概要
『ポケモンSV』の最高難易度★7のテラレイドバトル第17弾。
対象ポケモンはLv.100のこおりテラスタルテツノツツミ。パラドックスポケモンが最強テラレイドに選出された初の事例である。
開催日時は、12月22日9:00 - 12月25日8:59。
行動パターン
主な行動は以下の通り。
- 開幕に「ゆきげしき」と「オーロラベール」で防御・特防の底上げ。半分ほど時間が経つと再度「ゆきげしき」を発動する。
- 残り時間8割程の早い段階でバリアを展開。
- HP75%以下でこちらのバフを解除し、「エレキフィールド」を展開して特性を発動。
- HP45%以下で自身のデバフを解除し、以後は2回行動を行う場合もある。
対策
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
56 | 80 | 114 | 124 | 60 | 136 | 570 |
特性は元々「クォークチャージ」しかない。
今回のテツノツツミの場合、性格は「ひかえめ」であるため、とくこうデバフが入っていない場合は特攻へブーストが掛かることとなる。
特殊行動として開幕と同時に「ゆきげしき」「オーロラベール」を連続発動する上、「ひやみず」も使って来るため、考えなしの純物理アタッカーでは手詰まりになり易い。
さらにある程度HPが減ると「エレキフィールド」も使用し、特性発動を狙って来る。
加えて一致技範囲も地味に厄介。
テツノツツミのお家芸である「ハイドロポンプ+フリーズドライ」を双方無効・半減可能なポケモンは特性「あついしぼう」のジュゴンしかいないため、必然的に等倍までの攻撃に耐えながら戦うことを余儀なくされる。
「フリーズドライ」が等倍以上で入るポケモンには「ゆきげしき」により必中となった「ふぶき」も飛んで来る。
確率こそ低いものの、不意に「ふぶき」と「フリーズドライ」の追加効果で凍らされる危険もある。
また、体力が少なくなると2回行動して来る。
バリアに関してもレイド開始から数ターンで張って来る。もっとも、デバフ解除は後半となるまで使ってこないため、バリアを張る前にデバフを重ねるのも手である。
お勧めポケモン
こおりの弱点を突けるのはほのお、かくとう、はがね、いわの4つであるが、ほのおといわは水技で弱点を突かれるので非推奨。
上記の通り、元から高い物理防御をガチガチに固めて来るので、素直に特殊型のポケモンを採用するか、徹底的な対策を施してから挑むべし。
バフ対策としては「かわらわり」等で「オーロラベール」を撤去し、「にほんばれ」でテツノツツミに不利な晴れ状態へ変えられるポケモンがいると良い。
中盤からの「エレキフィールド」は「アイススピナー」や、こおり状態を防げる「ミストフィールド」等で撤去・上書きするのが良い。
バリアが張られる前に「ちょうはつ」を使って対策するのも良い。
ソロの場合、パルデアケンタロスかヘラクロスを引くことが出来れば「レイジングブル」or「かわらわり」で「オーロラベール」を勝手に撤去してくれる。オリーヴァも「こぼれダネ」で「エレキフィールド」を自動的に上書きしてくれるのでこちらもそこそこ有用(ただし、自分がハラバリーを使う際はむしろ「エレキフィールド」を貼ってくれた方が都合が良いため撤退推奨)。
逆にアーマーガア・オノノクス・キョジオーン・ハラバリーがいる場合、こわいかおorがんせきふうじorマッドショットで素早さを下げる場合があるため、とくこうデバフ持ちで挑む際にこれらのポケモンがいた場合は撤退推奨。
アタッカー枠
今回のレイドにおける最有力ポケモンの1体。
特性「こおりのりんぷん」で恐るべき特殊耐久を誇り、向こうは「ドリルくちばし」等の物理技を使わないため、安心して居座れる。
バフに「ちょうのまい」、デバフに「むしのていこう」を持つ。「オーロラベール」でさらに要塞化可能。
「アイススピナー」を使えば「エレキフィールド」を割れるため、サポート要員としても強い。
隠れ特性なので、準備が大変なのが欠点。
テラスタイプをはがねへ変更して「テラバースト」を撃つのがお勧めであるが、ややスピードが落ちる上に被弾が嵩むもののむしテラスタルからの「むしのさざめき」でも十分クリアは可能なので無理に変更する必要はない。
今回のレイドにおける最有力ポケモンの1体。
相手が素早いため特性「アナライズ」がほぼ発動し、常時火力1.3倍となる。
バリア展開前に「かいでんぱ」で被弾を抑えつつ「きんぞくおん」でダメージを伸ばしてから「ラスターカノン」で攻撃する。仮に「きんぞくおん」がバリア展開へ間に合わなかった場合でも「チャージビーム」で誤魔化すことが可能。
「きんぞくおん」と「チャージビーム」の命中率が懸念材料。
今回のレイドにおける有力ポケモンの1体。
素早さ種族値がテツノツツミより1低いだけなので、マイナス補正でなければ個体値最大で素早さへ12振れば先手が取れる。
先手で「にほんばれ」を使うことで「ふぶき」被弾率とみず技威力を抑えられ、自身の特性も発動出来る。特防の方が高ければ特防が上昇してさらに固くなる。
そこから「うそなき」や「マジカルフレイム」を使って「ドレインキッス」等で攻撃する。ほのおテラスタルで「マジカルフレイム」をメインとしても良い。
技スペースに余裕があるなら「ミストフィールド」でフィールドを上書きしたり、「ちょうはつ」でそもそも「エレキフィールド」を使わせない様にしたりしても良いが、あくまでおまけ程度。
スカーレット版限定なことには注意。
今回のレイドにおける有力ポケモンの1体。
「はらだいこ」や「きあいだめ」を使ってからの「ドレインパンチ」で攻略可能。
厄介な「オーロラベール」は「かわらわり」で粉砕出来る他、「ちょうはつ」で「エレキフィールド」を阻止することも可能。
似た性能のテツノカイナと比べ、特性「あついしぼう」でこおり技を半減しつつ「はらだいこ」を安全に積める点や、「にほんばれ」も習得可能で条件次第では実質全技を半減で受けられる点が勝る。
欠点としてはLv.100までの必要経験値が全ポケモン中最も多いこと。また、ハイドロポンプは等倍なので、晴れでない状態で連発されるとキツい。
相手が中盤に展開するエレキフィールドをそのまま「パラボラチャージ」の火力を伸ばせる機会に出来るポケモン。
ジバコイル同様「かいでんぱ」が使えるため、デバフと共にクォークチャージの能力上昇先を変更出来る。
後はいつものように「アシッドボム」で特防を下げ、「パラボラチャージ」で大ダメージとHP回復を重ねれば勝てる。
そのままだと被弾が馬鹿とならないため、HPと特防へ極振りしておくと安全。
みず弱点という大きなリスクはあるが、テツノツツミが使うエレキフィールドを逆手に取って能力を上げることが可能。無補正の場合素早さへ212(補正ありなら100)振れば「にほんばれ」を先制で使うことでみずを実質等倍化出来るため、耐久面も安定する。
「アシッドボム」から「ほのおのまい」で攻めて行き、デバフには「むしのていこう」が良い。
バイオレット版限定な点には注意。
相性有利なはがねタイプであり、テツノツツミが使うエレキフィールドを逆手に取って能力を上げることが可能。
「タキオンカッター」を主軸とした特殊型なので、ゆきげしきの防御バフも怖くなく、補助技は「めいそう」と「きんぞくおん」がある。
回復手段に乏しい点と、バイオレット版限定な点には注意。
みず・はがねの複合により、「ふぶき」や「フリーズドライ」以外を半減に抑えられ、こちらも特殊鋼ゆえに「ラスターカノン」で攻めていける。
今作ではわざマシンで「きんぞくおん」を、タマゴ技で回復技の「はねやすめ」も覚えられる。さらに「アイススピナー」も覚えるのでエレキフィールド対策も可能。
はがねテラスタルするとみず耐性が失われる点には注意。
なお、「かちき」「まけんき」は味方からのデバフでは発動しない。連携ワンパンを考えている人がいるなら留意するように。テラスタルするまではひやみずが飛んで来る確率が限りなく低いため、かちきへ頼らないのであれば凍らされるのを防ぐためにおんみつマントを持たせるのもあり。
はがね・ドラゴンの複合と高い特防を活かした特殊耐久の持ち主。
攻撃面では「アシッドボム」で特防を下げ「ラスターカノン」で攻撃して行く。
また「にほんばれ」も習得出来るため、はがねテラスタル時であるとテツノツツミの一致技両方を実質半減に抑えることが可能。
とくこうデバフである「はいよるいちげき」を新規習得したため、特性「シェルアーマー」と合わせて持久戦にも強い。
SVでは入手が出来ないのが欠点。
なお、原種はこおり技で弱点を突かれるため論外。
みず技以外は半減以下で、「きんぞくおん」で特防を下げ切り、「わるだくみ」と「ゴールドラッシュ」を繰返すことで戦える。回復手段も「じこさいせい」を覚えられる。
ただし、現状ではコレクレーより進化させることでしか入手出来ない上に、宝食堂でテラスタイプを変えなければゴーストテラス固定なので、準備に手間が掛かるのが欠点。
ソロ専用枠
テラクラスターはどのタイプでも弱点を突く強力技で、デメリットなしのとんでもない性能を誇る。
テラスタルするとステラフォルムへチェンジし、特性が「ゼロフォーミング」へ変化。簡単に「ゆきげしき」と「エレキフィールド」を無効化可能。
自身の回復手段に乏しい、周囲のサポートが行いにくい、テラスタルを使用するタイミング次第ではフィールドや雪を上手く処理出来ないといった弊害もあるため、どちらかといえばソロ向きである。
特性「ソウルハート」によって味方NPCが倒れる度に特攻が上昇する。
「ラスターカノン」連打で勝てる。「めいそう」で自力で積むことも可能。
ただしバフ消ししたターンは特性が発動せず大きな隙が生まれるので注意。
基本的にハイドロポンプしか打たれないため「にほんばれ」を使えばかなりの安定感を誇る。
「ドレインキッス」も覚えるが、速度が落ちる上テラピースが必要になるのではがねテラスタル+「かいがらのすず」の方がお勧め。
またNPCのニンフィアとハラバリーには注意。両者共に耐久が高めで、前者は「ムーンフォース」、後者は「ひかりのかべ」を使うためNPCが倒れにくくなり特性が発動しづらくなることがあるためいたら撤退推奨。
サポート枠
コアユーザー御用達の最強デバフ持ち。
「シンプルビーム」→「バークアウト」または「どろかけ」で相手の能力を大きく下げられる。
本人もあついしぼうを有するためこおり技を半減出来るのも大きな強み。残りは「にほんばれ」を入れれば完璧。
「バークアウト」の命中率にだけ注意。
ちなみに「シンプルビーム」はラティオスから「ものまねハーブ」による横遺伝で習得可能であるが、肝心のラティオスがスカーレット版でしか手に入らないため、バイオレット版のプレイヤーにとっては準備が困難なのが難点。
こおり技半減な上に特防種族値が高い。
「はいよるいちげき」と「うそなき」に「ひかりのかべ」と、覚える技も優秀揃い。
デカヌチャンと同タイプであり、オーロンゲ同様「いたずらごころ」を有する。
こちらは壁に加えて「にほんばれ」も使えるため、サポート性能はより高い。
特防が高めな耐久型で、攻撃面でも「ラスターカノン」「めいそう」が使える。
特攻デバフは「はいよるいちげき」、とくぼうデバフは「きんぞくおん」、回復技は「ドレインキッス」・「オボンor混乱実+リサイクル」がある。
ご存じポケモン界のピンクの悪魔。
「にほんばれ」「いやしのはどう」「ひかりのかべ」「いやしのすず」「いのちのしずく」とサポートも豊富。回復技も「タマゴうみ」がある。
なお、ハピナスの場合はしんかのきせきラッキーと比べ耐久面で劣るが「おんみつマント」を持たせられ、追加効果による事故を防げる。どちらを選ぶかは好み。
ただしやることがヒーラーしかなく、特殊技デバッファーとはなり得ないので時間を持て余しがち。いっそ「めいそう」持ちアタッカーとなるのも手。
プレートを持たせることで自由にタイプ変更出来、「アシッドボム」「バークアウト」「かわらわり」「ひかりのかべ」「おいかぜ」「にほんばれ」「ちょうはつ」「ミストフィールド」とサポート技が多数揃っている。「コスモパワー」や「めいそう」「じこさいせい」も使える。
持たせるプレートはこおりを半減可能な「こうてつプレート」か「つららプレート」がお勧め。
全技マシンが使えるので防御デバフ以外なら何でも出来る。
種族値もオール100族であり、決して低くはない。
マルチ専用枠
- サーフゴー&ニャイキング
テツノツツミの特殊耐久はマフォクシー以下であることから、テツノツツミの行動パターン次第だが最強のマフォクシー同様サーフゴー+ニャイキング×三体によるワンパン戦法も可能だと思われる。
ニャイキングが三体で「うそなき」をした後にサーフゴーの「ゴールドラッシュ」か「てっていこうせん」でトドメを刺す。
非お勧めポケモン
まず前提として、タイプ相性を全く考慮しない選出は言語道断である。だからといって単にこおりの弱点を突けばいいという訳でもない。最強のリザードンを育成せずにそのまま出すなどもってのほか。
確かにこおりの弱点を突けるが、残念ながら相手の水技で弱点を突かれるため非推奨。
ボルケニオンはちょすいで水技を無効化出来るが、火力を上げる上げる積み技もてっぺきも覚えず「ボディプレス」とのコンボも出来ないため余りお勧めは出来ない。
ただし上記テツノドクガなど、先制で「にほんばれ」を使えるほのおタイプは例外で、寧ろお勧めの攻略要員に数えられる。
- 特殊耐久が低いかくとうタイプ
はがねタイプと異なり、かくとうタイプはこおり技を軽減出来ないない。
こおり技が相当な火力を誇るため、特殊耐久に自信がないかくとうタイプはお勧め出来ない。テツノカイナも今回はお留守番した方が良い。
無論、こおりやみずで弱点を突かれるポケモンは論外である。
確かにこおり技もみず技も半減出来るが、残念ながら今回のテツノツツミは「フリーズドライ」でみずの弱点を突いて来るため非推奨。ちなみにヤチェを持っても最大打点がこの技なので使用をためらわせることは出来ない。
エンペルトははがね複合のため等倍に抑えられるので例外。
- 物理アタッカー
「ゆき」+「オーロラベール」で物理方面はかなりの硬さを誇る。相手が特殊アタッカーなので、多くのレイドで有効な「てっぺき」+「ボディプレス」も本レイドでは強みを活かせない。
上記ハリテヤマは、特性や持ち技関係で比較的安全に戦えるため唯一の例外。
いうまでもなくテラスタイプ一致こおり技で弱点を突かれる上、特性「ハドロンエンジン」で相手の能力を上げてしまうため論外。
相性有利なかくとうタイプではあるものの、ドラゴン複合であることが仇となりこおり技で弱点を突かれてしまう。
「にほんばれ」で「ふぶき」の命中率を下げることは可能なものの、「フリーズドライ」で結局弱点を突かれる。
そもそも特性「ひひいろのこどう」も「ゆきげしき」で直ぐに上書きされるため、上述のにほんばれを使うお勧めポケモンを使用した方が良い。
まず「みどりのめん」と「いしずえのめん」は元タイプおよびテラスタイプ一致のこおり技で弱点を突かれるため論外。
「かまどのめん」はテラスタル前は弱点を突かれないものの、テラスタル後は水技で弱点を突かれるため非推奨。
残る「いどのめん」も「フリーズドライ」で4倍弱点を突かれるため論外。
特性「あめふらし」でみず技の威力を上げてしまう。
…とはいえ、開幕で「ゆきげしき」を使用するため、雨状態にしてしまうのはさほど問題ではない。
むしろ「フリーズドライ」で弱点を突かれる方が問題である(ペリッパーに至っては4倍弱点)。
こおり技で弱点を突かれるため論外。
いつも通りレイドの嫌われ者。ディンルーやチオンジェンは元タイプおよびテラスタイプ一致のこおり技で弱点を突かれる。
イーユイも水技で弱点を突かれる上、味方の特防を下げてしまうため論外。
パオジアンは弱点を突かれないものの、耐久に難があるため自分が生き残れるか疑問。
余談
テツノツツミは本来バイオレット版限定ポケモンとなっているため、スカーレット版プレイヤーにとっては、通信交換・マルチプレイなしでテツノツツミを入手出来る貴重な機会である。
時期的にクリスマスを意識したのであると思われ、ポケモンシリーズは過去にクリスマスイベントでデリバードと関連するイベントを行ったことがある。
現に同時期にデリバード大量発生イベントが同時進行される。
また最強となったテツノツツミは、当初の強化振り故『ポケットモンスターSPECIALの世界よりやって来た』とネタにされていた怪物っぷりを、今回さらに見せつけて来る。
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