路線データ
路線長 | 24.2km |
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最高速度 | 110km/h |
軌間 | 1067mm |
駅数 | 21駅(起終点含む) |
電化区間 | 全線直流電化(1500V) |
複々線区間 | 田園調布駅~日吉駅(目黒線と共用) |
複線区間 | 渋谷駅~田園調布駅,日吉駅~横浜駅 |
閉塞方式 | 車内信号閉塞式 (ATC-P) |
概要
東急電鉄のメイン路線の1つ。
渋谷駅から北は東京メトロ副都心線方面へ、横浜駅から南は横浜高速鉄道みなとみらい線への直通運転を行っている。
副都心線を通して、東武東上線、西武有楽町線、西武池袋線への列車もあり、各社の車両が東横線を走る。
2004年1月までは横浜駅から桜木町駅まで路線を保有していたが、みなとみらい線開業により桜木町駅と高島町駅が廃止となり横浜駅と反町駅が地下化された。
また2013年3月までは中目黒駅から菊名駅まで東京メトロ日比谷線とも直通運転を行っていた。
各駅停車のみ乗り入れており、東急車は北千住駅までの運行であった。東武車は乗り入れず、中目黒〜東武動物公園間の運用はメトロ車のみで行っていた。
それ以降は副都心線方面への直通が開始され、それに合わせて渋谷駅は既存の副都心線ホームを拡張する形で地下化、代官山駅も一部がトンネル内になった。
(副都心線渋谷駅は開業当初から東横線直通を考慮し2面4線化できる構造だった。)
田園調布駅からは目黒線の複線が加わり日吉駅まで複々線となる。
その為、目黒線と乗り入れを行っている都営地下鉄三田線や、東京メトロ南北線とさらにその直通先の埼玉高速鉄道の車両が並走する事もある。
2012年より駅番号が導入され、東横線の路線記号は「TY」(To-Yokoから)が付く。
2023年3月には日吉駅から分岐する形で新線の東急新横浜線が開業し、同時開業・相互直通の相鉄新横浜線を介して相鉄本線・いずみ野線への直通が開始予定。
2022年11月頃にダイヤ概要は発表され、相鉄いずみ野線からの直通がメインとなり日吉駅以北の急行通過駅のホーム有効長が10両対応していない関係で当面は急行のみの運転予定(新横浜駅で相鉄の種別に変更)。
それに合わせて菊名折り返しの各駅停車が相鉄直通急行に昇格する形で廃止され、急行は東横線・みなとみらい線本線系統と相鉄直通系統の二本立てとなる予定。
早く移動したい通勤客の多くは湘南新宿ラインに利用者が流れる為、通常の混雑率は田園都市線に比べれば低い。
しかし沿線には有名マンモス私立大学があり、また渋谷と横浜都心部という大繁華街同士をダイレクトに結んでいるので通学・行楽客で混んでいる。
当路線は全駅の年間乗降人員が1万人以上を超えている。
他の私鉄で同様に1万人越えをしているのは田園都市線、小田急江ノ島線、西武新宿線、西武国分寺線、西武拝島線などが該当する。
競合路線
東横線は湘南新宿ラインと競合しており、現在でも最速達の特急(東横特急)が朝夕時間帯の通勤特急を含めて1時間にほぼ4本が運行される。
横浜駅~池袋駅間は湘南新宿ラインに比べて最速の所要時間では劣るが、本数や運賃に関しては東横線と副都心線の方が優位である。
列車種別
みなとみらい線からの種別は東急線と共通であり、渋谷駅以北はそれぞれの会社で種別の名称が変わる。
停車駅は全て、みなとみらい線を含む。
特急
停車駅:渋谷 中目黒 自由が丘 武蔵小杉 菊名 横浜 みなとみらい 元町・中華街
『東横特急』の名で親しまれる東横線の最速種別。
渋谷~横浜間最速25分を持ち味に、湘南新宿ラインへの対抗策として2001年に運行開始。当初は中目黒には停車しなかったが、その後停車駅に追加された。
西武線へは特急に加え各駅停車も直通することが多いが、東武線への直通運転を行うのは基本的に特急で副都心線内でもほとんどが速達種別の急行となる。
全列車が10両編成で他社線の車両も多く運用に入る。
2016年3月のダイヤ改正で、東横特急のうち副都心線内急行・東武線内急行又は西武線内快速急行で運転する列車に『Fライナー』の愛称が与えられた。
通勤特急
停車駅:渋谷 中目黒 自由が丘 武蔵小杉 日吉 菊名 横浜 みなとみらい 馬車道 日本大通り 元町・中華街
平日朝夕のラッシュ時に特急にかわって運転される。運転開始時より停車駅は変わらない。全列車10両編成で運転。
みなとみらい線内は新高島駅を除いたすべての駅に停車する。
急行
停車駅(本線系統):渋谷 中目黒 学芸大学 自由が丘 田園調布 多摩川 武蔵小杉 日吉 綱島 菊名 横浜 みなとみらい 馬車道 日本大通り 元町・中華街
(停車駅(相鉄直通系統):渋谷 中目黒 学芸大学 自由が丘 田園調布 多摩川 武蔵小杉 日吉 新綱島 新横浜 羽沢横浜国大 西谷 (⇒相鉄本線・いずみ野線直通))※2023年3月より設定
準速達種別。かつての速達種別である。
10両又は8両で運転される。
急行という名にしては停車駅が多く、横浜~菊名間以外はみなとみらい線込みでも2駅以上通過する区間が無くむしろ一般的な快速に近い。
一部では『隔駅停車』とも呼ばれるが、所要時間は渋谷と横浜間は最速で29分とまずまずである。
直通は副都心線内の和光市駅までが多い。
余談ではあるが、元住吉駅高架化前は、急行通過駅でありながら、車庫入庫のため「急行・元住吉行き」が存在した。
各駅停車
全駅に停まる普通列車。
ほとんどが自由が丘駅と菊名駅で急行または特急に接続する。一部は祐天寺駅又は元住吉駅で優等列車の通過待ちを行う。
全列車が東急と東京メトロ車両の8両編成で運転される。
東武線方面へはあまり乗り入れないが、西武線方面は日中でも一部列車が石神井公園駅や保谷駅行きなどがある。
なお日比谷線直通列車については18メートル車が使用されていた。
座席指定列車「S-TRAIN」
停車駅:渋谷 自由が丘 横浜 みなとみらい 元町・中華街
2017年3月から土曜・休日ダイヤにおいて、西武線の秩父方面・副都心線・東横線・みなとみらい線を直通運転する座席指定列車を運行開始。
車両は西武40000系10両編成を使用する。
この車両の「S-TRAIN」運用時はクロスシートにセットして運用される。
乗り入れ車両
東急及び横浜高速鉄道、東京メトロ、西武、東武の車両が乗り入れており、主に東急と東京メトロの車両を中心に運用されている。
各社の車両の運用番号は以下の通り…、
運行表
列車番号
列車番号 |
| 東京メトロ | 西武鉄道 | 東武鉄道 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
両数 | 10両 | 8両 | 10両 | 8両 | 10両 | 10両 |
| 000000 | 000000 | 700000 | 70000 | 100000 | 800000 |
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| 10両のみ | 10両のみ |
運行番号
列車番号 |
| 東京メトロ | 西武鉄道 | 東武鉄道 | 相模鉄道 | ||
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両数 | 10両 | 8両 | 10両 | 8両 | 10両 | 10両 | 10両 |
アルファベット | K | K | S | S | M | T | G |
左2桁 | 50K番台 | 50K番台以外 | 20S番台以上 | 10S番台以下 | 02M~38M | 03T~23T | 未定 |
使用車両
8両編成
東京メトロ10000系(代走時に8両化される場合がある。)
10両編成
東京メトロ17000系
駅一覧&停車駅
●:停車 レ:通過 ※各駅停車は省略
駅番号 | 駅名 | 読み | S-TRAIN | (Fライナー)特急 | 通勤特急 | 急行 | 接続路線 | その他 |
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⇑ | ⇑ | ⇑ | ⇑ | ⇑東京メトロ副都心線へ直通 | ||||
| 渋谷 | しぶや | ● | ● | ● | ● | 地上駅時代は頭端式ホーム。 | |
TY02 | 代官山 | だいかんやま | レ | レ | レ | レ | ホームの一部がトンネルにある。 | |
TY03 | 中目黒 | なかめぐろ | レ | ● | ● | ● | 東京メトロ日比谷線(H-01) | 目黒区の中心地にある。過去に直通していたため、日比谷線とはホームを共有する。 |
TY04 | 祐天寺 | ゆうてんじ | レ | レ | レ | レ | 付近に鉄道趣味系カレーショップ「ナイアガラ」がある。 | |
TY05 | 学芸大学 | がくげいだいがく | レ | レ | レ | ● | 開業時は地名である碑文谷駅。駅名の由来になった東京学芸大学は移転。ただし附属高校はこの駅の近くに所在。 | |
TY06 | 都立大学 | とりつだいがく | レ | レ | レ | レ | 開業時は地名である柿の木坂駅。駅名の由来になった東京都立大学は八王子市に移転。駅名だけが名残として残る。 | |
TY07 | 自由が丘 | じゆうがおか | ● | ● | ● | ● | 東急大井町線(OM10) | モダンな雑貨屋やアパレル店が多い。 |
TY08 | 田園調布 | でんえんちょうふ | レ | レ | レ | ● | 東急目黒線(MG08) | 数々の著名人や芸能人の家が建ち並ぶ。ここから目黒線と複々線。 |
TY09 | 多摩川 | たまがわ | レ | レ | レ | ● |
| 1977年まで付近に存在した遊園地に因み「多摩川園」を名乗っていた時期もあったが、現在は開業当時の名前に戻る。東横線における東京都最南端駅 |
TY10 | 新丸子 | しんまるこ | レ | レ | レ | レ | 東急目黒線(MG10) | ここから川崎市。川崎フロンターレの本拠地・等々力競技場最寄り駅で、応援歌が発車メロディになっている。一方でディープな飲み屋街も広がる。 |
TY11 | 武蔵小杉 | むさしこすぎ | レ | ● | ● | ● | 川崎市中原区の中心地。現在は工業団地跡の再開発が進む。ただし過剰な人口流入で慢性的な混雑となっている。また、元住吉検車区の入庫駅のため、当駅始発・終着電車もある。 | |
TY12 | 元住吉 | もとすみよし | レ | レ | レ | レ | 東急目黒線(MG12) | 付近(地上部)に元住吉検車区(車両基地)があり、通過用の待避線がある。なお、地上時代は当駅始発・終着電車もあったが、高架化のため入庫は武蔵小杉駅に移った。 |
TY13 | 日吉 | ひよし | レ | レ | ● | ● | ここから横浜市。元々は高級住宅街であるが、駅東側は慶應義塾大学日吉キャンパスならびに矢上キャンパスを初めとした学生街である。また、コーエーテクモの本社の最寄り駅。 | |
TY14 | 綱島 | つなしま | レ | レ | レ | ● | すっかり廃れてしまったが綱島温泉があり、温泉街の名残なのか繁華街が広がる。近隣に新横浜線新綱島駅設置予定。 | |
TY15 | 大倉山 | おおくらやま | レ | レ | レ | レ | 港北区役所最寄り駅。高級住宅地が広がり、緑地が多く新横浜駅にも近いので住宅街としてあまり目立たないながらも評価が高い。 | |
TY16 | 菊名 | きくな | レ | ● | ● | ● | JR横浜線 | かつて国鉄との間に連絡線が引かれていた。また、新横浜駅の隣駅であるため、以前は新幹線乗り換えですと案内されていた。 |
TY17 | 妙蓮寺 | みょうれんじ | レ | レ | レ | レ | その名の通り駅前に妙蓮寺がある閑静な住宅街。 | |
TY18 | 白楽 | はくらく | レ | レ | レ | レ | 神奈川大学本部のある学生街。 | |
TY19 | 東白楽 | ひがしはくらく | レ | レ | レ | レ | 東神奈川駅にもほど近い。 | |
TY20 | 反町 | たんまち | レ | レ | レ | レ | ここより地下駅。地上時代に横浜駅との間にあったトンネルは現在遊歩道となっている。 | |
| 横浜 | よこはま | ● | ● | ● | ● | 地上時代は横浜駅西口シアルビル2Fに対面式ホームがあり、この先に高島町駅・桜木町駅があったが、2004年1月31日にみなとみらい線開通直前に廃止。 | |
⇓ | ⇓ | ⇓ | ⇓ | ⇓みなとみらい線へ直通 |
みなとみらい線内の停車駅は当該記事へ。
※東急新横浜線は2023年3月開業予定
関連項目
東京メトロ 副都心線 有楽町線(ダイヤ乱れ時に4000番台が入線。)
:大倉山駅と白楽駅周辺が舞台となっている。