概要
『ポケモンSV』の最高難易度★7のテラレイドバトル第16弾。
対象ポケモンはレベル100のみずテラスタルヒスイダイケンキ。
イーブイに引き続き、テラスタイプの被りが発生した。
開催日時は、11月24日9:00〜11月27日8:59 12月1日9:00〜12月4日8:59。
特殊行動
対策
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
90 | 108 | 80 | 100 | 65 | 85 | 528 |
特性は隠れ特性「きれあじ」。斬撃に属する技威力が1.5倍となる特性であり、補正が乗った技をまともに喰らうと大ダメージは免れない。
使って来る技は「シェルブレード」「ひけん・ちえなみ」「シザークロス」「せいなるつるぎ」「つるぎのまい」「じならし」「きあいだめ」。
みずタイプの弱点はでんきとくさであるが、くさタイプはむし技で弱点を突かれてしまう。複合タイプでダメージを抑えられるポケモンはいるが、くさテラスタルした場合は弱点になるため大ダメージの殴り合い必至。
かといってでんきタイプで挑もうにも、全技が特性「きれあじ」の適用技なだけでなく、初手から「つるぎのまい」まで使って来るため、でんきタイプは全体的に防御が低めなことも相まって苦戦を強いられる。
おまけにHPが半分を切ると「きあいだめ」で急所まで狙って来る。確定急所技は採用されていないが、1/2の確率で急所に当てられるのは厄介。
なお、懸念された2回行動は使ってこないようだ。
お勧めポケモン
原種同様の「じならし」や、「シェルブレード」の追加効果が厄介なので、「おんみつマント」or「クリアチャーム」があると安定する。
なお、ソロで挑む場合「いかく」持ちNPC(パルデアケンタロス、ムクホーク、ウインディ)を引けないとかなり厳しい戦いを強いられる。
下記に挙げたポケモンのうち、「いかく」持ちがいなくても安定してソロでクリア出来るのはほぼウツボットのみと思われる。
アタッカー枠
今回のレイドにおける最有力ポケモンの1体。
特性「きれあじ」を消せる「いえき」or「なやみのタネ」、「つるぎのまい」をリセット出来る「クリアスモッグ」or「ちからをすいとる」の2つで脅威を排除した後、「アシッドボム」×3からの「ギガドレイン」で大ダメージを与えることが可能。
弱体解除が怖いが、与えるダメージが大きいため使わせずに倒し切ることも可能。
ソロの場合、味方にケンイチが居るとかなり安定する。
DLCがない場合過去作より転送しないといけないのと、素の耐久力はかなり低いため努力値をしっかり振る必要があり、加えて相手を抜くためにすばやさにも少し振ることになるなど、やや準備が大変なのが欠点。
- 具体的な努力値の振り方の例であるが、性格を「ずぶとい」とした上で防御へ252、素早さへ124(最強ヒスイダイケンキ抜き)、余りを特攻へ振れば良い。当然ながら必ず個体値も31(V)とすること。
スカーレット伝説ポケモンであり、やや立ち回りが忙しいものの、ソロで「いかく」や「あまえる」なしでも安定して勝てる数少ないポケモン。
特性「ひひいろのこどう」によりみず技使用頻度を抑え、「せいなるつるぎ」および特殊行動の「じならし」以外は元々半減以下である。「つるぎのまい」+「ドレインパンチ」で戦える他、「ワイドブレイカー」で相手の「つるぎのまい」を打消せるのが利点。なお、タイプ的に「せいなるつるぎ」を打たれやすいため「ビルドアップ」は非推奨。
「にほんばれ」を手動で展開すれば、テラスタルした後もみず技使用を避けてくれるだけでなく火力も大きく上がるので、入れておきたい。
ちなみに努力値を少し調整すれば「じならし」されても先手を取れるだけでなく、「にほんばれ」で「シェルブレード」も使われにくくなるため、場合によっては「おんみつマント」を外しても戦うことが可能。
- 具体的な努力値振り方の例であるが、性格を「いじっぱり」とした上で防御へ252、素早さへ24(素早さが1段階下がった状態でも最強ヒスイダイケンキを抜ける)、余りを攻撃へ振れば良い。当然ながら必ず個体値も31(V)とすること。
バイオレット伝説ポケモン。
今回は概ねマルチ専用であり、相手の火力がかなり高いためソロでは厳しい。
というのも、でんきテラスタルした後はみずが等倍となるせいで、物理耐久特化でもない限り攻撃2段階上昇+「きれあじ」+「シェルブレード」で即死する。コライドンと異なり物理火力を下げる攻撃技はない。
このため、クリアしたければ「リフレクター」及び「いかく」持ちがほぼ必須となる。
メイン技は「パラボラチャージ」が安定。火力アップは「きんぞくおん」や「じゅうでん」「エレキフィールド」が候補だが、「きんぞくおん」は命中が不安定かつバリアがあると効かない、「じゅうでん」は倍率は高いが1回切りなのと特防アップが無駄となるのがネック、フィールドが切れた際の手動「エレキフィールド」で「ハドロンエンジン」を再起動するのが最も安定すると思われる。
「リフレクター」を覚えさせた上でこれを切らさずにターンへ気を配り(「ひかりのねんど」で「リフレクター」のターンを伸ばすよりは上記の「おんみつマント」等の方が安定する)、「パラボラチャージ」や隙を見て「イナズマドライブ」で攻めていこう。バリア破壊済なら1回くらい倒れても(特性でエレキフィールドも再展開される)「パラボラチャージ」や「イナズマドライブ」が強化されるのもあり、ソロでも何とか無理矢理クリア自体は可能。
弱点を突けるでんきタイプであり、今回もパラボラチャージ連打で勝てる……と思いきや。
こちらもミライドン同様物理耐久に特化しないと開幕「つるぎのまい」「シェルブレード」で即死する。このため、この振り方以外は推奨されず、かつ「リフレクター」「ひやみず」で火力を落としてから攻撃しないと押し切られてしまう。
ソロで挑戦する場合、NPCに「いかく」持ちがほぼ必須、火力を伸ばしてダメージを取り返せる「アシッドボム」を適切なタイミングで使う、1回瀕死となることを甘んじて受入れるなどいつもの脳死パラボラチャージ連打とはかけ離れたテクニカルな立ち回りが必須となるため、ネットの攻略法を1度参照しておくことをお勧めする。
なお、みず軽減のためにみずテラスタルハラバリーを用意すれば良いと思いがちであるが、開幕でテラスタル出来ない上にバリアの上からろくにダメージが通らないため、非推奨。
今回も「てっぺき」+「ボディプレス」で戦える。ただし、今回は「シェルブレード」の追加効果があるので特性「ミラーアーマー」が必須。後半の50%急所にも注意する必要がある。
また、こちらも自力で攻撃を下げる手段がないため「いかく」持ちNPCは必須レベル。
テラスタル前は先制ではねやすめを使ってしまうと「せいなるつるぎ」で弱点を突かれてしまうのも難点。
特性が「ちょすい」であり、「せいなるつるぎ」以外を半減以下に抑えることが可能。
ソロに限るが、「くろいきり」→「ひやみず」連打→倒された後「はらだいこ」→「ドレインパンチ」→バフが消されたら再度「はらだいこ」→「ドレインパンチ」で攻略可能。
特性打消し波動が2回発生するため、その際にみず技を貰うと即死の危険性があるので注意すること。
なお、落合河原の川でかくとうテラスタルのニョロゾがいるため、入手自体は楽。
サポート枠
ウツボットと組んだ際に最高クラスのサポートを実現するポケモン。
攻撃デバフが豊富で、「とびかかる」「あまえる」「なげつける」+「かえんだま」の3種を揃える。
特性消し「なやみのタネ」、味方回復技「かふんだんご」、ウツボットの「ギガドレイン」を強化出来る「グラスフィールド」(ただし、味方にハラバリーやミライドンがいる際は厳禁)も揃える。
「じならし」も「シェルブレード」もタイプで使用を回避するため「おんみつマント」が不要なのも利点。
「シンプルビーム」からの「ひやみず」が強力で、味方に物理アタッカーがいれば「いやなおと」でダメージを伸ばすことも可能。
無振りでは相手と同速なので、素早さへ最低でも4振り必須な点には注意すること。
また、本作で「シンプルビーム」を使わせるには現状だと
- 1:ポケモン剣盾でコロモリorココロモリ♂とコダックorゴルダック♀を捕まえる(コダックorゴルダックを捕まえるにはDLCも必須)
- 2:1で捕まえたコロモリorココロモリ♂をLv.55まで育てて「シンプルビーム」を覚えさせる
- 3:2で「シンプルビーム」を覚えさせたコロモリorココロモリ♂と1で捕まえたコダックorゴルダック♀を育て屋へ預けてタマゴを作る
- 4:3で出来たタマゴを孵化させ、生まれた子供をポケモンHOME経由でポケモンSVへ送る
という手順を踏む必要があり(現状ではSV内で「シンプルビーム」を自力習得可能なポケモンはいない)、人によっては準備出来ないのが難点。幸い「スキルスワップ」を覚えるので、こちらで代用しても良い。
特性「ちょすい」でみず技を無効化出来、「ひやみず」「アシッドボム」「しろいきり」「くろいきり」「どろかけ」などのサポート技を覚えられる。
特性「よびみず」でみず技を無効化出来、「ひやみず」や「どろかけ」、「クリアスモッグ」を覚える。
どく・みず複合であり、ヒスイダイケンキが使う技を「ひけん・ちえなみ」と「じならし」以外半減可能。
物理防御種族値が高く、「ひやみず」や「アシッドボム」などが使える。
相手がバリアを張った後でもデバフを与えられる攻撃が多く、さらに「てっぺき」と「じこさいせい」を覚える。
ただし、「じならし」が抜群なので注意。
どく・かくとうタイプ。
物理耐久は高くないものの、特性「かんそうはだ」で「シェルブレード」吸収、「ひけん・ちえなみ」と「せいなるつるぎ」半減、「シザークロス」4分の1というブッ飛んだ耐性の持ち主。「かんそうはだ」は通常特性であるため、野生個体で間に合うのが強み。
デバフは「ひやみず」や「アシッドボム」、「どろかけ」などが使える。秘技「なげつける」+「かえんだま」も。
回復手段は「ドレインパンチ」があるが、バフなしではろくにダメージを与えられず味方を回復出来る訳でもないため、回復は応援を使うと割り切って適度なデバフへ徹するのが良いと思われる。
「にほんばれ」も覚えるが、晴れであると自身のHPがどんどん減って行くので厳禁。「じならし」が抜群な点にも注意。
みず単タイプであり、物理耐久がかなり高く、「スキルスワップ」で相手のきれあじを奪える。
なお特性はどれでも良い。
「ひやみず」や「ねっとう」などの火力を削ぐ技も一通り覚える。
「しろいきり」でシェルブレードの追加効果をシャットアウト可能。
回復技に乏しいのが欠点。
特性かがくへんかガスでヒスイダイケンキのきれあじを無力化できる。……ただし、味方の特性も打ち消してしまうので、味方によっては足を引っ張りかねない(特にアーマーガアやミラコラ、ハラバリー、ヌオー、ドオー、トリトドン)ことには注意。とはいえ最適性のウツボットはどちらの特性も今回あまり意味がないので無効化してもあまり問題なかったりする。
「アシッドボム」や「ちょうはつ」、「クリアスモッグ」、「おにび」、「にほんばれ」が扱える。
無補正個体値最大で素早さへ204振るとダイケンキに先制出来るようになる。残りは耐久に振り切ると良い。
バフ解除による打消しには注意。同特性は場に出た際に発動するため特性打消し効果により一度倒れなければそれ以降はきれあじが復活してしまう。なので持ち物は「とくせいガード」推奨。
回復は「ねむる」か応援頼みなのも難点か。耐性面からガラルの方が有利と思えるが、シェルブレードが両方等倍なため実際はほぼどちらでも良い。
プレートを持たせることで自由にタイプを変更出来、「アシッドボム」、「ひやみず」、「リフレクター」、「おにび」、「おいかぜ」、「にほんばれ」、「エレキフィールド」、「グラスフィールド」とサポート技が多数揃っている。「てっぺき」や「じこさいせい」も使える。
持たせるプレートはみずを半減できる「しずくプレート」か「りゅうのプレート」がおすすめ(みどりのプレートは「シザークロス」で弱点を突かれるので非推奨)であるが、「にほんばれ」を入れる前提であれば「ひけん・ちえなみ」、「せいなるつるぎ」、「シザークロス」を半減可能な「せいれいプレート」や「じならし」を無効化し、「シザークロス」、「せいなるつるぎ」を半減する「あおぞらプレート」も悪くない。間違っても「ひのたまプレート」等のみずやあくが弱点になるタイプのプレートを持たせないように。
前々回の最強レイドで大活躍したポケモンであるが、今回もサポート役として活躍可能。
デバフは「あまえる」・「うそなき」・「ひやみず」・「どろかけ」の他、やけど狙い「ねっとう」が使える。デバフ解除は1回しかして来ない上に、やけどを維持している間はダメージ半減であり、バリアの上からもやけどを狙える。ママンボウ同様「スキルスワップ」できれあじを引っ剥がすことも出来る。秘技「なげつける」+「かえんだま」も。
「リフレクター」も覚えられる他、「ほたるび」で最大まで上がった特攻バフを「ハートスワップ」で他特殊アタッカーへ譲渡するというサポートも可能。「とける」も覚えるが、「せいなるつるぎ」を打たれやすくなるので今回は余り意味がない。
「アクアリング」を使えば自動回復も可能。いうまでもないが、前々回で有効であった「あまごい」+「ねむる」+「うるおいボディ」は他プレイヤーへ迷惑を掛けるだけなので厳禁。
幻のポケモンであるが、LEGENDSアルセウスとポケモンHOMEを連携していれば入手可能なため、比較的入手が簡単なのも有難い。
非お勧めポケモン
- むしを抜群で受けるくさタイプ
確かにみずの弱点を突けるが、残念ながら相手の「シザークロス」で弱点を突かれる。
上ではくさタイプポケモンを何体も薦めたが、そのどちらも複合タイプによりむし技を等倍化出来るため例外。
- 物理耐久が低いでんきタイプ
先ほど挙げた通り、でんきタイプはみず技を軽減出来ない。
みず技が相当な火力を誇る上、「じならし」が採用されたため、物理耐久に自信がないでんきタイプはお勧め出来ない。
無論みずやあくで弱点を突かれるポケモンは論外である。
特性「あめふらし」でみず技威力を上げてしまうため論外。
一応ニョロトノは通常特性が「ちょすい」であり、「ひやみず」が使えるものの、人によってはニョロトノ=あめふらしのイメージから忌避されやすい上に、そもそも「ちょすい」+「ひやみず」であれば上で取り上げたニョロボンやドクロッグなど他に適任者がいる。
特性「ひでり」によりみず技威力を抑えられるし、コータスに至っては「シェルアーマー」で急所戦法を防ぐことが出来るが、コライドンとは異なりこちらはみず技で弱点を突かれるため非推奨。
いつも通りレイドの嫌われ者。ディンルーやイーユイは元タイプ及びテラスタイプ一致「シェルブレード」で弱点を突かれる。
パオジアンも味方の防御を下げてしまうため論外。もっとも4倍弱点を突かれる「せいなるつるぎ」が採用されているため、自身の特性のせいで味方へ迷惑を掛ける以前に、そもそも自分が生き残れないという初歩的な理由で迷惑を掛ける。
チオンジェンの場合、弱点こそ突くことは可能であるが、味方までこうげきを下げてしまう上、「シザークロス」で4倍弱点を突かれる。攻撃デバフは防御デバフとセットの「くすぐる」があるが2回成功しないと開幕「つるぎのまい」の効果と相殺できない上に、早い段階でバリアを貼られるため、その間の対処方法にも困る。
いうまでもなく「きれあじ」+「ひけん・ちえなみ」で瞬殺されるので論外。
なにより、タイプ相性を考えない選出自体が言語道断。
過去に最強のミュウツーで大活躍したポケモンであり、それ以外の最強レイドでも全わざマシンを使用出来ることを活かしたサポーターとして活躍することも可能なポケモンであるが、流石に今回はきれあじ+「ひけん・ちえなみ」で瞬殺されかねないので留守番推奨。
何より、タイプ相性を考えない選出自体が言語道断。
報酬
これまで通り6Vかつ隠れ特性の性格いじっぱりのヒスイダイケンキを入手できる。
初回報酬としてわざマシン088「つるぎのまい」と「とくせいパッチ」が確定入手できる。
この他みずテラピース、とくせいカプセル、けいけんアメや換金用アイテムなどがドロップする。
ヒスイダイケンキはパルデア・キタカミでは進化させる方法がないためソフト単体では初めて入手出来る機会である。準備を整えて挑戦してみよう。
さらに、嬉しいことに性格も物理アタッカーであるヒスイダイケンキにうってつけの「いじっぱり」であるため、努力値さえ振ってしまえば即戦力として使用可能。補正を変えたい場合は後からミントを使えば良い。
特性も優秀な「きれあじ」であることもあり、以前のミュウツーやヒスイジュナイパーと同様、手に入れることが出来れば「ゼロの秘宝」攻略においても頼もしいパートナーとなってくれるはずである。
余談
最強のイーブイで初めてテラスタイプが被ったため、ヒスイダイケンキもみずとなる可能性が予想されていたが、本当にみずテラスタルとなった。
もっとも、ピカチュウやミュウツーやイーブイは記念日にちなんだ特別なテラレイドであるともいえるため、法則対象外、もとい御三家達とは謂わば別枠として管理されている可能性もある。
DLC後編配信(12月14日)前に実施される最後の最強レイドとなった。
レイド開催期間後半の12月3日には、『ポケモンGO』でもレイド・デイ(3時間の間特定ポケモンのレイドバトルが街中のジムに大量するイベント)対象にヒスイダイケンキが選ばれ、本編作品と外伝作品双方でヒスイダイケンキがピックアップされるという珍しい事態が起きた。
このイベントに時間一杯参加すれば、大量のヒスイダイケンキを捕獲することが可能。勿論ポケモンホームへ転送することもできるので、最強レイドと併せてヒスイダイケンキ入手難易度はここへ来て劇的に緩和されることとなった。