必殺仕事人
ひっさつしごとにん
必殺口上
一かけ、二かけ、三かけて、
仕掛けて、殺して、日が暮れて、
橋の欄干腰下ろし、遥か向うを眺むれば、
この世は辛~い事ばかり…
片手に線香、花を持ち、
おっさん、おっさん、どこ行くの?
あたしは必殺仕事人、中村主水と申します…
「それで今日は、どこのどいつを殺ってくれとおっしゃるんで?」
晴らせぬ恨みを代わって晴らす、お江戸の街の闇稼業。
「必殺仕事人」は、朝日放送(ABCテレビ)と京都映画撮影所(現・株式会社松竹京都撮影所)の制作の時代劇TVドラマ「必殺シリーズ」の第15弾として、1979年5月18日から1981年1月30日にかけてテレビ朝日系列で放映された時代劇、およびその続編のシリーズ作品の総称である。
実はこの作品、放送開始当初シリーズ化の予定はなかった。
というのも、その直前に放映されていた「翔べ!必殺うらごろし」が必殺シリーズとしてはあまりに異色の作品だったことから視聴率が低迷したことを踏まえ、当初は打ち切りが決まっていた必殺シリーズの有終の美を飾る作品として全26話の予定で制作・放映されたためである。
しかし、原点回帰を図った作風や一新されたキャスト陣により制作陣の予想を大きく上回る人気を獲得し、打ち切りから一転して続行が決定。作品それ自体も延長を繰り返した結果、最終的に必殺シリーズ最長となる全84回の話数を記録し、その後も続編が立て続けに制作されたことで、「必殺仕事人」そのものがシリーズ化していくこととなった。
「必殺仕事人」シリーズとして連続ドラマのみで「新・必殺仕事人」「必殺仕事人III」「必殺仕事人IV」「必殺仕事人V」「必殺仕事人V・激闘編」「必殺仕事人V・旋風編」「必殺仕事人V・風雲竜虎編」「必殺仕事人・激突!」が放映され、それ以外にもスペシャルドラマ・劇場版などが多数作られた。
2007年放映のスペシャルドラマ「必殺仕事人2007」にて主役を藤田まこと演じる中村主水から、東山紀之演じる渡辺小五郎へとシフトしつつ、主水はベテランの現役仕事人として続投する形となった。2009年放映開始の連続ドラマ「必殺仕事人2009」も「2007」の設定を引き継ぎ、小五郎&主水共演の形が取られた。スペシャルドラマ「必殺仕事人2010」制作中の2010年2月に藤田まこと氏が急逝し、これに伴い小五郎&主水共演の「必殺仕事人」は終了した。その後は2012年から2016年まで5年連続で、それ以降も1~2年に1回ほどの頻度でスペシャル版が放送されている。
「必殺仕事人2018」撮影中の2017年6月に小五郎の姑・おこう役の野際陽子が死去。放送が危ぶまれたが撮影は全て終えており、生前最後の出演として2018年1月に放送された。なおこの作品では、藤田まこと演じる中村主水も「2010」同様、過去の映像を使用する形で「出演」(回想ではなく現在の小五郎とやり取りをする形)し、中村主水が「必殺~」に約7年半ぶりの登場を果たした。またおこうは劇中でも亡くなった設定となり、以降はおこうの妹(小五郎の小姑に当たる)・おてん(演:キムラ緑子)が登場する形にシフトし、その最初の作品として「必殺仕事人2019」が3月に、平成最後の必殺シリーズとして放送された。
令和初作品の「必殺仕事人2020」以降もこの布陣は引き継がれている。
ストーリーの主な流れと小ネタ
「弱者を食い物にする悪人たちが視聴者のヘイトをエピソード前半で煽りまくり、彼らに苦しめられた人々が最後の手段として仕事人に依頼。終盤でそれを受けた仕事人の集団がそれぞれの得意な得物で以て、悪人どもを痛快かつ爽快、見ようによっては非常に惨たらしい方法で殺害して成敗する」というのが物語の大まかな流れであり、それまでの必殺シリーズにおけるストーリー構成を概ね踏襲する形となっている。
多くの時代劇と同様、最終回やスペシャル版といった特殊な実例を除いて、基本的に一話完結型である。
なお、被害者は悪人に殺されたり、自ら親族や恋人などの仇を討とうとするも返り討ちに遭ったり、奉行所の役人に召し取られて死罪となったり、自害したり、仕置きを依頼した後(もしくは仕置き後)にどこかへ去っていくのが普通で、「水戸黄門」などの何かしらの救済がある時代劇と違い恨みが晴らされても救われない、もしくは幸せにはならない(バッドエンド)のが基本。また、一部の女性被害者は岡場所(幕府非公認の女郎屋)に身を売って得た金銭で依頼した後、そのまま岡場所で働く事になったり、すぐに自害して果てたり、悪人から体を弄ばれた途端に逆上して殺そうとするか親族などの仇を自ら討とうとして、返り討ちで殺されたりする事が多い。遺体はたいてい奉行所の役人や岡場所(女性被害者のみ)などに発見され、殺害した悪人の手で自殺や入水に偽装されたり、身寄りのない女郎や家族を失った孤児などは投げ込み寺へ運ばれる場合がある。
時代劇において主流かつ王道である人助けや世直しを無償で表立って遂行する勧善懲悪物の作品(実例:①②③④⑤⑥⑦)とは異なり、仕事人自体が『殺し屋』という悪の側面を持っているのが大きな特徴であり、前者へのアンチテーゼとも受け取れる。
なお、前者は裏を取り証拠・証人を押さえたら、黒幕の屋敷にカチコミを公然とかけて、黒幕・悪徳商人とその配下・雑魚合わせて約20~30人を正攻法で一人残らず成敗するのに対して、仕事人では宴会などで泥酔状態になった標的とされる悪人約3~7人の死角や隙を突いて、1対1の不意討ち・闇討ちで抹殺するのが(殺しの標的の人数や状況によっては、仕事人の誰かが標的を2~3人殺さなければならない場合もある)、両者の決定的なコントラストと相違(ただし、「必殺剣劇人」の場合は頼み人が主人公3人組の義娘(演:工藤夕貴)のみで、その娘の願い(仇討ち)を叶える形で仕事を請け負い、事件の黒幕・張本人とその配下に正攻法で対峙し、事件とは全く無関係な配下たちを峰打ちや殴打で捻じ伏せて黒幕・張本人だけを抹殺するという、前者と後者を掛け合わせたような戦法を取っている)である。
他に上記の通り、「被害者は事件が解決しても救われない(幸せにはならない)」点も特徴(前者では、たいてい被害者(忠義の若侍・孝行の町人や百姓・町娘など)に対してはお褒めの言葉がかけられ、家名再興や困難だった結婚、藩医による難病の治療といった願いが叶えられたり、職人の場合はその職人の作った品が藩御用達・幕府への献上品として認められる、被害者自身に酒に溺れ仕事をしない・博打好きなどの悪癖がある場合は心を入れ替え真人間になるなどの救済がある)。
なぜこの裏稼業の世界に入ったのか・始めたのかが不明かつ明かされていない者が大半であるが、中には仕事人の殺しを目撃した者が命を奪われない代わりに裏稼業に入ることがあり、そのまま仲間たちのサポートや敵の情報を探る諜報活動を行ったり、場合によっては自ら殺しに加わったりする者もいる。
仕事人たちの集団の組織形態も作品によってさまざまで、主人公を事実上の元締とする少数規模のものが多いものの、必殺シリーズ全体で見ると、主人公とは別人の元締により結成された集団や、逆に自然発生的に生じた元締が存在しない一味なども珍しくない。数ある組織の中には、殺しの依頼を受けそれをこなすため旅をする集団、目的すらなく気の向くまま放浪する旅人の一派、果ては途中で構成メンバーや元締が交代し組織構成や活動方針が変わっていった一味といった特殊な事例もいくつか存在する。
中には複数の裏稼業集団を傘下に収めている『寅の会』や『闇の会』といった大きな裏組織を元締に持つこともある。そうした大規模な組織の傘下にある場合は独特の条件のもと活動するケースが多く(例として『新・必殺仕置人』では、『寅の会』が定期的に催される「句会」を通じて傘下の仕事人に入札形式で依頼を任せる形を取り「標的や仕事人同士の談合の禁止」「句会の無断遅刻・欠席の厳禁」などいくつかの掟が徹底された)、殺しの期日まで厳密に決められる事も多々ある。
ちなみに「仕事人」の名称は一例に過ぎず、「仕事人」以前や以後の作品でも「仕掛人」「商売人」「からくり人」「渡し人」「仕置屋」といった異なる呼称の集団が多数あるばかりか、それらの名が劇中にて用いられなかったり、そもそも名前すら無かったりすることもままある。
シリーズ初期(『仕事人』第一シリーズまで)はリアリズムに重きを置いたハードボイルドな演出を特徴としていたが、シリーズ中期ごろになるとそうしたシリアスさをある程度残しつつ放映当時の世相や流行を積極的に物語に取り込んでいくスタイルへと変化していった。さらに平成シリーズでは各年の時事ネタをオマージュした内容となっており、「2009」では食品への毒物混入、「2014」ではTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)、「2016」ではリストラ、「2018」では同時多発テロやイスラム国、「2019」ではフリマアプリ、「2020」ではオレオレ詐欺・半グレ・暴対法、「2022」ではネットの闇といった具合に、放送当時の社会の出来事をそれぞれ江戸時代の世界観とうまく組み合わせてアレンジしたエピソードまでもが数多く登場している。
また、シリーズの中には一部時代劇らしからぬエピソードも多く、主水が着物姿でオフィスに座りワープロを打つシュールな場面が繰り広げられた「主水、ワープロを打つ」(必殺仕事人Ⅴ旋風編)、江戸の街に突如ピラミッドが出現する「もしもお江戸にピラミッドがあったら」(必殺仕切人)、米が値上がりした結果パンが江戸の街で流行る「加代、パン作りに挑戦する」(必殺仕事人Ⅳ)、主水がUFOと遭遇する「主水、未知と遭遇する」(必殺仕事人Ⅳ)など。これら時代劇らしからぬエピソードを取り入れたことが老若男女から注目を集める一つのポイントになった。
また1982年の大晦日に放送された、主水を始め仕事人たちの子孫を主役とした「(秘)必殺現代版 主水の子孫が京都に現われた 仕事人vs暴走族」のように現代を舞台にした話もある。
この他、本作の影響を受け他局で製作されたドラマ作品も複数存在しており、例として、2007年1月16日には、日本テレビ系列でパロディードラマといえる「現代に甦った闇の死置人 あなたの怨み晴らします」が放送された。死置人のボス役としてみのもんたが出演するほか、死置人たちは皆本人役での出演で本家同様にタレントやスポーツ選手などの表の顔を持ち、殺し技も本家より現実離れした、かつコミカルな物となっている。
なお、ここまでの記述を見て気づいたかもしれないが、サブタイトルに何らかの規則性が存在している作品が多く、それが各回の話の本筋に絡むこともあれば逆にほとんど無関係の場合もある。
また、記事冒頭にあるような「必殺口上」(いわゆるナレーション)を伴うオープニング映像が必ず入るのも見どころの一つ。ナレーションを担当する人物もアナウンサーや落語家、人気ミュージシャン、過去作に出演した俳優など多岐にわたり、作品ごとに異なる演出が見られるのも特徴的である。
同じ作品内で別のものに変化している事例もあるため、比べてみると面白いかもしれない。
唯一の掟
仕事人特有の性質として、「金を受け取り仕事をする」事が、最大にして絶対の掟とされている点が挙げられる。これは仕事人が本当の殺戮者にならないための最後の防壁とも言うべき信念であり、「仕事人はあくまでも必要悪であって、決して正義の使者ではない」ということを各仕事人に認識させる不文律でもあるため、もし金を受け取らずに仕事に及んだり、逆に金だけ受け取ってトンズラしたら掟に背いた裏切り者となり、場合によってはその仕事人すらも始末される。
この「一線」を越えてしまうと、「正義の味方」となって「自分の善悪の基準で殺す(いわば正義の暴走)」事や「ただの殺人鬼」にもなりうるため、登場人物が暴走しがちな他者を窘めるシーンがたびたび登場する。
「金を受け取らない殺しは御法度」という闇の仕事人としてのルールのために、悪人が目の前で狼藉を働いていても(例え自分の大切な人が傷つけられるような事があっても)、「個人的感情で殺しを行ってはならない」というジレンマに苛まれるなど、ある種のアンチヒーロー物としての側面もある。
仕事人は決して『正義』ではなくあくまでも金を受け取り殺しを請け負う『悪人』、いわゆる『必要悪』である。つまり、『悪が悪を闇に葬る(毒を以て毒を制す)』という事である。だが、シビアでドライな裏稼業の掟があるにせよ、仕事人の胸の奥のどこかには熱いものが見え隠れする事もある。それゆえ、仕事人(およびこの掟に縛られないケースもある必殺シリーズの裏稼業者たち)に成敗される悪人はまさしく腐れ外道と呼ばれるにふさわしい存在と言える。
当然ながら、依頼を受けても標的となる敵が本当に許せぬ所業の者なのかを、予め審査・調査を行って確実に裏を取ってから実行するケースが多く、ただ金を積んだからといって標的を闇に葬ってくれるというわけではない。逆に言えば、上述の形式さえ保てば頼み金の額はそこまで重視されておらず、大判・小判の場合もあれば雀の涙ほどの小銭となることもある(なお作品によっては、金さえもらえば標的がどんな善人・弱者でも殺しを請け負う「外道仕事人」と呼ばれる仕事人も登場し、主人公側と敵対する形で出てくる)。
他にも依頼人自身が仕事の的になるほどの悪党だった場合は、仕事人はどんなに大金であろうともその頼み金を受け取りはしても、自分たちの懐には入れずに仕事を行う際の人払いの道具に使うなど、「汚れた銭は受け入れない」という必要悪としての矜持を示している。
さらに言うと、仕事人の存在は江戸に広まっているただの噂に過ぎないものとして一応は「この世の中には晴らせぬ恨みを(頼み)金で代わりに晴らしてくれる人たちがいるらしい」という話が流れている事が窺える作品も多い。既に仕事人が巨悪の根源を察知していた場合は巨悪に身も心も打ちのめされてしまい、この世の生き地獄・絶望の淵に立たされた被害者にさりげなくこの噂話でそっと背中を押す事もある。ただ、この場合においても他の仕事人から「安易に教えている」と釘を刺される事も。
ちなみにであるが、仕事人の殺し技は刀や刃物はともかくとして奇抜かつ超人技なのは「現実では実現がまず困難とされる方法」が前提としてあるらしい。
仕事人の組織・メンバー
便宜上、「必殺仕事人」の源流と言えるそれ以前の作品や派生作品についてもここに記載する。
登場人物については個別記事または各作品の記事を参照。
江戸プロフェッショナル・必殺商売人
本名 | 通り名 | 表向きの職業 | 武器・獲物 | ヤリ口・役割 | 演者 |
---|---|---|---|---|---|
中村主水 | 八丁堀 | 町方同心 | 脇差、大刀 | 大刀、脇差で斬る、刺す | 藤田まこと |
新次 | 同左 | 髪結い兼箱屋 | 櫛 | 鬢出し櫛の柄を額や首筋に刺す | 梅宮辰夫 |
正八 | 同左 | 足踏みマッサージ師 | なし | 商売人の密偵 | 火野正平 |
おせい | 同左 | 舞踊の師匠 | 扇子 | 刃を仕込んだ扇子で首筋を斬る | 草笛光子 |
必殺仕事人
新・必殺仕舞人
本名 | 通り名 | 表向きの職業 | 武器・獲物 | ヤリ口・役割 | 演者 |
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坂東京山 | 座長 | 踊り一座の座長 | 長簪 | 長簪を首筋、額などの急所に突き刺す | 京マチ子 |
晋松 | 同左 | 遊び人 | 真田紐、拍子木 | 拍子木を結ぶ真田紐を首に巻きつけ、絞め殺す | 高橋悦史 |
直次郎 | 同左 | 無宿人 | 長匕首 | 長匕首を用いた一撃必殺の居合いで刺す、斬り殺す | 本田博太郎 |
おはな | 同左 | 一座の踊り子 | なし | 仕舞人の密偵 | 西崎みどり |
必殺仕事人Ⅳ
本名 | 通り名 | 表向きの職業 | 武器・獲物 | ヤリ口・役割 | 演者 |
---|---|---|---|---|---|
中村主水 | 八丁堀 | 町方同心 | 脇差、大刀 | 大刀、脇差で斬る、刺す | 藤田まこと |
飾り職人の秀 | 秀 | 飾り職 | 簪 | 細工用の簪で首筋を刺す | 三田村邦彦 |
何でも屋の加代 | 加代 | 何でも屋 | なし | 仕事人の密偵、順之助の援護役 | 鮎川いずみ |
西順之助 | ボウヤ | 西洋医学所の塾生 | 投石器 | 加代と共に、投石器で邪魔者を気絶させ陽動を行う | ひかる一平 |
三味線屋の勇次 | 勇次 | 三味線屋 | 三味線の弦 | 三味線の弦を首に巻きつけて締め上げ、宙吊りにして弦を鳴らすと標的が窒息死する | 中条きよし |
おりく | おっかさん | 〟 | 三味線の撥 | 三味線の撥で喉を切り裂いたり、投げつけて首筋や額に突き刺す | 山田五十鈴 |
必殺仕切人
本名 | 通り名 | 表向きの職業 | 武器・獲物 | ヤリ口・役割 | 演者 |
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お国 | 同左 | 易者 | 筮竹 | 標的に筮竹を投げつけて目くらましをかけた後背後に回り込み、朱塗りの鋼鉄製の筮竹を延髄に突き刺す | 京マチ子 |
新吉 | 同左 | 仕立て屋 | マチ針、物差し状の刀 | 夜光塗料を塗ったマチ針を標的の心臓部分に投げつけ、マチ針の光を目印にして走り寄り、物差し状の刀で心臓を突き刺す | 小野寺昭 |
日増 | 同左 | 僧侶 | 火薬、発火装置 | 仕切人の密偵、敵地潜入の援護 | 山本陽一 |
お清 | 同左 | 茶屋 | なし | 仕切人の密偵 | 西崎みどり |
勘平 | 同左 | 髪結いの亭主 | 徒手空拳 | ハンマー投げ、空手チョップなどプロレス技を駆使する | 芦屋雁之助 |
虎田龍之助 | 龍之助 | 小鳥屋 | 長煙管 | 鋼鉄製の長煙管で殴り殺す | 高橋悦史 |
三味線屋の勇次 | 勇次 | 三味線屋 | 三味線の弦 | 三味線の弦を首に巻きつけて締め上げ、宙吊りにして弦を鳴らすと標的が窒息死する | 中条きよし |
必殺仕事人Ⅴ・激闘編
本名 | 通り名 | 表向きの職業 | 武器・獲物 | ヤリ口・役割 | 演者 |
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中村主水 | 八丁堀 | 町方同心 | 脇差、大刀 | 大刀、脇差で斬る、刺す | 藤田まこと |
何でも屋の加代 | 加代 | 何でも屋 | なし | 仕事人の密偵 | 鮎川いずみ |
組紐屋の竜 | 竜 | 組紐屋 | 組紐 | 鈴が付いた赤と黒の組紐を首に巻きつけ、宙吊りにして吊り上げ、窒息死させる | 京本政樹 |
鍛冶屋の政 | 政 | 鍛冶屋 | 手槍 | 組み立て式の手槍で首筋を突き刺す | 村上弘明 |
壱(はぐれ仕事人) | 同左 | 遊び人 | 素手 | 怪力で標的の首をつかみ、首の骨を砕き、へし折る | 柴俊夫 |
弐(はぐれ仕事人) | 同左 | 役者崩れ | 扇子 | 刃を仕込んだ扇子で首筋を斬る、刺す | 梅沢富美男 |
参(はぐれ仕事人) | 同左 | ポッペン売り | ポッペン | ポッペンの先端部分を標的の眉間に打ちつけて割り、鋭く尖った部分で喉笛や眉間を突き刺す | 笑福亭鶴瓶 |
平成・令和シリーズ(必殺仕事人2007・必殺仕事人2009以降)
本名 | 通り名 | 表向きの職業 | 武器・獲物 | ヤリ口・役割 | 演者 |
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渡辺小五郎 | ダンナ | 町方同心 | 大刀 | 真正面から大刀で斬り倒す | 東山紀之 |
経師屋の涼次 | 涼次 | 経師屋・絵師 | 絵筆と毒薬→長い錐 | 背後に回り、仕込み笛から抜き出した長い錐を背中から深く突き刺し、心臓まで貫く(2007では筆に取った即効性の特殊な毒薬を標的の額や口元に塗る、垂らすなど) | 松岡昌宏 |
からくり屋の源太 | 源太 | 板前 | からくり人形 | からくり人形を作動させて標的を引きつけ、筒に仕込んだ紐つきの蛇の玩具を首めがけて飛ばして絞殺する(2007では蛇の玩具についた針を喉笛に突き刺す) | 大倉忠義 |
仕立て屋の匳 | 匳 | 仕立て屋 | 針、糸 | 仕立てに使う針と仕つけ糸を投げて、首に絡ませ絞殺する | 田中聖 |
花御殿のお菊 | お菊 | 常磐津の師匠 | なし(実行役ではないので使わないが、実は刃を仕込んだ扇子を得物として持っている) | 情報収集、サポート | 和久井映見 |
中村主水 | 八丁堀 | 町方同心 | 脇差、大刀 | 大刀、脇差で斬る、刺す | 藤田まこと |
瓦屋の陣八郎 | 陣八郎 | 瓦職人 | メリケンサック | 標的の額を線を描くようになぞってから、その中心を突いて頭蓋骨を砕く | 遠藤憲一 |
リュウ | 同左 | 僧侶見習い(2014)→雑役夫(2015)→蕎麦屋(2016)→植木屋(2020) | 懐剣または脇差(2014~2019)→片鋏(2020) | 小ぶりの刃物で標的の急所を突き刺す、切り裂く | 知念侑李 |
流しの仕事人(平成・令和シリーズのゲスト)
通り名 | 表向きの職業 | 武器・得物 | ヤリ口・役割 | 演者 | 出演作 |
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玉櫛 | 白拍子 | 懐剣 | 懐剣で斬る、刺す | 水川あさみ | 2007、2009SP |
カルタのリキ | 用心棒 | 仕込みカルタ | 仕込みカルタを手裏剣のように飛ばし、喉元を切り裂く | 内藤剛志 | 2010 |
胡桃割りの坐坊 | 蕎麦屋 | 素手 | 秘孔を突いて標的の体の自由を奪った後、素早く首をつかみ、喉笛を砕き、へし折る | 中村獅童 | 2013 |
安倍川の仙吉 | 仇討ち屋 | 仕込み杖 | 錫杖に仕込んだ刃で斬りつける | 高橋英樹 | 2012、2014(参戦したのは2014のみ) |
泣きぼくろのお宮 | 髪結屋 | 琴爪、琴弦 | 琴の弦で標的を拘束し、琴の爪で首を切り裂く | 山本美月 | 2015 |
※年に一回のスペシャル版を除き、藤田まことの遺作である2009年版を最後に、あらゆる民放系時代劇のレギュラー新番組は地上波で全く放送されなくなってしまった(ただし、BS・CS・地方局は再放送版を平日に放送している)。
関連タグ
- 公式が病気(シリーズ全体に一部時代劇らしからぬエピソードに関して)
リスペクト・オマージュ先作品
- 銀河旋風ブライガー(必殺シリーズをモチーフとしたロボットアニメ)
- 闇狩人(必殺シリーズのリスペクトとして、晴らせぬ恨みを晴らす復讐殺人の代行者「闇狩人」の活躍を描く、現代版・必殺シリーズを意識した漫画)
- 怨み屋本舗(凶悪犯たちを被害者に代わって惨い制裁を加える現代版・必殺シリーズ)
- 善悪の屑(本作と同様に凶悪犯たちを被害者に代わって惨い制裁を加える)
- オルフェス(必殺仕事人をモチーフとしたロボット)
- パニッシャー(必殺仕事人と違って金銭のルールに縛られる事なく悪人を抹殺する)
- 爆れつハンター(魔法が使えない庶民に非道を働く魔法使いの貴族・法族【ソーサラー】を人知れず誅殺する、法族狩り・ソーサラーハンターの活躍を描い、ファンタジー版・必殺シリーズを意識したあかほりラノベ)