基礎データ
概要
2013年10月2日に放送されたゲーム「ポケットモンスター赤・緑」を題材としたオリジナルアニメ、『ポケットモンスターTHE ORIGIN』にて先行公開されたリザードンのもう一つのメガシンカフォルム。
黒くなった身体に大きく変化した翼、炎も赤からより高温の青に変色し、体内に収まりきらなくなった炎が口の両端から竜の髭のように吹き出ている。
変形した角や肩から生えた突起物の先端も高温で青く発光し、その黒いボディはリザードンの色違いを彷彿とさせる。アネ゙デパミ゙ではないだろうかとの声もあるが…気のせいだろう。
ちなみに色違いリザードンの場合は逆に普通のオレンジ系のカラーリングになる――と思いきや、ボディが緑、翼が赤という全く別のカラーリングになる。
元々リザードンは「ドラゴンタイプがふさわしいポケモン」と囁かれており、アニポケではサトシのリザードンを初めて見たアイリスがドラゴンタイプと勘違いしたネタもあった。
そんなリザードンもこのメガシンカで待望のドラゴンタイプを得、多くのファンを驚かせた。
メガシンカには「リザードナイトX」(とメガリング)が必要となる。『X』ではプラターヌ博士からもらえるカントー御三家のヒトカゲを選べばその場でもらえるが、他の御三家を選んでもミアレシティの石屋で石マニアから1万~100万の値段で買い取ることができる。『Y』では根本的に入手できないので通信交換に頼るしかない。
『ORAS』以降のメガシンカ搭載作品ではXとY2種類のメガストーンが1本の作品で入手できるようになった。
ゲームにおける特徴
H | A | B | C | D | S | 合計 | タイプ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
リザードン | 78 | 84 | 78 | 109 | 85 | 100 | 534 | ほのお・ひこう |
メガリザードンX | 78 | 130 | 111 | 130 | 85 | 100 | 634 | ほのお・ドラゴン |
メガシンカ前比較 | ±0 | +46 | +33 | +21 | ±0 | ±0 | +100 | ひこう→ドラゴン |
攻撃と防御が大幅に上昇し、特攻も相応に上昇する。上昇値はメガシンカポケモンの中でもかなり歪。対して、特防と素早さは全く上昇していない。素早さが上がらないのはカントー御三家共通である。
タイプはひこうタイプがドラゴンタイプに変化し、伝説ポケモンであるレシラムと同じタイプを持つこととなった。禁止伝説を除くと初の組み合わせとなり、後の世代では一般枠としてバクガメスが登場した。
4倍弱点がなくなり、みず技を等倍に、でんき技が半減になる、「はねやすめ」のリスク軽減など長所がある。反面、じめんタイプの技が当たるようになり、半減できるタイプの数は減ってしまう欠点もあるため、メガシンカ前のリザードンやほのお・ひこうタイプのままのメガリザードンYとは一長一短の耐性となる。
もっともメガシンカ前からX1点読みで地面技をリザードンに対して撃つのは一か八かの賭けもいい所なので、あくまでメガシンカ後のマイナス点ではある。
特性は「かたいツメ」に変化する。
これは直接攻撃の威力を上げるという特性であり、リザードンの物理メインウェポンである「フレアドライブ」・「げきりん」等が対象に当てはまる、正に物理技で攻める事を前提に考えられた特性である。この特性が乗る分、物理ドラゴン技の威力はオノノクスのものをも上回る。
また他にも「シャドークロー」・「かみなりパンチ」・「アイアンテール」など直接判定のあるサブウェポンを多数覚えられるうえ、「りゅうのまい」・「つるぎのまい」といった優秀な積み技もあるため、リザードンと非常にマッチした優秀な特性といえる。
特につるぎのまいを積んだ後の火力は圧巻で、攻撃特化であれば防御特化の「しんかのきせき」持ちのポリゴン2ですらフレアドライブの一撃で8~9割程度HPを削ることができる。一般的に積み技感覚で使うだろう低威力の「ニトロチャージ」もこの特性のおかげで100近い威力となるため、耐久が並程度のポケモンであればこれだけでも大きな負担を与えられる。このため相性的には有利なポケモンであっても一度積むことを許してしまうと正面から受けきることは非常に困難。
物理に特化しドラゴンタイプも付いている為、バシャーモやゴウカザル等のほのお・かくとう複合の御三家とは違った戦い方が可能である。
ちゃっかり特攻もメガリザードンYほどではないが、攻撃と同等まで上がっているため、サブに特殊技を添えた両刀型も可能。接触技で相手をしたくないエアームドやナットレイ・ギルガルドを意識するなら選択肢になる。
ただ物理技だけでも技スペースを意外と喰うので、サブの採用は「オーバーヒート」等の高威力ほのお技や相性補完技の「きあいだま」程度。
こう考えると、接触判定持ちの特殊技を習得しない事が悔やまれる。
但し、とくせいが搭載されていないLPLEではあまり関係のない状態と化している。
ちなみにメガデンリュウと同様、元々ドラゴンタイプではないため「りゅうせいぐん」は覚えられない。
またひこうタイプでもなくなったが、仕様上スカイバトルに参加可能である。これはメガギャラドスも同じで、整合性を作る為だと思われる。
アニメでの活躍
THE ORIGIN
物語終盤、ハナダの洞窟でレッドのリザードンがミュウツーとの戦闘中、フジ老人からもらった謎の石(メガストーン・リザードナイトX)が反応し、リザードンがメガリザードンXにメガシンカする。
レッドはメガストーンとは別にフジ老人から小さな石(キーストーン)をもらっており、この小さな石と共鳴してメガシンカが発動した。
それまで一方的に押していたミュウツーを圧倒し、とどめのメガトンパンチでミュウツーをふっとばして捕獲に成功した。
某情報交換サイトではフラゲ民によってアニメが放送される30分前にこの青黒いドラゴンの存在が確認されていたが、リザードンだけメガシンカ形態を二つも貰うという優遇が与えられるなど大多数のユーザーは夢にも思わず、公式に判明するまでコラ画像を利用したデマではないかと揶揄されていた。
ちなみに実用性無視でゲームでメガリザードンXのメガトンパンチを再現するにはメガトンパンチが第三世代限定の教え技と言うのもあり、GBAから、あるいはVC版からの厳選が必須となる。(この点はサトシのリザードンのちきゅうなげも言える)
アニポケXY・最強メガシンカ
アランのリザードンがメガシンカする、最強メガシンカにおける主役ポケモン。メガストーンは胸当てについている。CVは佐藤健輔。
実力は非常に高く、四天王のズミのメガカメックスやホウエン地方のチャンピオンであるダイゴのメガメタグロスと同等に渡り合う程。
その後も修行を続け、ズミと同じ四天王であるパキラのメガヘルガーに勝利した。
カロスリーグではメタグロス及びメガリザードンだけで決勝まで進出。
決勝戦では6体目で登場し、ピカチュウ及びサトシゲッコウガと熾烈なバトルを繰り広げ、最後は超巨大化した「みずしゅりけん」の発動の隙を付き、渾身の「ブラストバーン」を食らわせてアランを優勝へと導いた。
習得している技は「かえんほうしゃ」、「ドラゴンクロー」、「かみなりパンチ」、「ブラストバーン」。最強メガシンカでは「かみなりパンチ」の代わりに「はがねのつばさ」を使用していた。
その他媒体
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U』に登場。最後の切りふだでこの姿になる。
この状態では常時スーパーアーマー&滞空した状態(尻もち落下にもならない)になり、Aボタンで「ドラゴンダイブ」、Bボタンで「だいもんじ」を吐いて相手を攻撃することができる。
ミッドガルステージではそっくりさんなドラゴンのコイツが出てくる事がある為、ポケモンと召喚獣の夢の共演が可能に。あっちは大規模の「はかいこうせん」だが。
ポッ拳
リザードンを使用した場合、共鳴バーストでこの姿になる。空中で再度ジャンプすることが可能になり、ほかのポケモン同様能力が上昇する。
バーストアタックは「煉獄ブレイズ」。空中から青い炎を敵に向かって放ち炸裂させる大技で、炸裂するときは着弾点を中心に「大の字」のような形で炎が走る。
ポケモンGO
8月末に実装され、多くのリザードンファンを感激させた。
...まではいいのだが、ステータスだけ見てみるとYの攻撃が319なのに対し、Xは273というあまりにも差がありすぎる数値となっている。これは原作でXが両刀型になったのに対しYの極端に上がった特攻が反映されたためである。特性が実装されていないためダメージを上乗せできないのも痛手。防御でもたったの1しか勝っていないため実質Yの劣化である。
ただし、タイプがドラゴンに変化したことで「りゅうのいぶき」と「ドラゴンクロー」をタイプ一致で撃てるようになったり、いわタイプに滅法弱いという欠点もなくなったりとX独自の恩恵は受けている。メガシンカは2020年時点では対戦では使えず、主な戦場はレイド・ジム後略・GOロケット団退治となるが、☆5のレイドでやって来る伝説勢はドラゴンタイプであることが多いので、こうした相手に対してはダメージを稼ぎやすく、むしろYより使いやすい。
状況に応じて使い分けるといいだろう。
なお、メガシンカポケモンのお約束かジムに配置することはできない。ほのお/ドラゴン複合は現時点で他にレシラムしかいないため、ほのお/ドラゴン複合をジムに置きたいならバクガメスの実装を待つしか無い。
関連イラスト
関連タグ
0005.リザード→0006.リザードン/メガリザードン.X・Y/キョダイマックスリザードン→0007.ゼニガメ