概要
ロボットとは、主に人間や動物に似た種々の動作機能を発揮する機械、もしくはある程度自律的に動作を継続する機械やソフトウェアのこと。
映像制作会社についてはロボット(企業)を参照。
ソフトウェアとしてのロボット(チャットボットや自動投稿プログラム、クローラなど)は実体としては存在しないので機械としてのロボットとは区別され、botと呼ぶことが多い。
ロボットの語源
「ロボット」の語源はチェコ語で「労働」を意味する言葉(ドイツ語のArbeitと同源)である。
最初に自動装置を指して「ロボット」と称したのは、ボヘミアの作家カレル・チャペックによる『ロボット――R.U.R.』(1920)である。ここに登場する「ロボット」とは、化学で合成される人造人間であり、現在はロボットとして扱われないものであった。(近年のカルチャー的に言えば『ブレードランナー』のレプリカントに近い。)
ロボットの定義
ロボットという言葉は短期間で広く用いられることになり、早くも米国ウェスティングハウス社で1927年に開発された「テレボックス」という水深を図る機械がロボットと呼ばれている。1934年には同じウェスティングハウス社が「ウィリー」という歩行できるロボットを発表し、現実のロボット開発の歴史につながっていく。
日本では経済産業省『ロボット政策研究会中間報告書』(2005年5月)にロボットの定義がある。
そこでは広い定義として「センサ」「知能・制御系」「駆動系」の要素技術をもつものをロボットとしている。
言いかえれば「知能化された機械システム」であり、この条件を満たせば乗用車や家電製品でも含むという。
ただしこれは市場競争を前提とするための定義であると限定されていて、より狭く「ヒューマノイド型をしている」という条件を付す場合についても言及している。
このように基本的にロボットを定義するときは、人間の意志で操縦され知能を持たないものは含まない。
すなわち「操縦される機械」と言う意味では、ロボットアニメ的な人型メカは厳密にロボットとは言えない。
しかし、複雑かつ柔軟で精密な動作が要求される人型ロボットを操作するには人工知能による補助が不可欠である場合も多く、こうなるとやはり「ロボット」の条件を満たしていると見ることも出来る。
実在するロボット
以下の他にもマイコン制御の教育・学習や競技目的のものも含めると多数存在する。
- 『RT-Bonobo』(外部リンク)→身長120cm・重量約15kg・研究用ヒューマノイドロボット(2021年6月10日より発売開始・受注生産品・納期約6か月・税込価格1320万円)
- アシモ
- AIBO
- HRP-4C
- bigdog
- 雛[hina]
- 先行者
- ファミリーコンピュータロボット(HVC-012)
- エボルタくん
- お酢ロボット
- bigdog
- LOVOT(主な登場作品はドラマなど)
フィクションのロボット
以下については各項目を参照。
※1…ストーリー上ではロボット犬だが、撮影モデルは本物の犬
※2…操縦者自体がヒューマノイドであり、体と巨大メカを直接繋ぎ自身の「神体」として使っている。見た目こそ巨大メカだが、あくまで自律しているためロボットである。