概要
ロックマンシリーズの1つであり、2006年にゲーム、アニメ、漫画などのメディアミックス展開が開始された。
原作はDSのゲーム版だが、アニメ版や漫画版が先に放送、連載を開始した。
電波人間という設定に当初は賛否が出たが、発売後は問題なく受け入れられた。
ゲーム自体は良作とされファンも少なくないが、マーケティング不足やメディアミックスの不発が祟り、本シリーズの売り上げは不調に終わった。
その影響もあり、ロックマンシリーズ全体の不調の遠因を作ることになってしまい、現在もシリーズ最新作は発売されていない(とはいえ物語自体は流星3で綺麗に完結している。また多少は謎は残っているため続編を作ることも不可能ではない)。
エグゼの200年後という設定であり、ゲーム版ではそれを示すイベントなどが見られ、2009年発売の「ロックマンエグゼ オペレートシューティングスター」で正式にコラボすることとなった。
ただし他のメディアではそういった設定は描かれていない。
またエグゼと比べると展開や扱う題材が重かったりすることもエグゼとの違いの一つである。
ゲームシステム
バトルでは、下画面に「バトルカード」を選択する「カスタム画面」、上画面に実際にバトルを行う「アクション画面」が表示される。
バトルは縦5マス×横3マスの奥行きのあるフィールドで行われ、移動や攻撃の命中判定は、全てマス目単位で行われる。キャラクターやフィールドは全てポリゴンで描かれ、プレイヤーはロックマンの背後からの視点でバトルを行う。
フォルダからランダムで選出された「バトルカード」が、横3×縦2の並びで6枚表示される。
なお、バトルカードの選択中、アクション画面の時間は完全に停止している。
ロックマンは基本武器「ロックバスター」と、ブレイク性能を持たない攻撃を防御できる「シールド」、そしてカスタム画面で選んだバトルカードを使って戦うことになる。
今のソシャゲでいう「フレンド機能」に相当する『ブラザーバンド』というシステムがあり、ブラザーバンドを結ぶ事で装備スロットを増やす事ができたり、ランダムで「フェイバリットカード」を使用できる他、2以降では合体変身も行えるようになった。このシステムはソロプレイを専門とする方々には不遇に映る面もあるが、NPCと結べたり、2以降ではブラザーに依存しない形態が登場するなど救済措置はきちんと用意されている。近くにプレイヤーがいないという場合にはwi-fi通信を利用する事もできたが、現在では利用不可能となっている。
シリーズ
ナンバリングタイトル
番外作品
- 流星のロックマン 電波変換! オン・エア!
タカラトミーの体感ゲームシリーズ『テレビで遊び隊』のひとつ。
- ロックマンエグゼ オペレートシューティングスター
バトルネットワーク ロックマンエグゼのリメイクで、『流星のロックマン』とクロスオーバーするシナリオが追加された作品。メニュー内のロックマン画面では従来のロックマン.EXEと区別するため、「S.S.(シューティングスター)ロックマン」と表記される。
あらすじ
流星のロックマン
はるか未来…主人公の少年「星河スバル」は、宇宙から飛来した電波生命体「ウォーロック」と出会い、地球を侵略しようと襲来する「FM星人」との争いに巻き込まれる。乗り気でなかったスバルだが、ウォーロックが知っていると言う、宇宙で行方不明になった父の情報を聞くために協力する事に。
スバルはウォーロックと「電波変換」してロックマンに変身し、地球上の電波ウィルスや、襲来するFM星人との戦いに身を投じていく…。
流星のロックマン2
FM星人との戦いから2ヶ月。新たな情報携帯端末「スターキャリアー」を手に入れた星河スバルは、ひょんなことからホラー映画のチケットを手に入れ、クラスメイト達と「TKシティ」へ行くことになった。最新技術「マテリアルウェーブ」による新型映画を堪能するスバル達だったが、突如、館内に電波ウイルスが出現し、委員長こと白金ルナが紳士のような男に連れ去られてしまう。スバルは相棒のAM星人・ウォーロックと「ロックマン」へ電波変換、委員長を助けにTKタワーの屋上へ向かう。
しかしこの事件は、太古の遺産「オーパーツ」を求める新たな敵、そして、絆を否定する少年「ソロ」との戦いの始まりに過ぎなかった。
流星のロックマン3
技術の進歩によって、電波技術は更なる発展を遂げた。しかし、「メテオG」と呼ばれる巨大流星の出現によって、電波ウイルスの凶暴化、ノイズ率上昇によるシステムの暴走が続発するようになる。
サテラポリスとスバルは、新たに開発された端末「ハンターVG」を使い、崩壊を始めた電波世界を救うために奔走する。
登場人物
メインキャラクター
- 星河スバル(CV:大浦冬華)
- ウォーロック(CV:伊藤健太郎)
- 響ミソラ(CV:福圓美里)
- ハープ(CV:氷上恭子)
- 白金ルナ(CV:植田佳奈)
- モード
- 牛島ゴン太(CV:大畑伸太郎)
- オックス(CV:檜山修之〈アニメ〉、金光宣明〈流星3〉)
- 最小院キザマロ(CV:儀武ゆう子)
- ペディア
- 暁シドウ(CV:柿原徹也)
- アシッド(CV:相馬幸人)
- ソロ/ブライ(CV:泰勇気)
- ラプラス
その他のキャラクター
- 双葉ツカサ(CV:甲斐田ゆき)
- 星河あかね(CV:木村亜希子)
- 天地守(CV:土田大)
- 宇田海深祐(CV:森訓久)
- 五陽田ヘイジ(CV:志村知幸)
- 星河大吾(CV:大西健晴)
- 金田金太郎(CV:鈴木琢磨)
- 育田道徳(CV:浜田賢二)
- 挟見千代吉(CV:水田わさび)
- 尾上十郎(CV:稲田徹)
- ジャン・クローヌ・ヴェルモンド・ジョルジョワーヌ14世(CV:福田信昭)
- 八木ケン太
- レジェンドマスター・シン
- 木野マナブ
- コイル
- マグネッツ
- スズカ
- アイス
- ストロング
- ヨイリー
AM星人
FM星人
- キグナス(CV:神奈延年)
- キャンサー(CV:中村大樹)
- ウルフ(CV:川島得愛)
- リブラ(CV:白熊寛嗣)
- ジェミニ(CV:私市淳)
- クラウン(CV:宗矢樹頼)
- オヒュカス(CV:茂呂田かおる)
- ケフェウス(CV:村井かずさ)
- ヴァルゴ
- コーヴァス
- ゴート
- アンドロメダ
- ゴースト(CV:鈴木勝美)
- ハイド(CV:松本大)
- イエティ(CV:風間勇刀)
- 五里門次郎(CV:相沢正輝)
- 門次郎の秘書(CV:中塚玲)
- ブラキオ(CV:有本欽隆)
- キュー・出間崎(CV:遠近孝一)
- コンドル(CV:大西健晴)
- ナンスカ村の村長/ナンスカ・オサ・アガメ(CV:宝亀克寿)
- オリガ・ジェネラル
- アポロン・フレイム
- ラ・ムー
- ドクター・オリヒメ(CV:折笠愛)
- エンプティー(CV:千葉一伸)
- エランド
その他の電波体
アニメオリジナル
- 先生(CV:塩山由佳)
- 鳳姫香(CV:豊口めぐみ)
- 朝倉マユ(CV:松来未祐)
- ラーナ(CV:辻あゆみ)
- ヒマナラ村の村長(CV:星野充昭)
- ハヤヤ(CV:後藤沙緒里)
- オガムー(CV:田中完)
- ジャッキー半蔵(CV:藤原啓治)
用語
- トランサー/スターキャリアー/ハンターVG
本作の携帯端末。共通してブラザーバンドシステムを備えている。
詳しくはPET(ロックマンエグゼ)を参照してほしい。
- マテリアルウェーブ
2で登場。電波を車やサーフボードなど意思を持った道具の形に具現化するシステムで、
これにより、わざわざ実物を持ち運ぶ不便さが解消された。
ちなみに、マテリアルウェーブで作り出した乗り物は免許がなくても運転できる模様。
3で更なる発展を遂げて、実物と遜色ない外観と質感を実現した「リアルウェーブ」が登場し、撮影所やライブステージで利用されている。
マテリアルウェーブを含めたこの世界の車は、全てタイヤのないエアーカーとなっている。
エグゼでいうバトルチップのこと。アニメではこれをウォーロックに飲み込ませる事で発動する。
- ビジライザー
スバルが装着している緑色のサングラスで、電波体やウェーブロードを視認できるアイテム。
サテラポリスはオレンジ色のものを着眼している。
- 電波変換
電波体と融合して電波人間になる事。ソロは単独で電波変換が可能。
掛け声は「電波変換!〇〇!オン・エア!!」。電波変換することを「ウェーブイン」、解除は「ウェーブアウト」という。
3では「トランスコード」をサテラポリスに送信・認証する事で変身する仕組みになっている。
- 電波体
体が電波で出来た生命体。人間などと融合して電波変換する事で戦闘力を発揮できる。
FM星人のような天然の存在もいれば、ラ・ムーが生み出すムーの電波体、アシッドや一般ウィザードのような人工の電波体もいる。
なお、電波変換した人間の体に「残留電波」が残る事もあるようで、オリジナルの電波体が死亡しても再構築される事があるらしい。
ウィザードを除き、ビジライザーを使うか、電波変換しないと姿が見えないというが、可視領域「ビジブルゾーン」が発生すると肉眼でも電波体が見えるようになる。
ちなみに、ボスとして登場する電波体はデザインの節々にエグゼに登場したネットナビのオマージュのようなものが見受けられる。
- デンパくん
エグゼの「プログラムくん」に相当。電波プログラムを擬人化した存在で、水色の地蔵のような姿をした個体が一般的だが、二本角の個体、トラック型の個体(トラックそっくりなタイプと6本足の二種類が存在)、女の子の「デンパちゃん」、太っているピンク色の「大容量デンパ君」、流星2ではスカイウェーブに生息する天使型の「スカイデンパ君」、流星3では巨大な「キング・ルーツ」が登場した。
なお、ナンスカでは「ムーの子供」と伝えられており、下手をすればプログラムくんよりも起源が古い存在なのではないかと思われる。
- ウェーブロード
空中に展開した電波が組み合わさる事で作り上げられた道の事。
人間には触れるどころか視認すら出来ないが、電波体や電波ウィルスはこの道を歩く事が出来る。また、高空には「スカイウェーブ」、宇宙空間には「コスモウェーブ」が広がっていて、ここを利用することで外国や他の星に急行する事も可能。
また、ノイズで構成された空間は『ノイズウェーブ』と呼ばれ、ウェーブアウトは出来ず、直接出口から出る以外に方法はない。
なお、この空間ではノイズムというデンパくんに相当する存在が確認されている。
また、ロックマンエグゼシリーズと同様に電脳空間に入り込む事もできるが、2のみ物体の発する電波空間に入り込むという形式を取っている。
そもそも2では地上でも電波体の姿でいられるようになったという関係上、ウェーブロードや電脳空間外でストーリーが展開される事が多くなっている。
3でも陸上で活動可能だが、基本的にウェーブステーションを伝ってウェーブロードに移動しないと敵がエンカウントしない。
- ノイズ
電波体の暴走や電波障害など電波文明へ悪影響を与える赤黒いノイズ。
流星3の鍵となる要素であり、結晶体は「クリムゾン」と呼ばれる。
- メテオG
巨大なノイズの塊である赤黒い流星で、人工的なものではなく一種の自然現象。
これ一つが巨大なサーバーで「流星サーバー」と呼ばれる。アクセスポイントは「エース」、「ジョーカー」の2つ。
地球に衝突すれば電波文明は崩壊、人口の8割が減少すると見られる。
- NAXA・WAXA
ニホンの宇宙開発を担当するセクションと、それが国際化した組織。
各地に点在する電波管理システム「ウェーブステーション」もWAXAが管理しており、ニュースなどの情報提供の他、電波体をウェーブロードに転送するなどの機能がある。
- カードトレーダー
特定の数のバトルカードを入れると別のカードに交換してくれるマシン。エグゼでいう「チップトレーダー」に相当する。
1ではトレードマンというナビが管理していたが、2では「トレ〇〇郎」という電波体が管理している。
- コダマタウン
主人公たちが暮らす街。主人公たちが在籍するコダマ小学校や南国ケンが経営するカードショップ「BIGWAVE」がある。
1から2ではバスが開通していたが、3では「ウェーブライナー」に置き換わっている。
- 天地研究所
天地守が所長を務める研究所でロケットや携帯端末といった最新技術を研究している。
プラネタリウムのある科学館が併設されている。
- ヤシブタウン
103デパートといった娯楽施設や、回転するモアイ像、忠犬バチ公といったオブジェがある都会。
屋上にある「亜熱帯の館」では世界中の蛇を集めたイベントが開催されている。
この街では「モワイもん」というキャラクターが人気らしい。
モデルは渋谷。
- ドリームアイランド
ゴミ集積所がある埋立地で、付近に公園がある。
ツカサはここで捨てられていた所を分別ロボットに拾われた。
- 宇宙ステーション「きずな」
スバルの父、大吾たちが勤務していた宇宙ステーションで、FM星人の襲撃で現在は無人になっている。
システムが故障しているが、来訪したスバルが問題なく動けていた事から、空調は問題なく稼働している模様。
- サテラポリス
電波を悪用した犯罪を取り締まる、警察に相当する組織。
本部はWAXA日本支部にあり、隊員はオレンジ色のビジライザーを装備している。
五陽田や暁はこの組織の所属である。
- ロッポンドーヒルズ
超高層ビルが連なる大都会で、最新の電波技術が集まる。
映画館やショッピングプラザや巨大な電波塔「TKタワー」がある。
- ヤエバリゾート
天才スキーヤー滑田アイの父イサムが経営するホテルが併設されたスキー場。
スキー場近くにグルメタウンというグルメスポットがある。モデルは苗場スキー場。
- ドンブラー村
アメロッパにある村で、ドンブラー湖という湖の上にマテリアルウェーブを応用して村を浮き上がらせている。
ドッシー伝説で賑わっており、出店が軒を連ねている。モデルは言うまでもなくスコットランド。
- ナンスカ
アメロッパにある小さな村で、ムー大陸に纏わる巨大な地上絵や壁画が残っている。
他の地域と比べて発展が遅れていたが、ゴン太のアドバイスで骨付きカルビを名物にする観光地に生まれ変わる。挨拶としても使用される「ナンスカ!」が合言葉。
それに倣うかのように人名も「〇〇・〇〇スカ」となっている。
モデルはナスカ。
ナンスカのスカイウェーブから行ける電波空間で、飛行機事故が多発する謎のスポット。
案内人もなしに入れば脱出は不可能である。オリヒメのアジトやムー大陸に通じている。
実際に案内人の情報を注意深く聞いておかないと攻略は困難である。
ロックマンエグゼから続くRPGシリーズの地名では珍しくモデルそのままである。
ただし、ムー大陸があったとされるのは太平洋、バミューダがあるのは大西洋である。
(大西洋にあった伝説上の大陸はムーではなく、「アトランティス大陸」である)
- スピカモール
駄菓子屋の他、歯医者も存在するショッピングモール。
バトルウィザードのバトル大会が開かれるはずだったが、ノイズドウィザードの出現でやむなく中断する羽目に。
- オクダマスタジオ
ドラマの撮影やミソラのライブ会場としても利用されるスタジオ。
モデルは奥多摩。
- シーサーアイランド
エグゼシリーズに名前だけ登場した、ニホン最南端の島。
「シーサー城」という古城があり、ここに置かれた環境システムにより、島の気象を制御している。
モデルは言うまでもなく沖縄県で、シーサー城も首里城が元ネタ。
ただし現実の日本の最南端は「沖ノ鳥島」である。
- FM星人
外宇宙にあるFMプラネットに住む電波体の事。
非常に好戦的で、過去には友好条約を結ぼうとしたAMプラネットを滅ぼし、地球人の交信を敵対行動と見なして地球に攻め入ろうとしていた。
また、彼らは素体では本領を発揮できない為、地球人の心の弱さに漬け込み、電波変換して乗っ取る。
しかしながら、根っからの悪人だらけというわけでもないらしく、地球に残留したFM星人はウィザードになるなどして地球人と共に生活しているようだ。
また、死んだ個体は残留電波を残すようで、これが実体化して再び電波変換するといったケースも確認されている。
なお、体で電波が構成されている為、地球の電波端末のプログラムの書き換えの影響を受けてしまう事が3で判明している。これはAM星人も同様。
モチーフは星座であり、モデルとなった星座は次の通り。
電波体 | 星座 |
---|---|
オックス | おうし座 |
ハープ | こと座 |
オヒュカス | へびつかい座 |
キグナス | はくちょう座 |
リブラ | てんびん座 |
ウルフ | おおかみ座 |
キャンサー | かに座 |
クラウン | かんむり座 |
ジェミニ | ふたご座 |
アンドロメダ | アンドロメダ座 |
ケフェウス | ケフェウス座 |
ゴート | やぎ座 |
コーヴァス | からす座 |
ヴァルゴ | おとめ座 |
- AM星人
FMプラネットの兄弟星であるAMプラネットに生息していた電波体。
FM星人によって母星が滅ぼされ、残った生き残りの『AM三賢者』が地球の電波文明の発展を助けた。この三賢者が管理する人工衛星が「サテライトペガサス/レオ/ドラゴン」である。
FM星人とは異なり、AM三賢者は電波人間にならずとも高い戦闘力を発揮できる。
モチーフは星座であり、モデルとなった星座は次の通り。
宇宙から飛来したラ・ムーの恩恵で超古代(おそらくエグゼよりも古代)に栄えた電波文明で、浮遊大陸に存在した。ここで生み出された電波体は各地の未確認生命体の伝承の元になった。
また、「エランド」と呼ばれる衛兵を従えており、単体でも戦える他、ムーの電波体と電波変換する事で強化する事が可能。詰まる所、2で新規に登場したボスは量産型というわけである。
電波体のモチーフはUMAや古代文明関連。モデルは次の通り。
- ムー人
流星2でのキーとなる民族。電波を視認できる能力を持っていた為に周囲からの迫害に遭い、追われた先でラ・ムーを発見し、ラ・ムーから「言葉」という物を与えられて高度な電波文明を築いた。
当初は平和な暮らしを送っていた彼らだが、ある日、ムー人の国を侵略しようとする蛮族の襲来に遭う。
やがてムー人は穏健派と過激派に別れ、過激派はラ・ムーの力でムー大陸を空に浮かぶ要塞に変え、自分達に仇なす民族を次々に滅ぼし、地上の支配者に君臨した。
力に溺れたムー人は「キズナ」を失い、同士討ちによって滅び、世界各地に散らばっていた穏健派は、二度と悲劇が繰り返されないようにムー大陸を海に沈めた。
ブライを表すマークは、元はムー人を象徴するマークである*。
- トライブ
超古代に栄えた「ベルセルク」、「シノビ」、「ダイナソー」の3つの種族。
「キズナ」を失った末に滅亡、彼らが残した遺産こそ「トライブオン」の源となる『オーパーツ』である。
ダイナソーは恐竜がモデルだが、魚竜などの古生物も一纏めにされている他、炎の息を吐く種族とされており、ドラゴンの要素も持っている。
「シノビ」は、エグゼシリーズに登場したダーク・ミヤビと関係があるかどうかも謎である。
- ディーラー
電波技術やノイズを悪用する犯罪組織。アジトにある工場でクリムゾンを生成している。
構成員や手駒にした電波体の名前は全てトランプのスート(絵柄)に由来し、「ノイズドカード」と呼ばれるカードを使用して電波体を暴走させている。
モデルとなったトランプのスートは次の通り。
構成員/電波体 | モチーフ |
---|---|
キング | K(キング) |
ジョーカー | Joker(ジョーカー) |
クインティア | Q(クイーン) |
ジャック | J(ジャック) |
エース | A(エース) |
ハートレス | ❤︎(ハート) |
スペード・マグネッツ | ♠︎(スペード) |
ダイヤ・アイスバーン | ♦︎(ダイヤ) |
クラブ・ストロング | ♣︎(クラブ) |
- ウェーブコマンドカード(2)/シークレットサテライトサーバー(3)/ノイズ改造ギア(3)
ニンテンドーDSの下画面に一定の手順でコマンドを入力すると強力な恩恵を受けられるGBA世代の「改造カード」に相当するリアルアイテム。もちろん公式ライセンス品なのでご安心を。
ただし「ノイズドカード」を複数装備する為には同じスートを揃えるか、ポーカーの役を作らなければならず、この用法を守らない場合、ロックマンに悪影響が出てしまう。
イメージソング
流星のロックマン2
- ウツセミ
作詞:硯真也/作曲・歌:SOUTH BLOW
CMソング。
流星のロックマン3
- stellar
作詞:DAIKI/作曲:JAEHEE/歌:KCB
CMソング。タイトルは「星」の意。
テレビアニメ
テレビ東京の『おはコロシアム』の前半アニメ枠にて前作『ロックマンエグゼBEAST+』に続き10分の短編アニメとして放送された(そのため、各シリーズそれぞれ1期が通常の30分アニメでいう約2クール、トライブが約1クールアニメとなっている)。
2作品とも国内では映像ソフト化はされていないが、あにてれにて現在配信中であるため、公式に視聴することは可能となっている。
- 第1期 流星のロックマン
2006年10月から2007年10月にかけて全55話が放送された。
流星1を基にしているが流星2の要素も終盤出てくる。
OPは「ハートウェーブ」。
- 第2期 流星のロックマントライブ
2007年11月より放送開始。
しかし2008年3月の21話をもって終了し、以降、ロックマン関連のテレビアニメは制作されていない。
OPは「絆 ウェーブ」。
ゲームと比べてコメディ色が強く、前作以上に原作から逸脱した内容な為、人によっては好みが別れる内容となっている。
アニメの制作チームが、あの『ToLoveる』アニメ1期のチームとほぼ同じである。
最終回の超速展開は、あの漫画を彷彿させるとか。
主題歌
第1期
- 「ハートウェーブ」
作詞 - marf / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 響ミソラ
第2期
- 「絆ウェーブ」
作詞 - marf / 作曲・編曲 - 鳴瀬シュウヘイ / 歌 - 響ミソラ
漫画
月刊コロコロコミックにて2006年11月号から2008年1月号まで連載されていた。作者は板垣雅也。
作品全体のストーリー展開やキャラクターの性格及びその他の設定が、原作のゲームとは大きく異なっている。
キャラクターの性格変更は多くは改悪レベルで、本来はボスなのに出オチ要員にされたキャラもいる。
ストーリーもあまり褒められたものではなく、特にクライマックスの展開はあまりにもお粗末なものだった。作者の作風と流星の作風があまりにも違いすぎており、作者の選定の時点で間違っていたとしか言えない。
ただ一部オリジナルの設定や展開面で評価する声もあり、一定のファンも存在する。
次作の『TRIBE 流星のロックマン 武闘外伝』では完全に別世界観設定での物語(前作とのつながりはない)となっている。
そんな理由で、ファンからは事実上ゼロの漫画版同様黒歴史として扱われている。
流星のロックマン3のコミカライズは、エグゼの漫画版を担当した鷹岬諒が担当している。
関連イラスト
関連タグ
ロックマンDASH:同じく評価に比べて売り上げが芳しくなかったシリーズ。どちらも「それぞれの時系列で最も新しいロックマン」である。
聖闘士星矢・宇宙戦隊キュウレンジャー:キャラクターのモチーフが星座という共通点がある。
大乱闘スマッシュブラザーズ:3DS・Wii Uで、ロックマンの最後のきりふだ「ロックマンスペシャル」発動時にエグゼと共に演出で参加する。ちなみに3とそれ以前でバスターの形が違うが、ここでは1・2の「ウォーロックの頭が付いている腕」で登場。
ロックマンXDive:Xシリーズを中心に様々なシリーズが登場するアプリ。ロックマンとハープ・ノート、ブライが参戦した。
ボクらの太陽DS:流星1と『クロス・ブラザーバンド』を結ぶことが出来る。