概要
「イーッ!」とは、戦闘員による戦闘員の為の掛け声にして戦闘員の基礎とも言うべき魂の叫びである。
初出は旧2号編以降の仮面ライダーのショッカー戦闘員が毎回の如く叫んでいる声である。大抵組織への忠誠を示す際に用いられ、右手を掲げるのが常。
大体戦闘員は何らかの事情で話せる言葉が限られていたり、会話機能自体がオミットされる事が多く、返事以外にも『イーッ!』で意思疎通を図る場面が多く見られる。また、これを使えばライダーの名乗りに割り込んで邪魔するなんて応用もできる。戦闘員以外では仮面ライダーディケイドのアマゾンの世界で大ショッカーに支配された住人が使用していたり、仮面ライダーWファイナルステージにおいて井坂にコントローラーを介して操られたふうとくん・ドーパントと愉快な仲間たちが本編では絶対やらなさそうな『イーッ!』を披露するギャグ漫画みたいな一幕もみられた。
その後のシリーズや東映特撮では派生系とも言える戦闘員の叫び声や鳴き声が数多く誕生しており、その際に取るポーズなども千差万別、もはや戦闘員のお約束といえる要素と化している。え?たまに叫び声じゃなくて獣じみた唸り声とか表記が難しい電子音もあるって?そんな事俺が知るか!
ちなみに顔文字は(`゚皿゚´)/イーッ!!などが用いられる。
余談
ちなみにこのイーッ!はショッカーがナチスの系譜を継ぐ組織という事で最初は『ハイルショッカー』という台詞が考えられていたものの、あまりのしっくりこなさに案が煮詰まった結果、ショッカー側の声優さんが『もうどうでもいい』という気持ちから発した『イー!』という言葉から決定してしまったという逸話がある。
なお「イーッ!」を使う前の旧1号編のショッカー戦闘員の掛け声は上官たる怪人の鳴き声や掛け声と同じであった。…蜂女の戦闘員に至っては男なのに沼波輝枝ボイスの掛け声。
コミカルに戦闘員を使ったPR等では「イーッ!」が「良い」の発音と同じ為、「○○はイーッ!(良い)」といったパロディにも使われるくらい汎用性が高イーッ!
仮面ライダーシリーズの悪役の系譜を継ぐ掛け声の一例
- 『ジーッ!』/GOD戦闘工作員/仮面ライダーX
- 『キョーッ!』/黒ジューシャ/仮面ライダーアマゾン
- 『ケェーッ!』/アリコマンド/仮面ライダー
- 『ホイッ!』/ゾルダー/秘密戦隊ゴレンジャー
- 『テール!』/シッポ兵/科学戦隊ダイナマン
- 『ヤートット!』/賊兵ヤートット/星獣戦隊ギンガマン
- 『チキチキ!』/使い魔インプス/救急戦隊ゴーゴーファイブ
- 『ゲット!ゲット!オルゲット!』/オルゲット/百獣戦隊ガオレンジャー
- 『ゲラッパゲラッパ!マゲマゲ!』/下忍マゲラッパ/忍風戦隊ハリケンジャー
- 『ジャメジャメ!』/バーミア兵/爆竜戦隊アバレンジャー
- 『ウィーン!』/アーナロイド/特捜戦隊デカレンジャー
- 『ビー!』/魔虫兵ビービ/天装戦隊ゴセイジャー
- 『ゴー!』/ゴーミン/海賊戦隊ゴーカイジャー
- 『スゴー!』/スゴーミン/海賊戦隊ゴーカイジャー
- 『ジーグ…ジーグ…』/バグラー/特命戦隊ゴーバスターズ
- 『ヌルヌル!』/ゾーリ魔/獣電戦隊キョウリュウジャー
- 『クロ~!』/クローズ/烈車戦隊トッキュウジャー
- 『ジッパ!』・『ゾウヒョー!』/ヒトカラゲ/手裏剣戦隊ニンニンジャー
- 『ヒャッパ!』/ジュッカラゲ/手裏剣戦隊ニンニンジャー
- 『チャリリリン』・『プルプル』/メーバ/動物戦隊ジュウオウジャー
- 『ギョイ!ダベー!』/インダベー/宇宙戦隊キュウレンジャー
- 『チャカ!』・『テポ!』/ポーダマン/快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー
- 『ドルン!』/ドルン兵/騎士竜戦隊リュウソウジャー
- 『ベチャ!』/ベチャット/魔進戦隊キラメイジャー
- 『ダックダック!』/『ダックダー!!』/クダック/機界戦隊ゼンカイジャー
- 『ダーク!』⇨『キル』/アンドロイドマン/人造人間キカイダー
- 『ヤーッ!』/ファントム兵士/イナズマン
- 『ハイル!』/アンドロボット/キカイダー01
- 『キラ!』/シャドウマン/キカイダー01
- 『ダギ!』/ロボ兵/宇宙鉄人キョーダイン ※ダダ星の言葉で「死ね!」「殺せ!」という意味らしい
- 『クローッ!』/ブラックマン/兄弟拳バイクロッサー
- 『キーッ!』/スナッキー/ハートキャッチプリキュア
- 『チョイー!』/チョイアーク/ハピネスチャージプリキュア!
- 『ノットレイ!』/ノットレイ/スター☆トゥインクルプリキュア
- 『マクー!』/クラッシャー/宇宙刑事ギャバン ※この叫び声は特命戦隊ゴーバスターズで追加された物。