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2021/07/04 15:23:52 版

編集者:コーヤン

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哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に属する猛獣。

解説

体長は130〜190cm、体重は30~80kg、尾の長さは100cm前後。

アフリカからアジア全土にかけての広範囲に分布し、多くの亜種が存在する。

飼い猫を除いたネコ科の動物の中では、もっとも広範囲に分布する種である。

英語では【(a) leopard/レパード】(特に黒豹を【(a) panther/パンサー】)という。

体色は黄土色ないし赤褐色で、花状の黒色紋がある。

地域に拠っては全身が黒色の個体も存在し、「黒豹」と呼ばれる。

耳の裏にはトラと同様に野生の猫科の特徴である虎耳状斑がある。

体は柔軟で動作は敏捷、体格にしては脚はやや短めである。

足の速さはそれほどでもないが、ジャンプ力に富む。主に忍び寄りで獲物に近付き、一気に襲い掛かって仕留める。獲物はサルヤマアラシシカなど。

マウンテンゴリラの子供らを狙うこともあるが、大人のオスのゴリラに逆に殺されることもある。

人畜も容赦なく襲う獰猛さから、アフリカでは『ビッグ5』(ライオンゾウサイバッファローを含む五種の人気猛獣)の一種に分類されている。

大型のネコ科の中では木登りが得意で、獲物を捕らえると木の上に運び上げる習性をもつ。これは他の大型の肉食獣に、獲物を横取りされる危険を回避するためと推察されている。

ガゼル一頭くらいは悠々と樹上に運搬できる筋力を持ち、小柄ながらに格闘に長ける一面を持つ。さすがにライオン相手には逃げるが、飢えてくるとチーターの獲物を横取りすることもある。

群れずに単独で生活する。

繁殖期には3ヶ月ほどの妊娠期間を経て6~8頭前後の子供を出産し、半年から一年ほど育てる。

生殖可能になるのは、そこからさらに半年から一年後となる。

ヒョウが繁栄した理由は「獲物の選り好みをしない」「どこでも住める」ことだろう。ヒョウはインパラやレイヨウのほかにもネズミ・魚なども食し、さらには人間が飼育する家畜も襲う。

大きすぎず小さすぎない体は、どこにでも住むことに一役買っている。北は極東シベリア・中国東北部まで、南はアフリカまで…高いところではキリマンジャロやヒマラヤの山中、さらにはアラブの砂漠地帯や東南アジアのジャングル、都市化の進んだヒトの集落にまで棲息している。

毛皮が高値で取引される為密猟が後を絶たず、個体数は生息地の広さに対して少なくなっており、絶滅寸前の亜種や既に絶滅した地域も多い。日本でも化石が発見されている。

よくジャガーと間違われるが、あちらの方が体格大きくががっしりとしており、また毛が短く斑紋の中心に黒い点が存在する。

文化との関わり

有史以来、ネコ科の猛獣としてはライオンと並び称される存在でもある。

特にヨーロッパでは 「その吐息は芳香を含み、これを吸ったものは魅了されてしまう。これに耐えうるのはユニコーンだけだ」 と言われてきた。(実際はそうした匂いなどないため、完全な空想である)

これが転じて、キリスト教では伝道師の象徴として扱われている。

ヒョウの斑紋を「豹柄」と呼び、女性向けの服やエロ衣装、アイテムの意匠として用いられる。

またその柔軟で妖しげな姿から、異性に貪欲な女性へのイメージとして『女豹』という言葉も存在するなど、女性を表す言葉として用いられる傾向にある。

豹変】という言葉も、豹に由来する。

これは『豹が毛の生え変わりでその文様を鮮やかにするように、君子は自らを省みて精進する』という良い意味で、中国の『易経』で用いられていた言葉である。

しかし、現在では「善良な人が一変して奇怪な様態になる」ことを指す言葉として誤用されることが多々あるので注意したい。

主な亜種

  • アフリカヒョウ
  • ペルシャヒョウ
  • シナイヒョウ
  • インドヒョウ
  • キタシナヒョウ
  • スリランカヒョウ
  • ジャワヒョウ
  • アラビアヒョウ
  • アムールヒョウ(チョウセンヒョウ、シベリアヒョウとも)

豹をモチーフとしたキャラクター

特撮

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