」味があるとされる
  • リコリス・リコイル(2022年) - アニメ。漫画化やライトノベル化も行われた。治安維持組織「DA」(Direct Attack、直訳: 直接攻撃)をテーマとした作品であり、銃器を使った直接戦闘を行う。主人公はそのDAの支部で特殊部隊のように活動する。


関連作品

  • 輝け!キラキラ戦士リスキージュエル(1994年) - PC-98向けゲーム。セーラームーンのフォロワーであり、キャラデザもアニメ版セーラームーンと一緒になっている。
  • 魔女っ子戦隊パステリオン(1995年〜1998年) - ガンガン系の漫画。メンバーに女装男子が居る。
  • 有限会社地球防衛隊(1999年) - プレイステーション用シミュレーションゲーム。前述の「アイドル防衛隊ハミングバード」と同じく営利目的の民間企業の防衛隊をテーマとしたものとなっているが、有限会社地球防衛隊(GEO)は女性だけのアイドル班だけでなく男性も所属する実動班も含んでおり、アイドル班だけでなく実動班もメカに乗って戦闘を行うものとなっている。
  • 超変身コス∞プレイヤーヒットをねらえ!LOVE♥LOVE?(2004年) - UHF系テレビアニメ。色物特撮をテーマとしており、スーパー戦隊シリーズの脚本家がシリーズ構成をしている。超変身コス∞プレイヤーのテーマソングの一部「変わる 変われる 変わりたい」は本家スーパー戦隊シリーズの「魔進戦隊キラメイジャー」1話でもセルフパロディされている
  • 戦姫絶唱シンフォギア(2012年〜2019年) - オリジナルテレビアニメ。変身ヒロインの系譜。

ギャラリー(非東映の戦隊系)

古代少女隊ドグーンVハッピーヴァニーイヤー


戦隊



ギャラリー(東映の敵戦隊系)

宇宙刑事シャイダー ギャル軍団ゼロガールズ


忍者戦隊カクレンジャー 花のくノ一組



ギャラリー(アイドル系)

後浦なつみ 10周年記念 [2004-2014]われらはアイドル!(5人ver)

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