ジーニアスフォーム
じーにあすふぉーむ
『グレート!』 「オールイエイ!」
「『ジーニアス!』」
「イエイ!」 『イエイ!』
「イエイ!」 『イエイ!』
「Are you ready?」
「変身!」
『完全無欠のボトルヤロー!』
「ビルドジーニアス!」
『スゲーイ!』
「モノスゲーイ!」
桐生戦兎がビルドドライバーにジーニアスフルボトルをセットして変身する。
葛城巧はジーニアスフルボトルを完成させマッドローグとの戦いで変身しようとしたが、理論上可能なはずの変身ができなかった。そこに現れた龍我は「気持ちが足りねえんだよ!」と一喝。戦兎に有って葛城にないもの、「誰かの力になりたい、守りたい」という気持ちが変身のカギだった。
そして痛めつけられる龍我を見る葛城の脳内に次第に戦兎の記憶が蘇っていき、二人は精神世界で邂逅。葛城は未来を戦兎に託し、戦兎はこのフォームへの変身に成功した。
これまでのビルドは兵器の範疇を超えず戦兎の正義でヒーローとして成立させていたが、このフォームはネビュラガスを中和する機能を持っておりこれまでは救えなかった人の命を救うことができるようになり、真にヒーローと呼べるだけの力を手に入れた。
変身時は巨大なステージ型のスナップライドビルダー「プラントライドビルダーGN」が出現し、黄金のビルドマークが戦兎に重なると同時にスーツが出現、その後コンベア上を流れる無数のフルボトルがスーツに刺さり変身が完了する。
これまでは大気汚染、薬品漬け、プレスされ全身真っ黒、溶鉱炉と高温の液体など科学の負の一面を表したような危険そうな変身バンクが多かったが、最終フォームでは子供が想像する未来都市のような明るいイメージの変身バンクであり、戦兎の科学は平和のためにあるという信念を象徴しているのかもしれない。
初変身の際に理性を失い、スマッシュを浄化させる事なく消滅させた「破壊」の象徴ともいうべきラビットタンクハザードフォームとはカラーリング的な意味でも対になる存在と言える。
白いスーツを基本とし、頭部・背中・肩部・腕部・脚部に60本のフルボトルが刺さっており、かなり特異な姿をしている。ちなみに刺さっているのは全て色つきのエンプティボトル。
ボトルの刺さり方にも法則があり、暖色系のボトルは左複眼・左側頭部・右背部・右肩・右腕・左脚に、寒色系のボトルは右複眼・右側頭部・左背部・左肩・左腕・右脚に、互い違いに配置されており、これはラビットタンクフォームの装甲パターンと同じである。
ビルドの強化形態は全てラビットタンクがベースになっているが、成分の2/60として含まれているのとデザイン的な共通項からこのフォームもその系譜にあると言えるだろう。
頭部にはビルドドライバーの「ボルテックチャージャー」と同様の意匠「GNシンキングサーキット」が額部分に存在し、複眼は左右それぞれ5本のフルボトルとそこから伸びたパイプが、これまで同様に複眼&アンテナを模している。(5本のうち2本は、ボトル自体は後頭部側にありパイプのみが複眼形成している)
ビルドのフォームらしく身体能力は控えめでエボルのブラックホールフォームには全ての面で劣り、パンチ力やキック力に関してはコブラフォームにすら劣る。反面、60のフルボトル全ての成分を使いこなせるようになっているため手数が豊富で、しかもフォームチェンジ不要で即座に発動できる。そして戦兎自身の頭脳と合わせ、相手を翻弄しながら戦う。
作中では、ダイヤモンドの防護壁を展開した他に劇場版では分身したり、トゲを生やしたパンチなどを披露している。その他は不明だが、光る稲妻のパンチなどを発動し、浮遊能力も発動していると思われる場面があった。
胸部「フルビルドリアクター」は全身各部に装着された複数のフルボトルの成分を混ぜ合わせ、新たな能力や複合機能を展開するための特殊成分や、ネビュラガス中和粒子を作り出すことができる。この中和粒子によりネビュラガスを限界まで注入された人間が変身し敗北した時に消滅してしまうというデメリットを安全に取り除き、人命を助けられるようになった。
なお、このフルビルドリアクターによって人々の強い想いを特殊攻撃成分へと変換し、必殺技と共に放つ事ができるようで、攻撃を叩き込まれた相手には何らかの感情が芽生えるらしい。第41話ではあのエボルトに人の感情を芽生えさせた。
同時に身に纏う「BLDファイナライドスーツ」からは全身を覆う相殺フィールドを展開することで、敵の放つ致命的攻撃や未知のウイルスから身を守り(作中に存在する「未知のウイルス」にはバグスターウイルスがある)、「GNジオセイバーグローブ・シューズ」には人体や地球に悪影響を及ぼす存在の力を中和する必殺技を放つ機能が搭載されている。
これらの力によりエボルトにも対抗しうる力を発揮できる。
「ウィズダムラッシュアーム・レッグ」は胸部リアクターで調合した成分を流し込み、これまでのベストマッチフォームで発揮されてきた様々なパンチ・キック攻撃を叩き込む。公式サイトで紹介されているのは即死効果を持つ電磁加速パンチ、蒼炎を纏った無限軌道キック等。
肩部分を覆うアーマー「GNエクスペリメントショルダー」は仮面ライダービルドの肩部を保護する装甲ユニット。
万能形成装置が組み込まれており、斬新な実験器具や新たなアイテムを即席で創り出すことも可能な他、胸部リアクターで調合した成分を流し込むことで、ビルドの各フォームの肩部に搭載された強化装置や攻撃ユニットの機能を複数同時に発動出来る(宇宙空間などを高速で移動できる大推力や敵の中枢機能を過熱破壊する熱光線の収束照射などが該当すると思われる)。
作中描写の演出から推察すると、実際にゴリラモンドフォームのBLDプリズムショルダーを発動し、防御用のダイヤモンドを展開している場面があり、劇場版でも同じようなダイヤの盾を発生させていた。
第45話にてハザードトリガーを装備したままジーニアスに変身したビルド。ファンからは「ジーニアスハザード」と呼ばれる事が多いが、仮名(と言うよりも単にファンが付けた渾名)であり正式名称では無い。見た目もあくまで仮面ライダービルド ジーニアスフォームのまま変わらない上、後述の特殊能力以外のスペックの変動も記載されていない。
また、『ガンバライジング』でもこの状態でのジーニアスフォームが登場したが、名称はハザードトリガーを使用したクローズマグマの時と同様変わる事は無く、「ジーニアスフォーム」のままである。
必殺技を発動する事で金色に変色したロストボトルを元の紫に戻すことが可能であり、劇中ではキャッスルとハンマーの2本を浄化した。
尚、この姿は仮面ライダーWEBのジーニアスフォームの図鑑ページにも載っている。
但し、「ジーニアスハザード」の呼び名は上記の通り正式名称じゃない上に現状は「ファンが勝手に呼んでるだけの渾名」の域を出ていないので名前の話をする際にはご注意を。
- ジーニアスアタック
ビルドドライバーのレバーを1回回して発動。有機物系フルボトルの必殺技。
発動時の音声は「ワンサイド!」
第40・41話で使用。右腕でライダーパンチを放つ。
- ジーニアスブレイク
レバーを2回回して発動。無機物系フルボトルの必殺技。
発動時の音声は『逆サイド!』
第40話で使用。右足で中段蹴りを放つ。
- ジーニアスフィニッシュ
レバーを3回以上回して発動。全フルボトルの必殺技。
発動時の音声は「『オールサイド!』」
相手を虹色のグラフで拘束しライダーキックを叩き込む。
ロストスマッシュに変えられてしまった人間をネビュラガスを中和して助け出すことができる。
第41話冒頭ではライダーパンチとして発動。結果的にエボルトに感情を芽生えさせた。
第43話ではクローズマグマと共にダブルライダーパンチを放った。
- ハザードフィニッシュ+ジーニアスフィニッシュ
上記のジーニアスハザード(仮名)状態で使用。上述の通りロストボトルを浄化することができる。
ハザードフォームでのハザードフィニッシュが災害で対象を終わらせるという意味に解釈できるのに対し、こちらは災害を終わらせるという意味に取れる。
- 第40話
初戦闘回。変身してすぐにマッドローグに銃で攻撃されるも目にも見えない速さで弾丸と銃を破壊、その後一瞬で倒してしまう(その際マッドローグの体内に何か変化があったようだが、真相は不明)。
後半ではオウルロストスマッシュとマッドローグのタッグと交戦。ロストスマッシュと化した北都首相を救う為、ジーニアスフィニッシュでネビュラガスを中和し無事に人間の姿へ戻した。マッドローグはグリスとのダブルライダーキックで撃破する。
- 第41話
冒頭でロストフルボトルを奪いに来たエボル フェーズ1と戦闘。
既にラビットラビットフォームなどで攻略済みな事もあり、エボル・フェーズ1をも圧倒し、強力なブラックホールフォームに変身する前に倒す事で撃破した。
しかしジーニアスで倒す事でエボルトに感情が芽生える結果となる。
後半では志水の変身したスタッグロストスマッシュと対決。必殺技によりネビュラガスを中和する事でロストスマッシュから救い出す(またこの時のキックポーズは“ハザードフィニッシュ”と同じ動きで、以前は人を殺める力だったものを人を救う力に変えた事が表れている)。
しかしすぐにエボルト(ブラックホールに変身済み)に志水が殺され、命を弄ぶ姿に激怒し戦闘。
最初は圧倒されたものの、「たとえお前が何を壊そうと、俺がこの手でビルドする!」と覚悟を決めた戦兎はエボルを押し返す。しかし、感情を覚えたエボルの怒りの力で再び圧倒され、ロストフルボトルを奪われてしまった。
- 第42話
東都に侵攻してきたエボルを倒す為、ローグと共に変身する。
しかし父親の事で迷っていた戦兎はエボルには敵わず、エボルの高速の銃撃をなんとかダイヤモンドの盾で防ぐもダメージを殺しきれず、東都官邸を消し去るエボルをただ見守る事しか出来なかった。
その後仮面ライダーを反逆者に仕立て上げるために暴動を始めたマッドローグと戦闘。
マッドローグに「エボルに支配された今何をしても反逆者だ」と共闘するローグと同じく追い詰められるが、ビルドは「エボルに明日が奪われるなら取り戻す為に戦う意義がある」、ローグは「仮面ライダーは不滅だ!」と再起し、マッドローグをダブルライダーキックで撃破する。
- 第43話
葛城忍のビルドを暴走した龍我が叩き伏せるのを見て、戦兎はそれを止めるために変身しそのままライダーキックをして変身解除させる。
その後スマッシュと化した美空を治すためにタンクタンクフォームから変身しようとするが葛城忍から「ベルナージュの力の影響でジーニアスの力でも復活はできない」と言われてしまい、2人がかりで攻撃され何もできないまま負けてしまう。
龍我に励まされジーニアスに変身。「エボルトとベルナージュの力を相殺させる」という勝利の法則を生み出し、美空と龍我を助ける事に成功。そしてクローズマグマと協力して忍のビルドを撃破した。
- 第44話
エボルトにCDロストフルボトルを持ってくるように言われたため1人でやってきたが、ブリザードナックルに付けられていた発信機の情報を元に駆けつけた龍我、一海、幻徳と合流。4人全員でエボルと戦った。
グリスとローグが必殺技でエボルの動きを止め、クローズマグマがブリザードナックルでエボルトリガーに集中攻撃することでエボルがコブラフォームに弱体化。その隙にジーニアスフィニッシュで撃破し、ついにエボルトを倒した。
はずだったが…
- 第45話
復活したエボルトにより葛城忍が殺されたことで激怒し、ジーニアスフォームになろうとしたがジーニアスフルボトルが起動しなかった。ラビットラビットフォームのままでも何とか戦おうとしたがエボルト(怪人態)にはまったく歯が立たず、負けてしまう。だが戦兎は憎しみでは強くなれないと気付き、ハザードトリガーを付けたままジーニアスフォームに変身。4人の同時ライダーキックとジーニアスフィニッシュの力で2つのロストボトルを浄化した。
- 第46・47話
ついにエボルトとの最終決戦が始まり、襲いくるスマッシュやハードガーディアンを蹴散らしながらパンドラタワーの最上階を目指す。
- 第48話
龍我、幻徳と共にエボルトとの最終決戦に挑むが圧倒されロストボトルを奪われてしまい、月と地球の一部を取り込んだエボルトが究極態になってしまう。そのまま変身解除されてしまうが幻徳の最後の一撃によってエボルトリガーが破損し、エボルトの動きが止まった。その隙に戦兎と龍我は再変身をしてエボルトからロストボトルと黒いパンドラパネルを奪い、新世界創造の条件がついに揃った。
新世界を創る際にジーニアスフルボトルは成分を使い切ったのか、一部が変色した後に消滅しタンクタンクフォームに戻った。
多くの民衆が注目する中、パンドラボックスを狙う仮面ライダーブラッドと対決。
複数のボトルの力を使って立ち向かうもブラッドの圧倒的な力には及ばず、苦戦してしまう。
更に民衆達による「殲滅」のシュプレヒコールを浴びせられ、精神的にも追い詰められてしまう。
だが、その完全アウェーの状態でも「たとえ存在を否定されようが…嫌われようが…それでも俺は戦うんだ!」と奮起し、フルボトルバスターによる一撃を食らわせてブラッドに吸収されていた万丈を救出する事に成功する。
しかし、直後にブラッドが放ったエネルギー弾から万丈を庇い変身解除に追い込まれてしまった。
本作の最強フォームとして認定されており、その能力でエボルトに感情を芽生えさせており、その結果エボルトの計画の歯車が少しずつ狂っていき、最終的には敗北するという結果に繋がったため、きっかけとは言え物語的にはMVPともいえる活躍を残しているのは間違いないのだが、劇中では色々と可哀想な扱いを受けているフォームとして語られることが多い。
挙げられる理由
①登場がトップクラスに遅い上での劇中での活躍
初戦闘こそマッドローグの装備を片手で破壊し、圧倒的なスピードでマッドローグを下し、登場した2話後でもエボルのコブラフォームをブラックホールフォームに変身する前に攻撃して追い返すほどの活躍を見せていた。
しかし、同話のブラックホールフォームとの直接対決では激闘の末に押し返したものの、感情を手に入れて怒りでハザードレベルが増幅したエボルの攻撃に圧倒され、ロストフルボトルを奪われてしまっている。
次の第42話でも(迷いがあったとは言え)ブラックホールフォームには敵わず、東都官邸が消滅するのを見守る事しか出来なかった。更にその迷っているタイミングで(1度は完封した)マッドローグにも押されている。
その後もブラックホールフォームと戦う機会があったが、1対多数でやっとある程度戦える様になっているが結局正式にブラックホールフォームに勝利した事は無かった。
これに関してはジーニアスが弱いのでは無くエボルが強過ぎると言うフォローが少なくないが、特撮でしかも主人公の最強形態がそんな扱いで良いのかと疑問に思われる声も少なくない(なお、「強過ぎるから仕方無い」と言うフォローも「フォローになってない」と考える視聴者もいる)。
そもそも主役の最強フォームが先に出ていた敵の強化フォームに1対1で勝てなかったことは中々(と言うよりもほぼ)無いので、この後にエボルは怪人態や究極体への強化が用意されていた事もあり、「最強フォームなのだからせめてブラックホールフォームにはちゃんと勝って欲しかった」、「エボルトが強過ぎるから仕方が無い」と意見が分かれている。
とは言え、『プライムローグ』ではこの時点では(ブラックホールフォームがあるのにもかかわらず)ジーニアスフルボトルを偽物とすり替え、変身を阻止し「ジーニアスさえ封じればこっちのモノだ」との台詞があるので脅威を感じさせるフォームであったのも事実である。
さらに言えば、実はこのフォームがオーバーダメージによる変身解除した回数は、本編・劇場版を含めて2回と少なく、本編においてもブラックホールフォームですら(必殺技も含めて)変身解除までは至っていなかった(ジーニアスを変身解除に追い込んだ相手は、仮面ライダーブラッドとエボルト(怪人態)のみ)。
②上記の戦績に加えて映画の仮面ライダーブラッドとの戦闘でも終始圧倒され、撃破をクローズビルドフォームに譲っている事、更には実質メインとしては最後の登場のチャンスである冬映画でも出番が無かった事(一応EDには写真で登場しているが本筋には一切出て来ていない)。
- よく比較されやすいコズミックステイツやタイプトライドロンは単独の劇場版や後日談の冬映画や平成ジェネレーションズでしっかり活躍しており、しかもプトティラコンボの様に特別な状況でも無い限り再登場が不可能になっている訳でもない(但し、この時点での冬映画の時系列がアイテムが恐竜メダルの様に完全に消滅しているか既に手元に戻って来ているかは明言されていないので実際の所どうだったのかは不明である)。
③能力の中で「60本のフルボトルの能力を使用出来る、能力を組み合わせて使用出来る」という設定があるのだがこれがほぼ使われなかった
本編でもダイヤモンドのシールドしか使われず(しかも攻撃の大半は喰らっている)映画でもボトルの能力を使用したが1つずつしか能力を使用しなかった上に使った能力の数は精々3~4つで相手にはほぼ通用しなかった。更に能力の組み合わせに関しては一切使用していないのだが、映画ではグリスが2つのツインブレイカーで4本のフルボトルを組み合わせた戦いをしていたため、それの影響で「ツインブレイカーの方がフルボトルの組み合わせが出来ている」とツッコまれる事もある。
これは能力の組み合わせが少ない・あまり使わないと言われていたコズミックステイツよりも更に下である。
どちらかと言えばエボルの毒を中和したりCDスマッシュとの戦いでは対策を見つけ出したりと頭脳プレーが多いが、全部乗せの最強フォームで求められるのはやはり「全ての能力が使える事」なのでこの様な設定があるのにほぼ使わず、戦闘がほぼ高速移動だけになってしまっているので地味に見えてしまうのが不遇と言われてしまう理由である(高速移動出来るライダーがさして珍しくないのも大きい)。
繰り返す事になるが最終的には勝利につながったためMVPとも言えるのだが、やはりヒーロー物の最強形態としては劇中の強さも見られる事は仕方無い話であるだろう。
現在では敗北した原因がエボルトに感情を与えたからなのだが、与えていなかったら地球は滅ぼされ、キルバスも倒せなかったので「戦力としては心許ないが、かといっていなかったら詰んでる」という評価で概ね一致している。
『Over Quartzer』
劇中で平成仮面ライダー達が次々と最強フォームへと変身していく流れに乗じてビルドが変身。仮面ライダーザモナスや仮面ライダーゾンジス、仮面ライダーバールクスらと熾烈な戦いを見せた。
『ビルドNEW WORLD 仮面ライダーグリス』で再び登場。
ファントムクラッシャーの持つ能力によって奪われた変身能力を取り戻した最終決戦にて使用し、他のライダーと共にファントムクラッシャー達を撃破した。
本編第48話でジーニアスフルボトルは消失しているが、ファイナルステージで復活している。
本物のビルドは一切本編に登場しないが、第34話にてビルド•ジーニアスフォームのレジェンドライダーケミーカードが登場。仮面ライダーレジェンダリーレジェンドが使用する形で「仮面ライダーゴージャスビルド・ジーニアスフォーム」へと変身すると判明している。
モノスゲーイ!ボトルだらけの超天才ライダー、ビルド ジーニアスフォーム!
超天才!ビルド!ジーニアァース!ジーニアス!
「DXビルドジーニアスフォームライドウォッチ」として一般販売。
必殺技は「ジーニアス」。
Build up
作詞:秋田知里
作曲・編曲:佐藤希久生
振付:Nanako (『仮面ライダーガヴ』第9話)
初戦闘回である第40話『終末のレボリューション』で初使用。
その後、第41話にてインストゥルメンタル版が使用された。
本編ではこの2回のみの使用だったが、約6年後、令和の仮面ライダー第6作目である『仮面ライダーガヴ』の第9話にてまさかのインストゥルメンタル版が再使用。
劇中では、ダンスの練習シーンでそれぞれ2回ずつ使用された。
フォーム名のジーニアスは英語で「天才」、さらに語源であるラテン語では「守護神」を意味する。戦兎そのものを表すと共に、地球を支配しようとするエボルトから地球を守るものとしてベストマッチなネーミングと言える。
一部機能の名前である「ジオセイバー」も「地球の救世主」という意味なので侵略兵器ではない"守る者" というニュアンスは大切にされているのが分かる。
初登場が第39話というのは最強フォームの登場ではブラスターフォーム(そのブラスターフォームも夏映画で先行登場しているので、それを加味すればこちらの方がもっと遅い)と同率2位の遅さであったが、その次年に登場したグランドジオウが早くも第40話に更新したため、同率3位となった(ただし、グランドジオウも第39話の冒頭に登場している)。
尚、ブラスターフォームとは初登場回は変身した場面で終了とそこそこ共通点があったりする。
前回のマッドローグと同じく回の最後でオープニング曲に乗っての初変身であり、科学の力で人類を破滅させる存在と人類の未来を切り拓く存在という対照の構図ができている。
変身・必殺技発動音声は小林克也氏と若本規夫氏の二人が担当し、音声面においてもまさにビルドの集大成となっている(「」部分が小林氏、<>部分が若本氏)。
登場回の第39話「ジーニアスは止まらない」が放送されたのは6月10日、月と日を掛けるとフルボトルの総数と同じ60になる。また対照的な存在であるハザードフォームが猛威を振るったほぼ同じサブタイトルの回「ハザードは止まらない」は第21話で話数を足すとやはり60になる。
「ナルシストで自意識過剰な正義のヒーロー」を体現したような変身音が特徴的だが(ちなみにこのアイテムを作ったのは葛城巧の方である)ハザードトリガーを併用することで「ヤベーイ!スゲーイ!モノスゲーイ」とさらに酷いことになる。
おかげで万丈の事を言えた義理かとツッコまれることも。
その既存のビルドとは大きく異なるデザイン、また各種60本のボトルの造形の難しさも相まってか現時点ではビルドの強化形態では唯一S.H. Figuartsが発売されていない(2020年11月現在参考出品のみ)。『ビルド』の仮面ライダーは劇場版限定のクローズビルドフォームやVシネマ限定のクローズエボルやパーフェクトキングダム、更にはハイパーバトルビデオ初出のプライムローグも発売されており、何気に『Vシネグリス』においての味方側では唯一Figuartsが発売されていないことになっていた。しかし、2022年2月にプレミアムバンダイ限定で遂にS.H. Figuartsの発売が決定した。
スーツはボトルパーツのせいで非常に重く、流石の高岩成二氏も苦労したとのこと。それなのに「何してんすか。早く着てくださいよ (笑)」と、冗談交じりとはいえ煽るように急かしていた犬飼貴丈氏にはちょっとイラッとしていたらしい。
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