ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

その心臓、貰い受ける──!

プロフィール

真名クー・フーリン
クラスランサー
性別男性
身長185cm
体重70kg(SN)/ 72kg(FGO)
出典ケルト神話、アルスター神話
地域アイルランド
属性秩序・中庸・天
イメージカラー
特技魚釣り素潜り山登り
好きなもの気の強い女、無茶な約束(SN)/無理難題、気の強い女(FGO)
苦手なもの回りくどい方針、裏切り(SN)
嫌いなもの裏切り、面倒なこと(FGO)
天敵ギルガメッシュアーチャー
テーマ曲「激突する魂」
設定担当奈須きのこ
ILLUST武内崇(SN、FGO)、渡れい(SR)
CV神奈延年
人気投票20位(男性7位・型月10周年記念)

概要

Fate/stay night』に登場するランサークラスサーヴァント

アーチャー共々、『stay night』物語開始当初から登場。

アーチャーと交戦する姿を衛宮士郎に目撃されたため、口封じに彼を殺害しようと襲いかかるが、その末に士郎が召喚したセイバーに阻まれ、宝具を回避されたのち撤退する。

初戦以降は中々姿を見せない神出鬼没なサーヴァント。

続編『Fate/hollow ataraxia』では傍観の姿勢を貫き、気ままな生活を送る。

しかし、夜の聖杯戦争において重要な役割を担う。

真名

「クランの猛犬」の異名を頂くケルトの戦士クー・フーリン太陽神ルーの子であり、人呼んで「アイルランドの光の御子」。

無敗の勇者として知られ、物語において類似点がいくつも確認されることから、ヘラクレスロスタムヒルデブラントといった名だたる英雄と並び称される紛れもない大英雄。

惚れ込んだ王女を射止めるに相応しい武勲を立てるべく、影の国の女主人スカサハに弟子入りし、彼女の元で魔術と武術を学び、魔槍ゲイ・ボルクを授かった。影の国を去った後は、赤枝の騎士のひとりとして数々の戦場を駆け巡り、アイルランド中にその名を轟かせた。

そんな血生臭くも楽しい日々を過ごす中で、コノートの女王メイヴの奸計により無二の親友フェルディアを殺害し、また存在を知らなかったとはいえ息子であるコンラもその手にかける事になる。

そしてメイヴの策略でゲッシュを次々と破り、半身不随になったところを敵に奪われたゲイ・ボルクで刺し貫かれ、最期を迎える事となる。

しかし、こぼれ落ちた臓腑を水で洗って腹におさめた上で、石柱に己の体を縛りつけ、最後の最後まで倒れなかったという。

その壮絶な死に様を彫り起こした銅像は、今もアイルランドの中央郵便局にて見る事ができる。

人物

一人称は「オレ」

口調は少々荒いが、さっぱりとつつも面倒見の良い愛嬌のある性格。信念と義を重んじ、正々堂々の戦いを望む生粋の武人である。

普段は気さくな兄貴肌で通っているが、荒事に関してはどこまでもシビアかつ冷徹で、一切の飾りを排した野性剥き出しの戦いを好むその在り方はまさに猛獣そのもの。

筋の通し方においても一家言あり、たとえ親兄弟や親友だろうと「敵」に回れば躊躇なく殺しにかかり、どんなに嫌いな相手でも「主」であるなら裏切る事はなく最後まで義理を立てる。

一方で、特にこだわっている訳ではないものの、戦いで女性を殺すのは好きではないらしく、(『hollow』でのセリフに曰く、あくまで結果でしかないが)生前に女性を殺した事は一度も無い。

戦場を駆け抜け、多くの者を手にかけたその人生に、無念はあれど後悔はない。聖杯にかける望みも特に無く、強いて言えば「強者との死力を尽くしたバトル」である。

取り立てて未練らしい未練がないためか、現代に馴染むのも早かったらしく、『hollow』では小洒落たアロハシャツを着こなし、バイトナンパ釣りに明け暮れ、第二の人生を存分に謳歌している。召喚されてからタバコも覚えたようで、日常生活では一服点ける姿をよく見せる。

ちなみに二人称は次の通りだが、マスターを名前で呼ぶことが無いわけではない。

二人称人物
アンタ/お前/お前さん/テメェ特に指定なし
マスターマスター
ボウズ年下の男性(衛宮士郎藤丸立香など)
お嬢ちゃん年下の女性(遠坂凛やマシュなど)
お嬢さん接客時(老婆など)

能力

戦闘では真紅の槍『ゲイ・ボルク』によるスピーディーな槍術を得意とする。

英雄の中でも突出したスピードを誇り、神速にも達する熟練の槍捌きは、歴戦の猛者でも躱すのは困難。アーチャーからも「『槍兵』のクラスに選ばれる英雄の中でも選りすぐり」「これほどの槍手は世界に三人といまい」と評されている。

本気を出した際の攻撃は、アーチャーの研ぎ澄まされた動体視力を以てしても全く視認出来ないレベルの速度に達する。(アーチャーはこれに対し、わざと致命的な隙を見せて攻撃が飛んでくる位置を絞り込むという方法で対処したが、それでも残り30手しか読めず、あと少しでも打ち合いを続けていれば確実に負けていたと言う。)

どんな死地からも生還するサバイバル性能に特化したサーヴァントでもあり、の見立てによると、セイバーとアーチャーを同時に相手取っても守りに徹すれば充分に持ちこたえる事ができる模様。セイバーも「卓越した敏捷性と豊富な戦闘経験を持つランサーが守りに徹すれば鉄壁」と評価している。

本編では語られていないが、設定集では『Fateルート』最終盤においてギルガメッシュを相手に半日以上足止めし、最終的に敗北こそしたもののそれなりにダメージを与え、消耗させたことが語られている(因みにその現場は長柄の武器では戦いづらい地形であった)。

ちなみに素の耐久力も折り紙つきで、『hollow』のドラマCDでは深海に潜ってダイオウグソクムシを取ってきて見せた大英雄ってなんでもありだな

スカサハ直伝の18の「原初のルーン」も修得している魔術師としての顔も持ち、キャスターにも適正を得るほどの腕前を持つ。ランサー時にも使用する事自体は可能だが、本人の好みは武器を使った戦いであるため、めんどくさいからと滅多に使わない。

作中では探索の「ベルカナ」と炎の「アンサズ」を使っており、神出鬼没に現れるのはベルカナで敵の位置を探知しているためだという。

手持ちの全てのルーンを使用する事で発動させた結界は上級宝具すら防ぐ防御性能を誇り、『Fate/EXTRA』のドラマCDではバーサーカーの『軍神五兵』すら防いでいる。魔眼対策も可能で、ライダーの石化の魔眼も防げる。

(結界の発動方法の描写は媒体によって異なり、原作では地面に槍を刺して展開しているが、アニメ版UBWではルーン石を周囲にバラ撒いて展開している。)

『hollow』では四文字のルーンを刻む「アトゴウラ」が登場するが、これは決闘の儀礼としてルーンを刻んでいるだけで魔術的な効果は一切ない。

総評すると、派手さはともかく、堅実に勝つには持ってこいのサーヴァントと称して差し支えないだろう。

ステータス

マスター筋力耐久敏捷魔力幸運宝具
バゼット??????
言峰綺礼BCACEB
藤丸立香BCACEB

保有スキル

対魔力(C)ランサーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。二節以下の詠唱による魔術は無効化できるが、大魔術・儀礼呪法など大がかりな魔術は防げない。
神性(B)神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされ、Bランクは半神の領域である。
戦闘続行(A)所謂「往生際の悪さ」そのものであるスキル。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能となる。劇中でも撤退戦が得意である。ランクAともなると霊核を潰されてもしばらく動き回る事が可能。
四枝の浅瀬(A)アトゴウラ。己の死期を悟った際、体を柱に縛り付け、決して斃れる事なく最期を迎えたという逸話をルーン魔術によって再現した陣。この陣はケルトの戦士にとって、不退転の覚悟を証し立てる印であり、敗走は決して許されない。『hollow』において使用され『EXTRA』では戦闘スキルとして扱われた。また『FGO』では「戦闘続行(A)」が変化したスキルとして扱われている。
ルーン(B)北欧の魔術刻印・ルーンを所持し、キャスターにも適正を獲得するほどの知識と腕前を持つ。クー・フーリンが扱うのは神代の威力を有する原初のルーン。
矢避けの加護(B)飛び道具に対する対応力。使い手を視界に捉えた状態であればいかなる遠距離攻撃も避ける事が可能。ただし超遠距離からの直接攻撃、及び広範囲の全体攻撃は対象外。
仕切り直し(C)戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。

刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)

  • ランク:B→B+
  • 種別:対人宝具
  • レンジ:2~4
  • 最大捕捉:1人

「呪いの朱槍をご所望かい?」

「その心臓、貰い受ける!『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』!!」

ランサーが編み出した対人用の刺突技*

ゲイ・ボルクの持つ因果逆転の呪いにより、「心臓に槍が命中した」という結果を先に作ってから「槍を放つ」という原因を作る、正しく「必殺技」と呼べる代物。

致命傷を回避するには、高ランクの幸運と、神速の槍捌きを躱せるだけの技量の二つが必要であり、真っ向から防ぐには槍の魔力を上回る防壁を用意するしか手立てはない。

詳細は該当記事を参照。

突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)

  • ランク:B+
  • 種別:対軍宝具
  • レンジ:5~40
  • 最大捕捉:50人

「この一撃、手向けとして受け取るがいい――!!『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)』!!」

ゲイ・ボルクの本来の使い方。魔槍の呪いを最大開放し、渾身の力で投擲する荒技。

刺し穿つ死棘の槍』とは違い心臓に命中させるのではなく、一撃の破壊力を重視している。伝説においては、魔槍が30に分かれて降り注ぐとされているが、英霊化後はさらにその数を増しており、相手に向かって無数に分裂していき一発で並み居る敵をまとめて吹き飛ばす。

因果逆転程の強制力はないが、「幾たび躱されようと相手を貫く」という性質を持つため、標的が存在する限りそこがたとえ地球の裏側だろうと飛んでいくだろうと推測される。

詳細は該当記事を参照。

設定のみの宝具

鏖殺戦馬(セングレン)

  • ランク:不明
  • 種別:不明
  • レンジ:不明
  • 最大補足:不明

「灰色のマッハ」と「黒色のセングレン」の二頭の駿馬に牽かせた戦車。

『hollow』にてその存在について言及された。

豆知識

アイルランドにおける戦車は二頭立ての二輪車両で、おおまかに「馬」「車体」「戦士」そして「御者」の四要素から成る。

車体への乗り降りは後ろから行い、前部から「ながえ」と呼ばれる木または金属の棒が延び、先端についた「くびき」が馬のくつわに繋がる。

馬の機動力を活かして高速で走り回り、戦士は主に投擲武器を使って攻撃する。御者はしゃがみ、手綱で馬をさばく。車体にはトゲ、車輪には鎌といった武装がさらに追加される事もある。

伝承では「ローグ」という名の御者に操縦を任せているが、スカサハの教えのひとつに戦車の操縦技術があったため、クー・フーリン本人も操縦できる。

ちなみに、ケルト圏の戦士には歩兵しかいない印象が強いと思われるが、それもそのはず、ケルトにおいて馬とは権力や地位、富の象徴であり、一般市民の日常生活にさえ馬が欠かせなかったユーラシア内陸部の騎馬民族等とは違い、貴族階級にしか所有できなかった超貴重品である。さらに車付きともなればさらに位の高い者となる。

戦車を持つ戦士は「eirr」と呼ばれ、この言葉は「高位の戦士」「エリート戦士」という意味合いで使われる。騎乗馬だけでもエリート、戦車まで持ってたら超エリートと言ったところである。

城の宝具(仮称)

  • ランク:不明
  • 種別:不明
  • レンジ:不明
  • 最大補足:不明

城を押し合う相撲の逸話を持っており、恐らくこの逸話に由来するものと思われる。

宝具級の奥義

四枝の浅瀬(アトゴウラ)

  • ランク:A
  • 種別:不明
  • レンジ:不明
  • 最大補足:不明

己の死期を悟った際、体を柱に縛り付け、決して斃れることなく最期を迎えたという逸話をルーン魔術によって再現した陣。不退転の覚悟の証であり、敗走は決して許されない。

『hollow』において使用され『EXTRA』では戦闘スキルとして扱われた。また、『unlimited codes』では、聖杯超必殺技として扱われ、『FGO』では保有スキルとなった。

『stay night』における各ルートごとの活躍

最序盤:全ルート共通

アーチャーと戦った後、目撃者である士郎に瀕死の傷を負わせ、凛の手で蘇生された彼を衛宮邸にて再度襲撃するが、彼が倉庫奥の魔法陣から偶然召喚したセイバーに阻まれ、撤退する。

その後は直接の描写こそないものの、全てのサーヴァントと刃を交えた上で様子見に徹していた。

これはマスターである言峰神父から「お前はサーヴァント全員と戦え。ただし相手は倒さず戦った相手からは必ず生還しろ」と令呪で命じられていたためである。強敵とのガチバトルこそが望みである彼にしてみれば度し難い屈辱であった事は想像に難くない。(ランサーの非常に高いサバイバル能力を考えれば戦略的には最適解であるため、本人もそのあたりは割り切っていたと思われるが。)

セイバーとの緒戦以降は展開が分岐し、3つの運命が待ち受けている。

Fateルート

終盤で再登場。言峰の命令でギルガメッシュと共に士郎とセイバーを襲撃するも、自身を欺き続けた言峰に怒り心頭だった事、ギルガメッシュと組む気などなかった事から共闘を拒否し、「俺の信条に肩入れしているだけ」と言いつつも士郎とセイバーを逃がすため単身ギルガメッシュに挑む。

結果として敗北したものの、戦いは半日以上にも及び、ギルガメッシュにもある程度ダメージを負わせた。

この時のギルガメッシュとの戦闘は原作ではあらましでしか語られていないが、TVアニメ版第1作では戦闘シーンが直接描写されいる。狭い屋内のため矢避けの加護を活用できず、王の財宝による絨毯爆撃を捌き切れずに圧倒され、最期は神性が高い者に効果を発揮する天の鎖で動きを封じられた後、叔父フェルグスの愛剣カラドボルグで貫かれて敗北した。

ギルガメッシュがカラドボルグを取り出した際はさすがに驚いていたが、身内の武器で引導を渡される事に対してはえも言われぬ運命を感じたのか、不敵な笑みを浮かべていた。

UBWルート』

中盤、サーヴァントをキャスターに奪われた士郎と凛の前に現れる。言峰からの命令で二人に共闘を申し込み、キャスターを倒すまでの間しばしの同盟関係となる。

キャスターが根城にしている教会の前庭にて、アーチャーと最初で最後の全力の一騎討ちを演じるが、最終的には彼が寝返った意図を察して中断。キャスターがアーチャーに倒された後は凛がアーチャーに攫われたため、士郎との同盟関係を延長する。

アインツベルン城に士郎やセイバーと共に乗り込み、一足早く凛の救出に向かうが、そこへ現れた言峰の「教え子を助けたい」という言葉が単に目的のための達成目標に過ぎなかったことを知り、彼女を殺害する命令を拒否。「俺にやらせたかったら令呪でも使うんだな」と反抗するも、既にギルガメッシュという切り札があり、令呪も既に1画しか残っていなかった事から用済みと見なされ、自らの槍で心臓を刺し貫く形で自害させられてしまう。

しかし、最高ランクの戦闘続行スキルにより即死には至らず、隙をついて言峰を刺殺。凛にちょっかいを出そうとした慎二を追い払い、彼女を解放した後、短いながらも言葉を交わし、僅かに心を通わせた。

そして彼女がその場を離れたタイミングを見計らい、ルーンを刻んで城に火を放ち、言峰を道連れにして消滅した。

このルートにおいては途中からは完全に主人公側の味方として動く上、凛と士郎の関係をからかったりと素の気さくな一面や面倒見の良さが明らかになり、その最期も決して遺恨を残さない天晴れなものであったために多くのプレイヤーの心を鷲掴みにし、後のシリーズにおいても往々にして「兄貴」と呼び親しまれ、愛されるきっかけとなった。本作において彼が一番輝くのはこのルートと言っても差し支えないだろう。

HFルート』

アサシンの霊基を媒介に現界した真アサシンと交戦。本来は一撃で仕留められるくらいに実力差は圧倒的だったが、令呪のせいでトドメを刺せない状況であり、その上アサシンに痛覚がなかったために隙が生じ、池まで逃走を許してしまう。そして水底から突如現れた黒い影に捕まり、脱出を試みた隙を突かれて宝具を叩き込まれ、心臓を潰されて敗北。消滅する間も無く黒い影に飲み込まれてしまった。

なお、影に飲み込まれる直前にアサシンに心臓を奪われ捕食されており、これによりアサシンは不完全だった霊基を安定させ、失われていた理性を取り戻している。

キャスターとアサシンにも言える事だが、このルートでは士郎達と再会せず、真っ向から叩き潰せるはずの相手に事実上の敗北を喫するなど、前ルートで人気をさらった皺寄せが来たかのような不遇な扱いである。

劇場版では少し改変が加えられ、街中で真アサシンと打ち合いながら柳洞寺に向かう流れになっており、結果として柳洞寺まで追い詰めたつもりが逆に誘い込まれた形になった。

初めて映像化されたアサシンとのバトルは変態的なまでのクオリティを誇り、年末特番でもこの場面のメイキング映像が取り上げられているため、出番は10分程度と短いながらも充分に印象に残る活躍を魅せたと言える。

また、アサシンを追う際の陸上選手じみたランニングフォームのインパクトがあまりにも強すぎたため、他の重要な要素を差し置いて一躍話題を掻っ攫い、ランサーならぬランナーなるあだ名を頂く事になった。『FGO』の2017年夏イベントでも背景の一部としてこの時の姿が描かれている。

他作品での活躍

Fate/EXTRAシリーズ

遠坂凛のサーヴァントとして登場。衣装は原作と違いサイバーテイストなデザインになっており、槍にはいくつもトゲトゲが付いている。

実体化しての登場は少ないが、その良コンビぶりは全マスター随一と言っても過言ではなく、平時はお互いに軽口を叩きつつ、戦闘になれば抜群のコンビネーションを見せる。

ちなみにきのこ曰くシリーズにおいて一番動かしやすいキャラは凛とクー・フーリンであるため、この二人を組ませたという。

詳細は関連記事を参照。

カーニバル・ファンタズム

出番は多いがとにかく不憫な目に遭って死ぬ。

ランサーが死んだ!」→「この人でなし!」というやり取りももはやお約束である。

他のサーヴァント(主にバーサーカー)にシバかれて逝くのが大半だが、自爆で死ぬこともある。

「FINAL DEAD LANCER」ではそんな死の運命から逃れるべく奮闘する。まあ戦士としてあんな無様な最期はイヤだよね……

Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ

バゼットによって本編開始以前に撃破されており、本編ではほぼ未登場。

一応『ツヴァイ!』でバゼットが紹介された際に、回想シーンでやられ姿が1コマ描かれている。

ゲーム版にて正式な設定が登場。ちなみにデザインは原作者ひろやまひろし氏によるもの。

一方で、槍の方は使い勝手の良さから美遊の必殺武器として活躍。命中率は本編よりも高いなにもかもクソ神父が悪い。

Fate/Prototype

玲瓏館美沙夜のサーヴァントとして登場。

元々は原型としての設定のみの存在であったが、『旧Fate』の映像化により新たに設定が組み直された。『stay night』の彼とは同一人物だが別人(プロトランサーの方がいくらか年若い)とされている。

詳しくは旧ランサーを参照。

衛宮さんちの今日のごはん

喫茶店や魚屋、花屋など様々な所でバイトをしている他、港で釣りを楽しんだり、藤村組主催のイノシシ狩りに参加したりと第二の人生を満喫している。

士郎の作る料理に興味を持っており、度々相伴に与っている。

アニメ版では全13話中6話出演と出番が多い。

Fate/unlimited codes

キャッチコピーは「疾風の蒼き槍兵」。

ランサー使用時のストーリーは言峰に殺害されたバゼットのところに駆け付けるところから始まり、言峰のサーヴァントとして聖杯戦争を勝ち進めていく。キャスターを撃破後、マスターである葛木を見逃すという条件でルールブレイカーで言峰との契約を破棄することに成功。

マスター不在という状況ではあったが「自分の力を見込んで召喚してくれた女の信頼に応えたい」という理由で最後まで戦い続け、聖杯戦争に勝利する。儀式の終了後、言峰が異変に気付いて駆け付けてきたときには現界を保つのも危うく、残り数分で消えるという状況であったが、バゼットの仇討ちのため柳洞寺にて言峰と戦い、際どい戦いであったが辛くも討ち果たす。

マスターと共に戦えなかった事は無念だったが、再び生を得て存分に戦場を駆けた事に満足し、聖杯には何も願う事なく消滅した。

「よう、バゼット。見ていたか?お前の喚んだサーヴァントは強かっただろ?オレを選んだお前は、間違っちゃいなかったってワケだ」

ゲーム上での性能

最強格の1人。

通常技はセイバー並みの高火力にバーサーカーに匹敵するリーチ、ライダーに比肩する発生速度を兼ね、必殺技ゲージの上昇も早く、足も速い、超高性能キャラ。ようはあらゆる性能がトップクラスで非の打ち所がほぼない。戦術はリーチを活かした中距離の牽制から、攻撃が引っ掛かった瞬間に高火力のコンボ叩き込むというのが常套。

Fate/Grand Order

初期から実装されているサーヴァントのひとり。レアリティは☆3。

その幅広い適性からキャスターバーサーカーとしての参戦も実現しており、ストーリー本編でも重要な役回りで登場する事が多い。ただしランサーの方はイベントに時々登場するのみである。

第2再臨では、スカサハの元へ修行に向かった頃のものと思われる、赤い刺青の刻まれた上半身を露わにした短髪姿になり、カルデアでは主にこの格好で過ごしている。

第3再臨では、戦闘服の全体像が第1再臨時を踏襲しつつも色味が深くなり、肩当て等の銀色の金属パーツも青く染まると同時に一部分省かれたり体のラインに合わせてサイズダウンされる形でコンパクトにまとめられたシャープなデザインに変わる。この姿だと第1再臨と同じく長い後ろ髪を一本にまとめている。

ゲーム上での性能

最大HP9593(LV70)
最大ATK7239(LV70)
コマンドカードArts:1/Quick:2/Buster:2
宝具カードQuick
スキル1戦闘続行(A) / 自身にガッツ状態を付与(1回・5T)
スキル1(強化後)四枝の浅瀬(A) / 同上&自身にHPが少ないほど攻撃力がアップする状態を付与(3T)
スキル2矢避けの加護(B) / 自身に回避状態を付与(3回)+自身の防御力をアップ(3T)
スキル3仕切り直し(C) / 自身の弱体状態を解除+自身のHPを回復
宝具自身に必中付与(1T、強化後に追加)+敵単体に超強力な攻撃+防御力ダウン(3T)+中確率で即死効果

原作や伝承の通り「生き残る」事に特化したスキルによるしぶとさが特徴的なユニット。

「戦闘続行」で死の淵から蘇り、「矢避けの加護」で敵の攻撃を掻い潜り、「仕切り直し」で回復しつつバステやデバフを解除するという、まさに生き残り特化の耐久型。窮地であってもしぶとく生き残り、その生存力の高さはいい意味でのレアリティ詐欺と称えられるほど。

ただしカード性能はお世辞にも良いとは言えず、スキル構成も合わさってNPやスターの稼ぎ辛さ、耐久に特化した性能故に攻撃力不足は否めないため、概念礼装やパーティ構成で上手く補いたい。

逆に言えば、それさえ何とかできれば活躍の余地があるのも事実であり、特攻礼装で大幅に強化できる『ネロ祭』などではギミックとの相性がいいクエストに限るものの、低レアながらアタッカーを務められる。

「レアリティ詐欺」と言われ出したきっかけは☆3の中で強いという意味合いではなく、文字通り☆5並の強さというニュアンスで『FGO』サービス開始初期に称されたものである。これは、本作が始動したばかりの頃はカード性能が全員横並びで悪く、カード性能が重要視されることがなかったことと、スキル構成がめちゃくちゃなユニットで溢れていたことが原因であり、レア度に関係なくスキル3つの方向性が噛み合っているユニットほど評価されていたためである。

今でこそ耐久極振りとされるスキル構成であるが、当時はそれが環境にうまく噛み合い、また回避・無敵持ちがまだ少なかった当時としては「矢避けの加護」のターン数制限無しの3回分の回避はオーバースペックであったこともあり、多くのプレイヤーに主力として重宝されていた。リヨ絵クー・フーリンの説明に「☆3にあるまじき性能を持つと言われる」と記述されているのはこの最初期の評価の名残である。

長らく強化がなかったものの、2018年の3周年記念強化クエストでようやく宝具が強化される。

攻撃前に必中状態が付与されるため、自前のカードでコンボを組めば後続の攻撃も必中扱いになる。相性で有利なアーチャーのサーヴァントには回避スキル持ちが多いため、利便性は高い。

即死確率も補強され、ザコ相手ではあるがこれまで以上に即死が刺さるようになった。

さらに2020年の5周年記念強化クエストではスキル「戦闘続行(A)」が「四枝の浅瀬(A)」へランクアップ。HP残量に応じた攻撃力アップ効果は類似したパッションリップとは異なり常時発揮される上、最大値状態でも「カリスマ」程度の効力を発揮する。同時にCTも1ターン短縮されているため、序盤で使っても再使用可能になるまで耐えられる可能性も高い。これらの強力な能力が長期戦に向く上に礼装で更にガッツを付けられるという利点から、サーヴァントの継続的な運用が要求される『聖杯戦線』では引っ張りだこになっている。おまけに☆3なのでコストが安く済むのも旨みのひとつ。

先んじて2017年2月1日に戦闘モーションもTV版『UBW』準拠に改修され、よりダイナミックかつ俊敏なアクションを拝めるようになった。宝具とスキルの演出だけは『Fate/unlimited codes』のオマージュと思われるが、HIT数的に攻撃モーションの再現は無理だった模様。

Fate/Grand Order Arcade

アプリ版から一定準拠した性能はいずれのバージョンでも言わずもがな。そして、2021年1月末に『Arcade』オリジナルサーヴァントとして少年時代の彼が参戦。そちらの項目は該当記事を参照。

Fate/Samurai Remnant

逸れのランサー」として増上寺に紐付いており、得物を打ち合った伊織を気に入り力を貸すようになる。

逸れのルーラーとは案の定反りが合わず、顔を合わせればお決まりのように罵り合う。

伊織にも『誰と連もうが勝手だが、コイツはやめておけ。己の愉しみのためなら平気でお前の命を奪っていくタマだぜ』と、なんとも実感の籠もった忠告をしている。

公式サイト内キャラ紹介

関連人物

生前

エメル

生前に関係を持ったという4人の女性の1人で、クーフーリンの本妻。

彼女を娶るために影の国の修行に赴いた。彼からは姫さんと呼ばれている。

スカサハ

生前の師匠であり影の国の女王。

4人の女の1人と語られているが、男女の仲ではなくあくまで師弟関係。しかし、クー・フーリンの方はスカサハに気があったようで、彼女についての話は主に『hollow』で語られている。

『FGO』にてカルデアで再会するが、相変わらずのスパルタぶりに振り回されている。

モリガン

4人の女の1人。原典ではクー・フーリンに恋をした戦女神モリガンが彼に付きまとった結果、彼により倒されたと言った話である。

型月時空では彼女については語られておらず、元ネタと同じなのかは不明。しかし、ケルト神話のモリガンがブリテンのモルガンと同一視されてることから、『Fate』では『FGO』のモルガンのマテリアルにクー・フーリン宛のマイルームボイスがあり、彼の反応的に二人は似ているのが窺える。

アイフェ

4人の女の1人で、スカサハの双子の妹と語られている影の国の隣国の領主。一騎打ちで彼女を負かして妻にし、彼女との間に子を残した。その事を知ったスカサハにキツくお灸を据えられたらしい。

コンラ

アイフェとの間に生まれた実子。

ゲイボルグこそ継承出来なかったものの、幼少からスカサハの元で鍛錬し、父をも超えうる武勇を身に着けており、実に7歳という若さでクー・フーリンと互角に戦えるレベルの紛う事なき天才であった。しかし、ゲッシュによって名前を明かせず、クー・フーリンと相対した際に自身の息子であると気付かなかった彼のゲイ・ボルクを食らい、命を落とした。

フェルグス・マック・ロイ

育て親にして剣の師匠。戦士として非常に尊敬しており、「フェルグスのオジキ」と呼び慕っている。

フェルディア

コノート側最強の騎士。クー・フーリンと同年代で、共にスカサハの下で修行した親友であり兄貴分。四日間に渡る死闘を繰り広げた末、致命傷を負わされて劣勢に追い込まれる。追い詰められたクー・フーリンは、ゲイ・ボルクによる起死回生の一撃で彼を破った。

メイヴ

敵国コノートの女王。様々なゲッシュを負わせ死のきっかけを作った人物で女好きのクー・フーリンですら苦手意識を持つ。しかし、彼女からは一方的に好意を向けられており、第五特異点で自身の理想のクー・フーリンにする為にオルタ化したクー・フーリンを召喚して自身のものとしていた。彼によると、生前より面倒臭い女になっている模様。

マナナン・マク・リール

義理の祖父にあたる海神で、「じいさま」と呼んでいる。

彼の怒りを買った過去もあり、出来れば会いたくないらしい。

Fate/stay night

言峰綺礼

令呪により鞍替えを強制させられたマスター。

彼の命じる方針のため、ある一戦を除いて死力を尽くしたバトルを行うことができなかった。

「自害せよ、ランサー」は余りにも有名。ちなみに、必中であるはずの槍が悉く外れるのは、彼の令呪による命令のせいで、シリーズを超えて当たらないのはもう呪いの域である。

衛宮士郎

セイバーのマスター。『stay night』では一度殺害し、息を吹き返した後も二度三度と襲撃する。

そのため士郎の方は苦手意識を持っているが、彼の方はあくまで仕事と割り切っており、個人的には彼を気に入っている。

遠坂凛

ルートによっては共闘し心を通わせるアーチャーのマスター。初見からその人柄を気に入っていたらく『UBW』ルートでは仲間になったり士郎との仲をからかったり言峰に捕まった彼女を助けるなどしてささやかながら確かな友情を築く。

セイバー

『stay night』における初戦の相手。

戦いにおいて騎士としての誇りを重んじる者同士だが、方針の違いからか、何かと反りが合わず反発している。

ただし、『Fate』ルートではセイバーと士郎を助けたり、『FGO』では彼女に水鉄砲を貸してもらったりと、少なくとも険悪な仲ではない様子。

アサシン

本編中に出会う場面はなかったが『HF』ルートで一度戦っており、心臓を奪われて倒されたのがトラウマなのか、出来れば一対一でもやりたくはないという。

アーチャー

どこまでもソリが合わない犬猿の仲。加えてどこに召喚されても必ず同じ戦場で顔を合わせる事になる筋金入りの腐れ縁である。

『FGO』でも一緒になった時は悪い意味での「運命」と悟っており、相当ウンザリしている様子。マテリアルでも「そろそろ白黒つけたい」とこぼしており、決着がつかないイザコザを何度も繰り返しているらしい。下の金ピカと合わせて信号機トリオ扱いされ、『衛宮ごはん』でも3人並んで釣りをしている。『FGO』の概念礼装でも三人一緒に描かれてるカードがざっと3枚くらいある(そのうち1枚は子ギル)。もう絶対仲良いだろお前ら

ギルガメッシュ

アーチャーと同様に腐れ縁の金ピカサーヴァント。

自分を「狗」呼ばわりしてバカにしてくる天敵で、『stay night』や『hollow』ではマスターを同じくする。実力に関しては評価されているが、お互い組む気は一切ない。

それこそ現在の在り方を「欲の皮の突っ張った怨霊」と吐き捨てるほど気に入らない男。

ただし、性格がだいぶマシになってる幼年期の彼とは割と仲が良い。

Fate/hollow ataraxia

バゼット・フラガ・マクレミッツ

本来のマスター。『stay night』では本編開始前に既に言峰に殺されており、強制的に鞍替えさせられた。

ギャグ時空ではアイドルユニット「YARIO」の仲間になったりしている。

『FGO』では自分と似た格好で実装され、再会した際に「その格好俺を意識してる?」と問いかけるも、知らん顔で誤魔化されていた。彼女はランサーを覚えているが、彼は「どこかで縁があったのか?」と気になる程度である。

カレン・オルテンシア

繰り返す四日間でのマスター。散々コキ使われた悪魔。

ひどいトラウマになったらしく、派生作品でも彼女への恐怖を霊基が覚えている。ギャグ世界では札束でぶん殴られたり、バゼットとイチャイチャしたために嫉妬されて札束を口に突っ込まれてお仕置きされたりしている。札束がトラウマになってそう

子ギル

ギルガメッシュの幼年期の姿。

聖杯戦争へのやる気を無くし、若返りの薬で蝶よ花よと民達に愛でられていた頃の比較的に性格がマシな時分の姿に戻る。上記の通り、こちらとは割と仲が良く、『FGO』ではかつてのマスターだったカレンに彼共々振り回されている。

Fate/Grand Order

藤丸立香

この世界で契約したマスター。

ある意味では数千年ぶりに出来た弟/妹弟子と言えなくもない。

スカサハやカレンに振り回されるもの同士として同情している。

ディルムッド・オディナ

ケルト神話における後輩英雄。『unlimited codes』では勝利した際にその武勇を讃えつつも、私怨で彼を見殺しにしたフィンを若干遠回しながらも批判するセリフ吐いている。

『FGO』では自身の幕間で彼について語ったが、その内容は上記の一件とも関わる笑えないジョークになっている。セイバーの彼からは「光の御子」と呼ばれ敬愛されている。

余談

戦闘力の描写について

きのこ曰く、バーサーカーを相手取ってもルーンと宝具の組み合わせで一時的にAランクに届くため、かなり不利な戦いになるが“いくらか勝ち目のある”戦いを展開できる=『十二の試練』を突破できると言う。あくまで勝ち目を見出せるだけで不利な状況は覆せないのがつらいところである。

ただし、Aランクの攻撃手段があっても勝機がないとされているサーヴァントが複数いるように(1~2回倒しても意味がないので勝てないのと一緒とされている)、この勝機というのは12回削る手段があるという意味ではなく、バーサーカーの戦闘力も加味して12回倒せるという意味合いではある。

『stay night』では戦闘での活躍もそこまで無いうえに、ストーリー中では基本的に強さを低く評価されることが多々あるなど、噛ませと言われても仕方ないところがある。主にセイバールートでは終始「セイバー>ランサー」という扱いであり(一応、諜報目的で扱われていたことが判明したことで、凛から「六人全員に引き分けなんて、ある意味とんでもないヤツ」と評価されているところもあるが、それ以前はセイバーなら勝ったも同然とめちゃくちゃ過小評価されている。大英雄なのに…)、セイバーにすらランサーの『刺し穿つ死棘の槍』は初見でさえなければ攻撃が飛んでくる方向が決まっているため対処できる、対してアサシンの燕返しは一度見てもどこから斬撃が飛んできてるのか分からないため、刺しボルクより厄介とまで言われてしまっている。実際、実はギルガメッシュを消耗させていたというきのこの話を聞いた武内社長も「たぶん、ゲームをやった人もそんなに強いイメージは持ってないと思う」と述べている。

ただ、物語での扱いの割に原作者からのフォローが多く、「ゲイ・ボルクは相手HP分のダメージを与える」なども、原作内や設定資料の宝具説明では一切記述されておらず、キャラクター別対談できのこが説明して判明する具合。社長が、「設定は兎も角、物語的には残念ながら噛ませ犬で、投げボルクもアイアスの引き立て役だった。そんな境遇も含めて、色々ついてないキャラ。だからこそ雲のような印象なのかもしれない。」という旨を話しているように、きのこの頭の中の設定と、物語の活躍や公式設定の能力とでだいぶ齟齬が生じている。

きのこの説明によると、「バーサーカーの話と矛盾しますけど、圧倒的な能力はなかったとしても、機転と経験とスピードで必ず生き延びる。サバイバル能力が抜きん出たキャラがランサーです」ということで、理性を失っても体に染みついた圧倒的なパワーと戦闘勘で敵を蹂躙するヘラクレスとは真逆のコンセプトで作られているらしく、そういう要因も絡んでるのかもしれない。

ちなみに『矢避けの加護』の守備範囲外にある「超遠距離からの直接攻撃」「広範囲の全体攻撃」についてだが、『complete material』では、前者は「ただ単にリーチが長い武器での直接攻撃」、後者は「武器の攻撃範囲が着弾時に爆発する広範囲タイプの攻撃」と具体的に説明されている。「攻撃対象を目で確認した状態であるならば、いかなる遠距離攻撃をも避ける事が可能だとされる。また対象が黙視出来ない状況であっても大抵の飛び道具に対応できる」との事。

勘違いされやすいが、これは飛び道具に対する対応力の話であって、自動で飛び道具を弾くものではない。あくまで飛んでくるブツを認識しなければ始まらないのだ。

実際、真アサシンの投げナイフは槍で弾いて対処している。劇場版HFでは突風のような波動を発して、前や後ろから迫りくるアサシンのナイフを吹き飛ばしており、直後に「生まれつきでね。飛び道具は効かねェんだよ」と発言している。(この描写についてだが、突風は前からのナイフを弾くために起こしたもので、後ろのナイフはそれに巻き込まれただけ、と捉えられなくもない。ただし、たとえ後ろからだろうと、跳弾以外の指向性を持った攻撃である以上は相手を傷つけようとする「殺意」が乗っており、それを読み取る感覚に長けた戦士である彼がそれを視覚のみに頼るとは考えにくいため、やはり後ろから飛んでくるブツも気配で認識していたと考えるべきかもしれない。)

クラス適正について

もともと、原作者からは「ランサークラス以外にバーサーカーとキャスターの適正がある」としか言われていない。現在では、これら以外にも本人の発言と描写等からセイバーライダーのクラスについての言及があり、「鏖殺戦馬(セングレン)」という騎乗馬…というか戦車の宝具も持っているらしい。クー・フーリンの愛馬と言えばマッハの方が有名であり、神話上でもセングレンは名前が出るのみで大して活躍していないのだが、戦車も持ってくる場合はセングレンも一緒に付いてくる上、マッハ単体の場合と区別するためにセングレンの名前が当てられているのかもしれない。

日本ではマイナーだが、もし知名度が高い欧州が舞台ならヘラクレスアーサー王に並ぶ存在になり、特に地元のアイルランドにおいてはアーサー王をも凌駕する大英雄とされている。あちらでは銅像が立てられていたり絵本になっていたりと、日本で言う桃太郎のようなご当地ヒーロー的存在である。

召喚地がアイルランドであれば"新たな戦力の追加"もあり得るとされ、前述の戦車や城の宝具に加えて、「不眠の加護」が付いてくると言う(設定資料では新たな宝具追加もあり得る、としか言われておらず、不眠の加護が宝具なのかスキルなのかは不明)。その強さもアーサー王を凌ぐとされ、逆にイングランドならばこの関係は逆転する。『カプさば』でのランサーの発言およびこの設定が記述されているのがクラス適性の項目ではなく知名度による強化についての項目に書かれている事から、ランサーとしての追加項目であると思われる(知名度が高い程、伝説通りの強さと武装に近づくため。地元で召喚され、ライダーでなくとも馬を持ってこれた一例として『SR』にて共演した逸れのセイバーが挙げられる)。

実は原典では、魔槍「ドゥヴシェフ」なる武器で敵の心臓を貫いた逸話があるものの、ランサーで召喚された際には持ってきておらず、恐らくゲイ・ボルクに統一されたものと思われる。あるいは伝説上では数多の刀剣を持っているはずのアーサー王剣士のクラスで召喚されたにもかかわらず、エクスカリバーしか持ってこれないのと同じ理屈かもしれない。

また、姿を隠す蓑やスリングショット、盾を使って戦った逸話があるため、アーチャーアサシンシールダーの適性があってもおかしくはないと言える。

特にパチンコの腕前は父神ルーの直伝であり、息子コンラにも引き継がれたお家芸である。伝承では他にも遠距離武器としてダーツを使ったこともある。意外にも弓を扱った場面は無いが『hollow』において扱える武器のひとつに挙がっている。師匠の教えは偉大である。

テーマ曲

これと言って決まったテーマ曲は存在しないが、穂群原学園にてアーチャーと交戦した際の「激突する魂」が印象的である。後に『Fate/EXTRA CCC』にて別のランサーのテーマ曲、『Over the top』としてアレンジされている(ライナーノーツによるとかなり難産だったようで、いちバトルシーンとしてパンチに欠けるため、試しに『激突する魂』のフレーズを入れてみたところ存外悪くなかったため、このまま通したようである)。

一応、『FGO』で登場したキャスター版にはアニメ版で専用テーマが作られているが。

ちなみに、DEEN版放送当時に販売されたキャラソン集には喋れないバーサーカーはともかくとして、何故かランサーのキャラソンが存在しない(これはアサシンにも言える事だが)。

3に纏わるジンクス

ランサークラスのサーヴァントは3番目に話題に挙げられる傾向があり、『FGO』でのクー・フーリンのレア度も☆3となっているなど、何かと3に縁がある。

アイルランドに限らずケルト人全体において「3」という数(及びその倍数)は特別な数でありケルト人には「3」という数字によってその人物が強められる、という思想がある。ケルト神話原典では3兄弟として出てくるにもかかわらず、実際には1人のように行動する人物などが登場する。

夏至の日

太陽神ルーを父に持つ事と「光の御子」の通り名から、型月世界のクー・フーリンは昼間が長い=太陽が指す時刻が最も多い夏至の日に生まれたというイメージが強く持たれており、毎年夏至の日にはSNS上などでクー・フーリン生誕祭のタグによる、誕生をお祝いするファンアートがたくさん投稿されている。しかし、原典でクー・フーリンがいつ生まれたかについての明確な記載は今のところ見つかっておらず、あくまでも憶測でしかない。

他にも異説として、英雄としての短い生涯から逆に昼間が短い冬至の日生まれという推測もある。

関連タグ

Fateシリーズ サーヴァント ランサー(Fate)

Fate/staynight

ケルト神話

クー・フーリン/クー・フーリン(Fate)

半神半人 太陽の子

青髪/赤目 ボディスーツ/全身タイツ アロハシャツ

色男/兄貴 忠犬/番犬 槍使い

ランサーが死んだ!この人でなし! 幸運E

関連記事

親記事