基礎データ
全国図鑑 | No.0920 |
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パルデア図鑑 | No.015 |
ローマ字表記 | Exleg |
ぶんるい | バッタポケモン |
タイプ | むし/あく |
たかさ | 1.0m |
おもさ | 17.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | むしのしらせ/いろめがね(隠れ特性) |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | エクスレッグ | X+extreme(英語で極度・過激)+leg(英語で脚) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Lokix | locust(イナゴ)+kicks(蹴る)+crickets(コオロギ)+X |
ドイツ語 | Lextremo | leg(英語で脚)+X+extremo(スペイン語で極度・過激) |
フランス語 | Gambex | gambette(足)+extreme(英語で極度・過激)+X |
韓国語 | 엑스레그 | 日本語名の音写 |
中国語 | 烈腿蝗 | 烈(liè、激しい・強烈)+腿(tuǐ、脚)+蝗(huáng、イナゴ・バッタ) |
進化
マメバッタ→エクスレッグ(Lv24)
概要
マメバッタが進化したポケモン。まさに幼虫然としたマメバッタから刺々しい黒き虫人スタイルへと変化を遂げた。仮面のような顔に複眼がつり目で切り込み、各脚の縁に黄色い棘が生えて、マメバッタ時代から受け継いだお腹のX字状模様が白いベルトのようになっている。
二足歩行で歩行は中脚で行っており、ねじ止めに似た模様がある後脚(ゲーム中では「第3の脚」という)は畳まれていて正面から見た姿はさながらバックパックを背負っているかのよう。
この後脚の構造は意外とメカニカルであり、前後両側にスパイクを生やしている。つま先側のスパイクは後脚に空いた3つの穴に収納されるので怪我の心配はない。
しかし、これは奥の手を隠している状態であり、戦闘時には後脚を伸ばした『決戦モード』(ゲーム中の図鑑でもこの名前で表記されている)で戦うが、バイオレットの図鑑説明によれば、体力を激しく消耗してしまう状態との事。バトル中のモーションでもこの姿を確認できる。
また、野生下では後脚を手入れする姿も見られる。
色違いは、身体の大部分が黄色になる。
パルデア地方ではマメバッタよりも広い範囲に生息し、湖、雪山の麓、高山帯、竹林、荒地、砂漠と実に様々な環境に適応している逞しいポケモンである。
脚は結構早く、野生下ではトレーナーを見るなり威嚇し、こちらに迫ってくるので要注意。プルピケ山道でそうぐうパワー(むし)を使おうものならエクスレッグが四方八方から攻めてくるのでタイミングよくレッツゴーを仕掛ける事を勧める。
ただし、海に落ちてしまうと溺れてしまう弱点を持ち、努力値(こうげき)を稼ぎたいトレーナー諸氏にとっては絶好のカモと言えるのだが。
バッタをモチーフとするだけあってとびかかる、とびつく、ふいうち、であいがしら、けたぐり、にどげり、ローキック、とびはねるを覚えてくれるが、とびげりは廃止されたので覚えてくれず、メガトンキックも現状覚える手段がなく、体構造の関係でとびひざげりも覚えない。
血吸いバッタ(これは鋭く赤い歯を持つクビキリギスや黒い液体を吐き出すショウリョウバッタのこと)の伝承に習ったのかきゅうけつ、バッタであるにも拘らず、シザークロスを覚えるが、恐らく両手のスパイクを伸ばして敵を切り裂くのだろう。
元ネタのバッタの仲間はトラツリアブの幼虫に寄生されてしまう事があるが、アブリー系列との関係は不明。ただ一つ言えることはアブリー系列はエクスレッグにタイプ相性で勝っているという事だけである。
モチーフ
元ネタは進化前のマメバッタと同じく、恐らくノミバッタというバッタの種類と思われる。マメバッタ時代と比べて、ノミバッタのようにパワフルな後脚を駆使する様子がより顕著である。ノミバッタに飛べる種類がいるにもかかわらず進化しても翅はなかったのは、モチーフが一般に知られる飛べないノミバッタ属からであろうか?
その一方で色違いが黄緑である、後脚に棘がある(ノミバッタにはない)、乾燥した土地に生息するなどサバクトビバッタの群生相要素も窺える(このバッタは群れの密度に色が変わる特性があり、これを孤独相と群生相と呼ぶ)。
なお、翅がないにも拘らず、いやなおとやむしのさざめきを習得するが、どうやって鳴らすのかは不明。
メインモチーフのノミバッタは鳴かないが、サバクトビバッタ含めて一部のバッタは翅と脚を、そして同じ直翅目のコオロギやキリギリスは翅同士を擦り合わせて鳴くのが普通である。しかしコオロギモチーフのコロボーシやコロトックは翅以外の器官で音を鳴らしているので、エクスレッグも何かしらの器官を使っている事は確実だろう。
また、バッタモチーフ・あくタイプ・変身ヒーローな風貌などから、あの有名なバッタの改造人間もモチーフに入れているのではないかという説がある(公式のものではない)。
各言語版の名前は概ねバッタ・エクストリーム・脚に因むものとなっている。
- 日本語名の由来はextreme(エクストリーム、過激・極端・烈しい)+leg(レッグ、脚)でエクスレッグだと思われる。名前の「エクス」とお腹の模様から、アルファベット「X」の意匠が見られる。ノミバッタ属の学名は「Xya」であり、Xとローマ字つづりの「レッグ(Reggu)」で「RX」となるため、ノミバッタの他に関連タグに記述されている方の元ネタとも強く関連している。
- 韓国語名「엑스레그」(エッスレグ)は日本語名の音訳と思われる。
- 英語名(イタリア語版・スペイン語版共通)は「Lokix」。恐らくlocust(英語でイナゴ、dessert Locustでサバクトビバッタ)+kickあたりが由来で、ローキック(low kick, 蹴り技の一つ)の捩りでもあるように思われる。
- 中国語名は「烈腿蝗」、「脚の烈しいバッタ」と読み取れる。
- ドイツ語名は「Lextremo」、legとextremo(スペイン語でエクストリーム)が由来と思われる。
性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
71 | 102 | 78 | 52 | 55 | 92 | 450 |
耐久は高くなく、攻撃が突出していて素早さがそれなりにあるといった具合の数値。
あくタイプに属するためかじごくづき、であいがしら、ふいうちといったダーティな技を習得する事が出来る。素早さは92という速いとも言えない数値だが、であいがしらとふいうちで先手を撃ちつつ、不利な相手にはとんぼがえりで離脱してであいがしらの二発目を撃つという戦術が可能。じごくづきを持っていれば、ラウドボーンの弱点を突きつつ、フレアソングなどを封じることができる。ただし、おにびには注意。
最大の強みが隠れ特性のいろめがねであり、不利な相手でもそれなりにダメージを与えやすい。なにより発売直後のパルデア地方にはいろめがねでの悪技を半減できるのがオーロンゲとある新ポケモンしかおらず、ほぼ全てのポケモンにふいうち等の悪技を等倍で叩き込めるのは明確な長所と言えるだろう。
Lv.53まで上げれば習得者が少ないかかとおとし(とびひざげり系の技)を覚える。悪技との補完が良く、いろめがねならこれと悪技の二つで全ポケモンに等倍で技を通せるという範囲の広さを誇る。
テラスタイプはとんぼがえりやであいがしらに補正が働くむしタイプがオススメ。
持ち物は決定力を上げられるいのちのたまなどが候補。「いろめがね」で等倍範囲を広げられるため、「くろいメガネ」や「ぎんのこな」といったタイプ強化アイテムも候補に挙がる。
ただし、同じく先制攻撃を得意とするグソクムシャとは違って耐久が低いので長期戦は禁物。
加えていろめがねはあくまでもタイプ相性そのものは変動しないので、アーマーガアのようにむし技を半減するタイプを2つ持つポケモンには注意。
グラスホッパーなだけに新技のくさわけを習得するが、素早さが一段階上昇する反面、威力が50しかないので習得はオススメできない。
エクスレッグはみがわりと相性が良い。変化技読みでみがわりを使えばみがわり人形を盾につるぎのまいを積む隙が出来るのは当然の事、主力技のふいうちを使う際にみがわり人形があればふいうち読みでエクスレッグを対象に放たれた変化技も無効化できる。
タイプの「むし・あく」の複合は今作で初の組み合わせだが、弱点はほのおタイプ、むしタイプ、いわタイプ、ひこうタイプ、フェアリータイプと主力級が多め。特性はむしのしらせだが、色眼鏡が優秀なため採用されることは稀だろう。
何だかんだ初期環境では相手のテラスタルを考慮しない場合、であいがしらでサザンドラやマスカーニャを上から確定1発にできる枠としてちゃっかり独自の立場を築き上げている。
四災が追加されたシリーズ3ではそれらに刺さる枠として再評価されている。ただし、汎用性を考えればチヲハウハネの存在が重い。
余談だがストーリーではかなりの活躍が見込める。
特にチャンピオン戦では手持ち全員がむし、あく、かくとうのいずれかの弱点を持ってるため(厳密には切り札は本来弱点を突かれないタイプであるが、テラスタルの都合上弱点を突けるようになる)、技構成次第で同程度のレベルであろうと半壊、どころか全壊も狙えるスペックを持っている。
ラウドボーンやウェーニバル、ドオーと言った他のストーリーで役立つポケモンとの相性補完もされている。
進化レベルも速く、野生でもそこらで見かけるのでお世話になった人も多いだろう。
碧の仮面では「うっぷんばらし」、「はたきおとす」、「むしくい」を習得、予めレベル技として習得している「とびかかる」もわざマシンでの習得が可能となった。
何故かゴーストタイプやそれに類する存在でもないのに「うらみ」まで貰っているが理由は全くの不明。
ちなみにバッタという如何にもなモチーフなのだが、水田や草原のあるキタカミの里には生息が確認されていない。
使用トレーナー
ゲーム版
漫画版
番外作品
ポケモンカードゲーム
SV編の「強化拡張パック_トリプレットビート」にて初登場(参考)。
原作では回転かかと落としや決戦モードからの飛びかかりやパンチなどのモーションが見られたが、該当パック収録のエクスレッグはイラストにてポケモン図鑑の扉絵とも違う飛び蹴りを披露しており、ポーズはまんまアレ。
マメバッタから進化したターンであれば100の追加ダメージを与える「アサルトキック」という技を持つ。なお、このアサルトキックという技名は『仮面ライダーアギト』(2001)に登場するアナザーアギトの技名でもある。
ポケモンGO
ガラル御三家を差し置いてパルデア地方のポケモンとして先行実装されたポケモンの一種である。
序盤虫なだけあってCPは控えめであるが、習得技には恵まれており、カウンター、シザークロス、あくのはどう、くさわけを習得できた。そのため、スーパーリーグやハイパーリーグでは格闘技を撃てる虫として個性を持つことが出来た。
アニメ版
アニポケ・第8シリーズ
55話で初登場。
漫画版
- ポケットモンスターSPECIAL
- バイオレットのエクスレッグ
第16章の男主人公・バイオレットの手持ちであるマメバッタが、スター団・ほのお組チーム・シェダルへカチコミへ行く途中、待ち伏せしていたスター団のしたっぱのポケモン達を倒した事でエクスレッグへと進化。
余談
複合タイプが「あく」となっているのは恐らく、バッタが古来より農作物を食い荒らす害虫であり、悪魔として恐れられた側面を持つからであろう。前述のような特徴は現状エクスレッグから確認できないが、ポケモンのあくタイプの弱点の元ネタになったと思われるヒーローも元は悪の組織が作った改造人間である。
案の定と言うべきか、そっちのネタ寄りのイラストが多い。
ちなみにエクスレッグより後に元ネタのシリーズにて同じくXの名を持つバッタのキャラクターが登場している。
さらにSVの発売年である2022年は奇しくもそっちの方の新作が配信された年でもある
このエクスレッグの登場により、あくタイプは全ての複合タイプが揃うこととなった。
検索時の注意
エクスレッグを画像検索すると「同じ名前を含んだストッキング」が表示されることがある。
そのため、『エクスレッグ ポケモン』のような形での検索をおすすめする。
関連イラスト
関連タグ
0919.マメバッタ→0920.エクスレッグ→0921.パモ
二次創作ネタ
- アギルダー
- 第5世代で登場したポケモン。モチーフこそ忍者であるが、「ダー」の部分がライダーが由来ではないかという説があり、アニポケBW編では変身ヒーローのモチーフとして扱われていた。
- ワナイダー
- 同じく第9世代産の序盤虫であり、マメバッタ族と図鑑No.が隣接している。
- 蜘蛛をモチーフとしているためか、エクスレッグと戦うイラストも散見される。
- ただし、野生下での関係性は現在未公表となっている。
- イルカマン
- 同じく9世代で登場したヒーローポケモン。ただし、元ネタの毛色が違うためなのかpixiv上では共演イラストは少なめ。