路線データ
路線名 | 南北線 |
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区間 | 目黒〜赤羽岩淵 |
路線距離 | 21.3km |
軌間 | 1,067mm |
駅数 | 19駅 |
電化区間 | 全線(直流1,500V) |
複線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 速度制御式(新CS-ATC)・ATO |
運転指令所 | 東京メトロ総合指令所 |
最高速度 | 80km/h |
第一種鉄道事業者 | 東京メトロ(全線) |
第二種鉄道事業者 | 東京都交通局(目黒〜白金高輪) |
概要
路線概要
目黒駅(東京都品川区)と赤羽岩淵駅(東京都北区)を結ぶ営団地下鉄→東京メトロの路線。目黒駅〜白金高輪駅間は都営三田線との共用区間で、東京メトロが第一種事業者、東京都交通局が第二種事業者。東急電鉄管理の目黒駅を除き東京メトロが同区間の施設を管理する。なお共用区間は東京メトロ・都営地下鉄どちらの乗車券類でも利用可能。
埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線と、東急目黒線・東急新横浜線経由で相模鉄道線へ相互直通運転を行う。
直通運転区間
2023年(令和5年)3月18日以降、以下の路線で直通運転を行なっている。
埼玉高速鉄道
・埼玉スタジアム線:赤羽岩淵駅〜浦和美園駅
東急電鉄
・目黒線:目黒駅〜日吉駅
・東急新横浜線:日吉駅〜新横浜駅
相模鉄道
・相鉄新横浜線:新横浜駅〜西谷駅
沿革
1991年(平成3年)11月29日に当時の営団地下鉄によって駒込〜赤羽岩淵間が開業し、1996年(平成8年)3月26日に四ツ谷駅、1997年(平成9年)9月30日に溜池山王駅まで延伸。2000年(平成12年)9月26日に全線が開通した。
後からできたため、駅は地下の奥深くに造られている事が多い。
利用状況
東京の他の地下鉄と比べると都心・副都心をほとんど通らず乗り換え工事を行っていない独自の駅が多いためか、東京メトロの駅の乗降数ワースト2(1位:西ケ原駅 2位:志茂駅)を独占しており、他のメトロの線と比べてももっとも閑散としている。
また、普通23区内を走る鉄道なら大企業や大都市の広告を流す事が多いトレインビジョンの方も東京よりもやたら埼玉のローカル広告が多く、良くも悪くも独自色が表れている。
発車サイン音
いわゆる"営団ブザー"は開業時から使用されておらず、独自の発車サイン音『音無川の流れ』が方面別であったが、2015年(平成17年)3月に他のワンマン運転実施路線と同じ駅別・ホーム別に使い分けられるようになった。(このタイミングでは元々は無かった発車放送も副都心線仕様の文言で追加されている)
その一方で、都営三田線、埼玉高速鉄道、東急目黒線では長年南北線式のサイン音かつ発車放送無しの運用となっていたが、2023年3月18日、相鉄線との直通開始をもって、それぞれの会社独自の発車メロディーが導入され、音無川は永遠に流れなくなった。
独自規格
開業当初は他の路線に繋がっていないこともあってか、あらゆるものの試験が行われていた。
その結果は…
- NSメトロカード→SFメトロカード→パスネット→PASMO
- ワンマン運転実施→千代田線北綾瀬支線で実施→副都心線全線で実施→丸ノ内線全線で実施→有楽町線全線で実施
- ホームドア設置→メトロ全路線で実施(一部駅除く)。
以上は東京メトロのみの影響であって、他社へ与えた影響はさらに大きいと言える。
特に南北線のホームドアは全線運用の試作に設けたためなのか、バブル時代に作ったためなのか、他の線と比べて高級な全面ガラス張りという特別仕様で造られている。同じタイプのホームドアは、京都市営地下鉄東西線にも採用された。
現在の運行形態
急行
B線(目黒方面)で運行。東急線内で急行運転を行うが、南北線内は各駅停車。
日中は新横浜行が30分間隔で毎時2本運行される。1本は浦和美園発でもう1本は赤羽岩淵発。白金高輪駅からは三田線からの海老名行(一部西谷行)が加わり、15分間隔毎時4本となる。
朝夕は南北線から相鉄に直通する急行も運行され、多くは相鉄線内各駅停車だが一部は特急となる。また元住吉検車区入庫の為武蔵小杉行も運行される。
全列車が目黒線武蔵小山駅で各駅停車と接続する。
停車駅
(目黒までの各駅) → 武蔵小山 → 大岡山 → 田園調布 → 多摩川 → 武蔵小杉 → 日吉 → 新綱島 → 新横浜
各駅停車
A線(赤羽岩淵方面)とB線でやや運行形態が異なる為方面別に記載する。
A線
東急線内急行として運行される列車は目黒駅で種別を変更する。
日中は単独区間は6分間隔毎時10本設定、共用区間では列車間隔は多少異なるが毎時12本設定されている。南北線・三田線共に直通列車は白金高輪駅でもう一方の始発列車と接続するが、東急線内急行だった列車は手前の武蔵小山駅においてもう一方の各駅停車と緩急接続を行う為、白金高輪駅での接続は行わない。但し朝夕ラッシュ時等では両駅で接続を取る場合がある。
単独区間では日中は6本が東急からの直通、4本が白金高輪始発。また浦和美園行と赤羽岩淵行が交互に運行される。
これに加えて早朝に市ケ谷始発、朝ラッシュ時に麻布十番始発、埼玉スタジアム線鳩ヶ谷行、王子検車区への出入便として王子神谷発着、夜間の最終列車として駒込行が運行される。
B線
日中は単独区間では急行と合わせて6分間隔毎時10本確保されており、このうち4本が白金高輪行。また各駅停車としての直通列車は全て日吉行。浦和美園発と赤羽岩淵発が交互に運行される。白金高輪行は終点で三田線からの直通列車に接続する。共用区間では毎時12本設定されている。急行の前を走る直通列車は武蔵小山駅で待ち合わせを行う。
日中以外の時間帯は新横浜行や相鉄直通列車も設定され、一部は相鉄線内特急で運行される。
入庫の為に朝と夜に武蔵小杉行が設定されている他、最終列車として奥沢行・目黒行・市ケ谷行・駒込行が存在する。
その他
埼玉スタジアム2002でサッカーの試合やイベントが行われる際は、臨時列車の運行や赤羽岩淵発着の列車を浦和美園まで延長運転する事がある。
過去の列車
目黒線の急行運転開始以降南北線内での大きな運行形態の変化は無いが、ここでは過去に運行された列車について記載する。
横浜みなと祭花火号
2003年(平成15年)7月20日に運行された臨時列車。当時は横浜高速鉄道みなとみらい線が未開業の為、浦和美園駅〜桜木町駅間で運行された。
みなとみらい号
2004年(平成16年)の年末から2011年(平成23年)の年末まで三田線・南北線ルートでも運転された臨時列車。
東急線・みなとみらい線内は急行として運行され、急行が通過する元住吉駅にも停車した。
運行開始当初は往復運行されていたが、2008年(平成20年)6月22日の目黒線武蔵小杉駅〜日吉駅延伸以降はB線・下り列車のみ片道運行に変更され、田園調布駅での転線が開始された。
停車駅
(浦和美園〜目黒間の各駅) - 武蔵小山 - 大岡山 - 田園調布 - 多摩川 - 武蔵小杉 - 元住吉駅 - 日吉 - 綱島 - 菊名 - 横浜 - (新高島) - みなとみらい - 馬車道 - 日本大通り - 元町・中華街
()は2007年(平成19年)運行分のみ停車
みなとみらいリレー号
三田線高島平発のみなとみらい号に連絡する為運行された列車。
浦和美園駅〜白金高輪駅間で2005年(平成17年)2月11日は臨時列車として往復、2009年(平成21年)7月25日は定期列車に愛称を設定し、B線のみ片道で運行された。
ファンタジー号
2003年度から2005年度に東京湾大華火祭にあわせて運行された有楽町線直通の臨時列車。市ケ谷駅にある連絡線を利用して転線した。
2003年度のみ東急東横線日吉発、その他は目黒線武蔵小杉発。
停車駅
日吉 → (武蔵小杉から市ケ谷までの各駅) → 有楽町線永田町 → 有楽町 → 月島 → 豊洲 → 新木場
レインボー号
ファンタジー号と同じく2003年度〜2005年度に東京湾大華火祭にあわせて浦和美園発新木場行で運行された臨時列車。
停車駅
(市ケ谷までの各駅) → 有楽町線永田町 → 有楽町 → 月島 → 豊洲 → 新木場
駅一覧
一部、白金高輪以北の折り返し電車があり、これらは白金高輪駅で都営三田線〜東急目黒線直通列車に乗り換えとなる。なお東急目黒線直通列車には急行もあり、日中は毎時2回の割合で運行するが、南北線内は各駅に停車する。
駅番号 | 駅名 | 接続路線 | 備考 |
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N01 | 目黒 |
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N02 | 白金台 | ||
N03 | 白金高輪 | 都営三田線 |
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N04 | 麻布十番 | 都営大江戸線 | 当駅発着あり |
N05 | 六本木一丁目 | ||
N06 | 溜池山王 | ||
N07 | 永田町 | ||
N08 | 四ツ谷 | 1997年9月29日まで起点 | |
N09 | 市ケ谷 |
| |
N10 | 飯田橋 | ||
N11 | 後楽園 | ||
N12 | 東大前 | ||
N13 | 本駒込 | ||
N14 | 駒込 | JR山手線 |
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N15 | 西ケ原 | ||
N16 | 王子 | ||
N17 | 王子神谷 | 当駅発着あり | |
N18 | 志茂 | ||
N19 | 赤羽岩淵 | 埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線(直通) | 当駅発着あり |
使用車両
自社車両
9000系
王子検車区所属。6両編成だが一部編成は将来8両化する予定。
2023年3月18日時点では相鉄直通非対応。
都営三田線への入線不可。
東急電鉄所属
3000系・5080系・3020系
元住吉検車区所属。8両編成。3000系と5080系は都営三田線含め全路線に入線可能だが、3020系のみ2023年3月18日時点で相鉄線への直通不可。
5080系は過去に臨時急行「みなとみらい号」でも運用された。
埼玉高速鉄道所属
2000系
浦和美園車両基地所属。6両編成。2000系の8両化予定は無く、新型車両1編成が8両化される予定。過去に臨時急行「みなとみらい号」でも運用された。
相鉄直通非対応。都営三田線への入線不可。
相模鉄道所属
21000系
かしわ台車両センター所属。8両編成。
2023年3月18日から運用開始。都営三田線含め全路線に入線可能。
東京都交通局所属
6300形・6500形
志村車両検修場所属。6300形は6両編成、6500形は8両編成。
共用区間で使用される車両。南北線には入線しないが、6300形は浦和美園車両基地でのイベント時に入線実績がある。
2023年3月18日時点では全車両相鉄直通非対応。
6300形は置き換えが進んでいる為8両化及び相鉄直通対応工事は行われない。
その他
南北線車両の全般検査は千代田線の綾瀬車両基地で行っている。このため市ケ谷駅付近に有楽町線との連絡線が存在し、有楽町線を経由し桜田門駅と千代田線霞ヶ関駅を結ぶ連絡線を通り千代田線へと入線する。
前述の通り、過去にはこの連絡線を利用して臨時列車が運行された。
今後の予定
白金高輪駅から分岐して品川駅へと延伸する構想が建てられている。営業主体が東京メトロになるのか、あるいは都営三田線の延伸扱いになるのかは不明だったが、東京メトロが2022年(令和4年)1月28日に国土交通省に延伸許可申請を出した事で、東京メトロ営業主体となる事が確定した。これが実現すれば、現行の白金高輪駅止まりの列車が品川駅まで運行される可能性が高い。なお、延伸部分の道程は2.8kmで、(ある路線の駅周辺を通るものの)途中駅は設けられない。
その他、相鉄新横浜線の乗り入れの影響で、当路線の各駅も8両編成対応工事が行われ、2022年4月以降まず東急車から8両編成での運行が開始された。
(一方で、相鉄直通に向けての対応工事、および白金高輪での配線の関係等の理由により、将来、東急・相鉄と直通する列車を三田線に一本化させ、南北線は品川発着に切り替える(=白金台以西には二度と乗り入れない)のではないかという見方もある。これらのリンクを参照のこと。)
資料動画
特集動画
旧接近・発車メロディ(1991年の開業時から使用していたが、どちらも現在不使用。)