片翼の天使
光の化身キーラに追い詰められ、なすすべが無い状態のスマブラファイター達。
そんな彼らにキーラがとどめの一撃を放とうとしたその瞬間、背後から何者かがキーラを真っ二つに両断する。
その人物はBGMと共に姿を現す。
そして、その人物を知る唯一のファイター、クラウドはその名を口にする。
クラウド「セフィロス…!」
セフィロス「この刻を待ちわびたぞ。さあ、乱闘に絶望を贈ってやろう」
概要
2020年12月11日に開催されたゲームアワード“The Game Awards 2020”にて『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』で新ファイターとして参戦することが発表された。
操作キャラとしては『ディシディアファイナルファンタジー』シリーズ以来となる。
かつてスマブラに衝撃を与えたクラウド参戦から約5年以上の時を経て、ついに大乱闘の世界でもクラウドと相見える事になった。
もっとも招待状を持たずに突然現れたこと考えると挑戦者というより乱入者に近い。
セフィロスの参戦はスマブラSPのDLCに於いてありとあらゆる「はじめて」を持ったキャラクターである。
- はじめて他社シリーズから複数のキャラクターが新規参戦した(他の他社シリーズでも複数参戦の前例はあったものの双方共にダッシュファイターという区分だった)。
- ファイターパスの参戦ファイターではじめて主人公以外のキャラクター、しかもラスボスが新規参戦した(スマブラSPのDLCファイターでラスボス以外でならパックンフラワーがはじめてのファイター)。
- 期間限定だがDLCファイターではじめて専用のゲームモードが作られる(一応Miiファイターという前例があるが、あちらはスマブラオリジナルキャラクターという扱いな為、専用のモードがあるのは当然と言える)。
- DLCファイターではじめて先行配信が行われた。
- 楽曲では1ループ4分超えは何曲かあるが、「再臨:片翼の天使~Advent:One Winged Angel~」の収録によりはじめて6分超えのBGMがスマブラに現れた。現段階で最長である。
紹介ムービーでは同年に発売された『FF7R』、及び過去に公開された映画『FF7AC』を意識した演出が行われており(桜井政博氏曰く「ムービーに力を入れてた」)、マリオやゼルダ姫を本編のクラウド、エアリス同様に串刺しにしそうだった(未遂)。
FFシリーズからの参戦としては『for』のクラウド以来であり、他の主人公勢を差し置いてのまさかの他社枠からのラスボスの参戦となった。
クラウド同様、スイッチ本体やスマブラSPの言語設定によらずボイスは日本語(森川智之氏)で統一される。
参戦PVの『セフィロス参戦』のシーンは海外では『Descends to Battle』と英訳されている。
直訳すると「戦いに降りてくる」という意味であり、再臨:片翼の天使の”ille iterum veniet”(彼は再び降りてくる)という歌詞を引用したものだろう。
全員参戦イラストでは、クラウドの後ろに妖しく佇んでいる。
追加要素(DLC)
追加ステージは原作での決戦であるラストダンジョン「北の大空洞」がモチーフ。ただしデザイン的には、その深部にある「星の体内」が近い。背景にはシドの飛空艇、ハイウインドの姿も。
時間が経つと、背景が大空洞入り口→最深部でのホーリー開放→メテオ到達→ライフストリーム放出といった、FF7のストーリー終盤の出来事を追体験する。
FF7Rからのファンにはネタバレなのだが、あくまでこれはFF7の出来事。FF7Rでは展開が変わる可能性もある。
勝ちあがり乱闘「支配する者達」はキーラとダーズを除いた全ボスとのボスラッシュ形式になっている。セフィロスに相応しいルート名と内容。使用できるファイターがセフィロス限定かつボスの順番が固定だが、事実上ボスラッシュが解禁されることになる。本気度が最高まで上げられやすいので操作に慣れたら狙ってみるといいだろう。
何の偶然かファイナルラウンドはFFシリーズでお馴染みである白い手のカーソルとそっくりな「マスターハンド」と「クレイジーハンド」のコンビ。
スマブラには既に様々なゲームのラスボスが何らかの形で参戦しているが、このうち、マリオシリーズのクッパやゼルダの伝説シリーズのガノンドロフとは初の、また、背景で現れるSNKの餓狼伝説シリーズとKOFシリーズのギース・ハワードとはパズドラ以来の共演となる(ドラゴンクエストのスライムともいただきストリートシリーズ以来の共演)。またファイターとして参戦する勇者四人との共演も初となる(既に共演しているⅤ、Ⅵ、Ⅶの主人公はファイターでは無い為)。
更に、ストリートファイターシリーズのリュウ、ケン、ペルソナ5のジョーカー、および餓狼伝説のテリー・ボガードとは、クラウドやギース共々パズドラ以来の再共演となった。
性能
ボタン | ワザ一覧 |
---|---|
B | フレア/メガフレア/ギガフレア |
→B | シャドウフレア |
↑B | 一閃/八刀一閃 |
↓B | 閃光 |
切りふだ | スーパーノヴァ |
立ち回り等
「正宗」によるリーチの長さと必殺ワザによる中距離戦を得意とする。これを利用して付かず離れずの間合いを保ち、無駄撃ちはせず、確実にチクチクと相手にダメージを与えて行く立ち回りになる。殴り合いには向かないので復帰阻止も重要。
接近戦でコンボを決められたら割と簡単にバーストするので一定の間合いを保って戦う必要があり、どうしても引き行動が多くなる。
ワザも前隙/後隙のあるものが多く、無駄に攻撃すればそこを狩られてしまう。弱攻撃の発生ですら5フレームも掛かるので、差し合いでは相手の動きを読んで先の先を通すことが大事。掴みに至っては射程が短いため密着するくらい近づかないと当たらない。逆に上スマなど密着されていると当り難いものもある。しかも等身の低い相手には攻撃が当てにくく(特に空前/空後)、着地も守りにくい。このようにインファイトされた時に咄嗟の暴れができないという欠点がある。
また遠距離攻撃を持っているが打ち合いにはまったく向いていない。
相手の接近を拒否したり、差し替えしを意識した立ち回りが重要となる。また敢えて攻撃しないすかし行動や様子見なども大事。相手と殴り合うのに向いていないので崖に追い出したら意地でも復帰阻止するべし。
というのもこの外見でカービィやピカチュウと同じ軽量級なのだ。
これらのことから間合い管理や差し合いに慣れていない初心者が使うには向いていない。
ちなみに「遠距離攻撃を連発でき接近戦も得意とするクラウド」は苦手な部類。密着されるとガン不利なので間合い管理と復帰阻止は確実に。
立ち回りなどユーザーが抱くセフィロスのイメージと違うかもしれないが、動画を見ての通りACのセフィロスはクラウドとの鍔迫り合いで押し返されたり、間合いを離しながら隙を突いて攻撃して来たりしている。「体重の軽さ、引き行動の多い立ち回り」というのも原作再現と考えるべし。
ある程度ダメージを受けると「片翼」が生えて強化され、以下の効果が付与される。
- 与ダメージが1.3倍に増加。
- 空中ジャンプの回数が1回増加。
- 最大歩行速度が1.15倍に増加。
- ダッシュ速度が1.2倍に増加。
- 最大走行速度が1.25倍に増加。
- 地上抵抗値が1.3倍に増加。
- 最大空中速度が1.2倍に増加。
- 最大落下速度が1.05倍に増加。
- 重力値が1.03倍に増加。
- スマッシュ中に約20%のダメージまで耐えられるアーマーを付与。
片翼は相手を倒した時に戦況次第でなくなり、セフィロスが撃墜されるまで次のは生えない。また生えたまま撃墜されても復活時には消滅し、アイテムなどで回復した場合も消えることがある。
なお、片翼の生えるタイミングはスコア・ストック数の差に応じて変わり、こちらが有利なら100%超でも出ない場合があるが、逆に劣勢なら30%程度で出ることもある。
「最初から片翼を生やせばいいのに」と思うユーザーもいるかもしれないが、これはたとえるなら、始めは遊びで戦っていたが主人公の思わぬ奮闘に怒りを抱き本気を出す悪役である(実際に片翼展開時には「目障りだ」「身の程を知れ」と発する)。だから最初から片翼は生えていない。ラスボスとはそういうものなのだ。
ちなみにカラーチェンジでコートを脱ぐので、上半身裸で片翼を生やしたセフィロスを見ることができる。普段着と比べると片翼の有無がわかりやすくなる。
一部の斬撃にスイートスポットが設定されており、スイング系の技は斬撃の中心~前方付近、突き系の技は剣先が高威力となる。
基本的には小ジャンプ空前やシャドウフレア、横強攻撃等のリーチが長いワザを生かした立ち回りがメインとなる。特に空前は復帰阻止の要なので確実に当てられるようにしておきたい。
横強、上強はバースト択の一つ。隙が少なく射程も長いので振りやすい。ただし見た目通りの判定なので上強は少々当てにくいかもしれない。
下強はスライディング。他のスライディングと比べると下側に判定が来ているため崖掴まりに当てやすい。
DA(ダッシュ攻撃)はバースト択の一つ。片翼の移動速度増加と併用すると脅威となる。ただしシールドされたら反撃確定されてしまうので着地狩りなどに使うのがお勧め。
空中ニュートラル攻撃は指パッチンと共に自身の周りに衝撃波を発生させるもので、セフィロスの中では珍しく密着で有効なワザ。ガードキャンセル行動やコンボパーツとして優秀だが、ポーズがどう見ても現場猫にしか見えないため、これを連発する様は中々シュール。
しかし低%帯では連発するとコンボとして繋がるため、見た目とは裏腹に火力は高く、着地を守るのにも使える。またシールド状態から小ジャンプで出せるようになれば密着に弱いセフィロスにとって数少ない反撃手段となる。出し方はシールドボタンを押しっぱなしのまま、指を滑らせるようにしてジャンプボタン⇒通常攻撃ボタンを押す。ジャンプボタンを強く押し込むと大ジャンプになってしまったり、同時押しだと掴みが出てしまうので注意。
空上は範囲は自身の上スマッシュ並と非常に広いが、後隙はしっかりと有り、また刀の中心部分に当てないと最高威力にならない。それでもお手玉に使うには十分優秀でバーストもできる。
空後の吹っ飛ばし力は高くバースト択の一つ。復帰阻止には向かないので地上で振るのがメインとなる。崖際で後ろ投げからこれを喰らわせれば40%くらいから撃墜できる。セフィロスと戦う人は空後を避けれるように必ず外にベク変しよう。
空下はディシディアシリーズにおいて「獄門」と呼ばれる技で、スマブラの他キャラで言うならばトゥーンリンクの空下のように、刀身を下に向けた状態で真下に急降下して地面に刀を突き刺す技。出始めにメテオ効果がついている。崖際に立って使うと刀が足場を貫通するので下からの復帰阻止にも使える。ただし、UT版以降のディシディアシリーズのように途中でキャンセルしたりは一切できないため、うっかり崖から飛び降りて空下を決めるとまるで初代ディシディアのときのように約束の地……もといライフストリームの渦に落ちてしまうので注意しよう。
なお、低%の相手に当てると先に体勢を立て直されて反撃されてしまうので多用は禁物。
通常必殺ワザは三段階あり、溜めると威力は上がるが射程は落ちる。チャージはジャンプ、横回避、シールドでキャンセルできるが溜めの保持はできない。
基本のフレアですら発射に結構な時間がかかり、撃ち合いには向かない。メガフレアはフレアの順当な進化といった感じで、弾速が強化され爆発の範囲や威力なども非常に優秀だが、射程距離が短い。そして最大ためのギガフレアは自分の目の前で大爆発し、相手が相手なら30%台でバーストできるとんでもワザである(片翼状態ならば10%もあれば普通に撃墜できるようになる)。
普通に崖付近を爆破して復帰阻止を狙うだけでも強力だが、間合いの調整によってはなんと命中直後に横スマッシュやつかみに繋がり、下手すれば0%からの即死すらあり得る。ただし、勿論のこと多大なため時間を要してスキを晒す上、反射などされようものなら自分がバーストされかねないので、セフィロス使いの方は要注意。
チーム乱闘なら後衛に徹してメガフレアを撃つだけでも十分な脅威となる。
ただしピカチュウの電撃などでフレアの方向が変わったり起爆する事があるので牽制技を使うファイターには細心の注意が必要となる。特にホムラの「ブレイズエンド」のように相殺できないタイプの飛び道具は、フレアを起爆させられて当たらず自分だけダメージを受けるということになりかねない。
横必殺ワザはシャドウフレア。FF風に言えば「ダメージを与えるタイプの死の宣告」。桜井曰く「新しい概念を持つワザ」。
当てると当たった相手の周りを暗黒属性の球がグルグルと回り、4秒後に相手に吸い込まれるように攻撃する。球は連続で当てたりためたりすると最大5つまで増える。また、回っている球は自分以外の相手に攻撃判定があり、当たった相手は他の相手にぶつけることで球を移すことができる。このため設置されたら爆発タイミングを意識せざるを得ず、どうしても集中力を乱される。
射程距離は横強以上にあるのでやはり中距離向け。ためても射程は変わらない。前隙後隙は短めで連発もできる。
意外にも飛び道具への相殺にも使え、相手がこどもリンクならバクダン以外は全部相殺できる。
逆に強過ぎる判定の飛び道具は相殺自体が起こらず擦り抜けるため注意。またガノンドロフの烈鬼脚など強力な判定を持った攻撃はシャドウフレアをかき消してしまう。
シールドで防ぐことができる他、「リフレクター」やエネルギー吸収系のワザでも防げる。スタフォ組やMOTHER組、ゲムヲ、パルテナ組等にはワザが入りづらい。仮に設置されたとしてもタイミングを見てシールドで対処可能。
ただ、後述の下スマッシュ攻撃の存在により、「ただシールドを張ってやり過ごす」という対策がある意味悪手となる(シャドウフレアが炸裂している時に八刀一閃や下スマッシュを撃ち込まれるとシールドがあっさり割れてしまう)ため、安全に対処するにはどうしてもセフィロスをどこかへ飛ばしてからガードを張らなければならず、当然セフィロス側もそれを分かっているため引き気味の立ち回りへと変わる…等かなり相手にする時は厄介なワザである。
これをわかっている相手は崖掴まり+その場or攻撃上がりの無敵時間を利用して防いで来るので、セフィロス側もこれを読んで対策する必要がある。
上必殺ワザは一閃。上必殺版「フォックスイリュージョン」といった感じで、方向を決めることができ、どこにでも高速移動ができる。
溜めると八刀一閃に変化。高威力で撃墜も狙える連続ヒットワザになり、復帰距離も少し伸びる。射程も長めでなんと下復帰だと崖上の相手にギリギリ当たるほど。また崖に捕まっている相手にも命中する。ただし八刀一閃を使うと移動速度が遅くなり、何より動作が終わるまで崖に捕まれず、着地後の隙も大きくなる(およそ1秒弱)。
復帰力は高いが軌道を予測されると攻撃を合わせられてしまうので注意。勇者のイオナズンのような強い飛び道具は脅威となる。更に八刀一閃はルキナのカウンターに簡単に復帰阻止される。
復帰しようとしている相手を道連れにしたり、崖の真下から真上に突っ込んで復帰阻止という使い方もできる。後隙は大きいが反撃されない状況で使用することでこの上ない脅威となる。
下必殺ワザは閃光。前方に光の盾を形成してカウンターを行う。反撃のダメージは跳ね返した攻撃の威力によって上昇する。飛び道具でも発動する上に、失敗しても追撃を行う。ただしガノンドロフの斬岩は勿論の事、ベレト/ベレスのアイムールなど、25%のダメージを超える攻撃は盾が壊れてしまうため不発となる(ダメージは防げる)。OP相殺がかかるまではカウンター出来ないので注意。
復帰阻止にも便利で、攻撃判定のある復帰ワザに対して使うと非常に効果的。
威力に関しては凄まじい反撃倍率と範囲を兼ね備えた明らかにぶっ壊れのカウンターワザであり(18%以上の攻撃が30%になって返ってくる)、おまけにカウンターが成立した場合相手の動きがシールドに当たった時点の姿勢のまま完全に硬直するというトンデモ仕様のせいで、高速移動+強い判定のおかげで復帰阻止が非常に難しいマルス、ルキナ等の上必殺技を崖上から一方的に狩れるという明らかに盛りすぎな性能をしている。失敗しても追撃するので後隙を狩られ難く非常に使いやすい。
ただし欠点もあり、反撃(追撃)は飛び道具として扱われているようで、反射系の技やエネルギー吸収系の技に対して使うと逆にカウンターを決められるので注意。特にネスの横スマッシュを合わせられてしまうとどこに居ようが0%から即撃墜される(終点化の場合のみ)。更にホムラのブレイズエンドのように判定が長く続くワザは、カウンターはできてもダメージは防げない。
また見た目よりガード判定の発生が遅く、先読みして『置く』感じに使わないと潰されることもある(7フレーム目からカウンター判定が発生するので「ピキィン」という効果音の後になる)。加えて掴みは防げないので投げ主体の相手には刺さりにくい。
最後の切りふだは、前方に斬撃を繰り出した後、セーファ・セフィロスに変身して星ごと消滅させるスーパーノヴァ。終了後に原作と同じく様々な状態異常を与える。参戦ファイターの中では最後のきりふだが宇宙規模という凄まじさ。原作に比べてかなり演出が短縮されており太陽にエネルギーをブチこむ所から青い「星」を吹っ飛ばすまでの部分が使われている(原作ではスーパーノヴァの演出は約1分50秒と恐ろしく長いため)。
ランダムなため狙ってできるわけではないが気絶状態(シールドブレイク)の状態異常も付与できるので、これを引き当てたらギガフレアでほぼ確実にトドメを刺せる。
スマッシュ攻撃はすべて正宗での斬撃。横で前方スイング、上で広範囲カバーの斬撃、下で前方斜め下を突き刺す。後隙は大きめだが威力やリーチ、吹っ飛ばし共々強力であり、さらに下スマに至ってはなんとマルスやルキナのシールドブレイカーに匹敵しかねない勢いで一気に相手のシールドを削り取る。おまけに片翼が生えようものなら満タン状態からでも余裕でブレイクする(微ホールドするだけでシールドブレイクさせられる)。ブレイクした相手には最大威力のスマッシュやギガフレアで絶望を贈ってやろう。
片翼が生えたらスマッシュ中のスパアマを利用して下スマを強気に撃つのも手。
余談だが下スマは、エアガイツで使用する「地砕煉獄斬」と似ていなくもない。
その他に、横・上強も正宗による超リーチを誇り、下強はクラウドやジョーカーと同じくスライディングであるため移動しながらの攻撃が可能。さらに空前は壁への突き刺し判定有、空上は上スマがそのまま空中仕様に変化し追撃性能が高く、空下は「獄門」(メテオ判定有の急降下攻撃)。ダッシュ攻撃も正宗こそ使わないもののある程度のリーチがあり、かつ威力・吹っ飛ばし共大きく使いやすい。
性能自体はかなり「攻め」に寄ったアタッカーファイターであり、優秀な機動力とリーチを生かした立ち回り、撃墜力共に非常に高い。前述の下スマ、後述のシャドウフレアなどシールドブレイクを狙えるワザが多いのも特徴。リーチの長さやカウンター技、片翼等防御に使える能力も豊富。
しかし「長身」、「軽量級」、「技の発生が遅く、隙も多い」事や、上述の要素もスイートスポットが先端ではなく、真ん中から少し前な為、超リーチで相手を近づけさせないという戦い方は難しく、カウンターも技の火力が強すぎると壊れてしまう(が、無効化は出来る)事、片翼もあくまでアーマーな為、ダメージを喰らいすぎると押し切られる可能性もある等、上述の防御に使える能力は実は自身の守りの弱さを助長させるものとなっている。
その為、セフィロスはリーチと絡め手を用いて相手をガンガン攻め立てる文字通り守りを捨てたファイターとなっており、やはりこのキャラもスマブラSPのDLCファイターらしく、癖の強い性能である。
ただ、ファイターパスVol.2の前例と比べれば分かり易い性能の技も多い為、まだ、使いやすい部類と言える。
一方で技の隙が多く、見切られて近づかれると切り返しの択が少ないのが浮き彫りになる。また身長が大きいので喰らい判定が余計に大きく、コンボ耐性が無いので浮かされたり、手数で攻められると為す術がないのでそれも拍車がかかる。
オンライン対戦
オンライン対戦では元からの人気や高性能に惹かれて使用率はかなり高い。特にフレア系を活かしやすい3人以上の乱闘にはよく見かける(チーム乱闘含む)。
攻撃力が高い上、リーチの長い技が多く、復帰阻止が有効な側面からルフレ、ベレト/ベレスを除いたFE剣士系ファイターやガノンドロフ、テリーを中心とした近接技メインのファイターや復帰力が弱い(特に横方面)ファイターには優位に戦うことができる。
一方で技の隙の多さと体重の軽さによる密着時の弱さ等から、ピカチュウ、パックマン、パルテナ、ジョーカー等の機動力、牽制技、コンボ、密着が強いファイターは苦手としている。
余談
- 当初のクラウドと異なり、スピリッツ名鑑ではグラフィック切り替え(アート切り替え)ができるが、セフィロスでは何故か原作イラスト(FF7のもの)が使われた。(アップデートでクラウドも原作イラストが追加された)
- 初期はMinecraft参戦のインパクトから「次のファイターのハードルが上がっている」とまで言われていたがそのハードルを見事に超えて前回の参戦者に負けずとも劣らないインパクトであった。
- セフィロスを先行参戦できる5日間だけ行われるイベント「セフィロスチャレンジ」(事前にファイターパスVol.2かセフィロス+北の大空洞の購入が必要)は三段階の難易度「EASY」「NORMAL」「VERY HARD」があり、どの難易度であってもセフィロスを倒す事で参戦できる。「EASY」は手っ取り早く参戦させたい人向け、「NORMAL」はそこそこ歯応えのある難易度設定だが、「VERY HARD」は尋常ではない難易度に設定されており一筋縄ではいかない…が、あるファイターだとVERY HARDでも秒殺ができる事を証明したプレイヤーが多数現れた。
- なお、桜井氏によると当初は最初に選んだ難易度を変更できない仕様を考えていたが、それではあんまりだという事で取りやめたという。
- 参戦PV「片翼の天使」の終盤にはおなじみ(?)の「思い出の中で、じっとしていてくれ」→「私は思い出にはならないさ」の掛け合いも。後者に至ってはクラウドが相手の時に勝利するとリザルト時に発言する。
- スーパーノヴァで蒼い惑星を木っ端微塵にするが、灯火の星の舞台も蒼い惑星…まさかな。
- インパクトありまくりのキャラクター故に「乱闘に絶望を贈った」はずなのに、強烈なネタ要素満載な有様となる「スマブラの洗礼」が彼に対してプレイヤーに贈られる自体が勃発。
- 彼を含んだファイターパスvol.2はキャラクターが6人とvol.1より一人多いが、これは参戦ムービーで唯一招待状を受け取ってないセフィロスがクラウドを追って招待状無しで参戦したためではないかとネタにされている(ちなみに招待状を受け取った内の1人のもう1人の人格も招待状なしでちゃっかり参戦しており、結果的に既に6人オーバーする事が確定となった)。
- 参戦PVには故郷を焼き払われた金髪の少年、片腕の銃を使う者(中身はスタイル抜群の美女)、神秘的な力を持つ女性、背伸びした口調の少年、大柄と小柄のコンビ、忍者、生体実験の被験者、茶髪のショタ、シリーズのマスコットの黄色いモンスター、恰幅のいい大ボス、悪のボスの息子、後に闇堕ちした者、人に近い姿に変身できる異種族、母親扱いされている宇宙からの来訪者などFF7の登場キャラクターとの共通点があるファイターが登場する。
- ホムラ/ヒカリの参戦PVでヒカリがセフィロスに「レインボーダスト」を撃つシーンがあるが、このワザの出典はセフィロスと類似点の多い敵が主人公の外伝だったりする。
- ソラとはキングダムハーツシリーズで裏ボスとして戦った間柄。ソラの参戦に伴い、スマブラにおいても激突を繰り広げることに(ただしキングダムハーツのセフィロスは、クラウドの闇が具現した存在であり本人ではない)。
- セフィロスが参戦するまではスマブラにおけるFF関連は版権問題が非常に厳しかったため、ファイターのクラウドとステージのミッドガル、BGMは原曲2曲とスピリットがクラウドのファイタースピリット(ACコス共にスマブラオリジナルアートワーク)しかない状況だったが、彼の参戦によってBGMはACやアレンジを含め9曲が追加された(勿論ミッドガルステージにも流せる)。また、スピリットも大幅に増加し、何とスピリッツボードには13種類のスピリットが登場。これはスピリッツボードに登場するスピリットの数としてはDLCシリーズの中で最も多い(今まではペルソナシリーズ、餓狼伝説シリーズ&SNKオールスターズの11種類が最大だった)。
- 桜井氏も、FFのBGMやスピリットの少なさに対する不満の声はちゃんと耳に入っており、改めて他社のキャラクターの参戦の難しさを語った(要はスマブラが異常なだけである)。
関連項目
マルス理論…参戦ムービーにおいてセフィロスはこの理論を斜め上に覆した。
ファイナルファンタジーシリーズ参戦ファイター
No | ファイター | 初参戦 |
---|---|---|
61 | クラウド | for(DLC) |
78 | セフィロス | SP(DLC) |
スクウェア・エニックス出身ファイター
- ソラについて
※:キングダムハーツシリーズはDisneyとスクウェア・エニックスとの合作ではあるが同シリーズ及びそれらに登場するオリジナルキャラクター達は全てDisney側に版権が存在している。その為、クラウドや勇者等と違い、純粋なスクウェア・エニックスのファイターと言う訳ではない。詳細はキングダムハーツも参照。