概要
対象ポケモンはLv.100かくとうテラスタルエースバーン。特性は隠れ特性「リベロ」で固定。
また、これにより前作に引続きエースバーンが続投することが確定した（2023年が卯年であることからピックアップされた模様）。
配信は、前半が2022年12月30日9:00 - 2023年1月2日8:59、後半が1月13日9:00 - 16日8:59。
特殊行動
（単位」%）
| 時間残り | HP残り | 行動 |
|---|---|---|
| 99 | - | ビルドアップ |
| - | 90 | ビルドアップ |
| - | 75 | ビルドアップ |
| 55 | 70 | シールド（耐久値40） |
| 60 | - | バフ解除 |
| - | 60 | デバフ解除 |
| - | 45 | ビルドアップ |
行動パターン
初手より「ビルドアップ」を使用。その後も特殊行動として定期的に使って来る。
通常技として、一致技「かえんボール」「とびひざげり」、加えてフェアリー対策「アイアンヘッド」・ひこう技「アクロバット」を使用する。
テラレイドポケモンはアイテムを持っている者はおらず（並びに「トリック」などで交換も不可）、タイプ不一致「アクロバット」が強化されている。
使って来るのが全て物理攻撃であるため、度々使って来る「ビルドアップ」によって攻撃力が強化され、長期戦となればなる程不利となる。
同時に物理防御力も上がるため、物理アタッカーに取っては大変不利な相手である。
このため。最強のリザードンより遥かに手強いという声が多い。
幸いなことに、隠れ特性「リベロ」はテラスタルの仕様上、特性なしに等しいことと、テラスタルオーブチャージを奪う行動をして来ないので、高ランクにしては比較的テラスタルしやすい、という救済措置がある（それでも「手強い」という声がある辺り、無策で攻略は難しいのは変わらないが）。
また「ビルドアップ」は、初手を含めて計4回しか繰出さない。もっとも、状況下によっては敵味方のステータスリセットからの連続「ビルドアップ」という最悪なこととなりかねないので注意。
対策
攻略用ポケモンは、物理防御種族値が高い、または物理防御バフが使えるエスパーやひこう・みず特殊アタッカーがお勧めされやすい。
また、耐久戦を想定し、「たべのこし」を持たせるプレイヤーも多い。
現在では有志検証により、以下のポケモンが特に有効であると判明している。
エースバーンレイド攻略最有力ポケモン。
どちらも水・エスパー複合で、エースバーンの攻撃で弱点を突かれないという利点があり、特にヤドランは防御種族値が高く、どちらも「てっぺき」をわざマシンで取得可能。
攻撃と同時に相手の攻撃力を下げる「ひやみず」を覚えることが出来、初手「ビルドアップ」からの「アクロバット」に耐えつつ相手の攻撃力を下げられる。
そのため、マルチプレイでは、ヤドランまたはヤドキング2体で「ひやみず」を連発すればエースバーンの攻撃力を急激に下げ、安定して攻撃に専念しやすくなる。さらに、攻撃追加効果扱いであるため、バリア中でもデバフ出来るのも強みである。
回復には「なまける」の他、たべのこしを持ち物として持たせれば、攻撃力が最低まで下がったエースバーンに倒されることはそうそうない。マルチの場合は、「たべのこし」を持たせる場合、「なまける」を別技（後述の「アシストパワー」ワンパン型の場合は「ひやみず」がお勧めというコメントも多い）へ変えた方が良い（レベル技なので再取得しやすい）。
攻撃面でも「サイコキネシス」や「アシストパワー」など、エスパー特殊技を取得可能。
取り敢えずマルチでは「ひやみず」を連打し、他プレイヤーへ攻撃を任せ、有事の際はエスパー技で戦おう。
「てだすけ」や「あまごい」「いやしのはどう」も覚えられ、サポート枠としても優秀である。
ヤドキングは「てだすけ」を覚えないが、代わりに味方全体の物理ダメージを軽減する「リフレクター」を覚える。
「てっぺき」を1回積めばさらに生存率を高め、相手の特殊行動によるステータスリセットに対応可能（状況によっては「敵のデバフ解除」と「味方のバフ解除」が連続して起きる場合もあるが）。
一方、ソロプレイでは、「てっぺき」×3回→「わるだくみ」×3回→応援の「いけいけドンドン」or「サイコフィールド」とガン積みした上で、「アシストパワー」を放って一気にワンパンを狙う戦法が比較的安定して攻略出来るとされている（ヤドランだけでなく、後述のドータクンでも同じことが可能）。
ただし、完全に安定化するには味方NPCに特性「いかく」持ちウインディやパルデアケンタロス・ムクホークがいるのが望ましい。味方NPCは倒されてもペナルティがないため、復活する度に「いかく」が発動し、エースバーンの攻撃力を下げてくれるからである。運良く上記の3体の内2体同時に来てくれればかなり成功しやすくなる。
また、野良であると味方が過剰なダメージを与えてしまうことで、攻撃準備が整った際には既にバリアを張られていたり、相手の「こちらのバフを解除する」行動によって賽の河原宜しく妨害されてしまう危険性がある。さらに、下手に大幅に体力を減らすと特殊行動の仕様上、連続で「ビルドアップ」を使われて手が付けられなくなる可能性もある。
ただし、ステータスリセットされなければ、強化したアシストパワーでバリアを一撃で破壊することが可能（バリアを砕ければ、いくらでも逆転の機会に恵まれる）。リセットされたら別手段を用い、されなければそのまま発射するなどで臨機応変に立回ろう。
攻略サイトでは「アシストパワー」によるワンパン型のみ紹介しているところが多く、野良で高火力を好むプレイヤー達がアシストパワー型ヤドランを多用し、「『ひやみず』を期待していたのに、味方のヤドランが全員バフばかり使う」という、「はらだいこ物理アタッカー」と同じ状況に陥っている（アシストパワー型ばかりが揃い、一撃必殺に失敗してバフ積直しとなる羽目となるのも共通）。
よって、野良においては味方のヤドランのサポートへ期待せず、自分がサポートへ徹することが望ましい。
兎にも角にも、エースバーンレイド攻略の最有力ポケモンであると広まってからは、ヤドランを使用するプレイヤーが多くなった。
しかし、「ヤドランが安定」という評判が拡散し過ぎた結果、努力値を振っていないorレベルが足りていないことにより火力も出ないしエースバーンの猛攻にも耐えられない地雷のヤドランを連れて来たり、ロクに積んでないうちから「アシストパワー」をぶっ放したりといった事例も出て来ている（稀にだが、バフを積んでおいて「アシストパワー」ではなく別エスパー技（サイキネ・「サイコショック」など）を使うプレイヤーもいる）。
第1回時点で比較的良く見られたのが、テラスタイプくさのヤドランを持って来る事例で、これは火力が伸びないどころか「かえんボール」で大ダメージを負いかねない危険な状態である（実際、「味方のヤドランがテラスタルしたと思ったら草で、直ぐに砕け散った」という報告もある）。
なお、通信交換やテラレイドでなければ入手出来ないヤドキングより、野生でも出現するヤドランの方が入手・育成が行いやすい（どうしてもヤドキングを用いる場合はしっかり育成・テラスタル変更等を考えなければならない）。
注意点として、野生テラスタルヤドランは上述したくさテラスタル個体なので、こちらを育てるとテラスタル出来ずバリアでジリ貧となってしまう。正直なところ、その辺でヤドンを乱獲してテラスタイプエスパー個体を選び、「ぎんのおうかん」とミントで不足分を補うという方法でもさほど苦労せずレイド用ヤドランは作れるので、余程テラスピースエスパーが余っているとか、王冠とミントに金を使いたくないというのでなければテラスタルヤドランは避けてその辺のヤドン一族へ頼った方が良い。
ただし、上記ワンパン戦法でソロ周回する場合に限れば草テラスヤドランでも可（そもそもテラスタルさせる必要がないためである）。勿論、ワンパンを狙うのであれば王冠やアイテムによる特攻種族値・努力値育成は怠らないようにすること（失敗すれば上述の様な詰みとなるため）。
いずれにせよ、ソロとマルチとでは立回りや習得すべき技、推奨されるテラスタイプが異なるため、ヤドラン使いも可能であれば、ソロ・マルチ用2種類を用意しておき、状況に応じて使い分けるのが良い。
味方に下記のサポート型がいる場合は、ソロ用で立回っても勝てる可能性がある。逆に味方へヤドラン/ヤドキングがいる場合は、マルチ用サポート型がお勧めである。とにかく周りを良く見て判断することが重要である。
使い分けが面倒であれば、アシストパワー型に「ひやみず」を覚えさせ（「サイコフィールド」を使わず「いけドン」で代用する場合）、サポート・アタッカーに切替可能とする方法も検討しよう。
ただし、いくらワンパンソロ用でも、味方が下記の非推奨ポケモンを使用すると制限時間減少で攻略が難解となる場合があるので、味方構成を見て使い分けることをお勧めする（見るからに無理そうな構成で負け戦へ挑むより、出入りを繰返して勝てそうな構成を探す方が時間的に効率的である）。
- ギャラドス（サポート枠）
みず・ひこう複合。特性「いかく」で最初の「ビルドアップ」による攻撃力上昇を相殺して事実上無効化することが出来、こちらも「ひやみず」を覚えられる。
また、「ちょうはつ」でビルドアップを封印することも可能。
また、かくとうに有利なひこう技を覚えられる上に、「あまごい」で相手の「かえんボール」を弱体化させ、「ぼうふう」も必ず当てることが可能。しかも、「ぼうふう」の追加効果により、確率で混乱状態とすることも可能で、自傷ダメージによる間接的な与ダメージ増加にも期待が可能。
回復手段は乏しいが、「ひやみず」や「あまごい」によるデバフが使えるので、「たべのこし」を持たせれば耐久は可能。
なお、ギャラドスは特殊技こそ豊富に覚えられるものの、実際のところは物理攻撃に長けたステータスをしている一方、特攻種族値自体は貧弱であるため決定力には欠ける。
このため、アタッカー枠としてではなく、サポート枠として育てた方が良いと思われる。この場合、努力値も特攻へ振るよりかはHPや低めの防御へ振って生存性を高める方向で調整するのが望ましいであろう。
ちなみに、ギャラドスに限らず、サポート枠ポケモンは余程のことがない限りテラスタルを控えた方が良い（特にギャラドスはタイプ単一のテラスタルより通常時の方が、タイプ相性的に有利である）。
幸い、エースバーンレイド中はゲンガーと共にイベントレイドとして登場するので、入手しやすい（不利なテラスタイプでなければの話であるが）。また、ゲンガーの方もタイプ不一致であるがフェアリー技「マジカルシャイン」を使用出来、数々のデバフ・妨害技を使用出来るが、現時点ではギャラドスと異なり特に注目されていない（勿論、使い方によっては使える）。
また、ギャラドス同様の戦術スタイルとしてボーマンダ（ドラゴン・飛行）を使用するという方法があるが、こちらは「ひやみず」を覚えない上に、バイオレット版でしかゲット出来ないので、入手・育成難易度的にはギャラドスの方が圧倒的にお勧めである。
- グレンアルマ（アタッカー枠）
ほのお・エスパー複合。
特性「もらいび」で相手のメイン技「かえんボール」を完封出来、エスパー技の他、相手のステータスをリセットする「クリアスモッグ」を覚えられるが、相手へ掛けたデバフも打消してしまうため、無策で使うと味方の足を引っ張ってしまう可能性も高く寧ろ「リフレクター」の方が考えずに扱うことが可能。さらに相手の特防を2段階下げる「アシッドボム」も使え、他特殊アタッカーと連携しやすい。「ちょうはつ」も取得可能。
こちらも物理防御種族値が高いのが魅力。加えて「てっぺき」も技マシンで習得可能。
テラスタイプをエスパーとして、エスパー技を連発するメインアタッカーとなり得る。特に「サイコフィールド」からの「ワイドフォース」のコンボが強力（というより、本作では「ワイドフォース」を使えるのが現時点でグレンアルマしかいない。しかも、どちらもレベルアップで覚える技なので、技編集で再取得しやすい）。
欠点があるとすれば、『スカーレット』版限定ポケモンであり、『バイオレット』版では通信でなければ入手出来ないこと。
『バイオレット』版限定・ソウブレイズは、炎・ゴースト複合で、「かえんボール」に加えて「とびひざげり」を無効化可能な上に、ドレイン技「むねんのつるぎ」が使えるが、相手が「ビルドアップ」で物理防御を高めるため、物理攻撃型ソウブレイズでは後半でジリ貧となってしまう危険性がある。ただし、味方の援護を受けられるなら、「つるぎのまい」なり「クリアスモッグ」なり使う手もあるといえばある。「クリアスモッグ」を用いる場合はタイミングに注意すること（他プレイヤーが「ひやみず」や「ルミナコリジョン」で蓄積したデバフまで、一緒に消してしまわない様に。強いて活躍する場面があるとするなら、味方が一撃狙いのアシストパワーに失敗し、ステータスリセット+「ビルドアップ」連発状況下で体制を立直す目的で使用するとかであろう。幸い、「クリアスモッグ」の追加効果はバリア中でも通じる）。
なお、グレンアルマとソウブレイズのどちらを使うにせよ、隠れ特性「くだけるよろい」では、エースバーンの高い攻撃力で呆気なく一撃死するため厳しく（ある程度ターンが経過すると味方側のステータスを元に戻して来るとはいえ）、他に通常特性個体がいるならそちらが優先。どうしても隠れ特性持ちを使うならば「とくせいパッチ」で「もらいび」に変えるべきであろう。
また、野生のカルボウより育てる場合、テラスタイプが炎で固定され、テラレイドバトルより入手するにもエスパーテラスタイプのグレンアルマの入手に手間が掛かるなど、育成が難しいのも難点である。
可能であれば、宝食堂でエスパーテラスタルへ変更するのが望ましい。
また、ドレイン技を有するソウブレイズと異なり、グレンアルマは回復が応援による「いやしのエール」の他に「ねむる」しかないのが弱み。
「てっぺき」を覚えられるので、マルチで「ひやみず」要員と組む場合は、「たべのこし」を持たせて「てっぺき」1回で耐久へ持ち込む手もある。
余談だが、レイド開始後に有力と判明したヤドラン/ヤドキングと異なり、グレンアルマはソウブレイズと共に、特性とタイプ相性（と「どうせフェアリーは対策されている」というメタな推測）の関係で、エースバーンレイド開始前から早々にエースバーン攻略に有効なポケモンとして注目されていた。
エースバーンは悪技「ふいうち」や、数々の特殊技（「シャドーボール」や「マッドショット」等）も覚えるため警戒されていたが、幸い全て物理攻撃且つ「ふいうち」未使用であるため杞憂に終わった。
- クエスパトラ（サポート・サブアタッカー枠）
エースバーンレイド攻略の最有力ポケモン。
特性「びんじょう」により、相手の「ビルドアップ」でこちらも物理防御を上げることが可能。
専用技「ルミナコリジョン」で相手の特防を下げることが出来、タイプ不一致であるが飛行・フェアリー技も習得可能。
「ルミナコリジョン」のデバフは相手がバリアを張っている間でも有効であり、タイプ相性的に「アイアンヘッド」で弱点を突かれないという点では「うそなき」持ちフェアリーポケモンより優秀である（「うそなき」はバリア中は効果なし）。
また、相手の攻撃力を2段階下げる「フェザーダンス」や、「かえんボール」を弱体化させる「あまごい」、味方の技威力を上げる「てだすけ」、味方全体の物理耐久を上げる「リフレクター」など、サポート技も多数覚える。
サポート要員としてもサブアタッカーとしてもマルチな活躍が可能な、中々に優秀な伏兵といえるであろう。
ただし、防御種族値・努力値を育てないと簡単に倒されてしまう上に、グレンアルマと同じく、通常習得可能な回復が応援による「いやしのエール」の他に「ねむる」しかないのが弱み。
マルチで「ひやみず」使いと組む場合は、「たべのこし」を持たせるか、ものまねハーブを用いた横遺伝で「はねやすめ」を習得させておくのが望ましい。
- ドヒドイデ（サポート・サブアタッカー枠）
どく・みずタイプ。
こちらも物理防御種族値が高く、「ひやみず」や「アシッドボム」、素早さを下げる「こわいかお」や「マッドショット」なども使えるデバフ要員。
相手がバリアを張った後でもデバフを与えられる攻撃が多く、さらに「てっぺき」と「じこさいせい」を覚えるので耐久面でも頼りとなる。
マルチにおける、「アシストパワー」使いのヤドランの相方としても活躍可能。相方がバフを積んでいる最中に、「ひやみず」や「アシッドボム」でデバフを掛け続け、どちらも威力が低いので削り過ぎてバリアを張られたり、特殊行動でバフ・デバフを消される危険性が少ない。
サポート要員としての活躍にばかり目が行きがちであるが、ソロでのクリアも一応可能。
専用技「トーチカ」はバリア上からでもどく状態に出来、特性「ひとでなし」により攻撃が確定急所となることである程度ダメージを出せるようになる。
特性「いかく」持ちポケモンや同じくドヒドイデを出すトレーナーを狙えれば、攻撃を連続で急所に受けない限り、「くろいヘドロ」（たべのこし）などと合わせて耐えつつ押し切ることが可能。
- ハリーセン（サポート枠）
ドヒドイデ同様みず・どく複合。
「いかく」や「ちょうはつ」によるギャラドス式サポートと「アシッドボム」や「こわいかお」によるドヒドイデ式サポートのハイブリッドであり、みずポケモン共通「ひやみず」も完備している万能サポーター。
独自性としては、「アシストパワー」使いのヤドランに対して「つぼをつく」を使うことで、バフを掛ける時間を短縮可能。ただし、どの能力が上がるかはランダムのため、「ひやみず」や「アシッドボム」を使う方が無難な場合もある。
ただし、ピックアップされているギャラドスや前述したドヒドイデが通常特性なのに対して、ハリーセンの「いかく」は隠れ特性であるため、「とくせいパッチ」や孵化による遺伝はあるものの入手難易度が少々高いのが難点か。
- ドータクン（アタッカー枠（※ソロ専用））
はがね・エスパー複合。
特性「たいねつ」で「かえんボール」のダメージを半減、エスパー複合なので「とびひざげり」は等倍であり、こちらもバフ積みからの「アシストパワー」戦法が得意である。なので、ソロでの攻略には大いに役立ってくれる。
一方で、オンラインで使用するとなると、やはりはがね複合であるという先入観から、上記の理由があっても忌避される可能性が高い（そもそも他人からは「たいねつ」持ちかどうかなど分からない）。
というより、そもそもアシストパワー戦法はソロ用戦略であり、他人との協力がキモのマルチでは控えた方が良い（協力プレイをする気がない地雷プレイヤーが多く参入する野良ではそうもいっていられないのが現状ではあるが、上述のヤドランやグレンアルマを選出した方が受入れられやすいので、ドータクンにこだわる理由がほぼない）。
いうまでもないが、テラスタルするなら鋼ではなくエスパーの方を使おう。等倍であった「とびひざげり」が弱点となり、瞬殺されるからである。
選出を控えた方が良いポケモン
- フェアリーポケモン全般
当初、ネット上では格闘テラスタルということもあり、上掲のイラストのように前回に引続き、ニンフィアで攻略できるのでは?、という楽観論が多く見られた。
しかし、ニンフィアは特殊受けを得意とするポケモンであり、物理攻撃を得意とするエースバーンとは実は相性が良くない。
そもそもニンフィアが前回あそこまで活躍出来たのは「相手が特殊技特化で特防が高いニンフィアでも受けやすかった」「テラスタイプがドラゴンであったため、ニンフィアを始めとするフェアリーにとっては寧ろ恰好のカモであった」「行動パターンや技命中率に難が多く、付け入る隙が多過ぎるくらいであった」といった条件が重なったことが原因である（というか、であるからこそニンフィアへ白羽の矢が立ったのである）。
加えて、エースバーンは元々「アイアンヘッド」や「ダストシュート」等、フェアリーに対抗可能な技も覚えられるため、これらの事情に詳しいプレイヤーの間では、「フェアリーで挑めば痛い目に遭うのではないか」と早い段階よりニンフィアを対策候補より外す声も多かった。
そして案の定、フェアリー対策へ「アイアンヘッド」を使って来るため、ニンフィアのみならず、無策でフェアリーで挑むのは自殺行為に等しいことが判明。
さらに悲しいことに、レイド開始初日は、前回の経験（及びエースバーンが「アイアンヘッド」を使うことを知らない、または知っていて楽観視）からニンフィアやマリルリを始めとしたフェアリーを多用し、高い攻撃力と「アイアンヘッド」で何度も撃沈するプレイヤーが続出した……（もちろん、上記のように「フェアリー対策されているであろう」と警戒するプレイヤーもいたが）。
「うそなき」や攻撃要員として入れようにも、学習したAIによって「アイアンヘッド」を連発されて無駄に制限時間を減らす場合が多く、1人でもPT内でフェアリーを使用するプレイヤーがいるとクリアは絶望的というコメントもあり、フェアリーを選出したプレイヤーが1人でも出た時点でレイドを解散したというホストも。
勿論対策次第では使えるが、やはり仲間と要相談であるし、上記の対策ポケモンの方がタイプ相性的に適任である。仲間内でやるならともかく、見ず知らずのプレイヤーと共闘するマルチプレイでは、迷惑を掛けないようフェアリー選出は控えるべきであろう。
当然、
- エスパーであるがフェアリー複合サーナイト・ブリムオン・サケブシッポ
- ゴーストであるがフェアリー複合ミミッキュ・ハバタクカミ
- 格闘複合のせいで「アイアンヘッド」に加えて「アクロバット」で撃沈するテツノブジン
- 「こんがりボディ」で「かえんボール」を完封出来ても、やはり「アイアンヘッド」で撃沈するバウッツェル
- 鋼複合であるが「かえんボール」で撃沈するクレッフィ・デカヌチャン
- 「とびひざげり」等倍であるが「アイアンヘッド」で（ryのオーロンゲ
も、選出を控えよう。
特にオーロンゲは、何故か一部攻略サイトでお勧めポケモンとして紹介されている。確かに特性「いたずらごころ」による「ちょうはつ」はビルドアップ防止にもなるし、「リフレクター」を覚えられる。さらに「じゃれつく」による攻撃力低下も狙っているとのこと。
ただし、上述の通り「ビルドアップ」は特殊行動で、初手の「ビルドアップ」は防ぐことができない（そもそもHP・制限時間減少などで発動する特殊行動なので先制の意味がない）し、いくらリフレクターを使えると言ってもアイアンヘッドで2倍ダメージを食らうという回避しようがない弱点がどうしても足を引っ張る（おまけに「アイアンヘッド」命中率は100%）。また、「てっぺき」を覚えられない（あるとしても「ビルドアップ」）のも致命的。
そして肝心の「じゃれつく」も10%は外すし、攻撃力低下が発動する確率が10%と確実性がないことから、命中率100%で確実に攻撃力を下げられる「ひやみず」の方が遥かに有効である。
しかも物理防御種族値が未育成であると60と心許ない（ニンフィア以下）。
よって、サポート枠としても下記のマリルリより不安が多いというのが実態である。
ただし、マリルリに関してはフェアリーでありながら鋼技に等倍であることから、サポート枠として使用出来るという声もある。
しかし、前回の対策で使ったマリルリをそのまま流用する地雷プレイヤーも依然として多く、「はらだいこ」を使用してエースバーンの攻撃に撃沈する他、フェアリーへテラスタルした途端にアイアンヘッドで即死するという事態へ陥ることが多いことから、オンラインではやはり歓迎されない可能性が高い。
公式の方でも、前回はフェアリーポケモン・フラージェス・ミミッキュイベントレイドを同時配信したが（フェアリーが有利であるということの示唆）、今回のイベントレイドはゲンガー（ゴースト・どく複合）とギャラドス（みず・ひこう複合）なので、挑戦前に「今回はフェアリーで勝てる程甘くない」と事前に気付くことは可能である。
フェアリーポケモンではないものの、特性の関係上「かえんボール」が強化される上に、「アクロバット」で逆に弱点を突かれるなどデメリットしか発生しないコライドンも出禁対象である（コライドンに関しては前回でも厄介者扱いであるが）。
一方、ミライドンも、「きんぞくおん」や「ちょうはつ」などのサポートに徹するしかなく、アタッカーとしての運用もバリア発生後は役に立つかといえば微妙（そもそも、「ミライドンを使って勝てた」という報告がない時点でお察しである）。コライドンとは異なり、弱点こそ突かれないために何度も倒されるということは余りないであろうが、火力に全く貢献出来ないため他参加者から良い顔をされないことは間違いないであろう。
どうしても使いたい場合は、思い切ってサポート型となり、アタッカーを諦めるべきである。
当然ではあるが、あく複合・四災も同様出禁対象である。全員テラスタイプ一致のかくとう技で弱点を突かれる。
それ以前に、こいつらは場へ出た瞬間相手だけでなく味方のどこかしらのステータスを下げてしまうため、エースバーン戦に限らずテラレイドバトル自体との相性が壊滅的なまでに悪い。
特にほのお・かくとう・はがね技の3つに弱点を有する（このうちかくとう技は4倍で受けてしまう）上、場へ出た瞬間防御を下げてしまうパオジアンは、今回のエースバーン戦では絶対に使用してはならないポケモンといえる。
前回の報酬。
タイプ相性的に弱点は突かれず、特殊攻撃型であり、ひこう特殊技「エアスラッシュ」や「ぼうふう」を覚える。
もっとも、育成したり技構成を変更したりして選出したのならともかく、前回のイベントレイドで入手した最強のリザードンを未育成・未編集のまま選出するプレイヤーが多い。当然、弱点を突ける攻撃は「ぼうふう」しかなく、バフ・デバフや回復手段を持たないため、体力差もあり攻略不可能である。
そして前回同様、入手したばかりのエースバーンを未育成・未編集のまま選出するプレイヤーも現れた。入手して喜んでいるのは良いが、クリアしたい、または未取得他プレイヤーからしたら煽り以外の何物でもない。
ご存知、レイド戦で大いに活躍するパラドックスポケモン……であるが、前回に引き続き今回も当然使用することをお勧めしない。
格闘ながらでんきとの複合であるため「アクロバット」を等倍で受けることが出来るが、エースバーンの弱点をつけるのはタイプ不一致技「じゃれつく」のみである。
そしてそもそも相手が「ビルドアップ」で防御力を上げて来る上に、バリアを効率的に削ることが可能な攻撃が少ないので、物理攻撃型ポケモン全般が足手まといの烙印を押される現状である。
マリルリ同様、「はらだいこ」を使った途端に高火力攻撃で撃沈するのがオチである。
いわずもがな、かくとうテラスタルしたら「アクロバット」で瞬殺される。
「ひやみず」を覚えられるので、隠れ特性「へんげんじざい」で水となれる上に、多数のサポート技も使える。
とはいえ、こちらも上記のドータクン同様、元タイプから忌避される可能性が高い。
そもそも「ひやみず」を使うのなら始めからみずタイプポケモンへ覚えさせて選出するべきであり、こんな紛らわしい選択をするメリットがない。むしろ通信対戦で使うべきである。
そして、育成を怠ると「へんげんじざい」を発動させようと「ひやみず」を撃つ前に「アクロバット」で撃沈する危険性もある。
続いて、みず・かくとう複合ウェーニバル。
初手の「ビルドアップ」+「アクロバット」のコンボであっけなく即死する可能性が高い。一応飛行技を覚えるが、タイプ不一致な上に、今回のレイドに不向きな物理攻撃型である。
パルデア御三家で最もエースバーンレイドに不向きなポケモンである。
最後に、ほのお・ゴースト複合ラウドボーン。
上の2体と比べると、ソウブレイズ同様「かえんボール」が半減し、「とびひざげり」を無効化可能。さらに、特殊攻撃型であり、専用技「フレアソング」で特攻を上昇させられる。
…といった具合に、攻撃面においてはエースバーンレイドと噛み合った性能であるかの様に見えるが、一方で最重要である相手の攻撃力へのデバフと自身の防御力上昇の手段がないという致命的な欠点を有する。
一応、「どろかけ」で命中率を下げるという方法もあるが、その間の猛攻をどうやって防ぐかが課題である（仮に成功しても、相手がデバフ解除する可能性もある）。当然ながら、マルチにおいて誰かが倒れること自体がデメリットである。
そして、エースバーンの弱点を突ける技が、エスパー物理技「しねんのずつき」と、フェアリー特殊技「チャームボイス」のみ。
どちらもタイプ不一致であり、「チャームボイス」の威力が低いのが難点である。
別に今回に限った話ではないが、高レベルテラレイドバトルはこいつ1匹だけいればどんな相手でも何とかなるといった生易しいものでは断じてない。その時々に応じて対策を変えていかなければ到底攻略することなど出来ないということを、挑戦側は改めて肝に銘じておこう。
クリア報酬
★7共通のクリア特典として、初回のみ「とくせいパッチ」を確定入手可能。また、周回では「タウリン」を5個以上ドロップするようになる。
そして、隠れ特性「リベロ」持ちエースバーンを1度のみ入手可能。このエースバーンは性格は「いじっぱり」で固定で、個体値は前回のリザードン同様6V確定となっているため、きちんと育成すればレイド周回やトーナメント周回の即戦力として使用可能（現時点ではリザードン共々オンライン対戦での使用は解禁されていないので注意）。
また、タマゴグループが「りくじょう」「ひとがた」のポケモン孵化厳選の際にも良い親となってくれる。特に「りくじょう」は非常に多くのポケモンを網羅しているグループであるため、バトルでエースバーンを使わなくとも孵化厳選がしたい場合は入手しておいて全く損はない。
