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流星の騎士団

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りゅうせいのきしだん

SDガンダム外伝第6弾のタイトル、または劇中に登場するガンダムたちからなるチーム名。

以下、ほしの竜一『SDガンダム外伝騎士ガンダム物語』を漫画版、FCソフト『SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語3 伝説の騎士団』をFC版、SFCソフト『SDガンダム外伝2 円卓の騎士』をSFC版と表記する。

チーム名としての流星の騎士団

漫画版

風騎士ガンダムマークⅡ、麗騎士レッドウォーリア重戦士ヘビィガンダムの三名からなる。

彼らの連携攻撃を受けた邪騎士ザクエス『こいつら‥‥流星のようにすばやい‥‥』と評した。

獣騎士ベルガ・ダラスの幻夢界において、銀の円盤を用いて皇騎士ガンダムの窮地に駆けつけたその様は、皇騎士曰く『まるで流星!流星の騎士団だ!!』

その後円卓の騎士に選ばれ称号が変化した後も、邪獣王ギガサラマンダーが造り出した異空間に呑まれたF90ジュニアたちを救出。『彼ら三人をなんとよぶかしっているか』『彼らは流星の騎士団!銀の円盤によってどんな異空間も流星のようにとびかう!』

FC版

レッドウォーリアの発案による名称。ここでは鎧騎士ガンダムF90白金卿勇剣士プラスの三名と皇騎士を含む七人。

タイトルとしての流星の騎士団

SDガンダム外伝の第6弾。

円卓の騎士編の第2章。

SFC版ではの章に当たる。

ストーリー

皇騎士率いるブリティス軍はザビロニア帝国の要衝を次々と攻略。対する帝国は難攻不落の『ゼダンの要塞』に戦力を結集させる。

今や帝国の本拠となったブリティス城を目指すには、この要塞を避けては通れない。

陽動作戦による敵戦力の分散に成功した皇騎士は、新たな仲間たちと共に要塞攻略を試みるのだが…

SFC版では武術大会のイベントが発生、ここで仲間が増えてから要塞攻略という流れになる。

登場キャラクター

皇騎士ガンダム(剛の鎧(ジーアーマー))

風騎士ガンダムマークⅡ/麗騎士レッドウォーリア/重戦士ヘビィガンダム

騎士ディジェ/闘士Gディテクター/兵士ウィンタージム

僧侶ガンタンクR

戦士ハヤト/戦士リュウ

町娘マサキ/商人ペルガミノ/町人ジムワトソン

サテライトギャザー/ゴーストハンブラビ/マンモスジュアッグ

リザードフィン/ビグロフォン/バウゴイル

工兵ザク/斥候ボリノークサマーン/斥候エビル・S

戦士ギラ・ドーガ/戦士ペズンドワッジ/戦士デナン・ゾン

戦士ポーラドワッジ/幻闘士ロンメルドワッジ

騎士ギャプラン/呪騎士(カースナイト)リゲルグ

オーガハンマ/邪騎士ゲル/魔術士ゲルググキャノン

騎士ベルガ・ダラス

城主ドズル/侍女ナナイ

黒魔道士クェス/戦士アコース/戦士コズン/戦士クランプ

闇騎士(ダークナイト)ガンダムマークⅡ

鎧騎士ガンダムF90/白金卿/勇剣士プラス

砂の精霊(漫画版)/盗賊カイ(漫画版)

戦士ビルギット(FC版)/僧正ガンタンクR(FC版)

邪騎士ザクエス(漫画版)

の怪物・幽霊騎士・スラッグアジール・怪物バーガー(いずれも漫画版)

呪術士ダーティギャン(FC版)

騎士ジェリド・戦士バスクオム・戦士ガデム(いずれもSFC版)

衛騎士(ガードナイト)ザビ・ギロス(SFC版)

帝王グレーデギン(SFC版)

ハンバーガーはたぶん『機動戦士Zガンダム』の食事シーンでよく出ていたからと思われる。

町娘マサキのモデルはホワイトベース医療班の看護兵マサキ軍曹

商人ペルガミノのモデルはサイド6の実業家ペルガミノ。

サテライトギャザーのモデルは衛星ミサイル。

工兵ザクのモデルは一般作業用ザク

城主ドズルのそばにボールがいるが、正体不明

戦士アコース、戦士コズン、戦士クランプのモデルはランバ・ラル隊のアコース少尉、コズン・グラハム少尉、クランプ中尉

騎士マークⅡの馬はタン

なおジム・ワトソンはアメリカの超能力者。町人ジムワトソンが超能力者なのかどうかは不明。

進軍

  • 剛の鎧

 名称はGアーマーだが、宇宙世紀のそれがGファイターのパーツでガンダム全体をほぼ収納した形態のものであるのに対し、皇騎士のものはあくまで鎧のパワーアップである。

 また元祖SDガンダム(玩具)ではオリジナルギミックとして鳥型の支援メカに変形可能(形はGファイターに近い)。

 ちなみに、SD戦国伝の璽威武装やSDコマンド戦記のガンアーマーはガンダム系のキャラが乗り込むユニットで、宇宙世紀のそれにより近いものとなっている(BB戦士の武者璽威武装にいたってはGアーマーのキットにランナーを追加したもので、元のGアーマーが丸ごと含まれている)。

 漫画版:キングガンダムが砂の精霊に託していた。ゼダンの角岩・魔の三角地帯にて皇騎士に贈られる。

 FC版:ノース砦でダーティギャンを倒し入手。

 SFC版:影武者デギン=ロンメルドワッジを倒すと出現する宝箱から入手。特技が『守る』から『ドラゴン』に変化。入手した時点で皇のグラフィックが変化するが、装備は自分で変更する必要がある。

 SFC版のみ仲間に出来る(下記参照)。武術大会の控え室で誘うと聖者の杖を要求してくる。魔法を習得可能。パーティーLv上昇値1。

 漫画版:冒頭から仲間になっている。

 FC版:風騎士マークⅡが仲間になっていなければアイルの村で、風騎士マークⅡが仲間になっていればその後ソドンの町で仲間になる。必殺技は『ダンシングローズ』。

 SFC版:武術大会・決勝戦で戦う。その後ロンメルドワッジとの戦闘に参加、勝利後に仲間になる。特技は『ブラッサム』。パーティーLv上昇値5。

 漫画版:冒頭から仲間になっている。

 FC版:名声値500以上なら風のアジトで、未満ならその後ソドンの町で仲間になる。必殺技は『トルネードストリーム』。

 SFC版:帝王グレートデギン暗殺を試みるも失敗、投獄される。その後ロンメルドワッジとの戦闘に参加、勝利後に仲間になる。特技は『ストーム』。パーティーLv上昇値5。

 漫画版:冒頭から仲間になっている。

 FC版:アイリッシュ村の入り口を守っており、話しかけると挑戦してくる。勝利後に仲間になる。必殺技は『プレッシャーバースト』。

 SFC版:橋の上に陣取っており、話しかけると挑戦してくる。勝利後に仲間になる。特技は『アース』。パーティーLv上昇値5。

 FC版のみ登場。アイテム入手イベントのキャラクターで参戦はしない。必須イベントでもない。

 SFC版のみ参戦。表記は闘士ディテクター。ソドンの町で仲間に出来る。特技は『気合の一撃』。パーティーLv上昇値2。

 漫画版:要塞の迷宮にもぐりこみ、カイと合流して皇たちを待ち受けていた。描写はないが、カイが無傷でいられるように守っていたと思われる。銀の円盤で一同を迷宮から城主の間へ転移させる。また幻夢界で苦戦する皇騎士を励まし、流星の騎士団を銀の円盤に導いた。

 FC版:パーティーを二つに分けての攻略を薦め、ワープの谷を抜けるための銀の円盤を渡す。

 SFC版:ソドンの町の地下会議室に現れ要塞の恐ろしさを説き、夜襲を薦めるとともに銀の円盤を渡す。

 漫画版のみ参戦。魔の三角地帯まで皇に同行。バウゴイルの槍に衝かれ負傷するも、砂の精霊により傷を癒され、安全な場所(ソドンの町?)へ送られた模様。

 漫画版のみ登場。ラナールの偉大なる主と同じくキングガンダムと平和を守る契約を交わし、剛の鎧を守っていた。要塞に続く途上にはゼダンの角岩で囲まれた魔の三角地帯が存在し、踏み込んだ者は突如巻き起こる大砂塵に飲まれ消えてしまう。その真相はゼダンの地に棲んでいた砂の精霊が、旅人や生き物をザビロニアの魔手から守るため安全な場所へ運んでいたというものだった。ガンダムたちはゼダン要塞へ運ばれる。

  • 騎士ギャプラン

 SFC版のみ仲間に出来る(下記参照)。要塞の前にいるギャプランに話しかけると戦闘になるが、その前に誘うと投降してくる。特技は『守る』。パーティーLv上昇値1。

  • 僧正ガンタンクR

 漫画版:幻夢界から復帰した皇騎士たちに正体を明かし参戦。

 FC版:ゼダン要塞に到達したクラウンたちに正体を明かし仲間になる。呪文を習得可能。

 SFC版:銀の円盤を授けゼダンの要塞攻略に協力するのは同じだが仲間になるのは要塞陥落後の秋の章にお預け。ファミコン版よりダギイルスとのイベントとの絡みが増えている。

 漫画版:財宝目当てに要塞にもぐりこんでいた。溺れかけたガンダムたちを救出し、ビグロフォンから盗んでいた迷宮の地図を提供する。

 SFC版:春の章の時点でも仲間に出来るが、その場合夏の章では連れ歩けないため、稀少なアイテムを『盗む』ために敢えてこの時点まで仲間にしない選択肢もある。

 漫画版:ザクエスの自爆で負傷した皇をソドンの町に残し、おとり部隊を率いてチェスタの町へ出撃。

 FC版:クラウンたちが窃盗の容疑で拘束され、フォーミュラ(F90)の別働隊が真犯人を探す(チーム編成はプレイヤーの裁量)。つづくゼダン要塞攻略もクラウンの第1部隊とフォーミュラの第2部隊を切り替えて操作する。

 SFC版:冒頭ドーズマリー村で一旦別行動に。ソドンの町で再開した後、陽動作戦のおとり部隊を率いて出撃。かれらがザビロニア軍に包囲されたため、皇と風騎士マークⅡ以外のメンバーが救援に向かい秋の章へと続く。

 SFC版のみ参戦。ただし登場するのは冬の章

ザビロニア

 漫画版:風騎士・麗騎士・重戦士の連携に敗れるも、自爆して皇騎士を巻き込み重傷を負わせる。

  • 呪術士ダーティギャン

 FC版:ノース砦の指揮官。ノース村に間諜を放ち、人間とMS族を仲違いさせていた。ガンダム六人がかりで袋叩きにされる(ただし計画的に名声を集めていないと大抵こちらが地獄を見る)。なぜかジーアーマーを持っていた。

 SFC版:武術大会・1回戦で戦う。

 FC版:F91の留守中に太陽の館をエビル・Sと共に占拠。

 SFC版:武術大会・2回戦で戦う。

 SFC版:武術大会・3回戦で戦う。

 SFC版:聖者の杖をほしがるのであげると仲間にできる(Bボタンでは勧誘できない)仲間にしなかった場合(上記参照)、武術大会・4回戦で戦う。

戦闘シーンが後にカードダスとして再現。

  • 闘士ロンメルドワッジ

 FC版:アイリッシュ砦の指揮官。近隣の村人たちを拉致・監禁していた。ガンダム六人がかりで袋叩きにされる。その後ゼダンの要塞で再登場、第2部隊に敗れる。

 SFC版:ティンタージェル城でグレートデギンの影武者を務める。偽名を用いてザビロニアの騎士となった皇騎士に風騎士マークⅡの処刑を命じ、また皇騎士の正体を看破したレッドウォーリアに皇騎士の抹殺を命じるが、自分の正体も看破され、結局ガンダム三人(と黒魔道士一人)の相手をする羽目になる。なぜかジーアーマーを持っていた。

  • 騎士リゲルグ

 漫画版:銀の円盤で迷宮から転移してきた皇騎士に倒される。

 FC版:二刀流による連続攻撃が脅威(素早さの低いキャラは更に追撃を受ける)アイル砦の指揮官で、ガンダム六人に袋叩きにされる…のは影武者で、ゼダンの要塞で本物が登場。第1部隊に敗れるも、クラウンに呪いをかける。

 SFC版:混乱攻撃を使ってくる以外は特徴はないがこちらはロンメルドワッジと違い後の章でも量産されて登場する。

  • 城主ドズル

 漫画版:ザビロニアの魔法によって、岩の筋肉を持つ魔人となっている。巨大化して皇騎士を追い詰めるも、ガチガチの石の身体は衝撃に弱かったため、銀の円盤で迷宮から転移してきた風騎士・麗騎士・重戦士に脚を破壊され、皇騎士を加えたブリティス王国騎士団四位一体攻撃により砕け散る。

 FC版:ゼダン要塞にて、第2部隊に敗れる。死に際に聖杯について言及。

 SFC版:オーガハンマ&ゲルベグ、およびベルガ・ダラスをけしかけるだけで自らは戦わず。幻夢界突破後は姿を消しており、その後はガルマ同様消息不明。

  • オーガハンマ&邪騎士ゲルベグ

 漫画版:ドズルが倒れた後ゲルググキャノンに呼び出され、三人の力で幻夢界とベルガ・ダラスを召喚する。幻夢界突破後は姿を消している。

 SFC版:ドズルにけしかけられ皇騎士たちに挑むも敗北。

 漫画版:ドズルが倒れた後オーガハンマ&ゲルベグを呼び出し、三人の力で幻夢界とベルガ・ダラスを召喚する。幻夢界突破後は姿を消している。

 SFC版:オーガハンマ&ゲルベグ敗北後、ドズルの命により呪文を唱え、二人を合体させてベルガ・ダラスを出現させる。

  • 獣騎士ベルガ・ダラス

 漫画版:実体は見せず、幻夢界の背景に巨大な幻影が浮かぶ。幻夢界を自在に操り、手にした槍の穂先は幻夢界のあらゆる場所で実体化する。流星の騎士団が投げつけた銀の円盤に空間操作能力を封じられ、ヴァトラスの剣に幻夢界もろとも切り裂かれる。

 FC版:ゼダン要塞で普通に登場。第1部隊に普通に敗れる。死に際に黒の部隊について言及。

 SFC版:オーガハンマ&ゲルベグがゲルググキャノンの呪文で合体し出現。幻夢界に皇騎士たちを引きずり込むも、普通に戦闘して敗北。ザクトパス戦の水中や漫画版と違い幻夢界はただの背景に過ぎないが吸収攻撃と全体気絶の超音波が厄介。ゲーム通して希少品のユニコーンランスを落とすことも(盗賊カイを連れていればこいつから延々と盗むことで量産できる)

 FC版:ゼダン要塞の陥落を見届け、『クラウン・ナイトか‥‥おもしろい』とつぶやく。

その後チェスターの町でパーティ分割を終えたばかりの皇騎士隊をフルボッコにして病院送りにする負けイベントがある(大抵の場合勝てないがやり込みプレイヤーには最終目標となる)

 SFC版:グレートデギンからゼダン要塞陥落を聞かされ、ザビ・ギロスとの共闘を命ぜられる。一度は共闘を拒み一触即発の空気になるも、グレートデギンの命令として受け入れる。皇騎士を父の仇と思い込まされている。こちらも同様の負けイベントだがFC版と違い絶対に勝つことはできない。

  • 騎士ザビ・ギロス

 SFC版:ティンタージェル城に現れたグレートデギンの傍に控えている。ゼダン要塞陥落後、闇騎士マークⅡとの共闘を命ぜられる。闇騎士マークⅡの発言に気色ばむが、挑発されたじろぐ。

  • 帝王グレートデギン

 SFC版:ティンタージェル城武術大会を観覧、偽名の皇騎士とレッドウォーリアの決勝を止め同時優勝とし、両名を騎士として登用。その後皇騎士が向かったときにはすでに城を発ち影武者と入れ替わっていた。ゼダン要塞陥落の報を受け、ブリティス城にてザビ・ギロスと闇騎士マークⅡに皇騎士迎撃を命じる。

余談

アイテム銀の円盤にはベルガ・ダラス(HP4,999)の力を半減させる効果がある、というのは前回の竜の首飾り同様ロクにヒントもない

それはさておき、HP4,999 ÷ 2 = 2,499.5 < 2,500 という小数点以下の接戦は前例のないものである。

幻夢界引きずり込め!

漫画版の幻夢界はベルガ・ダラスの意思に応じて様々な空間になる、というよりベルガ・ダラスと幻夢界がほぼ同一の存在

奇妙な空間に浮かぶ泡がガンダムたちの想像に合わせて変化し襲ってくる。風騎士が想像した巨大な牙の怪物、麗騎士の夢に現れる幽霊騎士、重戦士の嫌いな蛞蝓モンスター、更に『楽しいこと』からの連想で浮かんだビッグバーガーまでも怪物化。ヴァトラスの剣で切り裂かれる。直後にベルガ・ダラスの槍が銀の円盤を奪う。

その後大幕府の上空に転移、巨大な滝壺に落下。風騎士の飛翔能力で対処するも、重戦士が間に合わず脱落。さらに宇宙空間に転移、隕石雨で風騎士が、ベルガ・ダラスの槍で麗騎士が脱落。

皇騎士が幻夢大魔力・超新星大爆発の餌食となりかけるが、銀の円盤の老人(僧侶ガンタンクR)が流星の騎士団を導き、空間操作能力を封じられたベルガ・ダラスもろともヴァトラスの剣に切り裂かれる。

ここで目を引くのが悪夢の幽霊騎士で、なぜか闇騎士マークⅡと同じ鎧を装備している。レッドウォーリアの一族とマークⅡの一族には隠された因縁があるのかも知れない。

また蛞蝓モンスターはザビロニア帝国ではなくジオン族のモンスタースラッグアジール。円卓の騎士編とジークジオン編はほぼ同時代の物語なので、ヘビィガンダムがジオン族と遭遇した経験があっても不思議ではないが、幻夢界とムーア界が何らかの形でつながっている可能性も否定はできない。

ちなみにSFC版の幻夢界は景色が変化するだけで、春の章における対ザクトパス戦のような目立った影響はない。あるいは銀の円盤が一行を守っていたのかもしれないが、演出としては通常空間に復帰する際用いられるだけである。

強大で脆弱

上記の通り、ザビロニア側のキャラクターであるクェスとギャプランをSFC版では仲間に加えることが出来るが、カードダスの表記だけを見ればそのような素振りは見せていない。

ただしアコースのカードには二人のギャプランが描かれていることから、青部隊には複数のギャプランが所属していて、SFC版で皇騎士たちと出くわしたのがたまたま『冷静で計算高いタイプ』の個体だった…という推測も成り立つ(ギャプランの投降はボンボン誌上の文章記事に由来する、という説もある)。

また、ギャプランが仲間になる展開はカードダスにも逆輸入されており、『救世騎士伝承』では彼の子孫である衛兵フライルーが登場。

フライルーが被っている兜は、皇からの気遣いとしてギャプランに贈られた物であり、彼の一族の家宝となった。

皇がここまで気にかけたのだから、計算高くとも善性の人物であった可能性も十分有り得る。

一方ディジェはブリティス陥落以来の七年間、帝国への服従を余儀なくされていた旨が記されている。

実際、『円卓の騎士』編全体でザビロニアのキャラクターを見てみると、任務を放棄して逃走を図る者や明確にブリティス側へ下る者、あるいは発言や態度に戦意の欠如を窺わせる者が散見される。

これは例えばディジェのように『故郷を支配されたことで帝国の戦力に組み込まれた者』や、あるいは『ザクエスのような人員を重用し領民には塗炭の苦しみを強いる帝国の体制に疑念を抱く者』が少なからず存在すると推測され、後に明らかになる帝王の目的からしても、帝国の強大さとは裏腹に内部の信頼関係は非常に脆弱なもの(本家ガンダムのジオン残党軍のようである)であり、前線の将兵が士気を保つことは困難であったと思われる。

この解釈に従えば、FC版の『ガルマを領主の座に留め、悪事の後始末を以って贖罪とさせる』という裁定は、戦略的にも適切な判断だったといえるだろう。

これにより反帝国の気運が高まり、各地で蜂起した戦力が次々とブリティスの旗の下に集まることとなる。

更に今回ゼダンの要塞が落ちたことで、ペルガミノのように日和見を決め込んでいた者の目にもザビロニアの敗色が濃厚になってきたといえる。

…といった事情とは別に、元来ブリティス側のキャラクターであるハヤトとリュウがSFC版でも仲間にならない、登場すらしないという事実もある。

これも『円卓の騎士』編全体の特徴に関する解釈が成り立つのだが、詳細は『キングガンダム』を参照。

流星の騎士団の正式な由来

 カードダス復興による《先代円卓の騎士》新事実怒涛の発表無双によると、《流星の騎士団》とは薔薇騎士ロゼッタガンダムによる対ザビロニア反抗組織であった事が明らかとなる。ロゼッタは七年間ザビロニアに対抗し続け、その元には多くの戦士が参戦していた。状況から鎧騎士が所属する組織とも関連がありそうだがそのあたりは不明。

 皇騎士決起の知らせを受け駆けつけようとするが、無念にもロゼッタは参戦することが叶わなかった。

 麗騎士は元々「名声を求めて」戦いに参加したと言われているが、彼がロゼッタの甥である事から、伯母を頼りにブリティスに訪れた事が縁で《流星の騎士団》に所属した事が明らかとなる。

 その後、《流星の騎士団》は《赤の海賊団》として名を変え、陰ながら、の筈だが派手にブリティス王家を助け続けている。

 

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