概要
『ポケモンSV』の最高難易度★7のテラレイドバトル第18弾。
ついに御三家内でテラスタイプが被る事態となった。また今回はホウエン御三家が初めて最強レイドに参戦となる。またこれまで4回連続で元タイプと同じタイプが採用されていたため、久し振りの不一致テラスタルとなる。
開催日時は、2024年1月12日9:00 - 1月15日8:59・1月19日9:00 - 1月22日8:59。
特殊行動
時間残り | HP残り | 行動 |
---|---|---|
90 | つるぎのまい | |
65 | ビルドアップ | |
90 | バフ解除 | |
80 | シールド | |
79 | オーバーヒート | |
70 | デバフ解除 | |
50 | いわなだれ(全体攻撃) | |
50~ | 2回行動 |
対策
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 120 | 70 | 110 | 70 | 80 | 530 |
特性はかそく。これにより毎ターン素早さが上がって行くため、先攻を取るのはかなり難しいと思われる。
ただし、NPCがこわいかおで下げてくれることもある上(マッドショットはタイプ関係で無効)、トリックルームを使えば逆手に取ることも可能。
ちなみにかそく発動時に毎回エフェクトが発生し時間が削られる点については、実際には一瞬だけ特性発動メッセージが表示される程度なので然程ロスにはならない。
ただし、「スキルスワップ」でこちらがかそくを得た場合は、毎回自分にだけはエフェクトが発生するため注意が必要(味方には特にエフェクトは起きない)。
ひこうタイプの弱点はいわ、でんき、こおりだが、いわやこおりタイプはほのおorかくとう技で弱点を突かれてしまう。
またでんきタイプも全体的に防御が低いため、つるぎのまいやビルドアップからの高火力一致技でゴリ押され、かなりの苦戦を強いられる。
使用技はタイプ一致技として元バシャーモの専用技である「ブレイズキック」、レイド仕様で反動ダメージがあってないような「ブレイブバード」、デメリットがない「けたぐり」があり、
でんきタイプ対策「じしん」も使用する。
特殊行動としてつるぎのまいやビルドアップで攻撃力を上げ、1度だけオーバーヒートといわなだれも使って来る。
ソロで挑む場合、NPCでオススメなのが特性「いかく」持ちポケモン。いるといないとでは攻略難易度が大きく変わる。
特にパルデアケンタロスはかくとうタイプ故にブレイブバードで瞬殺されては復活し、その度にいかくでバシャーモの攻撃を下げてくれる。NPCは何度倒れてもペナルティとはならないため、他2匹と比べて倒れやすい=いかくを再発動させやすいというメリットがある。
ムクホークは反動技「ブレイブバード」を使用するため、微弱ではあるがダメージを稼ぎつついかくを繰返してくれる。たまにフェザーダンスでデバフを掛けてくれることも。
ウインディも「じしん」で割と倒されやすく、「かえんほうしゃ」でやけどとさせることもある。
おすすめのポケモン
主にでんきタイプがお勧めだが、大方の予想通りじしんも放って来るため、油断大敵である(具体的にはH振りだけ、B振りだけであると、ハラバリーやミライドンでさえつるぎのまい後は一撃で倒され得る)。
今回ブレイズキックが採用されているため、やけどになる場合がある。
一早くかそくを止めたい場合はスキルスワップがお勧め。いえきは有効も、野良レイドでは控えるように。
アタッカー枠
今回のレイドにおける最有力ポケモンの1体。
通常のパラボラチャージ戦法で戦うことが可能。
「ひやみず」でバシャーモの攻撃にデバフを掛けながらテラスタルオーブをチャージし、その後に攻撃に転じる。余裕があれば「アシッドボム」で特防を下げても良い。SV本編のみでバージョン問わず入手出来進化も楽であるため、手間を掛けず本レイドへ参加したい人へお勧め。
ハラバリーは元々レイドバトルで有用なポケモンなので、通常レイドや過去の最強レイド用に育成済個体がいるなら、場合にもよるがそのまま使い回してもいいだろう。
ソロの場合はパルデアケンタロスやムクホークなどの「いかく」要員と組むことで、「ひやみず」の使用回数を減らしつつ、「アシッドボム」を使う余裕も増やせる。
「じしん」で弱点を突かれるが、シュカのみを持たせることで「じしん」使用を抑制させることができ、「けたぐり」を連発するようになる(ただし、こちらのHPがシュカのみ込みでも落ちる程減っていたり2回行動時のランダム行動で「じしん」を使用することはある)。
それ以外の持ち物を持たせたいならば、味方にいかく持ちが来るまでリセットする、努力値をHBへ振る、「ひやみず」を覚えさせるなどそれなりの対策が必要になる。
「リフレクター」を覚えることも出来るので、最初に設置し、余裕があれば効果終了後に再設置しながら戦うのも良いだろう。
一応有利ではあるもの素早さが45であるため、デバフにしてもかそくバシャーモには追い付けない。そのため、耐久性に特化が重要となる。逆に味方側が「トリックルーム」を使えばほぼ無双状態となる。
今回のレイドにおける最有力ポケモンの1体。
特性「ふゆう」の恩恵で、弱点を突かないでんきタイプのポケモン。
「アシッドボム」からのでんき技で戦える。攻撃は「とびかかる」で下げることが可能。ただし「パラボラチャージ」は覚えないため、回復はかいがらのすず頼りとなりやすい。
なお、「いえき」は特性を消せる一方で、ヤドランとクエスパトラがいた場合は相性が悪いので、野良レイドではしないように。
今回のレイドにおける最有力ポケモンの1体。
みず・エスパーの複合で、防御種族値が高い。
懸念されていた「かみなりパンチ」や「はたきおとす」は採用されなかったため、弱点を突かれない。
バフ解除はHP90%時の1回のみのため、「アシストパワー」で運用することも可能。
バフ解除までは「てっぺき」を積み、解除されてから再度積み直し、積み切ったらアシストパワーを連打すれば勝てる。「トリックルーム」で素早さを逆転したり、「スキルスワップ」でかそくを奪ってアシストパワー威力アップという芸当も可能。
特防がやや低いためエスパーへテラスタルした後であると「オーバーヒート」がかなり痛い。その対策で火力バフを「わるだくみ」ではなく「めいそう」とする手もある。
最強のエースバーンや最強のゲッコウガで活躍した個体をそのまま使い回せた報告もある。
難点はタイプの関係上演出が長いブレイブバードがほぼ毎回飛んで来る点。
よってガラルヤドランは「じしん」で弱点を突かれるため一見非推奨に見えるが、一致演出がない「じしん」を誘発出来、「クイックドロウ」で運が良ければ先制出来るためむしろガラルヤドランの方か使いやすい場面も。ただし、やはり原種と比較すると物理耐久がやや低いためHB特化がお勧め。
ミライドン専用特性「ハドロンエンジン」でエレキフィールドを展開することが可能。
ドラゴンタイプであるためほのお技を半減出来、シールドが貼られるまでに「きんぞくおん」を連打して「パラボラチャージ」で倒すことが可能。デバフを重ねてワンパンすることも出来る。
「つるぎのまい」は「ちょうはつ」で防げる。ただし、攻撃デバフやリセット技を覚えないため、シールドを貼られてからは味方に頼らないと対処出来ないのが難点。
また、相手が「かそく」なので、ソロの場合ターン経過により先手で動かれるリスクは避けられない。
「じしん」で弱点を突かれるので、ソロの場合は「いかく」要員と組みたい。伝説枠なので種族値は上記のハラバリーより耐久に優れている。
なお、バフを消した場合はかそくに翻弄されないように。
サポート枠
全員「シンプルビーム」→「ひやみず」が扱える上、ゴルダックは炎、残り2者は炎と格闘両方に耐性があるのも大きな強み。残りは「あまごい」「リフレクター」を入れれば完璧。
ラティオスなら「じこさいせい」「いやしのはどう」を覚えるので回復も申し分なし。
ただし、比較的早いタイミングで「つるぎのまい」を使うため、「シンプルビーム」を使うタイミングには気を付ける必要がある。
かといってバリアも比較的早い段階で使うため、モタモタしていると「シンプルビーム」を使う前にバリアを張られるので注意。
また、上記のシビルドンにもいえるが「シンプルビーム」は特性を消せる一方で、ヤドランとクエスパトラがいた場合は相性が悪いので、野良レイドでは厳禁。
「シンプルビーム」はラティオスより「ものまねハーブ」による横遺伝で他面子へ譲渡可能であるが、肝心のラティオスがスカーレット版限定のおやつで出現するポケモンなので、バイオレット版のプレイヤーにとっては準備が困難なのが難点。
ちなみに「シンプルビーム」を使えるポケモンは他にドーブルがいるが、いうまでもなく「けたぐり」で弱点を突かれるので論外。
「ルミナコリジョン」で特防デバフをかけられる。バリアがない場合は「フェザーダンス」も使える。
特性「びんじょう」の場合はバシャーモの特性「かそく」で能力上昇が可能。
バシャーモと同じ特性「かそく」は素早さにおいてはバシャーモよりも上回るため、バフを消さない限りは戦える。
ヤドラン同様「アシストパワー」で運用すれば攻略可能。「どろかけ」は今回のバシャーモには無意味のため外しておくこと。
防御がやや不安が残る数値な上に防御バフは覚えないため、ずぶといミントを使う、努力値を防御へ厚く振る、不安ならバリア後も有効な「リフレクター」を用意するなどで対策しよう。
高い物理耐久、シールドの有無に関わらず接触した相手を確定火傷とする専用技「かえんのまもり」、相手の攻撃を確定で下げられるワイドブレイカーと破格性能を有するポーター。
回復技として「あさのひざし」も覚える。
持ち物は「じしん」を誘発しないように「シュカのみ」が必要となる。
最大の問題は入手難易度。またスカーレット限定であることは注意が必要。
みず単タイプであり、物理耐久がかなり高く、「じしん」で弱点を突かれず、「スキルスワップ」で相手のかそくを奪える。
「ひやみず」や「ねっとう」などの火力を削ぐ技も一通り覚える。
特性は「あまごい」を使う場合「うるおいボディ」としないように注意。
高い物理耐久を誇り、ひやみずで攻撃デバフ、アシッドボムで特防デバフを掛けられる。
「じしん」が採用されたものの、特化すればどうにか耐えられる。
プレートを持たせることで自由にタイプ変更出来、「アシッドボム」「ひやみず」「リフレクター」「おいかぜ」「あまごい」「おにび」「ちょうはつ」とサポート技が多数揃っている。回復技「じこさいせい」も使える。
持たせるプレートであるが、ひこうを半減可能なものはいずれも「けたぐり」か「じしん」で弱点を突かれるので、せめてバシャーモより弱点を突かれないタイプのプレートを持たせておきたい。
ミュウと被るが、ふしぎのプレートを持たせてエスパータイプにし「アシストパワー」を扱うだけでも強力。
全技マシンが使えるので防御デバフ以外なら何でも可能。種族値もオール100族であり、決して低くはない。
テラスタルを行う前の時点でバシャーモより弱点を突かれないのも大きく、回復手段に乏しいミュウにとっては戦いやすい相手といえる。
非お勧めポケモン
まず大前提として、タイプ相性を全く考慮しない選出は言語道断。だからといって単にひこうの弱点を突けば良いという訳でもない。
いつも通りレイドの嫌われ者。
全員かくとうに弱点突かれる。特にディンルーは相手がひこうタイプであるため、じめん技が効かない。
「ブレイブバード」で弱点を突かれる上、特性「ひひいろのこどう」で敵へ塩を送ってしまう。
何れも特性が「ふゆう」でなければじめんタイプに弱点を突かれる。後者は「けたぐり」を半減可能。
特に特性「かがくへんかガス」は野良レイドで挑むと「かそく」は消せる一方で味方の弱体化となりかねない。特性を無効化すると、「スキルスワップ」が無意味となり、足を引っ張りかねない。特にヤドラン、クエスパトラ、ハラバリーが味方にいた場合は相性が悪い。
どちらも「じしん」で弱点を突かれる上、特性「ひでり」で敵へ塩を送ってしまう。
コータスはシェルアーマーならサポート枠しての活躍は可能であるが、コータス=ひでりのイメージから、選出時点で忌避されがちなのが懸念点か。
コライドン等と違い弱点を突かれないが、やはり「ひでり」で敵へ塩を送ってしまう。メイン火力のほとんどがじめん技なのでひこうテラスのバシャーモへは通じないのも痛い。
一応でんき技を覚えることが出来るが、上述のハラバリーないしでんきタイプポケモンを用意した方が手軽である。また、重量級なのでけたぐりのダメージも痛い。
- 物理耐久が低いでんきタイプ
「ブレイブバード」は半減できるが、ほのお技もかくとう技も相当な火力を誇る上、「じしん」が採用されているため、物理耐久に自信がないでんきタイプはおすすめできない。
無論ほのおやかくとうで弱点を突かれる複合は論外である。
まず、「いしずえのめん」以外はテラスタイプ一致のひこう技で弱点を突かれるため論外。
残る「いしずえのめん」もかくとう技で弱点を突かれるため非推奨。
「じしん」が採用されたため、全員弱点を突かれてしまう。
特にイイネイヌはテラスタイプ一致のひこう技でも弱点を突かれるため論外。
テラスタルすれば「テラクラスター」で弱点を突けるが、結局は「けたぐり」で弱点を突かれるため、専用特性「テラスシェル」が活かし切れないのが欠点。
報酬
これまで通り6Vかつ隠れ特性持ちバシャーモを入手可能。この他ひこうテラピース、とくせいカプセル、けいけんアメや換金用アイテムなどがドロップされる。
性格は「いじっぱり」固定であり、技構成はブレイズキック・ブレイブバード・けたぐり・じしんである。
余談
バシャーモは過去作から持って来るか3000BPをはたいて出現させる必要があるため、過去作やBP消費なしでバシャーモを入手出来るチャンスとなる。
過去作から通算すると隠れ特性のアチャモ系統を公式側が配布したのは3度目(第5・6世代で公式配布があった)であり、ポケモンホームから隠れ特性個体を連れて来るのが容易なトレーナーにとっては旨みが薄いといえるが、上記のとくせいパッチやテラピース目当てで挑むのも良い。
今回のおすすめポケモンであるハラバリーやミライドンは、テラレイドバトル全体においても定番のポケモンであり、「テラレイドバトル自体は余り行わないが持っている」人も少なくない。
また、DLCをプレイしていない、またはプレイしている最中のプレイヤーも鑑みると、「下手に手間を掛けさせて隠れ特性個体を入手させる」イベントにしてしまうと旨みが薄いことから、既存のプレイヤーや新規プレイヤの双方にとって調度良い難易度に納まったといえる。
次の最強レイドがエンペルトに決まったことで一時期ブルベリーグ四天王の手持ち御三家が選出されると考察されていたが、エンペルトの後は連続でブルベリーグ四天王に関係がない御三家が選出されており、この説は下火となった。