概要
『宇宙戦艦ヤマト2199』から始まったリメイク版シリーズの新作で、『宇宙戦艦ヤマト2202』の続編である。正規タイトルは『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』。
「『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』以後の要素を一挙に結集」と謳われており、タイトルが共通する『新たなる旅立ち』の物語をベースにしつつ、『宇宙戦艦ヤマトⅢ』の要素も取り込んでいる模様。
前作『2202』から引き続きシリーズ構成と脚本を担当する福井晴敏によると、複数の事象を並行に動かすことで、旧作の「1年おきに新しい敵が地球を侵略してくる」や「1、2年で大帝国を再建する」といったいささか無理のある展開を解消して、後々シリーズを俯瞰して見た時に大河ドラマみたいな雰囲気を感じるようにしたいらしい。
また、今回は前後編(4話ずつ計8話)となる予定(福井曰く「短期決戦」)。
あらすじ
西暦2203年のガトランティス戦役の終結後、アベルト・デスラーはガミラス民主政府と協力し、ガミラス人の移住先となる惑星を探し続けていた。
そして、西暦2205年、銀河系の一画にガルマン星を発見。星を支配していたボラー連邦を放逐し、ガルマン星を移住先と定め、ガミラスの大移民計画が本格的に始まった。
ガミラスとボラーの間に緊張状態が高まる中、戦争に巻き込まれまいとする地球は平和国家としての姿を内外に喧伝するため、ヤマトを旗艦とする第65護衛隊を編成。平和使節団を乗せて出航する。
新兵の練成を兼ねたこの航海では多くの新人が参加しており、その中には古代進とヤマトに何やら険しい目を向ける土門竜介の存在もあった。
一方その頃、ガミラス星はデザリアムという謎の勢力の攻撃にさらされていた。
登場勢力
- 地球連邦
本作ではガミラスとボラーの紛争によって安全保障上の問題を抱えることになる。
「地球は争いを望まない平和国家である」という印象を内外に喧伝するため、第65護衛隊を編成し、ガミラス星・イスカンダル星へ平和使節団を送り出す。
母星の寿命問題を前にデスラーと現民主政権が暫定的な和解および協力関係を築いている。
銀河系にあるガルマン星を移住先として見出し、そこを支配するボラー連邦と争うことになる。さらに同時期にデザリアムの襲撃を受ける模様。
- イスカンダル
デザリアムに狙われているが、詳細はまだ不明。
ガミラスとイスカンダルを襲撃する謎の勢力。
地球ともガミラスとも異なる技術体系を持っている模様。
銀河系に版図を有する強大な星間国家。ガルマン星の一件でガミラスと領土紛争が勃発しそうになっている。
出番自体は少ないが、無視できない影響力を持つ大国家という位置付けであり、劇中では色々悩みの種になっている。
ボラー連邦傘下の資源惑星。デスラー艦隊によって解放される。
登場人物
太字は新キャラ
地球連邦
宇宙戦艦ヤマト
- 古代進(CV:小野大輔) - 艦長
- 土門竜介(CV:畠中祐) - 新人クルー、宇宙防衛大学第38期生
- 坂本茂(CV:伊東健人) - 航空隊新人クルー、宇宙防衛大学第38期生
- 京塚みやこ(CV:村中知) - 衛生科新人クルー、宇宙防衛大学第38期生
- 板東平次(CV:羽多野渉) - 技術科新人クルー、宇宙防衛大学第38期生
- 徳川太助(CV:岡本信彦) - 機関科新人クルー、宇宙防衛大学第38期生
- ヤーブ・スケルジ(CV:チョー) - ガミラス軍技術交流官
- 星名透(CV:高城元気) - 保安部長
- 島大介(CV:鈴村健一) - 副長兼航海長
- 山本玲(CV:田中理恵) - 航空隊長
- 新見薫(CV:久川綾) - 技術長
- 山崎奨(CV:土田大) - 機関長
- 北野哲也(CV:木島隆一) - 戦術長
- 西条未来(CV:森谷里美) - 船務長
- 佐渡酒造(CV:千葉繁) - 衛生長
- 榎本勇(CV:津田健次郎) - 掌帆長
- 沢村翔(CV:近木裕哉) - 航空隊副隊長
- 市川純(CV:無し(前章時点)) - 通信長
- 林繁(CV:無し(前章時点)) - 気象長
- 仁科春夫(CV:三宅健太) - 砲雷長
- 栗哲夫(CV:前田弘喜) - 機関科新人クルー、宇宙防衛大学第38期生
- 若狭祥司(CV:手塚ヒロミチ) - 機関科クルー、徳川と栗の教育担当
- 佐野史彦(CV:吉開清人) - 技術科クルー、ヤーブの悪口を言った2人組
- 岸田優(CV:烏田裕志) - 技術科クルー、ヤーブの悪口を言った2人組
補給母艦アスカ
- 森雪(CV:桑島法子) - 艦長
- キャロライン雷電(CV:森永千才) - 空間騎兵隊新人、宇宙防衛大学第38期生
- 永倉志織(CV:雨谷和砂) - 空間騎兵隊小隊長
- 桐生美影(CV:中村繪里子) - 技術科クルー
- 南部康雄(CV:赤羽根健治) - 戦術長
- 自見壮介(CV:無し(前章時点)) - 航海長
- 柏木紗香(CV:無し(前章時点)) - 船務科クルー
戦闘空母ヒュウガ
- 真田志郎(CV:大塚芳忠) - 艦長
- 篠原弘樹(CV:平川大輔) - 航空隊長
- アナライザーズ(CV:チョー) - サブフレーム
- 相原義一(CV:國分和人) - 船務長
- 太田健二郎(CV:千葉優輝) - 航海長
- 星名百合亜(CV:内田彩) - 主任レーダー手
- 坂巻浪郎(CV:近藤隆) - 戦術長
- 田熊猛(CV:無し(前章時点)) - 航空隊員
- 五十嵐徹(CV:無し(前章時点)) - 航空隊員
- 袴田邦彦(CV:無し(前章時点)) - 航空隊員
平和使節団
- 山南修(CV:江原正士) - 地球連邦宇宙海軍 総司令官、第65護衛隊 隊司令
- 芹沢虎鉄(CV:玄田哲章) - 地球連邦防衛軍 統括司令副長官、地球全権大使
- ローレン・バレル(CV:てらそままさき) - 駐地球ガミラス大使
その他
- 藤堂平九郎(CV:小島敏彦) - 地球連邦防衛軍 統括司令長官
- 藤堂早紀(CV:高垣彩陽) - 波動実験艦銀河 艦長
- 神崎恵(CV:林原めぐみ) - 波動実験艦銀河 副長
- 市瀬美奈(CV:黒沢ともよ) - 波動実験艦銀河 航海長
- 日下部うらら(CV:小宮有紗) - 波動実験艦銀河 戦術長
ガミラス
デスラー艦隊
- アベルト・デスラー(CV:山寺宏一) - 元大ガミラス帝星永世総統
- ガデル・タラン(CV:中村浩太郎) - デスラー艦隊 隊司令
- フォムト・バーガー(CV:諏訪部順一) - 空母ランベア艦長
- ヴォルフ・フラーケン(CV:高瀬右光) - 次元潜航打撃群 UX艦隊指揮官
- ゴル・ハイニ(CV:佐藤せつじ) - 次元潜航艦UX-01副長
- ヨルト・メッツェ(CV:無し(前章時点)) - 次元潜航艦UX-01乗員
- ラウス・キール(CV:無し(前章時点)) - 次元潜航艦UX-01乗員
- ボルト・グラン(CV:無し(前章時点)) - 次元潜航艦UX-01乗員
- ヤルン・ベルン(CV:無し(前章時点)) - 次元潜航艦UX-01乗員
民主政府
- レドフ・ヒス(CV:秋元羊介) - 首相
- ガル・ディッツ(CV:無し(前章時点))
- ゲラン・モーレン(CV:無し(前章時点))
- ローグ・モラム(CV:無し(前章時点))
- ゼニス・ダッハ(CV:無し(前章時点))
- ヒドレ・ザルメ(CV:無し(前章時点))
- ネルン・キーリング(CV:無し(前章時点))
民間人
- ヒルデ・シュルツ(CV:三浦綾乃) - ザルツ人
- ヴァンス・バーレン(CV:ふくまつ進紗) - 退役軍人
- バルナ・スケルジ(CV:園崎未恵) - ヤーブの妻
- オッド・スケルジ(CV:村中知) - スケルジ家長男、ヤーブの継子、ザルツ人
- リーザ・スケルジ(CV:森永千才) - スケルジ家長女、ヤーブの継子、ザルツ人
- レーザ・スケルジ(CV:中村繪里子) - スケルジ家次女、ヤーブの継子、ザルツ人
イスカンダル
- スターシャ・イスカンダル(CV:井上喜久子) - 女王
- ユリーシャ・イスカンダル(CV:桑島法子) - 第三皇女
- メルダ・ディッツ(CV:伊藤静) - 王室付き近侍武官、ガミラス人
デザリアム
ボラー連邦
ガルマン星
回想シーンなど
- クラウス・キーマン(CV:神谷浩史)
- マティウス・デスラー(CV:無し(前章時点))
- エーリク・ヴァム・デスラー(CV:無し(前章時点))
登場メカ
地球連邦防衛軍
ガミラス軍
- 特一等航宙戦闘母艦〈デウスーラⅢ世〉
- ガイペロン級多層式航宙母艦〈ランベア〉
- ガイペロン級多層式航宙母艦〈バルメス〉
- ガイデロール級航宙戦艦
- デストリア級航宙重巡洋艦
- クリピテラ級航宙駆逐艦
- ゼルグート級一等航宙戦闘艦
- 簡易都市型移民船
- 重機材運搬船
- タンカー船
- 病院船
- 空間艦上攻撃機 DMB87 スヌーカ
- 空間雷撃機 FWG97 ドルシーラ
- 空間格闘戦闘機 DWG262 ツヴァルケ
- 汎用垂直離着陸艇 SDG61-L
デザリアム艦隊
- プレアデス改級攻勢型戦艦〈グレート・プレアデス〉
- プレアデス級攻勢型戦艦
- ヒアデス級護衛艦
- 襲撃戦闘機 カタピラス
ボラー軍
- 航宙母艦
- 戦艦A型
- 戦艦B型
スタッフ
監督 | 安田賢司 |
---|---|
シリーズ構成/脚本 | 福井晴敏 |
脚本 | 岡秀樹 |
原作 | 西﨑義展 |
製作総指揮 | 西﨑彰司 |
キャラクターデザイン | 結城信輝 |
メカニカルデザイン | 玉盛順一朗、石津泰志、明貴美加 |
音楽 | 宮川彬良、宮川泰 |
アニメーション制作 | サテライト |
前作まで制作を行っていたXEBECが経営難により解散したため、本作では『創聖のアクエリオン』などを手掛けたサテライトが行う。監督もサテライト所属(といっても本作時点で既に退社しているらしいが)の安田賢司が担っている。
それ以外の主な陣容は『2202』と同じだが、メカニカルデザインに新たに明貴美加が加わった。玉盛順一朗と石津泰志がそれぞれ従来通り地球とガミラスを担当し、新勢力であるデザリアム軍とボラー連邦のメカを明貴氏が担当する。
また脚本面では、『2202』でノベライズを担当した皆川ゆかが本作では設定考証として関わるとのこと。
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外部リンク
宇宙戦艦ヤマト2205公式サイト(2021年8月時点)