新世紀ウルトラマン伝説
しんせいきうるとらまんでんせつ
概要
2002年の映画『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET』の同時上映として公開された映画で、初代ウルトラマンから当時の最新作のウルトラマンコスモスまでの28大ウルトラヒーローが共演する。
といっても明確なストーリーがあるわけではなく、歴代ウルトラヒーローをダイジェスト的に紹介する映像とウルトラヒーローが全員そろってダンスをするダンスパート、そしてウルトラ28ヒーローが怪獣天空魔と戦う新規撮影パートに分かれている。
劇中でウルトラ戦士たちが踊っているのは「ウルトラマン・エクササイズ」というのだが、子供が真似しやすいように簡単な振り付けになっている為、エクササイズとしての効能は無い。
このダンスパートは『トリビアの泉』で紹介されるほど有名で、MAD素材として動画サイトなどでも使われている。視聴者からはかなり好評だったらしい。
アニメ作品である『ザ☆ウルトラマン』のウルトラマンジョーニアスや、『ウルトラマンUSA』のウルトラマンスコット、ウルトラマンチャック、ウルトラウーマンベスも実写で登場する。
歴代ウルトラマンのダイジェスト映像ではコウダ隊員…ではなく布川敏和演じるパパとくぼかんじ少年演じるカンジ(役名はボクとなっている)が紙飛行機に乗って歴代ウルトラマンの世界に行くだけでなく、援護までするというトンデモ展開になっている。
余談
メイン画像はダンスの合間に挟まれる歴代作品ロゴが大量に映し出されるシーンのパロディ。
以前からスペシウム光線はウルトラヒーローの基礎技という設定は存在したが、この作品を機に平成シリーズを含めて全てのウルトラマンがスペシウム光線を使えるという設定が定着した。
ダンスのシーンで何人かのウルトラマンが振り付けを間違えるシーンがある。また、ゼアスはウルトラマンの親戚である為か平成チームには加わらずM78星雲パートに参加している。
尚、ウルトラマンジャスティスは本作には出演せず、登場は次回まで待たねばならない。
続編
2003年の映画『ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス』の同時上映としてまさかの続編『THE KING´S JUBILEE』が公開。
前作のウルトラマンエクササイズが好評だったため、ウルトラマンキングの誕生日ダンスパーティーという設定でダンスを中心に構成されている。
なんとこちらではウルトラマンゼアスの息子とレディベンゼン星人の娘が登場!ダンスチームの一員としてパーティを盛り上げる。
ウルトラファンクジャム
ウルトラヒーローや怪獣で構成されたダンスチーム。それぞれ得意ジャンルが異なる。全員ダンス衣装に身を包んでいるが、皆目に灯が灯っていない為ちょっと怖い気がしなくもない。
また、歴代ヒーローと同一人物かは不明。(観客席にも該当ヒーローがいて反応している為。なお、ゼアスJr.とベンゼンJr.に関しては観客席にいた両親の反応から本人である事がわかる。)
ウルトラマンチーム
- ダイナ・ロックステディ:ロックダンス担当
- ガイア・エレクトリック:オールドスクールヒップホップ担当
- B-BOY・ゼアスJr.:彼こそゼアスの息子でヒップホップ担当。何気に平成で1番目の二世ウルトラマンだったりする。後輩達と違って見るからに子供体系という二世ウルトラマン唯一無二の特性を持つ。
- コスモス・エアー:フリースタイル担当。
- 80・スーパークール:ハウスダンスフロアーやスタンドなどで幅広く活躍。
- アグル・ブギーダウン:フリースタイル担当
- ティガ・スピニング:ニュースクールヒップホップ担当
- エース・ギャラクシーステップ:ハウスステップ担当
- セブン・シャッフル:ハウスダンス担当。
- ゼアス・ファンキーグループ:バランスタイプでオールマイティに活躍。
- ジャスティスポインター:ヒップホップ担当。
怪獣ダンサー
- バルタン・ビッグツイスター:フリースタイル担当。腕もきちんとハサミになっている。
- ピット・フラッシュ:ロックダンス担当。
- イザク・ワイルドスタイル:ヒップホップ担当。『ガイア』に登場したイザクの亡霊なのか、別世界のイザクなのかは不明。顔以外が人型に近づいた為、初見ではイザクとは気付きにくい。
- マグマ・フリーズX:エアートラックスとウィンオミル担当。
- ダダ・セクシー:セクシージャズが得意。名前からして女性の様子。平成の初め頃のダダは大体そんな役回りだった。
- レディベンゼン・ヒプノティック:様々なダンスをこなせるバランス型でオールマイティに立ち回る。
- ゴドラ・ポッピング:ヒップホップとロックダンス担当。次に客演するのはウルトラマンジードまで待たねばならない。
ボンバーヘッド・ガンQ:ヒップホップ担当…本家に比べてスリムすぎる外見になっている。こわい。
- デバン・フロアークラウン:ニュースクールとヒップホップ担当…顔以外はより人型に近付いた。痩せたのだろうか。また、デバンは原典では興行経験者だったりする。
- カオスヘッダー・グランドマスター:ブレイクダンス担当。お前、『コスモス』最終回で浄化されなかったのかとかいうツッコミはしてはいけない。
- B-G-RLレディベンゼン・ドーター:ベンゼン星人夫妻の娘。互いの親同士は因縁深い反面、ゼアスJrとは非常に仲が良い。姿は母親似だが、可愛らしくデフォルメされている。
- Zカプセル光獣ミラクロン:楽曲の歌詞にも登場。彼はファンクジャムの衣装を纏わずに出演している。尚、ミラクロンの最後の客演作品が本作となる。
観客
- ウルトラマンキング
- ウルトラの父
- ウルトラの母
- ウルトラマン
- ウルトラセブン
- ウルトラマンジャック
- ウルトラマンエース
- ウルトラマンタロウ
- ゾフィー
- ウルトラマンレオ
- アストラ
- ウルトラマンジョーニアス
- ウルトラマン80
- ユリアン
- ウルトラマンスコット
- ウルトラマンチャック
- ウルトラウーマンベス
- ウルトラマングレート
- ウルトラマンパワード
- ウルトラマンゼアス
- ウルトラマンティガ
- ウルトラマンダイナ
- ウルトラマンガイア
- ウルトラマンナイス
- ウルトラマンコスモス
- ウルトラマンジャスティス
- カネゴン
- ケムール人
- ベムラー
- ダダ
- ジャミラ
- バルタン星人
- バルタン星人二代目
- メフィラス星人
- ギャンゴ
- シーボーズ
- ゼットン
- ザラブ星人
- ドラコ
- ギガス
- ピット星人
- ウインダム
- ゴドラ星人
- ペガッサ星人
- エレキング
- メトロン星人
- プロテ星人
- フック星人
- イカルス星人
- ゴース星人
- サドラ
- グドン
- スノーゴン
- サタンビートル
- メカバルタン
- ベンゼン星人
- レディベンゼン星人
- ウルトラマンシャドー
- カミーラ
- ダーラム
- ヒュドラ
- バルタン星人ベーシカルバージョン
- チャイルドバルタン
- ネオバルタン
- マハゲノム
- アルケラ
- かわのじ
- キュリア星人
- ザゲル
- ヘルズキング
- ザゴン星人
- ブースカ
- チャメゴン
余談
ウルトラマン達が登場するシーンも非常にシュールで、ハイテンションな姿が想像できない戦士までハイテンションになっている。
- ウルトラマン、セブン、ジャック、コスモス、ジャスティスは従来通り、飛行しながら登場。コスモスは当時の現行ウルトラマンだった事もあり、画面の前の子供達に手を振ってくれる。
- ゼアス、レオ兄弟はサーフボードに乗って登場。ゼアスは乗りこなすのに必死だった為かポーズが腹筋を刺激してくる。前作の頃からかすっかりギャグ担当としてのポジションを確立しつつある。
- レオ兄弟は修行の成果からか楽々乗りこなしていた。
- 海外ウルトラマン勢、ジョーニアス、ネオス、セブン21はソーラーパネルで航行する帆船に乗って登場。
- エース、80、ユリアン:宇宙バイクと宇宙スクーターに乗って登場。乗ってるヒーロー達がやたら人形感が強いって?気にしてはいけない。
- TDG三戦士はヤマワラワが引く宇宙ソリに乗って登場。ダイナのテンションはほぼいつも通りである。
- 御者はティガが担当。
- タロウは一家揃ってミクラスが引く宇宙ソリに乗っている。御者はタロウ。ムルロア戦でウルトラベルを引いたからだろうか?。ちなみにタロウの息子は当時まだ未登場。
- ウルトラの父とウルトラの母はヒートアップしたヒーロー達を鎮める為に光線を放っている。
- 恐らく陛下は宇宙牢獄の中で留守番させられているものと思われる。(当時、まだベリアルの設定は無かったが。)
- ゾフィーとアグルはキングが乗る宇宙ソリの御者を務める。
- このソリを引いているのはまだ敵キャラクターとして見られる事の多かったグビラ。よく見ると体にリボンが付いているのが特徴。『ウルトラマンサーガ』辺りからグビラの扱いは軟化傾向にある(尤もこの個体はゴメス同様バット星人に処刑されてしまったが)。
- この頃からゾフィーは青いウルトラマンとセットにされる傾向にあった様子。奇しくも2006年から青い剣士で科学者のウルトラマンが登場することになる。