199ヒーロー大決戦
ひゃくきゅうじゅうきゅうひーろーだいけっせん
概要
正式タイトルはゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦。
時系列ではTV版第16話(バスコから追加戦士のレンジャーキーを奪還)と第17話(伊狩鎧との出会い)の間に位置する。なお、当初は2011年5月21日(13話と14話の間)に公開予定だったのだが、東日本大震災の影響による撮影スケジュールの遅れ等もあり、同年6月11日(16話と17話の間)に延期になっていた。その為、ゴーカイシルバーの登場が『先行』から『直前』へと切り替わる形になった。
本作では、
・第1話の大集合シーンにいなかった面子(デカマスター等の番外戦士達)が何をしていたのか
など、多くの謎が明らかになった。
名前の通り、ゴーカイジャーとゴセイジャーの対決が描かれるが、ある意味では「ゴーカイジャーVSスーパー戦隊」という事になる(但し、韓国での公開時はタイトルに「VS」がついたために「ゴーカイジャーVSゴセイジャー」としても扱われている)。
尚、節目と前作の共演は今回が初ではなく、「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」が最初(ちなみに作品数からの節目で逆算すれば「激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー」となる)で、今回のパターンでの組み合わせは同作より約15年(海外リメイクでの一件を含めれば9年)ぶりとなる。
意外にもスーパー戦隊シリーズとしては初の本格的な長編映画であり、単独映画は30分程度、VSシリーズであっても60分程度なのに対し、本作は80分と上映時間が歴代最長である。
登場キャラクター
『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- キャプテン・マーベラス/ゴーカイレッド…演:小澤亮太
- ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー…演:山田裕貴
- ルカ・ミルフィ/ゴーカイイエロー…演:市道真央
- ドン・ドッゴイヤー/ゴーカイグリーン…演:清水一希
- アイム・ド・ファミーユ/ゴーカイピンク…演:小池唯
- ゴーカイシルバー(ラストのみ登場)
レジェンド戦隊
レジェンド大戦でザンギャックと戦い、力を失ってしまった歴代33のスーパー戦隊。
後に、2大戦隊以外の33のスーパー戦隊のレンジャーキーが黒十字王に利用され、悪のスーパー戦隊軍団として立ちはだかることになる。
また、チェンジマンからターボレンジャーがバズーカを放つシーンは当時のバンク映像が使用されている。
郷と力のセリフは主題歌を意識したものとなっている。
オリジナルキャストが演じたキャラクター
その他
敵勢力
黒十字軍
かつて、ゴレンジャーが倒した「黒十字軍」の首領「黒十字総統」が、スーパー戦隊に倒された様々な敵の怨念を吸収し転生した姿。スーパー戦隊とスーパー戦隊を信じる者たちの復讐のためザンギャックと結託。
さらに、ゴーカイジャーから奪ったレンジャーキーを具現化し悪のスーパー戦隊軍団として戦わせたりもした。
ゴーカイジャーとゴセイジャーに倒された黒十字王が復活した姿であり、黒十字王の真の姿。
巨大な体を持ち、無数の光弾やレーザー砲や巨大な脚で辺り一面を蹂躙するほどの戦闘力を持つ。
復活怪人
黒十字王が復活させた、過去にスーパー戦隊に倒された怪人たち。
戦闘員以外は全員、黒十字軍のベルトを腰に巻きつけている。と言っても冥府神以外はほとんど近年のシリーズの怪人とブレドランばかりでシリーズが偏っている傾向にある。まあ、戦隊怪人はパワーレンジャーでスーツが使われていたり、再登場の機会に恵まれないと言った事は珍しくないので仕方のない事である。
- 復活の救星主ブラジラ…CV:飛田展男
かつて、ゴセイジャーが倒した悪しき魂にして元護星天使。マーベラスとアラタを自身の作った異空間と化したオフィスビルへ閉じ込め交戦する。
かつて、ゴーオンジャーに倒されたガイアークの総裏大臣。ジョーとルカ、アグリとモネを「東映撮影所」ならぬ「ヨゴ映撮影所」のある異空間へ飛ばし、4人が呆気なく倒される映画を撮影しようと企む。30分以内にヨゴシマクリタイン自身を倒さないと異空間が爆発する罠を仕掛ける。
かつて、マジレンジャーに倒された地底冥府インフェルシアの守護神・冥府十神の一人。ハカセとアイム、エリとハイドを岸壁のある異空間に飛ばし交戦、始末を目論む。
巨大戦時、上記の三人が復活させた怪人たち。そのうちブラジラの変身態は、全て飛田氏が担当。
復活した3人配下の戦闘員。
合体技を披露した戦隊ロボ
作中、「ゴレンジャーの大いなる力」によりゴーカイオーとバリブルーンが合体したゴレンゴーカイオーが登場するが、これとは別に、歴代戦隊シリーズの1号ロボ同士による合体技もクライマックスで披露された。
なお、アクション用スーツが現存していないロボは並び立つ際にアップ用スーツが、アップ用、アクション用共に現存していないロボは当時のスチール写真とバンク映像が使用されている。
※向かって左の戦隊ロボが登場する作品の順
バトルフィーバーロボ&ダイボウケン ・・・史上初の戦隊ロボと30周年記念の戦隊ロボ。両者の共演シーンは『轟轟戦隊ボウケンジャー』のミニコーナーの映像を流用している。
サンバルカンロボ&ゴーグルロボ&ビクトリーロボ ・・・太陽エネルギーを動力源とする戦隊ロボ同士
バイオロボ&グレートファイブ ・・・試験的に6人目の戦士が登場した作品同士
ライブロボ&ターボロボ&デカレンジャーロボ ・・・砲撃戦が得意な戦隊ロボ同士。とはいうものの、デカレンジャーロボとは異なり、前者はあくまで数ある内の小技でしかない。
大獣神&ギャラクシーメガ ・・・橋本巧のレギュラー・サブレギュラー繋がり。
大連王&エンジンオー ・・・「敵組織が倒したあとに時間をおいて復活している」作品同士。エンジンオーは同じ車戦隊ロボであるRVロボとも共演。
ダイデンジン&タイムロボ&ジェットイカロス ・・・戦闘機に変形するロボ繋がり。劇中では戦闘機形態で敵を倒した。(ちなみに、この組み合わせになった理由はCGでの変えが効く点や、タイムロボαが敵を倒せない為という切実な理由である。)
他
関連イラスト
関連タグ
レッツゴー仮面ライダー、ウルトラ銀河伝説…歴代のヒーローたちや、かつて倒された敵がたくさん登場した映画つながり。また映画版でのオリジナルの敵キャラが登場しているのも共通(必ず巨大化する)。
プリキュアオールスターズDX3…当作品と共通点が幾つかある。具体的には、
①2011年に公開された作品である。
②しかし公開に際して、東日本大震災の影響を少なからず受けている(こちらは、一部シーンががカットされた)。
③そのシリーズに登場した歴代戦士が総登場する。
④真の黒幕によって悪キャラが復活しており、その際3チームに分かれて戦っている。
天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー→199ヒーロー大決戦→空飛ぶ幽霊船