情報
作詩:マイクスギヤマ
作・編曲:園田健太郎
歌:つるの剛士、ことのみ児童合唱団
演奏時間:3:40
概要
特撮ドラマ『機界戦隊ゼンカイジャー』のOP主題歌。
機械世界をと融合した世界観を反映させるため「全力全快!」というヴォコーダーボイスからイントロが入る。
『ゼンカイジャー』ではエンディングが無いのだが、代わりにオープニングである本曲にダンスが導入されることになった。
テレビ映像ではダンスをしているのは一部だが、東映公式YouTubeで「みんなで踊ろう!ゼンカイダンス!」というテレビサイズ全編でダンスをする動画が公開された(関連動画も参照)。
ちなみに、ダンスは歴代のスーパー戦隊の中でもかなりハード。
歌詞中に登場する戦隊の順
Aメロ、Bメロに当たる部分の歌詞のほとんどに歴代のスーパー戦隊を彷彿とさせるワードがちりばめられている(各作品の主題歌の歌詞、名乗りなど)。トリッキーな言葉遊びを含め、3番構成の各番に15種前後の要素が含まれる。
1バン
秘密の→秘密戦隊ゴレンジャー
銃で→恐竜戦隊ジュウレンジャー
正義の雄叫び→百獣戦隊ガオレンジャー(※名乗り口上「命あるところ、正義の雄叫び有り!」)
マジな→魔法戦隊マジレンジャー
スピリッツ→轟轟戦隊ボウケンジャー(※名乗り口上「果てなき冒険スピリッツ!」)
キラメく→魔進戦隊キラメイジャー
バディと→特命戦隊ゴーバスターズ(※ゴーバスターズの相棒である「バディロイド」)
古代も→超力戦隊オーレンジャー(※オーレンジャーのモチーフは「古代文明」)
未来も→未来戦隊タイムレンジャー
どんな並行世界でも→機界戦隊ゼンカイジャー
奇跡のキズナ→地球戦隊ファイブマン(※ファイブマンのOP歌詞より)
勇者のチカラ→獣電戦隊キョウリュウジャー(※キョウリュウジャーのメンバー名乗り「〇〇の勇者!」)
風の地平線→忍風戦隊ハリケンジャー
肩並べて→侍戦隊シンケンジャー(※シンケンジャーの武器である「刀」が隠されている。)
派手に→海賊戦隊ゴーカイジャー(※ゴーカイレッドの決め台詞「派手に行くぜ!」)
太陽→太陽戦隊サンバルカン
2バン
過激な→獣拳戦隊ゲキレンジャー(※OP歌詞より)
バトル→バトルフィーバーJ
若さ→高速戦隊ターボレンジャー(※ターボレンジャーOP歌詞より)
爆発→科学戦隊ダイナマン(※ダイナマンの名乗り口上「爆発!」)
前向かナイト→騎士竜戦隊リュウソウジャー(※リュウソウジャーの主題歌で使用されるフレーズ「〇〇しナイト」)
スクラム組んで→大戦隊ゴーグルV(※ゴーグルVのOP歌詞より)
縦横無尽に→動物戦隊ジュウオウジャー
夢が→電磁戦隊メガレンジャー(※ゆ「メガ」)
エンジン→炎神戦隊ゴーオンジャー
とりえ→鳥人戦隊ジェットマン(※「鳥」え)
光の言葉→光戦隊マスクマン
胸のレインボー→烈車戦隊トッキュウジャー(トッキュウジャーの組織「レインボーライン」)
アライブ→超獣戦隊ライブマン
フルアクセル→激走戦隊カーレンジャー(※OP主題歌「激走戦隊カーレンジャー~フルアクセル ヴァージョン~」)
地球→宇宙戦隊キュウレンジャー(※キュウレンジャーの変身アイテム「キュータマ」)
救うぜ→救急戦隊ゴーゴーファイブ
3バン
荒ぶる→爆竜戦隊アバレンジャー(※アバレンジャーの名乗り口上「荒ぶるダイノガッツ!」)
気力→五星戦隊ダイレンジャー(※ダイレンジャーの力の源「気力」)
使命→天装戦隊ゴセイジャー(※ゴセイジャーの名乗り口上「星を護るは天使の使命!」)
フラッシュ→超新星フラッシュマン
デリート→特捜戦隊デカレンジャー(※アリエナイザーを死刑にする事を指す「デリート」)
実力行使→警察戦隊パトレンジャー(※パトレンジャーの決め台詞「国際警察の権限において実力を行使する!」)
電撃→ジャッカー電撃隊
イケイケドンドン→手裏剣戦隊ニンニンジャー(※アカニンジャーのモットー「イケイケドンドン」)
スパーク→電子戦隊デンジマン(※デンジマンの変身口上「デンジスパーク!」)
チェンジ→電撃戦隊チェンジマン
隠れた→忍者戦隊カクレンジャー
銀河の涙→星獣戦隊ギンガマン
SAY GOODBYE!おなじ→超電子バイオマン(※「BYE!おなじ」で「バイオ」)
お宝→快盗戦隊ルパンレンジャー(※ルパンレンジャーの決め台詞「アンタのお宝、頂くぜ!」)
歌唱者について
歌唱担当のつるの剛士氏は、『ウルトラマンダイナ』の主人公・アスカ・シン/ウルトラマンダイナ役を演じたことで有名。制作発表会では「光の世界からやってまいりました」と冗談交じりの挨拶を述べていた(ダイナはM78星雲出身ではないが)。
また、つるの氏の生年は第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』開始年と同じ1975年である。
そのためなのかどうかは不明だが、ダンスの振り付けにウルトラマンの必殺技を思わせるようなポーズが取り入れられている。
ウルトラシリーズの主題歌の歌唱経験者がスーパー戦隊シリーズの主題歌を歌唱したのは「海賊戦隊ゴーカイジャー」の歌唱を担当した松原剛志氏(ウルトラシリーズではProjectDMMのメンバーとして)の前例があるが、ウルトラマン役の俳優が歌唱するスーパー戦隊シリーズの主題歌は本曲が初。
ヘキサゴンファミリーがスーパー戦隊シリーズに関わるのは『天装戦隊ゴセイジャー』のエリ/ゴセイピンク役のさとう里香、『宇宙戦隊キュウレンジャー』のスパーダ/カジキイエロー役の榊原徹士(元新選組リアン)に続いて3人目となる。(一応、劇場版『手裏剣戦隊ニンニンジャー』にゲストで藤本敏史(FUJIWARA)が出演したのをカウントするなら4人目。)
映像
本作ではオープニングでダンスパートが取り入れられている以外にも様々な独自の仕様が存在する。
アバンタイトルの最後にヴォコーダーボイスと共に原作者がクレジットされてからOP映像がスタートし、イントロでセッちゃんによるサブタイトルコールが入る。
人間態を持たない戦隊メンバーの声優陣がテロップ表示だった『宇宙戦隊キュウレンジャー』のOP「LUCKYSTAR」とは異なり、こちらはキカイノイド役の声優も五色田介人/ゼンカイザー役の駒木根葵汰氏と同列で目一杯に表記される。
OP主題歌の映像で歌詞も表示されるのは、獣電戦隊キョウリュウジャーの「VAMOLA!キョウリュウジャー」以来8年ぶり。
番組タイトルは終盤のみに表示される(『特命戦隊ゴーバスターズ』とは異なり「最後(のみ)」ではなく、タイトル表示後に制作会社等がクレジットされる)。
更に最大の特徴としてBメロに入ると共に各エピソードの一部をダイジェストで登場人物の台詞付きで挿入する試みがされており、公式では「今回予告」と言及されている。サンライズの蒼き流星SPTレイズナーのOPでも同じような試みがなされており、製作陣からは「レ◯ズナー方式」と呼ばれていたそうな。
オープニング内でのダイジェストであれば「特捜戦隊デカレンジャー」と「LUCKY STAR」でも挿入されていた前例があるが、台詞付きはシリーズ初。
その選出される台詞も同じ台詞を何度も挿入したり、第2カイ!に至ってはダイキノコワルドの退場台詞が挿入されたりとかなりフリーダム。
他にもサブタイの表示字体や「諦めない 歯車で 心動かせ」の部分にも細かな演出が加えられていたり、Aメロのダンスパートで四隅から出てくるキャラクターが毎回変化していたりと、ゼンカイジャーのOPにおいては(現状)一度たりとも同じ映像が使われたことがないらしい。
仕様の変化
9カイ! | ゴールドツイカー一家及びその巨大戦力がOP映像に加わる。 |
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19カイ! | 映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』宣伝仕様。 |
45カイ! | 前カイでゴールドツイカー一家が一時離脱したため、彼らがOP映像から消えている。 |
46カイ! | ゴールドツイカー一家が再びOP映像に登場している。 |
最終カイ! | オープニング映像無しで、EDとしてエピローグで使用。最後にサブタイトル→番組タイトルで締めるため、シリーズ初めて最終回の冒頭で番組タイトル・サブタイトルが表示されない。 |
関連動画
余談
EDなしというのは平成仮面ライダー等で多用された手法であるが、本作と同時期に放送されている仮面ライダーセイバーでは逆にダンス付きのEDが使用されているという逆転現象が発生している。
また、海賊戦隊ゴーカイジャー以降OP映像の最後の戦隊メンバーが揃うカットに追加戦士が加わることが定番になっていたが、本作は天装戦隊ゴセイジャー以来11年ぶりにOP映像の最後の戦隊が揃うカットに最後まで追加戦士が加わらなかった。
関連タグ
機界戦隊ゼンカイジャー オープニング(スーパー戦隊) 令和戦隊 ゼンカイダンス
全界合体!ジュラガオーン:主題歌CDにともに収録された曲。
スーパー戦隊ヒーローゲッター:10年前に使われたEDでスーパー戦隊の覚え歌の元祖と言える曲でその後公開されたVシネマでのアレンジバージョンにはゼンカイジャーもカウントされている。
呼び出し先生タナカ:フジテレビ系列のバラエティ。2023年5月15日放送回においてフリント役の森と主題歌を歌ったつるのが振り付けを披露した。
戦隊大失格:サブタイトルが歴代スーパー戦隊の楽曲名のパロディとなっており第10話のサブタイトルが「全力全開!ブルーキーパー!」。
魔進戦隊キラメイジャー→全力全開!ゼンカイジャー→俺こそオンリーワン