『プリキュア!デリシャスタンバイ!パーティーゴー!』
説明
- 正式なタイトルは「デリシャスパーティ」と「プリキュア」の間に「♡」が入る。
- 本記事ではプリキュアチームについて説明する。
- 作品全体についてはデリシャスパーティ♡プリキュアを参照。
概要
怪盗ブンドル団からおりょうりの妖精であるレシピッピを守り、レシピボンを取り戻すために戦っている。
初期メンバー3人はエナジー妖精からパートナーとして見染められプリキュアに変身することができるようになった。
プリキュア
初期メンバーは3人で構成される。第18話より菓彩あまね/キュアフィナーレが加わる。
更なるキャラクターの詳細は各記事にて。
和実ゆい/キュアプレシャス
CV:菱川花菜
のびのびとした真っ直ぐ元気な中学2年生。
おうちは定食屋さん。ひとりっ子。運動神経抜群でちからもち。すぐにお腹が減る。
「デリシャスマイル~!」「はらペコった~!」とよく言う。 生野菜が好き。「ごはんは笑顔」というおばあちゃんの言葉を大切にしている。
芙羽ここね/キュアスパイシー
CV:清水理沙
クールビューティでおしゃれ。メイクやカワイイものが大好きな中学2年生。
おうちは高級レストランでひとりっ子。周りからは「高嶺の花」と一目置かれる存在。 ひとりで過ごす時間も好き。口数は少なめ。好きなパンはカレーパンとハートパン。
華満らん/キュアヤムヤム
CV:井口裕香
よくしゃべるキュートな中学2年生。
おうちはラーメン屋さん。 家族全員が個性的で小さな妹と弟がいる。 食べ物への好奇心が旺盛で テンションがあがると個性的な表現で おしゃべりがとまらない。 インスタグラム「キュアスタ」でちゅるりんというアカウント名でごはんについて密かに投稿している。
ゆい、ここね、ローズマリー、あまねのことはそれぞれ愛称呼びをしている。
菓彩あまね/キュアフィナーレ
CV:茅野愛衣
本作の追加キュア。菓彩あまねが変身するプリキュア。
ゆいたちが通う私立しんせん中学校の生徒会長で中学校3年生。
当初、裏では洗脳されブンドル団のジェントルーとして活動していた。洗脳が解かれ、ブンドル団から解放されてからは、長期に亘り学校を欠席していた。
復帰してからは、自身がジェントルーとして犯してきた過ちに苛まれるあまり、生徒会長の辞任を決意したり、プリキュアの素質があることを告げられると同時に、仲間になるよう勧められるが、これを断った。「過去は変えられないけど未来を変えられる」という説得により、「私はみんなを笑顔にするパフェになりたい」という思いであまねはキュアフィナーレに変身した。
女子でありながらどこか古風な男性口調で会話をする。
2022年5月29日の公式発表にて判明し、第18話より登場。
プリキュアのパートナー
コメコメ
CV:高森奈津美
お米のエナジー妖精。白キツネ姿の女の子。ほかの2匹に比べて、すこし幼く、無邪気で元気。
和実ゆいに憧れ、早く大きくなりたいと願う。ゆいに力をわけてキュアプレシャスに変身する時は、「おむすびフォーム」になる。
パムパム
CV:日岡なつみ
パンのエナジー妖精。いぬ姿の女の子。人間でいうと4、5 歳くらい。おしゃまで褒められると図に乗る。
芙羽ここねのことが大好き。ここねに力をわけてキュアスパイシー変身する時は、「サンドイッチフォーム」になる。
メンメン
CV:半場友恵
麺のエナジー妖精。黄色いドラゴンの姿をした男の子。人間でいうと4、5歳程度。おっとりでのんびりしており優しい子。
華満らんの情熱に感銘を受けている。らんに力を分けてキュアヤムヤムに変身する時は、「どんぶりフォーム」になる。
パフェのレシピッピ
CV:島袋美由利
パフェをモチーフにしたレシピッピ。お嬢様口調で話す。自身をスイーツの最高峰に位置する存在と自負しており、またせっかちな性格でもある。
あまねの回想シーンにて彼女の実家が経営しているフルーツパーラーKASAIを紹介するカードにあまねが描いたマスコットキャラクターのモデルとなっている。あまねが幼少期の頃から存在を認識出来たレシピッピであった為、あまねに対しては懐いているようで彼女の事をずっと見守っていたらしい。
パートナーのエナジー妖精がいないあまねの相棒代わりだが、出てこない回もある。
サポート
ローズマリー
CV:前野智昭
クッキングダムからレシピボンを探しにきた「レシピボン捜索隊隊長」。美意識が高く美容にくわしい。涙もろく情に厚い。
口癖は「〇〇盛り~!」。
デリシャスフィールドという異世界空間をつくる能力を持つ。
ブラックペッパー
CV:内田雄馬
プリキュア達のサポートを行うクックファイター。第13話にて少しだけ登場、第14話にてプリキュア達の目の前に姿を現す。その正体は…。
伝説について
本作においては、プリキュアのルーツや伝説の詳細等についてあまり語られることはなかった。
第1話で、キュアプレシャスに変身したプレシャスの、「プリキュアって何?」と言う質問に、ローズマリーは「ヒ・ミ・ツ♡」と誤魔化していた。
そして第2話でゆいがプリキュアに覚醒したのを知って喜ぶクッキングに、ローズマリーは「クッキング様は、こうなることをご存知だったのでは?」と尋ねるが、「うん? う~ん……」「う~んって何です?う~んって」と、はぐらかされてしまった。
本作ではプリキュアとは別に、クックファイターというクッキングダム直属の戦士も存在しているが、あくまでプリキュアとは別物である。クックファイターについては第29話で存在背景が描写されたが、プリキュアの実態は謎のままであり、過去の時代のプリキュア等の話がされることも無かった。
最終回・第45話にて「伝説の戦士プリキュア」とは「クッキングダムにておとぎ話のように語られていた伝説の戦士」であるとローズマリーが語っている。
ローズマリーは「言い伝えのプリキュアがどんな人かは知らない。ただ、私にとっては、みんなこそが唯一無二。伝説の戦士・プリキュアよ!」とゆい達に告げ、お礼を言うのだった。
チームの特徴
- メンバー全員の家がお店(飲食店)であるのはプリキュアシリーズ初。
- パートナー妖精も米・パン・麺という炭水化物をモチーフにしている。これは、これらが貧富の差を生み出した食べ物であるためと思われる。米も小麦も栽培が可能且つ比較的長期保存が可能なため、労働力や土地等を持つ持たないが大きな差となって表れた。今回のテーマが「ありがとうの気持ち」「シェアする喜び」のため、それに担ったモチーフと言える(「シェアする喜び」だけだと共産主義と取られかねないが、「ありがとうの気持ち」が加わることで生産者側にも恩恵が受けられるようになっている)。
- 歴代のプリキュアでもメンバーが全員地球人は存在したが、プリキュアの力の源が地球発祥だったり、異世界サイドの住人が妖精だけと言うケースがった。今回は地球人タイプの異世界が存在するが、メンバーが全員地球人と言う初のケースとなった。人間のみのメンバーしかいないチームに至ってはGO!プリンセスプリキュア以来となる。
- 変身後の共通の特徴として、エプロンを身に着けている。また初期3人は右耳にスプーン、左耳にフォークを模したイヤリングを、キュアフィナーレのみ両耳にカットされた宝石のようなものを身に着けている。それぞれイヤリングの色が違うのだが、これは変身した順番、というより各妖精や文化の違いによるものと思われる。
(※1) マルコ・ポーロで有名な『東方見聞録』によるもの。日本の英語表記Japanの由来とする説もある。
(※2) ヨーロッパでは貴族のステイタスとして銀食器が使用されてきた。銀には抗菌作用がある上、硫黄やヒ素系の毒物と反応し黒く変色することから、食事に毒など入っていない安全性を示す物でもあった。
(※3) 銅は人間が最も早く使用した金属とされ、中国では一部の地域では約5000年前から使用されてきたとされる。その中でも中国青銅器は鼎や酒器等祭祀や食事などに関するものが特徴的。現在でも歴史的資料・美術品として高い価値を持つものが多い。
(※4) ギリシャ神話の女神ペルセポネにまつわる冬の始まり(冥界下り)にて、ペルセポネが冥界のザクロを食べたことで、1年の内4か月間を冥界で過ごさなければならなくなった話。彼女も(放送休止期間を含めた場合)約4か月間を悪の組織の一員として過ごしたことから。
(※5) かつて鉄や水銀等の卑金属を金に変える学問として、錬金術が(中国など東洋の場合、不老不死の薬仙丹を生み出す錬丹術として)研究されていた。その錬金術の中で語られてきた伝説の物質。錬金術において、赤は「完全」を表す色であることから。
(※6) 料理とは、食材を人の手で加工することという意味を持つ。ルビーは、世界で初めて人工的に合成された宝石であることから。
- また、それぞれシンボルマークが異なる。
※4 キャラクターデザイン担当の油布京子氏の発言によるもの。但し、衣装や演出などに紫の意匠も多い。
- (いろいろ事件が重なった結果でもあるが)初期メンバーが揃うのがシリーズ史上最も遅く、フィナーレの初変身も(連動して)遅い。これは春映画が休止になった事で早急にメンバーを揃える必要が無くなり、各キャラクターの性格を深掘り出来るようになったため。尚、この手法は次作でも継続しており、あちらに至っては一部メンバーの変身者の詳細も発表当初では殆ど明かされない、2クール目に入っても変身しないなど、うち片方の初変身のタイミングを悟らせないなど、徹底している。
- 更に、第9話の時点でも3人でチームの名乗りがなかった、第10話で3人同時変身かつチーム名乗りが初登場した。
- しかもその影響を真っ向から受けたキュアヤムヤムに至っては変身延期お嬢さんというタグがつくなど、ネタにされている。無論この件、ひいては初期メンバーの集結を心待ちにしている視聴者(特に子供)をヤキモキさせかねない処か、社会情勢によってそれが更に遅延しかねない本作と次作のとっているこのスタイルを批判しているファンも少なからずいる(しかも次作に至っては一部でファン離れも懸念されている)ため、過剰に弄りすぎないよう注意願いたい。
- メンバーが転校生キュアでは無いのは初代プリキュアチーム以来となる。(ふたりはプリキュアMaxHeartの九条ひかりが中学1年生の為。ただし最終話でのラストシーンでひろがるスカイ!プリキュアの主人公で有り同作品の第8話でソラシド中学校に編入をするソラ・ハレワタールが先行登場をしていたのだが。)。
- シリーズでは珍しく、中盤のパワーアップや追加戦士登場前後を見てもピンチに陥った事はあれど長い事敗北も無ければ敵から試合に負けて勝負に勝った漁夫の利をされた事もないチームであったが、第28話のゴッソリウバウゾーにて初めてまともな敗北を期した。
- チーム名のパーティにはもう一つの意味である「RPGにおいて、チームとして行動する複数のキャラクターの一行」と言うものがあり、最終決戦はシナモンも加わったまさしくそのような意味でのパーティにもなった。
余談
本作のキャスト発表時、主人公のキュアプレシャスを演じる菱川花菜が2003年生まれの当時10代であることがメディアなどで注目されたが、一方で菱川以外のプリキュア役は昭和60年代生まれであり、妖精役に至っては半場友恵が昭和40年代生まれである。過去のピンクチーム初の80年代生まれ声優、90年代生まれ声優には同年代も必ず起用されていたが、本作では他の2000年代生まれ声優によるメンバーは不在。
このため、チームメンバー内でのキャスト間の世代差がかなり大きい。
前作トロピカルージュプリキュアは妖精を含めても若手中心で昭和生まれが不在だったのとは逆に、菱川花菜が当時10代であることを差し引いてもトロプリ出演者より平均年齢が高い。
本チームのプリキュア声優は放送開始時点で20代のメンバーは不在であり、これはハートキャッチプリキュア(全員が当時30歳以上)以来である。
平成から令和を跨いだスター☆トゥインクルプリキュアを除けば、令和プリキュアで初期メンバーのプリキュア役に初めて昭和生まれ声優が起用された事例となり、一度に二名以上はキラキラ☆プリキュアアラモード以来となる。次回作ひろがるスカイプリキュアも同様に昭和60年代生まれが初期メンバーに二人いる形である(こちらは久々に90年代生まれの声優起用の一方で2000年代生まれは不在)。
関連タグ
デリシャスパーティ♡プリキュア 令和プリキュア 自営業キュア
フレッシュプリキュア、GO!プリンセスプリキュア、HUGっと!プリキュア、ヒーリングっど♥プリキュア:初期人数構成が同じプリキュアチーム。結果として「ハグプリ」以降から換算して2年周期で同じ色と学年・人種になっており、2024年も同じパターンではないかと懸念する声もある。さらに「ヒープリ」にはパートナー妖精がいるなど、「デパプリ」に最も近いチーム。「フレプリ」初期3人組の実家もお店持ちである(ただし、ラブの場合は祖父が生きていた頃に畳屋をやっており、彼が死去した現在は廃業した)。「GO!プリ」に至っては前年度のプリキュア役の平均年齢が低かった反動で、逆に平均年齢が高くなった(但しこちらと異なり変身者の担当声優に平成生まれのキャストが一人もいない)と言う点も共通。
キュアパラ
マイ☆ドリーム:アイドルタイムプリパラに登場するアイドルチーム。メンバーの好物がそれぞれご飯、パン、麺類とそれぞれ炭水化物になっている。
その他
美食殿:プリンセスコネクト!Re:Diveに登場するチーム。こちらは食材探しの活動をしている。
ドンブラザーズ:ニチアサ同期のチーム名。こちらは(テレビ本編においては)メンバー全員揃っての変身と、名乗りがメチャクソ遅い。しかしこちらは内容が内容のためか、それについての批判の声はほぼ無い。
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