概要
ロボット生命体たちの抗争を描いたアニメ『トランスフォーマー』シリーズのひとつで、アメリカ制作のCGアニメーション。原題は『Transformers: Prime』。
アメリカの子供向け放送局『Hub』の開局と同時に放送されており、2010年11月から商業展開されていた。
日本では2012年4月7日からテレビ愛知、テレビ東京系列で土曜朝8:00から放送されていた。
ストーリー
自由と平和を望むオートボットと戦いや宇宙支配を求めるディセプティコンの戦いは激化し、とうとうトランスフォーマー達の母星であるサイバトロン星は滅亡してしまった。
2つの勢力の残党は宇宙各地に散らばっていき、オートボットのリーダーであるオプティマスプライムは仲間達と共に地球に潜み、アメリカ政府とコンタクトを取りながら来たるべきディセプティコンとの戦いに備えていた。
しばらくして、ディセプティコンが3年ぶりに活動を開始。戦いの最中オートボットは仲間を一人失ってしまい、更には地球人の子ども達に存在を知られてしまう。
オプティマス達オートボットは子ども達と協力してディセプティコンの魔の手から宇宙を守るべく立ち向かう。
地球を舞台に再びオートボットとディセプティコンの戦いが今、勃発する!
登場人物
オートボット
サイバトロン星からやってきた平和と自由を愛する集団。
地球を第二の故郷として、母星の二の舞としないため、地球人との共存のためディセプティコンと戦う。
オートボットの総司令官。ボンネットタイプのトレーラートラックに変形。
デザインは実写映画版に近いが、こちらは逆三角形な体型になっている。自由と平和を愛し、冷静沈着で理知的な性格だが戦場では鬼神のごとき戦いをみせる。
見込みのある者には例えディセプティコンであっても説得を試みる一方で、いざ戦いとなれば躊躇いなく相手を破壊してしまう非情になりきる心も併せ持つ。また、たとえ相手が子供でも勇気ある心を持っている者に対しては戦士として礼節をもって接する。
歴戦の戦士揃いであるオートボットのリーダーらしく、敵の拠点など危険な場所にも躊躇う事なく突撃し、理想のために死ねる覚悟を持つ。ラチェット曰く黄金時代で唯一総司令官に相応しい人物との事。
常に冷静であまり感情を表に出さないが、オートボット総司令官に任命される前は表情豊かだったらしく、ジャックのような性格だったらしい。
かつてはオライオンパックスという名前で、情報収集員(トランスフォーマーの歴史を記録する仕事)として働いており、過去の出来事に接するうちに現在の腐敗と不平等に溢れた社会に疑問を抱き、変革を訴えていたメガトロンの理想に共鳴し、共に改革を目指し活動していた。
オライオンの理想は評議会も賛同したが、同時にメガトロンの野望も知ってしまう。
その後のディセプティコンとの戦争でサイバトロン星は死の星となってしまい、オライオンが星の中枢に降りた時に創造神プライマスと出会い、オールスパークとプライムの称号を受け継いだ。メガトロンとは敵味方に分かれてしまった今でも思うところがあるようで、メガトロンが死んだと思われていた時には悲しい表情をした。
群像劇という形を取っているトランスフォーマーシリーズだが、「コンボイ」の例に漏れず主人公的な立場にある事が多い。その為、極寒の南極でアーシー共々機能停止状態になりかけたり、ウイルスに冒されたりと事件が起こった時に真っ先に被害に遭いやすい。
23話にてやりたい放題のメガトロンの所業についにブチギれ、情けを捨てメガトロンをこの手で葬るべく一騎打ちを申し込む。あと一歩という所まで追い込んだが、ダークエネルゴンが大量に眠る火山が噴火した事でメガトロンがパワーアップ。形勢を逆転されトドメを刺されかけてしまうが、仲間達が駆け付けかろうじて難を逃れた。
ユニクロンが復活した際には一時的にメガトロンと協力して体内へ侵入し、オールスパークを使いユニクロンを撃破した。しかし、オールスパークを開放した影響でオプティマスプライムとしての記憶を失ってしまい、メガトロンと袂を分かつ以前のオライオンパックスに「戻って」しまう。
そして、オライオンはメガトロンの友としてディセプティコンの一員となってしまった(ちなみに英語版第一期はここで終了するため、アメリカ及び先行して観ていた日本の視聴者はその後半年ほどモヤモヤするハメになる。)。
オライオンはメガトロンから暗号化されたオートボットの機密情報を解読する任務を任されるが、多くの矛盾や潜り込んできたスタースクリームと出会った事で疑問を抱くようになる。
その後自分の正体を知ったオライオンは戦い方を忘れた状態のまま仲間の危機に駆けつけるが、そこでジャックからマトリクスを受け取り記憶を取り戻し、無事に帰還する事が出来た。
その後は自身が解読してしまったアイアコンの遺産(スーパーアイテム)をディセプティコンより先に確保するべく奔走している。
ドレッドウイングには弟のスカイクエイクの仇として狙われているが、スタスクがアイアコンの遺産を手に入れパワーアップした際には共闘し、見事なコンビネーションを披露している。
46話でアイアコンの遺産の一つであり、プライムの称号を持つ戦士にしか扱えない剣・マトリクスセイバーを入手。大岩を真っ二つにする鮮烈なシーンを残したが、次の話であっさりへし折られている。おまけにサイバトロン星を復興させる事ができると言われている4つのオメガキーをスタスクの姦計によって強奪され、慟哭の叫びを上げた。
このまま万策尽きたかに思われたが、戦う意義の揺らいだドレッドウイングが持ち出したソラスプライムハンマーを手に入れた事で状況は好転。グランドブリッジをスペースブリッジへと改造してサイバトロン星への移動手段を確保し、先の戦いで破損したマトリクスセイバーの修復にも成功した。
スペースブリッジを使いサイバトロン星へ到達したオプティマスらは遺産の力を借りた仲間達と共に奮戦しディセプティコンからオメガキーを奪還するが、メガトロンは卑劣にも地球の子供達を人質にオメガキーを要求。苦渋の決断を迫られたオプティマスは、サイバトロン星の復興よりも子供達を救う事を決意し、オメガロックを破壊。
しかし時既に遅く、ディセプティコンはオメガキーの力を使って地球に新たな拠点ニューケイオンを建造しておりオートボット基地に猛攻を仕掛けてくる。
事実上の敗北となったオートボット達は子供達と共にグランドブリッジでそれぞれ別の地域へと脱出し、オプティマスがグランドブリッジにマトリクスセイバーを振り下ろすシーンで物語は幕を閉じる事となる。
CV:伊藤静
オートボットの紅一点。普段はパートナーであるジャックの愛車として行動を共にしている。デザインは女性的で流線型を中心とした細身なデザインで、メインキャラの中で一番小柄。
バイクから変形するが、実写映画版アーシーのような一輪車体系にはならない。オートボット戦士である事に誇りを持っている為かプライドが高く強気な性格で、地球人の少年であるジャックに対しても最初はつっぱねた態度を取っていたが、徐々に友情を育んでいった。マトリクスを手に入れるためにジャックがサイバトロン星に向かった際にはパートナーとして同行している。ただしジャックの母親であるジューンは苦手のようだ。
戦闘では小柄なボディと、跳躍力を駆使した素早く三次元的な戦闘を披露する。格闘戦も得意で、強烈な連撃を敵に浴びせかける。
そんな彼女も元ディセプティコン戦士であるエアラクニッドに戦友を殺された暗い過去を持ち、仇を狙っている。その為か逃走するエアラクニッドを見境なく追跡したり、罠だと分かっていても突入してしまう事も多い。
36話でインセクティコンを掌握したエアラクニッドと激突し、相手の自滅に近い形で遂に決着を付けた(今のところ)。その際には機能停止状態になったエアラクニッドに対してトドメを刺さずに連行するなど、オートボット戦士としての理性を保ち続けた。
また、クリフジャンパーとは戦時中のサイバトロン星で出会った当初こそそっけない態度を見せていたが、ディセプティコンからの逃避行を経て親しい仲となった。
それだけにクリフの死をとても悲しんだり、彼を殺した張本人であるスタスクを鬼気迫る気迫で殺そうとしたりと、心に深い傷を負っている事が分かる。この経験から、バルクヘッドの回復に焦るミコを諭したり、危険な行動をしたスモスクとジャックを叱った事もある。
CV:なし
オートボットの少年兵。実写版の同名キャラを踏襲した外見と特徴を持ち、スポーツカーに変形する。
メンバーの最年少(スモスクとどっちが年下かは不明)で、アーシーの次に小柄。サイバトロン星におけるタイガーパックスでの戦闘でメガトロンの拷問によって音声回路を壊されたらしく言葉を発する事はできないが、普段は機械音によってコミュニケーションを取っている。また、非常に表情豊かで人懐っこい。
若者らしく地球の音楽やゲームに興味も持っている。戦闘では勇猛果敢で、軽妙なフットワークからの接近戦で敵をなぎ倒す。
ボクシングを思わせる戦い方やロボットダンスも披露した。また、地球人の少年でパートナーであるラフとの仲はとても良く、深い絆で結ばれており、メガトロンの攻撃によってラフが瀕死の重傷を負った際には怒りをむき出しにした。
13話ではサイバロックウイルスに犯されたオプティマスを助ける為に脳内侵入プログラムを使って機能停止状態のメガトロンの脳内に潜入。ワクチンの情報を入手し、オプティマスを無事に助け出す活躍を見せた。しかし、帰還の際にメガトロンの意識も乗り移ってしまい、皮肉にもメガトロン復活の切っ掛けとなってしまった。
30話ではテロ集団メック(MECH)の策略によりトランスフォーム・コグを抜き取られ変形不能に。
周囲の慰めもかえって仇となり、自暴自棄に陥った挙句単身メックの拠点に乗り込むなどの危険な行動を犯したが、最終的にラチェットの手術が成功し、無事に変形能力を取り戻した。
因みにこの回で彼がスキャンしたスポーツカーの車種名(アーバナ500)が判明する。
CV:長嶝高士
メンバー一巨漢のオートボット戦士。SUV(スポーツ用多目的車)に変形。
見た目通り豪快でガサツで少々乱暴だが、気さくで面倒見の良い兄貴分な性格。
当初は「子供は苦手だ」と言っていたが、パートナーである地球人の少女のミコとは馬が合ったようで、勉強に付き合ったり映画を見たりと、とても仲が良い。今では家族同然・お互い無くてはならない関係である。また、自らの身を挺してミコや仲間を守ったり、ミコに自身の残虐ファイトを見せないようにしたり、ミコが捕まった時には責任を感じたりと、色々と気にかけてくれる仲間思いな戦士である。
ブレークダウンとは宿敵の関係であり、互いに決着を付ける事を望んでいる。
戦闘では巨体とそれに見合った防御力・パワーを活かしたダイナミックな戦いで敵を捻り潰す。
21話ではある事がきっかけで自身の脳内にトランスフォーマーの大量の情報が入り込んでしまい、いつもとは違うとても賢いバルクヘッドになっていた。
流れ込んできた大量の情報によって本来の記憶が危うく消滅しかけるが、戦闘中にミコが取った行動によって難を逃れ、いつものバルクヘッドに戻った。
また、この時に記した計算式が後の人工エネルゴン計画へと進展する事になる。
36話ではディセプティコンのエネルゴン置き場に紛れ込んでしまい、そのまま戦艦ネメシス艦内に迷い込んでしまう。脱出の途中でスタースクリームスの一人を破壊。更にネメシスの動力炉を破壊し不時着に追い込む活躍を見せている。
ニューヨークへ向かったアーシーやバンブルビーとは別行動で火山地帯に急行した際に発見したディセプティコンの化学兵器毒エネルゴン(毒エネ)の毒気に当てられながらも、同じ軍人としてのシンパシーを持つファウラー捜査官の激励によって何とか毒エネの処分に成功。
しかし、帰還の際に火口より現れたハードシェルから攻撃を受けた事で重傷を負い、長らく毒エネに触れ続けていた事もあり機能停止状態に陥ってしまう。
ラチェットの手術でなんとか一命は取り留めたものの、後遺症で歩行も困難なほど体が弱ってしまった。
そんな自分自身と入れ替わるような形で現れたスモスクには当初はあからさまな不信感を抱き、思うように体が動かせない事への苛立ちもあってか捨て鉢な態度を取っていたが、45話でスモスクと共闘する事で彼に対するわだかまりもとけていった。
後に前線にも復帰しており、46話でドレッドウイングを撃破するなどの活躍を見せている。
因みにアニメイテッドのアイアンハイドに似ているのは、元々あっちのアイアンハイドもバルクヘッドだったからである。
CV:飛田展男
真面目で几帳面な性格だが、一度突っ走ってしまうと暴走するタイプ。気難しい面もあり、当初は子供達の存在を誰よりも煙たがっていた。オートボット内では古参のメンバーであり、オプティマスとは古くからの友人関係である。
他のメンバーが知らない過去のオプティマスの事を知っていたり、戦場に向かうオプティマスプライムに対して必ず帰ってくるようにと言葉を投げかけるなど、お互いに強い信頼関係を持っている。また、サイバトロン星でメガトロンの拷問によって重体に陥ったバンブルビーを治療したのもラチェットであるが、発声機能を治せなかった事を今でも悔やんでいる。
地球の情報はTVのコメディ番組で仕入れたらしく、芸人のお約束的なメタ発言を行っている。
また、26話では長いオプティマスの過去の説明を喋り切り、アイキャッチで「長い台詞だった…」と呟いている。
軍医という立場でちゃんと治療もしているのだが、どちらかというと技師としての面が強く基地のメカニックは全てラチェットが手掛けている。梃子摺っていた地球製のコンピューターをラフにあっさり直されてしまうが、サイバトロン製のコンピューターをあっさり直されるよりはマシである。
また、ラフがメガトロンによって重傷を負わされた時には、ジャックの母で看護師であるジューンと協力して治療に当たり、見事に救っている。立場上作戦行動時には基地で居残りになる場合も多いが、いざ戦場に立てば誰よりも大暴れする戦う軍医である。
なかなか好転しない戦況と傷つく仲間を見て何とかしたいという気持ちの為に、実験段階の人工エネルゴンを自身に投与した事もある。この時はブレークダウンを軽く捻り潰せるほどにパワーアップしたが、好戦的かつ自信過剰な性格になってしまい、メガトロンに返り討ちにされた挙句、ノックアウトに殺されかけている。その後猛反省し、この人工エネルゴンは全て破棄した。
アイアコンの遺産回収任務の際にはホイルジャックとチームを組むハメに。戦闘スタイルが全く違うため当初は全くソリが合わなかったが、共闘していくうちに互いを認め合うようになった。
他のメンバーと同様にサイバトロン星の復興はかねてよりの悲願であったが、子供達を助ける為とはいえ、それと引き換えにサイバトロン星を復興させる手段が永遠に失われた事を知った際はひどく落胆し、オプティマスを激しくなじるような一面もあった。
CV:興津和幸
オートボットの中でも精鋭とされるエリートガードの戦士。サイドドアに「38」のナンバーが刻まれたスポーツカーに変形。
勇気と使命感にあふれた熱血漢だが、どこか子供っぽいお調子者という典型的なルーキーキャラで、功名心も強く後方の指示を聞かずに独断で行動する事も多い。
以前はサイバトロン星のアイアコンにて公文書保管局長アルファトライオンの護衛を務めていたが、ディセプティコンが保管局に攻め入った際に敵に捕らえられ、護送船に乗せられて何処かに運ばれる途中に船の脱出ポッドを奪って脱走、そのポッドが地球に誘導された事で地球に来訪した。
地球では落下したポッドの調査に来て鉢合わせした両軍の戦闘に乱入してディセプティコンを追い払った後にオプティマスに出会い、そのまま彼の部隊に参加する。オプティマスに憧れを抱いており、遠く離れていたオプティマスの部隊と一緒に戦える事への運命を強く感じている。
エリートガードの訓練を受けたとはいえ、実戦経験には乏しく戦術も一か八かのギャンブル的な傾向が強いが、その上アイアコンの遺産の一つ・フェイズシフターを拝借してからは文字通り物理の壁を無視したイカサマ同然の戦い方をするようになる。周囲からはこの性格と実戦経験の無さから不安がられており、年長者のバルクヘッドと衝突したり、調子に乗ってジャックと危険な行為を犯した際にはアーシーに叱られたりもしている。
実は本人も知らないうちにアルファトライオンからオメガキーの最後の一つを身に宿していた。この為、ディセプイティコンから狙われ、作戦失敗で落ち込んでいたところを誘拐されてしまう。
本編でのキャラは基本的にオリジナルに忠実だが、彼が解説を担当した45話のWEB予告では某アニメにて中の人が演じていたとある英国紳士のセリフのパロディを猛烈な勢いでまくし立てていた。
CV:杉山紀彰
オプティマス達と共に地球で活動するオートボットの戦士。マッスルカーに変形。
旧来のファンならば期待通りのアグレッシブな性格である。お喋り好きで、仲間とはぐれた時でもお喋りを絶やす事は無かったという。
サイバトロン星における戦争時に敵の捕虜となったアーシーを助けに来たは良いものの、自分も同様に捕まってしまったのが彼女と出会うきっかけである。スタスクが呼び寄せたショックウェーブによる尋問を受けるも、アーシーと協力してスタスクを出し抜き、追っ手のビーコンやショックウェーブを退けてスペースブリッジを利用してオプティマスが待つ地球へと向かうが、その後日談となる第1話でスタスクに止めを刺され、いきなり退場してしまった。その後、2話においてメガトロンにダークエネルゴンを埋め込まれてテラーコン(所謂ゾンビ)となってしまい、変わり果てた姿でアーシーと再会する事になる。
CV:泰勇気
オートボット内でも勇名を轟かせている歴戦の戦士。スポーツカーに変形するが、初登場から初変形までの期間が長かった。
元はオートボットの別動隊レッカーズのメンバーで、バルクヘッドとは兄弟分の関係にある。ホイルジャックと言えば数多くの危険な発明品を産み出し、敵味方双方を混乱に陥れる危ないマッドサイエンティストであるが、今作では科学とは全く縁が無い侍キャラである。なんでこうなった。
自身を「拙者」と呼び、言葉尻に「~で候」と付ける時代劇のような言葉使いをし、二振りの日本刀で敵陣へ切り込み敵を斬り伏せる。因みに海外版では粗暴な言動が目立つ荒くれ者という設定になっており、英語版を見ていると頭のデザインがリーゼントに見えてくる。不思議!一度は地球を去ったものの、後にかつての仲間だったシースプレーを爆殺したドレッドウイングを追って再び地球に飛来。紆余曲折を経てこのまま地球に留まる事になる。地球に暮らすにあたって、スポーツカをスキャンし変形するようになった。
精鋭部隊出身だからかプライドが結構高く、最初はオプティマスを見くびっており指示にも従わなかったが、戦いを共にする事でオプティマスを認めるようになる。
ラチェットと共闘する際も当初は意見を全く聞かず言い争いばかりしていたが、ラチェットが立案した作戦に賛成・遂行していくうちに彼を認めるようになった。
バルクヘッドが意識不明に陥った際には、戦友として悲しんだ。
そして深手を負わせた元凶であるハードシェル抹殺を死を覚悟して敢行。
その際、ミコから犯人の情報と引き換えに同行を求められ、やむなく許している。
一応ミコの事は気遣っているが、戦闘ではミコの事など気にしていないかのような危なっかしい戦いを繰り広げている。最終的にミコの助けもあり、ハードシェルを倒す事に成功した。
武器は2本の刀の他にも、両手から変形するブラスターと腰に携帯しているグレネードを所持。
レンジャー部隊出身という事で戦闘だけでなく破壊工作などにも精通している。
また、惑星間の移動手段としてスターハンマーという小型の宇宙船を保有している。
最終回では雲霞のごとく押し寄せるディセプティコンの大群に苦戦するオプティマスらに加勢するも、状況はもはや多勢に無勢であり乗機のスターハンマーごと撃墜されてしまった。
テイルゲート
CV:石上裕一
サイバトロン星で戦っていた時のアーシーの戦友で、エアラクニッドに捕らえられた末に殺された。
活躍の場面どころか姿すらよく分からなかったが、海外ではEZコレクションのクリフジャンパーのリカラー品がテイルゲートとして発売されている。
CV:有本欽隆
最初の13人のプライムの一人であり、オプティマスの師匠。
予知能力でもあるのか、オートボットが地球に流れ着く事を予見しており、未来の為にアイアコンの遺産を地球に送り飛ばした。正直、良い迷惑である。
怪我して運ばれてきただけのオライオンパックスを勝手に改造してコンボイにしてしまうなど、当時からやりたい放題であった。
G1シリーズではアルファートリンと呼ばれていた人。そちらは13人には含まれないが、G1シリーズの世界における13人の中のある人物が彼という説もある。
また、実写映画版のセンチネルプライムも彼が元ネタである。
ディセプティコン
地球のエネルゴンを狙う悪の軍団。
現在はサイバトロン星が崩壊しているので何とも言えないが、一応サイバトロン星の軍事独裁政権に基づく「正規軍」である。
CV:藤原啓治
ディセプティコンのリーダーであり破壊大帝。
地球の乗り物はスキャンせず、サイバトロンジェットに変形する。物語の開始直後までダークエネルゴン探索の為に長期不在だったようだ。デザインは実写映画的な刺々しい装飾とG1メガトロンのような台形頭で、オプティマスと同じくマッシブな体型をしている。
性格は正に実写映画版メガトロンと言ったところで、冷酷・冷徹にして残虐非道な性格。
戦いと力こそ全てと考えており、弱者の事など何とも思わず、自らの覇権の為にはあらゆる犠牲も厭わない暴君。
戦闘能力はトップクラスであり、オプティマス以外のオートボット戦士が束になって挑んでも敵わないほど。
乱暴で粗野に見えるが、実際は権謀術数に長けており、力押しだけで無く細菌兵器の開発など、あらゆる方面から宇宙支配を目論んでいる冷静な策士でもある。
元はメガトロナスという剣闘士で、圧倒的な強さで人々を魅了し、理想を叫び目指す姿で多くの支持者を得ていた。オライオンパックス(オプティマス)ともこの時に出会い、以後同士として行動を共にしてきた。しかし、この活動の裏には破壊大帝としての野心が隠れており、後にこの野心を評議会に見破られ表舞台から追放される。
オライオンとも袂を分かち、その後の戦争で仇敵となってしまった。その因縁から自らの宇宙支配と共にオプティマスと決着を付ける事にも固執している。
5話でスペースブリッジの崩壊に巻き込まれ意識不明の重体に陥ってしまい、この間スタスクにリーダーの座を奪われてしまっている。
仮死状態の中でオプティマスと延々と戦い破壊し続けるという歪んだ願望丸出しの夢を見続けていたが、13話で精神をバンブルビーに取り憑かせてスタスクの元から脱出。次の話でバンブルビーを操りダークエネルゴンの力で復活。
早速スタスクをフルボッコにして今までのお返しをしている(最終的に許しているのはG1からの伝統だろうか)。因みに今までスタスクを処刑せずに生かしておいたのは、成りあがろうと企んでは失敗する彼の姿を見て楽しむ為だという。何とも陰湿である。
復活以降、常日頃からダークエネルゴン(=ユニクロンの血)を摂取していた為か、ユニクロンの意識に影響を受けるようになり、ユニクロン復活に奔走するようになる。
23話では「予言の日」を前にしてダークエネルゴンを収集する為にスペースブリッジの再建を計画、必要な機材を人間の基地から奪取しにいく。
その道中で行きがけの駄賃としてバンブルビーを強襲するが、この時バンブルビーに乗っていたラフに重傷を負わせる。
この非道に怒ったオプティマスに一騎打ちを挑まれるが、運に味方されこれに勝利。「約束の地」に辿り着いたメガトロンは覚醒したユニクロンの意識と対話を果たす。
しかし、交渉は決裂しユニクロン復活に伴い世界各地で異常気象が発生。
自分が支配するべき地球が破壊されるのを許せないメガトロンはディセプティコンをサウンドウェーブに任せ、一時的にオートボットと共闘。打倒ユニクロンの為、体内へと案内した。
ユニクロンの影響を常に受け続け、意識を乗っ取られかけるも最後まで抵抗し、結果、ユニクロンを倒す事に成功。その後オプティマスがマトリクス開放の影響で記憶を失いオライオンパックスに戻った事を知り、戦艦ネメシス内に連れ去った。
オライオンを連れ帰った後は彼の友兼上司として接し、情報を偽装してディセプティコンとオートボットの立場を移し替えて自分たちが正義の味方のように思わせ、オライオンにオートボットの機密情報を解読させようと企む(解読が終わったら殺そうと考えていた)。
スペースブリッジを制圧しオプティマス復活の為に動くオートボットの止めを刺すべく出陣するが、偶然にもオライオンがこの場に来てしまい、更にジャックの活躍とマトリクスの力でオプティマスとしての記憶を取り戻してしまい、まんまと逃げられてしまう。
しかし、オライオンが解析した機密情報を基に、地球の各地に遺されたオートボットの遺産を我が物にするべく奔走。各地でオートボットと争奪戦を繰り広げる。
オプティマスが遺産の一つ・マトリクスセイバーを手に入れると、それに対抗するために先代プライムの遺体の右腕を切り取り自身に移植するという、とんでもない行動をとる(遺体が腐敗しないロボット生命体だからこそ出来る行為)。その結果、遺産の一つ・ソラスプライムハンマーを扱えるようになり、自身専用の武器・ダークエネルゴンセイバーを創造した。
スタースクリームがオメガキーを手に帰還した際は反逆の意志を伺う為に脳内侵入プログラムを使って彼の記憶を調べ上げるが、最終的には不本意ながらも彼の復帰を許可。(理由は「放っておくより手元に置いておいたほうがマシだから」。)
しかし、弟の死にスタスクが関与していた事を知ったドレッドウイングはメガトロンの静止を聞き入れずスタスクに襲い掛かった為、メガトロンはドレッドウイングを粛清。
その後はオメガキーと対になるオメガロックのある場所へと向かう為サイバトロン星に向かうが、オートボットの奇襲を受けオメガキーは彼らの手に渡ってしまう。
だがメガトロンはジャックら3人の子供達の命と引き換えにオメガキーを要求し、奪い取ったオメガキーの力を発動させる。
そしてサイバトロン星のみならず地球をも支配するために地球へオメガビームを発射、金属の星に変えようとする。その行動に激昂したオプティマスによってオメガロックが破壊されたためサイバトロン星復活と地球の金属化は阻止され、移植したプライムの右腕も切り落とされてしまうが、それでもディセプティコン優勢という状況は覆らず、オメガロックが破壊される前に地球に向かって放ったオメガビームで建造された新たな要塞から地球への本格的な侵攻を開始。オートボット基地をオプティマスもろともネメシスのレーザー砲撃で爆破したところで日本語版の放送は終了した。
CV:鶴岡聡
ディセプティコンのナンバー2。自称ニューリーダー。F-16風の戦闘機に変形。性格はテンプレどおりのスタスク、愚か者。
メガトロンの前では遜り、忠実な部下っぷりを散々アピールするが、当然メガトロンに本心はバレており、事ある毎に釘を刺されている。当のメガトロンが居なくなると、途端にニューリーダー気取りになり、威張り散らす典型的な小悪党。ずる賢く卑劣だが臆病で、自分が圧倒的に有利な時や自分より弱い者に対しては強気に出るが、不利になると途端に逃げ出す。
また、すぐに調子に乗って油断しまくるタイプでもあり、詰めが甘い。その為、はるかに下っ端であるはずのビーコン兵でさえも思わず不安を口にしている。
メガトロンが意識不明の重体に陥っていた時期に念願のニューリーダーの座を獲得。
調子に乗って番組名を勝手に変えたり、番組の宣伝を乗っ取ったりとやりたい放題だった。
当然こんなのがいつまでも続くはずがなく、復活したメガトロンにボコボコにされ懲らしめられるが命と地位の剥奪だけは免れる。
今度は生き埋めにされたメガトロンに恩を売ろうと画策し、途中でバルクヘッドをいたぶるが逆に漬物状態にされ、その情けなさすぎる姿にオートボットからは見放され、メガトロンに見栄も外聞もかなぐり捨てて助けを乞うという結果に終わってしまう。
今度こそ改心しようと思った矢先、エアラクニッドにはめられそのままディセプティコンを離脱。
その後はソロで暗躍するようになるが、敵であるはずのオートボットに自らが持つ情報と交換で治療を持ちかけたり、サイラス率いるメックに裏切られてトランスフォーム・コグを抜き取られ変形不能になったり、同じくソロになったエアラクニッドにまたしても裏切られたりと、まさに踏んだり蹴ったりである。
ただし、33話でいつでもトドメをさせる状態であったアーシーを見逃して借りを返すという、スタスクらしくないカッコイイ場面もあった。
36話では輸送艦ハーベンジャーを発見し、中にあったプロトフォームを利用し自分のクローン部隊・スタースクリームスを結成。メガトロンの暗殺を謀るが結局失敗し、スタースクリームスはわずか1話で全滅してしまった。こんなスタスクだったが、39話で足代わりのふわふわスクーターを壊されながらもオプティマスとドレッドウイングが争っている最中のドサクサに紛れてエイペックスアーマーという強力な装甲を入手。最終的に南極の海に落とされるが、44話で何とか陸に上がれた模様。
その後は特殊エネルギー「レッドエネルゴン」を手に入れようとオートボットに挑むが、今度はレッドエネルゴンと引き換えにスモスクにエイペックスアーマーを取られてしまった。
だが、手に入れたレッドエネルゴンを元手に偽の情報と自身のクローンの残骸を使ってオートボットをおびき出し、グランドブリッジが開いている隙を突いてオートボットが集めた4つのオメガキーをまんまと盗み出す事に成功、キーを手土産に元の古巣へと舞い戻った。
無論、メガトロンがこれを快諾するはずも無く、脳内侵入プログラムでそれまでの記憶を洗いざらい調べ上げられるが、「このまま野放しにするよりは手元に置いておく方がマシ」との事でディセプティコンへの復帰が叶い、メディックノックアウトの手術により変形機能も回復したようだ。
本人曰く、チビっこからの人気が高いらしい。チビっこからもネタ的な意味で支持されているのだろう。
アドリブも多く、エアラクニッドの次にフリーダムなヤツである。自分のオモチャの販促も多い。
CV:なし
メガトロンがまだメガトロナスと名乗っていたころから右腕として活躍していた古参の戦士であり、腹心の一人。
RQ-4風の無人偵察機に変形。初代TFやメルセデスな実写映画版に比べてこちらはかなり細身で所謂TV顔をしており、まったく喋らず感情も表さない無機質・無感情なヤツ。時々他者の会話を録音して流す事でコミュニケーションを取っている。顔の部分はモニター状で、映像や音声の波形などを映す事が出来る。
また、盗聴・ハッキングなどの諜報活動ももちろん得意で、メガトロンが優秀なスパイと称賛するほどである。スタスクの野望を察知してメガトロン暗殺を未然に防いだり、メガトロンが留守にいている隙にニューリーダー気取りで破壊大帝の座を奪おうとしたエアラクニッドの野望を挫く活躍をしている。
その忠誠心と優秀さはメガトロンも高く評価しており、ボロボロなノックアウトを無視して傷の手当を指示するほどである。
細身な体格で戦闘シーンもそんなに無いが戦闘力は高く、エアラクニッドの連続攻撃を見切り一蹴、精鋭部隊出身のホイルジャックと互角にやり合うほどである。
また、グランドブリッジをフル活用して乗り込んで来たアーシーを追い払う活躍も見せている。
胸部には旧来のカセットロンのコンドルに該当する、レーザービークと呼ばれる小型偵察機を格納している。
これを使ってスタスクの素行を監視したり、ファウラー捜査官の乗ったヘリコプターやホイルジャックのスターハンマーと空中戦を繰り広げたりもした。本体とのコンビネーション攻撃も得意である。
CV:三宅健太
ディセプティコンの科学者。階級はスタスクよりも上位。
デザインはだいたいいつもどおりだが、実写版よろしく単眼が強調されている。「ショック」が口癖で、事あるごとに呟いている。武器は左腕の巨大なキャノン砲、巨乳参謀っぷりも健在。
巨体で、極めて冷静かつ論理的な合理主義者。
恐怖の脳内侵入プログラムを開発したり、戦争で失われたロストテクノロジー・スペースブリッジシステムを再現できるほどの優れた技術力を持つ。戦闘もめっぽう強く、銃撃が全く効かない頑強なボディ・クリフを一蹴しアーシーを片腕で投げ飛ばすパワーに加えて優れた頭脳を持つなど、メガトロンの部下の中でもトップクラスの実力の持ち主。相変わらず優秀かつメガトロンに忠実である。
オートボットの機密情報を探るべく捕虜のアーシーに脳内侵入プログラムを使って調べ上げ、オプティマスが地球に居る事を突き止める。
その後脱出しスペースブリッジを破壊しようとするアーシーとクリフの前に立ちはだかり二人を追い詰めるが、最終的に単眼部分を狙撃され撃退される。
CV:岩崎征実
地球で眠っていたディセプティコンで、「よっしゃ~い」が口癖。
当初はビークルモードを持っていなかったが、オートボットとの戦闘の最中に飛来したF-35風の戦闘機をスキャンする。
気が遠くなるような年月が経った今でもメガトロンへの忠誠心は変わらず、自身を蘇生したスタスクをぶっ飛ばして当時からのメガトロンの命令であるオプティマス抹殺のために戦いを挑むが、返り討ちに遭い戦死した。
その後、ニューリーダーから転落したスタスクによってダークエネルゴンを注入され、テラーコンとして復活。
理性を失い「スカーイクエーイク」と連呼し続けるゾンビ状態になってしまい、永遠に亜空間を彷徨い続けている。
ドレッドウイングという同型の兄の存在が後に判明。
CV:泰勇気
他人に擬態する能力を持つディセプティコン。
ホイルジャックに変装してオートボットの基地に潜入し、基地の場所を盗み取ろうとした。
本当の姿は不明。
CV:増谷康紀
スタースクリームが(不本意ながら)メガトロンを治療するために呼び寄せた軍医のディセプティコン。
ただし、勤務態度は悪く、本人の弁では「治すより解体の方が専門」との事らしい。
軍用兵器に変形するディセプティコンとしては珍しくスポーツカーをスキャンしており、スタースクリームにもその事を咎められているが、本人は全く意に介していない。
性格はキザで軽いナンパ男。そして極端なまでのナルシストである。変形する際にも「美しく」と自身を称賛している。
自分の姿を究極の美としており、そのボディに傷がつく事を嫌っている。その為、傷をつけた者は徹底的に痛めつける。
スタスクのニューリーダーへの野望に同調しており、誤診を出してメガトロンを殺そうともしていた。
しかし、メガトロンが復活するとあっさりスタスクを見限り、スタスクに「リーダーの器じゃないんじゃないですか?」とまで言っている。
メガトロンが留守の間にエアラクニッドが謀反を起こした時もちゃっかり便乗し、メガトロンが帰還するとすぐに手のひらを返す辺り、処世術は得意な模様。
スタスクが出奔した後はナンバー2の後任のようになり、実働部隊の指揮をしていた事もある。
しかし、エアラクニッド出奔あたりからメガトロンからの評価が下がり気味で、船内に侵入した子供達にはあっさり逃げられ、ラチェットにはヤブ医者呼ばわりされて拳の一発でKOし、手柄を立てるチャンスであった遺産回収任務にも失敗し、メガトロンに泣きつくが盛大に付けられた自身の傷よりも音波のひび割れたバイザーの心配をされるという始末である。
47話では先代プライムの右腕をメガトロンに移植・縫合するというノックアウトにしか出来ない大役を任され、見事成し遂げた。48話ではオメガキーの一つを奪い取る事にも成功している。
そんな彼に対するお仕置きは本人自慢の自称美しいボディを爪で引っ掻く事であり、ニューヨーク地下での戦いでは列車に轢かれてその美しいボディをズタボロに傷つけられてしまった。また、スタスクにオメガキーで胸を引っ掻かれ逆上してオメガキー同士をぶつけ合った際に偶然にもサイバトロン星のマップが起動し、オメガロックの在り処を知らしめるきっかけを作っている。
因みにファンからの愛称はゲ医。
エアラクニッドのユニクロンとユニクロをかけたギャグに乗っかった事があり、笑いも分かるようだ。また、サイラスとの一件からウォーブレークダウンの死には悲しんでいる模様。
CV:伊丸岡篤
メディックノックアウト共々召集されたディセプティコン。
MRAP(耐地雷待ち伏せ防護車両)風の装甲車に変形する。破壊を最大の喜びとしている見た目通りの乱暴者。相手を壊せる戦いの時はテンションが上昇しまくっている。メディックノックアウトの右腕のような存在で、彼とは常に行動を共にしている。バルクヘッドとは因縁浅からぬ関係でもあるようで、自らの手で壊す事に固執している。
サイラスに拉致され、解剖されかかった時にはバルクヘッドと一時共闘した。
また、メディックノックアウトがお仕置きされた際には画面の向こう側にいるチビッ子にイジメはいけないという事を教えていた。
悪の組織なのにこんな事言ってて良いのかは不明(奇しくも、この時世間では大津市いじめ殺人事件が話題になっていた。)。
サイラス一味との一件以降、メガトロンに雑魚扱いされて信用を失ってしまったようで、何とか復権するべく躍起になっており、エアラクニッドを手柄として連れ帰った。
エアラクニッドの事はそんなに悪くは思ってないようである。
しかし、ぞんざいに扱われながらもがんばってきた彼も33話でエアラクニッド暗殺の戦闘で返り討ちに合いバラバラにされて死亡した。
遺体はメックによって回収され、重傷を負ったサイラスの新たな体として利用される事になった。
CV:柚木涼香
背中に蜘蛛の節足を備えており、足を格納して大蜘蛛のバケモノのような姿になる。
また、地中潜航能力を持ち、逃走や奇襲攻撃に活かしている。
しばらくディセプティコンからは離れており、各惑星を旅しながらこの星に住む生命体を狩猟し、コレクションしていた。
地球ではメックのアジトを襲撃したファウラーの戦闘ヘリをスキャンしているが、自身は何故かステルスヘリにトランスフォームしている。
好戦的かつ残虐で、高い所有欲の持ち主。狩りを楽しむかのように相手を追い回す・言葉で相手の心をなぶっていくなど嗜虐性も非常に強いが、メガトロンの事は嫌っている様子。
アーシーの戦友であるテイルゲートをいたぶり殺した張本人であり、アーシーからは仇として狙われており、本人もこの因縁の関係を楽しんでいる。
地球での初登場時に出くわしたジャックをイケメンとして気に入り、コレクションにしようとしているが、そのジャックにコレクションごと宇宙船(ローンがまだ残ってる)を爆破された末にアーシーに殴り飛ばされて十戒状態にされ敗北。そのまま逃亡。
その後はサイラス達と手を組み、ジューンを拉致してアーシーとジャックに襲いかかるがまたしても敗北・逃走。次はウォーブレークダウンと共闘したが敗北したあげく、そのままメガトロンの元に連れて行かれてしまった。ディセプティコンに復帰後はメガトロンに取り入る為に奮闘しているが、意図せずスタスクがディセプティコンから独立する切っ掛けも作っている。
ユニクロンが復活し、メガトロンが一時的にオートボットと共闘していた際にはこれを「子供ウケが良くなっておもちゃの売れが良くなるための行動」と批判し、このままでは自分の身も危ういと判断。
自身がニューリーダーとなってメガトロンを見捨てて地球脱出とヒロインへの復活を目論む。
しかし、実はムチャクチャ強かった音波の前に殴られる・撃たれる・踏みつけられるとフルボッコにされて敗北。ノックアウトらにもあっさり見限られてしまい、わずか数分のニューリーダー期間に終わった。そして、ニューリーダーになろうとした事を、サウンドウェーブのチクリによりメガトロンに知られ、間接的に始末されそうになる。だが、危機を逃れて生き延び、ディセプティコンを離脱した。
その後地球の地下深くで大量のインセクティコンが眠るカプセルを発見し、自分の部隊とした。羽化したインセクティコンの大群でメガトロンを暗殺し地位乗っ取りを狙うが、オートボットに発見されアーシーとの戦闘に突入。混戦の中誤ってカプセルのスイッチを押してしまい閉じ込められ、機能停止状態になってしまった(その前にアーシーはカプセルを一瞥しているので、これを狙った可能性がある)。その後、カプセルは怒りを抑えたアーシーによってオートボット基地に運び込まれ保管された。
中の人はやっぱりと言うか当然の如くビーストウォーズのブラックウィドー以来続く「ディセプティコンの蜘蛛女」担当:CV:柚木涼香。
アドリブも盛りだくさんで、キャラを決めかねていたり、「ぶらり途中下車」してみたり、
崖とガッキーをかけたダジャレを言ってみたり、前の同僚の声真似をしたり、ユニクロンをユニクロと間違えたり、ユニクロ関連のギャグをメディックノックアウトとやり取りしたりと、やりたい放題。更には中の人の近況のような台詞や蜘蛛女は前の作品はヒロインだったやもしかしてヨゴレ?といったメタ的な発言も行っている。映像で口は動いていないのに喋っているシーンも多い。
本人曰く一人で旅をしていると独り言が多くなるとの事。また、アーシーの事を若くてスタイルが良いのが気に入らないと言っている。
CV:岩崎征実
ホイルジャックと戦闘中に地球へ飛来したディセプティコン。
お約束なのか、オートボットの援護をしていたファウラーのF-35風の戦闘機をスキャンする。
スカイクエイクの双子の兄で、スカイクエイク同様メガトロンへの忠誠心は高い。
粗暴な弟とは違い、冷静な策士である。また、エネルギー砲やお手製と思われる時限爆弾を多数所持している事から、パワーと知略を兼ね備えた戦士である事が伺える。
登場時よりメガトロンに忠誠を誓うが、スカイクエイクの仇を取るため指揮を離れ単身オートボットに戦いを挑むも失敗。それ以降はメガトロンの忠実な部下として行動するようになる。
エアラクニッドの始末に失敗し一時は信用を失いかけるが、メガトロンがオプティマスに追い詰められた際には部下を引き連れ救出。この手柄で見事にナンバー2に昇格した。
上記の通りオプティマスは弟の仇兼敵対組織のリーダーであるが、強大な力を手に入れたスタスクを倒すべく一時的に共闘している。
この際はちょっとの台詞でお互いの真意を理解するなど、敵同士でありながら絶妙なコンビネーションを見せている。
48話のオメガキー争奪戦ではノックアウト・音波がキー奪取に成功している中、一人だけ手に入れられず(キーはスタスクが奪った)、メガトロンに激怒されている。
その後、長らく行方をくらませていたスタースクリームがオートボットから掠め取ったオメガキーを手土産に戻ってきた際に脳内侵入プログラムで彼の記憶を目にするが、そこで地球で眠りについていた弟のスカイクエイクがスタースクリームによって目覚めさせられ、オートボットとの戦いで命を落とす光景を目の当たりにし、慟哭する。
戦う理由を失ったドレッドウイングはメガトロンには秘密でソラスプライムハンマーをオートボットに譲り渡し、メガトロンへの忠誠心すらもかなぐり捨ててスカイクエイクが死ぬ一因を作ったスタスクを鬼気迫る勢いで殺そうとするが、メガトロンによって見切りを付けられ胸に風穴を開けられて死亡。
この話のアイキャッチで「お世話になりました」と語っている。
ディセプティコンビーコン
CV:泰勇気
トランスフォーマーでは珍しくレギュラーとして大量に出て来るディセプティコンの一般兵。
巨大ロボット物における量産ロボットや特撮物の戦闘員なポジション。
スポーツカーに変形する者と戦闘機に変形する者の二通りのタイプが存在するが、ロボットモードはほとんど同じ。
一応個性はあり、戦闘員・警備兵・オペレーター・エネルゴン鉱山作業員と能力に差もある。
戦艦の警備や幹部たちの取り巻きなど戦闘員っぽい者達は、オートボットの若年チームであれば圧倒できる程度の戦闘力もあるが、だいたいオートボット軍団は戦闘員の少ないであろうエネルゴン鉱山に襲撃をかけてきたり、オプティマスやラチェットにいいように無双されるため集団戦術が多い。
名前は今回が初出ではなく『ビーストウォーズ リターンズ』に登場したドローン兵から。
口がマスクタイプのデザインのためアドリブでセリフが入れやすく、英語版より口数が多くなっている。
インセクティコンが幅を利かせている状況には不満を持っている模様。
インセクティコン
CV:加藤賢崇
甲虫(ヘラクレスオオカブトかゾウムシに近い形)にトランスフォームするディセプティコン戦士。
ロボットモードは下半身に対して腕が大きくゴリラのようなモンスター体型である。
TV画面から変形プロセスが全く読み取れない、TF恒例のタカラに対するハズブロの無茶振りである。野獣のごときパワーを誇り、メガトロンとも互角にやりあえるほど。
サイバトロン星でのディセプティコンの本拠地・ケイオンで休眠中のまま放置されており、
このうち一体が活動を再開し、拠点の防衛任務に就いていた。
マトリクスを手に入れる為にやってきたアーシーとジャックに襲い掛かり、アーシーを倒すものの、ジャックの機転でミニコンの大群に襲われバラバラに分解されて「やられた~」と言いながら転落していった。
だがインセクティコンはこれだけではないようで、別個体が地球に大量に生息していた。
カプセル内で眠りについていたところをエアラクニッドが発見、自分の軍隊とする。
彼女の指示でメガトロンや戦艦ネメシスを襲うが、エアラクニッドがやられた事で戦意を失い、今度はメガトロンに忠誠を誓いその配下となった。
中の人は『ビーストウォーズ』でワスピーターを演じた加藤賢崇。
恐らくは昆虫繋がりで抜擢されたのであろう。トランスフォーマー随一の癒し系キャラであるワスピーターまんまの声である為、凶暴な外見や苛烈な攻撃と全く合っていない。
戦闘シーンもどこか緊張感の無いものとなっている。
登場回では抱負を語っているが、結局はお馴染みのやられっぷりを見せている。
何故か相撲の力士みたいな台詞が多い。また、自身は肉食系に属しているらしい。
因みに海外版では全く喋らず、終始唸り声を発している。このため英語版ではホラー回だったものがギャグ回にトランスフォームしてしまった。
CV:岩田光央
メガトロンの「一番強いヤツ、出て来いや!」という問いに名乗りを上げた昆虫戦士。
全身に傷(もしくはタトゥ)のついたインセクティコンのリーダー的存在で、彼らからは「親方」と呼ばれている。言葉を話すという点では本家の海外版と変わらないが、落ち着いた口調の英語版に対してこちらは柄の悪い口調で常にブツクサと小言を呟く。獰猛かつ残忍な性格であり、これまで多くのオートボット戦士を殺してきた。好戦的だが戦闘に関する知識も持ち合わせており、当然戦闘力も高い。
アイアコンの遺産(毒エネ)回収に向かったバルクヘッドと戦闘になり、毒エネ処分の為に火口へと進むバルクヘッドを執拗に追跡しするが、敗北。
火口に転落したかに見えたがしぶとく生き残っており、帰り際のバルクヘッドを狙撃し意識不明の重体に陥らせる。その後はオートボット戦士を倒したと思い込み、デカい顔してモメ事の原因になっていた。だが、バルクヘッドの仇としてホイルジャックとミコに狙われ、更にはバルクヘッドを仕留め損なっていた事も判明してしまい、メガトロンからホイルジャック抹殺を言い渡される。ホイルジャックとの一騎打ちでは終始優位に立ち、仕留める寸前にまで追い詰めるが、ミコが発射した宇宙船スターハンマーのミサイル攻撃が直撃し、死亡した。
中の人は『ビーストウォーズメタルス』のシルバーボルトや『スーパーリンク』でロードバスターを演じた岩田光央氏。
ストーリーとはまったく関係ない中の人の出来事まで喋ったりもしている。台本に無茶ブリでも書かれていたのだろうか。
因みに本家英語版では「一番頭の良い奴は誰だ」と呼ばれて登場しており、インセクティコンでまともに喋れるのは彼だけである。
スタースクリーム・クローン
CV:鶴岡聡
「俺がいっぱいいたらなぁー」というスタスクの発想で産まれたクローン。
輸送船ハーベンジャーの船内にあったプロトフォームに自分のエネルゴンを注入して生み出された。
全部で5人おり、外見・性能・性格共にオリジナルとほぼ一緒である。また、トランスフォーム・コグを内蔵しているため、コグを喪失していたオリジナルと違い戦闘機に変形し飛行出来る。
クローン間の仲間意識は結構強く、喋り方は「~だす」「~だっぺ」で、どこか田舎臭い。クローンの感覚や思考はオリジナルと繋がっており、クローンがダメージを受ければオリジナルのスタスクも痛みを感じる。
スタスクの指示でメガトロン暗殺のために戦艦ネメシス内に潜入するが、偶然出くわしたバルクヘッドにやられる・メガトロンに隙を突かれて返り討ちに遭うなどで結局失敗。生き残った一体も反逆の意思をスタスクに知られて処刑された。なお、この一体のトランスフォーム・コグはスタスクのパーツとして再利用されている。
戦艦ネメシス
ディセプティコンの旗艦であり、移動する本拠地。宇宙空間・大気圏内であろうと問題無く航行可能。
エネルゴンを動力源とし、最新テクノロジーによって作られた数々の兵装を装備している。
ステルス迷彩機能を搭載しているため、電子機器・目視共に捉える事は難しく、侵入は非常に困難である。
・・・・・・のはずなのだが、劇中では度々オートボット陣営の侵入を許している。
まさに初代TFにおけるアークポジション。
甲板に直接乗り入れられたり、ステルス機能が作動していない隙を突いてグランドブリッジで侵入されるのは序の口として、あろう事か積荷のエネルゴンに混ざったバルクヘッドを回収してしまったり、帰還する兵士の中に離反したはずのスタスクが交じってたりする事もあった。
まさにザル警備。
また、ダークエネルゴンを注入した結果、戦艦そのものが意志を持った事もある。
その際は武装がパワーアップしており、高度な暗号をあっという間に解読するほどの知能を獲得していた。オートボットのみならず主であるディセプティコンにまで反逆し、新兵器の力で一時は両軍団を沈黙させる事に成功。そのままアイアコンの遺産を独り占めしようとするが、子供達の活躍によってダークエネルゴンを全て取り除かれ自我は消滅している。
その他キャラクター
CV:中村秀利
トランスフォーマーの間で伝わる伝説の中に登場する神様。
創造神プライマスと対を成す破壊神であり、長きにわたってプライマスと覇権を賭け戦ってきた。
最終的にプライマスが産み出した13人の初代プライムの前に敗れ、広大な宇宙に追放される。
以降は行方不明となり、トランスフォーマーの間では神話上の人物とされていた。邪悪な力が宿るダークエネルゴンはユニクロンの血液である。
実は戦いに敗れ追放された後、休眠状態のユニクロンの体に宇宙の様々な塵が集まり地球へと発展していった。つまりユニクロンは地球そのものでもあるのだ。オプティマスは地球を守るべく、そこに住む全ての生物はユニクロンの子であると説いて復活を思いとどまるよう説得するも、本人は地球の事など蚊ほどにも思っていない。が、そこは破壊神なので仕方ないのかもしれない。
(おまけにずっと眠っていた彼からしてみれば、眠らされて気がついたら違う惑星になっていただけでなく、自分と違う生物が自分の上で勝手に暮らしていたという状況でしかなく、愛着も何もあったものじゃないので尚更である)
地球やサイバトロン星を含む宇宙の星々が直線上に並ぶ事でダークエネルゴンの力が活性化し、長い眠りから復活。それに伴い地球上では天変地異が続発し、ダークエネルゴンを大量に摂取したメガトロンはユニクロンの影響に曝されていた。
復活直後にはメガトロンの事を口だけ達者などと散々罵倒し、破壊神の尊大さを見せ付けた。
オプティマスは彼の体の一部が露出した地点に向かい説得を試みるが、逆にユニクロンは因縁のプライムの血を引くオプティマスを抹殺するべく自らの分身(サイズは自由に変えられる)を大量に産み出し、倒しても無限に湧いて出て来る分身による圧倒的物量でオプティマス達を追い詰めるが、オプティマスにメガトロンが一時的に力を貸した事でオートボットはグランドブリッジを使い辛くもユニクロンの知覚範囲から脱出。
更にメガトロンはユニクロンと精神がリンクしているのを逆手に取り、オートボットたちをユニクロンの体内に案内する。そして最終的にコアをオプティマスの持つマトリクスのオールスパークで撃ち抜かれ、再び活動停止に追い込まれてしまった。
劇中ではトランスフォームを披露していないが、玩具では巨大な顔(解説ではスペースクルーザーとなっているが)にトランスフォームする。かつての「トランスフォーマー・ザ・ムービー」での末路を思い出させるギミックである。更にオプティマスやメガトロンを強化させるガイアアーマーにも変形。
国内版ガイアユニクロンや、日本を除くアジア地域で限定発売されたオプティマスとのカップリング品の記述を統合すると、ガイアアーマーはレオプライム(アニメ未登場)が自身のエンシェントソードを用いてユニクロンの残骸から作り出した鎧であり、着用者に絶大な力を与えると言われているが、ダークエネルゴンの闇の力に飲まれないようにする為に精神統一が必要、との事である。
ネメシスプライム
CV:森川智之
ブレークダウンの遺体を解析して得られた技術と、スタースクリームのトランスフォーム・コグ(トランスフォーマーの変形に必要な「機械の臓器」、惑星サイバトロンの技術でも複製できない)を用いてメックの手により複製された偽オプティマス。
メックの「キメラ計画」によって生み出されたロボットで、見た目はオプティマスにそっくりだが、目やブラスターの銃口は黄色で、本物よりも色調が暗く、所々錆びていたり塗料が剥がれているなどの特徴的差異を備えている。完全自律型ではなく、メックのアジトにある操縦席からサイラスが遠隔操作する。早い話が鉄人28号。オプティマスの声で喋れる他、スピーカーを通してパイロット(サイラス)自身が喋る事もできる。
ファウラーが乗る車に夜のハイウェイで襲撃し、あわやというところまで追い詰める。更に軍の基地を襲撃し混乱させ、軍にオートボットが敵に回ったと誤解させる。拠点を知られオートボットに襲撃されるが、闇夜と偽オプティマスとしての特徴を利用して撹乱し各個撃破していき追い詰めるほどの活躍を見せた。
メックのアジト屋上でのオプティマスとの一騎打ちでも互角以上の戦いを繰り広げたが、
ファウラーがサイラスを操縦席から引き離した事で隙が生まれ敗北。トドメを刺されたネメシスプライムは屋根を突き破り落下、サイラスはその下敷きになるという何とも悪党らしい末路を迎える。現在は軍の倉庫で保管されているらしい。
地球人
ジャック・ダービー
CV:福山潤
高校生の少年で、本名はジャクソン・ダービー。
町を一歩出れば荒野ぐらいしかないようなネバダ州の田舎町ジャスパーに住んでいる。
アーシーとビーコン兵の戦闘に巻き込まれた事からトランスフォーマーの存在を知る事となる。
最初はトランスフォーマーとの戦いへの関与に消極的だったが、やがて勇気を見せ、宇宙を守るために立ち上がる。子ども達のリーダー的立ち位置。ここぞという時の頭の回転が速く、サイラスやエアラクニッドを出し抜くなど、重要な場面で活躍している。アーシーは母親公認のパートナー。イケメンキャラに該当しているらしく、作中でシエラという彼女が出来ており(後に別れているが)、エアラクニッドには狙われている。
ラチェット曰く、総司令官に就任する前のオプティマスにそっくりな性格との事。
更に下等な人間は眼中にすらないはずのメガトロンからも注目されている。また、ベクターシグマからマトリクスにデータを取り込む重要な任務を引き受け見事に成し遂げ、オプティマス復活に貢献した。
何気に人類初の太陽系外の惑星に降り立った人物でもある。
彼の将来が楽しみである。
ラフ・エスキベル
CV:くまいもとこ
12歳と全メインメンバー中最年少の少年。正式な本名はラファエル・ジョージ・ゴンザレス・エスキベル。
メガネをかけておりデジタル面に強く、戦艦ネメシスのコンピューターへのハッキングや捕獲したレーザービークにウィルスを仕込むなど子供とは思えないような事までやってのけるサウンドウェーブクラスの腕前を持ち、オートボットのオペレーター兼サポート役としても活躍している。
バンブルビーの相棒という事からスパイクかサムだと思ったらチップのポジションだったが、長らくオートボットと行動を共にし続けていた為に学校での成績が悪くなり、彼の母親から外出禁止を言い渡された事もあった。
家庭は大家族の末っ子であり、大勢の兄姉がいるせいか両親からはあまりかまってもらえなかったようで、いつまでも自分を見続けてくれるバンブルビーに対して実の家族のように感じている。
バンブルビーの電子音会話を理解し通訳出来る唯一の人類。また、アイキャッチでもビーの言葉を通訳したり、バンブルビーのアームズマイクロン、ビーツーの声をラフの声優が担当していたりする。
CV:古木のぞみ
東京から留学してきた15歳の少女。
ピンク色のメッシュを入れ、後ろ髪を三つ編みにしてサイドに丸く纏めた髪型が特徴的。
好奇心旺盛で行動力抜群。危険な場所にもちゃっかり付いてきている。その為ミコの行動がトラブルの発端になる事もしばしば。バルクヘッドのパートナーで、遺言状でギターを譲り渡そうとしたり、彼の絶体絶命の危機にも傍を離れず自分の命も顧みず助けようとしたりと、とても大切に思っている。
バルクヘッドのメイン回でミコとの関係が中心となっている話も多く、ピクシブでは一種のカップリング扱いとなる程である。
とても明るい性格だが、家族から離れて海外に来ている為、心の奥底では寂しがっている。
そのため、常に一緒に居てくれるバルクヘッドを親友だけでなく、兄や父親のようにも感じている。バルクヘッドが逆境にめげないのも、彼女の存在が大きい。
ウィリアム・ファウラー
CV:乃村健次
アメリカ政府のエージェントであり、オートボットの監視役。アメリカ陸軍のレンジャー部隊出身。
当初はオートボットに対して嫌味を言うなど辛辣な態度を取っていたが、スタースクリームに拉致されたりスカイクエイク戦での共闘をきっかけに態度を徐々に改めていき、軍上層部がオートボットを危険視した際には、全力でオプティマス達を(皮肉を交えながら)擁護し、毒エネの影響でダウンしそうなバルクヘッドを叱咤激励するなどした。
メックの兵士を素手でボコれる戦闘力を誇り、スタスクの拷問にも最後まで口を割らないガッツを持ち、生身で戦闘機を運転しヘリでドッグファイトまでやってのけるスーパーマンである。が、よく戦闘機やヘリはスキャンのカモにされて撃墜される。
なお、戦闘機の操縦には通常、強烈なGに耐えるための特殊なスーツや酸素マスクが不可欠であるが、ファウラーの乗機はオートボットの技術でいじられているので、そのままの服装で問題ない事が判明した。
また、ジューンと絡む場面が多く、最終回ではビーコンに襲われている彼女を救出する場面も見られた。
ジューン・ダービー
CV:生天目仁美
ジャックの母親で、職業は看護師。
登場からしばらくの間はトランスフォーマーとの関わりがなかったが、17話でメックと結託したエアラクニッドによって誘拐されてしまう。救助された後はアーシーを始めとしたオートボットの面々とも関わりを持つようになる。
過保護な面があるのかジャックの事をたびたび窘める場面が見られ、ガイアユニクロンが覚醒し、地球が異常気象に見舞われた時にはラフを家族の下に連れ戻す事を主張し、嵐が吹き荒れる中を車で送り届けようとした。
メガトロンの奇襲攻撃でラフが重傷を負った際にはラチェットと協力して治療に当たり、彼を回復に導いている。ディセプティコンによる本格的なオートボット基地への攻撃が始まった際には無謀にも車でジャックのもとへと向かおうとするが、その途中でビーコンに襲われてしまう。しかし、駆けつけたファウラーのヘリによって危うく危機を逃れている。
リーランド“サイラス”ビショップ
CV:石塚運昇
世界各地でテロ活動を行う危険な組織・メックの指導者。
白髪で顔には大きな傷跡があるガタイの良い男。高い技術力で作られた独自の兵器や装置で力による世界征服を目論んでいる。
力こそが正義であり、力を持った者が弱者を支配するのが当然であるという危険な思想を持ち、オプティマスからは「メガトロンと同じ男」と評されている。
軍の特殊部隊(除隊前の階級は大佐)に在籍していた頃の知識と経験を活かして迅速かつ的確な判断と行動力を発揮し、トランスフォーマーの技術力を利用しようと企む。
ディセプティコンと度々手を組む事もあり、17話ではエアラクニッドと共謀してジューンを誘拐した。
30話では人工トランスフォーマー製作の為にバンブルビーのトランスフォーム・コグを奪い取るが実験に失敗。そこに現れたスタースクリームにエネルゴンの重要性を説かれ、情報の見返りに彼との同盟を受け入れるが、31話でしくじったスタースクリームをあっさり見限り、彼のトランスフォーム・コグを奪う。
スタスクから奪い取ったコグ、オオゥしたブレークダウンのパーツ、オプティマスの盗撮写真を使い「キメラ計画」を実行して偽オプティマス(ネメシスプライム)を建造、これを使ってアメリカ軍を混乱させるが、オートボットとファウラーの作戦により最終的には失敗。その際、オプティマスに破壊され落ちてきたネメシスプライムに押し潰され意識不明の重体に陥ってしまう。
その後はメック兵士に回収され行方を晦まし、あらかじめ回収していたウォーブレークダウンの残骸の体内に移植する事で復活を遂げる。
用済みとなったメック兵士を血祭りに上げた後は、かつての軍籍を騙って軍の施設に侵入し、かつて自身も開発に携わっていたレーザー衛星「ダモクレス」のコントロールを奪い、ディセプティコンに取り入る為にメガトロンらに協力する。衛星へのハッキングを行うラフを始末しようとしたり、戦闘でバルクヘッドを圧倒するなどしていたが、スモークスクリーンが加勢した事で形勢は逆転し敗れ去る。
寛大なるメガトロン様は失敗したもののサイラスを評価し、ディセプティコンの一員として迎える事を承諾する。
メガトロン「メディックノックアウトの実験材料としてなぁっ!!」
シエラ
CV:森千早都
ジャックの同級生の少女。彼のバイク(アーシー)に興味を示すが、皮肉にもアーシーに関する誤解が元でジャックは彼女にフラれるハメになってしまった。
ヴィンス
CV:櫻井孝宏
温厚なジャックに度々因縁をつける典型的なDQN気質の悪ガキ。
しかし、ジャックを巻き込んでの公道レース中にノックアウトに拉致されたり、
スモークスクリーンに乗ったジャックをからかった後で自身も因果応報的な事故に遇うなど、
トランスフォーマー絡みで散々な目に遭っている。
ボーゲル
CV:稲田徹
ニューヨークのマンハッタンの地下鉄で働く保線要員。
38話でディセプティコンのアイアコンの遺産強奪を阻止すべく行動を開始したジャックらが偶然出くわした。ガタイの良い見てくれとは裏腹にオカルトの話題に明るく、ミコが口にしたトランスフォーマーに関する話をすんなりと信じている。
一部始終を見てしまったボーゲルの処遇については、ファウラー捜査官が彼を宇宙通信部の名誉調査員に任命し、アーシーがこの件に関して一切口外しないと約束させる事で落ち着いた。
ブライス将軍
CV:茶風林
ファウラーの上司に当たる人物で、トランスフォーマーに関する一連の事件について聞き出す為にファウラーを召集し尋問を行った。日本版ではエアラクニッドらと同様に海外版とは異なるコメディ調のセリフで会話し、表情とあいまってどこかとぼけたような印象を感じさせる。
作風
『ビーストウォーズ』シリーズ以来のフルCGアニメシリーズであり、国内では『トランスフォーマー アニメイテッド』から一年半ぶりとなるトランスフォーマーシリーズのアニメ放送。
キャラクターデザインは『トランスフォーマー アニメイテッド』と同様カートゥーン調のややデフォルメが効いた体形だが、ディテールは細かく、ボンネットタイプのトレーラーをモチーフにしたオプティマスのビークルモードや発声機能に異常をきたしたバンブルビーの声、アーシーのビークルモード時に映し出されるライダーのホログラム、母星の末路など、実写版映画『トランスフォーマー』を意識した設定が多く使用されている。
同じく顔のデザインに関しても比較的人間に近づけたパーツ構成がなされており、特に強調された眉毛状のパーツがその表情を豊かにするのに大きく貢献している。
また、今作のトランスフォーマーは「アームズアップ」という掛け声と共に腕に内装された武器を展開する。(日本版のみ)基本的にアームズアップ可能なトランスフォーマーは全員ブラスター(銃)タイプの武器が手首から生えてくるほか、ビーコンなど一部を除き接近戦用の武器も展開する。
ただし幹部級のディセプティコンの多くはアームズアップせずに手持ちの武器やあらかじめ外装された火器を用いるなど、日本での玩具展開に合わせて新たに作られた設定の為、無理のある描写も多い。
放送形態の違いから、前作『アニメイテッド』と比べシリアスなストーリーが展開し、TFの破壊シーンを爆発でごまかすのではなく生々しく描くなど過激な演出も多い。
台詞の端々にジョークを挟みつつも全体的にはごくまじめに話が進んでいくあたりは、G1を始めとする「いつもの」トランスフォーマーである。
またファン層の違い(アメリカでは日本で言う「ガンダム」並みの知名度と年齢層だが、日本では主に児童向けアニメとして扱われている)から、ハード路線のストーリーをライト側に寄せているため、説明不足や矛盾が生じややカオスな展開となっている。
番組後のミニコーナー『アームズマイクロン劇場』は、過激すぎて日本ではカットになったシーンの穴埋めも兼ねている。
因みにこのコーナーに登場するマイクロン達はそもそも本編に出てこないが、これは玩具の日本独自展開である為。因みに北米で販売されているのに日本で玩具が販売されていない、逆に北米で玩具が販売されていない、本編に一切登場しない玩具オリジナルのTFが発売されるような事もTFシリーズでは何ら珍しい事ではない。
また、日本語版ではAパート放送開始時に「テレビを~」のいつものくだりの後に「この番組には日本では問題になるシーンがありますが、原作を尊重してそのまま放送します」のテロップが流れる事がある。これはジャックがノーヘルでアーシーに乗っているシーンがあるためである。(もちろんいつもノーヘルではないし、テロップも毎週流れるわけではない)
ノーヘルでバイクに乗り公道を走ると違反になり罰せられる、これは事故で転倒した時に死に至る危険が高まるため、搭乗者に着用が義務付けられているからである。また交通規則で義務付けられてはいないが、肌の露出した服装やノーグローブも大怪我に繋がるので避けるべきである。(同様のテロップは「宙のまにまに」でも流れた)
続編
原語版においては第52話でシーズン2は一応の区切りとなっているが、日本語版では同話が事実上の最終回とされており、そのため話がオートボットがディセプティコンに追い詰められて仲間が散り散りになった所で終わってしまうという非常に後味の悪い結末になっている(しかもラストが一部編集されており、原語版でのオートボット基地崩壊までのシーンがカットされ、オプティマスが基地のグランドブリッジシステムを破壊しようとした所でエンディング入りとなっていた)。
外国ではシーズン3(副題“Beast Hunters”)も放送されたが、現時点ではシーズン3の日本での放送は未定。
『BH』に代わり、シーズン3以降のプライム系TF玩具は『参乗合体トランスフォーマーGo!』(ゴウ)シリーズとしてリニューアルされ、日本オリジナル商品を交えての独自の販売展開として継続している。また、アニメはTV放送ではなく小学館より発売の学年誌に付属するDVDに収録されており、「てれびくん」には侍チーム編、「テレビマガジン」には忍チーム編がそれぞれ収録されている。
2015年3月に今作(厳密にいえば日本未展開の『Beast Hunters』とそのOVAである『Predacons Rising』まで含むプライム作品)の続編にあたる『トランスフォーマーアドベンチャー』(原題:Robots in Disguise)が日米で放送されている。
関連項目
トランスフォーマーアニメイテッド→トランスフォーマープライム→トランスフォーマーアドベンチャー