ポリゴン(ポケモン)
ぽりごん
基礎データ
ずかん | No.137 |
---|---|
英語名 | Porygon |
ぶんるい | シージーポケモン(赤緑)→バーチャルポケモン(青~) |
タイプ | ノーマル |
たかさ | 0.8m |
おもさ | 36.5kg |
とくせい | トレース/ダウンロード/アナライズ(隠れ特性) |
概要
初代『赤・緑』から登場している、色々な意味で特殊なポケモン。
当時は初の人工ポケモンと発表された存在で、当時の最先端技術の粋を結集し研究の末生み出された。かがくのちからってすげー!。
「ポリゴン」という名前通り角ばった多面体のパーツで構築された全身は、実体化したプログラムで出来ており、デジタルデータに自らを変換することで電脳空間に入り込み自由に移動することができる。
データも厳重なコピーガードが施されているため、コピーにより同一個体を複製することはできないらしい。
なのに普通にタマゴを作って個体を増やすことが出来るのはなぜなんだろう。
しかしまだ基本的な動作しかできず、プログラムにはない動きはできない。
呼吸をしていないので、一時はどんな所でも活動できるポケモンになると期待されており、宇宙まで飛んで行く事を目標に様々なアプローチが行われたが、長らく成功例は無かったという。
当初は「シージーポケモン」だったが、後に「バーチャルポケモン」に変更された。
進化せずに分類が変わったのはポリゴンが唯一である。
上記の通り、当初は"初"の「人工ポケモン」と言われていたが、その後次々と人工種に該当するポケモンが現れ始め、ゴビットやマギアナの様な数世紀前から存在していたものも発覚した事で、この煽り文句は取り消された。
近年の作品では最新技術、科学力で作られたと記述されることが多い。
ちなみにポケモンスタジアムで名実共にポリゴンがポリゴンで描写された。当時の3Dグラフィックでも何の違和感がなかったのもまたポリゴンである。
そうして時は流れた『XY』では、人工衛星として打ち上げられ、宇宙で活躍するという念願を果たせた話が聞ける。
カロスのホロキャスターがどこでも繋がるのは、惑星外にいるポリゴンのお陰だとも。
『サン・ムーン』の時点では開発から20年経った様で、ポリゴン自体の技術はもはや時代遅れとなってしまった部分も多いらしい。
だがまだまだ活躍の場は多く、『ソード・シールド』では、強固なコピーガードを活かしたサイバーセキュリティとして不審なデータがないかを巡回監視する役割を担っている模様。
下記の有名な事件により、アニメでは出禁になってしまった不憫なポケモンでもあるが、ゲームではそんなポリゴンが可哀想に思ったのか、斜め上の所で優遇させている。
サンムーンのポケリフレで使えるドライヤーはポリゴンをイメージしている。リーリエのフィギュアのおまけとして立体化もしている。
スマホアプリ「ポケモンマスターズ」のキーアイテムであるバディストーンが埋め込まれているのが。ポリゴンをイメージした「ポリゴンフォン」である。
似た能力を持つ天然種としてロトムがいるが、参考にした所もあるのだろうか。
ポケモンだいすきクラブの特集企画「ポケモンもやもやドガース世界紀行」にて、製造元はシルフカンパニーであると明言され、シルフ本社に置いてある資料にもそれを仄めかす記述がある。
ポケモン けんきゅうじょ では
じんこうの ポケモン
ポリゴンを つくる ことに
せいこう した… …
という内容のものがあり、グレンタウンのポケモン研究所出身の現シルフ社員が作ったか、同社がポケモン研究所の協力を得て作り出した可能性が高い。
グレンタウンの研究施設が用いられたのは、過去にも遺伝子を組換えた新種ポケモンを生み出す事に成功した記録もあるからこそだろう。
ゲーム上での特徴
入手手段
その出自故、進化後共々野生下における生息例は全く無く、大抵は他の誰かから貰う形でのゲットとなり、捕獲できるものも人為的に放流されたケースばかりである。
初代ではタマムシシティのゲームコーナーで景品(しかも赤とピカチュウ版では9999コイン必要)で入手するしかなかった。
ゲームコーナーはロケット団により経営されているため、シルフカンパニーとは怪しい関係がありそうである。
初めてエンカウント出現したのはダイヤモンドパールの「じまんのうらにわ」。
しかし、このポリゴンはウラヤマの大風呂敷癖により後付けで庭に野放しされたものであり、その地のポケモンではない。
また、「ダイヤモンド・パール」のマイナーチェンジバージョンの「プラチナ」ではトバリシティでNPCから無料で貰うことができるが、くれた人が言うには、ギンガ団アジト周辺にいたところを保護していたとのこと。
ギンガ団アジトでは戦闘でポリゴン2を出してくる研究員のNPCが存在するため、ギンガ団とも黒い設定がありそうだ。
ORASではマボロシのばしょで捕まえられるようになっている。
初代のリメイク作であるLPLEではゲームコーナーが利用できなくなったため、ロケット団撃退後にシルフカンパニーの社員から貰えるという形に変更されたほか、稀に7番道路の草むらに野生のポリゴンが出現する(ただし、図鑑では「生息地不明」となっている)。
第8世代ではDLC「鎧の孤島」で登場。
イベントクリア後にハイドから一匹貰える。
この個体は隠れ特性持ちであるため、それ以外の特性が欲しい場合は預かり屋に預けてタマゴから別途孵化させる必要がある。
なお、ポリゴンはタマゴを作ることができる上にキョダイマックス形態も存在しないため、同じくストーリー中で貰えるフシギダネorゼニガメやダクマのように貰う段階で性格や個体値等をわざわざ厳選する必要はない。進化用のアイテムも、材料さえあればウッウロボでいくらでも作り出せるので、進化アイテム入手の手間も若干だが改善されている。
ちなみに、初見ではわかりづらいが、タマゴグループは「こうぶつ」である。また、性別は存在しないため、孵化厳選する場合にはメタモンが必須となる。
性能
ポリゴン時点での種族値は全体的に低く、活躍できるのは進化してからとなる。
だが、全シリーズを通して2回の進化にいずれも専用のアイテムと通信交換が必須であるため、進化難易度が全ポケモン中トップクラスに高いという点がネック。
サブロムを所持しているのであれば問題ないだろうが、そうでない場合は、ネット上の掲示板等を通じて交換進化に応じてくれる人を地道に探すしかない。
さらに第二世代からはテクスチャー2を習得し専用技を三つも独占していた。
尤も、特攻の方が高いポリゴンにはかくばるとの相性は悪く、テクスチャーやテクスチャー2も使いづらいため実用性自体は微妙ではあるが…。
ポケモンショックとその後
1997年12月16日、アニメ版の38話「でんのうせんしポリゴン」を見た一部の視聴者が体調不良を訴え、病院へ搬送されるという事件、いわゆるポケモンショックが発生した。
この影響からか、以降アニメ版においてポリゴンの登場は劇場版『水の都の護神 ラティアスとラティオス』の1カットのみとなっている他は、ニャースのパーティーに少し登場したりなどSM編のオーキド校長のギャグで名前が出てきたのみ。2・Zに至っては一切登場していない。
おまけに同話はその後一度再放送があったがそのあとで欠番扱いとなっている。
こういったポリゴンシリーズの扱いに対し、騒動の原因はアニメ制作側の過剰演出であるため、「ポリゴンが封印されるのはお門違いである」といった声もある。
なので、「ポリゴンをそろそろ許してあげてほしい」「そろそろアニメに出してあげてほしい」等の意見も多く、ポリゴンのアニメ再登場を願うファンも多い。
ポリゴンのアニメ帰還を願ってか、こういったタグも存在する。
ポリゴン達のアニメでの出番は犠牲になったのだ…アニポケの存続…その犠牲にな…。
あるいは前述のように「人工のポケモン」という設定が出番に影響を与えているのだろうが、そうなると他の人工のポケモン達も出番に影響を及ぼす事になる。
やはり、ポリゴン系列の出番についてはあの事件が原因と思われる。
20年近く経った今現在も、ポリゴンの出番はない。
いい加減もう許してやれよ。
2020年9月19日、海外のポケモン公式twitterが「Porygon did nothing wrong.(ポリゴンは悪くない)」とツイートし、話題となった(参考)。それ以上、具体的なことは言っていないものの、誰もがこの事件を思い出し、コメントを寄せた。
本作では、600族を除くとラッキー・ラプラス・プテラ・カビゴン・メリープ・ミルタンク・トゲチック・タブンネ等と並んで、出現率の極めて低いポケモンの1つ。
都市部で若干出現する程度で、並大抵出会えるものではない。
しかも最大CPが極めて低いため、ジムに置かれることも少なく「見つけたかず」に加えるもの困難。
とはいえ、かつて2017年2月9日から16日まで行われたバレンタインイベントにおいて、出現率が大幅にアップする「バレンタインにお似合いのかわいらしいピンクのポケモン」の1つに抜擢されたため、そこで手に入れられた人も多かった。
当初は他のレア組と異なりタマゴ孵化に必要な距離が5kmだったので、タマゴから入手することも(できなくはないが)非常に困難であった。
しかし、2017年6月のアップデートの際に10kmタマゴから孵化するよう調整が入った。10kmから孵化するポケモンの種数は他と比べると少ないため、以前と比べると狙いを絞りやすくなったと言える。もっとも、その肝心の10kmタマゴの入手確率が低めなので、絶対的に手に入りやすくなったかと言われると微妙なところではあるのだが。
ちなみに2018年9月14日~30日には、グローバルチャレンジ達成記念のウルトラボーナスの一環として、ケンタロス等地域限定ポケモンと共に何故か7kmタマゴから孵化するよう調整がかかった。
恐らく今後実装されると思われるポリゴンZを見越しての調整だと思われるが、ケンタロス等他の地域限定ポケモンを狙うユーザーにとっては…。
同じくモジャンボ実装を見越して追加されたモンジャラよりはマシだろうか。一応狙いを更に絞りやすくなったとも言える。
また、2019年11月~2020年7月にかけては、GOロケット団の手持ちポケモンにもなっており、ノーマルタイプ所持のしたっぱが確定でポリゴン系統を繰り出してくるようになった。もちろん、したっぱを倒せばポリゴンを捕まえることが可能だった。
現在はゲットの対象から外れてしまったものの、今後また何かの機会で捕まえることができるようになるかもしれないので、念のため注目しておこう。
2020年9月20日に開催されたコミュニティ・デイでは、なんとこのポリゴンが対象となり、当日は普段のレア度が嘘のように世界中のあちらこちらにポリゴンがうじゃうじゃ湧きまくるという夢のような光景が見られた。
また、色違いが実装されたほか、最終進化系のポリゴンZのイベント限定専用技として、「トライアタック」が追加された。
ある意味、ここ最近で一番ポリゴンがフィーチャーされた日だったと言えるだろう。
レイドボス
2017年11月からはレイドボスに大抜擢されるという快挙を達成。
同時に、これにより野生の個体を見つけ出したり、タマゴからの孵化を経ずともポリゴンをゲットすることが可能となったため、入手難易度が劇的に緩和されることとなった。
レベルは★★★。同ランクの卵はレイド卵の中でもそこそこ出現率が高いので、ジムが密集している都市部に出向くと、運が良ければ結構な数のポリゴンと遭遇できることも。
CPも11000ちょいと同ランクのレイドボスと比べるとかなり低め。さすがにソロでは厳しい…かと思われたが面子がある程度揃ってるプレイヤーなら一人でも余裕、天候ブースト時やパーティーに自信がなくても2人いれば攻略可能。正直なところ、1つ下のランクのアイツよりも遥かに楽である。
ただし、注意点として、通常わざでチャージビームを、ゲージ技ででんじほうやソーラービームを使用してくることがある。でんき技やくさ技に耐性を持たないみずタイプで挑むのは避けた方が良いだろう。
ランクが★★★であるため、「ふしぎなアメ」や「きんのズリのみ」、「わざマシン」等のプレイヤー垂涎のアイテムも(さすがに伝説レイドほどではないが)そこそこの確率で報酬に並ぶ。
さらにさらに、基本的に「きんのズリのみ」を使わなければ捕獲が難しい他のレイドボスと異なり、ポリゴンは通常の「ズリのみ」だけで十分捕獲圏内に持っていけるため、捕獲難易度も非常に低い。頑張れば「パイルのみ」でも捕獲することは可能なので、アメの数も稼ぎやすい。
そんなわけで、このポリゴンレイドは、クリアしやすい・報酬もそこそこ良い・激レアポケモンを比較的簡単に捕まえられる・貴重な「きんのズリのみ」を節約できるという、一石四鳥の超お得レイドとしてプレイヤーの間ではかなりの人気を誇っている。
同時に実装された★★★★の新レイドボスが軒並み微妙な連中ばかりだった反動もあるのだろうが…。
残念なことに2018年2月のレイドボス入れ替え時にお役御免となってしまったが、それ以降も時々レイドボス復帰とお役御免を繰り返している。
上記の通り非常においしいレイドなので、見かけたら是非挑戦しよう。
その他作品
モンスターボールからの登場ではなく、ヤマブキシティのステージギミックとして登場。
ステージ中央の出口から瞬時に現れ、たいあたりでファイター達を攻撃する。
『ポケモン不思議のダンジョン』時闇空においてはラストダンジョンの下層で最もおぞましい敵になっている。
何せこちらを見かけると一部屋丸ごと攻撃する技である『ほうでん』を嬉々として乱射してくる。
接近戦を挑もうとしてもほうでん、遠距離から狙撃しようとしてもほうでん、逃げようとしてもほうでんで感電死した探検隊は数知れず。
多くのプレイヤーにトラウマを植えつけたまさに放電厨である。
主人公orパートナーにポッチャマなどのみずタイプのポケモンがいる場合にはかなり苦戦させられたはず。
さらにモンスターハウスに混じっているとこうそくいどうで敵全体の移動速度を上げてくるという極悪非道。
おまけにラストダンジョン下層に出てくるポケモンはこれとソルロック、ルナトーン、ドーミラーしかいないため、中間地点に辿り着くまで何度もポリゴンと交戦するはめに……。
そして中間地点を突破してようやく放電地獄から開放されたと思ったらポリゴン2、ポリゴンZという後継者が登場する。本当に勘弁してください……。
関連イラスト
ポリゴンショックでピカチュウを貶める人は↓を見て、すこし落ち着いてほしい。
みんなわるくない、そのことをたくさんの人たちに理解してほしい。