「いつか、テメェみたいな穏やかな目のガキが……儂からすりゃ変わり者が……
ぽこぽこ増える日がやって来ンなら、成る程、泰平の世ってのもそう捨てたもんじゃねえ」
プロフィール
真名 | 千子村正〔衛宮士郎〕 |
---|---|
クラス | セイバー |
性別 | 男性 |
身長 | 167cm |
体重 | 58kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・中庸・人 |
好きなもの | 佳い砂と火、魚、握り飯、団子 |
嫌いなもの | 有りすぎて挙げられない(あえて言うならラスプーチン) |
設定担当 | 奈須きのこ |
ILLUST | 武内崇 |
CV | 杉山紀彰 |
「往生際の爺の心に、無理し放題の体ときた。これも若返りってヤツかねぇ?」
概要
『Fate/Grand Order』に登場するセイバークラスのサーヴァント。レアリティは☆5。
村正自身は幻霊で、純正の英霊と呼ぶには些か基準を満たせておらず「自分に似た別の人間」を依り代に疑似サーヴァントとして現界している。概念礼装の「リミテッド/ゼロオーバー」に酷似した出で立ちだが、右手首の布、体の傷、射籠手の意匠など細部が異なっており、それを元に新たに描き下ろしされたものであることが分かる(絵師曰く、キャラ化するとは思わなかったとのこと)。
初登場は第1.5部の第3シナリオ『屍山血河舞台 下総国』で、この時はNPCであった。
下総国の異変と同時に抑止力により召喚されており、怪異に両親を殺されたおぬいと田助という幼い姉弟を引き取り、親代わりとして近くの村人たちの協力を得て鍛冶屋として暮らしていた。その世界に迷い込んだ宮本武蔵と主人公に力を貸すことになり、英霊剣豪との戦いに身を投じていく。
第2部5章前編『神代巨神海洋 アトランティス』より、メインにおいて本格登場を果たす。詳細はネタバレのため後述するが、今回は敵側として登場する。そして、初登場から3年以上経った2021年ニューイヤーピックアップ召喚にて、遂にプレイアブルとしての実装が行われ、同時に体験クエストも開催された。なお、分かりづらいが下総での初登場に比べて立ち絵が少し更新されている。
この時点で召喚されたことには本人も「ちぃとばかり早い登場だったのかねぇ、儂は」と述べているが、メインストーリーにおける実際の活躍は半年後の第2部6章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』であり、同章をクリアすると同時に召喚時のセリフがそれを踏まえたセリフに更新される。
『Fate/Grand Order Arcade』では、ドラコーに変生の可能性を見出した事に加えて、元々同世界線がリリムハーロットとリンクしている事を人理の危機と判断した抑止力によって遣わされる事に。
真名
室町時代中期に興った刀工流派「村正」の創始者である刀剣鍛冶師、「千子村正」。
姓は「せんご」と読まれることもあるが本作でのルビは「せんじ」となっている。
出自は美濃国とされるが、活動拠点は伊勢国桑名村を中心としていた。
村正一派が鍛造した刀剣はその異常なまでの切れ味の鋭さによって知られており、戦国最強と称された徳川の豪将本多忠勝が振るったことで知られる名槍・蜻蛉切や、同じく彼と同じ徳川四天王の1人である酒井忠次の逸話から名がついたことで知られている名刀・猪切も彼らの作とされている。
しかし江戸時代になり、近隣で活動していた松平氏が天下を掌握すると「神君家康公に不易をもたらし続けた『妖刀』」という悪評を押し付けられて、後世まで忌み嫌われることになってしまう。
人物
一人称は「儂」に「オレ」というルビを打つ独特のもの。
若々しい青年でありながら年寄りじみた言動が多く、その一言に多くの含蓄をのぞかせる。
ややぶっきらぼうで飾らない性格をしており、そっけない態度をとるが面倒見がいい。
依代が身につけた技量かそれとも本人の技量か、料理についても絶賛されている。
刀鍛冶なだけにその存在意義をひたすら刀を作ることに費やしている。
相手がどうあれ、内容がどうあれ、一旦客から仕事を依頼されたのならば、それを納得のいくレベルで「仕上げる」事を矜持とする仕事(大好き)人間である。その仕事人っぷりは、頭に血が上ると鍛冶場にこもって刀を打つことで、精神の高ぶりを鎮めようとする変わった癖を持つ程である。
仕える相手の善悪に頓着せずに「自分は自分の仕事をするだけ」という良くも悪くも生粋の職人ではあるが、単なる外道働きは嫌っており、矜持に反する場合に限っては自分の我儘を通している。
これは村正本人の性格であるが、同時に依代になった肉体の性格でもある。あるいは、この依代の少年がもし老年期まで人生を全うできたのならば、このような人格になっていただろう、とも。
生前はその刀作りの能力を重用されていたことで、まともに生きていくことすら難しい戦国の世において飢えとも殺し合いとも無縁な人生であった事を(不毛だと理解しながらも)強く気に病んでおり、奇しくも器となった人物とはまた異なった形で「サバイバーズギルト」を背負い込んでいる。
生前、戦の世で過ごしてきた時は戦を知らない子どもなどおらず、主人公やおぬいと田助のような戦を知らない子どもがいることを喜ばしく思っている。そして、自分が座に戻った時、残される幼い姉弟が平穏な世で自由な人生を選べる事を願っており、2人の将来のためにと貯蓄をしていた。
そんな彼が求めるのは、最強を生み出す人斬り包丁ではない。彼曰く「肉やら骨やらを断つなんざ包丁でもできる」とのことで、形の有るものではなく形の無いものすら断つ一刀を目指していた。
村正が欲したのは「業」を絶つ刀。
人を縛る呪いの如き因縁や宿命、その一切から人を解き放つ無念無想の刃である。
これを語っていた時や宝具を解放する際の村正は、一人称が上記のものから士郎と同じくカタカナのみの「オレ」に変わっており、依代としての意識も一瞬ながら表出しているものと考えられる。かつて村正が生涯を通して求め続けたものは、その器が抱いた願いでもあったのかもしれない。
能力
鍛冶師でありながらセイバーとして召喚されたことを訝しんでいるが、その生涯ゆえ刀剣の扱いに関しては超一流の剣士並みに心得ており、セイバークラスに相応しい戦闘力は持ち合わせている。
ランサー・プルガトリオの槍を避けつつのカウンターで上半身を切り裂き自身の刀ごと消し飛ばす程であるが、武蔵曰く「自分を顧みない強さ」であるために相討ち前提となってしまうらしい。
曰く「刀鍛冶には鍛冶場が必要」ということで「陣地作成」を高ランクで有している(実際キャスター適正もある)。作成した鍛冶場は魔術工房としての側面も併せ持ち、下総で住んでいた庵は怪異避けの結界で怪異の脅威から守られていた。ただし、英霊剣豪のような強敵には破られてしまう。
一大刀工の創始者だけあって、鍛冶師としての技量は勿論最高峰であり、刀を見るだけで持ち主がどのように使ったか、何人と戦ったかを的確に見抜くことが可能である。下総において、自身が鍛えた失敗作(業が深すぎて妖刀の域に入ってしまった)「明神切村正」は、英霊剣豪の核である「宿業」を断ち切る力を持っており、不死身の悪鬼たる彼らさえ殺すことができる。また、徳川家では村正を妖刀として忌諱したという伝説のため、彼が鍛えた刀は徳川に対する特攻性が極めて高い。
依代が依代だけに投影魔術を行使しての戦闘も行えるが、振るう得物は全て「刀鍛冶」故か鍔も柄も鞘も無い「剥き身の刀身」ばかりとなっている。これについて彼自身が鞘のような存在であるともとれるが、自分が作るのは刀だけで、納めるべき鞘は各々で見繕うべきという事かもしれない。
モーション中では、投影した刀による炎を纏わせた剣術を主体とする他、元々依代が使用していた技量模倣のようなものかは不明だが「二天一流」の剣技を使用したり、身の丈以上の大直刀や金槌による接近戦、更に「干将・莫耶」の刀バージョンを投影しての攻撃も披露している。エクストラアタックは、敵に投影した刀を突き刺しつつ柄に拳を叩き込むことで体内から魔力を炸裂させるという、士郎が「Fateルート」において、言峰綺礼にトドメを刺した「last」の再現となっている。
第3再臨では、今までとは一転して腰に下げた刀を用いるオーソドックスな剣豪の戦い方に近づいており、手裏剣の投擲や接近しての居合い切りを披露する他、刀の振りで地を這う剣圧のようなものを飛ばしたり、依代同様に頭上に出現させた複数の刀を射出して蜂の巣にするなどの遠隔攻撃も見せる。エクストラアタックは、第1、2再臨で使用していた全ての刀を相手の頭上から射出するというエミヤの「無限の剣舞」のような攻撃をした後に、腰に下げた刀で追撃するものとなっている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
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藤丸立香 | B | A | D | E | B | A+ |
保有スキル
対魔力(B) | 詠唱が三節以下の魔術を無効化する。大魔術・儀礼呪法などをもってしても、傷つけるのは難しい。 |
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陣地作成(A) | 千子村正は自らの『工房』──鍛冶場を拠点として活動する。無論魔術師たちのそれとはまったく異なるものだが、サーヴァントとして現界するにあたっての解釈として同スキルが付与されたと思しい。職人たちの長として、類い希な陣地作成能力を持つ。 |
刀剣審美(A) | 「芸術審美」に似て非なるスキル。武装に対する理解を表す。宝具ではなく通常武器を一目見ただけで、どのように戦うべきかを把握する事が出来る。Aランク以上の場合、刀剣以外の武装についても把握可能となる。味方に対しては的確な助言として働き、敵(特にセイバークラス)に対しては弱点を見抜く事になる。 |
当代不吉(B) | 村正の銘を持つ刀に纏わる伝説、所謂「妖刀村正」の伝説に由来するスキル。千子村正とその一門の手によって生み出された刀は、支配者たる徳川家に災いを齎したという。『FGO』においては「為政者・王への特攻」効果として働く。 |
様物(B+) | ためしもの。試斬り、試剣術とも。刀剣の利鈍、性能を測る為の技法。千子村正は、手にした武器に具わった威力を自由自在に引き出してみせる。その気になれば、一振りで武器が自壊するほどの最大威力さえ引き出せる。 |
業の目(A) | 依代の肉体が持っていた潜在能力。「千里眼」の亜種にあたるスキル。静止視力・動体視力が共に向上する戦闘行為のみに特化した眼力を表す。あくまでもこの肉体では「千里眼」のように運命まで見据える事は出来ない……筈であったが、生涯をかけて炎の中に「宿業」を見据えてきた村正の価値観によって、鷹の目は獲物だけでは無く、その先にある因果をも射貫くまでに至った。 |
焔(EX) | 全身全霊をかけた、自身を燃やし尽くす程の鋳造錬成。アルトリア・キャスターの「聖剣作成」に近いが、こちらは村正にのみかかる効果。NP50獲得。悪特攻。人類の脅威特攻。宝具ダメージ大アップ。使用後2Tスタン(本来は消滅)。(元々想定されていた効果。実装時期からシンプルなものに変更された)。 |
錬鉄の意思(A+) | 錬鉄が如き、決して弛まぬ精神。衝撃を与える毎に、その在り方はいっそう鍛えられていく。『FGO』のゲーム中においては基本的に使用されないスキル。 |
宝具
無元の剣製(つむかりむらまさ)
- ランク:A+
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~10
- 最大捕捉:10人
「鍛造無限の如くってな!」
「真髄、解明。完成理念、収束。鍛造技法、臨界。冥土の土産に拝みやがれ!これがオレの『無元の剣製(つむかりむらまさ)』だぁぁぁっ!!」
「鍛造の粋、御覧じろ。」
「此処に至るはあらゆる収斂。縁を斬り、定めを斬り、業を斬り、我をも断たん『無元の剣製(つむかりむらまさ)』。即ち――宿業からの解放なり!!」
究極の一刀を作り出すという、村正の生涯を反映した宝具。
エミヤの「無限の剣製」に似た特殊な固有結界を展開して、燃え盛る無数の剣の荒野を発生させた後に、それらすべての剣が砕けて雪の結晶のように散り、千子村正の手にはただ1本の刀が残る。
その刀の銘は「都牟刈村正(つむかりむらまさ)」。
日の本における伝説の神剣、草薙剣あるいは天叢雲剣を示す。この刀から繰り出されるのは時間や空間、因果ごと断つ一斬。一刀にてあらゆる宿業を引き裂き、すべての因縁と非業から解き放つ。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
ステータスは☆5セイバークラスの中でも下から3番目のATKでHP偏重型。だが、耐久型ステータスとは裏腹に保有スキルは3つ全て攻撃系でシナジーが高く、瞬間的な爆発力は脅威となっている。
スキル構成は全体的にエミヤのスキルを、さらに攻撃的にしたようなものになっている。
スキル1:様物(CT7→5)
各カード性能を1ターン最大50%強化する。
これだけでも強力であるが、さらにスター獲得(最大15個)とスター集中度UP(最大1000%・1T)も付随するために、性能を強化したカードに星を集めることでクリティカルを狙いやすくする。
スキル2:業の目(CT8→6)
3ターンの間クリティカル威力とスター発生率を最大100%UPする。
さらなる特徴として、1ターン限定だが無敵・回避状態の敵に対して追加でクリティカル威力を最大100%アップするという追加効果持ち。条件付きとは言え無敵・回避特攻とも言うべき効果を持ち、同じく1ターン付与される無敵貫通によって、最大200%強化のクリティカルを確実に叩き込める。
スキル3:焔(CT8→6)
☆5セイバーでは実装時点で伊吹童子以来2騎目となる、最大でNP50%獲得するスキル。
さらに特筆すべきものとして、自身に「焔」状態を3ターン付与する点。これは通常攻撃時にNPを追加で獲得するもので、Arts始動でなくともBusterで安定してNPを獲得できる。さらにエクストラアタックにもNPが入る為に、ブレイブチェインを組めば即時100%も狙える超攻撃的なスキル。
クラススキルも「陣地作成」のArts性能強化や「刀剣審美」のクリティカル強化に「当代不吉」による王属性への特攻というように、これまた優秀かつ攻撃的かつ噛み合うもの達が揃っている。特に「当代不吉」は、特定の属性に対する特攻を常時発動できるスキルを持つのは村正が初である。
宝具は先述の「無元の剣製」。カード種別はArts宝具で、効果は「Arts性能UP(オーバーチャージで効果UP)&宝具威力UP+敵全体の攻撃強化状態解除&強力な防御無視攻撃」というものとなっている。Arts性能と宝具威力は3T持続で重複可能なため、シナリオでこそデメリット付きの宝具だったが、ノーリスクで連射や威力強化を行える。Arts性能はオーバーチャージによりさらに強化できるので、チェインで味方の宝具を直前に仕込めば、火力強化と連射速度は更に加速できる。自前のスキルや支援を追加すれば、多くの敵の防御の影響を受けず、尚且つその爆発力は究極の一刀に相応しい域に達する。敵の攻撃強化状態も剥せるために、山盛りの攻撃バフで攻めてくる敵にも有効。
Artsサポーターでは鉄板のキャストリアや玉藻の前との相性が抜群にいい。同クラスで一通りの支援をこなせる蘭陵王とも相性良好。依代の相棒である騎士王とはカリスマで相互支援が効き、かつ彼女自身の宝具火力も高いので変則クエストなどにおいて一緒に運用されることが多い。他に円卓最強の騎士や伊吹童子などのセイバー仲間を編成しての、クリティカル運用も一部で行われている。
何の因果か魔術礼装「2004年の断片」は抜群に相性がいい。
上記の通り、攻撃性能に関しては文句なしの一級品だが、当然ながら課題も数点孕んでいる。
一点目に、劇中で武蔵が言及した戦い方を反映してか、自衛手段が皆無である点。
防御は完全に支援依存となっており、デバフ対策も対魔力以外は持ち合わせていない。
そのため、強化無効や強化解除を喰らうと、基礎火力の低さが浮き彫りになってしまう。
二点目として、火力がスキル依存である点が挙げられる。
どのスキルも強力ではあるが複合かつ1T限定であったり、スター獲得も最大15個と場面によっては頼りない。星出し性能に関しても素の状態では決して高くないので、星出し役を組むなどスターの管理に気をつける必要もある。当然スキルレベルそのものも火力に直結する。☆5特有の基礎コストの高さに加えて、ただでさえ競合の激しい素材を多量に要求してくるなど、天下の名工らしく素材に一切の妥協が無い。「サーヴァントの霊基も刀と同じ」「根気よく鍛えれば強くなる」(本人談)
さらにセイバークラスの男性サーヴァントということで、男性特攻を持つアーチャークラスであるエウリュアレやアルテミス、依代がかつて対峙した金ピカの英雄王は他の例に漏れず分が悪い。
総評すると、クリティカルも宝具連射もできる高水準汎用アタッカー。村正にしか出来ないこと、という強みはないが、大凡のクエストでアタッカーをこなせる器用さは光るものがあるだろう。
まるで鍛えた分だけ斬れ味を増す刀が如く、育成すればするほど戦闘能力も確実に増してくるため、アタッカーに据える際はきっちり育ててあげよう。それにしっかり答えてくれる筈である。
関連人物
生前
孫(名前は不明)
実の孫。存在は覚えているが、刀一筋だったために顔貌は忘れてしまっている。
若い者達を気にかけているのは、孫に構ってやれなかった後悔もあってのこと。
千子正重
村正の弟子であり、鎌倉末期に活躍した武将楠木正成の玄孫で、本来の名は「楠木正重」。
刀工としては師と同等かそれ以上の腕前だったとされ、後に村正の一派と正重の一派とで伊勢最大の刀工流派である千子派を形成し、江戸時代に入って村正に替わって千子派の主流となっていく。
千子正真
同じく村正の弟子で、正重の弟弟子。楠木正成の嫡流子孫の家柄に生まれたという伝承がある。徳川家康の重臣であり、徳川四天王の筆頭・酒井忠次の愛刀である「猪切」の作者として知られる。
Fate/Grand Order
同じ江戸時代出身のセイバー。英霊剣豪と戦う彼女に、自作の業物「明神切村正」を託す。
下総の出来事は数少ない村正が座に持ち帰った活動記録とのことで、彼女のことは覚えている。
カルデアでは腰の心配をされて拳骨をくらわせ、彼女を語る際にはその行く末を案じていた。
怪異によって両親を失った幼い姉弟。現界した際に2人を引き取り一緒に暮らしている。
本当の孫のように可愛がっており、現界している限りはただ2人を守りたいと思っている。
契約したマスター。時代柄故なのか、飯を食えてるか心配する場面も(杞憂だったが)。
彼/彼女のような「穏やかな目をしたガキ」が後の世に増えることを嬉しく思っている。
嘗て依代が契約していた相棒で、セイバークラス仲間でもある。疑似サーヴァントとなっても無意識下で気にかけているのか、すぐ1人で思い詰めてしまいがちだから気を配っておくよう進言している。因みに、マイルーム会話で同じ顔の別人がいっぱいいることにはちょっとドン引きしている。
剣を作る魔術師であり村正と同じ性質を持っていたために、現界する為の依代にしている。
彼の願いが影響しているのか「この体に恥じないよう人を救う剣を振るう」と述べている。
依代の未来の姿の1つ。本編での登場以前に『FGO Material I』のエミヤの項目において、村正の存在が言及されていた。それによればエミヤの反応は「………むう。悪くない……」とのことである。因みに、当の村正本人は背中がむず痒くなるからと言う理由でエミヤのことは苦手だとか。
依代の未来の姿の1つ。オリジナルのエミヤほどでは無いが微妙な座りの悪さを感じている。
本来剣であった物を銃剣に魔改造するなど、効率性を求めるあまりに武器の扱いも雑な為、刀鍛冶として苦々しく思っている。また商業主義に走り過ぎたのかとも言っている。人を殺傷するための道具として刀剣よりも銃が優れており、更には量産も効くことへの苦言といったところだろうか。
村正派の刀剣は人斬りの妖刀と恐れ、所有を禁止した徳川家の重臣かつ剣術指南。
本人曰く彼に対して恨みはないとのことだが、やはり複雑な心境ではあるらしい。
自身が追い求めた神剣「草薙太刀/天叢雲剣」のオリジナルを受け継いでいる当事者達。
村正が聖杯にかける願いも「かの剣の本物を見てみたい」と言うものだったのだが、奇しくも持ち主がカルデアに来ることで叶ってしまった。それ故に流石に驚きを隠せずに、興味津々のご様子。
同じく本編ストーリーに先駆けて実装された存在で、第2部6章においても深く関わる相手。
先述の通りにゲーム的な相性は良好であり、所謂システムが組める。また第2部6章クリア後に開放されるマイルーム会話は必聴ものである。因みにオリジナル同士とは関係性がほぼ逆転している。
刀が格好いいと憧れられている。彼から「刀身も柄も真っ白なカタナは作れるかい?」と注文されたが、あまりにも無茶な依頼だったので追い返している。それはそれとしてせっかくサーヴァントとして召喚されている以上、先の注文通りの刀作りに挑戦してみようとは思っている模様である。
『下総国』において共闘した相手。漫画版では武蔵のやらかしの連帯責任で度々折檻する。
また、カルデアでは彼が敵対した段蔵と仲良くしているのを見かけ、満足そうにしていた。
『下総国』において英霊剣豪としての彼女と敵対し、漫画版では直接対決をしている。
武蔵と共に霊基を犠牲にしつつ奮戦したが、その次元の違い過ぎる剣技に圧倒された。
嘗て自分の小刀を所持していた偉人が感銘を受けていた人物。また『FGO Material Ⅶ』においても、そのことについて言及していた。なお彼女は合口を使用するが、村正も手裏剣を扱っている。
その手先の器用さを見込まれて、サーヴァントにも刺さるような注射針など各種器具の制作、精錬などを依頼されている模様。余談だが他作品にて鍛冶屋に医療器具製作を頼んだ医者は存在する。
依代と闘い、時には共闘したサーヴァントであり、キャスターの彼と共演した。
その記憶に影響されているのか「ランサー」と呼んでおり、交流もあるらしい。
依代同士が縁のある擬似サーヴァント。ゲーム中ではアーチャークラスなので不利である。
刀鍛冶という物珍しさに惹かれたのか、ちょっかいを掛けてくるものの、村正自身眼中に無いのか無言でスルーされ憤慨している様子。依代同士の関係を思うと、ある意味新鮮なやり取りである。
依代同士が縁のある擬似サーヴァント。ゲーム中ではランサークラスなので有利である。
村正の実装前だが、彼女の体験クエストにおいて少しだけ彼について言及がされている。
彼女曰く、見ているだけでとても落ち着くのだそうな。流石は依代の縁と言うべきか……
依代同士が縁のある擬似サーヴァント。アルターエゴ適正同士でもある。
あまりにも依代に似ている村正の在り方に、ある種の感嘆を感じている。
依代同士が縁のある擬似サーヴァント。ゲーム中ではランサークラスなので有利である。
村正を思わず2度見し「ホントに?」と驚愕している模様。まあアンタも大概なんだが……
依代同士が縁のある擬似サーヴァント。双方の依代達が犬猿の中であったのと同様、カルデアにおいても嫌いなものに上げたり「エセ神父なんざ盾にでも使ってろ」と言うなど仲は良くない。ただし共闘時の戦闘における相性は良く別の自分が異聞帯において共闘したと聞いたときは「そりゃ上手くいくだろうよ」と苦々しく認めている。もしや『HFルート』での顛末が共有されているのか?
依代同士が縁のある擬似サーヴァント。第2部3.5章でビーストとして登場した彼女には、村正の王属性特攻が刺さるため、そういった意味では相性が悪い。一方水着を着た彼女からはマイルームで少しだけ言及されている。曰くあの刀鍛冶のお爺ちゃんは目が離せないような感じ。相性?まさかのシヴァ系?だから警戒している?など。後述の通りシヴァと全く関係がない訳ではないが……
依代同士が縁のある擬似サーヴァント。理由については自覚されてないが、一挙手一投足を観察されている。桑名の郷土史によれば、千子村正という名前は千手観音(サハスラブジャ)に由来するとされており、千手観音はヴィシュヌ、シヴァ、そしてドゥルガーなどの神々の異名でもある。
擬似サーヴァント仲間。本人や依代にも特に強い縁がないが、それでもたまに彼に悪態をつかれると懐かしくも存在しない、黄金の日々を思い出すような感覚に見舞われる為に、困惑している。
鍛冶師の腕を見込まれて、宝具である自らの塩止めの太刀を鍛えてもらおうと頼み込まれたが、同時に上空から太刀を呼ぶために鍛冶場の天井を破壊しようしてきた故に、即座に追い返している。
依代の型月主人公仲間にして、遥かに格上の超越者に勝利した者仲間。彼からは苦労人の気配がすると評されており、今度、経験談を聞きに行こうとするなどかつてない親近感を抱かれている。
余談
CVを担当する杉山氏は今回が『FGO』初参戦となる。村正の実装を間近に控えてからアプリのプレイも始めている。なお、収録の際には漫画版『英霊剣豪七番勝負』の描写も参考にしたとのことである。アルトリアを演じる川澄綾子女史からは、ストーリーに登場してから事ある毎に村正の収録をしたか杉山氏に尋ねていたらしいことが、実装が解禁された特番時のコメントで明かされた。
上記の通り、今後の活躍を待たずのフライング実装となっのであるが、初登場から見れば3年も経っていたために「早いけど遅いわ!」というおかしな感想を抱くユーザーもちらほら見受けられた。
また、一部のマスター達からは「第二臨の白い作業着姿がアイコン表示になるとおさんどんの割烹着にしか見えない」と話題にされている。その点についても、依代に引っ張られたのだろうか?
さらに依代が依代なだけあり、場合によってはこうなってしまう、かも……?
また、その能力故に「一を極めるよりも弓術、剣術なども愚直に研鑽を重ねるなどその他多くを収める道を選んだ正義の味方」にとって、かつての自分の形を借りた刀工が目指したものが「極限の一に至るために刀作りにのみ追及し、多くの刀を作り、研磨し続けた」真逆の在り方なのはどうにも皮肉である(エミヤも言及した)。所謂、作り手として究極の一を極めているのが村正である。
過去に奈須きのこ氏は『SN』の佐々木小次郎の剣術の技量についてコメントした時に「そも剣聖なら刀なんか使わなくても次元を断つくらい出来るっつーの。千子村正、因果すら断つっつーの」と村正の剣の技量について言及しており、遂にそのご本人が登場となった。村正は剣豪ではないが。
ファンからは、武蔵に倣って「お爺ちゃん」と呼ばれる事もしばしば。
第2部6章実装以降はキャストリアとのやりとりから「村正ァ!」とも。
関連イラスト
【第一再臨】
【第二再臨】
【第三再臨】
関連タグ
Fate/GrandOrder サーヴァント セイバー(Fate)
※ 以下、第2部のネタバレ注意!
亜種並行世界において「世界を侵す異変」を止めるために、抑止力が村正に対してこの青年の体をあてがったのも、青年がある時空において霊長の守護者となる可能性を秘めているためである。
通常「亜種特異点」は世界と切り離されているため「抑止力」が働かないのだが、七番勝負の舞台となったのは「異世界」であるため「抑止力」の介入条件を満たしていた。そのことに気付いた村正は、厭離穢土城を「無元の剣製」によって作成した疑似神剣で妖術師の固有結界ごと一刀両断したことで己に与えられた使命を完遂し、宝具仕様の反動により後を託して座へと退去していった。
先述した通り第2部においては、異星の神に召喚された異星の使徒の一騎として、アルターエゴのクラス、複数の神をその霊基に埋め込まれたハイ・サーヴァントとなって登場している。異星の神陣営の人理の敵として、カルデア側と敵対(後に共闘)することになった。詳細は該当記事を参照。
最終的にアルターエゴの彼は「宙の炉」で燃え尽きた為、英霊の座には記録されていない。
しかし彼が己が身を焔と化して聖剣を鍛えたという行いは、座にいる村正本体に対しても確かに引き継がれたようであり「この依代を以って現界する村正」限定となるスキルを習得するに至った。
それこそが、全身全霊をかけた、自身を燃やし尽くす程の鋳造錬成「焔」である。