ヒピポ族
ひぴぽぞく
謎の少数民族。
あることで6つ子を好きになる。
ある特産物で生計を立てている。
※本作の公式サイトから引用
『キラキラフルーツ』を求めてやって来た6つ子達が山中で休憩している様子をとある1体が監視していた所、途中で十四松に気付かれ追いかけられてしまう。そこで、危機を感じた彼は口笛で仲間を呼び、6人を徐々に追い詰めていった。
ところが、別の仲間がトド松の逃亡中にズボンや下着が脱げて無防備に露わになった物を見て自分達とはまた異なる存在として興味を持ち、彼らを集落へ連れて行く事を決意する。その後、族長にも気に入られた事で歓迎パーティーや集落への案内を通して、お互いに楽しいひと時を過ごした。
一方、自分達が栽培している作物を6つ子達が勝手に食べようとした際には元々売り物用だからという理由で慌てて制止したものの、どうしても食べたいという願いを聞き入れて一部の農具を譲渡する。そして、自ら農業を行い収穫した物なら食べても良いとアドバイスするが・・・・・・?
- 異種族との出会いは1期23話Bパート『ダヨーン族』の同名種族や3期16話Bパート『ナンマイダー来襲』のナンマイダー、3期17話『芋煮』の芋人が前例となっている。
- ヒピポ族のデザインは『もののけ姫』に登場するコダマが元になっており、彼らが住んでいる島は東南アジアの棚田と日本の伊豆諸島にある青ヶ島のカルデラを組み合わせた世界観をモチーフにした事が本作のパンフレットで記載されている。
- 本作のED主題歌『Ignition!!! feat.松野家6兄弟&ヒピポ族と赤塚区の仲間たち』では、合いの手パートで少しだけ登場している。
- 2022年6月25日に東京で開催された『「おそ松さん~ヒピポ族と輝く果実~」完成披露 キラキラ舞台挨拶付き上映会』では入場者特典としてヒピポ族のお面が配布され、写真撮影の時にも使用された。
- また、彼らの名前の由来は"人間じゃない=非ピーポー(people)"で、深夜に即興で考えた事も同イベントで明かされた。
※この先は、本編に関する重大なネタバレが含まれております。閲覧の際には充分ご注意下さい。
実は、彼らが大事に育てていた作物は通称『ヒピポの実』と呼ばれる"国営級の危険果実"で、人体に絶大な影響を及ぼす事、裏社会では高額で取引される犯罪者の資金源である事、そして所持・使用・栽培はいずれも違法で万が一発覚した場合は終身刑が課される事が後半で判明する。作中ではごく普通の売り物用とは思えない怪しいシーンである程度仄めかされていたが、その真実を全く知らない6つ子達は農業の苦労や台風の被害などの幾多の困難を乗り越えて、遂に収穫に成功する。
ところが、その果実を味わおうとした直後にイヤミが率いる『平和を守る政府軍』の襲撃で集落が壊滅し、ヒピポ族が監禁されてしまう。また、今まで彼らが育てた『ヒピポの実』は焼却処分や裏での取引用に没収され、6人も栽培に関わった罪で逮捕されてしまった。
しかし、終盤ではシャケとウメによる救出で脱出出来た6つ子達が政府軍の船へ乗り込み抵抗していた最中にヒピポ族も駆け付け、一旦窮地に陥った6人を救い形勢逆転する事に貢献する。そして、何とか無事に残っていた『ヒピポの実』をお礼として渡し、故郷へ帰還する彼らを見送った。
その後、全人類の争奪戦を経て崖から転落した後に目覚めた6つ子達は最深部で本来求めていた『キラキラフルーツ』を発見する。念願の秘宝をゲット出来た喜びを味わいながら6人が早速その果実を頬張った瞬間、彼らもまたヒピポ族になってしまったのであった。