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スカッとする話の編集履歴

2025-02-20 20:41:08 バージョン

スカッとする話

すかっとするはなし

胸がスカッとする様な気分が晴れる話のこと。ここではYouTubeのコンテンツジャンルの1つ「スカッと系」について述べる。

概要

本来「スカッとする」という言葉は胸のつかえが取れたような爽快な気分となる、という状態を表現するものであるが、ここではそのような気分となることを目的として創作されたショートストーリーのジャンルとしての「スカッとする話」「スカッと系」について述べる。


元々インターネット上では2ちゃんねる(及び、後継の5ちゃんねる)に投稿された内容を集めた「まとめサイト」等で、「理不尽な目にあった主人公(投稿者)が、機転の効いた行動や周囲の助けで理不尽を跳ね除け、事態が解決する」という「勧善懲悪」の流れをもった体験談(いわゆる創作実話も含む)やショートストーリーが存在し、これらが「スカッとする話」という1つのジャンルとして認知されていた。

また、ブログTwitter(現・X)、小説投稿サイトなどでも同様の内容が投稿されていた。

その後、2014年からテレビ番組『痛快 スカッとジャパン』(フジテレビ)で、視聴者からの投稿をもとに「スカッとする話」を主題に取上げた再現ドラマが制作・放送されたことで、一般にも「スカッとする話」というジャンルが知られるようになった。

YouTubeでも先述の掲示板への投稿・まとめ記事転載動画が投稿されていたが、徐々に転載ではない創作で、特定の役割に応じてキャラを配置したり、アニメーションを活用したりといった形でショートストーリー動画が投稿される様になり、そのような動画を専門的に投稿するチャンネルが多数開設されたことで、YouTube上での「スカッとする話」のジャンルが確立されるようになり、本項でもYouTubeのスカッと話を中心に紹介していく。



YouTubeにおける「スカッとする話」

序盤では立場が低い主人公が立場が高い悪役にあらゆる形で理不尽を強いられるが、中盤以降に立場が逆転して結果悪役が破滅するというのが基本的な流れとなる。

ストーリーは多種多様だが、夫婦・親子(嫁姑など義理の親子)の関係悪化や、近隣住民・職場での人間関係、ママ友同士のいさかい、子供のいじめ等、身近な場でのトラブルが題材にされることが多い。

YouTubeにおける「スカッと系」は、先述の『スカッとジャパン』の影響も大きいと考えられるが、同作よりも悪役の行為が浮気DV窃盗恐喝等といった社会的に許されない行動や完全な違法行為であることが多く、それ故に散々な結末を迎えることが大半である。

また悪役を成敗する話のみならず、感動させられる人情話が投稿されることもある。これらは悪役が存在しないため本来のスカッと系の定義からすると趣旨が大きく異なるが、最終的にハッピーエンドになって、視聴者の胸の内がスカッとするという意味では同じといえる。

さらに、イレギュラーな例として、チャンネルによっては悪役が主人公である加害者視点の話もあり、いかに破滅して散々な結末を迎えるかを描いた転落劇が描かれることもある。


動画の表現方法

チャンネルごとに表現方法が異なり、概ね以下のように分けられる。


これに加え、「文字スクロール動画」も存在するが、これは多くの場合、掲示板やまとめサイト等からの引用・転載であると考えられている(後述)。

また、複数の形式を組み合わせた動画も存在する。具体例としては登場人物の対面での会話はVYONDアニメで、LINE等文章でのやり取りはトークシミュレーターで表現する、といった形式が挙げられる。


各チャンネルで創作されたフィクションも少なくないと思われるが、先述のネット掲示板に投稿された内容に着想を得た(場合によっては、登場人物の名前や年齢等を入れ替えただけ)と思われる話も多数存在する。このため、別のチャンネルで題材としたエピソードが被ることは少なくなく、同じ管理者によるいわゆる「姉妹チャンネル」でも同様のことが起こる場合もある。

ただし、同じ元ネタの話でもチャンネルごとに絵や声、作風の違いが発生するため、いかに各チャンネルの持ち味を出すかで運営者の力量が試されるといえる。

同一のチャンネルの中で、同じ元ネタのエピソードを登場人物や細かな設定を変更して取り扱われることは珍しくなく、動画投稿ペースの早いチャンネルでは特にその傾向が高い。

以前は、掲示板やまとめサイトから引用(転載)した文をエンドロールのように流す「文字スクロール動画」(※文章が字幕・キャプションの形で表示される、ナレーターや音声読上げソフトによる朗読を併用したもの等も含む)がYouTubeには無数に投稿され、「スカッとする話」も当時からこのような形で存在していた。後にYouTubeシステム変化等でこのような動画収益化は規制されるようになり、2018年頃からは漫画動画という技法やVYOND等のツールが一般化したことで、上記の専門チャンネルが注目されるようになっていった。スクロール動画はキャラや声優が使用されている動画に比べて、印象に残りにくいという面があるが、イラストレーターや声優を使わないという利点もあるからか、現在でもいくつか見られる。


2022年に入る頃になると、元となる2chスレまとめサイトを引用(転載)した文をフリーイラスト+ゆっくり音声に喋らせたり、フリーイラストのキャラクターの台詞をゆっくり音声で吹き替えさせる紙芝居形式の動画・チャンネルが目立ち始めた。

中には元ネタとなるスレが存在しない完全なオリジナルストーリーをあたかも実際に2chにスレ立てして、そこで会話のやり取りをしているかのように表現した「2ch(スレ)風」にして作っているとチャンネル概要欄で明言しているものもある。この形式においては、同年下半期に入る辺りからは泥ママを専門に扱ったチャンネルが急激に増加している(泥ママについての詳細は個別記事を参照)。

立ち絵も音声もフリー素材なのでクオリティ面ではVYONDや漫画に劣るものの、VYOND使用料や漫画家・声優への人件費と比較するとフリー素材である分動画製作コストが小さくて済むので、それがこのタイプの動画・チャンネルが増えてきた要因と思われる。

ただし、フリー素材であっても諸々の規約があることに変わりはなく、それらの規約に違反した結果、素材版権元から警告を受けて素材差替えを強いられている。中にはYouTube側からチャンネルごとBANされてしまったという例もあるため、動画製作の際は規約に違反してないか十分注意しなくてはならない。事実、YouTubeにおけるスカッと系も含めた2chまとめ茶番劇読上げ動画では、当初はキャラの立ち絵としていらすとやが主に使われていたが、ある時期に大量削除に至る事件があり、それ以降はいらすとや以外の他のフリーイラストも交える様になっていった。詳細は「いらすとや風」を参照。


特徴

多くの場合、キャラ同士のやり取りを通してストーリーが展開される。

男性キャラを含め、女性声優が1人多役を演じることが多い傾向にある(一部チャンネルでは、男性キャラは男性が演じていたり、1人一役が割り振られる形で複数の声優が担当していたりする)。

キャラを複数動画で使い回す、スターシステムを用いた動画・チャンネルも増えており、キャラに魅力を持たせることで知名度を得るチャンネルも多かった(後述)。

pixivにおいては、「スカッとする話」のタグは以前からの用法である「体験談やショートストーリーを描いた作品」に用いられるだけでなく、これらのチャンネルに登場するキャラを描いた作品にも用いられている。


動画の作り方

一般的な動画製作の様にチャンネル管理者自身が一から全部作っているように見えるが、実際は工程の多くが外注で占められている。イラストレーターや声優はもちろん、脚本も外注であることが多く、実際X上やクラウドワークス等の副業・フリーランス検索サイトでは、スカッと系動画のライター募集の案件も多く見受けられる。

一部チャンネルでスカッと系動画が非常に短い間隔(主に1日2回のペース)で投稿できているのは、工程のほとんどを外注にすることで、動画製作時間を短くしているからだと推測される。


なお、スカッと系も含めたYouTubeの各種解説及びショートストーリー動画はより多く再生数を増やして収益を稼ぐための方法(どのようなサムネやストーリー構成が目を引きやすいか等)が情報商材という形でマニュアル化して広まっており、それに倣って多く外注されることで似たようなフォーマットばかりとなり、動画のネタ被りが大量に発生する要因ともなった。


登場人物

語り手

所謂主役(あるいは狂言回し)であり、2chスレまとめサイト引用形式においてはそこでの慣習に倣い、老若男女問わず「イッチ」と称されることが多い。

非常識な人間に振り回されたり、損な役回りをさせられる被害者としての登場が多く、相手に抵抗して打ち勝つ時もあれば、耐え忍んでいたら事態が改善していた、という場合もある。

直接の被害者ではなく、悪人を遠目で見る立場の場合や知らず知らずの内に問題行動を取ってしまったり、そもそも主人公の方が悪人であったということも。

悪役に対しては主犯、やむなく加担した者を問わず「見て見ぬふりをした時点で共犯」と判断し、処罰感情最優先で制裁を加える場合もあれば、主犯を除いては事情を考慮し許す場合もある。


悪役

悪意を持って主役らを陥れる人物で、「DQN」と呼ばれることも。盗みを働く子持ちの女性は「泥ママ」と称されることが多い。家事や育児は女性と仕事と言い張る夫、嫁に家に入るように強要する姑、残業や休日出勤を当然のことと思っている上司、在宅ワークを仕事と見なさない家族等、悪意ではなく価値観の違いで衝突する場合も。

、暴行、虐待、ハラスメント、不当解雇等の悪事を働くが、バレて制裁(逮捕、慰謝料請求、解雇、左遷、降格、勘当、退学、親や親類に監視される、寺や怖い親類の元で扱かれる等)を受けるのが基本的な展開である。しかし話によっては、過去が原因で歪んでしまった悪役が反省して、主役らと和解することもあり、逆に主人公を逆恨みして報復を企てたり、お礼参りをしようとする悪役もいる。

立ち絵があるVYOND・漫画形式では目つきが悪い悪人面や派手で軽薄そうな見た目であることが多いが、人畜無害な見た目で悪辣というパターンも。


脇役

主役・悪役以外の登場人物で、主役の味方の場合と悪役(主犯)の共犯・取り巻きの場合がある。

  • 味方側の脇役

身内が味方の場合は、家族や友人が主人公に協力したり、義家族が悪役の配偶者に代わって謝罪や償いをしたり、配偶者を懲らしめたりしてくれることも。悪役の友人や同僚が悪役の非常識を諫める役回りになったり、泥ママやママ友が悪役の時に、悪役の夫や子供が怒ったり、泣いて非難することも。

社長やオーナー、校長や理事長等の地位のある人物が主人公の身内・知り合いで、悪役を厳罰するという場合もあり、反社会的勢力が味方してくれることも。


居合わせた第三者が味方してくれることもあり、相手が妙齢だとそれがきっかけで交際や結婚に行き着く場合も。その場で権限のある人物(店長や店員、公共機関の運転手等)が悪役を懲らしめてくれることもあり、風格のある年配の人物の正体が、主人公や悪役の人事にかかわる地位の者だった場合も。

他には高齢者が悪役を諫める、子供が悪役を無邪気さで追い討ちをかける、ガラが悪い人物(不良極道等)が良識的なことを言って、悪役に詰め寄ったりといった例があり、その場に居合わせた人たちが、悪役を総攻撃する場合も。

  • 悪役側の脇役

悪役の共犯・取り巻きとしては、主犯と同質(制裁後も反省しない、主犯になすりつけようとする等)場合と、やむを得ず悪役についていたり、反省して主犯を説得したり、謝罪する場合がある。

主犯と同様に制裁される場合もあるが、過度に制裁されたり、逆に悪質なのに特に咎められないまま終わったりして、視聴者から批判されることも。

ママ友や泥ママの子供が親同様に悪質な場合もあり、親共々制裁されることもあるが、子供だからと見逃されたり、父親や祖父母に保護や再教育をされたりと、救いのある展開になることが多く、そのため改心する確率が高い。


家族や義実家、友人知人、教師や同僚・上司等の身内や関係者が主人公を非難する、騙されて悪役の味方になる、悪役の横暴を見て見ぬふりをする場合もあり、大抵は主人公から縁を切られたり、主犯と共に制裁されたりする。中には主人公と和解する場合もあるが、作中の所業ゆえ視聴者からは、『納得いかない』と言われることが多い。


スターシステムについて

2019年後半ごろから、「スターシステム」を導入しているチャンネルも出てきている。特徴として固定された登場人物が役者として扱われ、回ごとに設定が異なる役柄を演じるというものである。


特徴

基本的に数人から十数人程度のキャラが主要人物として固定されることが大半で、善人専門、悪役専門、両方とも演じるといった振り分けがされることが多いが、悪役キャラに人気が出ることで、善人役を演じることが増えることも(逆に善人寄りだったキャラが悪役化してしまう例もあるが、視聴者から好意的に見られにくいためか、あまり多くはない)。

見た目では顔立ちや髪型・髪色、服装等で個性を出しており、内面では正義感が強い、おとなしい、意地悪等の基本的な性格を設定しつつ、それに逸脱しない範囲で、動画ごとに異なる職業や年齢、役割を演じさせるが、場合によっては本来の特徴から大きく外れた外見や性格、役割を充てがわれることも。

中には主人公だけを固定する、男主人公と女主人公だけを固定する、主人公と悪役を固定する、名前だけが固定されている(主人公の名前が毎回同じだが、外見や性格は異なる、また名前のバリエーションが複数あることも)、容姿は同じだが呼び名が一定しないといったパターンもある。

モブキャラの扱いはチャンネルによって異なっており、大半のチャンネルではその回ごとに使い捨てのキャラを登場させるが、中にはモブ専属のスターキャラがいるチャンネルもある。元々はモブやゲスト止まりだったのが、人気が出たり扱いやすくて出番を増やしたことで、レギュラーや準レギュラーに昇格した例もある。


利点

固定された設定を入れることでわかりやすさが出て、登場人物の立ち位置や役割が把握しやすくなったり、キャラに親しみが湧いて感情移入しやすくなる。固定キャラを介してチャンネルを覚えてもらったり、登場人物の魅力が浸透してキャラごとのファンが付くことで、定期的に動画を見る視聴者が出て視聴数を稼ぐことに繋がる。

本編とは関係のない描写が増えたり、レギュラーキャラが役者として扱われて、舞台裏を描いた回が作られたり、振り返りが動画の最後に流されるといった楽屋オチが描写されることも。そういった内輪ネタを敬遠する意見もあるが、登場人物の個性を活かした描写からキャラにより親しみを感じるといった声も。

またチャンネルごとの個性が出て、同じ題材を扱っても他のチャンネルとの差別化ができたり、動画ごとに登場人物の名前や容姿、設定を新しく考える必要がなくなり、制作しやすくなったりと作り手側にも利点がある。


欠点

キャラごとの人物像が明確になったことで、ネタバレに繋がったり、話のオチが読めてしまったり、悪役キャラが善人を演じた時に、視聴者が普段の役柄を引きずって、公平な目で見えにくくなってしまうといった面がある。また特徴が強すぎるキャラ付けが足枷になって、役柄を狭めてしまったり、逆に個性が弱く制作側から持て余されてしまうキャラが出てしまうことも。それらを打破するために、キャラのイメージに合わない立ち位置を与えて、視聴者から反感を買ってしまうこともあり、特に急に悪役に充てがわれた場合は批判を受けやすい。しかしこれまでと違う試みをしたことを評価する意見が見られることも。

役柄を善悪で分けることで、悪役キャラにヘイトが集まる、善人キャラがいいとこ取りをしている等、役割によって批判が出ることもあり、また特定のキャラが連続で主役や悪役を演じたりと、配役のバランスが悪くなり、更生したはずの悪役キャラが、次の動画でまた悪事を働いていたり、主役キャラが何度も被害に遭っていたりすることに、違和感を覚えてしまうという意見も。

キャラが少ないと配役で不足するが、多すぎると役柄が細分化されて、上記の問題(配役の時点でネタバレになる、キャラのイメージが悪い意味でも固定される、キャラの個性が過剰、あるいは薄い、特定のキャラや役割への批判、配役バランスが悪い等)に繋がってしまう。

登場人物が死亡する感動展開が、次の動画での再登場で削がれてしまうことも。ただし前回で死亡したはずのキャラが生きている姿を見られて嬉しい、安心するという意見もある。


成否

当初は登場人物を固定していなかったが、その後スターシステムに移行する動画も多いが、長らく登場人物を固定していなかったチャンネルで導入すると、視聴者が拒否反応を示して導入前を懐かしむ声が上がってしまうことも。最初は主人公の名前を固定するだけだったり、下手に個性を掘り下げようとせず、システム導入前の脚本に人物を当てはめただけ、という状態からスタートしたチャンネルは移行が成功しやすいのに対し、安易に他チャンネルの真似をしようとする、手っ取り早く人気を得ようとして、本編とは関係のない描写を増やす等の対応をしたチャンネルは失敗しやすい。

こういったリスクを避けるためか、スターシステムと登場人物を固定しない動画を併用しているチャンネルも存在する。


ストーリーの例

前述の通り大本となるストーリーは掲示板等に投稿された内容を元にしているものもあるが、ストーリーの大本は同じでもそこに別々の要素(実は社会的地位が高かった、悪役が制裁後に反省・謝罪し主人公と和解する等)を加えてアレンジされるという事が多い。


また、泥ママ、キチママ関連のストーリーはそれだけで多岐にわたるので、そちらの詳細については個別記事を参照。


※当記事は複数のユーザーが事例を多数書き込んでいたが、文章量が多すぎたため、読みやすさを考慮して最低限の説明に絞りました。あまりに多すぎる文章を書き込んだり、事例を際限なくあげたりはしないように。

またスカッと系の話は元ネタの2ちゃんねる掲示板、YouTubeでの動画ともに多岐にわたっており、同じ元ネタでも改変されることも多いため、あまり断定的な内容では書き込まないように。


  • 元請け業者が下請け業者の社員に対して、暴力や無理難題の押し付けといったことをしたため、契約を解除される、ライバル会社に乗り換えられる、作業放棄等の報復を受けたことで損害を出て会社が倒産、あるいは横暴な振る舞いがバレて、元請けの社員が解雇や降格、左遷される。
  • 上司が部下を不当解雇したが、その部下が会社の重要な役割を担っていたため業績が急降下し、パワハラや横領等の不祥事も判明して懲戒解雇される(別パターンとして、部下が異常を放置、システム全削除等の報復をして会社を倒産させるというものも)
  • 学歴至上主義の上司が、低学歴を理由に部下を見下していたら、上役が部下と同等かそれ以下の学歴で、上役から不興を買う。
  • 婚約を破棄した女性が、後に元婚約者が超大金持ちだったり、社長などの高い地位であることを知り、よりを戻そうとするして断られる。
  • 社宅のボスママが地位などでマウントを取っていたが、主人公の夫の方が地位が高いことを知らされた上、離婚されたり夫婦共々失脚する。
  • 主人公を嫌っていたママ友や義家族が突然謝罪してきて、お詫びにと食品を持ってきた。しかし怪しんだ主人公が相手に食べさせたところ、やはり食べられる状態ではなかった(食材が腐っている、毒や下剤、大量の唐辛子入り等)だったため、相手は病院送りになる。
  • 貧乏臭い見た目、あるいは障害者だからと入店や商品購入を拒否されるが、その客がオーナーやお得意様の家族で、拒否した店員が解雇される(別パターンとして自称エリートの客から見下されるというものもあり、この場合は店からも怒りを買って出禁にされる)。
  • 電車やバスで赤ん坊が泣き出し、乗客の1人が文句を言っているところに、不良やヤクザなどの強面な人物が、因縁をつけてきた人物や見て見ぬ振りをしていた運転手や他の乗客を一喝して、悪役は母親に謝罪して降車する(別パターンとして、悪役を謝罪をさせたのが、彼らの担任や部活動の顧問、内定先の重役だったというものも。また後日談では、因縁をつけてきた人物を見かけなくなるか、更生した展開になることも)。
  • 配偶者にモラハラされた主人公が、義両親や友人の協力で離婚。元配偶者は慰謝料の支払いに追われることに(改心して主人公との関係が改善するパターンも)。
  • 気に入らない作品を破る美術教師が、生徒の絵を破ろうとしたところを目撃した担任教師または校長が、その生徒の絵を市の絵画コンクールに出したところ見事に受賞。立場を失った美術教師は退職、または左遷等の処分を受けることに。
  • 姉妹のいじめやワガママ、両親の差別を理由に家を出た主人公が結婚の報告に実家に戻ったところ、姉妹に彼氏を寝取られてしまうが、姉妹と元カレが事故に遭い、障害や消えない傷を負う。姉妹は引きこもりになり、元カレは主人公とよりを戻そうとして振られる。
  • 姉妹が低収入、もしくは無所得の主人公の彼氏(もしくは夫)を高い地位の高給取りだと勘違いして寝取り、家を購入する。しかし支払いができず、家に住むことなく売却し、ローンを払うために働く羽目になる。
  • 子供の頃に主人公を殺そうとした従兄弟が成人後に難病になり、主人公は臓器移植を頼まれるが拒否し、従兄弟を贔屓していた親戚一同とも絶縁。その後従兄弟は死亡するか、助かっても重度の障害を負う事に。
  • 兄嫁や兄弟に主人公が濡れ衣を着せられ、両親すら味方してくれず家を追い出される。その数年後に甥や姪が病気になり、主人公は臓器移植を頼まれるが断り、子供は死亡する。しかし無関係の子供が死ぬという展開は賛否両論になりやすいため、制裁したことで兄嫁や兄弟とのしがらみがなくなった状態になってから、主人公が個人的に甥・姪のドナーになる、主人公以外のドナーが見つかる等、子供が救われる展開になったり、元凶の兄嫁が病気になることも。
  • 主人公は兄弟姉妹を贔屓する両親に家を追い出されるが、後に成功を収める。そこに兄弟が引きこもりやニートになったことで困窮した両親が訪ねてきて、援助要請を頼むが、主人公は両親を追い返す(別パターンとして、兄弟自身は善良だったが、両親のせいで精神を病んでいたため、主人公が救い出して両親とは絶縁、収入源を絶たれた両親は極貧生活を強いられるというものも)。
  • 主人公は家族と折り合いが悪くて家を出たが、数年後に家族が自分のことを死んだことにしていたことを知る。そこで兄弟姉妹の結婚式に、家族の悪行をスピーチやお祝いVTRで暴露、式場にも現れ自分が死んだことにされていたことを明かすと、婚約者や親族が怒り出し結婚式は中止。家族はキャンセル料や慰謝料の支払いで追われることになる(兄弟は反省して主人公に謝罪するなど関係改善の兆しが見られる展開になることも)。
  • 障害か持病持ちの主人公がバスで中年の女性から席を譲るよう強要される。障害(病気)のことを説明しても納得してくれず困っていると、事態に気付いた運転手が女性に降りるよう指示し、他の乗客も女性に対して怒り出したため、恥をかいた女性はバスを降りていく(別パターンとして、見て見ぬ振りをしていた乗客を運転手が一喝する、主人公の危機を救った乗客から諭された女性が、主人公を馬鹿にした発言や他の乗客に迷惑をかけたことを謝罪するといったものも)。
  • 職場の先輩の話やネット情報を真に受けて、主人公のお腹の子供を自分の子ではないと疑い、冷たく当たっていた夫が出産後にDNA鑑定で主人公の潔白が証明されると同時に離婚される。
  • 主人公の産んだ子供がありえない組み合わせの血液型だった、または外人のような容姿だったことで疑われるが、稀に親の組み合わせと子供の血液型が合わないこともある、あるいは先祖に海外の血統があったことが判明して、主人公は疑った夫や両親と縁を切る。
  • 主人公の子供が持病持ちで担任から薬を取り上げられる、あるいは生理が重いのに、体育教師が生理が原因の不調に理解がなく、体育の授業を出るよう強制されて倒れてしまう。怒った主人公の両親が校長や教育委員会に報告して、担任・体育教師は厳罰を受ける。
  • アレルギーに理解のない親類や担任に、食材を無理矢理食べさせられた主人公がアレルギーを発症して倒れ病院行きに。しかし親類・担任に悪びれる様子がなかったため両親と医者が激怒、親類の場合は絶縁、担任の場合は厳罰を受ける。
  • 主人公の結婚を妬んだ兄弟姉妹や同僚が結婚式を台無しにしてやろうと花嫁を誘拐するが、攫った花嫁は別人で、しかもヤクザの娘だったため、落とし前として漁船に乗せられることに。
  • 酷い家族と縁を切った主人公が結婚することになったが、怒った家族が勝手に式場に乱入して、ウエディングドレスをボロボロにしてしまう。しかしそのドレスは主人公ではなく、家族の上司の娘のもので、オーダーメイドの一点ものだった。怒った上司に家族は解雇され、ドレスの弁償代や慰謝料の支払いに追われることに。
  • 主人公やその身内が覚えのない支払い請求をされる、あるいは警察・弁護士から逮捕状や被害届、訴状が出ていると告げられるが、主人公や身内がその行動をすることが年齢的(未成年、乳幼児)・物理的(海外にいた、病気で入院、既に死亡)・社会的(身内の正体は動物)に不可能であった。このような事態が起きた原因は、悪役が主人公一家をはめようとして、被害届や請求・訴訟をでっち上げたが、リサーチ不足でこのような食い違いが起こしており、相手は制裁を受けることに。
  • 主人公と友人たちがバイキングレストランで、店のルールとしてバイキングの前に大盛りのメニューを押し付けられたが、全員大食漢だったので大盛りメニューを完食し店側を動揺させる。実はこの店は大盛りメニューを押し付けて、バイキングにたどり着かせずに料金だけを払わせるという詐欺まがいの行為で儲けており、それを知った客たちが店の真相をレビューサイトに投稿して店の評判は落ち、閉店に追い込まれる。
  • 働き方改革に理解がなかったり、デジタル技術に否定的な上司がテレワークやリモート会議を廃止してしまう。その結果仕事が増えて社内は大混乱になった上、進行中の取引や会議が潰れて損害が出てしまい、上司は解雇、もしくは田舎の支社に左遷になる。
  • 残業や休日出勤は当然という考えの上司が主人公に休日出勤を強要するが、その日の主人公は社長の用事に呼ばれており、社長が主人公のそばにいるとも知らずに暴言を吐いてしまい、社長が電話を代わると顔面蒼白。次の日に上司は社長に呼び出され、残業や休日出勤の強要のついて問い質されて弁解するが、聞き入れられず上司は解雇、もしくは降格された上、出世の見込めない窓際部署に左遷される。
  • 主人公は在宅ワークやフリーランスで働いているが、妻子からは無職と決めつけられて酷い扱いをうけており、それに耐えかねて離婚して2人の元を去る。しかし主人公の収入は並の企業を上回るほどだったため、貯金残高が極端に少なくなっていたことで、元妻子は初めて主人公が高給取りであったことに気づく。妻子が今までのことを詫び、主人公に復縁を迫るが拒絶され、収入源を失くした元妻子は極貧生活を強いられることになる。
  • 主人公は両親の兄弟姉妹への贔屓が原因で家を出たが、両親に毎月の生活費は振り込んでいた。しかし両親から兄弟の仕送りで十分だからと言われたので仕送りを止めたが、兄弟は無職・フリーターで経済力がなく、主人公の仕送りを自分のだと嘘をついていたため、両親は生活に困窮。主人公に仕送りの再開を頼むが拒否され、家賃や生活費も払えなくなり一家離散となる。
  • 出張や単身赴任で家族と離れている主人公が、ビデオ通話でやり取りしていると、家族の動きが不自然なことに気づく。それは子供が配偶者から虐待されている、不法侵入した悪人が居座っているなどの状況のため、悪人に気づかれないよう助けを求めるために、縦読みや絵での表現・身振り手振り等、声を出さずに助けを呼んでいたためだった。家族の窮地を察した主人公が駆けつけて悪人は逮捕される。
  • エリートであることを鼻にかける名門大学の新人アルバイトに辟易した同僚もしくは主人公が叱責し、新人は拙いながらも礼儀やルールを守るようになるが、数日で音を上げて、雇用期間を待たずに辞表を提出する。あるいは新人が卒業まで働き続け、自分の見識の狭さを反省して主人公達に感謝し、卒業後に主人公の職場(もしくは同じ業界)に就職する意向を明かす。
  • 取引先で担当の職務怠慢、あるいは故意に主人公を足止めして待たされてしまう。事態に気づいた取り引き先から謝罪され、担当は解雇や降格等の制裁を受ける。
  • 飲食店で店員のミスが原因で主人公が頼んだ料理が来ず、閉店間際まで待ち続ける主人公に店長が気づいて謝罪、注文を取った店員に料理を手配させるが、材料は品切れで、別店舗から食材を取り寄せようとしたが、スマホを忘れていたため連絡も出来ず、店員はクビになる。より悪質なパターンとして、学歴・職業差別や出世の逆恨みで、わざと主人公の分の料理を作らせない、外見からの偏見で注文を無かったことにする、注文を受けたことを嘘と言い張る、注文した料理がまだ出ていないのに「出した」と嘘をついて料金だけ要求する(詐欺などの犯罪行為になる)といったものも。
  • 飲食店での予約を悪役に無断キャンセルされてしまうが、店側の機転やフォローで損失を回避することに成功し、悪役はキャンセル料を支払わされることに。悪役が無断キャンセルをしてくるのを見抜いた上で、他の参加者に早めに店に来てもらい、悪役にその人たちの分の費用を請求する、店を行きつけにしている上司に幹事の悪行を伝える等、罠に嵌めて制裁するパターンも。
  • 誕生日パーティーの会場として予約していたレストランで、第三者に予約していた席を横取りされたため、その損失を賠償、あるいは警察沙汰にする。後日、賠償金が入ったため、別のレストランで誕生日パーティーを仕切り直す(現場となったレストランは今回の件が原因で潰れるということも)。
  • 兄弟姉妹や親族、知り合い等の子供を預かる事になったが、その子供が白米を食べた、暖かいお風呂に入るのが初めて等の普通ではない反応をする、多数のアザや傷痕があったり、極度にやせ細っていたりするため、調べると子供の親による虐待ネグレクトが判明。主人公やその家族によって子供は保護され、親は逮捕等の制裁を受ける。別のパターンで娘が子供と共に実家に戻ってきたところ、子供の不審な動きで娘の夫からDVを受けていたことが発覚するというものも。
  • ある中学校の野球部で、主人公はイケメンのレギュラー部員3人から嫌がらせを受けた上、地元の権力者であった顧問の圧力で地元の高校に進学にできなくなり、県外の高校に進学。そこでも野球を続けた結果、甲子園の出場まで果たし、3人組の高校と対戦すると、主人公の高校が圧倒的な強さで勝利する。3人の高校は野球部への贔屓のために、予算捻出のために他の部を廃部にする、全生徒に応援を強制参加、その余波で吹奏楽部等に大会を辞退させる等の横暴な行ないをしていたため、次の年の進学率が過去最低になり校長は辞任、野球部も廃部になり、中学時代の顧問も失脚して地元から姿を消す(3人組は監督や顧問からのプレッシャーで歪んでいただけで、主人公のチームに負けて改心する場合も)。
    • 尚、この話の語り手は主人公と同じ中学の女子生徒という設定が多く、中学時代は接点がなかったが、大学で同じ中学だったことをきっかけに付き合うことになり、後に結婚したと語られるという展開になる。
  • 主人公が妻や娘から収入の低さや容姿・格好を理由に邪険に扱われたり、妻が間男を迎え入れるために家を追い出されてしまう。しかし主人公は二人の知らない間に出世して高収入になっており、それを知った妻と娘は帰ってきてと頼むが拒否される。間男も転落して収入を失い、失踪したことで2人は生活に困窮し、場合によっては犯罪を起こして逮捕されてしまう(子供だけは主人公と和解する展開になることもあり、間男が理由の場合、主人公に味方して間男と妻の制裁に協力することも)。
  • 主人公は自身と別性の子供が欲しかった母親から邪険に扱われてた上、弟・妹が生まれると主人公に味方していた父親共々追い出されてしまう。それから数年後に母親が訪ねてきて、弟・妹が難病だからと、主人公に臓器提供を要請するが当然拒否される。逆上した母親は襲い掛かろうとして転倒して頭を打ち脳死状態に。母親の臓器を提供された弟・妹は主人公の家に引き取られる。
  • 主人公が銀行で窓口係の銀行員に長時間放置されるが、主人公の素性は大手企業の社長や資産家だったので、巨額の預金口座を解約すると宣言。支店長が銀行員と共に謝罪したものの、当の銀行員は反省の色が無かったため、主人公は宣言通り口座を解約してしまう。大口契約を失った責任として、銀行員はクビになり、支店長も左遷される(また実は富豪・地位が高い主人公が、失礼な態度を取られるというエピソードは銀行員以外にも、マンション販売員・自動車販売店のディーラー・高級ホテルの従業員等、悪役側の職業の派生が多く、基本的に銀行が店舗にアレンジされる形になっている)。
  • 主人公は片親を理由に担任から馬鹿にされており、授業参観でも担任は主人公親子に無礼な態度を取る。実は主人公の親は教育委員会の幹部等、教師の人事に携われる地位であり、担任は解雇や左遷される(主人公の親の職業をバカにしていた担任が、その職業の人々から世話になったことで改心するというものも)。
  • 主人公の成績表が異常に低く書かれており、担任に聞くと「主人公が調子に乗らないようにわざと低く書いた」と言い出す(主人公から間違いを指摘された、主人公が異性からモテるからといった個人的な理由の場合も)。調べると他にも成績を低くされていた生徒がいたことが判明し、教員総出で成績表を書き直され、担任は懲罰(解雇、地方への左遷、始末書の提出、数ヶ月の謹慎・減給等)を受けるが、このことで反省した教師が改心するパターンもある。
  • 就職面接で高学歴の就活生がいたが、面接官が不採用にする。主人公が理由を聞くと、その就活生には書類や受け答えではわからない問題(学歴マウント、不正、SNSサイトの不適切投稿等)があり、面接官は受け答えで見抜いた、あるいは事前の身辺調査で察知していた(受け答えの時点で酷い言動を取ったというパターンも。また不正パターンでは、一緒に面接を受けていた冴えない就活生の功績を奪っていて、面接官が冴えない就活生の方の真価に気づいて、採用するという展開になる)。
  • 主人公夫婦の親類が、自分の子供あるいはペットを、出来が悪い、自分たちに馴れないという理由で主人公に押し付けてくる。しかし素行不良の原因はぞんざいに扱われていたり、躾ができていなかったからであり、主人公が大事に育てることで、最終的に成功者になったり、TVや動画がきっかけで人気者となったりする。すると金銭に困っていた親類が子供(ペット)に帰ってきてほしいと言ってくるが、追い返されたりペットの場合は反撃されて逃げ帰る。
  • 主人公の海外単身赴任がきっかけで妻が不倫をし、子供を妻の下に残して離婚。後に新しい恋人と結婚しようとしたところ、元妻との離婚が成立していなかったことが判明。主人公が元義実家に向かったところ火事になっており、元妻と義母が火災保険金目当てで放火をしていて、子供が救急搬送されてしまう。主人公は元妻と正式に離婚し、子供の親権の獲得と再婚を果たす。元妻と義母は放火や殺人未遂で実刑判決が下る。
  • 主人公の子供は障害や女子であることを理由に義実家で冷遇されていた。そんな中、父方の親戚の葬儀に家族で参列したところ、出棺直前に子供が行方不明になり捜索の結果、棺の中から発見される。子供が棺の中に隠れていた理由は、夫と義母がかくれんぼに乗じて、子供を火葬中の事故に見せかけて殺害しようとしたためで、子供の証言で計画が露見。元々夫や夫方の親族の子供への態度に嫌気が差していたこともあって、夫は離婚された上、義母とともに逮捕される。
  • 主人公の家が火事になり、配偶者の生存も確認されるが、何故か配偶者は家にずっといたと発言する。実は配偶者は不倫相手と外出しており、それがバレないように家が火事で全焼したとも知らず、在宅していたと嘘をついていた。嘘のせいで配偶者の不倫もバレてしまい、離婚および慰謝料請求されることに(配偶者が巻き込まれたとされる事故の場所や種類に複数のパターンがあり、自宅ではなく職場だったり、火事ではなく交通事故や航空事故だったりする)。
  • 会社のお局が経費削減のためだと、パソコンの電源を切らせる、コピーの数を制限しようとさせようとしだし、最終的に冷房の使用を禁止にしてしまう。その結果、会社のサーバーがダウンして大損害が出てしまい、お局は責任を取らされて解雇、もしくは降格・減給処分になる。
  • 主人公が食事の予約を取った事を知った悪役が、奢られる事を前提で勝手に先回りして食い荒らしてしまうが、確認ミスで日にちや店を間違えていたり、予約がキャンセルされていたりで、主人公はその店に来ず、高額の飲食代を自腹で支払う羽目になる(足りない分の代金を悪役が働いて返すことになって、真面目に働いた結果、悪役が改心して主人公に謝罪する場合も)。
  • エアコンを禁止する、携帯を没収する等の過剰な節約を強要する配偶者に対し自分が考えた節約術で対抗し、耐えられなくなった相手は折れて今までのことを謝罪するが、実は浮気相手に貢ぐ金を捻出するために節約をさせていたことを突き止めていた主人公によって義両親にこのことを報告されて離婚に追い込まれる。
  • 品質の良さが売りの卸売店が、今まで世話になってきた飲食店から突然仕入れをキャンセルされ、海外産の安物を使うと宣言。主人公が絶望する中、その直後、別の飲食店がその食材を仕入れたいと言って、その飲食店を新たな取引先にして、その結果その飲食店は売上が伸びるようになる。一方前の取引先だった飲食店は海外産を料理の材料として使った結果、味が落ちたと評判になり、売上は一気に激減し、さらに食品偽造等の罪が発覚した事により、店長やオーナーは逮捕され店は潰れてしまう。
  • ウォーターサーバーの訪問販売が来て、設置費は無料、水をどれだけ使っても月々の契約金はこの安さという謳い文句で契約するも、その後不便などの理由で解約しようとしたら、高額の解約金を請求される。しかし主人公は知人や親戚や近所の人たちと協力して、ウォーターサーバーの水を大量に使い、その会社は赤字の危機に陥る。訪問販売人は使用をやめてほしいとお願いするも、その後会社は悪質な商売をした事で警察に摘発され関係者達は逮捕され、会社は倒産する。
  • 主人公のオタク趣味を否定する妻が主人公の部屋のコレクションを勝手に売却してしまう。妻は悪びれない態度だったが、オタク知識に理解があった義両親は激怒。加えて限定品や生産終了・絶版等の貴重品も多数あったことで、被害総額は相当なもので、弁償のためにブランド品やアクセサリーを売却させられ、足りない分はパートやアルバイトで捻出させられることに。
  • 親族の葬儀で家に訪れていた従姉妹の子供が主人公の部屋に勝手に入り、オタク趣味のグッズ、あるいは仕事道具やパソコンを破壊してしまう。従姉妹は子供のやったことだからと居直るが、従姉妹の親族は主人公の部屋の惨状を見て従姉妹を非難。更に被害総額が百万単位にまで至ったことで、怒った親族によって子供は罰として誕生日とクリスマスプレゼント、お年玉は当面無しで再教育され、従姉妹は所持していたブランド品を全て売却されて弁償金や慰謝料の足しにされた上、フルタイムで働かされる羽目になる(子供の方は自分の行ないを反省して主人公と和解するケースもあり、そのため子供には制裁が及ばない場合も)。
  • ある田舎の町に住んでいる主人公は町ぐるみで酷いいじめを受けていた。その後、大学進学をきっかけに東京に移り住み、卒業後大手企業に就職する。その時、地元にあった工場がその就職した企業の子会社だった事を知り、地元の工場の工場長になる。工員の中に自分をいじめていた連中もおり、馴れ馴れしくしてきたが、就任直後に工場を閉鎖すると宣言。利益が出てないという理由での閉鎖だったが、工員は主人公に閉鎖を取りやめてくれと懇願。しかし主人公からいじめの事を忘れていないと言われ、元いじめっ子やその親は謝罪するが、上辺のことだと判断した主人公によって工場は閉鎖されてしまう。その後いじめの実行犯らは町の人から糾弾され、自殺者や廃人まで出るという悲惨な有様になり、町は衰退の道を辿るようになる。復讐が完了した主人公は家族を連れて東京へ戻るのであった。
  • 主人公が学校で酷いいじめを受けて転校したが、主人公の父親は町を支える工場を複数持つ会社の社長で、激怒した父親が工場を閉鎖すると宣言したため、周りのクラスメイトがいじめのせいで自分の親が失業したといじめっ子たちを糾弾。追い詰められたいじめっ子は逃げる様に転校し、担任も見て見ぬふりをした事が発覚してクビになる。
  • 主人公の家のネットやスマホが使いにくくなったため調べたところ、隣人が無断で家のWi-Fiを使用していたことが判明。抗議するが隣人は犯罪ではないからと開き直ったため、パスワードを変更したりルーターを止めるという報復に及ぶ。その結果隣人は株取引が駄目になる、重要なオンライン面接やリモート会議が台無しになる等の損害を被り、主人公に抗議するが、騒ぎを聞いた近所の人の通報で隣人は逮捕される。
  • 主人公は入院を理由に休もうとしていたのを、上司に出勤を強要される。すると主人公は、傷だらけだったり点滴をした状態で出勤し、その姿を見た上層部から上司は問い詰められ、主人公の仮病やサボりと言い張るが、嘘を見破られ上司は解雇になる。
    • 休む理由が親類の葬式の場合もあり、上司から葬式より商談を優先するよう言われるが、実は亡くなった親類は取引先の家族で、それに気付いた上司は式に駆け付けるが、取り引き先も上司の言動を聞かされていたため怒りを買い、上司は退職・左遷に追い込まれる。
  • 主人公が娘からブサイク、低学歴、作業員等を理由に、結婚式に来ないように言われてしまう。実際に欠席したところ、事前に主人公と会っていた新郎に父親への仕打ちを責められて破局する、あるいは子供の勤め先の取り引き相手が主人公と懇意しており、主人公の不在とその理由に憤って退席した上、取引も中止になって会社に損害が出たことで娘は解雇される。
  • 母親(主人公の妻)の間男を父親代わりとして結婚式に出席させ、それを知った新郎やその親族から不興を買い、出席者たちも帰ってしまい式は中止、キャンセル料や慰謝料を請求される。妻と娘は主人公に泣きつくも無視され、間男にも見捨てられしまう。精神を病んだ娘は引きこもりになり、母親が代わりに働くことに。
  • 主人公の子供の婚約者が、主人公が重要なポストについていると知らずに、見下すような態度を取ったため、主人公は親族や会社の重役と共に結婚式をボイコットする。親への侮辱を怒った結婚相手(主人公の子供)からも婚約破棄を言い渡され、会社にも悪評が知られてクビになる、または出世の見込めない窓際部署や地方の支社に飛ばされる。
  • 結婚式の前日に婚約者が浮気相手に乗り換えると言い出し、周囲から白い目で見られていることも介さず、浮気相手にすげ替えた状態で式が行われた。しかし結婚後に相手の本性(浪費家、浮気性、束縛等)が明らかになり、主人公からも慰謝料を請求される。両親や親族からも無視され、離婚もできずに悲惨な生活を送る羽目になる。
  • 結婚式の最中に浮気相手の方が好きだったと言い出す、または乱入した浮気相手が新郎をボコボコにして花嫁を連れ去ったことで式が中止になってしまう。その数年後、元婚約者が泣きついてきて浮気相手がろくでもなかった(一流企業務めと偽る、無職・フリーターだった、事業が傾いていたのを隠していた、結婚詐欺師だった等)から助けを求めてきたが、無視して追い返し、後に浮気相手も闇バイトに手を出したり悪事がバレて逮捕されたりする。
  • 主人公の結婚式で悪ノリした人物(新郎新婦の友人や兄弟、元恋人等)が主人公をウエディングケーキに突っ込む、ビールやワインをかける、勝手にケーキ入刀をしてしまう等の所業に及ぶ。悪ふざけした当人も結婚相手も悪びれる様子もなかったため、主人公は離婚を突きつけ、相手は式のキャンセル料や慰謝料を請求されることになる。
  • 浮気が原因で主人公と離婚した元妻が、間男の元妻と再婚すると言う情報を間男本人から得て結婚式当日にアポ無しで突撃するも、そこでは主人公とは別人の新婚さんの結婚式が行われており、元妻は参列客の通報により警察に連行される。主人公と対面した元妻は主人公と間男の元妻の結婚式が主人公の父の緊急入院により延期になったことと式場がホテルの別会場であるという驚愕の事実を知る。それに加えて新婚カップルから式が途中打ち切りとなった損害賠償を請求された上、一部始終が全国ニュースやYouTubeで拡散されたことで元妻は惨めな極貧生活を送るハメに。
  • 主人公たちが旅行を計画するが(社員旅行の場合は低学歴、Fラン大学卒なのに最初に出世していたり、ママ友旅行の場合は主人公だけ高収入だったり旦那との関係が良好だったことを妬んだり、修学旅行の場合は片親や親が元ヤンだから等)主人公のことが前から気に入らなかったという友人たちに嘘の日程や場所を教えられて置き去りにされてしまう。しかし、ホテルで計画を立てた本人である主人公がいなければ宿泊できなかったり多額の宿泊料がかかると言われてしまいどうにかしろと言われるが無視し友人たちは連休中というのもあり結局代わりの宿が見つからず野宿する羽目になり耐え切れず親類に迎えに来てもらうことになり帰ってからは親の監視のもとで生活させられる。
    • 他にも旅行の途中で置いてけぼりにされるというパターンもあり、その場合は主人公が乗車券やパスポートを持っていたことを知らずに置き去りにしたため自分のもの以外の乗車券やパスポートを処分し帰れなくしてしまい、その後何とか帰ってきたものの多額のチケット代などを請求され悪事がバレ、解雇や離婚させられるというのもある。
  • 夏休み中に親類が主人公に旅行に行くから子供の宿題代わりにやっといてと夏休みの宿題を押し付けてくる。毎年のことにいい加減腹を立てた主人公は一流大学出の頭脳を生かして本気で自由研究や工作、読書感想文を作り上げると明らかに誰かに代行させたとしか思えない内容になったためバレてしまい先生、さらに夫にも宿題代行の件がバレてこっぴどく叱られ、宿題をやり直す羽目になる。
    • 他にもこの一件で反省した相手の子供が次の年からは真面目に宿題に励むようになり、今までのことを謝罪するというパターンもある。
  • 親を亡くした主人公が多額の遺産を相続して間もなく嫁の浮気が発覚。証拠を突きつけて問い詰めるも「別れて欲しい。慰謝料と財産分与はきちんとお願い」等と開き直り浮気相手の下へ去っていく。愛想をつかした主人公が弁護士を通じて財産分与と慰謝料請求に関する内容証明を送ると「財産分与で遺産がもらえないのはおかしい、慰謝料は女の私がもらうもの」と嫁から怒りの連絡が。色々と察した主人公は「遺産は財産分与の対象外であり、慰謝料は性別関係なく離婚原因作った方が払うもの」と説明。デタラメ言うな、と食い下がる嫁に対し、疑うならそちらも弁護士を雇えと言ったことでようやく嫁は自分が置かれた状況を理解、慌てて離婚を撤回するが今更そんな主張が通るはずもなく離婚成立。遺産と慰謝料を当てにして派手に散財していた嫁と浮気相手は大金が手に入るどころか多額の慰謝料を請求されて借金まみれとなり、ボロアパートで同棲を始めるも返済のため仕事漬けですれ違いの日々を送り、たまに顔を合わせれば互いに責任を擦り付け合って喧嘩ばかりというどん底の人生に。
    • 別パターンとしては、身に覚えのない高級マンション等の契約書を見つけて嫁を問いただすと「浮気相手との新生活のためにあなたの遺産で買った」と使い込みが発覚。ここで嫁に遺産の権利がないことを説明し、離婚と共に全額返金するよう求める。そんなお金あるわけないとごねる嫁に対し返さないのなら裁判だと通告、嫁は慌ててマンションを売りに出すが、中古扱いで価格はガタ落ち、購入額との差を埋めるために多額の借金を背負う。浮気相手は高級マンションに住めないなら付き合う理由はないと自分の慰謝料だけ払って逃げようとするが、他に頼る相手がいない嫁に粘着され渋々結婚。離婚のショックなどと言って働かない嫁を養い、互いの借金を返すために働きづめの日々を送る。
  • 妊活を頑張るもののなかなか授からない主人公。夫と義両親に石女云々と嫌味を言われ不妊検査を受けるも問題はなし。結果を見せて夫にも検査を受けて欲しいと訴えるが、夫らは「不妊は女が問題に決まってる」と取り合わず、疲れ果てた主人公は離婚を決意。その後しばらくして元夫から、再婚相手との間にできた子供の写真と共に「石女には味わえない喜び」などと勝ち誇った態度のメールが届く。それに対し主人公は自分もすでに再婚して子供もいると返信。信じられない様子の元夫に対し、お返しとばかりに「その子は本当にあなたの子?」と追撃。ここでようやく不安になった元夫は不妊検査と共に子供のDNA鑑定を行う。するとやはり男性不妊で妊娠はあり得ないという診断&子供とは血縁関係なしという鑑定結果が。元夫は不妊と托卵のショックで引きこもりと化し、再婚相手は子供もろとも家を叩き出された上に不倫と托卵の慰謝料で貯金もなくなって路頭に迷い、義両親は孫を抱く夢が永遠に叶わないと知って精神を病み、元夫一家は完全崩壊した。
  • 病弱な兄弟を贔屓する両親にぞんざいに扱われていた主人公だったが兄弟が味方をしてくれたことが心の支えとなっていた。しかし、ある日兄弟の病状が悪化し臓器移植が必要になり、主人公の型が一致したことを告げられ、兄弟を救うためにと臓器提供に同意するが手術後兄弟は本性を現し、兄弟も主人公をぞんざいに扱うようになる。これがきっかけで家を出るとそれからしばらくして兄弟から今まで抑圧されていた分暴飲暴食を繰り返しその結果病気が再発してしまったと連絡が来る。自分のことを棚に上げ主人公の臓器が役立たずだったと主張したためキレた主人公は怒りを堪え、お詫びとして大量のジャンクフードを送り、再び暴飲暴食をするようになりしばらくして兄弟は亡くなる、もしくは重度障害を背負うこととなる。
  • 妻を交通事故で亡くし悲しみに暮れる主人公に、弟夫婦と母親が「一人で寂しいだろうから」と二世帯住宅での同居を提案してきた。だが図面を見ると、その実態は主人公と母の居住スペースがおまけ程度に設けられた弟夫婦のための豪邸であった。費用について聞くと「大金(妻の保険金と事故の賠償金)が手に入ったんだから家族の家を建てるのが長男の務め」と、土地代や建築費用はおろか、家具家電や生活費に至るまで主人公が払うのが当然のように言われる。妻の死を悼むどころか大金が手に入ってラッキーとしか思っていない母と弟に絶望・憤慨する主人公。これ以前にも度々金の無心をされ迷惑をかけられていた怒りもあって報復を決意。話に乗ったふりをして家族の要求を全て呑み家の計画をどんどん豪華なものにしていき、「名義だけ弟で支払いは自分」と言いくるめて巨額のローンを組ませ、家が完成し家族が住み始めたタイミングで主人公は逃亡。この期に及んで弟からは「帰ってこなくてもいいが金だけは払ってくれ」と身勝手な連絡が来たため全て突っぱね、携帯番号も変え連絡手段を断つ。その後は妻が残してくれたお金を使い、妻との思い出の地を巡って心の傷を癒すことに。一方、金がない弟らは早々に家を手放すも莫大なローンが残り、ボロアパートに引っ越して住めもしない家の支払いだけを長年続けることになった上、豪邸に住む夢が潰えたことで母は痴呆、弟嫁は鬱、子供たちは非行に走るという地獄の生活を送ることに。
  • 念願のマイホームを購入した直後、夫から不倫相手が妊娠したので別れて欲しいと告げられる。当初はショックを受けたが、冷静になるにつれ腹が立ってきた主人公は「有責側からの離婚請求は認められない」と拒否。乗り込んできた不倫相手にもごねられるがすべて無視し、頃合いを見計らって「夫の婚前預金全額・結婚後の共同貯金全額・家を売った金全額を慰謝料として払うなら離婚する」と宣言。これに応じれば夫は無一文どころか多額のローンだけが残るため当然拒否。子供が生まれる前に離婚したい夫は弁護士事務所を回るも「奥さんが離婚すると言っているなら減額で争うことはできるが、しないと言っている以上無理」と言われ絶望。最終的に夫が条件をのんで離婚することに。この際「自分が応じたんだから不倫相手には慰謝料請求しないで」と懇願された主人公は「考えておきます」とだけ返し、二人が再婚したタイミングで容赦なく請求。「話が違う」と抗議する二人を「考えた結果請求することにしただけ」と一蹴し、ただでさえ困窮していた二人に止めを刺すことに成功した。
  • 職場の冷蔵庫に入れておいた飲み物を毎日のように盗まれる主人公。自分の名前と共に飲まないよう注意書きをするも効果はなく、犯人を炙り出すため下剤を混入したところ、犯人の女子社員が仕事中盛大に漏らしてしまいオフィスは地獄絵図に。「ハメられた、慰謝料払え」等と掴みかかってくる犯人に対し「便秘気味だから飲み物に混ぜて飲んでいただけ、間違って飲まれないよう注意書きもしていた」と反論、犯人は他の社員にも助けを求めるが「勝手に飲んだあなたが悪い」と相手にされず。その後の調べで他の社員からも飲食物や小物を盗んでいたり、会社の備品を持ち帰ってネットで売りさばいたなどの余罪が発覚。警察沙汰にしない代わりに自主退職&盗んだものの返還・弁済を迫られ、借金を背負って会社を去る。手癖の悪い人間がいなくなったことで主人公たちが平穏な日々を取り戻した一方、犯人は再就職しようとするが前の会社を辞めた理由について調べられ悉く不採用となり、実家からも勘当され自分の行いを後悔しながら安アパートでひっそりと暮らす。
  • 優秀な兄弟姉妹を贔屓する母親と兄弟にぞんざいに扱われていた主人公。ある日母が兄弟と一緒に留学に行くからと主人公を捨てて留学に行ってしまう。主人公の父はこれを機に家を売却し、実家で祖父母とともに平和に暮らしていたが1年ほどして突然母と兄弟がやってきた。予定より早く帰国した二人を問いただすと母曰く、留学したはいいが兄弟は自分より優秀な生徒たちが沢山いて心が折れてしまい、もう嫌だというので結局予定を切り上げて帰る羽目になったのだという。しかし、親族に頭を下げて留学費用を出してもらっていたためそのことで親族皆に呆れられ縁を切られてしまったということで義実家に助けを求めるが追い返され、それから数年後、成長した主人公の元に兄弟がやってきて留学をダメにした罰として一切の自由を与えられず、母の監視のもとで生活させられているということを明かし、今までのことを謝るから助けてくれと頼まれるが拒否して追い返すのだった。
    • 他にも帰ってきた理由が母が英語が話せない為就職できず学費はおろか生活費すら捻出できず、家も追い出されて学校も中退させられ泣く泣く帰国したというのもあり、この場合今回の一件で改心した兄弟が主人公に謝罪し和解、自立を宣言する。母は反対するがこれまでの一件から縁を切られ、親族からも絶縁されていたため孤独な生活を送る羽目になるのだった。
  • 友人と共に起業した主人公。数年たち会社が軌道に乗り始めたころ友人が新事業を始めるからとほとんどの従業員を引き抜いていってしまう。そして残されたのは素行不良、成績最下位、年寄り、清掃員と頼りない面々ばかりだった。しかし、それから残された社員たちは友人に裏切られ、見捨てられた怒りや悔しさを糧にそこから隠されていた才能を発揮しあっという間に会社を大きくしていく。一方、友人と元社員たちは新会社の経営がうまくいかず大混乱。事業の成功が彼らのおかげだと気づくも時すでに遅く、今までのことを謝罪して業務提携を依頼するが拒否されて追い返され、あっという間に会社は傾き、倒産してしまう。
  • ある一家の父親はある日、妻に浮気していたことをカミングアウトする。そして浮気相手を連れてくると母よりも美人である浮気相手を見て息子は「浮気は男の性」「仕方ないことだ」と父の肩を持つ。一方娘たちは母の味方をして浮気していた父と浮気相手の味方をする兄と弟を軽蔑し家族は真っ二つになってしまう。そして離婚後、父についていったはずの息子たちが母に泣きついてくる。何でも子供が付いてくるとは聞いていなかった浮気相手が怒って出て行ってしまい、おまえらのせいであいつが出ていったと激怒した父と大喧嘩になり、それから家事や面倒ごとを押し付けあったり毎日喧嘩が絶えなくなってしまいもう耐えられないから助けてくれと頼み込むが母と娘たちが許すはずもなく追い返され、男三人で毎日喧嘩しながら険悪ムードの中で生活する羽目になるのだった。
    • 他にも、これが実は子供たちの復讐作戦だったというパターンもあり、息子たちは家で好き放題暴れまわり、娘は毎日高いものを要求したりして相手の生活はめちゃくちゃになりもう耐えられないと追い返され、その後家で母に浮気相手の方がいいと言っていた件について聞くと子供たちは「あんなのタイプじゃない」と答えるのだった。
  • ある日、主人公の父が再婚したが継母と連れ子に邪険に扱われるようになり、父も見てみぬふりをし、継母は毎晩出かけるため家に味方はいなかった。しかしある日、ついに連れ子への不満が爆発しボコボコにしてしまう。すぐに継母に泣きつくも相手にされず、その日から立場逆転し連れ子は今までのお返しと言わんばかりに毎日のように暴行されやがて姉の影を恐れ引きこもりとなり、継母もそのことを咎めるも年老いた今主人公には敵わず二人で怯えながら生活する。
  • 主人公は産休に理解のない夫と義両親から家事の強要等のマタハラをされていた。そんな中、陣痛が始まり夫に病院に連れていってもらおうと車に乗るが、夫は主人公を山奥に置き去りにしてしまう。その後、通行人によって病院に運ばれ無事出産を終えるが、夫の所業を聞いた主人公の両親は激怒。夫方は問い詰められ必死で言い訳するが聞き入れず離婚して夫方とは完全に絶縁する。
    • 他にも病気になった主人公を置いて浮気相手と義両親を連れて旅行に行ってしまうというのもあり、病院に連れていってと頼む主人公を物置や地下室に閉じ込めて浮気相手や義両親と共に罵声を浴びせそのまま旅行に行ってしまう。その後相手に電話で主人公が亡くなったと告げられ義実家に向かうとそこで異変を感じた両親に救出されていた主人公と親族が待ち構えており、激怒した全員に義家族と浮気相手は非難された上離婚と共に親戚一同から絶縁を言い渡され、親族を頼ることもできずに慰謝料と養育費の支払いで朝から晩まで働くことになる。
  • ある日、離れて暮らす家族から連絡が来て自身が仕送りしてるのにもかかわらず貧乏生活をしていたことを知り、残高を見ると口座が殆ど空になっていた。調べるとお金を管理していた親類が金を横領して豪遊していたことが判明。お金を手渡しにしたり口座を移したりすると金を得られなくなった相手が怒って乗り込んでくるが返り討ちにされ逮捕され、母は平穏な生活を取り戻す。
  • 健康診断で難病で余命数ヶ月と聞かされ、そのことを妻、もしくは夫に報告するとやっといなくなったと大喜びで浮気していたことを明かし、離婚して出て行ってしまうが、Xデーと言われた日に相手がなぜ生きているんだと驚くが、実は余命数ヶ月は相手の方であり、言われてから体調がすぐれないと言われたため検査するがもう手遅れで、そのまま息を引き取ってしまう。
  • 主人公が経営する店は近所の学生による万引き被害に悩まされていた。逮捕しようにも彼らはエリートを自称しているだけになかなか証拠を見せず、このままでは店が潰れてしまうと困り果てていると、店員のアイディアである作戦を実行することに。それは学生たちに入試の日に隠しカメラで証拠をつかむと同時に出入り口をロックしてシャッターを閉めて逃げられなくして警察に引き渡す。こうして学生たちは試験を受けられなかったうえに自信を持っていたためか滑り止めを受験していなかったため浪人が確定してしまうのだった。
    • この一件で学生たちが反省して謝罪に来るというパターンもあり、彼らは受験勉強のストレス等でつい万引きをやってしまったと明かし、償いや一からやり直すという意味から主人公の店で心を入れ替えて働くのだった。
  • 主人公はシスコンの夫が姉妹やその子供(甥・姪)のことを優先して、自分の娘を蔑ろにしていることに困らされており、夫を咎めても姉妹が夫の不在やシングルマザーであるから聞く耳を持たなかったため、痺れを切らした主人公は夫と離婚。姉妹や甥・姪がまともかどうかは話によって異なるが、大抵は夫が拒絶されたり、姉妹や甥・姪との関係が険悪化してしまう。
  • 仕事もできて取引先からも評判のいい主人公にとある同僚が嫉妬する。ある日、主人公が取引先との商談に行く為、電車に乗車する予定だと知って、同僚は電車を緊急停止させて遅刻させて取引を破談させようと考える。しかし、主人公は予定より早く電車に乗っていて既に取引先の会社に到着しており、目論見は失敗。同僚は鉄道会社からは勝手に電車を緊急停止させた損害賠償を請求され、会社も解雇されるという自業自得な末路を迎える。
    • 他にも主人公を一方的にライバル視するママ友が受験を妨害するために電車を緊急停止させて試験を受けられないようにしようとするが、主人公の子供は大事を取って予定より早く電車に乗っていたりバスやタクシーと言った他の交通機関で試験会場に向かっていた。しかもこの電車に乗っていたのはママ友の子供で、この騒動でママ友の子供は試験を受けられず落第、鉄道会社からは損害賠償を請求され、このことで子供からも嫌われ、挙句の果てには夫にも愛想をつかされて離婚され、孤独に苛まれながら賠償金を支払うだけの生活を送る羽目になるというのもある。
  • 主人公は結婚、出産した後も働きたいという妻の思いにこたえ、仕事を辞めて専業主夫となるが、ある日妻が突然逮捕される。話によれば仕事のストレスを発散するために裏でギャンブルをしており、その為に会社の金を横領していたというのだった。その後は必死に働きながら娘を育てるが、成長するたびに娘が自分に冷たくなっていく。最初は思春期の娘なんだからこんなものかと思っていたが態度はどんどん悪化、最終的に進学、就職を機に家を出て行って音信不通になってしまう。それから数年後、ひょんなことから娘が結婚していたことと自分が式に呼ばれていなかったことを知る。問いただすとそこには娘が元妻と共に暮らしており、そこで娘はキャリアウーマンである母をずっと尊敬しており、逆に専業主夫の父をダサいと思っていたという本音をぶちまけられ、一気に二人への愛情が冷めた主人公は知人の協力を得て復讐をすることに。それは母を再びギャンブルの道を引きずり込み、破滅させるというものだった。最初こそ以前の反省から少しずつ賭けるようになっていたが次第にその額も大きくなりさすがに途中で娘も止めに入るが今度は娘を洗脳してギャンブルに嵌らせ、その結果二人とも借金地獄に陥りそれを知った娘の夫も激怒、家を追い出されて借金返済のために二人そろって風俗に落ちるのだった。
  • 主人公に第二子が誕生するが難病にかかっており手術しなければ20歳まで生きられないと医者に告げられ、高額な医療費を稼ぐために主人公は仕事を増やし、妻もパートを始め目標額まであと少しという時に妻が金を持って失踪してしまう。このままでは手術を受けられない為親類に頭を下げて回るも以前から妻に迷惑をかけられていたのか門前払いされたりゴミや熱湯をかけられるなど散々な目に遭いながらもなんとか手術を受けさせられたものの生活は苦しく、一子も自分のバイト代を家計の足しにしようとしたり二子も自分のせいで家族が苦しんでると自殺未遂をするようになる。それから数年後、突然妻が帰宅してきて浮気相手と駆け落ちしたが自身が難病にかかり間男にも見捨てられてしまったから助けてほしいと言われるが今までさんざん苦しんできた主人公一家は元妻を追い返し、親類を頼るも彼女のせいで余計な出費をすることになったため誰も助けないどころか金を返せと迫られ、心身ともにボロボロになった元妻は自ら命を絶ってしまうのだった。
  • 入院した父の看病のために、実家の菓子店を休業をしていたところ、主人公の妻と浮気相手の従業員が勝手に新装開店をして、これまでと全く違う方針の商売を始めてしまう。しかし常連客からの不評で売上が激減、立て直しに雇った経営コンサルタントは詐欺師で、お金を持ち逃げされて状況は悪化。復帰した父のおかげで店は何とか立ち直り、妻は離婚されて従業員は解雇、コンサルタントも逮捕される。
  • 上司がAIやロボットに全業務をやらせると言い出して大規模リストラを敢行し、主人公もその対象になり退職する。しかしAIやロボットに不具合が発生したり、人間の技術を再現することができず、商品に不具合が出て苦情が殺到する。上司は自ら対応しようとするも、AIやロボットの知識に疎かったため、うまくいかず状況は悪化、主人公に泣きつくが拒否され会社は倒産する。

感動する話

スカッと系の中には派生として、感動系の話を取り上げるチャンネルも複数あり、以下その一例を紹介する。感動系専門のチャンネルもあるが、それ以外ではサムネで従来の悪役成敗型のように見せかけてギャップを出す場合も。


  • ある夜、赤字続きの飲食店にお腹を空かせた少女がやってくる。みなりも汚れて所持金も小銭がわずかばかりの少女を気の毒に思った主人公は、小銭を代金として受け取り看板メニューの大盛りをご馳走する。笑顔で帰る少女を見送り、その後も彼女とは交流が続く。数年後、助けた少女がすっかり元気になってお礼を言いに来店。恩返しにと人気店にするために主人公と子ども食堂や新作メニューの提案など作戦を立てる。その結果グルメリポーターの目に留まり、全国トップクラスの人気店にまで繁盛する。
  • 仲睦まじく暮らしていた家族にが見つかり、罹患した妻が突然厳しい要求をしたり、ワガママを言い出すなど豹変し出す。主人公(患者の夫や娘)は戸惑うも、無理難題を聞き届けていくうちに次第に基本的な家事などの技術や規則正しい生活習慣が身につき始めていく。数ヶ月後、すでに妻の癌が転移しても施しようがなくなったとの報告が入り主人公が見舞いに行くが、妻はそこで初めて「主人公の後々のことを自分なりに考えてあのような態度を取ってしまった」と詫び、自分のワガママを嫌な顔せず聞いてくれた感謝を述べ、数日後に旅立つ。葬儀などを終えて遺品整理をしていると、そこには主人公宛の手紙があり、それを読んで改めて妻の愛情に触れた主人公は涙を堪えて毎日を生きていこうと気持ちを新たにするのだった。
  • 主人公がある日突然上司からパワハラまがいの厳しい指導を受けるようになり、何も身に覚えのない主人公は上司の豹変に怒り辞表を提出しようとするが、そこで同僚から上司が持病の悪化でもう長くないということを告げられる。後に上司が豹変したのは主人公の今後を思い、「自分が亡くなったら後任を任せたい」という思いからだったと知る。本心を理解した主人公はその日から弱音を吐くことはなくなり、彼の元であらゆる知識を叩き込まれ成長。上司の死(一命を取り留めた場合は勇退)後は主人公が後任となり会社をさらに発展させていったのだった。
  • 親類の葬式に来ていた主人公は親戚一同がその親類の子供を押し付けあっているのを目撃し、主人公は自分が子供を引き取ると宣言。子育て経験のない主人公は悪戦苦闘しながらも子供を育てていき、いつしか本当に親子のようになる。そして数年後、子供の結婚式を涙を流しながら見届けるのだった。
  • 建設会社で働く熟年の社員は機械化が進んでいる現在でも手作業で工事を行うため若手からは馬鹿にされていた。しかしある日、彼らのいる地区で災害が発生、大規模な停電で機械が使えなくなり作業がストップしてしまい、途方に暮れているとその社員だけは手作業で作業を再開する。その見事な腕に感動した若手社員たちは今まで馬鹿にしてきたことを謝罪、彼をバカにするようなことはなくなった。

問題点

スカッと系という内容の都合上、犯罪や迷惑行為が絡む設定が大半のため、過激・陰湿になりやすく、また作り手が創作や法についての知識・経験が薄いために、動画の出来そのものが低いことも。そのため露悪的な面や粗製乱造状態から、スカッと系というジャンルそのものに嫌悪を示す声もあり、以下では主な問題点を紹介していく。


過激化

以前に比べて、犯罪にならない程度の迷惑行為から、明確な犯罪行為を取り扱う設定の話が増えており、スカッと系の主流であった「迷惑な人物をウィットを効かせた方法で撃退して爽快感を得る」という内容から、「悪役が逮捕や賠償請求などの制裁を受ける」という社会的に当たり前の結末を迎える内容に変化したことで、悪役への不快感が強く、視聴後に「モヤっと」した気持ちを抱くと言う意見も一定数存在する(ただし制裁が甘くて悪役が相応の報いを受けなかったり、逆に度の過ぎた制裁が行われた場合と比較して、社会的に当たり前の結末を歓迎する声も存在する)。また後者の動画では悪役が自滅しやすく、主人公やその身内が活躍せずに終わってしまい、物足りなさを感じるという意見も。

主人公の善性を強調するために、悪役が極端に非常識でになることが大半であり、本来なら対人マナーが重要な接客業や、公務員医療従事者・銀行員等の強い倫理観が求められる職業の人物であっても、悪役として設定されれば例外ではない。スカッと系自体、非常識な人への仕返しという側面を持っているとはいえ、「非常識・不自然すぎてリアリティが無い」と言われることも。

またフリーイラスト系では、四肢欠損や頭部破裂といった、漫画系では表現できないような残酷描写がされることもあり、そういった描写があるサムネの動画がYouTubeのおすすめ動画に出てきて、気分を害したという意見も。


法・常識の認識不足

脚本担当者の法律や社会制度への調査不足が指摘されているチャンネルも見受けられる(例として所業に対して慰謝料が法外、男親が簡単に親権を獲得、不倫を理由に解雇等)。ドラマ・映画・漫画・ゲーム等では、法律が主要に取扱っているものは、弁護士等の専門家が「法律監修」として法律や社会的制度から矛盾・乖離していないかをチェックするが、こちらはアマチュアやセミプロによる個人ないし少人数での動画制作がほとんどのため、専門のスタッフを雇う余裕や当てがないという事情もある。

また、着物の袷が間違っている(日本では相手から見て左前だと死人の着方)、着物が6桁以上の高額で売れたという法律以外の間違い・常識外の描写も有識者から指摘されやすい。


職業・地方差別

制裁を受けた悪役が職や財産を失い、特定の職業(農業漁業旅館の従業員、「(深夜の)コンビニでのアルバイト」、「清掃員」、「工場や倉庫の住み込み従業員」、建設業や道路工事員、女性だとキャバクラ性風俗店等)に行きつくという展開に対して、実際にこれらの業種に従事している、あるいは経験したことのある視聴者から『非常識な人物が務まる職だと誤解される』『底辺扱いされているように見えて不快』と憤慨するコメントも見られる(ただし悪事が原因で再就職できない人物や、就労経験がない人物が、借金返済のために時給の高い深夜の仕事や肉体労働、夜の仕事に行きついたり、人手不足ゆえに採用されることはそこまでおかしくはないという意見も)。

また同居家族の介護や看護・育児を1人に「制裁として」押し付けるような展開に対して、疑問を呈する声も。


悪役が主人公のことを「田舎者」、あるいは「貧乏人」と一方的に決めつける展開に対しての反撃が「実は帰国子女」、「見た目にこだわりがないだけで会社の経営者」など結果として「田舎」「貧乏」という言葉はフォローされずに終わっている事も。


言語、音声の力量不足

文章についての間違いや音声関係の不備・スタッフの実力不足が見受けられるチャンネルも存在している。


国語絡みの不備・問題

力不足」と説明するべきところを「役不足」、「寛解」と扱う病気(統合失調症、癌など)を「完治」といった誤用、学生の呼称を間違える(小学生→児童、中学生or高校生→生徒、大学生→学生が正しい)、「伯父or伯母(父や母の兄or姉)」と「叔父or叔母(父や母の弟or妹)」の使い分けの間違い等の一般的に有名なミスは特に多く見受けられる。また慣用句・敬語表現などの言葉遣いが不自然な点や、吹き出しや字幕の誤植をそのままにしているチャンネルも多い。


発声技術や演技力

声優の能力不足も問題視される事もあり、滑舌が悪い、発声方法が悪く声が通らない、声に抑揚がなく棒読み、逆に過剰な演技で不快感を煽っている、間の取り方が不自然等の事例が見受けられる。

漢字の読み間違いや誤読、「義父」と「岐阜」のような同音異義語のイントネーションが、共通語と異なっている、キャラクターが方言を喋る際に、声優自身の方言や共通語が混ざることで、イントネーションが不自然なものとなっていることも。


これらの不備は脚本や声優がアマチュア・セミプロで、力量が低かったり、動画投稿頻度を重視して、十分なチェックが入っていなかった等の事情が考えられる。ほとんどの場合、無料で公開されているため、ある程度の質の低さは仕方がないと言えるが、基本的に言葉で説明する形式であるゆえ、文章に違和感があると気になって内容が入ってこなくなってしまうという意見も。


引き伸ばし

悪事のシーンが異様に長かったり、被害者役が早々に対応しなかったりと長引かせた割に、解決描写があっさりしてて制裁や被害者救済が不充分とバランスが悪く、結果として「モヤッとする話」になっている例も見受けられる。

他にも話とは関係ないやり取りが多い割に、問題の原因説明が一切ない場合や、中身が薄いシナリオを引き伸ばして、尺を稼いでいる場合も。中には動画のテンポが極端に遅く、2倍速設定にしてもゆっくりに感じてしまう動画も。


使い回し

過去に使った話を使い回して投稿しているチャンネルも多数見られ、加害者への対応が変わっている、if展開になっている、スターシステムならキャラクターを変更していれば良い方で、酷い場合だと、それらの変更点がなく、作画や音声くらいしか変化の無い使い回し回を投稿するチャンネルも多い。


サムネイルのネタバレ

これはスカッと系だけではなく、YouTubeの動画全体に言える問題だが、視聴者を惹きつけるために、サムネの時点でネタバレが映っている動画も多く、スカッと系動画のサムネは2コマの漫画(例として1コマ目は悪役が悪事を働いているシーン、2コマ目は悪役が反撃されて驚愕・絶望するシーンという形式)が多いが、2コマ目で主人公の素性や反撃詳細等の核心になる部分がハッキリと描写されてしまっていることがある。

ただしサムネや冒頭の時点でネタバレでも、泥棒泥ママ)の自滅で大怪我か死亡という展開に対して、どの様な過程でその結末に至るのか、興味を持つ視聴者も一定数存在する。


モヤっとする・イラッとする話

「スカッとする話」として投稿されているのに、問題解決に至っていなかったり、「やられる側(≒善役側)」にも問題行動があったりといった部分から「モヤっとする」・「イラっとする」という感想を抱かれる作品も存在する。

どのような感想を抱くかは受け取り手によるが、以下のようなキャラクターの言動やストーリー展開などが「モヤっと」として取り上げられることが多い。


食い尽くし系

後述の主人公か他の登場人物の行動に問題があるかつ被害を回避しようとしない、加害者への報復が不充分な展開となりやすくイライラの方が残りがちである。


主人公の行動に問題がある

悪役に手を出されたが、その動機は過去に主人公が故意にした心ない行動が原因であった、など。悪役が悪事が起こす前から悪役を蔑ろにしていたり、そもそも主人公の性格に問題がある、置かれた立場が違うだけで本質は敵対している悪役と何ら変わりない人物であるケースや、・場合によっては悪役どころか他の登場人物もまともではない、所謂「登場人物全員キチ」のケースもある。悪行の限りを尽くしながらも自分の立場が悪くなった途端、自らの行動は棚上げして、悪役から手出しされたかの様にする、再度立場が取り戻してマウントを取る等、ヘタな悪役より悪役染みている主人公もいる。

主人公の内面自体に問題がなくても虐げられてばかりで害しかなかったのに完全に関係を絶つべき人間に接触したり(例:毒家族なのに冠婚葬祭に向かう、結婚することになったから挨拶に出向く)、言うことを聞いたり(例:子供の世話を押付けられ、断ったら家の前に放置されたから家に入れてしまう、義父母が碌でもなく配偶者が対処もしないどころか荷担する状況で離婚せずに就いている仕事まで辞めて専業主夫や主婦を選び状況悪化する)してしまう、下の記述に該当する被害を回避しようとしない行動や対応の甘さも視聴者から批判を書かれやすい、酷いのになると結婚の挨拶の段階で結婚相手の父母が敵意や悪意丸出しなのに婚約破棄を選ぶか無干渉を約束せず結婚して酷い目に遭うという場合も。

特に泥ママ系エピソードは、泥ママの性格や素行に問題があることを犯行以前から認識していながら結局泥ママに物を盗まれてしまうというストーリー展開が多い関係上、この手の問題が顕著である。勿論盗みを働く泥ママが1番悪いが、犯行以前から泥ママの危険性に気づいた時点で関係を絶たない事や、主人公側のセキュリティ不備や防犯意識の甘さを同時に批判されやすい。


主人公が実は悪役であった

実は主人公が悪役であったというネタが稀に存在する。この場合主人公はまさに自業自得の末路を辿る。


  • 例としては、主人公の妻と親友が家の風呂場で浮気をしているのを目撃し、入口をもので塞いで閉じ込めて1週間の旅行に出かけるが、実は主人公と妻は主人公のDVと浮気が原因で既に離婚しており、主人公が離婚に納得が行かなかったのと元妻と親友が離婚後に交際してることに腹を立てストーカーと化していて、主人公は帰宅後元妻と親友が元妻の家から自力で脱出していたのに気付き、翌日会社で元妻・親友を追い掛け回した上、2人に飛び掛かろうとするが、階段から墜落し病院送りとなるものの既にほぼ脳死状態で、半年後に主人公の延命治療が中止となり、元妻と親友に看取られながら天に召される自業自得といえる結末を迎えた。
  • 2chまとめ系ではいわゆる「報告者キチ」というタグの動画において、スレ立てした報告者(キチ)の方がその言動に問題があったり悪事を悪びれていなかったりで悪役的な立ち位置となっており、そこで報告される内容に対しスレ民から総スカンを喰らうという流れが多い。その手の動画ではほぼ「結末(後日談・キチがその後どうなったか)」がなく、無茶苦茶な持論を展開し、最後はスレ民にフルボッコにされたキチが自分の何がおかしいのかを全く理解しないまま、悪態を吐いてスレから逃亡して終了、若しくは理由の如何に関係なくキチがスレに出て来なくなり、スレ民が対処法や感想、今後の展開予想を出し合うだけで、何も解決しないまま終了となるパターンがほとんどで、見ても全くスカッとしない、それどころから返ってイライラが溜まるので閲覧する際はそれを前提に閲覧すべきであることに注意されたし。
  • 2chまとめ系の婚活女子系をネタにした動画では、必死になって婚活するものの成婚にまでたどり着けない婚活女子が相談、あるいは愚痴吐きのためにスレッドを立てるが、婚活が成功しない原因がスレ主の傲慢な性格にあるので、スレ民が指摘をして逆上というのが定番である。例外的にスレ主がアドバイスを受けて会心というのもあるが、大概はアドバイスを聞き入れることなく平行線を辿っていき、炎上した原因を理解できないままスレ主がフェードアウトするか、あるいはスレ民たちが見苦しいスレ主の態度に呆れ果てて消えるというパターンになる。この場合は見ていてスカっとするより、スレ主の見苦しい姿を見て破滅する姿に愉悦を覚えるという、シャーデンフロイデ的な内容になっている。

主人公側の地位・立場の方が実は高かった

実は自身が(あるいは自身の配偶者・親族が)社長・オーナー等の立場の高い地位であったり、偶然助けた相手が悪役の上司に当たる人物と判明。その人からの恩返しという形で悪役から助けて貰うなどの例がある。

スカッと系は「序盤では立場が低い主人公が立場が高い悪役に理不尽を強いられるが、中盤以降に立場が逆転して結果悪役が破滅するというのが基本的な流れとなる」と冒頭で述べたが、立場逆転の手法として、実は主人公(若しくは協力者)の方が悪役よりも高い立場であったと明かされるという展開も多く、その場合は本当の意味で立場が低いとは言い難い。そのため、元から立場の高い主人公側が、それを知らずに身の程知らずな言動を取る立場が低い悪役を自身の地位を利用して成敗するだけになりがちで、結局問題解決には悪役よりもさらに高い地位や立場でねじ伏せれば良いというオチとなるのもモヤっとしやすい理由といえる。

周りに隠していたけど、実は地位が高いという設定は往年の勧善懲悪をテーマとした時代劇でも使い古された手法であるが、それらの作品は本来の立場が高いからといって傲慢な態度を取ることは一切しないため、悪役とは異なり、周囲からの印象は良好である頃がほとんどで地位だけに頼っていないことが分かる様に描かれている。


類似する例として、悪役側の方が知らない内に詰み状態であったというパターンもある(実は多額の借金をしており、借金取りに追われている最中であった・自身若しくは配偶者の左遷や解雇が決定事項となっていた・内部調査でこれまでの悪事が既にバレていた、等)。

この場合、主人公側は特に高い地位・立場ではないが、悪役側は逆に自分が詰み状態であることに気付かないままマウントを取る・悪事を働く等をするものの、最終的に詰みとなった要因によって自滅に近い形で破滅するというのがお決まりである。悪役と比べて相対的に主人公側の方が良好な状態であったという意味では「主人公側の地位・立場の方が実は高かった」と同じといえる。


後出しでさらに大きな罪を犯したという設定を付け加える

  • 軽めのモラハラや迷惑行為を犯した夫を制裁した過程で夫の浮気・不倫も発覚し、夫は離婚される。
  • 軽めのパワハラをしていた上司を制裁した過程で上司の横領行為も発覚し、その上司は解雇される。

悪役の元々の悪事が明確な犯罪行為とはいいにくいタイプで多い末路。どちらも元の悪事・迷惑行為だけでは悲惨な末路(離婚・解雇・逮捕等)にするには罪状が軽過ぎるためなのか、後付けで自業自得の結末になるに足る罪状も犯したということとしてストーリーに整合性を持たせているが、余りに唐突な展開なので恣意的に悲惨な末路にするためにそうしたのではと見られやすい。加えてこの様な末路は後に判明した重罪に対する制裁によるものであって、元の悪事に対する制裁や解決とは言い難いというのもモヤっとする理由として大きい。

法律上の矛盾や整合性を解決するためにその様な展開とした意図もあると思われるが、そこに至るまでの過程や描写が不足しがちなストーリーも多く、それらは特に批判されやすい。

一方で軽めの悪事に対しても「悪役の主人公に対する行為自体が許せない」「普段の行いが悪いから余罪もあるはず」等の理由から「重い制裁で徹底的に懲らしめてスカッとしたい」という処罰感情が視聴者に多いのも事実で、その需要に応えた結果、上記の様な展開が増加したともいえる。


報復の度が過ぎている

  • 悪役の命を脅かす、悪評を流す、虚偽を申出る等、主人公が犯罪者同然の報復をする、主人公やその身内が悪役の勤める会社の重役であった場合、実際なら減俸や出勤停止程度で済む様なやらかしに対して報復人事で左遷・降格・解雇する、悪役の会社の取引先の重役なら、悪役への個人的な感情で取引を停止し、他の従業員のこと等気にも留めずに悪役の会社を倒産に追込む(まともな従業員は自社で引受ける、または再就職を斡旋するという場合もあるが)など。

  • 彼氏の母がクレーマーであったという理由で彼氏自体は善良でも嫌悪感を抱いて別れる話や旦那に現場を目撃された不倫男が飛び降りた結果、主人公(階下の主婦)が重傷を負ったのに対して主人公の夫が何故か上の階の旦那にまで慰謝料を取った上、会社を異動させられたという話もある。連帯責任として遠縁の親類にまで累が及ぶこともある(家族の会食の席で主人公の分だけ食べ物がなかった話などに顕著)。その一方、主人公に対して心身共に当人にしか分からない苦しみを味あわせたことから、「これくらい痛い目に遭わないと分からない」などと擁護する意見も少なからず存在する。また、クレーマーの母親の話はそのせいで主人公が病んでしまった程だったため、「そんな相手と親戚になりたくないと思うのは当然」「そこまでされてしまったら血縁者にまで不快感を抱くのも仕方ない」と別れた事に対して主人公を咎める意見は少ないが、彼氏に対してのフォロー(母親と縁を切って平和に過ごしている、別の相手と結婚して幸せになってるなど)がない事に対して「彼氏が可哀想で後味が悪い」と運営に批判が行くこともある。

  • 報復する相手を間違っている場合もあり、本当に既婚者と知らなかった浮気相手、悪役に脅された相手だけを報復をする、悪役と間違えてヤクザ半グレに報復するなどがある。本当に既婚者と知らない場合は下記の「法的にあり得ない展開」にも該当しする為、手を出したら逆に訴えられる側になってしまう。脅されていた場合では、主犯の正体が分かっているのに、何のお咎めもないケースすらもある。

悪役に対する死体蹴りがある。

  • 稀に悪役が主人公の加害者視点の話の場合、打ちひしがれている主人公を、被害者が更に嘲笑し馬鹿にして追い詰めるパターンが存在する。見ている人によっては、立場が逆転したことで調子に乗っているように見えて不快に感じることもある。
  • 主にVYONDで見られる例だが、主人公やその親族、その他有力者が障害がある等の理由で差別する面接官や店員をただ解雇するだけでなく、上司や権力者(権力や財力がある場合に限るが、主人公の親族も含まれる)が地方に風評を流すか裏から手を回して(再)就職を出来なくする(稀な例として、逆に悪役サイドが主人公ないしはその家族の就職の妨害を示唆、若しくは本当に、時として当人が知らぬ間に実行するケースもある)。他にも慰謝料や弁償代で借金生活を余儀なくされる状態にした上でそのダメ押しでやる事もある。
    • 因みにこの行為は(被害者が障害持ちであろうが無かろうが)実際にやると労働基準法違反並びに信用毀損罪に問われる。また、外部の人間がそれを指示した場合その人物も教唆罪に問われる可能性がある。
  • 届いたプレゼントが悪役のせいで台無しになった報復として運んだ当人を解雇させる…だけに留まらず、主人公の親族が契約している会社でもある、当人が働いていた配送会社までも契約解除した上で悪評を垂れ流す等して廃業に追い込む
    • ちなみに、こちらも真似をすると威力業務妨害罪や信用毀損罪に問われる
  • 配偶者や両親と死別した上、不摂生もあって余命宣告を受け、財政的にも困窮に陥って助けを求めるニートの悪役を故意に見捨てる。
    • こちらも通話記録等が残る関係上、最悪保護責任者遺棄致死罪に問われる。

報復が不十分のまま終わる

  • 人の命を脅かす程の悪事を主人公が無暗に許すという場合もある。悪役が取り返しのつかない事をしたり、他の人物にも被害が及んでいるのに主人公1人の匙加減で罪をなかったことにするなど、度を越した人の好さにモヤっとした展開を抱く意見も存在する(ただし、改心END自体は本来は全員が幸せになる、なれる可能性がある、良い終わり方である)。

  • 悪役がマザコンファザコン)などで頭が上がらない家族が良識的であった場合、所業を家族から叱られたことで悪役が主人公達にこれまでのことを謝罪し、それ以降真面目に主人公達と向き合うようになることもあるが、「親にいわれたから改めただけで、ほとぼりが冷めたらまた同じことをやりかねない」「良い歳をして親に叱られないと分からないなんてみっともない」「勘当されたくないから主人公の言いなりとなってるだけ」等と改心を疑問視する意見もある。

  • 他に複数人で悪事を行ったり悪役の肩を持っていたのに、主犯だけが悪者扱いされ、他の悪役や取り巻きには何の報いもないという場合もある。悪役の味方だった者が反省せず、掌返しをして主人公サイドに付いたり、主犯に八つ当たりするケースもある。主人公サイドに付いた場合、視聴者や主人公からは拒絶される事が殆ど。時には掌返した人物も悪役と同罪で報復するべきだと言う声も挙がる。ただし、主犯格の報復を恐れてやむなく従っていた場合が大半で、悪役が破滅した後に報復を受けることを覚悟した上で主人公に謝罪をしたり、主犯ほどではないものの学校や職場からなんらかの処罰を受けたりすることはあったが、最終的には主人公の温情で和解に成功したパターンもある。また、「報復する相手を間違えている」にもあった通り、逆に実行犯だけが制裁されて黒幕は誰か分かっていながら何の報いも受けないパターンもある。

  • 悪役の自滅で満足し、主人公側は制裁をしなかったという場合も。但しこの例に該当するのは莫大な被害を被った、学校に行かせなかった・心身を削る仕事に就かされた・大怪我や自殺未遂で入院した・死亡した等悪役の所業が悪質でありながら何もなく動画が終わる事が条件。

  • また、製作者の判断で「動画時間を抑える」「悲惨な描写を割愛する」などの理由で報復の有無がわからないまま終わりを迎えた場合も視聴者から「納得がいかない」と言われてしまう。
  • 主人公が同僚と共に先輩社員の横領を上層部に報告しようとした所、先輩社員に先手を打たれて横領の罪を被せられた上で報告され、退職を要求される。主人公は打つ手無しと泣く泣く退職するも何故か周辺の同じ業種の企業に再就職が出来なくなっており別業種への転職を余儀なくされる。一年後、同僚から先輩が横領の件がバレて退職した…だけなら未だしも事実を公にしたくない会社が事実を隠蔽した為に当人は同じ業種の企業に就職出来たこと、そして先輩が「主人公が横領をした」という嘘の情報を近辺の企業に漏らしたことで、自身が再就職出来なくなってしまった事を知り憤慨、病気の治療のために先輩と同じ病院に通っていることを利用して先輩を精神的に追い詰めて引きこもり状態にまで追い込む。
    • 尚、先輩社員の主人公に対して行った行為は名誉毀損罪信用毀損罪、下手をしたら労働基準法違反やその教唆罪に問われる犯罪行為である。また主人公と先輩のいた企業の行為も横領の件だけでも犯人隠匿罪に相当し、先述の行為も含めると先輩社員共々主人公への損害賠償が発生する可能性が高い。

最後の最後で悪役に逆襲される

稀なパターンだが主人公自身またはその家族が逆恨みした悪役にお礼参りされケガさせられたり最悪命を落とすバッドエンドを迎えるケースもある。

類似ケースとして主人公が悪役を撃退し、悪役に虐げられてた人物を助けたが、実はその人物は第二の悪役とも言える人物であり、主人公の人柄に漬け込み陥れる、主人公と関係のある権力者だった場合は自身の権威を脅かされる猜疑心から主人公を組織から追放するなど最終的に恩を仇で返されるケースも存在。


法的にありえない展開

  • 病院で勤務態度の悪い医師が看護師に降格(医師免許と看護師免許は独立した資格なので、医師免許所持だけで看護師の仕事である療養上の世話を行うことは出来ない。しかも『降格』という直接的な表現を用いていることにより、「制作者が医師より看護師の方が立場が下だという思い込みで職業蔑視している。出来る医療行為の範囲が違うだけで両者は本来対等である」という批判の種になったりもしている)
  • 司法書士が弁護士の仕事の領域である法律相談や依頼者の代理人として活動する、歯科衛生士が患者の歯の治療を行おうとするなど、資格で許されている範囲を逸脱している違法行為を行っている。
  • 即日解雇がまかり通っている。合理的な理由があっても、解雇を行う際には少なくとも30日前に解雇の予告をする必要がある。 予告を行わない場合には、30日分以上の平均賃金(解雇予告手当)を支払わなければならない。
  • 即日解雇は、労働契約法に照らして、違法・無効となる可能性が高い。 仮に解雇が違法・無効となった場合は、会社は解雇からトラブル解決までの賃金を支払う必要がある。 この点を会社が理解した場合は、即日解雇が撤回される場合もある。
  • 弁護士が慰謝料などの内容証明を郵送する段階をすっとばして相手方に接触する。
  • 弁護士がほかの浮気相手の情報を教える。たしかに調査で他の浮気をした事はわかるかもしれないが、その他の浮気相手の個人情報を語り手に教える義務は無い。
  • 建設途中などの理由で引き渡し前の物件を損傷させられたが、何故か不動産や建築や施工の業者ではなく依頼主が犯人と交渉する。
  • 交通事故で重過失を起こした犯人に損害賠償逃れの自己破産が適用されると言ってしまう弁護士(免責の可否は基本的には裁判官の裁量に任されるが、破産者の故意または重大な過失による身体ないし生命を害する不法行為に起因する損害賠償債務は『非免責』)
  • 裁判で主人公が不利な立場なのに勝訴する。終盤に多いが、作り手が法律を理解していないのではと指摘されやすい。そのせいか裁判を起こさない話が多い
  • 逆に有利な立場なのに敗訴する事も。序盤・中盤に多く話を盛り上げる為に引き延ばしてるものと思われる。しかし、裁判官が主人公か悪役に肩入れしていた場合はこの限りではない。ただし、悪役が不当に勝訴した場合は裁判官にもヘイトがいき、上記の「報復が不十分」にも必然的に該当する(法律では誤審や悪人への肩入れを理由に裁判官を処分に下すのは不可能)為悪質である。
  • 裁判所を挟んでいるのに法外な慰謝料・養育費を支払わせられる。LINE系のスカッとする話に見受けられやすい。(不倫していた相手から一括で慰謝料1000万円請求するなど)
    • これには『悪役と関係を一刻も早く切りたい』、『分割払いにすると雲隠れをしかねない』という主人公の考えが影響していると考えられるが、心身ともに主人公や被害者が追い詰められたことを考えれば仕方がないと擁護する意見もある。創作であることや前述した法律関連の知識不足、何より主人公(もしくは動画の視聴者)の処罰感情を最優先させた結果とも取れるが、支払う側が裁判に出廷しなかった、前者の場合は悪質性が高い事が説明されている、そもそも裁判所を挟まない示談などの場合はこの限りではない。
  • ホテルが宿泊中に同伴していた優遇客の主人公側のキャラが帰ったからと理由で値段を変える。宿泊は「その値段で部屋を貸した」であり、同伴の優遇客が帰ったからと言ってまだ宿泊(使用中)にもかかわらず、その部屋の値段を変えるのは立派な詐欺行為である。

別会社の転職後に開発したモノが1ヶ月程度で世界レベルに使われて、他の技術のモノが使えなくなる。独占法違反であり、悪役以外にも影響を起こしている事を考慮してない。

  • 現代日本には終身刑は存在しない(嘗ては『終身禁固刑』なるものが存在していた)のに何故か悪役に終身刑が下される、殺人ではなく殺人未遂や傷害罪で無期懲役が下される、民事事件内の案件が刑事事件として扱われる等、量刑について日本の刑法上、ありえない展開になることも。
  • 先述の報復の度が過ぎているケースや死体蹴りのケースで悪役側が警察に相談したり、詳細を知らない第三者が善意で通報もしくは外部にリークして、主人公側が破滅する可能性もあるが、この辺りはほぼ指摘されない。

デウス・エクス・マキナとしてのヤクザ

上記の「法的にあり得ない展開」に対するアンサーとして、ヤクザを「法から外れた存在」という意味で、法律や社会常識に縛られない便利な存在として多用しがちなストーリーも多い。スターシステムを導入しているチャンネルにてヤクザやそれに類するアウトローのキャラがそれなりに多く見受けられる理由でもある(「主な登場人物」の「脇役」の項目も参照)。

問題解決及び悪役の制裁にヤクザが活躍・もしくはヤクザを利用したり、悪役のその後がヤクザによって社会的に抹消されたという末路になったりなど、法的にあり得ない展開であっても「相手は常識の通じないヤクザだから…」と押し切る様はまさに演出技法としての「デウス・エクス・マキナ」と言える。

このようなヤクザによる強引な問題解決を荒唐無稽なフィクションとして割り切れるという声もあれば、その様な展開はスカッと系は実話や体験談を元にした内容だという建前から大きく逸脱しているのではという声もあり、賛否が分かれる部分でもある。

ただし、元記事の概要にも書かれているが、デウス・エクス・マキナの全てがダメな訳ではなく、それらをストーリーで上手く扱えるかは作者の手腕次第であり、ヤクザを多用したストーリーにも良作はそれなりに多い。

なお現実のヤクザを創作と混合して、助けを求めたり声をかけるような事は絶対にしないように。


正社員以外の働き方を軽視する発言・結末がある。

教訓性の強い話題が多いチャンネルに顕著だが、派遣社員パートタイマーなど非正規で生計を立てているものに対して正社員を選ばなかったために生活に困窮するという結末が描写されることも多くある。


働き方が多様になったとはいえ勤務時間や残業の有無などの配慮・社会保険完備などの福利厚生などにまだまだ差があること、加えて正社員と異なり雇用任期があり将来性にも乏しいことから正社員を望む声があるのは致し方ないことである。しかしながら主婦(夫)やさまざまな観点から短時間就労を障がい者雇用で就労している者はどうなるのかという意見もある。ただし収入不相応の散財や「楽をして稼ごう」という甘えた言動など主人公の振る舞いに少なからず落ち度がある場合もある。


更に言うと、悪役が非正規で生計を立てている派遣社員であるエピソードも存在し、正社員以外の労働者=悪と捉えられかねない内容であることがあり、一部の不本意で正社員以外の非正規で生計を立てている視聴者には不快に感じるかもしれない。悪役になる夫が実は低収入で甲斐性なしだったという設定が描写されることがあるが、所謂後出しじゃんけんであり、現実には好きで低収入の仕事をしている人ばかりではないため、同じ境遇で見る人によっては不快感を感じることもある。


海外を過剰に賛美する

日本が理想であるとは言わないが、日本ほど税率に対して社会保障制度が充実している国や治安が安定してる国はほとんどない。

主人公が成功者としてアメリカに渡航する事が多いが、アメリカは自己責任の国なので、解雇されても誰も責任は取ってくれないし、911ですら保険に加入していないと後々の請求で行き詰まるなんて事も起こりうる為、日本と同じ感覚で病院にかかれない(海外旅行の最中に入院して高額な医療費を請求された例も)。また、社会であるため日本の空き巣より少し低い程度の頻度で発砲事件が起きる(日本で報道されるアメリカの銃乱射事件は、銃の絡んだ事件・事故の氷山の一角である)という物騒な面も。

アメリカほど極端ではないにしても、一点だけを見て日本より快適な国であるように書くが、あくまで理想論である。ただし悪役が執念深く、制裁後も報復してくる可能性が高い場合、国内より付きまとうのが困難な海外の方が安全だという理由で海外に移る時は批判の対象にはならない。この場合は、ストーカー・性犯罪など相手に執着するタイプの悪役が逮捕及び服役中に海外に引っ越して、出所しても追って来られないようにするという事が多い。

ただ相手を下げる為に日本を異常に持ち上げつつ海外自体を中傷するという逆のパターンもある。


被害を回避しようとしない

主人公やその身内が警察などに相談すれば最初の被害で済むのに我慢して被害を受け続ける事も。

相談しない理由としては下記のパターンがある。

  • 親や配偶者に心配をかけたくないから被害を相談しない
  • 相手に強く出られて言い返せず相手の非常識な要求を聞き続ける
  • 騒ぎを起こしたくないから引き下がる

結果として主人公側が悪者に見られたり、警察を呼ぶことで原因究明ができるのに、それをしない主人公に疑問を持ってしまう視聴者もいる。逆を言えば、報復を受ける可能性も否定できないことからその場では身を潜めて時期を待つという見方もできる。

  • 離婚した相手の証拠固めと言って児童虐待ネグレクト状態にある子どもに我慢を強いる
  • 事態を軽視している

悪役の悪事を自分の目で見たり自分も仕打ちを受けたり、周囲の人から相談されているのに「別の用事が優先だから」「〇〇がそんな事をする筈がない」「みんなも我慢して通ってきた道だから」などと問題に向き合わない。

他にも悪役のターゲットにされ、一度突撃されたり盗みに入られており、住処を知られているのに「もう来ないから」と決めつけて引っ越しや対策をしない、など。

但し、主人公以外の人物(特に多いのが女性主人公の夫、次に多く有名な話もあるのが主人公の両親及び片親)が上記の対応を取った場合、主人公に悪役と同罪と見做され、悪役諸共制裁されるケースが大半となっている。とはいえ、上手く立ち回った結果、簡単に事態が収束してしまっては盛り上がらないという側面がある。これについては「盛り上がりがないと面白くない」という意見と「無理矢理盛り上げるために引き延ばすくらいならサクっと終わらせてしまった方がいい」という意見が存在する。


血の繋がりがない子供の処遇

このテーマは「モヤッと」と言うよりも、話の展開上どう転んでも賛否両論になりやすい。

  • 血の繋がりがないと知った途端、妻子共に追い出した。
    • 子供が物心ついて、主人公(父親)が子供に対して葛藤する描写があるか、「嫡出否認届」が効く期間内である場合でない限り、主人公は少なからず批判に晒されてしまう。このケースの場合、血の繋がりがないと知っただけで子供までも捨ててしまうパターンが多く、父親が「元から子供を愛情じゃなくて血縁で見ていた冷たい人物」に見えてしまう。「愛情はない訳じゃないけど」と言った独白が見られる場合もあるが、捨てておきながら、そのような発言をされても説得力に欠ける。
    • 更に「親子関係不存在確認の訴え」や「嫡出否認届」を裁判所に提出する、手続きを経ていない(ように見える)動画が多い為、多くの場合、養育費や遺産の問題を抱えたままになっている。ただし、養育費に関しては手続きが通る可能性は低い。
    • 子供が父親に悪態をつくケースもあるが、これまでに父親が躾をしてこなかったり、育児をサボってたのではないかと疑問を持たれやすい(ただし主人公の妻が悪質な洗脳を行なっているケースが多い)。子供が悪態をついてない頃の回想や「俺の方が育児をしていた」等の独白が入る事もあるが、あくまで「主人公の主観」であり公平性に欠ける為、主人公が父親として問題があった可能性は否定できない。実際に自覚はなくとも、「主人公の行動に問題がある」にも該当するような内容が描写されている場合もある。
    • 子供が兄弟・姉妹で、片方だけが血が繋がっていない場合、裁判で父親が実子だけの親権を主張したり、親権を得られる場合もあるが、これも「法的にあり得ない展開」に該当する。ただでさえ親権で不利になりやすい父親が実子でない子供の親権を放棄するのは「兄弟(姉妹)不分離の原則」が適用されて実子の親権すら放棄するのも同然であり、また、戸籍上は実子のままである血が繋がっていない子を「差別する父親」に実子だけの親権を渡す事はあり得ない事である。中には女性の幼馴染のおかげで妻の不貞が明らかになり、兄弟仲がよかったにもかかわらず、実子のみ引き取って幼馴染と再婚という問題点だらけの回も存在する(引き取ってさえいれば幼馴染との関係はそこまで問題にならなかったはずである)。
    • また、不倫を行なうような母親に育てられる子供が可哀想だという意見も存在する。それを見越して祖父母に預けられる話も多いが、主人公が父親としての責任を放棄したという印象は拭えない。中には母親が育児放棄して祖父母にも負担がかかっている状況を聞かされたにもかかわらず、子供に関心を持とうとしない話もあり、子供の血縁を否定された苦痛から、主人公の態度に関して一定の理解を示す意見も存在するが、何も非もない子供が不幸になりながら大人が何もしようとしないという展開はこの話に限らず批判される事が多い。
  • 血が繋がっていない子への愛情は消えなかった為、離婚はしたがその子は主人公が引き取った。

こちらの例で批判が起きないパターンは「血が繋がっていない子が血縁の有無を知った上で、自身がはっきり物事を決めた」ケースしかない。

批判する視聴者は「養育費と遺産」、「思春期以降の態度」を懸念しているが、前者は親権を放棄すれば全部から逃げられると勘違いしている節が見受けられる(上記通り手続きもしなければ逃げ切る事はほぼ不可能)。後者に関しても上記通り親としての向き合い方の問題が強く、それは同じ立場になった場合の(批判する)視聴者の意思が弱いだけでは?と見れる。


加害者が主人公である場合、全く反省しない場合がある

悪役が主人公である加害者視点の話の場合、大抵は主人公の転落劇からの悲惨な末路が展開される。

この場合、もちろん主人公の打ちひしがれた姿が描かれるものの、自分の何が悪かったのかを全く理解していなかったり、最後まで上から目線かつ自己中心的なモノローグを展開することが多く、「全く反省していない」、「悲劇の主人公ぶって何様だ」という非難の声が上がりやすい。


最後に

本記事で述べるようにチャンネルもストーリーも無数にあるコンテンツであるが、以下の点にも注意を向けた方が良いだろう。


1.語り手の行動が適切か考える

上記でも述べたが主役やそれに味方する人物だからというだけで善人あると絶対視してはならない。問題に対して真剣に向き合わない、過剰な制裁に及ぶ、相手のことを考えない身勝手な性格など、主役にも反省すべき点のある人物の場合もある。掲示板に書き込んだ人物が主役と同じならば、その人物が自分を客観視できていなかったという事もあり得る。また、主役に感情移入して視聴すると贔屓目に観てしまうこともある。親しい友人の話す根も葉もない噂を信じて、無実の人を叩く野次馬の状態をイメージするとわかりやすいだろうか。公平に見て善悪を正確に判断するのは難しいが行動を見て考える癖をつけることは大事である。


2.悪役の何がいけなかったか理解する

悪役のふるまいの問題点も考える必要もある。主役に悪いことをしたから、嫌がらせをしたからといった理由だけでも良いときもあるだろう。しかし漠然とし過ぎると「それは主役が相手を気に入らなかっただけではないか」という反論も出かねない。相手の実力や結果を理解しようとしなかった、自分の価値観だけを他者の意見を聞き入れず押し通した、暴力を振るい怪我をさせたなど何の行動や考え方が悪かったか説明できることが望ましい。そうすれば悪しき人間の一つ一つのパターンを知ったり、視聴している己の悪いところに気づけたりするときもあるだろう。あるときには、悪役とされた人物の事情や境遇に同情するときもあるかもしれない(もちろん悪事を許せるかは別である)。


3.ストーリーが実話と信じ過ぎない

ストーリーの出所にも気を付けなくてはならない。チャンネル側の創作も十分考えられる話である。特にフリーイラスト系の多くでは、あくまで内容は2ch風のオリジナルストーリーだとチャンネル概要欄で公言し、創作であることを堂々と明かしていたりもする。それに伴い、ストーリーの荒唐無稽さがより著しくなっている。

またチャンネル側に落ち度がなくても掲示板などの引用先の内容が作り話だったという事もあるし、引用先によっては身バレを防ぐためという理由で意図的にフェイクを交えたと明言されたものもある。書き込んだ人物でさえ事実や真相を把握していない、噂を耳にしただけである場合も起こりえる。そう言ったことが現実に起きたというよりは、そういう事も起こりえる話だといった程度に考えたほうが無難である。このコンテンツは人々の日常に限りなく近い都市伝説ともいえるのだ。またチャンネルが全てノンフィクションと明記していなければそのチャンネルを非難するのは控えておこう。登場する法律の解釈・適用が明らかに間違っていても架空の話だからこそ誰も疑問を持たないことが許されているのである。


ただし。後発側がプレミアム公開など、金銭的なやりとりが発生しうる場合は、投稿する側もどうしても顰蹙を買うのは覚悟の上でやるしかないだろう。


4.人間不信に陥らない

上のストーリー例でも述べた通り残忍かつ非情な悪人が登場するのは避けられないコンテンツである。SFファンタジーの悪役と異なり、かなり現実味のある生々しい蛮行も少なくなく周囲の人間が信じられなくなる人もいるかもしれない。しかし世の中そのような悪辣な人間ばかりと思わないでほしい。衝撃的な出来事こそニュースとなり掲示板に載り、人々に注目されているのである。他人事と済ませるのも良くないが絶対にある当たり前と考えすぎるのもいけない。家族や友人が悪人ばかりかと言えばそうでない人の方が多いだろう。周りがそうである人も確かにいるがその場合は警察やカウンセリングなどに頼るのも手である。このような悪人がいる、これはやってはいけないことだ、などと教訓にする程度が丁度良いと言える。


主なスカッとする話専門チャンネル

  • VYOND

詳細はスカッと系チャンネル一覧(VYOND)を参照。




  • フリーイラスト+ゆっくり音声
    • 2ch復讐大学(現在はサブチャンネルを「基地撃退復讐スカッと→旧復讐大学【2ch風ゆっくり】」と改題して配信)


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